JPH08178014A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

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JPH08178014A
JPH08178014A JP32276794A JP32276794A JPH08178014A JP H08178014 A JPH08178014 A JP H08178014A JP 32276794 A JP32276794 A JP 32276794A JP 32276794 A JP32276794 A JP 32276794A JP H08178014 A JPH08178014 A JP H08178014A
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continuously variable
variable transmission
piston
switching mechanism
selector
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JP32276794A
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Tsunefumi Niiyama
常文 新山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 急ブレーキ後の無段変速機構のローレシオへ
の変更を容易にしたコンパクトな無段変速装置を提供す
る。 【構成】 ベルト式無段変速機構6の入力側に発進クラ
ッチ7を設け、出力側に動力の伝達状態を切換える切換
機構8、例えば、前後進切換機構を設ける。切換機構8
を中立状態に切換保持できるようにする。急ブレーキを
かけたとき、切換機構8を中立状態に切換えることによ
り変速機構6の出力側と駆動輪との連結を断つことがで
き、そのため再発進に備えて変速機構6のレシオを容易
にロー側に変更できる。また、発進クラッチ7を変速機
構6の出力側に設ける場合に比しクラッチ容量が少なく
て済み、更に、変速機構6の入力側の軸方向スペースと
出力側の軸方向スペースとが均等化され、変速装置の小
型軽量化を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両用変速機
に用いられる、ベルト式の無段変速機構を備える無段変
速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の無段変速装置では、ベルト式無
段変速機構と直列に発進クラッチと、動力の伝達状態を
切換える切換機構、例えば、前後進切換機構とを設け、
コントロールレバーを中立レンジから前進レンジ又は後
進レンジに操作したとき、切換機構が前進側又は後進側
に切換えられると共に発進クラッチがオンされて、駆動
輪に動力が伝達されるようにしている。
【0003】そして、従来は、発進クラッチと切換機構
とを無段変速機構の入力側又は出力側に纏めて配置する
を一般としており、また、切換機構は前進と後進の2つ
の状態の間での切換途中に一時的に中立状態になるだけ
で、中立状態に切換保持される構造にはなっていない
(特開平3−89071号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発進クラッチを無段変
速機構の入力側に配置すると、急ブレーキ後再発進に備
えて無段変速機構をローレシオに変更することが困難に
なる。即ち、無段変速機構のレシオ変更はベルトを回転
させつつ駆動側と従動側の各プーリに対するベルトの巻
回径を変化させることにより行うが、発進クラッチを無
段変速機構の入力側に配置した場合には、無段変速機構
の出力側が常時駆動輪に連結されることになり、ブレー
キングによりベルトの回転が拘束されるため、レシオ変
更が困難になる。
【0005】一方、発進クラッチを無段変速機構の出力
側に配置した場合には、発進クラッチをオフすることで
ベルトを回転し得るようになり、上記の不具合は生じな
いが、無段変速機構をローシレオにしたときの高トルク
を伝達し得るように発進クラッチを容量の大きな大型の
ものにする必要があり、変速装置の大型化や重量増とい
った不具合を生ずる。
【0006】また、発進クラッチと切換機構とを上記従
来例の如く無段変速機構の入力側と出力側の一方の側に
纏めて配置すると、該一方の側の軸方向スペースが大き
くなり、スペース効率が悪くなる。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、急ブレーキ後
の無段変速機構のローレシオへの変更を容易にしたコン
パクトな無段変速装置を提供することをその目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ベルト式の無段変速機構を備える無段変速装
置であって、無段変速機構の入力側に発進クラッチを設
けると共に、無段変速機構の出力側に動力の伝達状態を
切換える切換機構を設け、且つ、該切換機構を動力を伝
達しない中立状態に切換保持する手段を設けたことを特
徴とする。
【0009】
【作用】急ブレーキ後切換機構を中立状態に切換えるこ
とにより無段変速機構の出力側と駆動輪との連結を断つ
ことができ、かくてベルトを回転しつつ無段変速機構の
レシオをロー側に変更して、急ブレーキ後の発進に備え
ることができる。
【0010】また、発進クラッチを無段変速機構の入力
側に設けているため、発進クラッチの容量を大きくする
必要がなく、且つ、発進クラッチと切換機構とを無段変
速機構の入力側と出力側とに分設しているためスペース
効率が向上し、無段変速装置の小型軽量化を図れる。
【0011】
【実施例】図1を参照して、1はエンジン、2は無段変
速装置であり、該変速装置2は、平行に配置した第1乃
至第3の3本の軸31,32,33を備え、第1軸31をダ
ンパ4を介してエンジン1に連結すると共に、第3軸3
3をデフギア5を介して車両の駆動輪(図示せず)に連
結した。
【0012】第1軸31と第2軸32との間にはベルト式
の無段変速機構6が設けられている。該無段変速機構6
は、第1軸31上に軸支した駆動プーリ60と、第2軸
2に固定した従動プーリ61と、両プーリ60,61
に巻掛けしたベルト62とで構成されており、各プーリ
60,61の可動シーブ60a,61aを押圧する油室
60b,61bの内圧を制御し、各プーリ60,61に
対するベルトの巻回径を変化させて無段変速を行う。
尚、本実施例では従動プーリ61の油室61bのピスト
ン径を駆動プーリ60の油室60bのピストン径より小
さくしているが、両油室60b,61bのピストン径を
同一にしても同様に作動する。
【0013】無段変速機構6の入力側には、駆動プーリ
60を第1軸31に連結する油圧クラッチから成る発進
クラッチ7が設けられており、また、無段変速機構6の
出力側には第2軸32から第3軸33への動力の伝達状態
を正転と逆転とに切換える前後進切換機構8が設けられ
ている。
【0014】該切換機構8は、第2軸32と第3軸33
の間に並設した左側の前進ギア列80と右側の後進ギア
列81及び両ギア列80,81を選択的に確立するセレ
クタ82とで構成されている。前進ギア列80は、第2
軸32上に軸支した駆動ギア80aと、第3軸33に固定
した従動ギア80bとで構成され、また、後進ギア列8
1は、第2軸32上に軸支した駆動ギア81aと、第3
軸33に固定した従動ギア81bと、両ギア81a,8
1b間に介設したアイドルギア81cとで構成され、セ
レクタ82を第2軸32上で左方の前進位置と右方の後
進位置とに切換自在とし、前進位置への切換えで前進ギ
ア列80の駆動ギア80aをセレクタ82を介して第2
軸32に連結して前進ギア列80を確立し、後進位置へ
の切換で後進ギア列81の駆動ギア81aをセレクタ8
2を介して第2軸32に連結して後進ギア列81を確立
する。図中83はパーキングギアである。尚、本実施例
ではセレクタ82を前後進切換機構8の入力側に設けた
が、各ギア列80,81の駆動ギア80a,81aを第
2軸32に固定し、従動ギア80b,81bを第3軸33
上に軸支して、該両ギア80b,81bを選択的に第3
軸33に連結すべくセレクタ82を前後進切換機構8の
出力側に設けても良い。
【0015】第1軸31上にはオイルポンプ9が設けら
れており、該ポンプ9を油圧源とする図2に示す油圧回
路により無段変速機構6の変速制御と、発進クラッチ7
のオンオフ制御と、前後進切換機構8の切換制御とが行
われる。
【0016】該油圧回路には、オイルポンプ9からの出
力圧を一定のライン圧に調圧するレギュレータバルブ1
0と、発進クラッチ7に給排油して該クラッチ7をオン
オフする第1制御バルブ11と、ライン圧より低い所定
のモジュレータ圧を出力するモジュレータバルブ12
と、モジュレータ圧を入力する第1と第2の1対のソレ
ノイドバルブ131,132と、該両ソレノイドバルブ1
1,132の出力圧を受けて駆動プーリ60の油室60
bに入力する油圧を制御する第2制御バルブ14と、車
室内のコントロールレバーの操作により後進用のR位置
と、ニュートラル及びパーキング用のN−P位置と、前
進用のD位置とに切換えられるマニアルバルブ15と、
セレクタ82を切換える、マニアルバルブ15によって
制御される油圧サーボ16と、マニアルバルブ15を介
して油圧サーボ16を制御する第3制御バルブ17とが
設けられている。
【0017】従動プーリ61の油室61bには常時ライ
ン圧が入力され、駆動プーリ60の油室60bに入力す
る油圧を変化させることで無段変速機構6のレシオが可
変されるようになっており、両ソレノイドバルブ1
1,132を走行状態に応じて図外の電子制御回路によ
りデューティ制御して両ソレノイドバルブ131,132
の出力圧を可変し、第2制御バルブ14を介して油室6
0bの入力油圧を制御し無段変速を行う。
【0018】油圧サーボ16は、セレクタ82に係合す
るシフトフォーク16aに連結される第1ピストン16
bと、第1ピストン16bに対向するストッパ用の第2
ピストン16cとを内蔵しており、該サーボ16内に第
1ピストン16bを第2ピストン16c側に押圧する第
1油室16dと、第2ピストン16cを第1ピストン1
6b側に押圧する第2油室16eと、両ピストン16
b,16c間の第3油室16fとを画成し、更に、第1
油室16dに比較的弱いばね16gと、第2油室16e
に比較的強いばね16hとを縮設した。そして、第2ピ
ストン16cの第1ピストン16b側への移動を油圧サ
ーボ16の内面の段差から成るストッパ部16iにより
中間位置で規制し得るようにし、該中間位置に存する第
2ピストン16cに第1ピストン16bが当接したと
き、セレクタ82が前進位置と後進位置の中間の中立位
置に切換保持されるようにした。
【0019】第3制御バルブ17は、出力側に設けた第
1と第2の1対の油路L1,L2にライン圧を選択的に
出力するように構成されており、前記両ソレノイドバル
ブ131,132で切換制御される。これを詳述するに、
第3制御バルブ17は、第1油路L1にライン圧を出力
すると共に第2油路L2をドレンポート17aに接続す
る左方のサーボ作動位置(図示の位置)と、第1油路L
1をドレンポート17bに接続すると共に第2油路L2
にライン圧を出力する右方のサーボ解除位置とに切換自
在であり、ばね17cと第1ソレノイドバルブ131
出力圧でサーボ作動位置に付勢され、第2ソレノイドバ
ルブ132の出力圧でサーボ解除位置に付勢されてい
る。かくて、第1ソレノイドバルブ131が閉で第2ソ
レノイドバルブ132が開のときにのみ第3制御バルブ
17はサーボ解除位置に切換えられ、他の状態ではサー
ボ作動位置に保持される。
【0020】尚、第3制御バルブ17を専用のソレノド
バルブで切換制御しても良いが、本実施例のように無段
変速機構6の変速制御用のソレノイドバルブ131,1
2で第3制御バルブ17を制御すれば構造の簡素化を
図ることができ有利である。また、第3制御バルブ17
に第1ソレノイドバルブ131の出力圧を作用させなく
ても第3制御バルブ17を切換制御できるが、この場
合、第2ソレノイドバルブ132が故障で開き放しにな
ったり異物の噛込みによるスティックで第3制御バルブ
17がサーボ解除位置に拘束されて走行不能になる可能
性がある。これに対し、本実施例では第1ソレノイドバ
ルブ131の出力圧により第3制御バルブ17を強制的
にサーボ作動位置に復帰させることができ、フェールセ
ーフを図れる。尚、第1ソレノイドバルブ131は常開
型、第2ソレノイドバルブ132は常閉型として断線等
に対してのフェールセーフも図れるようにしている。
【0021】上記した第1と第2の両油路L1,L2は
ライン圧用の第3油路L3と共にマニアルバルブ15の
入力側に接続されており、マニアルバルブ15のN−P
位置、D位置、R位置において油圧サーボ16の前記各
油室16d,16e,16fが各油路L1,L2,L3
に以下の如く接続されるようにしている。
【0022】(I) N−P位置 第1油室16dが第2油路L2、第2油室16eが第3
油路L3、第3油室16fがマニアルバルブ15のドレ
ンポート15aに各接続される。かくて、第2油室16
eに入力されるライン圧により第2ピストン16cが中
間位置に保持され、第3制御バルブ17が何れの位置に
存しても第1ピストン16bは第2ピストン16cに当
接してセレクタ82が中立位置となり、前後進切換機構
8は動力を伝達しない中立状態に保持される。
【0023】(II)D位置 第1油室16dが第2油路L2、第2油室16eが第3
油路L3、第3油室16fが第1油路L1に各接続され
る。この場合、第2ピストン16cはN−P位置と同様
に第2油室16eに入力されるライン圧で中間位置に保
持されるが、第3制御バルブ17をサーボ作動位置に切
換えると、第1油室16dが第2油路L2とドレンポー
ト17aとを介して大気開放されると共に第3油室16
fに第1油路L1を介してライン圧が入力され、第1ピ
ストン16bが左動してセレクタ82が前進位置に切換
えられ、前後進切換機構8は前進状態に保持される。ま
た、第3制御バルブ17をサーボ解除位置に切換える
と、第1油室16dに第2油路L2を介してライン圧が
入力されると共に第3油室16fが第1油路L1とドレ
ンポート17bとを介して大気開放され、第1ピストン
16bが中間位置に存する第2ピストン16cに当接し
てセレクタ82が中立位置に切換えられ、前後進切換機
構8は中立状態に保持される。
【0024】(III)R位置 第1油室16dが第1油路L1、第2油室16eが第2
油路L2、第3油室16fがドレンポート15aに各接
続される。そして、第3制御バルブ17をサーボ作動位
置に切換えると、第1油室16dに第1油路L1を介し
てライン圧が入力されると共に第2油室16eが第2油
路L2とドレンポート17aとを介して大気開放され、
第1ピストン16bが第2ピストン16cを押動しつつ
右動してセレクタ82が後進位置に切換えられ、前後進
切換機構8は後進状態に保持される。また、第3制御バ
ルブ17をサーボ解除位置に切換えると、第1油室16
dが第1油路L1とドレンポート17bとを介して大気
開放されると共に第2油室16eに第2油路L2を介し
てライン圧が入力され、第2ピストン16cが第1ピス
トン16cを押動しつつ中間位置に戻ってセレクタ82
が中立位置に切換えられ、前後進切換機構8は中立状態
に保持される。
【0025】以上の通り、D位置とR位置の何れにおい
ても第3制御バルブ17をサーボ解除位置に切換えると
前後進切換機構8は中立状態になり、走行中に誤って進
行方向と逆のレンジを選択した場合に第3制御バルブ1
7をサーボ解除位置に切換えることにより、無段変速装
置の構成部材に無理がかかることを防止できる。
【0026】即ち、走行中に誤って進行方向と逆のレン
ジを選択した場合、一般に発進クラッチ7をオフしてエ
ンジン1に無理がかかることを防止するが、このように
発進クラッチをオフした場合、前後進切換機構8が前進
側から後進側或いは後進側から前進側に切換えられる
と、無段変速機構6が瞬時に逆転することになり、プー
リ60,61、ベルト62等に過大な負荷がかかること
になる。然し、本実施例では、上記の如く前後進切換機
構8を中立状態に切換えて誤動作に対処できるためプー
リ60,61、ベルト62等に負荷がかかることはな
い。
【0027】また、走行中に急ブレーキをかけた場合、
第3制御バルブ17をサーボ解除位置に切換えて前後進
切換機構8を中立状態にすれば無段変速機構6の出力側
と駆動輪との連結が解かれるから、ベルトを回転させつ
つ無段変速機構6のレシオをロー側に変更することがで
き、その後発進クラッチ7をオフし、次いで第3制御バ
ルブ17をサーボ作動位置に戻して発進クラッチ7を再
度オンすることによりローレシオでの再発進を行うこと
ができる。
【0028】尚、発進クラッチ7をオフしても該クラッ
チ7の引摺りトルクで第2軸32が回転していることが
あり、この状態では第2軸32と一体回転するセレクタ
82と各ギア列80,81の駆動ギア80a,81aと
の間の相対回転を生じて、セレクタ82を中立位置から
前進位置や後進位置に切換える際にセレクタ82が駆動
ギア80a,81aにスムーズに噛み合わなくなること
がある。
【0029】そこで、図3に示す実施例では、噛み合い
頻度の高い前進ギア列80の駆動ギア80aとセレクタ
82とを同期させる摩擦要素84を設けた。その詳細は
図4に示す通りであり、駆動ギア80aに固定した摩擦
板84aと、該摩擦板84aを皿ばね84bの付勢力で
挾む1対の摩擦材84cを保持する、第2軸32に固定
のホルダ84dとで摩擦要素84を構成し、該摩擦要素
84の摩擦トルクを無段変速機構6のローレシオで第2
軸32に伝達される発進クラッチ7の引摺りトルクより
大きく設定して、駆動ギア80aとセレクタ82とが同
期されるようにした。
【0030】尚、車両が完全に停止する前にセレクタ8
2を後進位置に切換えると、セレクタ82と後進ギア列
81の駆動ギア81aとが非同期となって両者がスムー
ズに噛み合わなくなる可能性があるが、必要であれば後
進位置側にシンクロ機構を組込めば良い。
【0031】また、上記実施例では第1軸31の軸線上
にエンジン1側から順にダンパ4とオイルポンプ9と駆
動プーリ60と発進クラッチ7とを設けたが、これらを
図5に示す実施例のようにダンパ4、発進クラッチ7、
駆動プーリ60、オイルポンプ9の順に設けても良く、
更には、図6に示す実施例のようにダンパ4に発進クラ
ッチ7を組込んでも良い。何れにしても、発進クラッチ
7と前後進切換機構8とを無段変速機構6の入力側と出
力側とに分設することにより、第1軸31の軸方向スペ
ースと第2軸32の軸方向スペースとを均等化してスペ
ース効率を向上できる。また、発進クラッチ7を無段変
速機構6の出力側に設ける場合には、無段変速機構6で
のトルク増幅を考慮してクラッチ容量を大きめに設定す
る必要があるが、無段変速機構6の入力側に発進クラッ
チ7を設けることにより、該クラッチ7を比較的小容量
の小型のものにすることができ、上記したスペース効率
の向上と相俟って無段変速装置の小型軽量化を図ること
ができる。
【0032】また、無段変速装置に、前後進切換機構8
に加えて図7に示す実施例の如く高低速の切換機構18
を設ける場合、該切換機構18を中立状態に切換保持で
きるようにし構成し、これを無段変速機構6の出力側に
配置してもよい。該切換機構18は、高速ギア列180
と低速ギア列181と両ギア列を選択的に確立するセレ
クタ182とで構成されており、セレクタ182を上記
した油圧サーボ16と同様の油圧サーボや同様の機能を
持つ適宜の手段で中立位置に切換保持できるようにす
る。そして、急ブレーキをかけたときは、セレクタ18
2を中立位置に切換えて切換機構18を中立状態に保持
し、無段変速機構6のレシオをロー側に変更して再発進
に備える。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、急ブレーキ後に無段変速機構のレシオを容易
にロー側に切換えることができると共に、無段変速装置
の小型軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の第1実施例のスケルトン図
【図2】 第1実施例の油圧回路を示す図
【図3】 第3実施例のスケルトン図
【図4】 第3実施例に設けた摩擦要素を示す要部の断
面図
【図5】 第4実施例のスケルトン図
【図6】 第5実施例のスケルトン図
【図7】 第6実施例のスケルトン図
【符号の説明】
2 無段変速装置 6 無段変速機構 7 発進クラッチ 8 前後進切換機構 80 前進ギア列 81 後進ギア列 80a,81a 駆動ギア 82 セレク
タ 84 摩擦要素 16 油圧サーボ 16a シフトフォーク 16b 第1ピストン 16c 第2ピストン 16i ストッパ部 17 第3制御バルブ 18 高低速切換機構 182 セレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト式の無段変速機構を備える無段変
    速装置であって、無段変速機構の入力側に発進クラッチ
    を設けると共に、無段変速機構の出力側に動力の伝達状
    態を切換える切換機構を設け、且つ、該切換機構を動力
    を伝達しない中立状態に切換保持する手段を設けたこと
    を特徴とする無段変速装置。
  2. 【請求項2】 前記切換機構は、油圧サーボにより動作
    されて、第1の動力伝達状態を確立する位置と第2の動
    力伝達状態を確立する位置とに中間の中立位置を介して
    切換えられるセレクタを備え、該油圧サーボは、セレク
    タに係合するシフトフォークに連結される第1ピストン
    と、第1ピストンに対向するストッパ用の第2ピストン
    と、第2ピストンの第1ピストン側への移動を中間位置
    で規制するストッパ部とを備え、該中間位置に存する第
    2ピストンに第1ピストンを当接させることによりセレ
    クタを中立位置にして前記切換機構を中立状態に切換保
    持するように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の無段変速装置。
  3. 【請求項3】 前記切換機構は、前進ギア列と後進ギア
    列と該両ギア列の駆動ギアを切換機構の入力軸に選択的
    に連結するセレクタとを備える前後進切換機構で構成さ
    れ、前進ギア列の駆動ギアと入力軸との間に両者を常時
    摩擦係合させる摩擦要素を設け、該摩擦要素の摩擦トル
    クを前記発進クラッチの引摺りトルクより大きく設定す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の無段変速
    装置。
JP32276794A 1994-12-26 1994-12-26 無段変速装置 Pending JPH08178014A (ja)

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