JP2001247406A - 薬剤揮散方法 - Google Patents

薬剤揮散方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ内の薬剤含浸体に遠心力が作用
する状況下で常温で薬剤を揮散させる薬剤揮散方法を提
供する。 【解決手段】 粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体1を、
側面に通気部を有するカートリッジ2に収納し、該カー
トリッジ2の回転により前記薬剤含浸体に遠心力が作用
する状況下で前記薬剤含浸体1に含浸させた薬剤を揮散
させる薬剤揮散方法であって、前記粒状若しくは略粒状
の薬剤含浸体1の平均外径を3mm〜10mmとし、前
記薬剤含浸体1に薬剤を全体で100mg以上含浸させ
るとともに、前記薬剤として、前記薬剤含浸体1から薬
剤を1時間当たり0.01〜0.5mgの揮散量で且つ
180時間以上にわたり揮散可能である薬剤を使用する
薬剤揮散方法。本方法は、長期間にわたりほぼ一定の殺
虫効力を保持し、安全性が高く、使用性が良い等、多く
の利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取り替え可能なカート
リッジに収納した粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体に遠
心力を付与し且つこの際生じる風力を利用することによ
り、常温で薬剤を揮散させる薬剤揮散方法に関するもの
である。更に詳しくは、本発明は、例えば前記カートリ
ッジをシロッコファンの空気流出側及び/又は空気流入
側に装着し、前記カートリッジをモーターで回転させる
ことにより前記薬剤含浸体に遠心力を付与し、前記薬剤
含浸体から一定の揮散速度で長時間連続して薬剤を揮散
させることができる薬剤揮散方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】害虫、例えば蚊や蚋などを駆除するため
に、薬剤を閉鎖空間(例えば建築物や自動車の室内、ア
ウトドアスポーツにおけるテント内)全体に揮散・放出
させる薬剤揮散方法としては、熱エネルギーを利用した
蚊取線香や電気蚊取マット、液体式電気蚊取(リキッ
ド)が一般的であるが、常温でファン等の風力を利用し
て薬剤を揮散・放出させる方法も試みられている。火や
電源コンセントからの電気を使用する薬剤揮散方法は、
安全性や電源の確保の点で使用することが困難な場合が
ある。例えば、テント内にて使用する場合には、常温で
薬剤を揮散・放出させる方法を使用することが好まし
く、この場合、薬剤の揮散にファン等の風力を利用すれ
ば、そのまま薬剤(又は薬剤含浸体)を放置する場合に
比べて、薬剤の揮散効率を非常に高めることができる。
【0003】常温で薬剤を揮散・放出させる方法として
は、従来、多くの方法が提案されている。例えば、実開
昭61−182273号には、薬剤を保持し且つ適度な
通気性を有する含浸体をファンの周囲に設置し、これに
ファンからの風をあてるように構成した器具が開示され
ている。また、特開平10−191862号には、粒状
にした薬剤含浸体を含浸体容器に入れ、これにファンか
らの風をあててこの薬剤含浸体を風力により攪拌しなが
ら、薬剤を揮散させる方法が開示されている。更に、特
開平5−68459号には、揮散性薬剤を保持した拡散
用材を回転させることにより、揮散性薬剤を気中に拡散
させる揮散性薬剤の拡散方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
61−182273号の器具や特開平10−19186
2号の方法で用いられる器具においては、薬剤含浸体
は、静止した収納容器に収納されている。特開平10−
191862号に開示された方法では、ファンからの風
を薬剤含浸体である粒状物にあてて風力により該粒状物
を攪拌することが試みられているが、小型ファンの風力
は大きなものではなく、それにより前記粒状物全体を充
分に攪拌することは困難である。それ故、特開平10−
191862号の方法では、薬剤含浸体である粒状物か
ら長期間にわたり一定揮散量で薬剤を揮散させることが
難しく、経時的に揮散薬量が減少することは避けられな
い。一方、特開平5−68459号に開示された方法で
は、ガス透過性フィルムからなる膜部を有する袋又は容
器或いは通気しうる微小孔を有する袋又は容器に揮散性
薬剤を封入してなる拡散用材を採用しており、揮散性薬
剤全体から効率良く薬剤を揮散させることが難しく、経
時的に揮散薬量が減少することは避けられない。それ
故、この方法で、10日間以上の長期間にわたり安定し
た揮散薬量を保持することは困難である。
【0005】本発明は前記従来技術の問題点を解決する
ためのものであり、その目的とするところは、野外にお
いても適用可能であり、長期間にわたってほぼ一定量の
薬剤を安定して揮散することができ、従来に無い優れた
殺虫効力を保持し、安全性が高く、使用性が良い等、多
くの利点を有する薬剤揮散方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の問題点を解決するため鋭意研究した結果、薬剤を
揮散させるにあたり、粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体
に遠心力を付与することにより、長期間にわたり(例え
ば1日12時間の使用で、30日間の期間にわたって)
安定した揮散性能を奏し得ることを知見し、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明の薬剤揮散方法は、
粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体を、側面に通気部を有
するカートリッジに収納し、該カートリッジの回転によ
り前記薬剤含浸体に遠心力が作用する状況下で前記薬剤
含浸体に含浸させた薬剤を揮散させる薬剤揮散方法であ
って、前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体の平均外径
を3mm〜10mmとし、前記薬剤含浸体に薬剤を全体
で100mg以上含浸させるとともに、前記薬剤とし
て、前記薬剤含浸体から薬剤を1時間当たり0.01〜
0.5mgの揮散量で且つ180時間以上にわたり揮散
可能である薬剤を使用することを特徴とする〔以下、
i)と称する〕。以下の本発明の方法は特に好ましい。 ii)前記遠心力の大きさが、9.8×10-1cm/s2
〜9.8×104 cm/s2 であることを特徴とする
i)の薬剤揮散方法。 iii)前記薬剤含浸体が、前記カートリッジ内に空隙率2
0%〜70%で充填されていることを特徴とするi)の
薬剤揮散方法。 iv)前記カートリッジの回転を、モーターで行うことを
特徴とするi)の薬剤揮散方法。 v)前記モーターの回転数が、100〜2000rpm
であることを特徴とするiv)の薬剤揮散方法。 vi)前記カートリッジを、シロッコファンの空気流出側
及び/又は空気流入側に装着することを特徴とするi)
の薬剤揮散方法。 vii)前記カートリッジの形状が環状であり、且つ前記カ
ートリッジを前記シロッコファンの空気流出側に装着す
ることを特徴とするvi)の薬剤揮散方法。 viii)前記カートリッジの形状が円板状であり、且つ前
記カートリッジを前記シロッコファンの空気流入側に装
着することを特徴とするvi)の薬剤揮散方法。 ix)前記薬剤が、以下の群:2,3,5,6−テトラフ
ルオロベンジル−クリサンテマート(化合物A)、2,
3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチ
ルー3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシ
レート(化合物B)、2,3,5,6−テトラフルオロ
ベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロ
ビニル)シクロプロパンカルボキシレート(化合物
C)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベ
ンジル−クリサンテマート(化合物D)、4−メチル−
2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジ
メチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボ
キシレート(化合物E)、4−メチル−2,3,5,6
−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−
(2,2−ジフルオロビニル)シクロプロパンカルボキ
シレート(化合物F)、4−メトキシメチル−2,3,
5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート
(化合物G)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−
テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1
−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート(化合
物H)、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル
−2,2−ジメチルー3−(2−クロロー2−トリフル
オロメチルビニル)シクロプロパンカルボキシレート
(化合物I)、4−プロパルギル−2,3,5,6−テ
トラフルオロベンジル−3−(1−プロペニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(化合物
J)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフ
ルオロベンジル−2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパンカルボキシレート(化合物K)及び4−プロパ
ルギル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレート(化合物L)から選択された少なくとも一種の
化合物からなることを特徴とするi)の薬剤揮散方法。 x)前記カートリッジの側面に設けられた通気部が、多
数並設された開口スリットからなり、開口スリット幅が
1mm以上で且つ前記薬剤含浸体の平均外径の0.7倍
以下であることを特徴とするi)の薬剤揮散方法。 xi)前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体の平均外径が
3mm〜10mmであり、且つ前記薬剤含浸体が、前記
カートリッジ内に空隙率20%〜70%で充填されてい
ることを特徴とするi)の薬剤揮散方法。 xii)前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体が、紙、パル
プ、セルロース系担体及び合成樹脂担体から選択された
少なくとも一種からなることを特徴とするi)の薬剤揮
散方法。
【0007】
【発明の実施の形態】<遠心力について>本発明の方法
においては、粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体に遠心力
を作用させる。この場合遠心力は、以下に例示するよう
な種々の効果を奏する。 1)粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体は、予めカートリ
ッジ内に好適な状態(例えば、最密充填に近い状態)で
充填されているが、個々の粒は固定されていないので、
カートリッジに衝撃が加わったりカートリッジを動かし
た場合には、個々の粒が動くので前記薬剤含浸体の充填
状態が変化する。しかし、使用に際して前記薬剤含浸体
に遠心力が作用すると、遠心力によって粒状物が所定方
向に押圧され、初期の好適な充填状態又はそれに近い充
填状態が自動的に再現される。 2)カートリッジへの遠心力の作用を解除すると、カー
トリッジ内の個々の粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体は
ある程度自由に動き得る状態となり、回転又は移動によ
りその位置を変化させる。つまり、カートリッジへの遠
心力の作用及び解除に伴って、粒状の薬剤含浸体は個々
が動き、全体として攪拌される場合と同様の効果を奏す
る。 3)粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体に遠心力を作用さ
せると、前記薬剤含浸体がある程度の柔軟性を有する場
合には、前記薬剤含浸体は押圧されて収縮し、遠心力の
付与を解除すると前記薬剤含浸体は膨張してもとの大き
さに戻る。それ故、カートリッジの回転(使用)及びカ
ートリッジの回転停止(不使用)の繰り返しにて前記薬
剤含浸体は収縮と膨張を繰り返すこととなり、このポン
プ作用により前記薬剤含浸体内部の薬剤も表面に押し出
され、その結果、薬剤が有効に利用される。 4)粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体があまり柔軟性を
有しない場合でも、前記薬剤含浸体に遠心力を作用させ
ると、前記薬剤含浸体の内部の薬剤が遠心力により表面
に押し出され、且つ遠心力を作用させる際に生じる風力
によって搬送されるので、薬剤含浸体の内部の薬剤を有
効に利用することができる。
【0008】遠心力の大きさは、カートリッジ及び薬剤
含浸体の大きさや形状、薬剤の種類や揮散量等の諸条件
を考慮して適宜選択する。例えば、遠心力の大きさは、
重力加速度(9.8×102 cm/s2 )の1/100
0〜100倍、具体的には9.8×10-1cm/s2
9.8×104 cm/s2 であってよい。前記薬剤含浸
体は、前記カートリッジ内に空隙率20%〜70%、好
ましくは25%〜65%、特に好ましくは30%〜60
%で充填するとよい。空隙率が20%未満の場合には空
気流の流れが悪くなるので、充分な薬剤揮散量を確保で
きず、反対に空隙率が70%を超える場合には、空気流
が薬剤含浸体と接触する時間が短くなるので、充分な薬
剤揮散量を確保できない。それ故、前記範囲内で、空隙
率を好適に選択する。薬剤含浸体を収納したカートリッ
ジを回転させることにより、前記薬剤含浸体に遠心力が
作用し、且つこの際に生じる風力を利用することができ
る。前記カートリッジの回転は、例えば、モーターで行
ってよい。前記モーターは、交流電源又は乾電池のいず
れでも駆動できるのが好ましく、例えば、電圧1.5V
の乾電池1個で、100〜2000rpmの回転数を3
00時間以上持続可能なものが適している。
【0009】前記カートリッジをシロッコファンの空気
流出側及び/又は空気流入側に装着すると、前記薬剤含
浸体に遠心力が作用するとともに、前記薬剤含浸体にシ
ロッコファンにより生じた風(シロッコファンから流出
する空気流及び/又はシロッコファンに流入する空気
流)があたるので、薬剤の揮散効率を高めることができ
る。前記カートリッジは、シロッコファンの空気流出側
のみに又は空気流入側のみに装着してもよいし、或い
は、シロッコファンの空気流出側及び空気流入側の双方
に装着してもよい。シロッコファンに装着するカートリ
ッジの数は1個以上であればよく、例えば、複数のカー
トリッジをシロッコファンの空気流出側又は空気流入側
に適宜配分して装着することができる。この場合、前記
複数のカートリッジは、同一又は異なる薬剤を含浸させ
た薬剤含浸体を収納したものであってよい。
【0010】<薬剤、薬剤含浸体、カートリッジ等につ
いて>本発明で用いられる薬剤としては、1時間当たり
の揮散量を0.01〜0.5mgに調整することがで
き、且つこの薬量で十分な殺虫効力を奏し得る揮散性ピ
レスロイド系殺虫剤を選択することが好ましい。このよ
うな薬剤としては、例えば、一般式(I):
【化1】 (式中、X及びYは同一又は相異なって水素原子、メチ
ル基、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を表し、
Zは水素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシメチル
基又はプロパルギル基を表す)で表されるフッ素置換ベ
ンジルアルコールエステル化合物を例示することができ
る。
【0011】一般式(I)で表される化合物の具体例と
しては、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−ク
リサンテマート(以降、化合物Aと称す)、2,3,
5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチルー
3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレー
ト(以降、化合物Bと称す)、2,3,5,6−テトラ
フルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−
ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以
降、化合物Cと称す)、4−メチル−2,3,5,6−
テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(以降、化
合物Dと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラ
フルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロ
ペニル)シクロプロパンカルボキシレート(以降、化合
物Eと称す)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフ
ルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジ
フルオロビニル)シクロプロパンカルボキシレート(以
降、化合物Fと称す)、4−メトキシメチル−2,3,
5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート
(以降、化合物Gと称す)、4−メトキシメチル−2,
3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチ
ル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシ
レート(以降、化合物Hと称す)、2,3,4,5,6
−ペンタフルオロベンジル−2,2−ジメチルー3−
(2−クロロー2−トリフルオロメチルビニル)シクロ
プロパンカルボキシレート(以降、化合物Iと称す)又
は4−プロパルギル−2,3,5,6−テトラフルオロ
ベンジル−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート(以降、化合物Jと称
す)を挙げることができる。また、一般式(I)以外の
化合物として、4−メトキシメチル−2,3,5,6−
テトラフルオロベンジル−2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシレート(化合物K)及び4
−プロパルギル−2,3,5,6−テトラフルオロベン
ジル−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート(化合物L)も例示することができる。
これらの化合物(薬剤)は一種類を使用してもよいし、
又は二種類以上の化合物(薬剤)を組み合わせて使用し
てもよい。なお、一般式(I)で表される化合物には、
その酸部の不斉炭素や二重結合に基づく光学異性体や幾
何異性体が存在するが、これらの各々やそれらの任意の
混合物の使用も本発明に含まれるのは勿論である。
【0012】加熱蒸散用殺虫剤の有効成分として使用さ
れるアレスリンやプラレトリンは本発明の使用条件では
揮散性に乏しく、一方、ピレスロイド系殺虫剤のなかで
最も蒸気圧の高いエムペントリンは、殺虫効力の点から
1時間当たり2mg以上の揮散量を必要とするため好ま
しくない。それ故、本発明の方法においては、常温で好
適な揮散性を有する前述のような化合物を使用する。
【0013】本発明で用いられる薬剤含浸体の材質とし
ては、例えば紙、パルプ、ビスコース等のセルロース系
担体、エチレン−酢酸ビニール系樹脂、オレフィンボリ
マー等の合成樹脂担体、ケイ酸カルシウム等の無機質担
体等が挙げられるが、なかでも天然由来の紙、パルプ、
セルロース系担体が好ましい。これらは粒状若しくは略
粒状で、その平均外径が例えば3mm〜10mmとなる
ように成形することが好ましい。薬剤含浸体のこのよう
な形状及び大きさを採用することによって、薬剤含浸体
内部の前記ピレスロイド系殺虫剤が徐々に表面に移行
し、長期間にわたり安定した揮散量を保持することが可
能となる。これに対し、例えば平均外径が3mmより小
さいと、薬剤の揮散がすみやかで殺虫効力の持続性に問
題を生じる場合がある。
【0014】前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体の具
体的な形状は、例えば球状、楕円体状、卵状、円柱状、
角柱状、棒状、円板状、角板状、不定形状、等の種々の
形状であってよく、またその大きさは種々の大きさであ
ってよい。更に種々の材質の薬剤含浸体を組み合わせて
使用してもよい。薬剤含浸体をカートリッジに収納する
場合、特定の大きさ、形状及び材質の薬剤含浸体をカー
トリッジに収納してもよいし、又は、大きさ、形状及び
材質が異なる多種類の薬剤含浸体を好適な比率で混合し
て、カートリッジに収納してもよい。
【0015】薬剤含浸体に関して、その大きさ、形状、
材質、及び数が異なる多種類の薬剤含浸体を組み合わせ
て使用することに加えて、含浸された薬剤の種類が異な
る多種類の薬剤含浸体を組み合わせて使用してもよい。
また、大きさ、形状、材質、、数及び含浸された薬剤の
種類が異なる多種類の薬剤含浸体を混合するなど、複合
的に使用することもできる。それ故、このような薬剤含
浸体を収納した極めて多種類の取り替え可能なカートリ
ッジを得ることができ、用途に応じて、これらのカート
リッジを適宜組み合わせて使用するとよい。例えば、前
記シロッコファンの空気流出側に装着するには、前記カ
ートリッジの形状が環状であるものが好ましく、前記シ
ロッコファンの空気流入側に装着するには、前記カート
リッジの形状が円板状であるものが好ましい。
【0016】本発明では、前記薬剤含浸体に前述の薬剤
を全体で100mg以上含浸させることが好ましい。薬
剤の含浸量が100mgより少ないと、殺虫効力の持続
性に不足が生じる場合がある。薬剤の含浸に際しては、
必要に応じ溶剤、希釈剤、界面活性剤、分散剤、徐放化
剤等を用い、また従来から知られている各種含浸手段を
採用することができる。更に、前記薬剤含浸体に安定
剤、香料、着色剤、帯電防止剤等を適宜配合してもよ
く、また薬剤組成物に、揮散性能に支障を来さない限り
において、揮散性の高い他の殺虫、忌避成分(例えばヒ
ノキチオール、カルボン、サフロール、シトロネロー
ル、ケイ皮アルデヒド等の防虫香料等)、殺ダニ剤、殺
菌剤、消臭剤等を添加して多目的薬剤組成物とすること
もできる。また、薬剤含浸体に使用の終点を示すインジ
ケーター機能(例えば変色機能)を付与すれば一層便利
である。
【0017】本発明で使用するカートリッジに通気部を
設ける方法としては、例えば開口スリットを多数並設す
る方法や、並設したホルダーにネットを固定して構成す
る方法等があるがこれらに限定されるものではない。但
し、薬剤の凝縮が揮散性能に影響を及ぼさないよう充分
な通気性を確保すると同時に、薬剤含浸体の散逸を防止
するために、開口スリットの場合、開口スリット幅を1
mm以上で且つ薬剤含浸体の平均外径の0.7倍以下と
するのが好ましい。総開口スリット面積のカートリッジ
側面面積に対する開口比率は、例えば0.1〜0.5に
設定するのが好ましく、一方ネットの場合、線間距離
は、例えば1mm以上で且つ薬剤含浸体の平均外径の
0.7倍以下に設定するのが好ましい。
【0018】前記カートリッジの形状や大きさは、薬剤
含浸体収納部の構造を考慮して任意に決定することがで
きる。前述の如く、カートリッジをシロッコファンの空
気流出側及び/又は空気流入側に装着することが好まし
いが、これ以外のものであっても勿論よい。シロッコフ
ァンを用いるもの以外のものとしては、例えば、通常外
径が3〜6cm、高さが2〜5cm程度の円筒状のカー
トリッジが使いやすいが、例えば、カートリッジの中心
軸部分を中空状となし、この中空部分を本体の回転軸に
嵌め込むような形状にすれば、カートリッジを薬剤揮散
装置本体に装填しやすく便利である。この他、カートリ
ッジの形状は略円錐状であったり、回転軸が横方向に設
けられた装置に装填されるタイプであってもよい。
【0019】前記カートリッジの周囲には、スリット
状、メッシュ状等の保護カバーを装着し、指等が回転す
るカートリッジに触れないような構成にするとよい。前
記カートリッジを収納する薬剤揮散装置の一部に前記保
護カバーの機能を持たせてもよい。また、使用前に、カ
ートリッジに収納した薬剤含浸体から薬剤が揮散するこ
とを防止するため、カートリッジの通気部には遮蔽部材
(例えば、シールテープなど)を貼付することが好まし
い。前記遮蔽部材は、使用直前に剥離するとよい。前記
シールテープとして粘着テープを用いると、簡単に剥離
することができるので便利である。なお、前記カートリ
ッジのスリットバーや保護カバーのスリットバー部分
は、風どおしを良くするためにブレード状に好適なひね
りの角度をつけてもよい。
【0020】前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体の平
均外径が3mm〜10mmであり、且つ前記薬剤含浸体
が、前記カートリッジ内に空隙率20%〜70%で充填
されているカートリッジは、使用しやすく、且つ長期間
にわたりほぼ一定量の薬剤を安定して揮散することがで
き、実用上特に好ましい。前記粒状若しくは略粒状の薬
剤含浸体の材質は特に限定されないが、例えば、紙、パ
ルプ、セルロース系担体及び合成樹脂担体から選択され
た少なくとも一種からなる材料(単一の材料又はこれら
を組み合わせた材料)は、前記粒状若しくは略粒状の薬
剤含浸体を構成する材料として好ましい。
【0021】
【実施例】以下の実施例及び試験例により本発明を更に
具体的に説明するが、前記実施例及び試験例は単に説明
のためのみのものであり、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0022】実施例1〜2:以下に、粒状若しくは略粒
状の薬剤含浸体を収納したカートリッジを、シロッコフ
ァンの空気流出側及び/又は空気流入側に装着する場合
の例を示す。 A)シロッコファン 図4に、シロッコファンの一例の概略構成図を示す。図
4(a)は上面図、図5(b)は図4(a)をA−A線
に沿って切断した側部断面図、図4(c)は下面図であ
る。シロッコファン12は、例えばプラスチック製の円
筒の内周に沿って一定間隔で内側に突出した翼部13
(少し湾曲している)が設けられており、各翼部13の
間には開口スリット4(図示せず)が設けられた構成を
有する。シロッコファン12の中央部には、4個の腕部
14によって支持されたモーター装着部15が設けられ
ている。モーターによりシロッコファン12を回転させ
ると、翼部13により生じた風力により、シロッコファ
ン12の上面側から流入した空気は開口スリット4を通
過して流出する。 B)カートリッジの調製(実施例1) シロッコファン12の空気流入側に装着するカートリッ
ジの一例を示す。化合物A(2,3,5,6−テトラフ
ルオロベンジル−クリサンテマート)200mgを、平
均外径が約6mmの粒状発泡セルロースビーズ〔商品
名:ビスコパール(レンゴー株式会社製)〕3gに含浸
させて得られた薬剤含浸体1を、外径3cm、高さ1c
mの円板状カートリッジ2の薬剤含浸体収納部3に収納
した。円板状カートリッジ2の内部容積は40cm3
あり、空隙率(薬剤含浸体が充填されずに空隙として残
っている内部容積の比率,%)は50%である。なお、
円板状カートリッジ2は、その側面に高さ方向ほぼ全長
に幅2mmの開口スリット4(図示せず)を3mmおき
(ピッチ間隔)に備えている。図2に、実施例1の円板
状カートリッジ2をシロッコファン12の空気流入側に
装着した状態の側部断面図を示す。円板状カートリッジ
2の中心部及びその近傍は円板状カートリッジ2の回転
に際して遠心力が作用しないか又はほとんど作用しない
ため、薬剤含浸体1を収納せず、空隙として残す。図3
に、薬剤含浸体1を収納しない状態の実施例11の円板
状カートリッジ2を示す。図3(a)は円板状カートリ
ッジ2の上面図、図3(b)は、図3(a)をA−A線
に沿って切断した場合の円板状カートリッジ2の側部断
面図である。図3(a)に示される如く、円板状カート
リッジ2の上面には、楔形や矩形などの開口スリット4
が多数設けられている。図2に示す如く、実施例1の円
板状カートリッジ2をシロッコファン12の空気流入側
に取り付けるためには、円板状カートリッジ2をシロッ
コファン12の空気流入側に保持するための保持部(例
えば、蓋部)が必要となる。図5に、この蓋部の一例を
示す。図5(a)は蓋部16の上面図、図5(b)は蓋
部16の側面図、図5(c)は蓋部16を実施例11の
円板状カートリッジ2に装着した状態を示す側部断面図
である。蓋部16にも、円板状カートリッジ2の上面と
同様に、楔形や矩形などの開口スリット4が多数設けら
れている。 C)薬剤揮散装置1 図1に、実施例1の円板状カートリッジ2を装着したシ
ロッコファン12を備えた薬剤揮散装置の一例を示す。
図1(a)は薬剤揮散装置の上面図、図1(b)は前記
薬剤揮散装置の側部断面図、図1(c)は前記薬剤揮散
装置の下面図である。この薬剤揮散装置は全体が小型で
且つ軽量であり、容易に持ち運ぶことができる。また、
乾電池8にて作動するので、野外で、例えばテント内で
使用することもできる。 D)カートリッジの調製(実施例2) シロッコファン12の空気流出側に装着するカートリッ
ジの一例を示す。化合物B〔2,3,5,6−テトラフ
ルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(1−プロペ
ニル)シクロプロパンカルボキシレート〕400mg
を、平均外径が約3mmのパルプ3gに含浸させて得ら
れた薬剤含浸体1を、外径6.5cm、内径4cm、高
さ2cmの環状カートリッジ2の薬剤含浸体収納部3に
収納した。環状カートリッジ2の内部容積は40cm3
であり、空隙率は20%である。なお、環状カートリッ
ジ2は、その側面に高さ方向ほぼ全長に幅2mmの開口
スリット4(図示せず)を3mmおきに備えている。図
6に、実施例2の環状カートリッジ2をシロッコファン
12の空気流出側に装着し、更にシロッコファン12に
モーター9を装着する状態を示す。 E)薬剤揮散装置2 図7に、実施例2の環状カートリッジ2を装着したシロ
ッコファン12を備えた薬剤揮散装置の一例を示す。図
7(a)は薬剤揮散装置の上面図、図7(b)は前記薬
剤揮散装置の側部断面図、図7(c)は前記薬剤揮散装
置の下面図である。環状カートリッジ2はシロッコファ
ン12の空気流出側(外周部)に装着されるため、シロ
ッコファン12の回転に伴う遠心力及び風力が有効に作
用し、薬剤の揮散効率が非常に良い。
【0023】試験例1:(実施例3〜12及び比較例1
〜4を含む) 前記実施例1,2の薬剤含浸体に加えて、実施例2に準
じ、下記表1に示す各種薬剤含浸体(実施例3〜12及
び比較例1〜4)を調製した。これを実施例2と同じカ
ートリッジ(図6のカートリッジ)に収納し、前記カー
トリッジを図7の薬剤揮散装置に装着して、1日12時
間使用する条件下で、1日目、15日目及び30日目
に、薬剤揮散量測定と下記の試験方法(連続通気法)に
よる殺虫効力試験を行った。その結果を併せて下記表1
に示す。なお、殺虫効力は、dl,d−シス,トランス
−アレスリン(ピナミンフォルテ)を含有する蚊取マッ
トを発熱体放熱板温度160℃の条件で蒸散させた時の
初期仰転効果を1.00として相対有効比で示した。
【0024】試験方法(連続通気法) 内径20cm、高さ43cmのプラスチック製円筒を2
段に重ね、その上に16メッシュの金網で上下に仕切っ
た内径及び高さが共に20cmの円筒(供試蚊を入れる
場所)を載せ、さらに内径20cm、高さ20cmの円
筒を載せる。この4段重ねの円筒を台に載せ、台の中央
(最下段の円筒の中)に薬剤揮散装置を置いて薬剤含浸
体中の殺虫成分を揮散させる。そして、上から2段目の
円筒に供試蚊約20匹を放ち、時間の経過に伴う該供試
蚊の仰転数を観察する。暴露20分後に全供試蚊を清潔
なポリエチレン容器に移し、3%砂糖水を与え、保存2
4時間後に死虫率を調べる。
【0025】
【表1】 表1に示すとおり、本発明の薬剤揮散方法によれば、薬
剤の揮散量は30日間の長期間にわたり安定し、この間
高い殺虫効力を保持することが認められた。すなわち、
実施例1のタイプのカートリッジを備えた図1の薬剤揮
散装置、特に実施例2のタイプのカートリッジを備えた
図7の薬剤揮散装置を使用すると、揮散量の経時変化が
ほとんどなく、30日間にわたって、殺虫効果はほぼ一
定であり、優れた経時的安定性を有することが判る。
【0026】これに対し、比較例1のように、薬剤の含
浸量が100mg未満であると、殺虫効力の持続性が不
足し、また比較例2のように、薬剤含浸体の粒径が3m
mより小さい場合も、揮散量が経時的に低下し安定した
揮散性能を奏しえなかった。更に、比較例3のように、
薬剤としてdl,d−シス,トランス−アレスリン(ピ
ナミンフォルテ)のような従来電気蚊取用ピレスロイド
を使用すると、この薬剤は遠心力に伴う風力では常温で
ほとんど揮散しなかった。更に、比較例4のように、薬
剤として蒸気圧の高いエムペントリンを使用すると、薬
剤の揮散性能の調整が難しく、また蚊に対する基礎殺虫
活性が低いために、本発明の薬剤揮散方法のような効果
は奏しなかった。
【0027】実施例13:以下、図8,図9に基づいて
実施例13を説明する。化合物A(2,3,5,6−テ
トラフルオロベンジル−クリサンテマート)200mg
を、平均外径が約6mmの粒状発泡セルロースビーズ
〔商品名:ビスコパール(レンゴー株式会社製)〕3g
に含浸させて得られた薬剤含浸体1(図9参照)を、図
8(b)に示す外径5cm、高さ3cmの円筒状カート
リッジ2の薬剤含浸体収納部3(図9参照)に収納し
た。なお、カートリッジ2は、その側面に高さ方向ほぼ
全長に幅3mmの開口スリット4を3mmおきに備え、
外周面から内方1cm幅の外筒部が薬剤含浸体収納部3
となっている。このカートリッジ2を、図8(c)に示
す薬剤揮散装置本体5の回転軸部6に嵌め込み(図9参
照)、更に図8(a)に示す保護カバー7を装着した
後、単一乾電池8を用いてモーター9を500rpmで
回転させた。この薬剤揮散装置を6畳の部屋の中央に置
いて使用したところ、1日12時間あたりの薬剤揮散量
(約4mg)がほとんど変化することなく安定して推移
し、30日間にわたり蚊の防除に有効であった。なお、
使用中、回転音が気になることはなく、また回転するカ
ートリッジに誤って触れる恐れもないことから、使用性
についても満足のいくものであった。
【0028】実施例14:以下、図10,図11に基づ
いて実施例14を説明する。化合物H(4−メトキシメ
チル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,
2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパン
カルボキシレート)300mgと、安定剤ジブチルヒド
ロキシトルエン(BHT)20mgを、パルプ製で平均
外径が約3mmの略粒状ビーズ4gに含浸させて薬剤含
浸体1を得た。図10に示すように、外径3cm、高さ
5cmの円筒状で、その側面を10本の並設ホルダー1
0と線間距離2mmのネット11で構成したカートリッ
ジ2に薬剤含浸体1を収納し、このカートリッジ2を図
11の薬剤揮散装置本体5に装填した。薬剤揮散装置本
体5には、図11(a)に示すように、カートリッジ2
の外側に相当する部分に薬剤を揮散させるための開口部
が設けられており、前記薬剤揮散装置本体5の開口部
は、カートリッジ2に対する保護カバーの機能も有す
る。なお、図11の薬剤揮散装置は、図11(b)に示
すように回転軸が横方向に備設されたものであり、図1
1(a)が斜視図を示し、図11(b)が側部断面図を
示す。この薬剤揮散装置は、部屋のインテリアにもマッ
チし、1日12時間の使用で30日間にわたり充分な蚊
防除効果を示した。
【0029】試験例2:(実施例15〜21及び比較例
5〜8を含む) 前記実施例13,14の薬剤含浸体に加えて、実施例1
3に準じ、下記表2に示す各種薬剤含浸体(実施例15
〜21及び比較例5〜8)を調製した。これを実施例1
3と同じ薬剤揮散装置(図8、図9の薬剤揮散装置)に
装填して、1日12時間使用する条件下で、1日目、1
5日目及び30日目に、薬剤揮散量測定と前述の試験方
法(連続通気法)による殺虫効力試験を行った。その結
果を併せて下記表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2に示すとおり、本発明の薬剤揮散方法
によれば、薬剤の揮散量は30日間の長期間にわたり安
定し、この間高い殺虫効力を保持することが認められ
た。これに対し、比較例5のように、薬剤の含浸量が1
00mg未満であると、殺虫効力の持続性が不足し、ま
た比較例6のように、薬剤含浸体の粒径が3mmより小
さい場合も、揮散量が経時的に低下し安定した揮散性能
を奏しえなかった。更に、比較例7のように、薬剤とし
てdl,d−シス,トランス−アレスリン(ピナミンフ
ォルテ)のような従来電気蚊取用ピレスロイドを使用す
ると、この薬剤は遠心力に伴う風力では常温でほとんど
揮散しなかった。更に、比較例8のように、薬剤として
蒸気圧の高いエムペントリンを使用すると、薬剤の揮散
性能の調整が難しく、また蚊に対する基礎殺虫活性が低
いために、本発明の薬剤揮散方法のような効果は奏しな
かった。
【0032】表1の結果と表2の結果とを比較すると明
らかな如く、カートリッジを、シロッコファンの空気流
出側及び/又は空気流入側、特に空気流出側に装着する
場合が特に優れた経時的安定性を有することが判る。
【0033】
【発明の効果】本発明の薬剤揮散方法は、非加熱で粒状
若しくは略粒状の薬剤含浸体に遠心力を付与し且つその
際生じる風力により薬剤を揮散・放出させる方式なので
使用に際して火傷の心配がなく、また長期間にわたって
ほぼ一定量の薬剤を安定して揮散することができ、従来
に無い優れた殺虫効力を保持し、しかも安全性、使用性
等にも優れているため、蚊、ハエ等の衛生害虫、ブユ、
ユスリカ、イガ、コイガ、カツオブシムシ等の不快害
虫、特に蚊の防除用途に極めて有用である。また本発明
の薬剤揮散方法は、乾電池で作動する小型・軽量な薬剤
揮散装置を使用し得るので、屋内や屋外をとわず適用可
能であり、例えば、旅行先の室内やキャンプにおけるテ
ント内での衛生害虫や不快害虫の防除に非常に役立つ。
更に本発明の薬剤揮散方法は、目的に応じて、各種の異
なる薬剤含浸体を含む異なるカートリッジを取り替えて
使用することができるので、一つの薬剤揮散装置で多種
類の有害虫に対応することができ、適用範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のカートリッジを装着したシロッコ
ファンを備えた薬剤薬剤揮散装置の一例を示す図であ
る。
【図2】 実施例1のカートリッジをシロッコファンの
空気流入側に装着した状態を示す側部断面図である。
【図3】 薬剤含浸体を収納しない状態の実施例1のカ
ートリッジを示す図である。
【図4】 本発明の方法で使用するシロッコファンの一
例の概略構成図である。
【図5】 実施例1のカートリッジをシロッコファンに
取り付ける際に使用する蓋部、及び実施例1のカートリ
ッジに前記蓋部を装着した状態を示す図である。
【図6】 実施例2のカートリッジをシロッコファンの
空気流出側に装着し、更にシロッコファンにモーターを
装着する状態を示す図である。
【図7】 実施例2のカートリッジを装着したシロッコ
ファンを備えた薬剤薬剤揮散装置の一例を示す図であ
る。
【図8】 実施例13のカートリッジを備えた薬剤揮散
装置の一例を示す斜視図である。
【図9】 図8の薬剤揮散装置の側部断面図である。
【図10】 実施例14のカートリッジを示す斜視図で
ある。
【図11】 実施例14のカートリッジを備えた薬剤揮
散装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:薬剤含浸体、2:カートリッジ、3:薬剤含浸体収
納部、4:開口スリット 5:薬剤揮散装置本体、6:回転軸部、7:保護カバ
ー、8:乾電池、9:モーター10:ホルダー、11:
ネット、12:シロッコファン、13:翼部、14:腕
部、15:モーター装着部、16:蓋部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体を、側
    面に通気部を有するカートリッジに収納し、該カートリ
    ッジの回転により前記薬剤含浸体に遠心力が作用する状
    況下で前記薬剤含浸体に含浸させた薬剤を揮散させる薬
    剤揮散方法であって、前記粒状若しくは略粒状の薬剤含
    浸体の平均外径を3mm〜10mmとし、前記薬剤含浸
    体に薬剤を全体で100mg以上含浸させるとともに、
    前記薬剤として、前記薬剤含浸体から薬剤を1時間当た
    り0.01〜0.5mgの揮散量で且つ180時間以上
    にわたり揮散可能である薬剤を使用することを特徴とす
    る薬剤揮散方法。
  2. 【請求項2】 前記遠心力の大きさが、9.8×10-1
    cm/s2 〜9.8×104 cm/s2 であることを特
    徴とする請求項1記載の薬剤揮散方法。
  3. 【請求項3】 前記薬剤含浸体が、前記カートリッジ内
    に空隙率20%〜70%で充填されていることを特徴と
    する請求項1記載の薬剤揮散方法。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジの回転を、モーターで
    行うことを特徴とする請求項1記載の薬剤揮散方法。
  5. 【請求項5】 前記モーターの回転数が、100〜20
    00rpmであることを特徴とする請求項4記載の薬剤
    揮散方法。
  6. 【請求項6】 前記カートリッジを、前記シロッコファ
    ンの空気流出側及び/又は空気流入側に装着することを
    特徴とする請求項1記載の薬剤揮散方法。
  7. 【請求項7】 前記カートリッジの形状が環状であり、
    且つ前記カートリッジを前記シロッコファンの空気流出
    側に装着することを特徴とする請求項6記載の薬剤揮散
    方法。
  8. 【請求項8】 前記カートリッジの形状が円板状であ
    り、且つ前記カートリッジを前記シロッコファンの空気
    流入側に装着することを特徴とする請求項6記載の薬剤
    揮散方法。
  9. 【請求項9】 前記薬剤が、以下の群:2,3,5,6
    −テトラフルオロベンジル−クリサンテマート(化合物
    A)、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,
    2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパン
    カルボキシレート(化合物B)、2,3,5,6−テト
    ラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2
    −ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシレート
    (化合物C)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフ
    ルオロベンジル−クリサンテマート(化合物D)、4−
    メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−
    2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロ
    パンカルボキシレート(化合物E)、4−メチル−2,
    3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチ
    ル−3−(2,2−ジフルオロビニル)シクロプロパン
    カルボキシレート(化合物F)、4−メトキシメチル−
    2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテ
    マート(化合物G)、4−メトキシメチル−2,3,
    5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−
    3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレー
    ト(化合物H)、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ
    ベンジル−2,2−ジメチルー3−(2−クロロー2−
    トリフルオロメチルビニル)シクロプロパンカルボキシ
    レート(化合物I)、4−プロパルギル−2,3,5,
    6−テトラフルオロベンジル−3−(1−プロペニル)
    −2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
    (化合物J)、4−メトキシメチル−2,3,5,6−
    テトラフルオロベンジル−2,2,3,3−テトラメチ
    ルシクロプロパンカルボキシレート(化合物K)及び4
    −プロパルギル−2,3,5,6−テトラフルオロベン
    ジル−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカ
    ルボキシレート(化合物L)から選択された少なくとも
    一種の化合物からなることを特徴とする請求項1記載の
    薬剤揮散方法。
  10. 【請求項10】 前記カートリッジの側面に設けられた
    通気部が、多数並設された開口スリットからなり、開口
    スリット幅が1mm以上で且つ前記薬剤含浸体の平均外
    径の0.7倍以下であることを特徴とする請求項1記載
    の薬剤揮散方法。
  11. 【請求項11】 前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体
    の平均外径が3mm〜10mmであり、且つ前記薬剤含
    浸体が、前記カートリッジ内に空隙率20%〜70%で
    充填されていることを特徴とする請求項1記載の薬剤揮
    散方法。
  12. 【請求項12】 前記粒状若しくは略粒状の薬剤含浸体
    が、紙、パルプ、セルロース系担体及び合成樹脂担体か
    ら選択された少なくとも一種からなることを特徴とする
    請求項1記載の薬剤揮散方法。
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