JPH08202169A

JPH08202169A - 画像記録装置

Info

Publication number: JPH08202169A
Application number: JP7008491A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Funato; 均船戸
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1995-01-23
Filing date: 1995-01-23
Publication date: 1996-08-09
Also published as: US5765093A

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、記録媒体の種類に関係なく転写ド
ラムに的確に支持させると共に、使用頻度の高い普通紙
の過度の変形を防ぐことを目的とする。【構成】本発明の画像記録装置は、記録媒体を転写ド
ラム１２の支持面に応じて変形させる変形手段２８、２
９を設け、変形手段２８、２９の回転軸間の距離を変え
ることによって記録媒体の変形量を記録媒体の種類に応
じた値に設定するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体を転写ドラム
に支持させて転写を行う転写方式を用いた画像記録装置
に関し、特に、記録媒体をその種類に関係なく転写ドラ
ムに的確に支持させると共に、記録媒体として使用頻度
の高い普通紙の変形を防ぐようにした画像記録装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の画像記録装置として、例え
ば、転写ドラムに記録紙を支持し、この状態で感光体ド
ラムのトナー画像を記録紙に転写するものがある。この
ような画像記録装置にあっては、画像の転写ムラや、カ
ラー画像の色ずれが生じないようにするため、記録紙を
転写ドラムに的確に支持することが要求される。

【０００３】一方、最近では、複写機等の用途が多様化
し、普通紙以外の葉書、封筒、或いは厚紙等の定格以外
の記録媒体に画像を記録することも稀ではなくなってい
る。しかし、このような比較的厚さがある記録媒体に前
述した転写方式で画像を記録すると、記録媒体の剛性が
強いため、曲率を有する転写ドラムへ的確に支持させる
ことが難しく、特に、静電吸着させる場合には、記録媒
体の吸着不良が発生し、その結果、前述した転写ムラや
色ずれの問題が生じる。

【０００４】そこで、従来はこのような問題を解決する
ため、特開平４−３０５６７４号公報に開示される画像
記録装置が提案されている。

【０００５】この画像記録装置は、記録媒体を供給する
記録媒体供給手段の前段に、記録媒体を出し入れするた
めの開口と、この開口に続き、記録媒体に変形を与えな
いような水平路から成る挿入ガイド部と、この挿入ガイ
ド部に続き、記録媒体の端部に転写ドラムの曲線方向と
同一方向のカールを形成する曲路から成る変形ガイド部
とから構成されたカール付け装置を有している。このよ
うな画像記録装置では、記録媒体供給手段から供給され
る前に、記録媒体の進行方向と反対側の端部に転写ドラ
ムの曲線方向と同一方向のカールが形成されるため、転
写ドラムにおける記録媒体の吸着不良が防止され、記録
媒体を転写ドラムへ的確に支持させることができる。

【０００６】また、特開昭５９−１０８６４１号公報に
は、感光体ドラムの転写部に記録媒体を供給する前に、
記録媒体を駆動ローラとこれに対向する弾性体から成る
従動ローラで挟持して、カールした記録媒体を正しい形
状に矯正する記録媒体矯正装置が提案されている。発明
者の検討したところによると、このような矯正装置は記
録媒体をカールさせる装置としても使用することが可能
であり、転写ドラムへの巻き付け用としての適用が考え
られる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像記
録装置によると、特開平４−３０５６７４号公報の場
合、使用する記録媒体の種類を問わず記録媒体に付加す
るカール量が一定であるため、記録媒体の変形量が大き
過ぎると、記録媒体を精度良く搬送することができなく
なり、画像のアライメント性能が悪化したり、記録した
記録媒体が変形しすぎて品質が低下する等の問題が生じ
る。また、記録媒体の変形量が小さ過ぎると、前述した
ような画像の転写ムラ等の問題が生じる。

【０００８】一方、特開昭５９−１０８６４１号公報の
場合、問題が生じない普通紙でも変形させてしまい、使
用頻度の高い普通紙の品質を低下させてしまうという問
題がある。

【０００９】従って、本発明の目的は、記録媒体の種類
に関係なく転写ドラムに的確に支持させることができる
画像記録装置を提供することである。

【００１０】本発明の他の目的は、使用頻度の高い普通
紙の変形を防ぐことができる画像記録装置を提供するこ
とである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、記録媒体の種類に関係なく転写ドラムに的確に支持
させると共に、使用頻度の高い普通紙の変形を防ぐた
め、記録媒体を転写ドラムに供給する搬送路中に設けら
れ、記録媒体を転写ドラムの支持面に応じて変形させる
変形手段と、変形手段における記録媒体の変形量を所定
の値に設定する変形量設定手段と、記録媒体の種類を入
力する入力手段と、変形量設定手段を制御して変形量を
種類に応じた値に設定させる制御手段を備えた画像記録
装置を提供するものである。

【００１２】上記変形手段は、第１の軸を中心にして回
転する剛性ロールと、第１の軸と所定の距離を有した第
２の軸を中心にして回転し、外周が前記剛性ロールと圧
接して変形する変形ロールによって構成され、上記変形
量設定手段は、第１の軸と第２の軸の所定の距離を変形
量に応じた距離に設定する軸シフト機構によって構成さ
れることが好ましい。

【００１３】また、上記制御手段は、変形量設定手段に
よって設定された変形量に応じて記録媒体の変形手段へ
の供給タイミングを制御する構成が好ましい。これによ
って、記録媒体の変形量が大きい場合、記録媒体の転写
ドラムへの到達時間が遅れ、記録位置がずれるという問
題を防ぐことが可能となる。

【００１４】

【作用】媒体情報入力手段から記録媒体の種類を表示す
る情報を入力すると、制御手段が変形量設定手段の設定
値を記録媒体の種類に応じた値に設定する。変形手段は
変形量設定手段の設定値に基づく変形量で搬送路を通る
記録媒体を変形させる。このため、如何なる記録媒体に
も転写ドラムに確実に支持されるのに必要な最良な変形
量が与えられる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の画像記録装置を、添付図面を
参照しながら詳細に説明する。

【００１６】図１には、本発明の画像記録装置の一実施
例として、カラー複写機の構成が示されている。このカ
ラー複写機は、読取用の原稿を画像入力部２に自動供給
するＡＤＦ（Auto Document Feeder）１と、供給された
原稿を露光走査する画像入力部２と、画像入力部２で入
力した原稿画像を記録する画像記録部３と、画像記録部
３に記録紙を供給する給紙部４を備えて構成されてい
る。

【００１７】画像入力部２は、ＡＤＦ１から供給された
原稿を載置するプラテン５と、プラテン５上の原稿に光
を照射するランプ６と、原稿からの反射光を所定の光学
系を介して入射するＣＣＤ（図示せず）等を有して構成
され、ＣＣＤは入射する光をＲ、Ｇ、Ｂのフィルタを使
用して色分解して読み取る。

【００１８】画像記録部３は、画像入力部２で色分解し
て得たＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シア
ン）、ＢＫ（ブラック）の信号を記憶するメモリ、当該
メモリに記憶された画像データに基づいて変調されたレ
ーザ光を出射するレーザ光源、及びその出射光を偏向す
る回転多面鏡等を有した書込ユニット７と、書込ユニッ
ト７から出射されたレーザ光を走査方向に反射する反射
ミラー８と、反射ミラー８で反射したレーザ光の露光を
受けながら時計方向に回転し、表面に静電潜像を形成す
る感光体ドラム９と、感光体ドラム９を帯電する帯電コ
ロトロン１０と、感光体ドラム９に形成された静電潜像
をトナー現像する現像ユニット１１と、表面に給紙部４
から給紙された記録紙を支持した状態で、感光体ドラム
９に各色のトナー像が形成される度に反時計方向に１回
転し、転写部で感光体ドラム９の各色のトナー像を転写
させる転写ドラム１２と、感光体ドラム９上に残留する
トナーを除去するクリーニング装置１３と、転写ドラム
１２から剥離された記録紙の転写像を定着する定着器２
１より構成され、定着器２１で定着を終えた記録紙は排
出トレイ２２に排出される。

【００１９】現像ユニット１１は、Ｙ、Ｍ、Ｃ、ＢＫの
トナーの現像機１１Ａ〜１１Ｄを周方向に９０度間隔で
配置して構成され、現像時に回転してそれぞれの色に応
じたトナーを感光体ドラム９の表面に供給するように構
成されている。

【００２０】転写ドラム１２は、フィルム１２Ａを帯電
させ、表面に記録紙を静電気により吸着させる帯電コロ
トロン１４と、静電吸着によって表面に支持された記録
紙に感光体ドラム９のトナー像を転写する転写コロトロ
ン１５と、転写が終了した記録紙を剥離するリタックコ
ロトロン１６、及び剥離爪（図示せず）を有して構成さ
れている。

【００２１】給紙部４は、各種サイズの記録紙を収容し
た給紙カセット１７Ａ〜１７Ｃと、各給紙カセット１７
Ａ〜１７Ｃにそれぞれ設けられ、操作パネル等から指定
された記録紙サイズに基づいて対応するカセットから記
録紙を送り出すフィーダー部１８Ａ〜１８Ｃと、手差し
記録紙を載置する手差しトレイ１９と、手差しトレイ１
９上の手差し記録紙を送り出すフィーダー部１９Ａと、
記録紙（手差し記録紙を含む）の先端部を後述するレジ
ロール２６、及びレジピンチロール２７でニップした状
態で、記録紙に送り作用を付与して記録紙にループを形
成させるプリレジロール２３、及びプリレジピンチロー
ル２４と、感光体ドラム９に形成されたトナー像にタイ
ミングを合わせて記録紙を送り出す前述のレジロール２
６、及びレジピンチロール２７と、記録紙を送り出す際
に転写ドラム１２の支持面の曲線方向に所定量だけ記録
紙を変形させる変形部２０を有して構成されている。

【００２２】また、上記のカラー複写機には、図示しな
い操作パネルに、記録紙の種類を入力するキーボタン等
の入力手段が設けられており、記録モードとして厚紙モ
ード（Ａモード）、封筒モード（Ｂモード）、及び普通
紙モード（Ｃモード）が選択できるようになっている。

【００２３】図２、及び図３には、記録紙を転写ドラム
１２に供給する搬送路の構成が示されている。即ち、前
述した図１の説明と一部重複するが、プリレジロール２
３、及びプリレジピンチロール２４と、レジロール２
６、及びレジピンチロール２７と、記録紙を曲面に沿わ
せてループさせるシュート２５と、記録紙を転写ドラム
１２に案内するシュート３０によって形成された搬送路
を構成し、この部分に前述した変形部２０が設けられて
いる。

【００２４】変形部２０は、記録紙を転写ドラム１２の
支持面の曲線方向に変形させる変形機構として、図示し
ないメインモータから駆動力を受けて回転する直径１２
ｍｍの金属製のカールドライブロール２８と、直径１２
ｍｍの金属シャフト２９Ａに硬度１０°のスポンジゴム
２９Ｂを巻き付けて成る直径２６ｍｍのカールロール２
９を有している。カールロール２９は後述する可変機構
によって、カールドライブロール２８から厚紙モード
（Ａモード）時に２．７ｍｍ、封筒モード（Ｂモード）
時に３．５ｍｍ食い込みを受けるようになっている。

【００２５】可変機構は、メインモータ（図示せず）か
ら電磁クラッチ（図示せず）を介して駆動力を受けて回
転するカム３１と、一端で前述したカールロール２９の
金属シャフト２９Ａを支持し、他端でカム３１の周縁と
接触するピン３３を支持し、カム３１の回転によって支
点３４を中心に所定の範囲で回動するカールレバー３２
と、基準位置に対して１２０°と２４０°の位置に切欠
部（図示せず）が形成され、カム３１と共に回転する検
出用円板３１Ａと、検出用円板３１Ａの周方向の１２０
°と２４０°の位置に配置され、検出用円板３１Ａの切
欠部を検出し、カム３１の０°、１２０°、及び２４０
°の３つの回転位置に対応した位置信号を出力するホト
センサ３５、３６と、ホトセンサ３５、３６のパルス信
号を組み合わせからカム３１の位置を判断し、操作パネ
ルの入力手段から入力された記録紙の種類に応じて３つ
の位置から選択される１つの位置へカム３１を電磁クラ
ッチを介して回転させる制御部（図示せず）を有してい
る。

【００２６】制御部は、操作パネルの入力手段から入力
された記録紙の種類に基づいて電磁クラッチを制御して
カム３１の静止位置を１２０°間隔の回転によって変え
る。厚紙モード（Ａモード）を指定した場合には、カム
３１がＡモード位置に停止し、カールロール２９がカー
ルドライブロール２８から２．７ｍｍの食い込みを受け
る状態になる。また、封筒モード（Ｂモード）を指定し
た場合には、カム３１がＢモード位置に停止し、カール
ロール２９がカールドライブロール２８から３．５ｍｍ
の食い込みを受ける状態になる。この記録モードとホト
センサ３５、３６からの位置信号の関係は表１のように
整理することができる。表１によると、Ａモードではホ
トセンサ３６と検出用円板３１Ａの１つの切欠部が一致
し、Ｂモードではホトセンサ３５と検出用円板３１Ａの
もう１つの切欠部が一致し、更に、Ｃモードでは検出用
円板３１Ａの２つの切欠部がホトセンサ３５、３６と一
致していることを示し、これによって「０」、「１」の
信号、「１」、「０」の信号、及び「１」、「１」の信
号が生成される。また、制御部は操作パネルの入力手段
から入力された手差し記録紙の種類に基づいて、レジロ
ール２６を制御して記録紙を転写ドラム１２へ送り出す
タイミングを変化させる。

【表１】

【００２７】以下、上記した画像記録装置の動作につい
て、図４より図７のタイミングチャートを参照しながら
説明する。

【００２８】まず、オペレータによって電源スイッチを
オンすると、制御部は記録モードが普通紙モード（Ｃモ
ード）になっているか確認し、普通紙モード以外のモー
ドになっているときには、メインモータをオンした後、
電磁クラッチをオンして、メインモータの駆動力をカム
３１に伝達する。そして、ホトセンサ３５、３６から
「１」、「１」の信号を入力するまでカム３１を回転さ
せ、記録モードを普通紙モードに切り替える。

【００２９】この後、普通紙モードの記録は通常の記録
動作によって行われる。一方、厚紙モード（Ａモー
ド）、或いは封筒モード（Ｂモード）を指定した場合、
メインモータのオンから時間ｔ₁（ｔ₁＝３００ｍｓ以
上）が経過したとき、制御部は電磁クラッチをオンし
て、メインモータの駆動力をカム３１に伝達する。

【００３０】厚紙モード（Ａモード）の場合には、メイ
ンモータの駆動力を受けてカム３１が回転して、ホトセ
ンサ３６が検出用円板３１Ａの１つの切欠部を検出す
る、つまり、ホトセンサ３５から「０」が、ホトセンサ
３６から「１」が出力されると、制御部は電磁クラッチ
を時間ｔ₂以内にオフにしてカム３１の回転を停止させ
る。その結果、カールロール２９がカールドライブロー
ル２８から２．７ｍｍの食い込みを受ける位置にシフト
する。

【００３１】一方、封筒モード（Ｂモード）の場合に
は、メインモータの駆動力を受けてカム３１の回転が回
転して、ホトセンサ３５が検出用円板３１Ａのもう１つ
の切欠部を検出する、つまり、ホトセンサ３５から
「１」が、ホトンセンサ３６から「０」が出力される
と、制御部は電磁クラッチを時間ｔ₂以内にオフにして
カム３１の回転を停止させる。その結果、カールロール
２９がカールドライブロール２８から３．５ｍｍの食い
込みを受ける位置にシフトする。

【００３２】このように各記録モードに応じてカールロ
ール２９がカールレバー３２の変位を受けてシフトする
と、給紙カセット１７Ａ〜１７Ｃ、或いは手差しトレイ
１９上の記録紙が各フィーダー部１８Ａ〜１８Ｃ、１９
Ａの作用によって送り出され、プリレジロール２３、及
びプリレジピンチロール２４に挟まれる。そして、これ
らロール２３、２４の回動により記録紙をシュート２５
のガイドを介してレジロール２６、及びプリレジロール
２７に導き、レジロール２６、及びプリレジロール２７
の手前で記録紙にループを生じさせ、記録紙のスキュー
補正を行う。

【００３３】その後、制御部は入力手段から入力された
コピーモードに応じたタイミングでレジロール２６を回
動させる。即ち、図５に示すように、画像記録開始時間
に合わせ、厚紙モード（Ａモード）の場合、普通紙モー
ド（Ｃモード）より速い時間ｔ₄で、また、封筒モード
（Ｂモード）の場合、厚紙モード（Ａモード）より速い
時間ｔ₃でそれぞれレジロール２６の回動を開始させ
る。

【００３４】レジロール２６とレジピンチロール２７に
よって記録紙が送り出されると、厚紙モード（Ａモー
ド）のとき食い込み量を２．７ｍｍに、封筒モード（Ｂ
モード）のとき食い込み量を３．５ｍｍにセットされた
カールドライブロール２８とカールロール２９に導かれ
る。ここで記録紙はカールロール２９のスポンジゴム２
９Ｂの押し付けにより、直径１２ｍｍのカールドライブ
ロール２８の曲率に沿ってカールを受けて塑性変形す
る。

【００３５】このとき、塑性変形後の記録紙の曲率は、
厚紙モード（Ａモード）の場合、食い込み量２．７ｍｍ
により１／１００〜１／２００となり、転写ドラム１２
の１／８４の曲率半径より小さく塑性変形される。ま
た、封筒モード（Ｂモード）の場合、食い込み量３．５
ｍｍにより１／１３０〜１／２３０となり、これも転写
ドラム１２の曲率半径より小さく塑性変形される。

【００３６】このようにして記録紙が塑性変形を受ける
と、記録紙はシュート３０のガイドにより転写ドラム１
２に導かれ、帯電コロトロン１４によって転写ドラム１
２に吸着される。このとき、帯電コロトロン１４の電位
は転写コロトロン１５の転写電位と変え、記録紙が転写
ドラム１２に精度よく支持されるようにし、トナーの転
写が行われないようにする。これはカールドライブロー
ル２８とカールロール２９のニップから記録紙の後端が
抜けるとき、記録紙がカールドライブロール２８とカー
ルロール２９より受けていた力がなくなるため、転写ド
ラム１２の回転ムラに影響を与えるのを防ぐ効果があ
る。また、転写コロトロン１５の電位をその後のＹ、
Ｍ、Ｃ、ＢＫの記録のときの電位のパラメータと関係な
く設定できるため、記録紙と転写ドラム１２の吸着力を
大きくできるメリットがある。

【００３７】一方、感光体ドラム９は画像入力部２から
の画像データに基づいて書込ユニット７で露光され、形
成された静電潜像に基づいて現像ユニット１１でトナー
の供給を受ける。転写ドラム１２に吸着した記録紙はト
ナー像を形成された感光体ドラム９から転写を受け、４
回転してカラー画像の記録が行われる。カラー画像の転
写を受けた記録紙はリタックコロトロン１６によって転
写ドラム１２から剥離され、その後、定着器２１を経て
排出トレイ２２に排出される。

【００３８】このようにして厚紙モード（Ａモード）、
或いは封筒モード（Ｂモード）による画像記録が終了す
ると、図６に示すタイミングチャートに従ってコピーモ
ードが普通紙モード（Ｃモード）に切り替わる。すなわ
ち、記録紙を検出するレンジセンサ（図示せず）がオフ
になると、制御部はオフになってから時間ｔ₆が経過し
たとき電磁クラッチをオンにし、メインモータからの駆
動力をカム３１に伝達してカム３１を回転させる。カム
３１が回転し、これと共に回転する検出用円板３１Ａの
２つの切欠部がホトンセサ３５、３６によって検出され
ると、ホトセンサ３５、３６から「１」、「１」の信号
が出力される。このとき、制御部は時間ｔ₂以内に電磁
クラッチをオフにし、カム３１の回転を停止させる。こ
のとき、カールロール２９はカールレバー３２の変位を
受けてカールドライブロール２８から最も離れた位置に
シフトし、記録紙の変形量を最も小さい値に設定する。

【００３９】以上の実施例では、記録紙の種類の情報は
キーボタン等の入力手段から得るようにしたが、紙厚セ
ンサの検出信号、記録媒体のサイズ、記録媒体の縦送り
横送り等の情報から得ても良い。また、コピーモード
（記録紙の種類）に応じてレジロール２６の回動開始時
間、つまり、記録紙の転写ドラムへの供給タイミングを
制御するようにしたが、図７に示すように、各コピーモ
ードの記録紙の転写ドラムへの供給タイミングを一定に
し、画像記録開始時間をｔ₃〜ｔ₅の間で制御するよう
にしても良い。

【００４０】図８、及び図９には、葉書に画像記録を行
う場合の葉書のカール量とローラ食い込み量、及びカー
ルロール軸の負荷の関係が、カールロールの外径とカー
ルロール軸の直径、及び葉書の走行条件を変えた６つの
実験について示されている。ここで、グラフ縦軸の葉書
のカール量ｈｃは、図１０に示す測定方法（３７は葉書
を示す）で得たものである。

【００４１】図８、及び図９から判るように、葉書カー
ル量とカールロールの食い込み量、及びカールロール軸
の負荷は略比例関係にあり、カールロールの食い込み
量、及びカールロール軸の負荷が増加するにつれてカー
ル量も増加する。葉書のカール量ｈｃとしては１５〜２
０ｍｍ程度が転写ドラムに支持されるのに最も優れてい
る。このため、このカール量が得られるようにカールロ
ールの外径とカールロール軸の直径、及び葉書の走行条
件や、ローラ食い込み量、及びロール軸での負荷を選定
すれば良い。

【００４２】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明の画像記録装
置によると、媒体情報入力手段から入力した記録媒体の
種類に基づいて変形手段の変形量を所定の値に変化させ
るようにしたため、記録媒体の種類に関係なく転写ドラ
ムに的確に支持させることができ、また、使用頻度の高
い普通紙の過度の変形を抑えることができる。また、変
形量設定手段によって設定された変形量に応じて記録媒
体の変形手段への供給タイミング或いは画像記録開始タ
イミングを制御すると、記録アライメント性能を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す説明図。

【図２】一実施例に係る変形部を示す説明図。

【図３】一実施例に係る変形部を示す説明図。

【図４】電源オン時とスタート時のタイミングチャー
ト。

【図５】記録紙の供給時のタイミングチャート。

【図６】厚紙、封筒モード終了時のタイミングチャー
ト。

【図７】記録紙の供給時のタイミングチャート。

【図８】葉書カール量とカールロール食い込み量の関係
を表すグラフ。

【図９】葉書カール量とカールロール軸での負荷の関係
を表すグラフ。

【図１０】葉書のカール量を測定する方法を示す説明
図。

【符号の説明】

１ＡＤＦ２画像入力部３画像記録部４給紙部５プラテン６ランプ７書込ユニット８反射ミラー９感光体ドラム１０帯電コロトロン１１現像ユニット１２転写ドラム１３クリーニング装置１４帯電コロトロン１５転写コロトロン１６リタックコロトロン１７Ａ〜１７Ｃ給紙カセット１８Ａ〜１８Ｃフィーダー１９手差しトレイ１９Ａフィーダー２０変形部２１定着器２２排出トレイ２３プリレジロール２４プリレジピンチロール２５シュート２６レジロール２７レジピンチロール２８カールドライブロール２９カールロール３０シュート３１カム３１Ａ検出用円板３２カールレバー３３ピン３４支点３５、３６ホトセンサ３７葉書

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】転写ドラムに記録媒体を支持させた状態
で、感光体上のトナー像を転写する転写方式を用いた画
像記録装置において、前記記録媒体を前記転写ドラムに供給する搬送路中に設
けられ、前記記録媒体を前記転写ドラムの支持面に応じ
て変形させる変形手段と、前記変形手段における前記記録媒体の変形量を所定の値
に設定する変形量設定手段と、前記記録媒体の種類を入力する入力手段と、前記変形量設定手段を制御して前記変形量を前記種類に
応じた値に設定させる制御手段を備えていることを特徴
とする画像記録装置。
【請求項２】前記変形手段は、第１の軸を中心にして
回転する剛性ロールと、前記第１の軸と所定の距離を有
した第２の軸を中心にして回転し、外周が前記剛性ロー
ルと圧接して変形する変形ロールによって構成され、前記変形量設定手段は、前記第１の軸と前記第２の軸の
前記所定の距離を前記変形量に応じた距離に設定する軸
シフト機構によって構成される請求項１の画像記録装
置。
【請求項３】前記制御手段は、前記変形量設定手段に
よって設定された前記変形量に応じて前記記録媒体の前
記転写ドラムへの供給タイミングを制御する構成の請求
項１の画像記録装置。
【請求項４】前記制御手段は、前記変形量設定手段に
よって設定された前記変形量に応じて画像記録開始タイ
ミングを制御する構成の請求項１の画像記録装置。