JPH0625737Y2 - 作業車の走行変速装置 - Google Patents

作業車の走行変速装置

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JPH0625737Y2
JPH0625737Y2 JP1987146855U JP14685587U JPH0625737Y2 JP H0625737 Y2 JPH0625737 Y2 JP H0625737Y2 JP 1987146855 U JP1987146855 U JP 1987146855U JP 14685587 U JP14685587 U JP 14685587U JP H0625737 Y2 JPH0625737 Y2 JP H0625737Y2
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JP
Japan
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transmission
clutch
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gear
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実 平岡
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンバイン等の作業車に搭載される走行変速
装置の改良に関する。
(従来の技術) 例えば、コンバインに搭載される走行変速装置は、エン
ジン回転力が入力軸等を介して入力される副変速部と、
複数の変速用クラッチを有する主変速部とを備え、これ
ら両変速部を直列に組み合わせることによって複数段の
変速を行い得るように構成されるのが通例である。
ところで、このような走行変速装置の中には、、上記入
力軸と副変速部との間に主クラッチを設け、この主クラ
ッチを入り切り操作することによって上記入力軸と副変
速部との間を断接するようにしたものがある。この種の
走行変速装置においては、従来、例えば発進時における
ショックを軽減させるため、上記主クラッチとして多板
摩擦クラッチを用いるのが通例であった。
しかし、上記多板摩擦クラッチは一般に構造が複雑なた
め高価であった。そのため、比較的安価な噛み合いクラ
ッチを使用することも考えられた。しかし、実公昭44
−7928号公報に示されるような噛み合いクラッチ
は、駆動軸側のクラッチの歯が被駆動軸側のクラッチの
歯を引っかけて駆動力を伝えるもので、接続時のショッ
クが大きく、このような構造のクラッチを作業車の走行
変速装置に用いた場合、駆動軸が回転した状態でクラッ
チを接続すると、被駆動軸が突然回転して危険なことが
あった。そのため、狭い場所で作業を行うのは困難であ
るし、ひどい場合は、急発進して乗っている人を振り落
とす事故を起こす恐れもあった。また、機械の各部に無
理がかかるという問題もあった。
また、実公昭46−29046号公報に示されるような
歯の断面の形状が三角形のクラッチでは、前記の噛み合
いクラッチと少し違って、2枚のクラッチを接触方向に
押さえる圧力によって、三角形状の歯の傾斜で伝達力を
少しは加減できるものであった。しかし、三角形状の歯
の頂部が欠けるおそれがある上に、接続時に駆動力が滑
らかに伝動されないという問題があった。
(考案が解決しようとする問題) 本考案は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、安価
な噛み合いクラッチを使用しても、発進時のショックが
比較的小さな変速装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的達成のため、本考案においては、軸方向に突出
する断面三角形状の複数の爪とこれらの爪が噛み合い可
能に形成した複数の凹部とを有する噛み合いクラッチを
備え、エンジンの出力軸に固定した出力プーリと、噛み
合いクラッチの入力軸に固定した入力プーリとにわたっ
てベルトを捲回して摩擦伝動手段を形成し、噛み合いク
ラッチの出力軸を副変速部の入力部に連結し、主変速部
を介して副変速部の回転出力をクローラ駆動軸に伝達す
るように構成するという手段を用いた。
(作用) 上記の構成によれば、エンジンの回転出力は摩擦伝動手
段によって、噛み合いクラッチの入力軸に加えられる。
噛み合いクラッチは複数の爪と、これらに噛み合い可能
に形成した複数の凹部で構成されているので、一旦噛み
合うとすべることはない。噛み合いクラッチの入力軸が
回転した状態で爪と凹部が噛み合うと、噛み合いクラッ
チの出力軸に連結された副変速部にエンジンの回転が急
に伝わり、静止していた副変速部と主変速部,クローラ
駆動軸が動こうとする。このため、負荷が急に重くなっ
た摩擦伝動手段は滑ってしまい、クローラ駆動軸にかか
る駆動力が減るので、クローラが急に動くことはなく、
徐々に動きだす。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例はコンバインの走行変速装置に関するもの
で、第1図に示すように、該走行変速装置1は、エンジ
ンの出力軸2に固定した出力プーリ2aと、この出力プ
ーリ2aにベルト3を介して連結した主クラッチ14の
入力軸4に固定された入力プーリ4aと、前記入力軸4
に摺動操作自在に取り付けられた低速用、中速用、高速
用の各変速ギヤ5、6、7を有する3段変速式副変速部
8と、この副変速部8を介して上記入力軸4に連結され
る主変速部9と、この主変速部9の出力を左右のクロー
ラ駆動軸10、11に夫々伝達し得るように該主変速部
9とクローラ駆動軸10、11との間に設けられた左右
一対の操向用サイドクラッチ12、13とを有する。そ
して、上記入力軸4に主クラッチ14が設けられ、この
クラッチ14によって上記入力軸4から副変速部8に至
る伝動経路を断接させ得るように構成されている。ここ
で、出力プーリ2aとベルト3と入力プーリ4aが摩擦
伝動手段に、主クラッチ14が噛み合いクラッチに対応
している。また、図示しないが、上記エンジンの出力プ
ーリ2aと入力プーリ4aの間にはベルト3の張りを調
節する所謂テンションプーリが備えられている。
上記副変速部8においては、入力軸4に対して平行に副
変速軸15が配設されている。この副変速軸15には、
主変速部9におけるギヤ(これらのギヤについては後述
する)に常時噛合された第1、第2伝動ギヤ15a、1
5bが一体回転可能に取り付けられていると共に、上記
低速用変速ギヤ5及び中速用変速ギヤ6に夫々噛合する
ように遊嵌された第3、第4伝動ギヤ15c、15d
と、この第3、第4伝動ギヤ15c、15dにおける内
歯部及び上記高速用変速ギヤ7に夫々対応する複数のギ
ヤ部を有して当該副変速軸15と一体的に回転し且つ軸
方向に移動操作可能とされた第5伝動ギヤ15eとが備
えられている。そして、図示しない変速レバーの変速操
作によって第5伝動ギヤ15eを上記第3、第4伝動ギ
ヤ15c、15dにおける内歯部及び高速用変速ギヤ7
の何れかに選択的に噛合させることにより、低速、中
速、高速の3段変速が行われるようになっている。
一方、上記主変速部9は、入力軸4ないし副変速軸15
に対して夫々平行に配設された第1主変速軸16と第2
主変速軸17とを有する。このうち第1主変速軸16に
は、上記第1伝動ギヤ15a及び第2伝動ギヤ15bに
夫々常時噛合された第1速用ギヤ16a及び第3速用ギ
ヤ16bが遊嵌されていると共に、出力ギヤ18に常時
噛合された第1主変速ギヤ16cが一体的に取り付けら
れている。また、上記第2主変速軸17には、上記第1
速用ギヤ16a及び第2伝動ギヤ15bに夫々常時噛合
された後進用ギヤ17a及び第2速用ギヤ17bが遊嵌
されていると共に、出力ギヤ18に常時噛合された第2
主変速ギヤ17cが一体回転可能に取り付けられてい
る。そして、これらの第1、第2主変速軸16、17に
は、上記第1速〜第3速用及び後進用ギヤ16a、17
b、16b、17aから出力ギヤ18に至る伝動経路を
夫々断接する4つの油圧式クラッチ16d、17e、1
6e、17dが設けられており、これらのクラッチを各
別に入り切り操作することにより、前進3段及び後進1
段のうちの所要の伝動状態または中立状態を得るように
なっている。
更に、上記一対のサイドクラッチ12、13は、各一端
部にギヤ部19a、20aが形成され且つ各他端部にブ
レーキ部19b、20bが配置されたスリーブ19、2
0をサイドクラッチ軸21に遊嵌した構成である。そし
て、該スリーブ19、20を操作して軸方向の中央側に
移動させた時に出力ギヤ18に上記ギヤ部19a、20
aが夫々噛み合うと共に、その逆方向に移動させた時に
は、その移動量に応じて先ず該出力軸18とギヤ部19
a、20aとの噛み合いが解除され、然る後、ブレーキ
部19b、20bがミッションケース1aの内側に押し
つけられることにより、対応するクローラ(図示せず)
が制動されるようになっている。ここで、各スリーブ1
9、20のギヤ部19a、20aは、左右のクローラ軸
10、11の一端部に夫々取り付けられたギヤ10a、
11aに常時噛み合わされている。
そして、本考案の特徴として、この走行変速装置1にお
いては、上記主クラッチ14が次のように構成されてい
る。
即ち、第2図に拡大して示すように、該主クラッチ14
は、互いに噛み合い可能とされた一対の第1、第2部材
22、23を有する。このうちの第1部材22は上記入
力軸4に一体回転及び軸方向移動可能に取り付けられて
おり、その一端面に、軸方向に突出する断面三角形状の
多数の爪22a・・・22aが円形状に配設されてい
る。また、第2部材23は第1部材22における爪22
a・・・22aに噛み合い可能とされた多数の凹部23
a・・・23aを有し、上記副変速部8における各ギヤ
5、6、7と一体回転するように設けられている。そし
て、当該主クラッチ14の接続操作時には第1部材22
における爪22a・・・22aと第2部材23における
凹部23a・・・23aとが噛み合い、逆に切断操作時
には両者が離反して噛み合い解除状態となるようになっ
ている。
ここで、上記第1部材22は、バネ24によって第2部
材23と反対方向に付勢された状態で筒体25内に摺動
自在に嵌装されている。そして、主クラッチ14を接続
させる所定の操作を行った時に、第1部材22の後面と
上記筒体25との間に形成された油圧室26に作動油圧
が供給され、これに伴って第1部材22が上記バネ24
に抗して第2部材23側に移動して両者が結合するよう
になっている。
上記の構成によれば、当該コンバインを例えば発進させ
るべく主クラッチ操作用レバーをクラッチ接続方向に操
作した時に、主クラッチ14における油圧室26に作動
油が供給され、これに伴って第1部材22がバネ24に
抗して第2部材23側に移動して、第1部材22におけ
る爪22a・・・22aが第2部材23における凹部2
3a・・・23aに噛み合うことにより、該クラッチ1
4が接続状態となる。その場合、主クラッチ14からの
回転出力は、静止しているクローラ駆動軸10,11を
動かそうとするが、負荷が大きすぎてベルト3は滑り、
クローラ駆動軸10,11にかかる駆動力が減るので、
クローラが急に動くことはなく、主クラッチ14の接続
時のショックが幾分和らげられる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の作業車の走行変速装置
は、主クラッチに多板摩擦クラッチを用いたものに比べ
てコストが安く、しかも発進時のショックが比較的小さ
くて済むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は該実施例
に係る走行変速装置の縦断面図、第2図は第1図におけ
る主クラッチ部分の拡大縦断面図である。 1……走行変速装置、2……エンジン出力軸、2a……
出力プーリ、3……ベルト、4……入力軸、4a……入
力プーリ、8……副変速部、9……主変速部、10・1
1……クローラ駆動軸、14……主クラッチ(噛み合い
クラッチ)、22a……爪、23a……凹部 2a・3・4a……摩擦伝動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に突出する断面三角形状の複数の爪
    とこれらの爪が噛み合い可能に形成した複数の凹部とを
    有する噛み合いクラッチを備え、エンジンの出力軸に固
    定した出力プーリと、噛み合いクラッチの入力軸に固定
    した入力プーリとにわたってベルトを捲回して摩擦伝動
    手段を形成し、噛み合いクラッチの出力軸を副変速部の
    入力部に連結し、主変速部を介して副変速部の回転出力
    をクローラ駆動軸に伝達するように構成したことを特徴
    とする作業車の走行変速装置。
JP1987146855U 1987-09-26 1987-09-26 作業車の走行変速装置 Expired - Lifetime JPH0625737Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987146855U JPH0625737Y2 (ja) 1987-09-26 1987-09-26 作業車の走行変速装置

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Publication Number Publication Date
JPS6453550U JPS6453550U (ja) 1989-04-03
JPH0625737Y2 true JPH0625737Y2 (ja) 1994-07-06

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ID=31416727

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JP1987146855U Expired - Lifetime JPH0625737Y2 (ja) 1987-09-26 1987-09-26 作業車の走行変速装置

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS447928Y1 (ja) * 1968-06-12 1969-03-27

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JPS6453550U (ja) 1989-04-03

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