JPH064132Y2 - 油圧操作式クラッチを備えた変速装置 - Google Patents

油圧操作式クラッチを備えた変速装置

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JPH064132Y2
JPH064132Y2 JP14685887U JP14685887U JPH064132Y2 JP H064132 Y2 JPH064132 Y2 JP H064132Y2 JP 14685887 U JP14685887 U JP 14685887U JP 14685887 U JP14685887 U JP 14685887U JP H064132 Y2 JPH064132 Y2 JP H064132Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、油圧操作式クラッチを備えた変速装置に関
し、特に、稲刈り取り等、作業に応じた変速機能を発揮
するように頻繁に変速操作が行われるコンバイン等作業
車に好適の油圧操作式クラッチを備えた変速装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、コンバイン等の作業車の変速装置として、動力の
入力を入り切りする油圧操作式の主クラッチを、変速操
作レバーで手動シフト操作する副変速部に設け、該副変
速部の出力を常時噛み合い式の4基の油圧クラッチの選
択操作によって変速する主変速部を前記副変速部に連設
し、該主変速部の出力を直接又はサイドクラッチを介し
て車軸に伝達するように構成した油圧操作式クラッチを
備えた変速装置が知られている。
この種の変速装置は、通常の走行速度、平均的な刈り取
り速度、倒伏穀稈を刈り取る際の低速度等、その作業状
況に応じた走行速度を得ることができなければならない
が、同時にこうした速度切り換えを頻繁に行うためにそ
の速度切り換え操作が容易でなければならない。
こうした要求のために、最近では変速操作が極めて容易
な油圧式クラッチを用いることが多くなってきており、
上記した主クラッチと共に4基の油圧クラッチを備えた
主変速部を設けた機種も一般化している。
しかし、十分な各作業速度を得るために主変速部に付加
するようにして設けられていること、及び主変速部に比
べて変速操作回数もそれほど多くないことから、副変速
部まで高価な油圧クラッチを配備していないのが普通
で、一般に副変速部は変速操作レバーで手動シフト操作
するギアシフト式に構成されている。
このギアシフト式の副変速部は、例えば、主クラッチに
よる入力で、入力支軸に遊転自在に順次配置された中速
ギヤ、高速ギヤ、低速ギヤに対応させて設けた3つの副
変速ギヤ(3連一体、2連と1枚、或いは3枚のギヤで
3位置にシフト操作される)を、副変速軸にスプライン
嵌合させ、この副変速ギヤの択一噛み合いで3速を得る
ように構成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
こうしたギアシフト式の副変速部では、対向する異径の
噛み合いギヤが互いに異なる速度で回転していると、シ
フト操作しても互いに反発して殆ど噛み合わない。そこ
で、そのギヤ噛み合いをスムースに行わせるためには、
主クラッチを一旦切り操作し、主変速部を停止させて後
にこの副変速部を操作レバーでギヤチェンジしなければ
ならないのである。
又、ギヤシフト時にギヤ噛み合いをスムースに行うため
には、主変速部側の慣性を消す必要もあり、このために
主変速部の使用している油圧クラッチの切り操作が望ま
れる。
ところが、コンバインの刈り取り作業では、前記副変速
部の利用態様が、特に、通常刈り取りの中速と、倒伏穀
稈のための低速とを頻繁に用いるのであるが、その中速
と低速との切り換えを、上記理由から主クラッチを切る
操作と、副変速部のギヤシフト操作とに分けて行わなけ
ればならなかったのである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案にかかる油圧操作式クラッチを備えた変速装置
は、動力の入力を入り切りする油圧操作式の主クラッチ
を、変速操作レバーで手動シフト操作する副変速部に設
け、該副変速部の出力を常時噛み合い式の4基の油圧ク
ラッチの選択操作によって変速する主変速部を前記副変
速部に連設し、該主変速部の出力を直接又はサイドクラ
ッチを介して車軸に伝達するように構成した油圧操作式
クラッチを備えた変速装置において、油圧ポンプに対し
て前記主クラッチ及び主変速部の4基の油圧クラッチの
主油圧回路と並列にリリーフバルブを設け、該リリーフ
バルブを前記副変速部の手動シフト操作に連動して前記
主油圧回路の圧力を一時的に低減させる連係機構を設け
たことを特徴とする油圧操作式クラッチを備えたのであ
る。
〔作用〕
即ち、前記副変速部の変速操作レバーを作動することに
よって、同時にリリーフバルブを連動操作し、主油圧回
路の主クラッチ及び主変速部の4基の油圧クラッチへの
油圧を一時的に逃がしてやり、前記副変速部のギヤへの
動力伝達を小さな圧力で行うと共に同様に主変速部の慣
性力の伝達を小さな圧力で行い、以て、前記副変速部の
ギヤをシフトさせたときに、ギヤ同士が接触する際の噛
み合い抵抗(撥ね飛ばし)を殆ど無くした状態でギヤの
入りをスムースに行うことができるのである。
そして、このスムースな変速操作が、1本の変速操作レ
バーのみの操作で自動的に行うことができるのである。
〔実施例〕
本考案にかかるコンバインの変速装置の実施例を図面に
基づき以下説明する。
本考案をクローラー型の走行装置に脱穀装置を載置し、
前部に刈り取り装置を配置してなるコンバイン本体(図
外)に適用した実施例で以下説明する。第1図及び第2
図に示すように、コンバイン本体(図外)に搭載のエン
ジンからテンションクラッチを含むベルト伝導機構のプ
ーリー1を介して変速装置2に動力が伝達される。この
変速装置2には、前記プーリー1からの動力の入力を入
り切りする主クラッチ3をギアシフト操作式の副変速部
4に設けている。この主クラッチ3は、油圧操作式の摩
擦クラッチで構成されているが、これを、その他のマニ
ュアル操作の噛み合い式等の構造のものを用いてもよ
い。そして、前記副変速部4は、入力支軸5に遊転自在
に順次配置された中速ギヤ6、高速ギヤ7、低速ギヤ8
を同時駆動し、その中速ギヤ6に副変速第1ギヤ9を常
時噛み合せて副変速軸10に遊嵌して設けると共にこの
副変速第1ギヤ9に内歯クラッチギヤ11を一体的に設
け、前記低速ギヤ8に副変速第2ギヤ12を常時噛み合
せて前記副変速軸10に遊嵌して設けると共にこの副変
速第2ギヤ12に内歯クラッチギヤ13を一体的に設
け、前記副変速第1ギヤ9と第2ギヤ12との間で、3
連一体構造の副変速第3ギヤ14を前記副変速軸10に
スプライン嵌合し、前記副変速第1ギヤ9の内歯クラッ
チギヤ11、前記高速ギヤ7及び前記副変速第2ギヤ1
2の内歯クラッチギヤ13にギヤシフト操作で択一的に
噛み合せるように構成してある。
上記副変速部4の出力を常時噛み合い式の4基の油圧ク
ラッチ15A,15B,15C,15Dの選択操作によ
って変速する主変速部16を設け、該主変速部16の出
力をサイドクラッチ17を介して車軸18に伝達するよ
うに構成している。前記サイドクラッチ17は、左右の
車輪(図外)を個別に駆動及び駆動解除できるように一
対設けられ、従って、車軸18も左右分割構造とされて
いる。しかし、このサイドクラッチ17を備えない形式
の変速装置であっても本考案を実施できることは詳しく
説明するまでもない。
従って、この変速装置では、副変速部4での高、中、低
の変速選択をしておいて、その後の主変速部16で各々
4基の油圧クラッチ15A,15B,15C,15Dの
選択操作によって、前進9速、後進3速を得ることがで
きる。
第3図に示すように、油圧ポンプ19に対して前記主ク
ラッチ3及び主変速部16の4基の油圧クラッチ15
A,15B,15C,15Dの主油圧回路Cと並列にリ
リーフバルブRVを設け、該リリーフバルブRVを前記
副変速部4の手動シフト操作に連動して前記主油圧回路
Cの圧力を一時的に低減させる連係機構20を設けてあ
る。
この連係機構20は、第3図に示すように、副変速レバ
ー20Aと、これに一体的に設けられていて前記副変速
部4の変速段数に対応した段数の波形カム面20Bを備
えた操作杆20Cとその波形カム面20Bに弾性当接す
るバルブ操作ロッド20Dとから構成されている。この
連係機構20によって、上記副変速第3ギヤ14のリン
ク操作機構(図外)と、前記4基の油圧クラッチ15
A,15B,15C,15Dの操作バルブ用リンク操作
機構(図外)とを前記一本の操作レバー20Aで連動連
結して直線的操作で主変速部16と副変速部4とを共に
操作できるように構成してある。
前記リリーフバルブRVは、前記バルブ操作ロッド20
Dが前記波形カム面20Bで押し下げられた時、つま
り、副変速レバー20Aを操作して所望の変速段数を選
択しようとしたとき、前記油圧ポンプ19の圧力をタン
クへ逃がし、前記油圧クラッチ15A,15B,15
C,15Dの油圧を一時的に低下させるのである。前記
主油圧回路Cにおいて、前記油圧クラッチ15A,15
B,15C,15Dと前記主クラッチ3とが、後者が前
記油圧ポンプ19に対して下手側に位置する直列の油圧
回路に構成されていて、両者の油圧回路中に絞り弁20
Eが介装され、減圧及び加圧に際して前記主クラッチ3
が前記油圧クラッチ15A,15B,15C,15Dに
対して少し遅れて作動するように調整されている。この
両クラッチの遅延動作によって、変速シフト操作完了後
の前記主クラッチ3による駆動力伝達が緩やかとなり、
発進のショックを小さなものにしている。
第3図において、P1及びP2は、メインバルブのポー
ト、F1、F2、F3、Rは、それぞれ前記油圧クラッ
チ15A,15B,15C,15Dへのポートである。
尚、前記4基の油圧クラッチ15A,15B,15C,
15Dの操作バルブ用操作機構の内、少なくとも中速、
低速用の油圧クラッチ15A、15Dの操作バルブ用操
作機構を一本の操作レバーで連動連結する構成であって
も本考案を実現できる。
〔考案の効果〕
本考案にかかる油圧操作式クラッチを備えた変速装置に
よれば、変速操作時、主変速部の油圧クラッチの圧力を
少し逃がしてやることで、主クラッチを切ることなく、
主変速部側の惰性力の伝わらない状態でスムースに副変
速部でのギヤ噛み合いを行うことができるという作用効
果を奏する。
そして、この変速操作を、本来必要とされる副変速部の
変速操作レバーによる一連の操作で自動的に行うことが
できるので、コンバインの刈り取り作業のように、通常
刈り取りの中速と、倒伏穀稈のための低速とを頻繁に使
い分ける副変速部のギヤシフト操作が非常に楽に成し得
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案にかかる油圧操作式クラッチを備えた変
速装置を示し、第1図は全体の縦断側面図、第2図は要
部の拡大縦断側面図、第3図は、操作系を示す概略図で
ある。 主クラッチ……3、変速操作レバー……20A、副変速
部……4、油圧クラッチ……15A・15B・15C・
15D、主変速部……16、サイドクラッチ……17、
車軸……18、油圧ポンプ……19、主油圧回路……
C、リリーフバルブ……RV、連係機構20。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力の入力を入り切りする油圧操作式の主
    クラッチ3を、変速操作レバー20Aで手動シフト操作
    する副変速部4に設け、該副変速部4の出力を常時噛み
    合い式の4基の油圧クラッチ15A・15B・15C・
    15Dの選択操作によって変速する主変速部16を前記
    副変速部4に連設し、該主変速部16の出力を直接又は
    サイドクラッチ17を介して車軸18に伝達するように
    構成した油圧操作式クラッチを備えた変速装置におい
    て、油圧ポンプ19に対して前記主クラッチ3及び主変
    速部16の4基の油圧クラッチ15A・15B・15C
    ・15Dの主油圧回路Cと並列にリリーフバルブRVを
    設け、該リリーフバルブRVを前記副変速部4の手動シ
    フト操作に連動して前記主油圧回路Cの圧力を一時的に
    低減させる連係機構20を設けたことを特徴とする油圧
    操作式クラッチを備えた変速装置。
  2. 【請求項2】前記連係機構20が、前記副変速部4の変
    速段数に対応した段数の波形カム面20Bを備えた操作
    杆20Cとその波形カム面20Bに弾性当接するバルブ
    操作ロッド20Dとから構成されている実用新案登録請
    求の範囲第項に記載の油圧操作式クラッチを備えた変
    速装置。
  3. 【請求項3】前記副変速部4を、副変速第1ギヤ9と副
    変速第2ギヤ12とを副変速軸10に遊嵌し、これらに
    夫々内歯クラッチギヤ11,13を一体形成し、これら
    内歯クラッチギヤ11,13に対してシフト操作される
    3連一体構造の副変速第3ギヤ14を前記副変速軸10
    にスプライン嵌合してある実用新案登録請求の範囲第
    項又は第項に記載の油圧操作式クラッチを備えた変速
    装置。
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