JPH08199319A - アルミニウム押出材の冷却方法 - Google Patents

アルミニウム押出材の冷却方法

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JPH08199319A
JPH08199319A JP2998695A JP2998695A JPH08199319A JP H08199319 A JPH08199319 A JP H08199319A JP 2998695 A JP2998695 A JP 2998695A JP 2998695 A JP2998695 A JP 2998695A JP H08199319 A JPH08199319 A JP H08199319A
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JP
Japan
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cooling
water
extruded
air
extruded material
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JP2998695A
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English (en)
Inventor
Shinji Makino
伸治 牧野
Nobuyuki Azuma
信行 東
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
Original Assignee
Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出直後のアルミニウム合金押出材に水と空
気との混合体を吹き付けた後、水を吹き付けることによ
り押出材内部まで充分な冷却を行い、断面変形または曲
がりが生じず、機械的性質の良好なアルミニウム押出材
を得るアルミニウム押出材の冷却方法。 【構成】 押出機1に隣接して、復方向より水と空気と
の混合体を噴射するノズル2を列設した水および空気の
混合噴射室3を設け、これに隣接して復方向より水を噴
射するノズル4を列設した水噴射室5を設ける。押出さ
れたアルミニウム材は、最初、水と空気の混合体の噴射
により30〜60℃/秒の冷却速度でゆるやかに冷却さ
れ、押出材にひずみ、ゆがみの発生を防止して、次に水
の噴射により100〜150℃/秒の冷却速度にて充分
冷却され、冷却装置通過後の復熱の発生を防止して機械
的性質の低下を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形されたアルミ
ニウム合金の押出材の冷却方法に関し、特に合金成分の
析出硬化により機械的性質が選定されるアルミニウム押
出材の冷却方法および装置に関するものである。
【従来の技術】従来からアルミニウム押出成形におい
て、押出直後に形材を冷却して所定の品質を得る方法が
種々開示されている。例えば、特許公報昭63−495
71号には水と空気の混合体の吹き付けによる冷却方法
が開示されている。係る冷却方法のねらいは、水冷却に
おける膜沸騰を破壊し、再結晶発生温度以下に速く冷却
することにある。しかし、この方法では大型中空断面、
特に「目」「日」字型断面のように中空部にリブ構造を
有するものは冷却分布に著しい差が生じ、断面変形、曲
がり等が発生する不具合があった。すなわち、エンドプ
ラテン内にてアルミニウム押出形材の外側のみを急冷し
ても中空内部は空気の断熱作用により残熱量が多く、イ
ニシャルテーブル域にて外部が復熱されて、却って機械
的性質が不安定になるばかりか形材外周部と内リブとの
熱収縮差からひずみが生じ、断面変形が生じてしまうこ
とになる。また、特許公開昭和49−104812、1
04813によれば、押出直後に空気冷却し、その後に
水冷するという冷却方法が開示されている。しかし、こ
の方法では確かに徐々に冷却するので押出形材のひずみ
や変形が発生しないが、アルミニウム押出直後の600
〜200℃までは比較的速く冷却しないと溶体化効果が
充分に得られずに、その後の人工時効処理にて所定の析
出硬化が得られないという不具合があった。すなわち、
押出成形後の人工時効にて充分な機械的性質を得るため
には、高温時に一定以上の冷却速度を確保する必要があ
った。言い換えれば、特許公開昭49−104812、
104831の発明における技術的思想は通称「ボケ」
といわれる表面処理時の斑点状の不具合の解決にあると
いえる。
【本発明が解決しようとする課題】本発明は析出硬化型
アルミニウム合金による押出成形方法にて冷却時に溶体
化に必要な冷却速度を確保しつつ、形材の断面変形、曲
がりを防止せんとするものであり、特に大型、中空断面
形状を有する押出形材の冷却方法を提供せんとするもの
である
【課題を解決するための手段】本発明者がアルミニウム
押出形材の押出直後の各温度領域における冷却速度と断
面変形、曲がりおよび機械的性質の諸特性の関係を
「目」「日」「口」字型等の種々の断面形状を有する押
出形材を用いて実験、研究した結果、次のような発明に
至ったものである。押出直後の押出形材の温度が600
〜400℃の範囲にては30〜60℃/秒の速度で冷却
し、400〜100℃の範囲にては100〜150℃/
秒の速度で冷却することで上記課題を解決することがで
き、100℃以下にては冷却速度がアルミニウム押出形
材の諸特性に全く影響がないことも明らかになった。さ
らに詳述すると、形材温度が600〜400℃の範囲に
て60℃/秒以上の速さで冷却すると、断面変形、曲が
りが発生し、30℃/秒以下の冷却速度ではその後の機
械的性質が著しく劣ることが明らかになった。次に、形
材温度が400〜100℃の範囲については100〜1
50℃/秒の冷却速度が断面変形、曲がりに影響が少な
く、機械的性質に影響を与えないことが明らかになっ
た。より理想的には、400〜200℃の範囲が100
〜150℃/秒の速度が良く、200℃以下は100℃
/秒以上の速度であればどれだけ冷却速度を速くしても
良い。特に中空部の残熱量が多く、冷却後に形材外周部
が復熱し、200℃を越えるとその後の機械的性質に著
しい影響を与えるので、中空部の温度が200℃以下に
なるように充分に冷却する必要がある。また、100℃
以下の領域にての冷却速度の影響は全くなく、空冷でも
充分である。係る技術的思想を具現化する手段として
は、形材温度が600〜400℃の範囲にては水と空気
の混合ミストが理想的であり、形材温度が400℃以下
の範囲にては水によるシャワーが理想的であることも明
らかになった。
【実施例】アルミ押出機1に隣接して復方向より水と空
気との混合体を噴射するノズル2を列設した水および空
気の混合噴射室3を設け、水および空気噴射室3に隣接
して復方向より水を噴射するノズル4を列設した水噴射
室5を設け、押出機1より水と空気の混合噴射室3入口
の透孔6、水噴射室の外部への透孔7にそれぞれエアー
カーテンの装備を施したものである。押出機1より室内
および室外に設けたローラー8上を押出されてくるアル
ミニウム材9は形材温度580〜550℃あるが、最初
に水および空気の混合噴射室3に入り、最初に弱い冷却
作用を設け、表面から徐々に内部に向かって冷却が始ま
るため、ひずみ、ゆがみを生ずる現象は発生しない。ま
た、水と空気の混合噴射によるミスト冷却にて30〜6
0℃/秒の冷却速度が確保できる。さらに、アルミニウ
ム材9は水噴射室5に入り、水噴射により強い冷却が行
われ、内部まで充分に温度低下せしめられる。この際の
冷却温度は100℃/秒以上である。よって、この発明
の方法によれば、アルミニウム押出材は図2の如くに冷
却装置を通過した後も冷却後の温度が維持できる。すな
わち、押出材が冷却装置通過後に押出材内部の残熱にて
再び表面温度が上昇するという不具合を防止することが
できる。また、アルミニウム押出材の断面形状および押
出スピードに合わせて、当該ミスト室、すなわち水と空
気の混合噴射室3の長さ、および水噴射室5の長さを選
定することになる。
【発明の効果】水と空気の混合噴射によるいわゆるミス
ト冷却と水噴射によるいわゆるシャワー冷却の組み合わ
せにより形材温度の領域に応じて冷却速度を選定するこ
とで中空部を有するアルミニウム押出形材の成形時に断
面変形、曲がりを生じさせることなく機械的特性も良好
なアルミニウム押出形材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷却装置の実施例を示す断面概略
図である。
【図2】本発明の冷却方法による冷却速度曲線図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・押出機 2・・・・水と空気の混合体噴射ノズル 3・・・・水と空気の混合噴射室 4・・・・水噴射ノズル 5・・・・水噴射室 6・・・・透孔 7・・・・透孔 8・・・・ローラー 9・・・・アルミニウム押出材 10・・・防水カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金の押出成形時の押出形
    材の冷却方法において、形材温度が600〜400℃の
    範囲を30〜60℃/秒の速度で冷却し、かつ、その後
    400〜100℃の範囲を100〜150℃/秒の速度
    で冷却することを特徴とするアルミニウム押出材の冷却
    方法。
JP2998695A 1995-01-25 1995-01-25 アルミニウム押出材の冷却方法 Pending JPH08199319A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000328210A (ja) * 1999-03-17 2000-11-28 Nippon Light Metal Co Ltd 断面形状が安定し機械的性質が良好なアルミニウムの略中空材の製造方法及び押出形材
CN101974725A (zh) * 2010-11-15 2011-02-16 苏州卓识商务咨询有限公司 一种铝型材冷却装置
CN102397909A (zh) * 2010-09-14 2012-04-04 吴江市东方铝业有限公司 铝型材冷却装置
CN105665464A (zh) * 2016-04-15 2016-06-15 江苏东方宝泰科技有限公司 一种生产铝复合板用的降温装置
CN108817120A (zh) * 2018-06-25 2018-11-16 安徽裕佳铝塑科技有限公司 一种口红管挤出冷却装置
PL424249A1 (pl) * 2018-01-17 2019-07-29 Albatros Aluminium Spółka Z Ograniczoną Odpowiedzialnością Zespół do chłodzenia profili, zwłaszcza aluminiowych

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