JPH11325199A - 作業車の走行伝動構造 - Google Patents

作業車の走行伝動構造

Info

Publication number
JPH11325199A
JPH11325199A JP10133160A JP13316098A JPH11325199A JP H11325199 A JPH11325199 A JP H11325199A JP 10133160 A JP10133160 A JP 10133160A JP 13316098 A JP13316098 A JP 13316098A JP H11325199 A JPH11325199 A JP H11325199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
speed
clutch
state
shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10133160A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Nakada
昌義 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP10133160A priority Critical patent/JPH11325199A/ja
Publication of JPH11325199A publication Critical patent/JPH11325199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車の走行伝動構造において、低速側から
高速側への変速操作時のショックを抑える。 【解決手段】 咬合式クラッチ11a,17aを備えた
低速側の伝動系と、多板式の摩擦クラッチ47を備えた
高速側の伝動系とを並列的に配置する。咬合式クラッチ
11a,17a及び多板式の摩擦クラッチ47を伝動状
態及び伝動遮断状態に操作自在な操作部材17,47
a、及び操作部材17,47aを操作するアクチュエー
タを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車の走行伝動
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインや農用トラクタ等の作業車に
おいては、走行用として複数の変速位置を備えたギヤ変
速型式の変速装置を備えたものが多くあり、変速比の異
なる複数の伝動ギヤのうちの一つに、シフト部材を咬合
させることにより、変速操作を行うように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなギヤ変速
型式の変速装置において変速操作を行う際、一つの伝動
ギヤに咬合するシフト部材をこの伝動ギヤから離間させ
て、この後にシフト部材を別の伝動ギヤに咬合させると
言う操作を行うことになる。この場合、シフト部材が一
つの伝動ギヤから離間して別の伝動ギヤに咬合するまで
の間に、変速装置において動力が遮断されて下手側に動
力が伝達されない状態が生じる。
【0004】特に走行抵抗の大きな作業地を走行する作
業車において、前述のように変速操作時に動力が遮断さ
れる状態が生じると、走行抵抗によって動力が遮断され
た際に機体の走行速度が落ちることがある。これによ
り、作業地での走行時に低速側から高速側への変速操作
を行えば、シフト部材を低速側の伝動ギヤから離間させ
た際に、動力が遮断されることにより機体の走行速度が
落ちて、この後にシフト部材を高速側の伝動ギヤに咬合
させると、高速の動力が変速装置から急速に下手側に伝
達されて、機体の走行速度が落ちた状態から機体が急速
に加速する状態になることがある。このように変速操作
時に機体が急速に加速する状態になると、ショックが発
生することになり、乗り心地が悪いものになることがあ
る。本発明は作業車の走行伝動構造において、低速側か
ら高速側への変速操作時のショックを抑えることを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴に
よると、操作部材により低速側の伝動系の咬合式クラッ
チを伝動状態に操作し、高速側の伝動系の多板式の摩擦
クラッチを伝動遮断状態に操作していると、動力は咬合
式クラッチを介して低速状態で下手側に伝達される。次
に操作部材により咬合式クラッチを伝動遮断状態に操作
し、多板式の摩擦クラッチを伝動状態に操作すると、動
力は多板式の摩擦クラッチを介して高速状態で下手側に
伝達される。
【0006】この場合、多板式の摩擦クラッチが伝動遮
断状態から伝動状態に操作される際に、多板式の摩擦ク
ラッチがある程度滑りながら、下手側に動力が伝達され
るので、高速の動力が急速に下手側に伝達されると言う
ような状態は生じ難い。これにより、作業地での走行時
に低速側から高速側への変速操作を行った際に、咬合式
クラッチが伝動遮断状態に操作されることにより動力が
遮断されて機体の走行速度が落ち、この後に多板式の摩
擦クラッチが伝動状態に操作されても、高速の動力が急
速に下手側に伝達される状態を避けて、機体の走行速度
が落ちた状態から機体が急速に加速することによるショ
ックを防止することができる。
【0007】請求項1の特徴によると、咬合式クラッチ
及び多板式の摩擦クラッチを伝動状態及び伝動遮断状態
に操作する操作部材が、アクチュエータによって伝動位
置及び伝動遮断位置に操作される。このようにアクチュ
エータにより操作部材を操作するように構成すると、作
業者にとって操作部材を楽に操作することができるので
あり、操作部材の伝動位置及び伝動遮断位置への操作
(例えば、多板式の摩擦クラッチを少し滑らせながら伝
動状態に操作すると言うような操作)を、容易に制御す
ることができるようになる。
【0008】[II]請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、低速側の伝動系(咬合式
クラッチ)及び高速側の伝動系(多板式の摩擦クラッ
チ)の下手側に、摩擦クラッチ型式の変速装置が配置さ
れており、全体としての変速段数が低速側及び高速側の
伝動系の変速段数に、摩擦クラッチ型式の変速装置の変
速段数を乗じたものとなって、全体としての変速段数が
多いものとなる。
【0009】摩擦クラッチ型式の変速装置の場合、変速
操作時において摩擦クラッチを少し滑らせながら伝動状
態に操作すると言うような操作が容易に行えるので、前
項[I]に記載のように、高速側の伝動系の多板式の摩
擦クラッチを伝動状態に操作する際において、高速の動
力が急速に下手側に伝達される状態を避けることができ
る点も加えて、全体として変速操作がショック少なく滑
らかに行えるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は作業車の一例である農用の
コンバインの走行用のミッションケース1の内部を示し
ており、エンジン(図示せず)からの動力が伝動ベルト
(図示せず)を介して、ミッションケース1の入力プー
リー2に伝達され、ギヤシフト及び摩擦クラッチ型式の
第2変速装置4、油圧クラッチ型式(摩擦クラッチ型
式)の第1変速装置3及びサイドクラッチ5を介して、
右及び左のクローラ走行装置6に伝達される。
【0011】入力プーリー2が固定された入力軸9に対
し、伝動軸7及び出力プーリー8を備えた出力軸20が
配置されて、伝動軸7に伝動ギヤ29,30が固定され
ており、入力軸9に固定された伝動ギヤ31が伝動軸7
の伝動ギヤ29に咬合している。出力軸20にシフトギ
ヤ32がスプライン構造にて、スライド自在に外嵌され
ており、シフトギヤ32を伝動軸7の伝動ギヤ29,3
0に咬合させることによって、出力プーリー8から刈取
部(図示せず)に伝達される動力を、高低2段に変速操
作することができる。
【0012】次に第2変速装置4について説明する。図
1及び図3に示すように、入力軸9に対し伝動軸10が
配置されて、入力軸9に低速ギヤ11及び高速ギヤ12
が相対回転自在に外嵌されており、低速ギヤ11及び高
速ギヤ12が、伝動軸10に固定された低速ギヤ13及
び高速ギヤ14に咬合している。低速ギヤ11及び高速
ギヤ12の間において入力軸9に、シフト部材17がス
プライン構造にてスライド自在に外嵌されており、シフ
ト部材17の凸部17aと低速ギヤ11の凸部11aと
により、咬合式クラッチが構成されている。シフト部材
17にベアリング33のアウターレース33bが支持さ
れて、ベアリング33のインナーレース33aが自由回
転できる状態となっており、高速ギヤ12と入力軸9と
の間に多板式の摩擦クラッチ47が構成されている。
【0013】以上の構造により、シフト部材17を図3
の紙面右方にスライド操作して、シフト部材17の凸部
17aを低速ギヤ11の凸部11aに咬合させている
と、入力軸9の動力がシフト部材17、低速ギヤ11,
13及び伝動軸10を介して、低速状態で第1変速装置
3に伝達される。前述の状態からシフト部材17を図3
の紙面左方にスライド操作していくと、シフト部材17
の凸部17aが低速ギヤ11の凸部11aから離れて、
シフト部材17におけるベアリング33のインナーレー
ス33aが、多板式の摩擦クラッチ47におけるリング
状の操作部材47aに接当し、操作部材47aが図3の
紙面左方に押し操作されて、操作部材47aにより多板
式の摩擦クラッチ47が入り操作される。これにより、
入力軸9の動力が多板式の摩擦クラッチ47、高速ギヤ
12,14及び伝動軸10を介して、高速状態で第1変
速装置3に伝達される。
【0014】次に第1変速装置3について説明する。図
1に示すように、伝動軸10と平行に伝動軸15,16
が配置され、伝動軸15に前進1速ギヤ25及び前進3
速ギヤ27が相対回転自在に外嵌されて、伝動軸10に
固定された第1出力ギヤ18及び第2出力ギヤ19に、
前進1速及び前進3速ギヤ25,27が咬合しており、
前進1速及び前進3速ギヤ25,27と伝動軸15との
間に、油圧多板摩擦式の前進1速クラッチ21及び前進
3速クラッチ23が設けられている。
【0015】伝動軸16に前進2速ギヤ26及び後進ギ
ヤ28が相対回転自在に外嵌され、伝動軸10の低速ギ
ヤ13及び伝動軸15の前進1速ギヤ25に、前進2速
及び後進ギヤ26,28が咬合しており、前進2速及び
後進ギヤ26,28と伝動軸16との間に、油圧多板摩
擦式の前進2速クラッチ22及び後進クラッチ24が設
けられている。これにより、前進1速〜後進クラッチ2
1〜24に択一的に作動油を供給し伝動側に操作するこ
とにより、第1変速装置3において前進3段後進1段の
変速操作が行える。以上のように、第2変速装置4及び
第1変速装置3を通って変速操作された動力が、伝動軸
15,16の中央部に形成された出力ギヤ15a,16
a、出力ギヤ15a,16aに咬合する伝動ギヤ34及
びサイドクラッチ5を介して、右及び左のクローラ走行
装置6に伝達される。
【0016】次に、第1及び第2変速装置3,4の変速
操作の構成について説明する。図2に示すように、第2
変速装置4のシフト部材17をスライド操作する複動型
の油圧シリンダ41が備えられており、第1変速装置3
の前進1速〜後進クラッチ21〜24及び第2変速装置
4の油圧シリンダ41に作動油を給排操作するロータリ
式の変速制御弁42が、ミッションケース1に内装され
ている。変速制御弁23は中立位置N、前進1速位置F
1〜前進6速位置F6、後進1速位置R1及び後進2速
位置R2を備えており、円筒状に形成されたスプール4
2a(図4参照)の内部に、ピストン43a及びバネ4
3bによって構成されたアキュムレータ43が備えられ
ている。
【0017】ミッションケース1の潤滑油が作動油とし
てポンプ44に吸引され、ポンプ44からの作動油が油
路34を介して変速制御弁42に供給され、変速制御弁
42からの作動油が、油路35(又は油路36)を介し
て油圧シリンダ41の油室41a(又は油室41b)に
供給されており、油圧シリンダ41の油室41b(又は
油室41a)の作動油が、油路36(又は油路35)を
介して、変速制御弁42に戻されて、ミッションケース
1に戻されている。
【0018】油圧シリンダ41の油室41a(又は油室
41b)の作動油が、油路37を介して変速制御弁42
に戻されて、変速制御弁42の内部油路38を介してア
キュムレータ43に供給されており、アキュムレータ4
3からの作動油が変速制御弁42の内部油路39及び油
路40を介して、前進1速〜後進クラッチ21〜24の
うちの一つに供給される。
【0019】図4に示すように、変速制御弁42のスプ
ール42aの端部にギヤ部42bが形成されて、ギヤ部
42bがミッションケース1の外側に突出している。ミ
ッションケース1の上部の横軸芯P1周りに、扇型の操
作ギヤ45が揺動自在に支持されて、操作ギヤ45に変
速レバー46が固定されており、操作ギヤ45がスプー
ル42aのギヤ部42bに咬合している。以上の構造に
よって、変速レバー46を図4の紙面左右方向に操作す
ると、操作ギヤ45によりスプール42aが回転操作さ
れて、スプール42aが図2に示す中立位置N、前進1
速位置F1、前進2速位置F2、前進3速位置F3、前
進4速位置F4、前進5速位置F5、前進6速位置F
6、並びに、後進1速位置R1、後進2速位置R2に操
作される。
【0020】次に、変速制御弁42における前進1速位
置F1〜後進2速位置R2について説明する。図2に示
す状態は変速制御弁42を中立位置Nに操作している状
態であり、作動油が油圧シリンダ41の油室41aに供
給されて、油圧シリンダ41によりシフト部材17の凸
部17aが低速ギヤ11の凸部11aに咬合しており、
前進1速位置F1〜後進クラッチ24の作動油がミッシ
ョンケース1に戻されて、前進1速クラッチ21〜後進
クラッチ24が伝動遮断側に操作されている。これによ
り、動力が低速状態で第2変速装置4から第1変速装置
3に伝達されているが、第1変速装置3の前進1速クラ
ッチ21〜後進クラッチ24が伝動遮断側に操作されて
いるので、動力が第1変速装置3において遮断された状
態となって、機体は停止している。
【0021】前述のように変速制御弁42を中立位置N
に操作している状態から前進1速位置F1に操作する
と、第2変速装置4の低速状態において、変速制御弁4
2から前進1速クラッチ21に作動油が供給され、前進
1速クラッチ21が伝動側に操作されて、機体が発進す
る。この場合、第2変速装置4の低速状態において、前
進1速クラッチ21が伝動遮断側から伝動側に操作され
るので、油圧多板摩擦式の前進1速クラッチ21がある
程度滑って、発進時のショックが前進1速クラッチ21
に吸収されながら、機体がショック少なく滑らかに発進
する。
【0022】変速制御弁42を前進2速位置F2に操作
すると、前進1速クラッチ21が伝動側に操作された状
態において、油圧シリンダ41の油室41bに作動油が
供給されて、油圧シリンダ41によりシフト部材17
(インナーレース33a)が操作部材47aを押し操作
し、多板式の摩擦クラッチ47が入り操作されて、第2
変速装置4が高速状態となる。変速制御弁42を前進3
速位置F3に操作すると、油圧シリンダ41の油室41
aに作動油が供給されて、油圧シリンダ41によりシフ
ト部材17の凸部17aが低速ギヤ11の凸部11aに
咬合して、第2変速装置4が低速状態となり、前進2速
クラッチ22に作動油が供給されて、前進2速クラッチ
22が伝動側に操作される。
【0023】変速制御弁42を前進4速位置F4に操作
すると、前進2速クラッチ22が伝動側に操作された状
態において、油圧シリンダ41の油室41bに作動油が
供給されて、油圧シリンダ41によりシフト部材17
(インナーレース33a)が操作部材47aを押し操作
し、多板式の摩擦クラッチ47が入り操作されて、第2
変速装置4が高速状態となる。変速制御弁42を前進5
速位置F5に操作すると、油圧シリンダ41の油室41
aに作動油が供給されて、油圧シリンダ41によりシフ
ト部材17の凸部17aが低速ギヤ11の凸部11aに
咬合して、第2変速装置4が低速状態となり、前進3速
クラッチ23に作動油が供給されて、前進3速クラッチ
23が伝動側に操作される。変速制御弁42を前進6速
位置F6に操作すると、前進3速クラッチ23が伝動側
に操作された状態において、油圧シリンダ41の油室4
1bに作動油が供給されて、油圧シリンダ41によりシ
フト部材17(インナーレース33a)が操作部材47
aを押し操作し、多板式の摩擦クラッチ47が入り操作
されて、第2変速装置4が高速状態となる。
【0024】前述のように変速制御弁42を中立位置N
に操作している状態から後進1速位置R1に操作する
と、第2変速装置4の低速状態において、変速制御弁4
2から後進クラッチ24に作動油が供給され、後進クラ
ッチ24が伝動側に操作されて機体が発進する。この場
合に、第2変速装置4の低速状態において、後進クラッ
チ24が伝動遮断側から伝動側に操作されるので、油圧
多板摩擦式の後進クラッチ24がある程度滑って、発進
時のショックが後進クラッチ24に吸収されながら、機
体がショック少なく滑らかに発進する。変速制御弁42
を後進2速位置F2に操作すると、後進クラッチ24が
伝動側に操作された状態において、油圧シリンダ41の
油室41bに作動油が供給されて、油圧シリンダ41に
よりシフト部材17(インナーレース33a)が操作部
材47aを押し操作し、多板式の摩擦クラッチ47が入
り操作されて、第2変速装置4が高速状態となる。
【0025】[発明の実施の別形態]図3に示す構造に
代えて、図5に示すように構成してもよい。図5に示す
ように、スプライン構造にて入力軸9にスライド自在に
外嵌されたシフト部材17において、ベアリング33を
介してスリーブ48が外嵌されており、図2に示す油圧
シリンダ41の操作部(図示せず)がスリーブ48に係
合されている。これにより、操作シリンダ41によりス
リーブ48を介してシフト部材17を紙面右方にスライ
ド操作すると、シフト部材17の凸部17aが低速ギヤ
11の凸部11aに咬合するのであり、操作シリンダ4
1によりスリーブ48を介してシフト部材17を紙面左
方にスライド操作すると、シフト部材17により多板式
の摩擦クラッチ47の操作部材47aが押し操作され
て、多板式の摩擦クラッチ47が入り操作される。
【0026】図3及び図5の構造では、シフト部材17
と多板式の摩擦クラッチ47の操作部材47aとが別々
に備えられているが、シフト部材17に多板式の摩擦ク
ラッチ47の操作部材47aを一体的に形成してもよ
い。図3及び図5の構造では、第2変速装置4が高低の
2段に変速操作可能に構成されているが、この第2変速
装置4を高中低の3段に変速操作可能に構成して、高速
位置に多板式の摩擦クラッチ47を備えるように構成し
てもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、作業車の走行
伝動構造において高速側の伝動系を多板式の摩擦クラッ
チにより構成することによって、多板式の摩擦クラッチ
が伝動遮断状態から伝動状態に操作される際、ある程度
滑りながら下手側に動力が伝達されることを利用し、高
速の動力が急速に下手側に伝達される状態を避けて、機
体の走行速度が落ちた状態から機体が急速に加速するこ
とによるショックを防止することができるようになり、
作業車の乗り心地を向上させることができた。請求項1
の特徴によると、咬合式クラッチ及び多板式の摩擦クラ
ッチを伝動状態及び伝動遮断状態に操作する操作部材
が、アクチュエータによって伝動位置及び伝動遮断位置
に楽に操作されるようになり、変速操作時の操作性を向
上させることができた。さらに、操作部材の伝動位置及
び伝動遮断位置への操作を、アクチュエータにより容易
に制御することができるようになるので、作業車の機能
性を高めることができるようになる。
【0028】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴のように、低速側
及び高速側の伝動系の下手側に摩擦クラッチ型式の変速
装置を配置することによって、全体としての変速段数を
多いものとして、作業車の機能性をさらに高めることが
できるのであり、全体として変速操作がショック少なく
滑らかに行えるようになって、作業車の乗り心地をさら
に向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの内部を示す概略正面図
【図2】変速制御弁、アキュムレータ、前進1速〜後進
クラッチ及び油圧シリンダ等の油圧回路図
【図3】第2変速装置付近の縦断正面図
【図4】変速制御弁のスプール及び変速レバーの操作ギ
ヤの連係状態を示す側面図
【図5】発明の実施の別形態における第2変速装置付近
の縦断正面図
【符号の説明】
3 摩擦クラッチ型式の変速装置 11a,17a 咬合式クラッチ 12,14 高速側のギヤ伝動部 17,47a 操作部材 21,22,23,24 摩擦クラッチ 41 アクチュエータ 47 多板式の摩擦クラッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 咬合式クラッチを備えた低速側の伝動系
    と、多板式の摩擦クラッチを備えた高速側の伝動系とを
    並列的に配置して、 前記咬合式クラッチを伝動状態及び伝動遮断状態に操作
    自在な操作部材と、前記摩擦クラッチを伝動状態及び伝
    動遮断状態に操作自在な操作部材と、前記操作部材を伝
    動位置及び伝動遮断位置に操作するアクチュエータとを
    備えてある作業車の走行伝動構造。
  2. 【請求項2】 変速比の異なる複数の摩擦クラッチを備
    えて、前記複数の摩擦クラッチのうちの一つを伝動側に
    操作することによって変速操作される摩擦クラッチ型式
    の変速装置を、低速側及び高速側の伝動系の下手側に配
    置してある請求項1記載の作業車の走行伝動構造。
JP10133160A 1998-05-15 1998-05-15 作業車の走行伝動構造 Pending JPH11325199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10133160A JPH11325199A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 作業車の走行伝動構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10133160A JPH11325199A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 作業車の走行伝動構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11325199A true JPH11325199A (ja) 1999-11-26

Family

ID=15098104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10133160A Pending JPH11325199A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 作業車の走行伝動構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11325199A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036325A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Aisin Ai Co Ltd 6組の前進変速ギヤ対を有する変速機
JP2009127840A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
JP2014035023A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Fuji Heavy Ind Ltd 変速機
JP2015113887A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社ジェイテクト 駆動力伝達制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036325A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Aisin Ai Co Ltd 6組の前進変速ギヤ対を有する変速機
JP2009127840A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
JP2014035023A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Fuji Heavy Ind Ltd 変速機
JP2015113887A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社ジェイテクト 駆動力伝達制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5707119B2 (ja) トランスミッション
EP2708774B1 (en) Working vehicle
JP2012127471A5 (ja)
JP2010106982A (ja) ツインクラッチ式の変速装置、それを備えた車両及び自動二輪車
JPH064133Y2 (ja) 作業車の走行変速装置
US10648559B2 (en) Transmission system for vehicle
JP2008302800A (ja) 車両用駆動装置
JPH11325199A (ja) 作業車の走行伝動構造
JPH11321359A (ja) 作業車の走行伝動構造
JP7176261B2 (ja) 車両用変速機
JP3611448B2 (ja) 作業車の走行伝動構造
JP5243703B2 (ja) トラクタの変速伝動装置
JP2008057674A (ja) 作業車の走行変速構造
JPH11101338A (ja) 自動変速機の制御装置
JP6068866B2 (ja) 変速機
JP2005133877A (ja) 車両用自動変速機
JP6494481B2 (ja) 変速装置
JP2007285331A (ja) シフトアクチュエータ
JP2016017621A (ja) 作業車両の油圧制御装置
JP4489604B2 (ja) 平行軸式自動変速機
JP4097536B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JPS6230499Y2 (ja)
JPS602205B2 (ja) トラクタ−等における変速装置
JP2019032083A (ja) トランスミッション
JP2008303971A (ja) 車両用駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040527