JPH08202122A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH08202122A
JPH08202122A JP976595A JP976595A JPH08202122A JP H08202122 A JPH08202122 A JP H08202122A JP 976595 A JP976595 A JP 976595A JP 976595 A JP976595 A JP 976595A JP H08202122 A JPH08202122 A JP H08202122A
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JP
Japan
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charge
charge generation
electrophotographic
generation layer
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JP976595A
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Saburo Yokota
三郎 横田
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層及び
電荷輸送層を積層した構造を有する電子写真感光体を用
いて、帯電、露光、現像、転写の各工程を有する静電的
処理により画像形成を行なう電子写真装置において、該
電子写真感光体の電荷発生層が少なくとも2つの層から
成る積層構造を有し、かつ、帯電工程が帯電部材を電子
写真感光体に接触させて行なう工程を有する電子写真装
置。 【効果】 接触帯電方式における、ピンホールからの電
荷リークによる黒帯状の画像欠陥の発生のない画像品質
の優れた電子写真装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置に関し、更
に詳しくは、接触帯電方式特有の画像的欠陥を生じさせ
ず、安定した高画質を実現する電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置は、導電性の基体の上に光
導電性の材料からなる感光層を形成することにより構成
された電子写真感光体を用いて、帯電、露光、現像、転
写、除電の一連の静電プロセスを施すことにより画像形
成を行なう装置である。電子写真感光体の感光層として
は、電荷発生層と電荷輸送層からなる機能分離型の積層
型電子写真感光体を用いることが一般的である。このよ
うな電子写真装置においては、従来、その電子写真プロ
セスで必須である帯電工程は、コロナ放電を利用したコ
ロトロン、或いはスコロトロンと呼ばれる帯電装置を用
いて行なうことが通常であった。
【0003】近年、コロナ放電において必然的に発生す
るオゾンや窒素酸化物等の有害性に対する社会的関心の
高まりや、装置の低コスト化の要求に答えて、接触帯電
方式を用いた電子写真装置が広く普及するようになって
いる。しかし、接触帯電方式においては、導電性部材を
感光層に直接接触させて帯電を行なうため、感光層に電
気的なピンホールが存在すると、そのピンホールを通し
て、帯電部材上の電荷が一度に流出することになり、そ
の時点で帯電器に接触していた部分全体が全く帯電しな
い現象が生じ、画像的には致命的な大きな黒筋状の欠陥
を招くことが判明した。この現象は、原理的に、接触帯
電方式でのみ起こり得る欠陥であって、従来のコロナ帯
電方式においては、多少のピンホールがあっても、画像
的には小さな黒点となるだけで余り問題とされなかった
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】接触帯電方式における
電荷リークによる上記欠陥は、帯電部材そのものの改良
によって改善を図る努力がなされてきた。例えば、ロー
ラー方式であれば、部材表面に高抵抗の保護層を設けた
り、ブラシ方式であれば、ブラシ自体の抵抗値を大きく
するといった方法で急激な電荷リークを防止する方法が
検討されている。
【0005】しかしながら、このような方式を採用して
も、上記欠陥を防止する効果には限界があり、また、こ
のような対策を採ることで帯電そのものが不安定になり
易いという問題もあった。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、接触帯
電方式を用いた電子写真装置において問題となっている
電荷リークに絡む問題を特定の感光層構造を採用するこ
とにより克服し、実用上より好ましい電子写真装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は接触帯電方式
の電子写真装置に用いる電子写真感光体に対して要求さ
れる特性を満たすべく、数多くの材料と層構成の検討を
行った結果、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、導電性支持体上に少なくとも電荷発生層及び電荷輸
送層を積層した構造を有する電子写真感光体を用いて、
帯電、露光、現像、転写の各工程を有する静電的処理に
より画像形成を行なう電子写真装置において、該電子写
真感光体の電荷発生層が少なくとも2つの層から成る積
層構造を有し、かつ、帯電工程が帯電部材を電子写真感
光体に接触させて行なう工程を有することを特徴とする
電子写真装置を提供する。
【0009】このような層構成を有する電子写真感光体
を採用することによって、接触帯電方式を用いながら電
荷リークによる画像欠陥を生じ難い、安定した電子写真
プロセスが実現できる。
【0010】本発明の電子写真装置が優れた画像品質を
実現できる理由は以下のように解釈される。従来、接触
帯電方式の実用化において問題とされた電荷リークによ
る欠陥は、導電性支持体表面に存在する不純物や微細な
「ささくれ」等、或いは、感光層の成膜時に形成された
欠陥等が核となり、接触した帯電部材と基板との間の強
電界により、絶縁破壊が生じることにより発生する。こ
の電荷リークに起因する画像欠陥は、電子写真感光体と
して電荷発生層を2層以上の積層構造とすることで、効
果的に防止できることが判明した。上記電子写真感光体
を用いることによるこの電荷リーク防止効果の理由は、
電荷発生層を積層することでの、実質的な電荷発生層の
膜厚増による被覆効果の増加と、異種の電荷発生物質が
接することによる積層界面のエネルギー障壁の状態変化
によりバリアー性が増大する結果と考えられる。
【0011】本発明の電子写真装置の構造の一例を図1
及び図2に示した。図1に示した電子写真装置では、弾
性的に電子写真感光体に接する導電性を有するローラー
に直接電圧を印加して、電子写真感光体に帯電を施すも
のである。また、図2に示した電子写真装置では、導電
性を有するブラシに電圧を印加するものである。印加す
る電圧は、電子写真感光体の帯電電圧よりも少し大きめ
の直流電圧を用いることが一般的であるが、帯電ムラを
防止するために直流電圧に重畳して、交流電圧を併用す
ることも効果的である。
【0012】本発明の電子写真装置に用いる電子写真感
光体の感光層の層構成の一例を図3に示した。図3に示
した電子写真感光体は、導電性支持体上に、第1電荷発
生層、第2電荷発生層及び電荷輸送層を順次積層したも
のである。
【0013】電荷発生層の膜厚は、第1電荷発生層の層
厚が1〜10μmの範囲にあり、第2電荷発生層の層厚
が0.1〜5μmの範囲とすることが好ましく、電荷リ
ークを効果的に防止するために、基体に近い方の電荷発
生層を厚く設定することが望ましい。また電荷輸送層の
膜厚は5〜50μmの範囲が好ましい。
【0014】本発明で使用する電子写真感光体の導電性
支持体としては、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、ス
テンレス、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウ
ム、インジウム、金、白金等の金属または合金を用いた
金属板、金属ドラム、金属ベルト、あるいは導電性ポリ
マー、酸化インジウム等の導電性化合物やアルミニウ
ム、パラジウム、金等の金属または合金を塗布、蒸着、
あるいはラミネートした紙、プラスチックフィルム、ベ
ルト等が挙げられる。
【0015】電荷発生層に用いる電荷発生材料として
は、例えば、アゾ系顔料、キノン系顔料、ペリレン系顔
料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベンゾ
イミダゾール系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料、キノリン系顔料、レーキ顔料、アゾレーキ
顔料、アントラキノン系顔料、オキサジン系顔料、ジオ
キサジン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、アズレニ
ウム染料、スクウェアリウム染料、ピリリウム系染料、
トリアリルメタン染料、キサンテン染料、チアジン染
料、シアニン系染料等の種々の有機顔料、染料や、更に
アモルファスシリコン、アモルファスセレン、テルル、
セレン−テルル合金、硫化カドミウム、硫化アンチモ
ン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料を挙げることがで
きる。
【0016】電荷発生物質はここに挙げたものに限定さ
れるものではなく、その使用に際してはそれぞれの電荷
発生層に単独、あるいは2種類以上を混合して用いるこ
とができる。
【0017】これらの材料は、結着樹脂に分散され塗布
されるか、真空蒸着、スパッタリング、CVD法等の手
段により成膜されて、それぞれの電荷発生層として成膜
されて用いられる。また、結着樹脂と共に、分散安定
剤、レベリング剤等の添加剤を使用することもできる。
【0018】また、電荷輸送物質としては、一般に電子
を輸送する物質と正孔を輸送する物質の2種類に分類さ
れるが、本発明で使用する電子写真感光体には両者とも
使用することができる。
【0019】電子輸送物質としては、例えば、クロラニ
ル、ブロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオ
レノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレ
ノン、9−ジシアノメチレン−2,4,7−トリニトロ
フルオレノン、9−ジシアノメチレン−2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラ
ニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサン
トン、テトラニトロカルバゾールクロラニル、2,3−
ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン、2,4,7
−トリニトロ−9,10−フェナントレンキノン、テト
ラクロロ無水フタール酸、ジフェノキノン誘導体等の有
機化合物や、アモルファスシリコン、アモルファスセレ
ン、テルル、セレン−テルル合金、硫化カドミウム、硫
化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料が挙げ
られる。
【0020】また、正孔輸送物質としては、低分子化合
物では、例えば、ピレン、N−エチルカルバゾール、N
−イソプロピルカルバゾール、N−フェニルカルバゾー
ル、あるいはN−メチル−2−フェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフ
ェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバ
ゾール、p−N,N−ジメチルアミノベンズアルデヒド
ジフェニルヒドラゾン、p−N,N−ジエチルアミノベ
ンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−N,N−ジ
フェニルアミノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン
等のヒドラゾン類;2,5−ビス(p−ジエチルアミノ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p
−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン
類;トリフェニルアミン、N,N,N’,N’−テトラ
フェニル−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミ
ン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチ
ルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジア
ミン、ブタジエン類等が挙げられる。また、高分子化合
物としては、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、
ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニル
ピレン、ポリビニルアンスラセン、ポリビニルアクリジ
ン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾー
ル−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホル
ムアルデヒド樹脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリ
シラン等が挙げられる。
【0021】これらの材料は、単独で塗布されるか、結
着樹脂に分散され塗布されるか、真空蒸着、スパッタリ
ング、CVD法等の手段により成膜されて、電荷輸送層
に使用することができる。電荷輸送物質は、ここに挙げ
たものに限定されるものではなく、その使用に際しては
単独、あるいは2種類以上混合して用いることができ
る。
【0022】また、電荷発生層或いは電荷輸送層には上
述の材料とともに可塑剤、表面改質剤、酸化防止剤、光
劣化防止剤等の添加剤を使用することもできる。
【0023】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、ターフェニル、ジブチルフタレート、ジ
エチレングリコールフタレート、ジオクチルフタレー
ト、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾフェ
ノン、塩素化パラフィン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、各種フルオロ炭化水素等が挙げられる。
【0024】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0025】酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシア
ニゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノ
ール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メ
チレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−
t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ブチルヒドロ
キシアニソール、2,5−ジ−t−オクチルハイドロキ
ノン、2,6−ジ−n−ドデシルハイドロキノン、2−
t−オクチル−5−メチルハイドロキノン等のフェノー
ル系酸化防止剤;ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
ミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジ
プロピオネート等の硫黄系酸化防止剤;10−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンス
レン−10−オキサイド、10−デシロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレ
ン等のリン系酸化防止剤;N−n−ブチル−p−アミノ
フェノール、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレ
ンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチ
ル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル
−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−α−ナフチ
ルアミン等のアミン系酸化防止剤等が挙げられる。
【0026】光劣化防止剤としては、例えば、ベンゾト
リアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ヒンダ
ードアミン系化合物等が挙げられる。
【0027】これらの材料は、結着樹脂に分散され塗布
成膜されて、電荷輸送層に使用することができる。
【0028】電荷発生層及び電荷輸送層に使用する結着
樹脂としては、電気絶縁性のフィルム形成可能な高分子
重合体が好ましい。このような高分子重合体としては、
例えばポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−
ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹
脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムア
ルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルフォルマール、ポリスルホン、カゼイン、ゼラチン、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、フェノール
樹脂、ポリアミド、カルボキシ−メチルセルロース、塩
化ビニリデン系ポリマーラテックス、ポリウレタン等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。これ
らの結着樹脂は、単独または2種類以上混合して用いら
れる。
【0029】更に本発明においては、導電性支持体と感
光層との接着性を向上させたり、支持体から感光層への
自由電荷の注入を阻止するため、導電性支持体と感光層
の間に、必要に応じて中間層を設けることもできる。こ
れらの層に用いられる材料としては、前記感光層の結着
樹脂に用いられる高分子化合物の他、酸化アルミニウ
ム、酸化珪素、酸化錫、酸化チタン等が挙げられる。こ
の接着剤層あるいはバリヤー層は上記材料を導電性支持
体上に塗工、真空蒸着、化成処理、陽極酸化、スパッタ
リング、CVD法等の手段により形成することができ
る。
【0030】積層型電子写真感光体を浸漬塗工によって
形成する場合、上記の電荷発生剤や電荷輸送物質を結着
樹脂等に混合したものを溶剤に溶解した塗料を用いる
が、結着樹脂を溶解する溶剤は、結着樹脂の種類によっ
て異なるが、下層を溶解しないものの中から選択するこ
とが好ましい。具体的な有機溶剤の例としては、例えば
メタノール、エタノール、n−プロパノール等のアルコ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、メチルセロソルブ等のエーテ
ル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;ジメチ
ルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド及びスル
ホン類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ト
リクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロ
ルベンゼン等の芳香族類などが挙げられる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
するが、これにより本発明が実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中「部」とあるのは「重量部」を
表わす。
【0032】<製造例1>フェノール樹脂(商品名「プ
ライオーフェン5010」大日本インキ化学工業社製)
5部及びメチルエチルケトン40部に、式
【0033】
【化1】
【0034】で表わされるジスアゾ顔料10部を混合し
た後、ボールミルで6時間分散させて第1電荷発生層用
塗料を得た。この塗料を用いて、外径30mmのアルミニ
ウムドラム上に浸漬塗布した後、150℃で30分間加
熱乾燥させて、厚さ5μmの第1電荷発生層を形成し
た。
【0035】次に、α型チタニルフタロシアニン5部に
ブチラール樹脂(商品名「エスレックBL−1」積水化
学社製)5部及び塩化メチレン190部を混合し、振動
ミルを用いて分散させて、第2電荷発生層用塗料を得
た。この塗料を用いて、第1電荷発生層の上に浸漬塗布
した後、乾燥させて厚さ0.4μmの第2電荷発生層を
形成した。
【0036】更に、式
【0037】
【化2】
【0038】で表わされる正孔輸送物質10部及びポリ
カーボネート樹脂(商品名「パンライトL−1250
W」帝人化成社製)10部をクロロホルム80部に溶解
し、電荷輸送層用塗料を得た。この塗料を用いて、上記
第2電荷発生層の上に浸漬塗布した後、乾燥させて厚さ
15μmの電荷輸送層を形成して、負帯電型のドラム状
電子写真感光体1を作成した。
【0039】<製造例2>N,N’−ジ(3,5−ジメ
チルフェニル)ペリレン−3,4,9,10−テトラカ
ルボキシジイミド(商品名「Novoperm Red BL」ヘキス
ト社製)1部 及びポリアミド樹脂(商品名「CM−8
000」東レ社製)1部を、メタノール7部及びn−ブ
タノール7部から成る混合溶媒に混合し、サンドミルで
1時間分散させて第1電荷発生層用塗料を得た。この塗
料を用いて、製造例1で用いたものと同じアルミニウム
ドラム上に浸漬塗布した後、150℃で30分間加熱乾
燥させて、厚さ8μmの第1電荷発生層を形成した。
【0040】このようにして得た第1電荷発生層上に、
製造例1と全く同じ条件で、第2電荷発生層及び電荷輸
送層を順次形成して、ドラム状電子写真感光体2を作成
した。
【0041】<製造例3>ジブロモアンザンスロン(I
CI社製)1部及びフェノキシ樹脂(商品名「PKH
H」ユニオンカーバイド社製)1部を、1−アセトキシ
−2−メトキシエタン7部及びメチルエチルケトン7部
から成る混合溶媒に混合し、サンドミルで1時間分散さ
せて第1電荷発生層用塗料を得た。この塗料を用いて、
製造例1で用いたものと同じアルミニウムドラム上に浸
漬塗布した後、150℃で30分間加熱乾燥させて、厚
さ6μmの第1電荷発生層を形成した。
【0042】このようにして得た第1電荷発生層上に、
製造例1と全く同じ条件で、第2電荷発生層及び電荷輸
送層を順次形成して、ドラム状電子写真感光体3を作成
した。
【0043】<製造例4>製造例1において、ジスアゾ
顔料に代えてトランス−ビス(ベンズイミダゾール)ペ
リノン(商品名「Hostapermorange G
R」ヘキスト社製)を使用した以外は、製造例1と同様
にして、ドラム状電子写真感光体4を作成した。
【0044】<製造例5>製造例1において、α型チタ
ニルフタロシアニンに代えてX型無金属フタロシアニン
を用いた以外は、製造例1と同様にして、ドラム状電子
写真感光体5を作成した。
【0045】<製造例6>アルミニウムドラム上に第1
電荷発生層を設けずに、アルミニウムドラム上に、製造
例1の第2電荷発生層と同じ構成の電荷発生層と製造例
1と同じ構成の電荷輸送層を設けて、ドラム状電子写真
感光体6を作成した。
【0046】<製造例7>製造例6において、電荷発生
層を形成する前に、ポリアミド樹脂(商品名「CM−8
000」東レ社製)1部をメタノール7部及びn−ブタ
ノール7部から成る混合溶媒に溶解した塗料を用いてア
ルミニウムドラム上に浸漬塗工した後、乾燥させて、膜
厚1μmのバリヤー層を設けた以外は、製造例6と同様
にして電荷発生層と電荷輸送層を設けて、ドラム状電子
写真感光体7を作成した。
【0047】<製造例8>製造例5において、電荷発生
層を形成する前に、製造例6と同様にしてバリヤー層を
設けた後、製造例5の第2電荷発生層と同じ構成の電荷
発生層と電荷輸送層を設けて、ドラム状電子写真感光体
8を作成した。
【0048】<実施例> (電子写真装置)ドラム状電子写真感光体を使用する接
触帯電方式を採用した市販のレーザープリンター(商品
名「レーザーショットLBP−A404E」キャノン社
製(導電性ローラー使用)及び商品名「PC−PR10
00E/4」NEC社製(導電性ブラシ使用))を改造
して、帯電器として、電子写真感光体に接触して用いる
導電性ゴムローラー或いは導電性ブラシの印加電圧を自
由に可変できるようにした。使用した導電性ローラーや
ブラシは、市販の対応カートリッジに内蔵のものをその
まま使用した。
【0049】(評価)上記電子写真装置に製造例1〜8
で作成したドラム状電子写真感光体を装着し、23℃、
50%RHの環境中で帯電電圧を変えながら印字試験を
行ない、電荷リークによる画像欠陥の発生状況を評価し
た。各印加電圧におけるそれぞれの電子写真感光体の電
荷リークによる画像欠陥の個数の評価結果を表1に示し
た。なお、欠陥数はA4版用紙1枚の印字原稿中の画像
欠陥の個数からドラム1本当たりの個数に換算して表し
た。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示した結果から明らかなように、感
光体1〜5を用いた本発明の電子写真装置は、いずれ
も、高電界まで電荷リークによる画像欠陥のない良好な
画像が得られた。
【0052】一方、一般的な層構成による感光体6〜8
を用いた電子写真装置では、バリヤー層を設けた感光体
7及び8を用いた電子写真装置において、ある程度の耐
リーク特性の向上が見られたが、何れも印加電圧の増大
に併せて、電荷リークによる欠陥の個数が増大して、性
能的に大きく劣るものであった。
【0053】
【発明の効果】本発明の電子写真装置によれば、導電性
支持体上に少なくとも2つの層の積層構造の電荷発生層
と電荷輸送層を有する電子写真感光体を用いることによ
り、接触帯電方式を用いながら電荷リークによる画像欠
陥を生じ難い、安定した電子写真プロセスが実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の帯電方式の一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 導電性ローラー 2 感光層 3 ドラム状導電性支持体 4 電源 5 接地
【図2】本発明の電子写真装置の帯電方式の一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 導電性ブラシ 2 感光層 3 ドラム状導電性支持体 4 電源 5 接地
【図3】本発明の電子写真装置に用いる電子写真感光体
の層構成の一例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 感光層 3 電荷発生物質 4 電荷発生物質 5 結着樹脂 6 第1電荷発生層 7 第2電荷発生層 8 電荷輸送層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    及び電荷輸送層を積層した構造を有する電子写真感光体
    を用いて、帯電、露光、現像、転写の各工程を有する静
    電的処理により画像形成を行なう電子写真装置におい
    て、該電子写真感光体の電荷発生層が少なくとも2つの
    層から成る積層構造を有し、かつ、帯電工程が帯電部材
    を電子写真感光体に接触させて行なう工程を有すること
    を特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 帯電部材が導電性ローラーであることを
    特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 帯電部材が導電性ブラシであることを特
    徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体の電荷発生層がジスアゾ
    系顔料、ペリレン系顔料、アンザンスロン系顔料及びペ
    リノン系顔料の群から選ばれる電荷発生物質を樹脂に分
    散してなる第1電荷発生層と、フタロシアニン系顔料か
    らなる電荷発生物質を樹脂に分散してなる第2電荷発生
    層を積層した構造を有することを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 第1電荷発生層の層厚が1〜10μmの
    範囲にあり、第2電荷発生層の層厚が0.1〜5μmの
    範囲にあって、第1電荷発生層の層厚よりも第2電荷発
    生層の層厚が薄いことを特徴とする請求項4記載の電子
    写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7097950B2 (en) * 2004-05-27 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7097950B2 (en) * 2004-05-27 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
US7452644B2 (en) 2004-05-27 2008-11-18 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus

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