JPH0820214A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0820214A
JPH0820214A JP15607294A JP15607294A JPH0820214A JP H0820214 A JPH0820214 A JP H0820214A JP 15607294 A JP15607294 A JP 15607294A JP 15607294 A JP15607294 A JP 15607294A JP H0820214 A JPH0820214 A JP H0820214A
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JP
Japan
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air
blower
capacity
temperature
outlet
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Application number
JP15607294A
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English (en)
Inventor
Akio Hirano
昭夫 平野
Koji Yamashita
浩二 山下
Takeshi Miura
毅 三浦
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フットダクトに抵抗を設けることなくフット
モード時の風量を自由に抑えるようにする。 【構成】 吹出モードがフットモードでなければステッ
プS83(ステップS86)にて送風機電圧を決定し、
フットモードであればステップS84(ステップS8
7)にて送風機電圧を決定する。ここでステップS84
(ステップS87)にて決定される送風機電圧を、ステ
ップS83(ステップS86)にて決定される送風機電
圧よりも小さくすることによって、フットモード時の風
量が他のモード時よりも小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置では、各吹出モード
(フェイス、フット、デフロスタ)における必要最大風
量は冷房性能、暖房性能、防曇性能からそれぞれ決定さ
れ、従来ではエアコンユニットの通風抵抗と送風機性能
のバランスをとることによって、各吹出モードにおける
必要最大風量を実現していた。従って、フェイスモード
時の必要最大風量が大きい場合は、フェイスダクトより
もフットダクトの方が通風抵抗が小さいために、フット
モード時の風量が大きくなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにフットモー
ド時の風量が大きくなると、フットモード時は通常防曇
のために外気導入モードが選択されているため、換気に
よる熱ロスが大きくなってしまい、かえって暖房性能が
低下してしまうという問題が発生する。そこで、通風抵
抗を上げるための固定抵抗をフットダクトに設け、フッ
トモード時の風量を抑える方法が考えられるが、各吹出
モードでの必要最大風量は車種によって異なるため、上
記のようにフットダクトに固定抵抗を設けると、同じエ
アコンユニットを色々な車種に搭載することができなく
なってしまう。
【0004】また、固定抵抗の代わりに可動式ドアのよ
うな可動抵抗を設けると、ドア,リンク機構等が必要と
なるためコストアップとなり、また操作力が大きくなる
という問題も発生する。そこで本発明は上記問題に鑑
み、フットダクトに抵抗を設けることなくフットモード
時の風量を自由に抑えることのできる車両用空調装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、空気流を発生する送風手
段(7)と、前記送風手段(7)からの空気を車室内に
導く空気通路(12)と、前記空気通路(12)の空気
上流側部位に形成され、内気を吸入するための内気吸入
口(3)と、前記空気通路(12)の空気上流側部位に
形成され、外気を吸入するための外気吸入口(4)と、
前記内気吸入口(3)と前記外気吸入口(4)とを選択
的に開閉する吸入口開閉手段(5)と、前記空気通路
(12)の空気下流側部位に形成され、車室内乗員の上
半身と対向する部位に開口したフェイス吹出口(20)
と、前記空気通路(12)の空気下流側部位に形成さ
れ、車室内乗員の足元と対向する部位に開口したフット
吹出口(21)と、前記各吹出口を選択的に開閉する吹
出口開閉手段(22)と、前記吹出口開閉手段(22)
が、前記フット吹出口(21)を開き前記フェイス吹出
口(20)を閉じている状態であるか否かを判定する吹
出口開閉状態判定手段(ステップS82,ステップS8
5)と、前記吹出口開閉状態判定手段(ステップS8
2,ステップS85)によって前記状態でないと判定さ
れたら、前記送風手段(7)の送風能力を決定する第1
の送風能力決定手段(ステップS83,ステップS8
6)と、前記吹出口開閉状態判定手段(ステップS8
2,ステップS85)によって前記状態であると判定さ
れたら、前記第1の送風能力決定手段(ステップS8
3,ステップS86)によって決定された送風能力より
も小さな送風能力を決定する第2の送風能力決定手段
(ステップS84,ステップS87)と、前記送風手段
(7)の送風能力が前記第1または第2の送風能力決定
手段(ステップS83,ステップS84,ステップS8
6,ステップS87)によって決定された送風能力とな
るように前記送風手段(7)を制御する送風能力制御手
段(ステップS9)とを備え、前記吹出口開閉状態判定
手段(ステップS82,ステップS85)によって前記
状態であると判定され、かつ前記吸入口開閉手段(5)
が前記外気吸入口(4)を開いているときに、前記送風
手段(7)の送風能力が前記第2の送風能力決定手段
(ステップS84,ステップS87)によって決定され
る送風能力となるようにしたことを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載したように、請求項1
記載の車両用空調装置において、車室内の温度を設定す
る温度設定器(41)と、車室内気温を検出する内気温
度検出手段(32)と、前記温度設定器(41)によっ
て設定された設定温度と前記内気温度検出手段(32)
によって検出された内気温との差に基づいて、車室内へ
吹き出す空気の目標吹出温度を算出する目標吹出温度算
出手段(ステップS4)と、前記目標吹出温度が所定温
度(T6)以上のときに、前記吸入口開閉手段(5)が
前記外気吸入口(4)を開くように前記吸入口開閉手段
(5)を制御する吸入口開閉制御手段(ステップS6)
と、前記目標吹出温度が前記所定温度(T6)以上のと
きに、前記吹出口開閉手段(22)が前記状態となるよ
うに前記吹出口開閉手段(22)を制御する吹出口開閉
制御手段(ステップS7)とを設け、前記第1および第
2の送風能力決定手段(ステップS83,ステップS8
4,ステップS86,ステップS87)が、前記目標吹
出温度に基づいて前記送風能力を決定し、前記第2の送
風能力決定手段(ステップS84,ステップS87)
が、前記目標吹出温度が前記所定温度(T6)以上の範
囲において、前記第1の送風能力決定手段(ステップS
83,ステップS86)によって決定された前記送風能
力よりも小さな送風能力を決定するようにしても良い。
【0007】また請求項3に記載したように、請求項1
記載の車両用空調装置において、前記送風手段(7)の
送風能力を手動設定する送風能力手動設定手段(47)
を設け、前記第1および第2の送風能力決定手段(ステ
ップS83,ステップS84,ステップS86,ステッ
プS87)が、前記送風能力手動設定手段(47)の設
定位置に応じて前記送風能力を決定するようにしても良
い。
【0008】なお、請求項1記載の発明における吹出口
開閉手段(22)が、フット吹出口(21)を開きフェ
イス吹出口(20)を閉じている状態とは、フット吹出
口(21)が全開してフェイス吹出口(20)が全閉し
ている状態であったり、フット吹出口(21)が全開し
てフェイス吹出口(20)が若干開いている状態のこと
をいう。
【0009】また、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1ないし3記載の発明によれ
ば、吹出口開閉状態判定手段によって、吹出口開閉手段
がフット吹出口を開きフェイス吹出口を閉じている状態
ではないと判定されたら、第1の送風能力決定手段によ
って送風手段の送風能力が決定される。また吹出口開閉
状態判定手段によって、吹出口開閉手段が前記状態であ
ると判定されたら、第2の送風能力決定手段によって、
前記送風能力よりも小さな送風能力が決定される。
【0011】ここで、吹出口開閉手段が前記状態であ
り、かつ吸入口開閉手段が外気吸入口を開いている(外
気導入モード)ときに、送風手段の送風能力が前記第2
の送風能力決定手段によって決定された送風能力となる
ので、換気熱ロスを小さく抑えることができる。またこ
の場合、吹出口開閉手段が前記状態であるモードのとき
と他のモードのときとで、それぞれ送風能力を決定する
手段を設け、これによって吹出口開閉手段が前記状態で
あるモードのときの送風能力を抑えるようにしたので、
同じ空調装置を色々な車種に適用することが可能とな
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明を自動車用空調装置に適用した
一実施例について、図1ないし図10に基づいて説明す
る。まず始めに本実施例の全体構成について図1に基づ
いて説明する。図1において、1は自動車用空調装置の
通風系全体を示し、この通風系1の主体は自動車の車室
内計器盤の下方部に配設されている。この通風系1の空
気上流側には内外気切換箱2が設けられている。この内
外気切換箱2には、内気吸入口3と外気吸入口4とが形
成されており、さらに内気吸入口3と外気吸入口4とが
分かれた部分には、両吸入口を選択的に開閉する内外気
切換手段、具体的には図中実線位置から破線位置まで回
転可能に設けられた内外気切換ドア5が設けられてい
る。
【0013】またこの内外気切換ドア5には駆動手段
(具体的にはサーボモータ)6が連結されており、この
サ−ボモ−タ6の駆動によって内外気切換ドア5が作動
する。またサーボモータ6には内外気切換ドア5の実際
の開度を検出する開度検出手段(具体的にはモード検出
スイッチ)61が設けられている。内外気切替箱2の下
方側には送風手段としての遠心式電動送風機7が設けら
れており、この送風機7は、遠心ファン8とファンモー
タ9と遠心ファン8を収容しているスクロールケーシン
グ10とから構成されている。またファンモータ9は送
風機駆動回路11より印加される電圧に応じて遠心ファ
ン8を回転駆動し、内気または外気をダクト12を介し
て車室内24に送風する。
【0014】このダクト12は、前記スクロールケーシ
ング10の空気出口側部分に接続されている。ダクト1
2の上流側には、空気冷却手段をなす蒸発器13とその
空気下流側に空気加熱手段としてのヒータコア14が配
設されている。またダクト12内には、蒸発器13で冷
却された冷風がヒータコア14をバイパスするバイパス
通路15が形成されている。
【0015】上記蒸発器13は、圧縮機16と、図示し
ない凝縮器,受液器,および減圧器とともに配管結合さ
れた周知の冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、ダ
クト12内の空気を除湿冷却する。上記圧縮機16は自
動車のエンジンに電磁クラッチ17を介して連結される
もので、この電磁クラッチ17を断続制御することによ
って駆動停止制御される。また、上記ヒータコア14は
自動車エンジンの冷却水を熱源とする熱交換器であり、
上記蒸発器13にて冷却された冷風を再加熱する。
【0016】ヒータコア14の空気上流側部位には、ダ
クト12に対して回転可能に設けられたエアミックスド
ア18が設けられている。このエアミックスドア18
は、蒸発器13で冷却された冷風をヒータコア14へ流
す量とバイパス通路15へ流す量とを、自身の回転位置
に応じて調節するものであって、本実施例ではこのエア
ミックスドア18とバイパス通路15とで、車室内へ吹
き出す空気の温度を調節する温度調節手段を構成してい
る。またエアミックスドア18には駆動手段(具体的に
はサ−ボモ−タ)19が連結されており、このサ−ボモ
−タ19の駆動によってエアミックスドア18が作動す
る。またサーボモータ19にはエアミックスドア18の
実際の開度を検出する開度検出手段(具体的にはポテン
ショメータ)62が設けられている。
【0017】また、ダクト12の空気下流側部位には、
車室内乗員の上半身に対向した位置に開口したフェイス
吹出口20と、車室内乗員の足元に対向した位置に開口
したフット吹出口21とが形成されている。またダクト
12の空気下流側部位には、車両前席のダッシュボード
上に開口したデフロスタ吹出口(図示しない)が形成さ
れている。そして上記各吹出口から吹き出される空調風
は、乗員の上半身、足元、およびフロントガラスの内面
に向かってそれぞれ吹き出される。
【0018】またダクト12内のうち、フェイス吹出口
20およびフット吹出口21の空気上流側には、上記各
吹出口20,21を選択的に開閉する吹出口開閉手段、
具体的にはダクト12に対して図中破線位置から一点鎖
線位置まで回転可能に設けられた吹出口開閉ドア22が
設けられている。また吹出口開閉ドア22には駆動手段
(具体的にはサーボモータ)23が連結されており、こ
のサ−ボモ−タ23の駆動によって吹出口開閉ドア22
が作動する。またサーボモータ23には吹出口開閉ドア
22の実際の開度を検出する開度検出手段(具体的には
モード検出スイッチ)63が設けられている。
【0019】31は車室内に照射される日射量を検出す
る日射センサ、32は車室内空気の温度を検出する内気
温センサ、33は車室外空気の温度を検出する外気温セ
ンサ、34はエンジン冷却水の温度を検出する水温セン
サ、35は蒸発器13を通過した直後の空気温度を検出
する蒸発器後センサ、および40は車室内の操作性の良
い位置(例えばインストルメントパネル)に設けられた
エアコン操作パネルである。
【0020】エアコン操作パネル40には図2に示すよ
うに各スイッチが設けられている。41は車室内の希望
温度Tset を乗員が手動設定するための温度設定器、4
2は内外気切換モードを手動設定するための内外気スイ
ッチ、43はデフロスタモード(上記デフロスタ吹出口
から主に温風を吹き出すモード)を手動設定するための
デフロスタスイッチ、44はリアデフォッガスイッチ、
45はオートエアコン状態を設定するためのオートスイ
ッチ、および46は空調装置を停止させるオフスイッチ
である。
【0021】また47は車室内への送風量を手動設定す
るための風量設定スイッチであり、47aは最小風量に
するLOスイッチ、47bは中風量にするMEDスイッ
チ、および47cは最大風量にするHIスイッチであ
る。また48は吹出モードを手動設定するための吹出モ
ード設定スイッチであり、48aはフェイスモードにす
るフェイススイッチ、48bはバイレベルモードにする
バイレベルスイッチ、48cはフットモードにするフッ
トスイッチ、および48dはフットデフモードにするフ
ットデフスイッチである。
【0022】なお、上記フェイスモードとは、空調風の
全部をフェイス吹出口20から吹き出すモードであり、
バイレベル(B/L)モードとは、空調風の約5割をフ
ェイス吹出口20から吹き出すとともに、残りの約5割
をフット吹出口21から吹き出すモードであり、フット
モードとは、空調風の約9割をフット吹出口21から吹
き出すとともに、残りの約1割をインストルメントパネ
ルの両脇に設けられたサイドフェイス吹出口(図示しな
い)から吹き出すモードであり、フットデフ(F/D)
モードとは、空調風の約5割をフット吹出口21から吹
き出すとともに、残りの約5割をデフロスタ吹出口から
吹き出すモードである。
【0023】また49は圧縮機16の駆動,停止を指示
するエアコンスイッチ、50は温度設定器41にて設定
された温度を表示する温度表示部である。上記各センサ
(31〜35)およびエアコン操作パネル40からの信
号は、図示しないマルチプレクサ及びA/D変換器を経
て、デジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ5
1へ入力される。
【0024】マイクロコンピュータ51は、図示しない
中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポー
ト等を持つそれ自体周知のもので、例えばエンジンのイ
グニッションスイッチがオンされた後に、上記各信号に
基づいて、送風機駆動回路11、サ−ボモ−タ6,1
9,23、および電磁クラッチ17に制御信号を出力す
る。
【0025】次に、本実施例の作動を図3のフローチャ
ートに基づいて説明する。自動車のイグニッションスイ
ッチがオンされると、はじめにステップS1にてデー
タ,タイマ,フラグ等の初期化処理を行う。次にステッ
プS2にて、温度設定器41からの信号Tset を読み込
む。そして次にステップS3にて、日射センサ31,内
気温センサ32,外気温センサ33,水温センサ34,
蒸発器後センサ35からの信号(車両環境状態)をA/
D変換器にてA/Dした値(Ts ,Tr ,Tam,Tw ,
Te )をそれぞれ読み込む。
【0026】つぎにステップS4にて、上記RAMに記
憶された各種データと上記ROMに記憶されている下記
数式1に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温
度(以下TAOという)を算出する。
【0027】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C (Kset 、Kr 、Kam、Ks 、Cは補正用の定数) 次にステップS5にて、RAMに記憶された各種データ
とROMに記憶されている下記数式2に基づいて、エア
ミックスドア18の目標開度θ0 を算出する。
【0028】
【数2】 θ0 ={(TAO−Te )/(Tw −Te )}×100 (%) 次にステップS6にて、ステップS4にて算出したTA
Oと図4に示す特性とから、内外気切換モードを決定す
る。なお、図4に示す特性はROMに記憶されている。
【0029】次にステップS7にて、ステップS4にて
算出したTAOと図5に示す特性とから、吹出モードを
決定する。なお、図5に示す特性はROMに記憶されて
いる。次にステップS8にて、ステップS4にて算出し
たTAOと図6ないし図9に示す特性とから、ファンモ
ータ9に印加する送風機電圧を決定する。このステップ
8の詳細な制御内容については後で詳述する。なお、図
6ないし図9に示す特性はROMに記憶されている。
【0030】次にステップS9にて、上記ステップS5
ないしステップS8にて決定したモードとなるように、
サーボモータ19、6、13、および送風機駆動回路1
1に制御信号を出力する。そしてステップS10にて、
ステップS9の処理を実行してから所定周期時間tが経
過したか否かの判定を行い、この判定の結果がYESと
判定されるまで次の処理を行わず、YESと判定された
ら再びステップS2の処理を実行する。
【0031】次に、上記ステップS8の詳細な制御内容
について図10のフローチャートを用いて説明する。ま
ず、ステップS81にてオートスイッチ46がオンされ
たか否かを判定する。ここでYESと判定されたらステ
ップS82に進み、吹出モードがフットモードか否かを
モード検出スイッチ63からの値に基づいて判定する。
【0032】ここでフットモードではないと判定された
場合、つまり上記ステップS7でフェイスモードまたは
バイレベルモードが決定されたか、あるいはフェイスス
イッチ48a,バイレベルスイッチ48b,フットデフ
スイッチ48dのいずれかがオンされた場合は、ステッ
プS83に進み、上記TAOと図6に示す特性とから上
記送風機電圧を決定する。
【0033】ここで図6の特性は、送風機電圧が、TA
O<T1およびTAO>T4のときに最大値(VH )で
一定となり、T2<TAO<T3のときに最小値(VL
)で一定となるように設定されている。また図6の特
性は、T1≦TAO≦T2のときに、TAOが大きくな
るに応じて送風機電圧が小さくなるように設定され、T
3≦TAO≦T4のときに、TAOが大きくなるに応じ
て送風機電圧が大きくなるように設定されている。
【0034】一方、ステップS82にてフットモードで
あると判定された場合、つまりステップS7でフットモ
ードが決定されたか、あるいはフットスイッチ48cが
オンされた場合は、ステップS84に進み、TAOと図
7の実線に示す特性とから送風機電圧を決定する。ここ
で図7の特性は、TAO≦T5(T5<T4)の範囲に
おいては図6の特性と同じである。そしてTAO>T5
では送風機電圧はVH′(VH ′<VH )で一定となる
ように設定されている。また図7の一点鎖線は図6の特
性を示す。
【0035】なお、この実施例では、上記電圧VL は4
V、VH は12V、VH ′は9.5Vである。また、ス
テップS81にてNOと判定された場合、つまり内外気
切換モード、送風機電圧、エアミックスドア開度、およ
び吹出モードが手動で制御される場合は、ステップS8
5に進み、オンされた吹出モード設定スイッチ48がフ
ットスイッチ48cであるか否かを判定する。ここでN
O、つまりフェイススイッチ48a、バイレベルスイッ
チ48b、フットデフスイッチ48dのいずれかがオン
されたと判定されたらステップS86に進み、TAOと
図8に示す特性とから送風機電圧を決定する。
【0036】ここで、図8の特性は、LOスイッチ47
aがオンされたときの送風機電圧がVL 、MEDスイッ
チ47bがオンされたときの送風機電圧がVM 、および
HIスイッチ47cがオンされたときの送風機電圧がV
H となるように設定されている。またステップS85に
てYESと判定されらたステップS87に進み、TAO
と図9の実線に示す特性とから送風機電圧を決定する。
ここで図9の特性は、LOスイッチ47aがオンされた
ときの送風機電圧がVL 、MEDスイッチ47bがオン
されたときの送風機電圧がVM ′(VM ′<VM )、お
よびHIスイッチ47cがオンされたときの送風機電圧
がVH ′(VH ′<VH )となるように設定されてい
る。また図9の一点鎖線は図6の特性を示す。
【0037】なお、この実施例では、上記電圧VM は8
V、VM ′は7Vである。このように、送風機電圧がT
AOに基づいて自動で決定されるときには、フットモー
ド時における送風機電圧を図7の特性に基づいて決定す
るようにしたので、フットモード時の送風機電圧はVH
′以下となり、フットモード時の車室内への吹出風量
が、他の吹出モード時の吹出風量に比べて少なくなる。
【0038】TAOによってフットモードが選択される
ときは、図4からわかるように、防曇のために外気導入
モードが選択されるので、車室内への吹出風量が多い
程、換気熱ロスが多くなると同時に、ヒータコア14で
のエンジン冷却水温が低下して車室内への吹出風温度が
低下する。しかし本実施例では、上記のようにフットモ
ード時には送風機電圧が最大でもVH ′(VH ′<VH
)であるため、換気熱ロスを小さく抑えることができ
るとともに、ヒータコア14でのエンジン冷却水温の低
下量が少なくなって車室内への吹出風温度の低下を抑え
ることができる。
【0039】また、送風機電圧が手動で設定されるとき
においても、フットモード時における送風機電圧を図9
の特性に基づいて決定することによって、他の吹出モー
ド時に比べて車室内への吹出風量を少なくするようにし
たので、換気熱ロスを小さく抑えることができるととも
に、車室内への吹出風温度の低下を抑えることができ
る。
【0040】また図9の特性において、MEDスイッチ
47bをオンしたときの送風機電圧を、LOスイッチ4
7aをオンしたときの送風機電圧(VL )とHIスイッ
チ47cをオンしたときの送風機電圧(VH ′)とのほ
ぼ中間値となるようにしたので、乗員がスイッチ47a
〜47cを順番にオンしたときに、吹出風量がほぼ同じ
量ずつ変化する。
【0041】また本実施例では、自動で送風機電圧が決
定される場合は手動で送風機電圧が決定される場合と
で、フットモード時における送風機電圧の最大値が共に
VH ′となるようにしたので、吹出モードがフットモー
ドで、送風機電圧がVH ′で自動制御されているとき
に、HIスイッチ47cをオンしても送風量は変わらな
いため、風量変化による違和感を乗員に与えないように
することができる。
【0042】(他の実施例)上記実施例では、ステップ
S84にて決定する送風機電圧を、TAOと図7に示す
特性(ROMに記憶されている)とに基づいて決定した
が、TAOと図11の実線に示す特性とに基づいて決定
しても良い。この場合もフットモード時における送風機
電圧の最大値はVH ′となるため、換気熱ロスを抑える
ことができるとともに、車室内への吹出風温度の低下も
抑えることができる。なお、図11の一点鎖線は図6の
特性を示す。
【0043】また上記実施例では、ステップS87にて
決定する送風機電圧を、図9に示す特性に基づいて決定
したが、図12に示す特性(ROMに記憶されている)
に基づいて決定しても良い。この場合もフットモード時
における送風機電圧の最大値はVH ′となるため、換気
熱ロスを抑えることができるとともに、車室内への吹出
風温度の低下も抑えることができる。なお、図12の一
点鎖線は図8の特性を示す。
【0044】また上記実施例では、図3に示すように、
ステップS6にてTAOと図4の特性に基づいて内外気
切換モードを決定するようにしたが、このステップS6
を省略したものに本発明を適用しても良い。つまり内外
気切換モードが自動で制御されない自動車用空調装置に
本発明を適用しても良い。この場合、フットモード時の
内外気切換モードが常に外気導入モードであるわけでは
ないが、外気導入モードのときもあるわけで、このとき
には上記各実施例と同様、送風機電圧の最大値がVH ′
に抑えられ、換気熱ロスを抑えることができるととも
に、車室内への吹出風温度の低下も抑えることができ
る。
【0045】また上記実施例では、ステップS82およ
びステップS85にて、吹出モードがフットモードであ
るか否かを判定するようにしたが、これに限らず、フッ
トモードまたはフットデフモードであるか否かを判定す
るようにしても良い。なお、図3および図10に示す各
ステップは、それぞれの機能を実現する手段を構成す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の全体構成図である。
【図2】上記実施例のエアコン操作パネル40の正面図
である。
【図3】上記実施例のメインフローチャートである。
【図4】上記実施例の目標吹出温度(TAO)と内外気
切換モードとの相関関係を示す特性図である。
【図5】上記実施例の目標吹出温度(TAO)と吹出モ
ードとの相関関係を示す特性図である。
【図6】上記実施例の他の吹出モード時における目標吹
出温度(TAO)と送風機電圧との相関関係を示す特性
図である。
【図7】上記実施例のフットモード時における目標吹出
温度(TAO)と送風機電圧との相関関係を示す特性図
である。
【図8】上記実施例の他の吹出モード時における風量設
定スイッチ47の位置と送風機電圧との相関関係を示す
特性図である。
【図9】上記実施例のフットモード時における風量設定
スイッチ47の位置と送風機電圧との相関関係を示す特
性図である。
【図10】図3のステップS8の詳細な内容を示すフロ
ーチャートである。
【図11】他の実施例のフットモード時における目標吹
出温度(TAO)と送風機電圧との相関関係を示す特性
図である。
【図12】他の実施例のフットモード時における風量設
定スイッチ47の位置と送風機電圧との相関関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
3 内気吸入口 4 外気吸入口 5 内外気切換ドア(吸入口開閉手段) 7 遠心式電動送風機(送風手段) 12 ダクト(空気通路) 20 フェイス吹出口 21 フット吹出口 22 吹出口開閉ドア(吹出口開閉手段) 32 内気温センサ(内気温度検出手段) 41 温度設定器 47 風量設定スイッチ(送風能力手動設定手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流を発生する送風手段と、 前記送風手段からの空気を車室内に導く空気通路と、 前記空気通路の空気上流側部位に形成され、内気を吸入
    するための内気吸入口と、 前記空気通路の空気上流側部位に形成され、外気を吸入
    するための外気吸入口と、 前記内気吸入口と前記外気吸入口とを選択的に開閉する
    吸入口開閉手段と、 前記空気通路の空気下流側部位に形成され、車室内乗員
    の上半身と対向する部位に開口したフェイス吹出口と、 前記空気通路の空気下流側部位に形成され、車室内乗員
    の足元と対向する部位に開口したフット吹出口と、 前記各吹出口を選択的に開閉する吹出口開閉手段と、 前記吹出口開閉手段が、前記フット吹出口を開き前記フ
    ェイス吹出口を閉じている状態であるか否かを判定する
    吹出口開閉状態判定手段と、 前記吹出口開閉状態判定手段によって前記状態でないと
    判定されたら、前記送風手段の送風能力を決定する第1
    の送風能力決定手段と、 前記吹出口開閉状態判定手段によって前記状態であると
    判定されたら、前記第1の送風能力決定手段によって決
    定された送風能力よりも小さな送風能力を決定する第2
    の送風能力決定手段と、 前記送風手段の送風能力が前記第1または第2の送風能
    力決定手段によって決定された送風能力となるように前
    記送風手段を制御する送風能力制御手段とを備え、 前記吹出口開閉状態判定手段によって前記状態であると
    判定され、かつ前記吸入口開閉手段が前記外気吸入口を
    開いているときに、前記送風手段の送風能力が前記第2
    の送風能力決定手段によって決定される送風能力となる
    ようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車室内の温度を設定する温度設定器と、 車室内気温を検出する内気温度検出手段と、 前記温度設定器によって設定された設定温度と前記内気
    温度検出手段によって検出された内気温との差に基づい
    て、車室内へ吹き出す空気の目標吹出温度を算出する目
    標吹出温度算出手段と、 前記目標吹出温度が所定温度以上のときに、前記吸入口
    開閉手段が前記外気吸入口を開くように前記吸入口開閉
    手段を制御する吸入口開閉制御手段と、 前記目標吹出温度が前記所定温度以上のときに、前記吹
    出口開閉手段が前記状態となるように前記吹出口開閉手
    段を制御する吹出口開閉制御手段とを備え、 前記第1および第2の送風能力決定手段が、前記目標吹
    出温度に基づいて前記送風能力を決定し、 前記第2の送風能力決定手段が、前記目標吹出温度が前
    記所定温度以上の範囲において、前記第1の送風能力決
    定手段によって決定された前記送風能力よりも小さな送
    風能力を決定することを特徴とする請求項1記載の車両
    用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段の送風能力を手動設定する
    送風能力手動設定手段を備え、 前記第1および第2の送風能力決定手段が、前記送風能
    力手動設定手段の設定位置に応じて前記送風能力を決定
    することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
JP15607294A 1994-07-07 1994-07-07 車両用空調装置 Pending JPH0820214A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211226A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Suzuki Motor Corp 自動車用空調装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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