JPH081990B2

JPH081990B2 - 電子機器用筺体

Info

Publication number: JPH081990B2
Application number: JP10850289A
Authority: JP
Inventors: 達彦高橋
Original assignee: Yokogawa Electric Corp
Current assignee: Yokogawa Electric Corp
Priority date: 1989-04-27
Filing date: 1989-04-27
Publication date: 1996-01-10
Anticipated expiration: 2011-01-10
Also published as: JPH02285698A

Description

【発明の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞本発明は、内部にプリント基板などの電子機器を収容
した電子機器用筐体に係り、特に多種類のモジュールユ
ニットに対して汎用的に使用できる構造の改良に関す
る。

＜従来の技術＞本出願人は、特開昭63−24672号及び特願昭63−24673
号『電子機器用筐体』で筐体の各種構造を提案してい
る。この様な電子機器として、例えばプログラムコント
ローラがあり、電源ユニット、CPUユニット、入出力（I
/O）ユニットなど各種の機能別ユニットが設けられてい
る。これらユニットに応じて、筐体の外形寸法は区々の
幅となっている。

＜発明が解決しようとする課題＞しかし、筐体の幅が異なるとその幅に適合したフロン
トカバー、ケース等を製造準備する必要があり、コスト
が増大するという課題があった。

本発明はこのような課題を解決したもので、多種類の
モジュールユニットに対して汎用的に使用できる電子機
器用筐体を提供することを目的とする。

＜課題を解決するための手段＞このような目的を達成する本発明は、プリント基板を
挿入する開口部を有するケースと、この開口部に取付け
られて当該開口部を塞ぐフロントカバーを有する電子機
器用筐体において、次の構成としたものである。

すなわち、各電子機器用筐体で共通の高さ及び奥行き
を有すると共に、所定の単位幅に対して整数倍の幅を有
する前記ケースと、各電子機器用筐体で前記開口部に適
合する共通の高さ、奥行き及び幅を有する前記フロント
カバーとを具備している。

そして、対応するケースが当該単位幅の二倍であると
きは二つのフロントカバーを並べて当該開口部を塞ぎ、
対応するケースが当該単位幅の三倍以上であるときは対
応する数のフロントカバーを並べて当該開口部を塞ぐ事
を特徴としている。

＜作用＞本発明の各構成要素はつぎの作用をする。ケースの幅
は単位幅の整数倍になっているので、規格化されてい
る。フロントカバーは単位幅に合わせてあるので、ケー
ス幅に合わせて必要数装着すればよい。ゲースとフロン
トカバーの着脱は製造や保守始業に於けるプリント基板
の着脱等に限られるので、フロントカバーが分割されて
いても組立て作業に著しい不利益をもたらさない。

＜実施例＞以下図面を用いて、本発明を説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す組立て斜視図であ
る。図において、ケース10はプラスチック等の構造用材
料からなるもので、大略箱形の高さＨ、奥行きＤ、幅Ｗ
（単位幅W₀と同一で、シングルと呼んでいる）の形状に
なっており、空冷用の通気孔11を上下の面に有してい
る。矩形の開口係合部12,13を左右側面に、矩形の開口
係合部14を上側面に、凹部係合部15を下側面に有し、い
ずれの係合部12〜15も開口部に近い部位に設けられてい
る。凹部16は上側面の背面に近い側に設けられたもの
で、ケース10を取付け用の壁等に固定する際に使用す
る。凹部17は左側面の略中央に設けられたもので、銘板
などを貼付する。

プリント基板20はケース10の内部に一枚収容されるも
ので、開口部側の端部には信号接続用のコネクタ21,22
が位置を隔てて設けられている。

フロントカバー30はケース10の開口部を塞ぐように取
り付けられるもので、ケース10とほぼ同じ材料よりな
り、大略蓋形形状であるがここでは凸室も上側に設けら
れている。矩形の開口部31,32はコネクタ21,22に対応し
て設けられたもので、コネクタ21,22よりも僅かに大き
な形状をしており、ケーブル付きコネクタ（図示せず）
の接続に使用される。爪形係合部33は上側側面の開口側
端部に突出して設けられたもので、開口係合部14と係合
し、片持ち梁状の弾性作用で抜差しが可能になる。爪形
係合部34は下側側面（若しくは左右側面の下側側面側近
傍）の開口側端部に突出して設けられたもので、凹部係
合部15と係合する。爪形係合部35,36は左右両側面の開
口側端部に突出して設けられたもので、開口係合部12,1
3と係合し、片持ち梁状の弾性作用で抜差しが可能にな
る。

このように構成された装置の組立てを次に説明する。
プリント基板20をケース10に取付けると共に、フロント
カバー30をケース10に固定する。その際に爪形係合部33
を開口係合部14と、爪形係合部34を凹部係合部15と、爪
形係合部35,36をそれぞれ開口係合部12,13と係合させ
る。このようにして、シングル幅のケース10に一個のフ
ロントカバー30を装着する。

次にダブル幅（ケース10の幅が単位幅W₀の二倍のもの
を言う）に付いて説明する。第２図は組立て状態を説明
する斜視図、第３図は組立て後の斜視図である。図にお
いて、ケース10は大略箱形の高さＨ、奥行きＤ、幅2Wの
形状になっている。以下、ダブルではシングル二個を組
合わせた形態になっているので、添字a,bを付していず
れの側にあるかを識別する。収容されるプリント基板20
は二枚あるので、これに対応して通気孔11、係合部12〜
15及び凹部16が二系統存在しているが、ここでは開口部
に隔壁が存在しないから左右側面にのみ開口係合部12,1
3がある。

フロントカバー30は基本的に第１図のものと同一であ
り、幅は単位幅W₀に相当していて、二枚並べてケース10
の開口部を塞ぐようになっている。図面右側のフロント
カバー30aに付いては、右側の爪形係合部35a,36a（図示
せず）と右側面の開口係合部12a,13a（図示せず）とは
係合するが、左側の爪形係合部35a,36a（図示せず）は
対応するものがないから自由になっている。図面左側の
フロントカバー30bに付いては、左側の爪形係合部35b,3
6bと左側面の開口係合部12b,13bとは係合するが、右側
の爪形係合部35b,36b（図示せず）は対応するものがな
いから自由になっている。好ましくは、左右のフロント
カバー30の間に充填剤や嵌着機構を設けて、互いに一体
にケース10に装着するようにすると良い。

このように構成された装置の組立て状態を次に説明す
る。第４図は第３図の装置の開口係合部13付近の高さに
於ける底面と平行な面の断面図である。フロントカバー
30が二個の場合には、各フロントカバー30はケース10と
三辺で支持されているので、互いに接した一辺に付いて
は固定されていなくても十分な強度でケース10に固定さ
れている。フロントカバー30の左右側面の幅を大きくす
れば、突合わせた面の密閉は実用上充分に確保できる。

尚、上記実施例においてはフロントカバー30を一個及
び二個ケース10に装着する場合を示したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、ケース10を基準幅W₀の３
倍以上の整数倍とし、これに応じてフロントカバー30を
装着するようにしても良い。この場合には、中間にある
フロントカバー30は上下側面の係合部33,34のみケース1
0の係合部14,15と係合させ、左右の係合部35,36に付い
ては自由とすれば良い。好ましくは、フロントカバー30
の左右側面に隣接するフロントカバー30の左右側面と嵌
合する部材を設けてフロントカバー30全体が一体にケー
ス10の開口部と係合させると良い。

尚、係合部12〜15,33〜36の係合状態として開口部と
爪形のものを示したが、逆の関係でも良く、また凹部と
凸部等を組合わせたものでも良く、要するに両者が係わ
り会って止まるものであれば良い。

＜発明の効果＞以上説明したように、本発明によればケース10の幅を
基準幅の整数倍とし、フロントカバー30の幅を基準幅と
してケース10の幅に合わせて所定数組合わせて開口部を
覆うようにしたので、多種類の電子機器用筐体に対して
少数の種類の部品で済み、汎用化が進んで製造コストが
低下すると共に在庫管理なども容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す組立て斜視図、第２図
は本発明の他の実施例を示す組立て状態を説明する斜視
図、第３図は組立て後の斜視図、第４図は第３図の装置
の開口係合部13付近の高さに於ける底面と平行な面の断
面図である。 10……ケース、12〜15……係合部（第１及び第２）、20
……プリント基板、30……フロントカバー、33〜36……
係合部（第３及び第４）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリント基板を挿入する開口部を有するケ
ースと、この開口部に取付けられて当該開口部を塞ぐフ
ロントカバーを有する電子機器用筐体において、各電子機器用筐体で共通の高さ及び奥行きを有すると共
に、所定の単位幅に対して整数倍の幅を有する前記ケー
スと、各電子機器用筐体で前記開口部に適合する共通の高さ、
奥行き及び幅を有する前記フロントカバーと、を具備し、対応するケースが当該単位幅の二倍であると
きは二つのフロントカバーを並べて当該開口部を塞ぎ、
対応するケースが当該単位幅の三倍以上であるときは対
応する数のフロントカバーを並べて当該開口部を塞ぐ事
を特徴とする電子機器用筐体。
【請求項２】プリント基板を挿入する開口部を有するケ
ースと、この開口部に取付けられて当該開口部を塞ぐフ
ロントカバーを有する電子機器用筐体において、各電子機器用筐体で共通の高さ及び奥行きを有すると共
に、所定の単位幅に対して整数倍の幅を有し、この整数
幅の間隔で当該開口部の上下辺に第１の係合部を有し、
当該開口部の左右辺に第２の係合部を有する前記ケース
と、各電子機器用筐体で前記開口部に適合する共通の高さ、
奥行き及び幅を有し、対応するケースが当該単位幅と同
一である場合に当該開口部の第１の係合部と係合する第
３の係合部と、当該開口部の第２の係合部と係合する第
４の係合部とを備える前記フロントカバーと、を具備し、対応するケースが当該単位幅の二倍であると
きは二つのフロントカバーを並べて、各フロントカバー
と開口部との間で第１の係合部と第３の係合部及び第２
の係合部と第４の係合部を係合させて当該開口部を塞
ぎ、対応するケースが当該単位幅の三倍以上であるときは対
応する数のフロントカバーを並べ、両端のフロントカバ
ーでは開口部との間で第１の係合部と第３の係合部及び
第２の係合部と第４の係合部を係合させ、中側のフロン
トカバーでは開口部との間で第１の係合部と第３の係合
部を係合させて当該会開口を塞ぐことを特徴とする電子
機器用筐体。