JP4095690B2 - 油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置 - Google Patents

油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車速変更用の油圧クラッチ式変速装置において、その発進時、加速時、減速時の過程における変速ショックを和らげ、オペレータの乗り心地を良好にするための油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から走行車両のミッションケース内に複数の油圧クラッチを配置して、変速レバーによって方向切換弁を切り換えて、それぞれの油圧クラッチへ択一的に圧油を送油して、複数段の変速を可能とする油圧クラッチ式変速装置は公知となっている。例えば、実公平6−18434号の技術である。また、前進、後進の選択を手動操作によって行い、車速をセンサーによって検知して、そのセンサーからの信号を制御回路に入力して、その車速が設定速度に達したか否かを判断させて、制御回路からの信号によって電磁弁を切り換えて、前進及び後進の速度を低速と高速とに自動的に切り換えるように制御した技術が公知となっている。例えば、実開昭61−189844号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者のような技術であると、中立位置から高速位置に変速して、発進する時には、高速側の油圧クラッチに高負荷がかかるため、そのクラッチの係合時間が長くなり、そこに供給される油圧の昇圧カーブの急勾配のあたりにてクラッチが急激に接合するので発進ショックが大きくなることがあり、また、走行時に低速から高速に切り換えたときには、タイムラグが生じて、変速ショックが起こり、変速時の走行速度が不安定となっていた。また、後者の場合には、車速センサーやマイクロコンピューター等の電子制御装置が必要となり、変速タイミングの設定回路や、増速や減速の演算回路を付加したりする必要があり、付属機器が増えて、コストアップとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決する為に次の如く構成したものである。
請求項1においては、車速変更用の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、該油圧クラッチ式変速装置を構成する、前進低速油圧クラッチ(15)と前進高速油圧クラッチ(16)と後進油圧クラッチ(17)に対する作動油給排回路中に、該油圧クラッチ(15・16・17)に対する作動油供給を択一的に切り換える第一方向切換弁(53)を設けると共に、該第一方向切換弁(53)は、後進位置(R)、中立位置(N)、低速位置(L)、高速位置(H)の4位置を有する手動式の切換弁とし、該4位置を操作レバー(57)によって手動で択一的に切り換可能とし、低速位置(L)から高速位置(H)、または高速位置(H)から低速位置(L)に切り換えられる際には必ず通過するように過渡位置(K)を配置構成し、前記第一方向切換弁(53)と、前進低速油圧クラッチ(15)及び前進高速油圧クラッチ(16)との間の作動油給排回路部分に、該前進油圧クラッチ(15・16)に対する作動油供給を択一的に切り換える油圧感応型の第二方向切換弁(54)を設け、該第二方向切換弁(54)は背圧室(67)を具備し、バネ(61)の付勢力を受けて決まる低速位置(S1)と、該バネ(61)の付勢力に抗し、前記背圧室(67)内のピストン(54a)の進出により決まる高速位置(S3)と、該低速位置(S1)から高速位置(S3)へ切り換わる途中の過渡位置(S2)とを備え、該第一方向切換弁(53)を高速位置(H)においた場合に、前記第二方向切換弁(54)の背圧室(67)に供給される作動油を、絞り弁(91)を介して作用させることによって、第二方向切換弁(54)が低速位置(S1)から順次、高速位置(S3)に自動的に切り換わり、該第二方向切換弁(54)が、低速位置(S1)から高速位置(S3)方向に自動的にシフトアップすべく構成したものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記低速側の油圧クラッチ(15)と第二方向切換弁(54)との間の作動油給排回路部分を、第一方向切換弁(53)を低速位置(L)においたときに出力される作動油、並びに、高速位置(H)においたときに出力される作動油の各々を独立的に導入可能な2つの油路(72・76)で構成し、そのうちの一方の油路(76)に、低速側の油圧クラッチ(15)方向への油流通のみを許容するチェック弁(62)を設けたものである。
【0006】
請求項3においては、請求項1記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記第一方向切換弁(53)を低速位置(L)から高速位置(H)に切り換える際に、低速側の油圧クラッチ(15)のドレン流量を制限する弁(63)を、第二方向切換弁(54)の高速位置(S3)に設けたものである。
【0007】
請求項4においては、請求項3記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記第一方向切換弁(53)を高速位置(H)から低速位置(L)に切り換える際に、高速側の油圧クラッチ(16)のドレン流量を制限する弁(100)を、前記弁(63)とは別に、第一方向切換弁(53)の低速位置(L)と過渡位置(K)に設けたものである。
【0008】
請求項5においては、請求項1記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記第二方向切換弁(54)の背圧室(67)から油をドレンする方向への油流通のみを許容するチェック弁(90)を前記絞り(91)と並列接続して設けて、前記第一方向切換弁(53)を高速位置(H)から中立位置(N)、或いは、低速位置(L)から中立位置(N)に切り換えた場合には係合中の油圧クラッチ(15・16)の圧油を、該チェック弁(90)が開くことにより、瞬時にタンク(59)へドレンするように構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に添付の図面に示した本発明の実施例の構成を説明する。図1は油圧クラッチ式変速装置を装備した動力伝達系のスケルトン図、図2は本発明の油圧制御装置を示し、第一方向切換弁が中立位置の場合の油圧回路図、図3は同じく第一方向切換弁を低速位置に切り換えた場合の油圧回路図、図4は同じく第一方向切換弁を低速位置から高速位置に切り換える際の過渡位置における油圧回路図、図5は同じく第一方向切換弁を高速位置に切り換えた場合の油圧回路図、図6は同じく第一方向切換弁が高速位置で第二方向切換弁が切り換え途中の油圧回路図、図7は同じく第一方向切換弁の高速位置における第二方向切換弁が切り換え終了した状態を示す油圧回路図、図8は同じく第一方向切換弁が高速位置から低速位置に切り換わる過渡位置における油圧回路図、図9は同じく第一方向切換弁が低速位置に切り換わった状態の油圧回路図、図10は同じく第一方向切換弁が低速位置で第二方向切換弁が切り換え途中の油圧回路図、図11は同じく第一方向切換弁の低速位置における第二方向切換弁が切り換え終了した状態を示す油圧回路図、図12は油圧クラッチ式変速装置を中立位置から低速位置、高速位置、低速位置と切り換えたときの、クラッチ作動油圧とクラッチ昇圧時間との関係を示す図、図13は油圧クラッチ式変速装置を中立位置もしくは低速位置から高速位置に切り換えたときの、クラッチ作動油圧とクラッチ昇圧時間との関係を示す図である。
【0010】
図1において、本発明を適用したパワートランスミッションの構成から説明する。エンジンEのクランク軸よりPTOクラッチ1のクラッチハウジングを介して中空状に構成した入力軸2に動力が伝えられる。中空状の入力軸2の内部にPTO駆動軸3が回転自在に挿通され、その先端はPTOクラッチ1のクラッチ板に接続され後端側が、ミッションケース後端より突出したPTO軸4に動力が伝えられる。前記入力軸2と平行に第一伝動軸5と第二伝動軸6が配置され、入力軸2上に固設した歯車7に、第一伝動軸5上に遊嵌した歯車8と、第二伝動軸6上に遊嵌した歯車9とを常時噛合させている。また、入力軸2の後部にはクラッチケース10を固設し、その後部の入力軸2上に歯車11を遊嵌し、該遊嵌歯車11は中空状の出力軸19上に固設されている。該歯車11とクラッチケース10との間に高速油圧クラッチ16を構成している。該高速油圧クラッチ16が係合することにより入力軸2が出力軸19に直結される。
【0011】
前記第一伝動軸5上にはクラッチケース12と逆転被動歯車13と歯車14が固設され、クラッチケース12と前記歯車8との間に低速油圧クラッチ15を構成し、逆転被動歯車13は後述する逆転駆動歯車21と常時噛合し、歯車14は前記歯車11と常時噛合している。低速油圧クラッチ15が係合することにより、入力軸2の回転が減速されて出力軸19に伝えられる。また、前記第二伝動軸6上にクラッチケース20と逆転駆動歯車21が固設され、該クラッチケース20と前記歯車9の間に後進油圧クラッチ17が構成される。後進油圧クラッチ17が係合することにより出力軸19の回転方向を入力軸2に対して逆転できるようにしている。以上のようにして、前進二段、後進一段の油圧クラッチ式変速装置が構成されているのである。
【0012】
前記出力軸19の後端は中空状の第一伝動軸22の前端にスプライン嵌合されて動力を伝えるようにし、該第一伝動軸22は、PTO駆動軸3の後端に連結したPTO伝動軸26の前半部上に遊嵌され、該PTO伝動軸26の後半部には中空状の第三伝動軸24が遊嵌されている。また、第一伝動軸22と平行に第二伝動軸23が配置され、該第二伝動軸23の後端に軸心を一致させて第四伝動軸25を配置して、該第四伝動軸25の後端にベベルピニオン29を配置して左右一対の後輪を差動的に結合するデフギア装置Dの大ベベルギアに連結している。
【0013】
前記第一伝動軸22と第二伝動軸23との間には四段の第一機械式変速装置が設けられ、第三伝動軸24と第四伝動軸25との間には三段の第二機械式変速装置が設けられている。即ち、第一伝動軸22上には、スライダー31・32が摺動可能でかつ、相対回転不能にスプライン嵌合され、該スライダー31・32はそれぞれ前後両側部にクラッチ歯部を有し、該スライダー31は、第一伝動軸22上に遊嵌配置した歯車33・34の一方の歯車と係合可能とし、スライダー32は、第二伝動軸22上に遊嵌配置した歯車35・36の一方の歯車と係合可能としている。該歯車33は第二伝動軸23上に固設した歯車37と常時噛合し、同様に、歯車34・35・36はそれぞれ第二伝動軸23上に固設した歯車38・39・40と常時噛合して、前記スライダー31・32を各別に摺動させて歯車35・36・37・38のいずれかと選択的に係合させることによって第二伝動軸23に四段の変速が得られるようにしている。
【0014】
また、前記第二伝動軸23の後端には、その側部にクラッチ歯部を有する歯車41を固設し、第四伝動軸25上には、前後両側部にクラッチ歯部を有するスライダー42と摺動歯車44とを摺動可能でかつ、相対回転不能にスプライン嵌合している。スライダー42側方に歯車43が第四伝動軸25上に遊嵌配置され、一方、第三伝動軸24上には前記歯車41・43と常時噛合する歯車45・46を固設し、また、前記摺動歯車44と噛合可能な歯車47が固設されている。
【0015】
このようにして、スライダー42を歯車41・43のいずれかに選択的に係合させるか、或いは、歯車47に摺動歯車44を噛合させることによって第四伝動軸25に三段の変速が得られるようにしている。また、前記第四伝動軸25上には歯車49を固設し歯車伝動機構を介して前輪駆動軸50に動力を伝えている。そして、前記第四伝動軸25の後端に形成したベベルピニオン29からデフギア装置Dに動力を伝えて、遊星式減速歯車機構を介して後輪51に、全体で前進十四段、後進七段の変速回転動力を伝えるように構成している。
【0016】
本発明は前記油圧クラッチ式変速装置における低速油圧クラッチ15と高速油圧クラッチ16とを選択的に係合作動させるための油圧制御装置であり、図2に示す油圧回路から順次説明していく。エンジンEのクランク軸により駆動される油圧ポンプ52の吐出ポートはメイン油路70を介して第一方向切換弁53の入力ポートに接続され、また、分岐油路69を介して通例の遅延リリーフ弁55に接続されている。該第一方向切換弁53は7ポート4位置を有する手動式の切換弁であり、後進位置R、中立位置N、低速位置L、高速位置Hの4位置が車両の運転席近傍に備えられた操作レバー57によって手動で択一的に切り換えられるようにしている。なお、低速位置Lから高速位置H、もしくは高速位置Hから低速位置Lに切り換えられる際には過渡位置Kを必ず通過するように第一方向切換弁53が構成されている。
【0017】
そして、第一方向切換弁53の一次側の排油ポートは油路73を介してタンク59に連通し、もう1つの排油ポートは油路77を介して前記遅延リリーフ弁55の制御ピストンの受圧室に連通している。第一方向切換弁53の二次側の4つの出力ポートはそれぞれ、油路80を介して後進クラッチ17と、後述する第二方向切換弁54に至る油路71・74・78に連通している。この油路74の途中からはパイロット油路75が分岐して第二方向切換弁54の背圧室67と接続し、また、油路78の途中からはドレン油路82が分岐してタンク59と接続している。
【0018】
前記第二方向切換弁54は6ポート3位置切換式のスプール弁であり、スプール弁の一端がバネ61によって付勢され、他端にはピストン54aが形成され、前記背圧室67内に摺動自在に嵌め込んでいる。第二方向切換弁54の二次側の3つの出力ポートは低速油圧クラッチ15に直結した油路72と、該低速油圧クラッチ15への圧油流入のみを許容するチェック弁62を介装した油路76と、高速油圧クラッチ16に直結した油路79とに接続されている。第二方向切換弁54の1次側の3つの入力ポートは前述の油路71・74・78と接続している。
【0019】
また、第二方向切換弁54は、バネ61の付勢力を受けて決まる低速位置S1と、バネ61の付勢力に抗し後述するピストン54aの進出により決まる高速位置S3と、該低速位置S1から高速位置S3へ切り換わる途中の過渡位置S2とを備え、前記低速位置S1は、油路71を油路72に、油路74を油路76に、そして、油路78を油路79に連通させる。前記過渡位置S2は、油路74・78・79をそれぞれブロックし、油路71を油路72・76に同時連通させる。前記高速位置S3は、油路71・72・76を油路78に連通させ、油路74を油路79に連通させる。なお、高速位置S3において、油路71から油路72に至る途中には絞り弁63が設けられている。また、第二方向切換弁54の背圧室67には、絞り弁91と該背圧室67から油をドレンする方向への油流通のみを許容するチェック弁90とが並列接続されて前記パイロット油路75に介装されている。また、前記遅延リリーフ弁55の二次側には低圧リリーフ弁56が接続されると共に、その間から分岐した潤滑油路81は前記低速油圧クラッチ15と高速油圧クラッチ16と後進クラッチ17を潤滑する。
【0020】
このような構成において、第一方向切換弁53を操作レバー57により図2に示す中立位置Nから、図3に示す低速位置Lに切り換えると、メイン油路70からの圧油は、第一方向切換弁53の低速位置Lを介して油路71に流れる。ここで、パイロット油路75は、油路73を通じてタンク59に連通しており、第二方向切換弁54はS1位置に保たれているので、油路71を流れる圧油は、第二方向切換弁54のS1位置から、油路72を経て低速油圧クラッチ15に送油されて低速油圧クラッチ15が係合作動する。このとき図12に示すように、低速油圧クラッチ15の作動油圧aは実線で示すように、遅延リリーフ弁55の作用により漸増的に昇圧され、時間t1のときに油圧値P1となって低速油圧クラッチ15が係合し始め、時間t2で設定最高油圧値P2となって完全係合となる。この0〜時間t1までが発進時の加速域となる。なお、このときパイロット油路75は、タンク59に開放されているので、第二方向切換弁54はS1位置に維持されており、高速油圧クラッチ16は油路79・78・82を介してタンク59と連通され、後進油圧クラッチ17は油路80、油路73を介してタンク59と連通される。
【0021】
また、この低速位置Lの状態から高速側に切り換える際の過渡期においては、図4に示すように、第一方向切換弁53の過渡位置Kでは、前述の低速状態と同様に、油路71、第二方向切換弁54のS1位置、油路72を介して低速油圧クラッチ15に圧油が送油され続ける。その後、第一方向切換弁53が高速位置Hまで切り換えられた時でも、図5に示すように、メイン油路70からの圧油は油路74に送られ、更に、第二方向切換弁54のS1位置から油路76に流れ、チェック弁62を開いて低速油圧クラッチ15に送られて低速油圧クラッチ15の係合を維持する。一方、油路74を流れる圧油は、パイロット油路75にも流れ、絞り弁91を介して、第二方向切換弁54の背圧室67に圧油が徐々に送られて、第二方向切換弁54のピストン54aを押し始める。
【0022】
この第二方向切換弁54は、そのピストン54aが押されることによって図6に示すように、S2位置を通過する。S2位置では高速油圧クラッチ16の非係合状態が維持され、低速油圧クラッチ15内の圧油はチェック弁62で止められ、その係合作動状態が維持されたままとなる。そして、油路74からの圧油は更に背圧室67に送られ続けるのでピストン54aがストロークエンドに達し、第二方向切換弁54がS3位置まで切り換わると、図7に示すように、低速油圧クラッチ15を係合作動させていた圧油は、油路72からS3位置の絞り弁63、油路78・82を介してタンク59に徐々にドレンされる。一方、油路74を流れる圧油は、第二方向切換弁54のS3位置から油路79に送られて高速油圧クラッチ16を係合作動させる。なお、第一方向切換弁53が、低速位置Lもしくは高速位置Hから中立位置Nに切り換えられた際には、パイロット油路75が油路74・73を通じてタンク59に開放されるので第二方向切換弁54の背圧室67内の油圧がチェック弁90を開いてタンク59に排出され第二方向切換弁54がS1位置に迅速に復帰するようになっている。
【0023】
発進時において第一方向切換弁53を中立位置Nから低速位置Lを飛び越して一気に高速位置Hに切り換えたときには、最初に図5に示す状態となる。即ち、メイン油路70からの圧油は、第一方向切換弁53の高速位置H、油路74、第二方向切換弁54のS1位置、油路76、チェック弁62を介して低速油圧クラッチ15に送油され、同時にパイロット油路75から絞り弁91を介して背圧室67にも送油される。低速油圧クラッチ15に対する圧油は図13に実線で示す波形aでもって遅延リリーフバルブ55の作用を受けて緩やかに上昇し低速油圧クラッチ15が緩係合し、機体が緩やかに発進する。
【0024】
一方、油路74を流れる圧油は絞り弁91を介して背圧室67に徐々に流入してピストン54aに作用する油圧力がバネ61の付勢力に抗するまでに上昇すると第二方向切換弁54を紙面右方へ押して、図6に示すように過渡位置S2へ自動的に切り換える。ここで、低速油圧クラッチ15内に供給された圧油はチェック弁62で保持されるので同クラッチ15は緩係合状態に一定時間維持される(図13の時間taと時間tbの間)。
【0025】
また、油路74には油圧ポンプ52からの圧油が流され続けるので背圧室67への油流入は継続し、その油圧力が油圧値P1を越えるまで上昇したところ(図13の時間tb)で、第二方向切換弁54が紙面右方へ、更に押され、ピストン54aが背圧室67のストローク端に至り、図7に示すように高速位置S3へ自動的に切り換わって油路74を油路79に連通させ、図13で点線で示す波形bでもって油圧値P1以上の圧油が高速油圧クラッチ16へ供給され、やがて完全係合し、高速油圧クラッチ16に供給される油圧力は遅延リリーフバルブ55で設定された最高油圧値P2まで上昇する。
【0026】
このように高速油圧クラッチ16には所定の油圧値P1以下の圧油は供給されないので該高速油圧クラッチ16に無用なスリップが発生せず、そのエネルギー負担が軽減され、低速油圧クラッチ15に対し熱容量の低い摩擦材を使用でき安価に製作することができる。また、ここで高速油圧クラッチ16が係合していく初期の段階において、低速油圧クラッチ15内の圧油は油路72から絞り弁63の流量制限作用を受けて油路78、油路82を経て徐々にタンク59へ排出されるので低速油圧クラッチ15の動力遮断が緩やかに行われて比較的低圧の状況のもとで二重の動力伝達状態を積極的に現出させている。この領域は発進加速度を滑らかに増加させるように機能し、シフトアップ時の乗り心地を向上させることができる。
【0027】
そしてまた、減速するために高速位置Hから低速位置Lへ第一方向切換弁53を切り換えるとき(図12の時間t8)には、図7の状態から図8に示すように、メイン油路70からの圧油は第一方向切換弁53の過渡位置Kから油路71に送られて、一瞬、第一方向切換弁53の過渡位置Kを通過するようになっている。ここで、メイン油路70を流れる圧油はその過渡位置Kから油路71に送られて第二方向切換弁54の高速位置S3を経て油路78からタンク59へ排出されると共に、遅延リリーフバルブ55の制御ピストン内の圧油も油路78を通ってタンク59へ排出されるので遅延リリーフバルブ55は初期の低圧P3の設定状態にリセットされる。また、高速油圧クラッチ16内の圧油は油路79から第二方向切換弁の高速位置S3を通り、油路74から第一方向切換弁53の過渡位置Kを通って油路73からタンク59へ排出される。
【0028】
また、第二方向切換弁54の背圧室67内の圧油はチェック弁90が開くことで、パイロット油路75、油路74に至る。ここで第一方向切換弁53の過渡位置Kにおける油路74と油路73とをつなぐ油通路中には絞り弁100が介装されているので、高速油圧クラッチ16内の圧油はこの絞り弁100の流量制限作用を受けながら徐々にタンク59へ排出されるので高速油圧クラッチ16の動力遮断が緩やかに行われ(図12の時間t8からt9の間)、その間にエンジンブレーキが作用して機体は緩やかに減速し始める。また、第二方向切換弁54の低速位置S1側への復帰も遅らされる。
【0029】
その後、第一方向切換弁53が図9に示す低速位置Lにおかれると遅延リリーフバルブ55の制御ピストンに対するタンク開放状態がブロックされる。そして、第二方向切換弁54は図10に示す過渡位置S2を経て低速位置S1に自動的に切り換わり油路71に流れる圧油は油路72・76を通じて低速油圧クラッチ15に供給されつつその油圧力は遅延リリーフバルブ55の初期設定圧P3から漸増的に高められていく(図12の時間t9)。図12の時間t9から時間t10に達するまで車両は空走し、そして、時間t10に達した時点で低速油圧クラッチ15が緩係合を始めて機体は低速油圧クラッチ15の設定速度で走行することになり、高速走行から低速走行へ移行する際のスムーズなシフトダウンが得られるように構成されている。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
即ち、請求項1の如く構成したので、第一方向切換弁53を中立位置Nから一気に高速位置Hへおいても、第二方向切換弁54がスムーズに低速側の油圧クラッチ15から順にシフトアップしていくので、発進フィーリングを損なうことなく機体をスムーズに加速させることができる。そしてこの動作は、従来の電子制御装置に頼ることなく油圧感応型の第二方向切換弁54より行うので、安価に製作でき、信頼性も向上する。また、低速側のクラッチ15の係合により車体がある程度加速した時点で高速側の油圧クラッチ16に切り換わるので、該高速油圧クラッチ16の摩擦板に無用なスリップが発生せず、そのエネルギー負担が軽減され、低速側の油圧クラッチ15に比較して熱容量の低い摩擦板を使用でき安価に製作することができる。
【0031】
また、第二方向制御弁54の切り換えは、第一方向切換弁53を高速位置Hにおいたときに出力される作動油の有無で判別して切り換えるようになり、操作が不要で自動的に切り換わり、そして、その背圧室67に作用する油圧は絞り弁91によって調整され、第二方向制御弁54のシフトアップ時のシーケンス動作が、安定し、確実に動作するようになり、絞り弁91を設けるだけで、低コストで構成できる。
【0032】
また、請求項2の如く構成したので、第一方向切換弁53を中立位置Nから高速位置Hへおいたときの低速側の油圧クラッチ15から高速側の油圧クラッチ16へ油圧給排方向を切り換えるための油路構成を簡素化することができ、第二方向切換弁54を低コストで製作することができる。
【0033】
また、請求項3の如く構成したので、高速側の油圧クラッチ16に圧油が供給され始めるときに低速側の油圧クラッチ15が低圧状況のもとで動力伝動状態となり二重動力伝達状態を現出させることができ、加速度を滑らかに増加させて、シフトアップ時の乗り心地を向上させることができる。
【0034】
また、請求項4の如く構成したので、低速側の油圧クラッチ15に圧油が供給され始めるときに高速側の油圧クラッチ16が低圧状況のもとで動力伝動状態となり二重動力伝達状態を現出させることができ、減速度を滑らかに増加させてシフトダウン時の乗り心地を向上させることができる。また、加速のための流量制限の弁63と減速のための流量制限の弁100とを別々に設けることによって、流量制限の弁63によって得られる二重動力伝達状態の領域の大きさに対し流量制限の弁100によって得られる二重動力伝達状態の領域を理想的な大きさにすることができ、これによって低速側の油圧クラッチ15の摩擦板において無用なスリップがなくされ、その耐久性を向上させることができる。
【0035】
また、請求項5の如く構成したので、第一方向切換弁53を中立位置Nにおいた際には低速側の油圧クラッチ15、或いは、高速側の油圧クラッチ16が瞬時に動力遮断状態となるので自然な機体停止が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧クラッチ式変速装置を装備した動力伝達系のスケルトン図。
【図2】 本発明の油圧制御装置を示し、第一方向切換弁が中立位置の場合の油圧回路図。
【図3】 同じく第一方向切換弁を低速位置に切り換えた場合の油圧回路図。
【図4】 同じく第一方向切換弁を低速位置から高速位置に切り換える際の過渡位置における油圧回路図。
【図5】 同じく第一方向切換弁を高速位置に切り換えた場合の油圧回路図。
【図6】 同じく第一方向切換弁が高速位置で第二方向切換弁が切り換え途中の油圧回路図。
【図7】 同じく第一方向切換弁の高速位置における第二方向切り換え弁が切り換え終了した状態を示す油圧回路図。
【図8】 同じく第一方向切換弁が高速位置から低速位置に切り換わる過渡位置における油圧回路図。
【図9】 同じく第一方向切換弁が低速位置に切り換わった状態の油圧回路図。
【図10】 同じく第一方向切換弁が低速位置で第二方向切換弁が切り換え途中の油圧回路図。
【図11】 同じく第一方向切換弁の低速位置における第二方向切り換え弁が切り換え終了した状態を示す油圧回路図。
【図12】 油圧クラッチ式変速装置を中立位置から低速位置、高速位置、低速位置と切り換えたときの、クラッチ作動油圧とクラッチ昇圧時間との関係を示す図。
【図13】 油圧クラッチ式変速装置を中立位置もしくは低速位置から高速位置に切り換えたときの、クラッチ作動油圧とクラッチ昇圧時間との関係を示す図。
【符号の説明】
15 低速油圧クラッチ
16 高速油圧クラッチ
17 後進クラッチ
53 第一方向切換弁
54 第二方向切換弁
57 変速レバー
62 チェック弁
75 パイロット油路

Claims (5)

  1. 車速変更用の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、該油圧クラッチ式変速装置を構成する、前進低速油圧クラッチ(15)と前進高速油圧クラッチ(16)と後進油圧クラッチ(17)に対する、作動油給排回路中に、該油圧クラッチ(15・16・17)に対する作動油供給を択一的に切り換える第一方向切換弁(53)を設けると共に、該第一方向切換弁(53)は、後進位置(R)、中立位置(N)、低速位置(L)、高速位置(H)の4位置を有する手動式の切換弁とし、該4位置を操作レバー(57)によって手動で択一的に切り換可能とし、低速位置(L)から高速位置(H)、または高速位置(H)から低速位置(L)に切り換えられる際には必ず通過するように過渡位置(K)を配置構成し、前記第一方向切換弁(53)と、前進低速油圧クラッチ(15)及び前進高速油圧クラッチ(16)との間の作動油給排回路部分に、該前進油圧クラッチ(15・16)に対する作動油供給を択一的に切り換える油圧感応型の第二方向切換弁(54)を設け、該第二方向切換弁(54)は背圧室(67)を具備し、バネ(61)の付勢力を受けて決まる低速位置(S1)と、該バネ(61)の付勢力に抗し、前記背圧室(67)内のピストン(54a)の進出により決まる高速位置(S3)と、該低速位置(S1)から高速位置(S3)へ切り換わる途中の過渡位置(S2)とを備え、該第一方向切換弁(53)を高速位置(H)においた場合に、前記第二方向切換弁(54)の背圧室(67)に供給される作動油を、絞り弁(91)を介して作用させることによって、第二方向切換弁(54)が低速位置(S1)から順次、高速位置(S3)に自動的に切り換わり、該第二方向切換弁(54)が、低速位置(S1)から高速位置(S3)方向に自動的にシフトアップすべく構成したことを特徴とする油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置。
  2. 請求項1記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記低速側の油圧クラッチ(15)と第二方向切換弁(54)との間の作動油給排回路部分を、第一方向切換弁(53)を低速位置(L)においたときに出力される作動油、並びに、高速位置(H)においたときに出力される作動油の各々を独立的に導入可能な2つの油路(72・76)で構成し、そのうちの一方の油路(76)に、低速側の油圧クラッチ(15)方向への油流通のみを許容するチェック弁(62)を設けたことを特徴とする油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置。
  3. 請求項1記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記第一方向切換弁(53)を低速位置(L)から高速位置(H)に切り換える際に、低速側の油圧クラッチ(15)のドレン流量を制限する弁(63)を、第二方向切換弁(54)の高速位置(S3)に設けたことを特徴とする油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置。
  4. 請求項3記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記第一方向切換弁(53)を高速位置(H)から低速位置(L)に切り換える際に、高速側の油圧クラッチ(16)のドレン流量を制限する弁(100)を、前記弁(63)とは別に、第一方向切換弁(53)の低速位置(L)と過渡位置(K)に設けたことを特徴とする油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置。
  5. 請求項1記載の油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置において、前記第二方向切換弁(54)の背圧室(67)から油をドレンする方向への油流通のみを許容するチェック弁(90)を前記絞り(91)と並列接続して設けて、前記第一方向切換弁(53)を高速位置(H)から中立位置(N)、或いは、低速位置(L)から中立位置(N)に切り換えた場合には係合中の油圧クラッチ(15・16)の圧油を、該チェック弁(90)が開くことにより、瞬時にタンク(59)へドレンするように構成したことを特徴とする油圧クラッチ式変速装置の油圧制御装置。
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