JPH0820250A - 作業車の走行変速装置 - Google Patents
作業車の走行変速装置Info
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- JPH0820250A JPH0820250A JP15768294A JP15768294A JPH0820250A JP H0820250 A JPH0820250 A JP H0820250A JP 15768294 A JP15768294 A JP 15768294A JP 15768294 A JP15768294 A JP 15768294A JP H0820250 A JPH0820250 A JP H0820250A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業装置への伝動を作業車の前進や後進にか
かわらず行うことができ、発進時のショックも抑制でき
る作業車の走行変速装置を提供する。 【構成】 ミッションケースに入力される一定方向の回
転動力を、作業装置駆動用出力部と、油圧式の前進用ク
ラッチ6及び後進用クラッチ8を介して左右一対の走行
装置とに分岐伝動するように構成し、ミッションケース
における作業装置駆動用出力部に油圧クラッチ14を設
け、この油圧クラッチ14と、前進用クラッチ6及び後
進用クラッチ8に対する前後進切換用バルブ17の上手
がわの油路とを接続してある。
かわらず行うことができ、発進時のショックも抑制でき
る作業車の走行変速装置を提供する。 【構成】 ミッションケースに入力される一定方向の回
転動力を、作業装置駆動用出力部と、油圧式の前進用ク
ラッチ6及び後進用クラッチ8を介して左右一対の走行
装置とに分岐伝動するように構成し、ミッションケース
における作業装置駆動用出力部に油圧クラッチ14を設
け、この油圧クラッチ14と、前進用クラッチ6及び後
進用クラッチ8に対する前後進切換用バルブ17の上手
がわの油路とを接続してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンバイン等の
作業車の走行変速装置に関し、詳しくは、ミッションケ
ースに入力される一定方向の回転動力を、作業装置駆動
用出力部と、油圧式の前進用クラッチ及び後進用クラッ
チを介して左右一対の走行装置とに分岐伝動するように
構成した作業車の走行変速装置に関する。
作業車の走行変速装置に関し、詳しくは、ミッションケ
ースに入力される一定方向の回転動力を、作業装置駆動
用出力部と、油圧式の前進用クラッチ及び後進用クラッ
チを介して左右一対の走行装置とに分岐伝動するように
構成した作業車の走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の作業車の走行変速装置で
は、ミッションケースへの回転動力の入力は主変速装置
としてのベルト式等の無段変速装置から行われるのであ
って、走行を中立状態になるようにしても、この無段変
速装置からの動力は作業装置駆動用出力部への動力伝達
が常時なされているので、後進時には作業装置を駆動し
ないようにするために、一方向クラッチを作業装置駆動
用出力部と作業装置との間に設けていた。
は、ミッションケースへの回転動力の入力は主変速装置
としてのベルト式等の無段変速装置から行われるのであ
って、走行を中立状態になるようにしても、この無段変
速装置からの動力は作業装置駆動用出力部への動力伝達
が常時なされているので、後進時には作業装置を駆動し
ないようにするために、一方向クラッチを作業装置駆動
用出力部と作業装置との間に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものにあっては、作業装置への伝動は前進走行
時しかなされないものであるから、後進時においても作
業装置を駆動したい場合に、その作業装置を駆動するこ
とができないものであった。そこで、作業装置駆動用出
力部への伝動途中に油圧クラッチを介装して作業装置を
駆動しないときのみ、伝動を断ずるようにし、前進走行
時や後進走行時にかかわらず、作業装置を駆動したいと
きには作業装置への伝動を行えるようにすることが考え
られる。しかしながら、このように設けた油圧クラッチ
を作動させるためにはその入り切り作動を行う切換弁が
必要となるものであり、部品点数が増すこと等コスト高
を招くものであった。さらに、従来のものでは、発進時
には前進用クラッチ又は後進用クラッチを入り状態にす
ると即座に走行装置の駆動がなされるので、ショックが
発生する虞れがあった。本発明は、上記実情に鑑みてな
されたものであって、作業装置への伝動を作業車の前進
や後進にかかわらず行うことができるとともに、発進時
のショックの抑制も図ることのできる作業車の走行変速
装置の提供を目的とする。
来構造のものにあっては、作業装置への伝動は前進走行
時しかなされないものであるから、後進時においても作
業装置を駆動したい場合に、その作業装置を駆動するこ
とができないものであった。そこで、作業装置駆動用出
力部への伝動途中に油圧クラッチを介装して作業装置を
駆動しないときのみ、伝動を断ずるようにし、前進走行
時や後進走行時にかかわらず、作業装置を駆動したいと
きには作業装置への伝動を行えるようにすることが考え
られる。しかしながら、このように設けた油圧クラッチ
を作動させるためにはその入り切り作動を行う切換弁が
必要となるものであり、部品点数が増すこと等コスト高
を招くものであった。さらに、従来のものでは、発進時
には前進用クラッチ又は後進用クラッチを入り状態にす
ると即座に走行装置の駆動がなされるので、ショックが
発生する虞れがあった。本発明は、上記実情に鑑みてな
されたものであって、作業装置への伝動を作業車の前進
や後進にかかわらず行うことができるとともに、発進時
のショックの抑制も図ることのできる作業車の走行変速
装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる作業車の
走行変速装置の第1発明は、上記目的を達成するため
に、ミッションケースに入力される一定方向の回転動力
を、作業装置駆動用出力部と、油圧式の前進用クラッチ
及び後進用クラッチを介して左右一対の走行装置とに分
岐伝動するように構成するとともに、前記ミッションケ
ースにおける前記作業装置駆動用出力部に油圧クラッチ
を設け、かつ、この油圧クラッチと、前記前進用クラッ
チ及び後進用クラッチに対する前後進切換用バルブの上
手がわの油路とを接続してあることを特徴構成とする。
本発明にかかる作業車の走行変速装置の第2発明は、上
記目的を達成するために、ミッションケースに入力され
る一定方向の回転動力を、作業装置駆動用出力部と、油
圧式の前進用クラッチ及び後進用クラッチを介して左右
一対の走行装置とに分岐伝動するように構成するととも
に、前記ミッションケースにおける前記作業装置駆動用
出力部に油圧クラッチを設け、かつ、この油圧クラッチ
と、前記前進用クラッチ及び後進用クラッチに対する前
後進切換用バルブの下手がわの油路とを接続してあるこ
とを特徴構成とする。かかる特徴構成による作用・効果
は次の通りである。
走行変速装置の第1発明は、上記目的を達成するため
に、ミッションケースに入力される一定方向の回転動力
を、作業装置駆動用出力部と、油圧式の前進用クラッチ
及び後進用クラッチを介して左右一対の走行装置とに分
岐伝動するように構成するとともに、前記ミッションケ
ースにおける前記作業装置駆動用出力部に油圧クラッチ
を設け、かつ、この油圧クラッチと、前記前進用クラッ
チ及び後進用クラッチに対する前後進切換用バルブの上
手がわの油路とを接続してあることを特徴構成とする。
本発明にかかる作業車の走行変速装置の第2発明は、上
記目的を達成するために、ミッションケースに入力され
る一定方向の回転動力を、作業装置駆動用出力部と、油
圧式の前進用クラッチ及び後進用クラッチを介して左右
一対の走行装置とに分岐伝動するように構成するととも
に、前記ミッションケースにおける前記作業装置駆動用
出力部に油圧クラッチを設け、かつ、この油圧クラッチ
と、前記前進用クラッチ及び後進用クラッチに対する前
後進切換用バルブの下手がわの油路とを接続してあるこ
とを特徴構成とする。かかる特徴構成による作用・効果
は次の通りである。
【0005】
【作用】即ち、本発明によれば、作業装置駆動用出力部
に油圧クラッチを設け、かつ、この油圧クラッチと、前
進用クラッチ及び後進用クラッチに対する前後進切換用
バルブの上手がわの油路、又は下手がわの油路とを接続
してあるから、前進用クラッチを入り状態、又は後進用
クラッチを入り状態にしたときのみ、作業装置駆動用出
力部の油圧クラッチへ圧油が送られ、この油圧クラッチ
を作動させる、つまり伝動入り操作して作業装置が駆動
される状態に切り換えることになるのである。又、前進
用クラッチを入り状態、又は後進用クラッチを入り状態
にしたときに、その入り操作する圧油が作業装置駆動用
出力部の油圧クラッチにも送られることで、この油圧ク
ラッチが一種のアキュームレータとして、前進用クラッ
チ又は後進用クラッチを作動させる圧油の圧変化の緩衝
を行う機能を有することになり、前進用クラッチ又は後
進用クラッチを比較的滑らかに伝動状態に切り換えるこ
とになる。
に油圧クラッチを設け、かつ、この油圧クラッチと、前
進用クラッチ及び後進用クラッチに対する前後進切換用
バルブの上手がわの油路、又は下手がわの油路とを接続
してあるから、前進用クラッチを入り状態、又は後進用
クラッチを入り状態にしたときのみ、作業装置駆動用出
力部の油圧クラッチへ圧油が送られ、この油圧クラッチ
を作動させる、つまり伝動入り操作して作業装置が駆動
される状態に切り換えることになるのである。又、前進
用クラッチを入り状態、又は後進用クラッチを入り状態
にしたときに、その入り操作する圧油が作業装置駆動用
出力部の油圧クラッチにも送られることで、この油圧ク
ラッチが一種のアキュームレータとして、前進用クラッ
チ又は後進用クラッチを作動させる圧油の圧変化の緩衝
を行う機能を有することになり、前進用クラッチ又は後
進用クラッチを比較的滑らかに伝動状態に切り換えるこ
とになる。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明によると、前進用クラッ
チを入り状態、又は後進用クラッチを入り状態にすれ
ば、作業装置駆動用出力部の油圧クラッチが入り状態と
なって作業装置が駆動される状態となるから、この油圧
クラッチを入り切り操作する専用の切換弁が不要とな
り、部品点数を少なくできる利点があるとともに、後進
時でも作業装置を駆動させることができる。さらに、油
圧クラッチが一種のアキュームレータとして機能するの
で、前進あるいは後進での発進時における前進用クラッ
チを入り状態、又は後進用クラッチを入り状態にすると
きにおけるショックが吸収され、円滑な発進を行うこと
ができるに至った。
チを入り状態、又は後進用クラッチを入り状態にすれ
ば、作業装置駆動用出力部の油圧クラッチが入り状態と
なって作業装置が駆動される状態となるから、この油圧
クラッチを入り切り操作する専用の切換弁が不要とな
り、部品点数を少なくできる利点があるとともに、後進
時でも作業装置を駆動させることができる。さらに、油
圧クラッチが一種のアキュームレータとして機能するの
で、前進あるいは後進での発進時における前進用クラッ
チを入り状態、又は後進用クラッチを入り状態にすると
きにおけるショックが吸収され、円滑な発進を行うこと
ができるに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2に、作業車の一例としてのコンバインの変速
装置を示している。すなわち、エンジン(図示せず)か
らの動力がテンションクラッチを備えたベルト伝動機構
(図示せず)を介して、ベルト式無段変速装置1の入力
プーリ2に伝達され、このベルト式無段変速装置1から
の出力動力がミッションケース3内に入力されるように
している。
する。図2に、作業車の一例としてのコンバインの変速
装置を示している。すなわち、エンジン(図示せず)か
らの動力がテンションクラッチを備えたベルト伝動機構
(図示せず)を介して、ベルト式無段変速装置1の入力
プーリ2に伝達され、このベルト式無段変速装置1から
の出力動力がミッションケース3内に入力されるように
している。
【0008】図2に示すように、ミッションケース3内
において、前進用伝動軸4及び後進用伝動軸5が、ミッ
ションケース3の前後方向に沿って平行に並べて配設さ
れており、ミッションケース3の左右中央から図2の紙
面左方の横一側方に偏らせて配置されている。前進用の
動力をミッションケース3内の伝動下手側に伝達する前
進用油圧クラッチ6及びその入力ギア7が、前進用伝動
軸4に取り付けられており、後進用の動力をミッション
ケース3内の伝動下手側に伝達する後進用油圧クラッチ
8及びその入力ギア9が、後進用伝動軸5に取り付けら
れている。
において、前進用伝動軸4及び後進用伝動軸5が、ミッ
ションケース3の前後方向に沿って平行に並べて配設さ
れており、ミッションケース3の左右中央から図2の紙
面左方の横一側方に偏らせて配置されている。前進用の
動力をミッションケース3内の伝動下手側に伝達する前
進用油圧クラッチ6及びその入力ギア7が、前進用伝動
軸4に取り付けられており、後進用の動力をミッション
ケース3内の伝動下手側に伝達する後進用油圧クラッチ
8及びその入力ギア9が、後進用伝動軸5に取り付けら
れている。
【0009】ミッションケース3の上部において、図2
の紙面左側の横側面に、前進用及び後進用伝動軸4,5
にわたる油圧プレートを連結しており、後述する前後進
切換用バルブとしての方向制御弁17からの作動油を、
前進用及び後進用伝動軸4,5の内部油路4a,5aを
介して、前進用油圧クラッチ6及び後進用油圧クラッチ
8に供給するように構成している。さらに、前進用油圧
クラッチ6及び後進用油圧クラッチ8の伝動下手がわに
は副変速装置HやサイドクラッチS,S等を介して走行
装置としての左右一対のクローラ走行装置C,Cに伝動
する車軸を配設して構成している。
の紙面左側の横側面に、前進用及び後進用伝動軸4,5
にわたる油圧プレートを連結しており、後述する前後進
切換用バルブとしての方向制御弁17からの作動油を、
前進用及び後進用伝動軸4,5の内部油路4a,5aを
介して、前進用油圧クラッチ6及び後進用油圧クラッチ
8に供給するように構成している。さらに、前進用油圧
クラッチ6及び後進用油圧クラッチ8の伝動下手がわに
は副変速装置HやサイドクラッチS,S等を介して走行
装置としての左右一対のクローラ走行装置C,Cに伝動
する車軸を配設して構成している。
【0010】そして、図2に示すように、機体前部の刈
取部(図示せず)の駆動用に、ギア対11、第1伝動軸
12、作業装置駆動用出力部としての出力軸13及び油
圧クラッチ14、並びに、ベルト式無段変速装置1から
の動力を受け入れる入力軸15を、ミッションケース3
内において、前進用及び後進用伝動軸4,5の上手側
で、前進用及び後進用伝動軸4,5と同じ側のミッショ
ンケース3の横一側方に偏らせて配置している。尚、図
2で、16は、刈取部へベルト伝動するための駆動プー
リである。
取部(図示せず)の駆動用に、ギア対11、第1伝動軸
12、作業装置駆動用出力部としての出力軸13及び油
圧クラッチ14、並びに、ベルト式無段変速装置1から
の動力を受け入れる入力軸15を、ミッションケース3
内において、前進用及び後進用伝動軸4,5の上手側
で、前進用及び後進用伝動軸4,5と同じ側のミッショ
ンケース3の横一側方に偏らせて配置している。尚、図
2で、16は、刈取部へベルト伝動するための駆動プー
リである。
【0011】さらに、図1に示すように、前記前進用油
圧クラッチ6及び後進用油圧クラッチ8への圧油の給排
を切換するための方向制御弁17を設けているととも
に、この方向制御弁17とポンプ18とを接続する油路
19に前記油圧クラッチ14へ圧油を給排するための油
路20を接続している。この構成により、方向制御弁1
7が中立のとき、つまり前進用油圧クラッチ6及び後進
用油圧クラッチ8への圧油の供給を停止しているときに
は、油圧クラッチ14へも圧油供給されないようにし
て、切り付勢されているこの油圧クラッチ14を切り状
態にする。一方、前進用油圧クラッチ6又は後進用油圧
クラッチ8へ圧油供給するように方向制御弁17が駆動
されているときには、前進用油圧クラッチ6又は後進用
油圧クラッチ8への供給により油路20の圧も高まり、
油圧クラッチ14への圧油供給がなされてこの油圧クラ
ッチ14は入り状態になる。そして、中立から前進用油
圧クラッチ6又は後進用油圧クラッチ8へ圧油供給する
ように方向制御弁17が駆動されたときに、上述のよう
に、油圧クラッチ14へも圧油供給がなされるので、こ
の油圧クラッチ14はアキュームレータとしても機能
し、前進用油圧クラッチ6又は後進用油圧クラッチ8を
伝動状態に切り換えることが衝撃の少ない状態で滑らか
になされる。
圧クラッチ6及び後進用油圧クラッチ8への圧油の給排
を切換するための方向制御弁17を設けているととも
に、この方向制御弁17とポンプ18とを接続する油路
19に前記油圧クラッチ14へ圧油を給排するための油
路20を接続している。この構成により、方向制御弁1
7が中立のとき、つまり前進用油圧クラッチ6及び後進
用油圧クラッチ8への圧油の供給を停止しているときに
は、油圧クラッチ14へも圧油供給されないようにし
て、切り付勢されているこの油圧クラッチ14を切り状
態にする。一方、前進用油圧クラッチ6又は後進用油圧
クラッチ8へ圧油供給するように方向制御弁17が駆動
されているときには、前進用油圧クラッチ6又は後進用
油圧クラッチ8への供給により油路20の圧も高まり、
油圧クラッチ14への圧油供給がなされてこの油圧クラ
ッチ14は入り状態になる。そして、中立から前進用油
圧クラッチ6又は後進用油圧クラッチ8へ圧油供給する
ように方向制御弁17が駆動されたときに、上述のよう
に、油圧クラッチ14へも圧油供給がなされるので、こ
の油圧クラッチ14はアキュームレータとしても機能
し、前進用油圧クラッチ6又は後進用油圧クラッチ8を
伝動状態に切り換えることが衝撃の少ない状態で滑らか
になされる。
【0012】次に、前記ベルト式無段変速装置1につい
て簡単に説明する。図4及び図5に示すように、ベルト
式無段変速装置1の出力軸21に一体回転自在に固定し
た固定割りプーリ22と、出力軸21に対してその軸心
方向に沿って摺動自在に設けた可動割りプーリ23とで
従動側プーリ24を構成している。可動割りプーリ23
が出力軸21に対して摺動する部分をなす筒ボス部23
Aを出力軸21に外嵌している。すなわち、出力軸21
における筒ボス部23Aの外嵌箇所には、出力軸21の
軸心に沿って螺旋状を成す凹溝25が形成されていると
ともに、この凹溝25と同じピッチをなす螺旋状の凹溝
26を前記筒ボス部23Aの内周面にも形成しており、
両凹溝25,26にその螺旋のほぼ全長にわたる状態で
コイルスプリング27が係入されている。従って、従動
側プーリ24に張設される伝動用ベルト28の張力変化
に応じて、可動割りプーリ23は、そのコイルスプリン
グ27で案内されながらスライド移動するとともに、可
動割りプーリ23からの出力軸21へのトルク伝達もコ
イルスプリング27を介して行われる。又、各凹溝2
5,26は、グリス溜まりを形成しているのであって、
比較的長いグリス溜まりとなっているので、グリス切れ
が生じにくくしている。尚、凹溝26は、図5に示すよ
うに、可動割りプーリ23のオイルシール28,28を
設けるための溝深さよりも浅いものとなっているととも
に、筒ボス部23Aの両端部のオイルシール28,28
の設置用の溝につながっている。
て簡単に説明する。図4及び図5に示すように、ベルト
式無段変速装置1の出力軸21に一体回転自在に固定し
た固定割りプーリ22と、出力軸21に対してその軸心
方向に沿って摺動自在に設けた可動割りプーリ23とで
従動側プーリ24を構成している。可動割りプーリ23
が出力軸21に対して摺動する部分をなす筒ボス部23
Aを出力軸21に外嵌している。すなわち、出力軸21
における筒ボス部23Aの外嵌箇所には、出力軸21の
軸心に沿って螺旋状を成す凹溝25が形成されていると
ともに、この凹溝25と同じピッチをなす螺旋状の凹溝
26を前記筒ボス部23Aの内周面にも形成しており、
両凹溝25,26にその螺旋のほぼ全長にわたる状態で
コイルスプリング27が係入されている。従って、従動
側プーリ24に張設される伝動用ベルト28の張力変化
に応じて、可動割りプーリ23は、そのコイルスプリン
グ27で案内されながらスライド移動するとともに、可
動割りプーリ23からの出力軸21へのトルク伝達もコ
イルスプリング27を介して行われる。又、各凹溝2
5,26は、グリス溜まりを形成しているのであって、
比較的長いグリス溜まりとなっているので、グリス切れ
が生じにくくしている。尚、凹溝26は、図5に示すよ
うに、可動割りプーリ23のオイルシール28,28を
設けるための溝深さよりも浅いものとなっているととも
に、筒ボス部23Aの両端部のオイルシール28,28
の設置用の溝につながっている。
【0013】〔別実施例〕 図6に示すように、前進用油圧クラッチ6又は後進
用油圧クラッチ8へ圧油供給するように設けた方向制御
弁17と、前進用油圧クラッチ6及び後進用油圧クラッ
チ8との間のそれぞれの油路29,29に逆止弁30,
30を介して接続した油路31を、作業装置駆動用出力
部としてミッションケース8に設けた刈取前処理部駆動
用出力軸13に配設した油圧クラッチ14に接続してい
る。この構成によっても、方向制御弁17を作動して、
前進用油圧クラッチ6又は後進用油圧クラッチ8へ圧油
供給するようにしたときには、油圧クラッチ14へ油路
29から圧油が逆止弁30及び油路31を介してなされ
ることになり、方向制御弁17を中立にしたときには、
この中立状態となることに連動して逆止状態が解除され
た逆止弁30,30を介して圧油が油路29,29に戻
るようになっている。尚、方向制御弁17を駆動制御す
る制御回路32で逆止弁30,30の開閉制御も行って
いる。
用油圧クラッチ8へ圧油供給するように設けた方向制御
弁17と、前進用油圧クラッチ6及び後進用油圧クラッ
チ8との間のそれぞれの油路29,29に逆止弁30,
30を介して接続した油路31を、作業装置駆動用出力
部としてミッションケース8に設けた刈取前処理部駆動
用出力軸13に配設した油圧クラッチ14に接続してい
る。この構成によっても、方向制御弁17を作動して、
前進用油圧クラッチ6又は後進用油圧クラッチ8へ圧油
供給するようにしたときには、油圧クラッチ14へ油路
29から圧油が逆止弁30及び油路31を介してなされ
ることになり、方向制御弁17を中立にしたときには、
この中立状態となることに連動して逆止状態が解除され
た逆止弁30,30を介して圧油が油路29,29に戻
るようになっている。尚、方向制御弁17を駆動制御す
る制御回路32で逆止弁30,30の開閉制御も行って
いる。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】第1発明の油圧回路図
【図2】変速装置を示す概略説明図
【図3】作業装置駆動用出力部における油圧クラッチ等
を示す縦断面図
を示す縦断面図
【図4】ベルト式無段変速装置を示す縦断面図
【図5】ベルト式無段変速装置の従動プーリの可動プー
リを示す縦断面図
リを示す縦断面図
【図6】第2発明の油圧回路図
3 ミッションケース 6 前進用クラッチ 8 後進用クラッチ 13 作業装置駆動用出力部 14 油圧クラッチ 17 前後進切換用バルブ C 走行装置
Claims (2)
- 【請求項1】 ミッションケース(3)に入力される一
定方向の回転動力を、作業装置駆動用出力部(13)
と、油圧式の前進用クラッチ(6)及び後進用クラッチ
(8)を介して左右一対の走行装置(C),(C)とに
分岐伝動するように構成するとともに、前記ミッション
ケース(3)における前記作業装置駆動用出力部(1
3)に油圧クラッチ(14)を設け、かつ、この油圧ク
ラッチ(14)と、前記前進用クラッチ(6)及び後進
用クラッチ(8)に対する前後進切換用バルブ(17)
の上手がわの油路とを接続してあることを特徴構成とす
る作業車の走行変速装置。 - 【請求項2】 ミッションケース(3)に入力される一
定方向の回転動力を、作業装置駆動用出力部(13)
と、油圧式の前進用クラッチ(6)及び後進用クラッチ
(8)を介して左右一対の走行装置(C),(C)とに
分岐伝動するように構成するとともに、前記ミッション
ケース(3)における前記作業装置駆動用出力部(1
3)に油圧クラッチ(14)を設け、かつ、この油圧ク
ラッチ(14)と、前記前進用クラッチ(6)及び後進
用クラッチ(8)に対する前後進切換用バルブ(17)
の下手がわの油路とを接続してあることを特徴構成とす
る作業車の走行変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06157682A JP3106061B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 作業車の走行変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06157682A JP3106061B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 作業車の走行変速装置 |
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JPH0820250A true JPH0820250A (ja) | 1996-01-23 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108488373A (zh) * | 2018-05-06 | 2018-09-04 | 袁菊花 | 自卸车的挡位装置 |
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1994
- 1994-07-08 JP JP06157682A patent/JP3106061B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108488373A (zh) * | 2018-05-06 | 2018-09-04 | 袁菊花 | 自卸车的挡位装置 |
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