JP3980944B2 - 接続装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、接続装置に関し、特に、端子部材の固定構造に係り、例えば、自動車電装品のコントロールユニットの接続装置に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車電装品のコントロールユニットを接続するための接続装置として、複数本の端子部材が電気的に接続されたプリント配線基板と、このプリント配線基板を支持するベースと、このベースにプリント配線基板を被覆するように被せ付けられたカバーとを備えているものがある。従来のこの種の接続装置において、複数本の端子部材に加わる荷重を受ける構造としては、端子部材をインサートモールドする構造、端子部材を抜け止めピンによって固定する構造、端子部材の荷重をカバーによって受け止める構造および端子部材をベースにかしめ加工によって固定する構造、がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した端子部材の荷重を受ける構造にはそれぞれ次のような問題点がある。インサートモールドする構造においては、大量生産でないと製造コストが高くなる。抜け止めピンによって固定する構造においては、部品点数や組付工数が多くなる。カバーによって端子部材の荷重を受け止める構造においては、端子部材およびカバーに荷重受け部をそれぞれ追加する必要があるため、重量が大きくなる。端子部材をベースにかしめ加工によって固定する構造においては、かしめ加工は作業性が低いため、端子部材の本数が多い場合や端子部材のサイズが小さい場合には向かない。
【0004】
本発明の目的は、部品点数や加工工数および組付工数を低減しつつ端子部材を固定することができる接続装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る接続装置は、中間部に係合部を有する複数本の端子部材と、これら複数本の端子部材が固定されたプリント配線基板と、前記端子部材が挿通されて前記係合部に係合する係合部を有する複数個の端子部材挿通孔が開設されており前記プリント配線基板を支持するベースと、このベースに前記プリント配線基板を被覆するように被せ付けられるカバーとを備えており、
前記複数本の端子部材が前記複数個の端子部材挿通孔にそれぞれ挿通された後に挿通方向と交差する方向に移動されて前記係合部同士が係合され、前記カバーの一部が前記プリント配線基板の一部に前記移動方向と反対側から係合されていることを特徴とする。
【0006】
前記した手段によれば、端子部材をベースの挿通孔に挿通した後に端子部材を挿通方向と交差する方向に移動させて端子部材とベースとの係合部同士を係合させることにより、端子部材の挿通孔からの抜けを防止することができ、この状態で、ベースにカバーを被せ付けてプリント配線基板とカバーとを係合させることにより、端子部材の戻りを防止することができるため、部品点数や加工工数および組付工数を低減しつつ、端子部材を固定することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0008】
本実施の形態において、本発明に係る接続装置は、自動車電装品のコントロールユニットを接続するための接続装置として構成されており、図1および図2に示されているように、接続装置10はプリント配線基板11と、ベース20と、カバー30とを備えている。
【0009】
プリント配線基板11はガラスエポキシ樹脂等の絶縁材料が使用されて、図3に示されているように、略長方形の平板形状に形成されている。プリント配線基板11の一主面には電磁継電器やマイクロコンピュータ等の電気部品(図示せず)が実装されているとともに、それらに通電するための電気配線(図示せず)が敷設されている。プリント配線基板11の一方の長辺側端部(以下、下端部とする。)には長孔形状の端子部材固定孔12が六個、横長の状態の一列縦隊で下端辺と平行に整列されて開設されており、各端子部材固定孔12には端子部材13の一端部が挿入されてかしめ加工部14によってそれぞれ固定されている。これらのかしめ加工部14はプリント配線基板11の電気配線に電気的に接続されている。端子部材13は銅または銅合金等の導電性を有する材料が使用されてアングル形状に形成されており、端子部材13のかしめ加工部14と反対側の端部(以下、下端部とする。)は垂直に延在した雄端子部15を形成している。雄端子部15はこの接続装置10に対応した相手側コネクタの雌端子部(図示せず)に対応されている。雄端子部15の上端部には上下で一対の係合部16、17が幅方向(以下、左右方向とする。)外向きにそれぞれ突設されており、上側係合部16と下側係合部17との間隔は後記するベース側係合部の厚さに対応するように設定されている。上側係合部16は左右両方向に突設されており、後記する端子部材挿通孔22の開口縁辺に上側から係合し得るように設定されている。プリント配線基板11の上端部における一端部(以下、左端部とする。)には位置決め部18が形成されている。
【0010】
図4および図5に示されているように、ベース20はエポキシ樹脂等の絶縁性を有する樹脂が使用されて一体成形されており、平面視が略長方形の平板形状に形成された本体部21を備えている。本体部21の長辺と平行な中心線の後ろ寄りの位置には長孔形状の端子部材挿通孔22が六個、横長の状態の一列縦隊で長辺と平行に整列されて開設されている。端子部材挿通孔22の短辺の長さは端子部材13の厚さよりも若干大きめに設定されており、長辺の長さは端子部材13の幅よりも大きく設定されている。端子部材挿通孔22の一方の短辺側(以下、右側とする。)の側面にはベース側係合部23が突設されており、ベース側係合部23は端子部材側係合部16と17との間に挟み込まれる状態に係合するように設定されている。本体部21の上面における端子部材挿通孔22群列の後側には一定幅一定深さの保持溝24が端子部材挿通孔22群列と平行に没設されており、保持溝24の幅はプリント配線基板11の厚さに対応されている。本体部21の上面の外周縁辺には一定高さ一定厚さの囲繞壁部25が突設されており、囲繞壁部25の保持溝24の両端に対向する位置にはスリット26がそれぞれ開設されている。本体部21の下面には長方形の角筒形状に形成された雌カプラ部27が垂直に突設されており、カプラ部27は相手側コネクタの雄カプラ部に対応されている。本体部21の両方の長辺の側面にはカバー30の係止孔に係止する係止爪部28が一対ずつ突設されている。
【0011】
図6および図7に示されているように、カバー30はABS樹脂等の樹脂が使用されて下面が開口した略直方体の箱形状に形成された本体31を備えており、本体31の下端開口部32はベース20を嵌入し得る略長方形に形成されている。本体31の両長辺の側壁の下端部にはベース20の係止爪部28と係止する係止孔33が一対ずつ開設されている。本体31の片側(以下、左側とする。)の短辺の側壁における上部には位置規制部34が内向き(右向き)に突設されており、位置規制部34はプリント配線基板11の位置決め部18に右側から突き当たるように設定されている。
【0012】
次に、以上の構成に係るプリント配線基板11とベース20とカバー30との組み付け作業およびその作用を説明する。
【0013】
六本の端子部材13が図3に示されているように固定された状態で、プリント配線基板11がベース20に組み付けられる。この際、図1(b)に示されているように、六本の端子部材13が六個の端子部材挿通孔22に同時に挿入されて、図1(c)に示されているように、左右に突出した上側係合部16が端子部材挿通孔22の開口縁辺部に突き当たった後に、プリント配線基板11が右方向に移動されることにより、図1(d)に示されているように、ベース側係合部23が上側係合部16と下側係合部17との間に係合される。この係合により、六本の端子部材13は六個の端子部材挿通孔22から抜け止めされた状態になる。
【0014】
次いで、図1および図2に示されているように、カバー30がベース20にプリント配線基板11を被覆するように被せ付けられると、カバー30の位置規制部34がプリント配線基板11の位置決め部18に左側から突き当たってプリント配線基板11の左方向への戻りを阻止する状態になるため、ベース側係合部23と上側係合部16および下側係合部17との係合状態は維持される。カバー30がベース20に被せられ付けられると、カバー30の四個の係止孔33にベース20の四個の係止爪部28が自動的に係止するため、カバー30とベース20とは互いに固定された状態になる。
【0015】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリント配線基板11に固定された六本の端子部材13をベース20の六個の端子部材挿通孔22にそれぞれ上側係合部16が端子部材挿通孔22の開口縁辺部に突き当たるまで挿入し、プリント配線基板11を右方向に移動させた後に、カバー30をベース20にプリント配線基板11を被覆するように被せ付けるという簡単な組み付け作業により、路ッ本の端子部材13をベース20に固定することができるため、接続装置の製造コストおよび組付コストを低減することができる。
【0016】
また、本実施の形態においては、カバー30の位置規制部34がプリント配線基板11の位置決め部18に突き当たってプリント配線基板11を位置規制するように構成されていることにより、位置規制部34と位置決め部18とのクリアランスがベース側係合部23と下側係合部17との加工誤差よりも小さくなるように位置規制部34と位置決め部18との加工公差を設定すれば済むため、カバー30の本体31の内径とプリント配線基板11の外径との加工公差の厳格性を緩和することができる。
【0017】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0018】
例えば、端子部材の本数は六本に限らないし、端子部材の形状や構造およびプリント配線基板への固定構造は前記実施の形態に限らない。
【0019】
また、プリント配線基板やベースおよびカバーの形状や構造は前記実施の形態に限らない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、部品点数や加工工数および組付工数を低減しつつ、端子部材を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である接続装置を示しており、(a)は正面断面図、(b)、(c)、(d)は端子部材の組付作業を示す部分断面図である。
【図2】(a)は接続装置の側面断面図、(b)はカバーを外した平面図である。
【図3】プリント配線基板を示しており、(a)正面図、(b)は側面図、(c)は一部切断底面図である。
【図4】ベースを示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図5】同じくベースを示しており、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図、(c)は底面図である。
【図6】カバーを示しており、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図7】同じくカバーを示しており、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【符号の説明】
10…接続装置、11…プリント配線基板、12…端子部材固定孔、13…端子部材、14…かしめ加工部、15…雄端子部、16、17…端子部材側係合部、18…位置決め部、20…ベース、21…本体部、22…端子部材挿通孔、23…ベース側係合部、24…保持溝、25…囲繞壁部、26…スリット、27…雌カプラ部、28…係止爪部、30…カバー、31…本体、32…下端開口部、33…係止孔、34…位置規制部。
Claims (1)
- 中間部に係合部を有する複数本の端子部材と、これら複数本の端子部材が固定されたプリント配線基板と、前記端子部材が挿通されて前記係合部に係合する係合部を有する複数個の端子部材挿通孔が開設されており前記プリント配線基板を支持するベースと、このベースに前記プリント配線基板を被覆するように被せ付けられるカバーとを備えており、
前記複数本の端子部材が前記複数個の端子部材挿通孔にそれぞれ挿通された後に挿通方向と交差する方向に移動されて前記係合部同士が係合され、前記カバーの一部が前記プリント配線基板の一部に前記移動方向と反対側から係合されていることを特徴とする接続装置。
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