JPH064133Y2 - 作業車の走行変速装置 - Google Patents
作業車の走行変速装置Info
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- JPH064133Y2 JPH064133Y2 JP14685787U JP14685787U JPH064133Y2 JP H064133 Y2 JPH064133 Y2 JP H064133Y2 JP 14685787 U JP14685787 U JP 14685787U JP 14685787 U JP14685787 U JP 14685787U JP H064133 Y2 JPH064133 Y2 JP H064133Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- main
- gear
- hydraulic
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コンバイン等の作業車に搭載される走行変速
装置の改良に関する。
装置の改良に関する。
（従来の技術） コンバインに搭載される従来の走行変速装置として、入
力軸に油圧作動式主クラッチを設け、この主クラッチを
介して上記入力軸に連結されるように副変速部を配置
し、この副変速部に複数の変速用油圧クラッチを有する
主変速部を連結した構成のものがある。
力軸に油圧作動式主クラッチを設け、この主クラッチを
介して上記入力軸に連結されるように副変速部を配置
し、この副変速部に複数の変速用油圧クラッチを有する
主変速部を連結した構成のものがある。
この種の変速装置においては、変速レバーのシフト位置
に応じて上記主クラッチないし各変速用油圧クラッチに
対して作動油圧を夫々給排する油圧回路が備えられてお
り、上記変速レバーを操作した時に該油圧回路を介して
上記各クラッチのうちの所定のクラッチに作動油圧が供
給され、これに伴って上記主クラッチや副変速部におけ
る何れかの変速用油圧クラッチが接続されることによ
り、複数段の変速を行い得るように構成されている。
に応じて上記主クラッチないし各変速用油圧クラッチに
対して作動油圧を夫々給排する油圧回路が備えられてお
り、上記変速レバーを操作した時に該油圧回路を介して
上記各クラッチのうちの所定のクラッチに作動油圧が供
給され、これに伴って上記主クラッチや副変速部におけ
る何れかの変速用油圧クラッチが接続されることによ
り、複数段の変速を行い得るように構成されている。
その場合、クラッチ接続時のショックつまり発進ショッ
クや変速ショックを出来るだけ少なくする等のため、従
来においては、上記主クラッチや副変速部におゅる変速
用油圧クラッチが摩擦クラッチ特に多板摩擦クラッチに
よって構成されていた。
クや変速ショックを出来るだけ少なくする等のため、従
来においては、上記主クラッチや副変速部におゅる変速
用油圧クラッチが摩擦クラッチ特に多板摩擦クラッチに
よって構成されていた。
（考案が解決しようとする問題点） 然るに、多板摩擦クラッチは一般に構造が複雑で高価な
ものであるため、この種の摩擦クラッチを比較的多く使
用している上記のような従来の走行変速装置の場合、必
然的にそのコストが高くなるという問題があった。
ものであるため、この種の摩擦クラッチを比較的多く使
用している上記のような従来の走行変速装置の場合、必
然的にそのコストが高くなるという問題があった。
本考案は従来における上記のような問題に対処するもの
で、低コスト化と発進ショック等の低減とを同時に達成
することができる新規な走行変速装置を提供することを
目的とする。
で、低コスト化と発進ショック等の低減とを同時に達成
することができる新規な走行変速装置を提供することを
目的とする。
（問題点を解決するための手段） 上記目的達成のため、本考案は、エンジン回転力が入力
される入力軸と、この入力軸に設けられた油圧作動式多
板摩擦クラッチでなる主クラッチと、この主クラッチを
介して上記入力軸に連結される副変速部と、この副変速
部を介して上記入力軸に連結され且つ複数の変速用油圧
クラッチを有する主変速部とを備え、変速レバーの操作
によって上記各クラッチの状態が切り換わることにより
複数段の変速が行われるように構成された作業車の走行
変速装置において、上記各変速用油圧クラッチを爪式ク
ラッチによって構成すると共に、上記変速レバー操作時
に該レバー位置に対応する主変速部における当該変速用
油圧クラッチよりも上記主クラッチが遅れて接続される
ように該主クラッチ及び変速用油圧クラッチに対して作
動油圧を夫々給排する油圧回路を備えたことを特徴とす
る。
される入力軸と、この入力軸に設けられた油圧作動式多
板摩擦クラッチでなる主クラッチと、この主クラッチを
介して上記入力軸に連結される副変速部と、この副変速
部を介して上記入力軸に連結され且つ複数の変速用油圧
クラッチを有する主変速部とを備え、変速レバーの操作
によって上記各クラッチの状態が切り換わることにより
複数段の変速が行われるように構成された作業車の走行
変速装置において、上記各変速用油圧クラッチを爪式ク
ラッチによって構成すると共に、上記変速レバー操作時
に該レバー位置に対応する主変速部における当該変速用
油圧クラッチよりも上記主クラッチが遅れて接続される
ように該主クラッチ及び変速用油圧クラッチに対して作
動油圧を夫々給排する油圧回路を備えたことを特徴とす
る。
（作用） 上記の構成によれば、主クラッチについては従来と同じ
く多板摩擦クラッチを用いているが、主変速部における
複数の変速用油圧クラッチについては、高価な多板摩擦
クラッチではなく比較的安価な爪式クラッチを用いたの
で、その分だけ従来の走行変速装置よりもコストを低減
することができる。
く多板摩擦クラッチを用いているが、主変速部における
複数の変速用油圧クラッチについては、高価な多板摩擦
クラッチではなく比較的安価な爪式クラッチを用いたの
で、その分だけ従来の走行変速装置よりもコストを低減
することができる。
そして、当該作業車を発進させるべく変速レバーを操作
した際には上記多板摩擦クラッチでなる主クラッチが、
上記主変速部における変速用油圧クラッチよりも遅れて
接続される。つまり、発進時には先ず主変速部における
当該爪式クラッチが噛み合ってクラッチ・オン状態とな
った後に主クラッチがオン状態となるが、この場合の主
クラッチは多板摩擦クラッチとされているから、該主ク
ラッチを滑らせながらゆっくりと接続されることによっ
て発進ショックを生じさせないようにすることができ
る。これにより、主変速部に上記のような爪式クラッチ
を用いたにも拘わらず発進ショックを抑制することが可
能となる。
した際には上記多板摩擦クラッチでなる主クラッチが、
上記主変速部における変速用油圧クラッチよりも遅れて
接続される。つまり、発進時には先ず主変速部における
当該爪式クラッチが噛み合ってクラッチ・オン状態とな
った後に主クラッチがオン状態となるが、この場合の主
クラッチは多板摩擦クラッチとされているから、該主ク
ラッチを滑らせながらゆっくりと接続されることによっ
て発進ショックを生じさせないようにすることができ
る。これにより、主変速部に上記のような爪式クラッチ
を用いたにも拘わらず発進ショックを抑制することが可
能となる。
（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例はコンバインの走行変速装置に関するもの
で、第１図に示すように、該走行変速装置１は、エンジ
ンの出力軸２にベルト３等を介して連結された入力軸４
と、この入力軸４に一体回転及び摺動操作自在に取り付
けられた低速用、中速用及び高速用の各変速ギヤ５、
６、７を有する３段変速式副変速部８と、この副変速部
８を介して上記入力軸４に連結される主変速部９と、こ
の主変速部９の出力を左右のクローラ駆動軸１０、１１
に夫々伝達し得るように該主変速部９とクローラ駆動軸
１０、１１との間に設けられた左右一対の操向用サイド
クラッチ１２、１３とを有する。そして、上記入力軸４
に油圧作動式多板摩擦クラッチでなる主クラッチ１４が
設けられ、このクラッチ１４によって上記入力軸４から
副変速部８に至る伝動経路を断接させ得るように構成さ
れている。尚、図示しないが、上記エンジン出力軸２と
入力軸４との間には、その間のトルク伝達を断接する所
謂テンションプーリが備えられている。
で、第１図に示すように、該走行変速装置１は、エンジ
ンの出力軸２にベルト３等を介して連結された入力軸４
と、この入力軸４に一体回転及び摺動操作自在に取り付
けられた低速用、中速用及び高速用の各変速ギヤ５、
６、７を有する３段変速式副変速部８と、この副変速部
８を介して上記入力軸４に連結される主変速部９と、こ
の主変速部９の出力を左右のクローラ駆動軸１０、１１
に夫々伝達し得るように該主変速部９とクローラ駆動軸
１０、１１との間に設けられた左右一対の操向用サイド
クラッチ１２、１３とを有する。そして、上記入力軸４
に油圧作動式多板摩擦クラッチでなる主クラッチ１４が
設けられ、このクラッチ１４によって上記入力軸４から
副変速部８に至る伝動経路を断接させ得るように構成さ
れている。尚、図示しないが、上記エンジン出力軸２と
入力軸４との間には、その間のトルク伝達を断接する所
謂テンションプーリが備えられている。
上記副変速部８においては、入力軸４に対して平行に副
変速軸１５が配設されている。この副変速軸１５には、
主変速部９におけるギヤ（これらのギヤについては後述
する）に常時噛合された第１、第２伝動ギヤ１５ａ、１
５ｂが一体回転可能に取り付けられていると共に、上記
低速用変速ギヤ５及び中速用変速ギヤ６に夫々噛合する
ように遊嵌された第３、第４伝動ギヤ１５ｃ、１５ｄ
と、この第３、第４伝動ギヤ１５ｃ、１５ｄにおける内
歯部及び上記高速用変速ギヤ７に夫々対応する複数のギ
ヤ部を有して当該副変速軸１５と一体的に回転し且つ軸
方向に移動操作可能とされた第５伝動ギヤ１５ｅとが備
えられている。そして、図示しない変速レバーの変速操
作によって第５伝動ギヤ１５ｅを上記第３、第４伝動ギ
ヤ１５ｃ、１５ｄにおける内歯部及び高速用変速ギヤ７
の何れかに選択的に噛合させることにより、低速、中
速、高速の３段変速が行われるようになっている。
変速軸１５が配設されている。この副変速軸１５には、
主変速部９におけるギヤ（これらのギヤについては後述
する）に常時噛合された第１、第２伝動ギヤ１５ａ、１
５ｂが一体回転可能に取り付けられていると共に、上記
低速用変速ギヤ５及び中速用変速ギヤ６に夫々噛合する
ように遊嵌された第３、第４伝動ギヤ１５ｃ、１５ｄ
と、この第３、第４伝動ギヤ１５ｃ、１５ｄにおける内
歯部及び上記高速用変速ギヤ７に夫々対応する複数のギ
ヤ部を有して当該副変速軸１５と一体的に回転し且つ軸
方向に移動操作可能とされた第５伝動ギヤ１５ｅとが備
えられている。そして、図示しない変速レバーの変速操
作によって第５伝動ギヤ１５ｅを上記第３、第４伝動ギ
ヤ１５ｃ、１５ｄにおける内歯部及び高速用変速ギヤ７
の何れかに選択的に噛合させることにより、低速、中
速、高速の３段変速が行われるようになっている。
一方、上記主変速部９は、入力軸４ないし副変速軸１５
に対して夫々平行に配設された第１主変速軸１６と第２
主変速軸１７とを有する。このうち第１主変速軸１６に
は、上記第１伝動ギヤ１５ａ及び第２伝動ギヤ１５ｂに
夫々常時噛合された第１速用ギヤ１６ａ及び第３速用ギ
ヤ１６ｂが遊嵌されていると共に、出力ギヤ１８に常時
噛合された第１主変速ギヤ１６ｃが一体的に取り付けら
れている。また、上記第２主変速軸１７には、上記第１
速用ギヤ１６ａ及び第２伝動ギヤ１５ｂに夫々常時噛合
された後進用ギヤ１７ａ及び第２速用ギヤ１７ｂが遊嵌
されていると共に、出力ギヤ１８に常時噛合された第２
主変速ギヤ１７ｃが一体回転可能に取り付けられてい
る。そして、これらの第１、第２主変速軸１６、１７に
は、上記第１速〜第３速用及び後進用ギヤ１６ａ、１７
ｂ、１６ｂ、１７ａから出力ギヤ１８に至る伝動経路を
夫々断接する４つの変速用油圧クラッチ１６ｄ、１７
ｅ、１６ｅ、１７ｄが設けられており、これらのクラッ
チを各別に入り切り操作することにより、前進３段及び
後進１段のうちの所要の伝動状態または中立状態を得る
ようになっている。
に対して夫々平行に配設された第１主変速軸１６と第２
主変速軸１７とを有する。このうち第１主変速軸１６に
は、上記第１伝動ギヤ１５ａ及び第２伝動ギヤ１５ｂに
夫々常時噛合された第１速用ギヤ１６ａ及び第３速用ギ
ヤ１６ｂが遊嵌されていると共に、出力ギヤ１８に常時
噛合された第１主変速ギヤ１６ｃが一体的に取り付けら
れている。また、上記第２主変速軸１７には、上記第１
速用ギヤ１６ａ及び第２伝動ギヤ１５ｂに夫々常時噛合
された後進用ギヤ１７ａ及び第２速用ギヤ１７ｂが遊嵌
されていると共に、出力ギヤ１８に常時噛合された第２
主変速ギヤ１７ｃが一体回転可能に取り付けられてい
る。そして、これらの第１、第２主変速軸１６、１７に
は、上記第１速〜第３速用及び後進用ギヤ１６ａ、１７
ｂ、１６ｂ、１７ａから出力ギヤ１８に至る伝動経路を
夫々断接する４つの変速用油圧クラッチ１６ｄ、１７
ｅ、１６ｅ、１７ｄが設けられており、これらのクラッ
チを各別に入り切り操作することにより、前進３段及び
後進１段のうちの所要の伝動状態または中立状態を得る
ようになっている。
更に、上記一対のサイドクラッチ１２、１３は、各一端
部にギヤ部１９ａ、２０ａが形成され且つ各他端部にブ
レーキ部１９ｂ、２０ｂが配置されたスリーブ１９、２
０をサイドクラッチ軸２１に遊嵌した構成である。そし
て、図示しない操向レバーにより該スリーブ１９、２０
を操作して軸方向の中央側に移動させた時に出力ギヤ１
８に上記ギヤ部１９ａ、２０ａが夫々噛み合うと共に、
その逆方向に移動させた時には、その移動量に応じて先
ず該出力軸１８とギヤ部１９ａ、２０ａとの噛み合いが
解除され、然る後、ブレーキ部１９ｂ、２０ｂがミッシ
ョンケース１ａの内側に押しつけられることにより、対
応するクローラ（図示せず）が制動されるようになって
いる。ここで、各スリーブ１９、２０のギヤ部１９ａ、
２０ａは、左右のクローラ軸１０、１１の一端部に夫々
取り付けられたギヤ１０ａ、１１ａに常時噛み合わされ
ている。
部にギヤ部１９ａ、２０ａが形成され且つ各他端部にブ
レーキ部１９ｂ、２０ｂが配置されたスリーブ１９、２
０をサイドクラッチ軸２１に遊嵌した構成である。そし
て、図示しない操向レバーにより該スリーブ１９、２０
を操作して軸方向の中央側に移動させた時に出力ギヤ１
８に上記ギヤ部１９ａ、２０ａが夫々噛み合うと共に、
その逆方向に移動させた時には、その移動量に応じて先
ず該出力軸１８とギヤ部１９ａ、２０ａとの噛み合いが
解除され、然る後、ブレーキ部１９ｂ、２０ｂがミッシ
ョンケース１ａの内側に押しつけられることにより、対
応するクローラ（図示せず）が制動されるようになって
いる。ここで、各スリーブ１９、２０のギヤ部１９ａ、
２０ａは、左右のクローラ軸１０、１１の一端部に夫々
取り付けられたギヤ１０ａ、１１ａに常時噛み合わされ
ている。
然して、本考案の特徴として、この走行変速装置１にお
いては、上記主変速部９における各変速用油圧クラッチ
１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅが次のような爪クラッ
チによって構成されている。
いては、上記主変速部９における各変速用油圧クラッチ
１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅが次のような爪クラッ
チによって構成されている。
即ち、第２図及び第３図に示すように、上記変速用油圧
クラッチ１６ｄ（他の変速用油圧クラッチ１６ｅ、１７
ｄ、１７ｅの構成も該クラッチ１６ｄの構成に準ずる）
は、上記第１主変速軸１６に一体回転及び軸方向移動可
能にピストン部材２２を取り付け、該部材２２の一端面
に軸方向に突出する断面三角形状の多数の爪２２ａ・・
・２２ａを円形状に並べて形成する一方、これと対向す
る上記第１速用ギヤ１６ａの側面に、上記爪２２ａ・・
・２２ａに噛み合い可能とされた多数の凹部２３・・・
２３を形成した構成である。
クラッチ１６ｄ（他の変速用油圧クラッチ１６ｅ、１７
ｄ、１７ｅの構成も該クラッチ１６ｄの構成に準ずる）
は、上記第１主変速軸１６に一体回転及び軸方向移動可
能にピストン部材２２を取り付け、該部材２２の一端面
に軸方向に突出する断面三角形状の多数の爪２２ａ・・
・２２ａを円形状に並べて形成する一方、これと対向す
る上記第１速用ギヤ１６ａの側面に、上記爪２２ａ・・
・２２ａに噛み合い可能とされた多数の凹部２３・・・
２３を形成した構成である。
その場合、ピストン部材２２は、バネ２４によって上記
ギヤ１６ａと反対方向に付勢された状態でシリンダ２５
内に摺動自在に嵌装されている。そして、該シリンダ２
５の内底面とピストン部材２２の後面との間に形成され
た油圧室２６に作動油圧が供給された時に、ピストン部
材２２が上記バネ２４に抗して第１速用ギヤ１６ａ側に
移動して、上記爪２２ａ・・・２２ａと凹部２３・・・
２３とが噛み合うことにより、クラッチ接続状態（クラ
ッチ・オン状態）となるように構成されている。
ギヤ１６ａと反対方向に付勢された状態でシリンダ２５
内に摺動自在に嵌装されている。そして、該シリンダ２
５の内底面とピストン部材２２の後面との間に形成され
た油圧室２６に作動油圧が供給された時に、ピストン部
材２２が上記バネ２４に抗して第１速用ギヤ１６ａ側に
移動して、上記爪２２ａ・・・２２ａと凹部２３・・・
２３とが噛み合うことにより、クラッチ接続状態（クラ
ッチ・オン状態）となるように構成されている。
更に、上記走行変速装置１には、上記各クラッチ１４、
１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅに対して作動油圧を夫
々給排することにより当該クラッチのオン、オフ状態を
切り換える第４図に示す如き油圧回路３０が備えられて
いる。この油圧回路３０は、同図に示すようにハルブケ
ース３１内に変速レバー３２に連動する主変速部切り換
え用のスプールバルブ３３及び主クラッチ用バルブ３４
等を有する。
１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅに対して作動油圧を夫
々給排することにより当該クラッチのオン、オフ状態を
切り換える第４図に示す如き油圧回路３０が備えられて
いる。この油圧回路３０は、同図に示すようにハルブケ
ース３１内に変速レバー３２に連動する主変速部切り換
え用のスプールバルブ３３及び主クラッチ用バルブ３４
等を有する。
このうちスプールバルブ３３は、変速レバー３２の操作
に応じてハルブケース３１のポンプ側ポートＰを前進１
速用、２速用、３速用及び後進用の各ポートＦ１、
Ｆ２、Ｆ３、Ｒに択一的に連通させることにより、ポン
プ側ポートＰからの作動油圧を上記副変速部９における
各変速用油圧クラッチ１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅ
１に選択的に供給する一方で、上記油圧の供給を受けて
いない状態にあるポートを戻しポートＴに連通させるよ
うになっている。
に応じてハルブケース３１のポンプ側ポートＰを前進１
速用、２速用、３速用及び後進用の各ポートＦ１、
Ｆ２、Ｆ３、Ｒに択一的に連通させることにより、ポン
プ側ポートＰからの作動油圧を上記副変速部９における
各変速用油圧クラッチ１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅ
１に選択的に供給する一方で、上記油圧の供給を受けて
いない状態にあるポートを戻しポートＴに連通させるよ
うになっている。
また、主クラッチ用バルブ３４は、上記副変速部９にお
ける当該クラッチの切断と同時に主クラッチ１４も切断
されるように上記ポンプ側ポートＰを戻しポートＴに連
通させる一方、上記副変速部９における当該クラッチの
接続動作に応じて主クラッチ１４も接続されるように、
ポンプ側ポートＰを主クラッチ用ポートＭに連通させて
前者から後者に作動油圧を供給するようになっている。
その場合に、本考案においては、ポンプ側ポートＰから
主クラッチ用ポートＭに至る油通路３５に絞り部３５ａ
が設けられ、該絞り部３５ａを介して主クラッチ１４に
作動油圧が供給されることにより、上記主変速部９にお
ける当該変速用油圧クラッチ（接続状態にあるクラッ
チ）よりも主クラッチ１４が遅れて接続されるよう構成
されている。
ける当該クラッチの切断と同時に主クラッチ１４も切断
されるように上記ポンプ側ポートＰを戻しポートＴに連
通させる一方、上記副変速部９における当該クラッチの
接続動作に応じて主クラッチ１４も接続されるように、
ポンプ側ポートＰを主クラッチ用ポートＭに連通させて
前者から後者に作動油圧を供給するようになっている。
その場合に、本考案においては、ポンプ側ポートＰから
主クラッチ用ポートＭに至る油通路３５に絞り部３５ａ
が設けられ、該絞り部３５ａを介して主クラッチ１４に
作動油圧が供給されることにより、上記主変速部９にお
ける当該変速用油圧クラッチ（接続状態にあるクラッ
チ）よりも主クラッチ１４が遅れて接続されるよう構成
されている。
上記の構成によれば、主クラッチ１４については従来と
同じく多板摩擦クラッチを用いているが、主変速部９に
おける複数の変速用油圧クラッチ１６ｄ、１６ｅ、１７
ｄ、１７ｅについては、高価な多板摩擦クラッチではな
く比較的安価な爪式クラッチを用いたので、その分だけ
従来の走行変速装置よりもコストを低減することができ
る。
同じく多板摩擦クラッチを用いているが、主変速部９に
おける複数の変速用油圧クラッチ１６ｄ、１６ｅ、１７
ｄ、１７ｅについては、高価な多板摩擦クラッチではな
く比較的安価な爪式クラッチを用いたので、その分だけ
従来の走行変速装置よりもコストを低減することができ
る。
そして、当該作業車を発進させるべく変速レバー３２を
操作した際には、前進１速用、２速用、３速用及び後進
用各ポートＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｒのうち上記レバー位置
に応じたポートと主クラッチ用ポートＭとがポンプ側ポ
ートＰに同時に連通される。その場合、主クラッチ１４
には上記油通路３５に設けられた絞り部３５ａを介して
作動油圧が供給されるので、上記主変速部における当該
変速用油圧クラッチよりも遅れて接続されることにな
る。
操作した際には、前進１速用、２速用、３速用及び後進
用各ポートＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｒのうち上記レバー位置
に応じたポートと主クラッチ用ポートＭとがポンプ側ポ
ートＰに同時に連通される。その場合、主クラッチ１４
には上記油通路３５に設けられた絞り部３５ａを介して
作動油圧が供給されるので、上記主変速部における当該
変速用油圧クラッチよりも遅れて接続されることにな
る。
つまり、発進時には先ず主変速部９における爪式の当該
クラッチ１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅが噛み合って
クラッチ・オン状態となった後に主クラッチ１４がオン
状態となるが、この場合の主クラッチ１４は多板摩擦ク
ラッチとされており、上記絞り部３５ａを介して供給さ
れる作動油圧によって比較的ゆっくりと（滑りながら）
接続されることになる。これにより、副変速部９に上記
のような爪式のクラッチを用いて低コスト化を図ったに
も拘わらず発進ショックを制御することが可能となる。
クラッチ１６ｄ、１６ｅ、１７ｄ、１７ｅが噛み合って
クラッチ・オン状態となった後に主クラッチ１４がオン
状態となるが、この場合の主クラッチ１４は多板摩擦ク
ラッチとされており、上記絞り部３５ａを介して供給さ
れる作動油圧によって比較的ゆっくりと（滑りながら）
接続されることになる。これにより、副変速部９に上記
のような爪式のクラッチを用いて低コスト化を図ったに
も拘わらず発進ショックを制御することが可能となる。
（考案の効果） 以上のように本考案によれば、コンバイン等の作業車に
搭載される走行変速装置として、従来のものよりコスト
が安くつき、しかもその割りには発進ショックの小さい
走行変速装置が実現されることになる。
搭載される走行変速装置として、従来のものよりコスト
が安くつき、しかもその割りには発進ショックの小さい
走行変速装置が実現されることになる。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は該実施例
に係る走行変速装置の縦断面図、第２図は副変速部の部
分拡大縦断面図、第３図はその外観を示す側面図、第４
図は油圧回路の要部拡大図である。 １……走行変速装置、４……入力軸、８……副変速部、
９……主変速部、１４……主クラッチ、１６ｄ、１６
ｅ、１７ｄ、１７ｅ……変速用油圧クラッチ、３０……
油圧回路、３２……変速レバー。
に係る走行変速装置の縦断面図、第２図は副変速部の部
分拡大縦断面図、第３図はその外観を示す側面図、第４
図は油圧回路の要部拡大図である。 １……走行変速装置、４……入力軸、８……副変速部、
９……主変速部、１４……主クラッチ、１６ｄ、１６
ｅ、１７ｄ、１７ｅ……変速用油圧クラッチ、３０……
油圧回路、３２……変速レバー。
Claims (1)
- 【請求項１】エンジン回転力が入力される入力軸と、こ
の入力軸に設けられた油圧作動式多板摩擦クラッチでな
る主クラッチと、この主クラッチを介して上記入力軸に
連結される副変速部と、この副変速部を介して上記入力
軸に連結され且つ複数の変速用油圧クラッチを有する主
変速部とが備えられ、変速レバーの操作によって上記各
クラッチの状態が切り換わることにより複数段の変速が
行われるように構成された作業車の走行変速装置であっ
て、上記各変速用油圧クラッチが爪式クラッチによって
構成されていると共に、上記変速レバー操作時に該レバ
ー位置に対応する主変速部における当該変速用油圧クラ
ッチよりも上記主クラッチが遅れて接続されるように該
主クラッチ及び変速用油圧クラッチに対して作動油圧を
夫々給排する油圧回路が備えられていることを特徴とす
る作業車の走行変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14685787U JPH064133Y2 (ja) | 1987-09-26 | 1987-09-26 | 作業車の走行変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14685787U JPH064133Y2 (ja) | 1987-09-26 | 1987-09-26 | 作業車の走行変速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6453552U JPS6453552U (ja) | 1989-04-03 |
| JPH064133Y2 true JPH064133Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31416730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14685787U Expired - Lifetime JPH064133Y2 (ja) | 1987-09-26 | 1987-09-26 | 作業車の走行変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064133Y2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10518416B2 (en) | 2014-07-10 | 2019-12-31 | Aktiebolaget Electrolux | Method for detecting a measurement error in a robotic cleaning device |
| US10617271B2 (en) | 2013-12-19 | 2020-04-14 | Aktiebolaget Electrolux | Robotic cleaning device and method for landmark recognition |
| US10678251B2 (en) | 2014-12-16 | 2020-06-09 | Aktiebolaget Electrolux | Cleaning method for a robotic cleaning device |
| US10729297B2 (en) | 2014-09-08 | 2020-08-04 | Aktiebolaget Electrolux | Robotic vacuum cleaner |
| US10874271B2 (en) | 2014-12-12 | 2020-12-29 | Aktiebolaget Electrolux | Side brush and robotic cleaner |
| US10877484B2 (en) | 2014-12-10 | 2020-12-29 | Aktiebolaget Electrolux | Using laser sensor for floor type detection |
| US10874274B2 (en) | 2015-09-03 | 2020-12-29 | Aktiebolaget Electrolux | System of robotic cleaning devices |
| US11099554B2 (en) | 2015-04-17 | 2021-08-24 | Aktiebolaget Electrolux | Robotic cleaning device and a method of controlling the robotic cleaning device |
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| US11474533B2 (en) | 2017-06-02 | 2022-10-18 | Aktiebolaget Electrolux | Method of detecting a difference in level of a surface in front of a robotic cleaning device |
| US11921517B2 (en) | 2017-09-26 | 2024-03-05 | Aktiebolaget Electrolux | Controlling movement of a robotic cleaning device |
-
1987
- 1987-09-26 JP JP14685787U patent/JPH064133Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10617271B2 (en) | 2013-12-19 | 2020-04-14 | Aktiebolaget Electrolux | Robotic cleaning device and method for landmark recognition |
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| US10874274B2 (en) | 2015-09-03 | 2020-12-29 | Aktiebolaget Electrolux | System of robotic cleaning devices |
| US11712142B2 (en) | 2015-09-03 | 2023-08-01 | Aktiebolaget Electrolux | System of robotic cleaning devices |
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| US11474533B2 (en) | 2017-06-02 | 2022-10-18 | Aktiebolaget Electrolux | Method of detecting a difference in level of a surface in front of a robotic cleaning device |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6453552U (ja) | 1989-04-03 |
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