JPH1030719A - 作業車の走行伝動構造 - Google Patents

作業車の走行伝動構造

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JPH1030719A
JPH1030719A JP18899396A JP18899396A JPH1030719A JP H1030719 A JPH1030719 A JP H1030719A JP 18899396 A JP18899396 A JP 18899396A JP 18899396 A JP18899396 A JP 18899396A JP H1030719 A JPH1030719 A JP H1030719A
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transmission
hydraulic
speed
rotary valve
clutch
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Masayoshi Nakada
昌義 中田
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフト部材の切換操作で変速を行うギヤ式の
変速機構を作業者に煩わしさを感じさせずに確実に変速
操作し得るよう構成する。 【解決手段】 クラッチスリーブのシフト位置の変更で
変速される副変速機構と、複数個の油圧クラッチの選択
的な入り操作で変速される主変速機構とをエンジンEと
走行装置CRとの間に直列に配置し、副変速装置のクラ
ッチスリーブのシフト位置を変更する油圧シリンダDに
対する作動油の制御と複数の油圧クラッチへの作動油の
制御とを行うロータリバルブVを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シフト部材のシフ
ト位置の変更で変速される第1変速機構と、複数個の油
圧クラッチの選択的な入り操作で変速される第2変速機
構とをエンジンと走行装置との間に直列に配置した作業
車の走行伝動構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成された作業車と
してコンバインを例に挙げると特開昭60‐69351
号公報に示されるものが存在し、この従来例では、エン
ジンからの動力を、摺動操作される変速ギヤを有した副
変速装置(第1変速機構)を介して複数の変速用の油圧
クラッチを有した主変速装置(第2変速機構)に伝え、
更に、走行クラッチを介して左右のクローラ走行装置に
伝えるよう走行伝動構造が構成されている。又、この従
来例では副変速装置がミッションケースの外部からの操
作力(通常は人為操作力)で操作されるよう構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の走行伝動構造
では、副変速装置を人為操作力で操作する場合には、作
業者が副変速レバー等を握り、必要とする操作位置まで
確実に操作する必要があることから、操作を煩わしく感
ずる面もある。特に部材を摺動操作する変速形態のもの
では比較的強い操作力も必要とするので改善の余地があ
る。
【0004】又、従来例の走行伝動構造では、副変速装
置と主変速装置とが別個に変速操作されるので、例え
ば、走行途中に副変速装置を増速側に操作して走行速度
の増速を図りたい場合にも、人為操作の場合には操作タ
イミングが遅れる傾向にあるので、変速開始から変速終
了までの時間経過によって車速が低下した状態で伝動状
態に達し、ショックを発生させることも考えられ改善の
余地がある。特に、副変速装置と主変速装置とを共に操
作して変速を行う場合には夫々を操作する際のタイムラ
グも大きくなり易くショックを一層発生させやすいもの
となる。
【0005】本発明の目的は、シフト部材をシフト作動
させる構造の第1変速機構と複数個の油圧クラッチの選
択的な操作で変速を行う構造の第2変速機構とを備えた
作業車の走行伝動構造において、作業者に煩わしさを感
じさせずに第1変速機構を確実に変速操作し得る走行伝
動構造を合理的に構成し、又、第1変速機構を適切なタ
イミングで操作して円滑な変速を行い得る走行伝動構造
を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、シフト部材のシフト位
置の変更で変速される第1変速機構と、複数個の油圧ク
ラッチの選択的な入り操作で変速される第2変速機構と
をエンジンと走行装置との間に直列に配置した作業車の
走行伝動構造において、前記第1変速装置のシフト部材
のシフト位置を変更する油圧アクチュエータを備えると
共に、この油圧アクチュエータに対する作動油の制御と
前記複数の油圧クラッチへの作動油の制御とを行う油圧
制御機構を備えている点にあり、その作用は次の通りで
ある。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は、前記
第1変速機構が高速伝動状態と低速伝動状態との2変速
状態に切換自在に構成されると共に、前記油圧アクチュ
エータが前記シフト部材を高速伝動位置と低速伝動位置
とに切換自在な油圧シリンダで構成されている点にあ
り、その作用は次の通りである。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は、前記
第1変速機構と第2変速機構とを単一の伝動ケースに収
納すると共に、前記油圧制御機構を該伝動ケースに収納
される単一のロータリバルブで構成してある点にあり、
その作用は次の通りである。
【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は、前記
油圧操作機構が、単一の操作具の所定方向への操作で前
記第2変速機構の油圧クラッチの制御で増速を行い、こ
の増速で第2変速機構が最高速に達した状態で該操作具
を更に前記所定方向に操作した際には、前記第1変速機
構の油圧アクチュエータの作動で前記シフト部材を、よ
り高速位置に作動させ、かつ、第2変速機構を最低速に
切換えるよう制御特性を設定してある点にあり、その作
用は次の通りである。
【0010】〔作用〕上記第1の特徴によると、変速時
には油圧制御機構が第1変速機構の油圧アクチュエータ
と第2変速機構の油圧クラッチとを共に制御することに
なるので、作業者が外部から人為的に操作するものと比
較して第1変速機構のシフト部材を強い力で確実に操作
できるものとなる。
【0011】上記第2の特徴によると、油圧シリンダの
直線的な作動をシフト部材に直接伝えて高速伝動状態と
低速伝動状態とを得るので、第1変速機構の変速操作系
が単純化するものとなる。
【0012】上記第3の特徴によると、単一のロータリ
バルブを回転操作するだけで第1変速機構の油圧アクチ
ュエータと第2変速機構の油圧クラッチとを制御して変
速を行えるのものとなり、夫々を同時に作動させること
も可能となり、直線的にスプールを操作する構造のバル
ブを比較して小型に構成すると共に、単純な回転操作で
変速操作を行い得るものとなる。
【0013】上記第4の特徴によると、単一の操作具を
所定の方向に操作した場合には、油圧操作機構が第2変
速機構の油圧クラッチを制御して増速を行い、この増速
で第2変速機構が最高速に達した後には、油圧操作機構
が第2変速機構をより高速位置に作動させ、かつ、第1
変速機構を最低速に切換えるものとなり、第2変速機構
が低速から高速へ切換られた際の走行速度差を小さくし
て、単一の操作具を決まった方向に操作するだけで円滑
な増速を可能にするものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、作業車の一例
としてのコンバインにおいてエンジンEからクローラ走
行装置CRに変速動力を伝える伝動ケースとしてのミッ
ションケースMが構成されている。このミッションケー
スMは上部にエンジンEからの動力が入力される入力プ
ーリ1と、このミッションケースMからの走行速度と同
期した駆動力が伝えられる出力プーリ2とを備え、内部
には図2に示すように、入力プーリ2と連結する入力軸
3からの動力を高速伝動状態と低速伝動状態との2変速
状態に切換自在な副変速装置第A(1変速機構の一例)
と、この副変速装置Aからの動力を前進3段及び後進1
段に切換自在な主変速装置B(第2変速機構の一例)
と、この主変速装置Bからの動力を左右のクローラ走行
装置CR、CRに対して伝える左右の操向クラッチ4,
4と、左右の走行伝動系に対して選択して制動力を作用
させる左右一対のブレーキ機構5,5とを内装して成
り、この操向クラッチ4からの動力を、左右の駆動軸
6,6を介して左右のクローラ走行装置CR,CRを駆
動するスプロケット7,7に伝えるように構成され、更
に、入力軸3からの動力をギヤ変速機構8、出力軸9夫
々を介して前記出力プーリ2に伝る伝動系が形成され、
この出力プーリ2からの動力は引起し装置、刈取装置、
穀稈搬送装置等を備えた刈取前処理部(図示せず)に伝
えられるよう構成されている。
【0015】図2及び図3に示すように、前記副変速機
構Aは前記入力軸3と、この入力軸3と平行姿勢の中間
軸10とに対して常時咬合する状態で設けた一対の高速
伝動ギヤ11,12と、一対の低速伝動ギヤ13,14
と、入力軸3の側の高速伝動ギヤ11及び低速伝動ギヤ
13夫々の咬合爪11A,13Aに対して係脱自在とな
るよう両端に咬合爪15A,15Aを有すると共に入力
軸3にスプライン嵌合部を介して軸芯方向に摺動自在に
備えられたシフト部材としてのクラッチスリーブ15と
を備え、入力軸3の側のギヤ11,13は該入力軸3に
遊転支承され、中間軸10の側のギヤ12,14は該中
間軸10に固設されクラッチスリーブ15の操作で夫々
の咬合爪が咬合状態に達することで入力軸3からの動力
を変速して中間軸10に伝えるよう構成されている。
又、この副変速装置Aは、ミッションケースMに内蔵し
たアクチュエータとしての油圧シリンダDで切換操作さ
れるよう構成されている。
【0016】つまり、図3に示すように、前記油圧シリ
ンダDはシリンダケース16に内装したピストン17か
ら作動方向に沿う一方の側にピストンロッド17Aを形
成した複動型に構成され、このピストンロッド17Aに
備えたシフタ18を前記クラッチスリーブ15に係合さ
せることで、該副変速装置Aを同図に示す中立位置Nか
ら高速伝動位置Hと低速伝動位置Lとに切換自在に構成
され、又、シリンダケース16にはピストン17を往復
作動させる一対の油路19,19の他に該ピストン17
の作動によってクラッチスリーブ15の咬合爪15Aが
何れか一方のギヤの咬合爪に咬合して副変速装置Aが伝
動状態に達した後にシリンダケース16内の作動油を送
り出す制御油路20が形成されている。又、この3つの
油路19,19,20はミッションケースMの外面に取
付けられた油路プレート21の内部に形成された油路
(図示せず)を介して後記するロータリバルブV(図
1、図6を参照)のポートと連通している。
【0017】図2に示すように、前記主変速機構Bは中
間軸10からの動力を前進方向への3種の速度に変速し
て前進変速用の湿式多板型の第1、第2、第3油圧クラ
ッチC1,C2,C3に対して伝える常時咬合型のギヤ
伝動系と、中間軸10からの動力を後進方向へ変速して
後進用の湿式多板型の第4油圧クラッチC4に伝えるギ
ヤ伝動系とを備えて構成され、前記左右の操向クラッチ
4,4は、第1、第2、第3、第4油圧クラッチC1,
C2,C3,C4の入り操作時に伝えらえる伝動ギヤ2
4からの動力を左右の駆動軸6、6夫々に対して伝える
状態と遮断する状態とに切換えるよう伝動ギヤ24と一
体回転する伝動軸24Aに対してスライド移動自在に構
成された一対のクラッチ部材4A,4Aを備えて構成さ
れ、前記ブレーキ機構5,5はクラッチ部材4Aを切り
操作した状態で同方向に向けて更に操作することで、こ
の切り側の駆動軸6,6に制動力を作用させるよう伝動
軸24Aと同軸芯上で操向クラッチ4,4に隣接して配
置されている。又、図1に示すように、ミッションケー
スMの前面には左右の操向クラッチ4,4を独立して操
作するようラムシリンダ25,25で操作されるアーム
26,26を備えている。
【0018】この走行伝動構造では、ミッションケース
Mに内蔵した油圧制御機構としてのロータリバルブVで
副変速装置Aと主変速装置Bを制御して連続した変速を
行い得るよう構成されている。
【0019】図6に示すように、ロータリバルブVは中
立位置N、及び、前進1速F1〜前進6速F6、後進1
速R1、後進2速R2の9ポジションに操作自在に構成
され、図1、図4、図5に示すように、このロータリバ
ルブVの回転スプールVSのミッションケース外の端部
にはピニオンギヤ27を備え、このピニオンギヤ27と
咬合するセクタギヤ28をミッションケースMの上部に
横向き支軸29周りで揺動自在に備え、この支軸29に
対して操作具としての変速レバー30を備えている。
又、セクタギヤ28と一体的に形成したプレート部に9
個の凹部29A…を形成し、この凹部29Aに係脱する
ローラ31をミッションケースMの後面に横向きの軸体
32周りで揺動自在に支持したアーム33に対して回転
自在に支持し、凹部26Aに対してローラ31が係合す
る側にアーム33を付勢するバネ34を備えることで、
変速レバー30の前後方向への揺動操作で変速操作を行
えるよう構成されている。
【0020】図4、図6に示すように、ロータリバルブ
Vの回転スプールVSの内部にはアキュムレータ35が
内装され、このロータリバルブVで制御される油はミッ
ションケースMの上部に配置された前記油路プレート2
1を介して前記油圧シリンダDに送られ、又、図1に示
すように、ミッションケースMの側面に形成した油路プ
レート36の内部に形成された油路(図示せず)を介し
て前記4つの油圧クラッチC1,C2,C3,C4に送
られるものとなっている。又、図6に示すように、ロー
タリバルブVで制御される油圧系が構成され、以下に変
速動作を説明する。つまり、中立位置Nからロータリバ
ルブVを前進1速F1に操作した場合には、油圧ポンプ
Pからの圧油が油圧シリンダDの低速操作側の油路に送
られ、ピストン17の作動でクラッチスリーブ15が伝
動状態に達したタイミングでピストン17で遮断されて
いた制御油路20を介して圧油がロータリバルブVに戻
されると共にアキュムレータ35で圧力上昇を図り乍ら
第1油圧クラッチC1に供給され、この結果、該第1油
圧クラッチC1の滑らかな入り操作で前進1速F1の変
速状態を得るものとなる。
【0021】尚、同図にはロータリバルブVが中立位置
Nにある状態で副変速装置Aが中立位置Nに維持された
状態を示しているが、ロータリバルブVを中立位置Nか
ら前進1速F1に操作する時点で通常は油圧シリンダD
のピストン17が低速伝動側(副変速装置が低速伝動状
態)にあるのが普通であり、例えば、前進4速F4以上
で走行している際にエンジンストップし、この後に、こ
の変速を行う場合のように特殊な状況を除いてピストン
17は作動しない。
【0022】次に、ロータリバルブVを前進2速F2に
操作した場合には、ロータリバルブVを介して第1油圧
クラッチC1からの排油が行われて第1油圧クラッチC
1が切り操作されると共に、油圧シリンダDのピストン
17は既に低速伝動側にあるので制御油路20を介して
スプール17に戻された圧油はアキュムレータ35で圧
力上昇を図り乍ら第2油圧クラッチ2に供給され、この
結果、第2油圧クラッチ2の滑らかな入り操作で前進2
速F2の変速状態を得るものとなっている。又、ロータ
リバルブを前進3速F3に操作した場合にもこれと同様
の変速操作が行われるものとなっている。
【0023】次に、ロータリバルブVを前進3速F3か
ら前進4速F4に操作する場合には、ロータリバルブV
を介して第3油圧クラッチC3からの排油が行われて第
3油圧クラッチC3が切り操作されると共に、油圧ポン
プPからの圧油が油圧シリンダDの高速操作側の油路に
送られ、ピストン17の作動でクラッチスリーブ15が
伝動状態に達するものとなり、このように伝動状態に達
したタイミングでピストン17で遮断されていた圧油が
制御油路を介してロータリバルブVに戻され、この圧油
がアキュムレータ35で圧力上昇を図り乍ら第1油圧ク
ラッチC1に供給されるので該第1油圧クラッチC1の
滑らかな入り操作で前進4速F4の変速状態を得るもの
となっている。
【0024】このように、車体の走行速度を前進3速F
3から前進4速F4に操作する場合には副変速装置Aを
切換操作するので前進1速F1から前進3速F3への変
速の際と比較して変速された動力がクローラ操向装置C
Rに伝わるまでに多少の時間を要するので走行速度が低
下した後に高速の伝動が行われると云う理由から、ショ
ックを発生しやすい傾向にあるものの、図6に示すよう
に、ロータリバルブVの前進3速F3と前進4速F4と
の間に変速ポジションとして形成されない中間位置NF
においてアキュムレータ35から排出される油量を抑制
するオリフィス37を形成して第1油圧クラッチC1が
入り状態に達するまでの時間の短縮を図ると同時に、こ
のように副変速装置Aを低速伝動位置から高速伝動位置
に切換える際には図3に示す如く、ピストンロッド17
Aが形成されたことで逆側のピストン17の受圧面積よ
り小さい受圧面積の側に油圧ポンプPからの作動油を供
給して迅速に副変速装置Aを切換操作して変速途中にお
ける走行速度の低下を抑制し得るものとなっている。
尚、ロータリバルブVを前進4速F4から前進6速F6
に操作した際の変速動作は副変速装置Aが高速伝動位置
Hにあることを除いて前進2速F2から前進4速F4に
操作した場合と同じ制御が行われるものとなっている。
【0025】次に、図6に示す中立位置Nからロータリ
バルブVを後進1速R1に操作した場合には、油圧ポン
プPからの圧油が油圧シリンダDの低速操作側の油路に
送られ、制御油路20を介して圧油がロータリバルブV
に戻されると共にアキュムレータ35で圧力上昇を図り
乍ら第4油圧クラッチC4に供給され、この結果、該第
4油圧クラッチC4の入り操作で後進1速R1の変速状
態を得るものとなっている。
【0026】次に、ロータリバルブを後進1速R1から
後進2速R2に操作した場合には、ロータリバルブの変
速ポジションとして形成されていないが、後進1速R1
と後進2速R2との中間位置の変速ポジションNRにお
いてロータリバルブVを介して第4油圧クラッチC4か
らの排油が行われて第4油圧クラッチC4が一旦切り操
作されると共に、ロータリバルブVを介して油圧ポンプ
Pからの圧油が油圧シリンダDの高速操作側の油路に送
られ、ピストン17の作動でクラッチスリーブ15が伝
動状態に達したタイミングでピストン17で遮断されて
いた制御油路20を介して圧油がロータリバルブVに戻
され、この圧油がアキュムレータ35で圧力上昇を図り
乍ら第4油圧クラッチC4に供給されるので該第4油圧
クラッチC4の入り操作で後進2速R2の変速状態を得
るものとなっている。又、この変速を行う場合には第4
油圧クラッチC4の入り作動があまり高速で行われない
ように、前述の変速ポジションNFとは異なりアキュム
レータ35からの排油を迅速に行うようオリフィスを形
成しないものとなっている。
【0027】以上、増速側への変速操作のみを説明した
が、減速方向への変速時にはロータリバルブVから圧油
が供給される油圧クラッチが高速のものから、より低速
のものに切換わり、副変速装置Aも高速伝動状態から低
速伝動状態に切換わるだけで基本的な作動は変わりのな
いものとなっている。
【0028】このように、本発明では副変速装置Aのク
ラッチスリーブ15を駆動操作する油圧シリンダDをミ
ッションケースM内に備え、又、この油圧シリンダDと
主変速装置Bの4つの油圧クラッチC1,C2,C3,
C4を制御するロータリバルブVをミッションケースM
内に備えたので、単純な構造でありながら変速時には伝
動を切換える位置まで副変速装置Aのクラッチスリーブ
15を確実にシフト操作できると共に、ミッションケー
スMに一体形成した油路を介してロータリバルブVの作
動油を油圧シリンダDと4つの油圧クラッチC1,C
2,C3,C4とに供給できるものとなっている。又、
前進方向への増速時には、前進3速F3から前進4速F
4に操作する際の作動として説明したように副変速装置
Dの切換後には第1油圧クラッチC1を介して伝動を行
うよう変速比を設定しているので3つの油圧クラッチC
1,C2,C3の変速系の全てを副変速装置Aの低速伝
動時、高速伝動時の夫々の場合に用いて多段の変速段数
を得て円滑な変速を可能にするものとなっている。
【0029】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、副変速装置を3段以上に変速するよう
構成することが可能であり、主変速装置を4種の変速段
を得るもの以外に構成することも可能である。
【0030】又、請求項1に対応して、油圧アクチュエ
ータを油圧モータで構成することが可能であり、油圧制
御機構を油圧アクチュエータを制御するスプールと油圧
クラッチを制御するスプールとを別個に配置すると共
に、これらを機械的に連係したもので構成することも可
能である。
【0031】
【発明の効果】従って、作業者に煩わしさを感じさせず
に第1変速機構のシフト部材を強い力で確実に変速操作
し得る走行伝動構造が合理的に構成された(請求項
1)。又、単純で構成で第1変速機構を変速操作し得る
ものとなり(請求項2)、又、第1、第2変速機構の変
速系が小型で操作しやすく構成され(請求項3)、又、
第1、第2変速機構を適切なタイミングで操作して円滑
な増速を行い得るものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの正面図
【図2】ミッションケース内の伝動系を示す概略図
【図3】副変速操作系を示す断面図
【図4】ロータリバルブの概略図
【図5】ミッションケースの側面図
【図6】変速用の油圧回路図
【符号の説明】
15 シフト部材 30 操作具 A 第1変速機構 B 第2変速機構 CE 走行装置 D 油圧アクチュエータ E エンジン M 伝動ケース V 油圧制御機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフト部材のシフト位置の変更で変速さ
    れる第1変速機構と、複数個の油圧クラッチの選択的な
    入り操作で変速される第2変速機構とをエンジンと走行
    装置との間に直列に配置した作業車の走行伝動構造であ
    って、 前記第1変速装置のシフト部材のシフト位置を変更する
    油圧アクチュエータを備えると共に、この油圧アクチュ
    エータに対する作動油の制御と前記複数の油圧クラッチ
    への作動油の制御とを行う油圧制御機構を備えている作
    業車の走行伝動構造。
  2. 【請求項2】 前記第1変速機構が高速伝動状態と低速
    伝動状態との2変速状態に切換自在に構成されると共
    に、前記油圧アクチュエータが前記シフト部材を高速伝
    動位置と低速伝動位置とに切換自在な油圧シリンダで構
    成されている請求項1記載の作業車の走行伝動構造。
  3. 【請求項3】 前記第1変速機構と第2変速機構とを単
    一の伝動ケースに収納すると共に、前記油圧制御機構を
    該伝動ケースに収納される単一のロータリバルブで構成
    してある請求項1、又は2記載の作業車の走行伝動構
    造。
  4. 【請求項4】 前記油圧操作機構が、単一の操作具の所
    定方向への操作で前記第2変速機構の油圧クラッチの制
    御で増速を行い、この増速で第2変速機構が最高速に達
    した状態で該操作具を更に前記所定方向に操作した際に
    は、前記第1変速機構の油圧アクチュエータの作動で前
    記シフト部材を、より高速位置に作動させ、かつ、第2
    変速機構を最低速に切換えるよう制御特性を設定してあ
    る請求項1、2、又は3記載の作業車の走行伝動構造。
JP18899396A 1996-07-18 1996-07-18 作業車の走行伝動構造 Pending JPH1030719A (ja)

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