JP2002216870A - 基板用コネクタ - Google Patents

基板用コネクタ

Info

Publication number
JP2002216870A
JP2002216870A JP2001008864A JP2001008864A JP2002216870A JP 2002216870 A JP2002216870 A JP 2002216870A JP 2001008864 A JP2001008864 A JP 2001008864A JP 2001008864 A JP2001008864 A JP 2001008864A JP 2002216870 A JP2002216870 A JP 2002216870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
circuit board
terminal
connector housing
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001008864A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
博之 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001008864A priority Critical patent/JP2002216870A/ja
Publication of JP2002216870A publication Critical patent/JP2002216870A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタハウジング内の端子と回路基板との
半田接続による熱影響を低減させる。 【解決手段】 コネクタハウジング30の隔壁32に端
子31を貫通固定させ、端子の一方をコネクタ嵌合部3
3側に位置させ、端子の他方を回路基板36に半田付け
した基板用コネクタ50で、少なくとも隔壁32からコ
ネクタ嵌合部側への端子31の一方の突出長さL1 に較
べて、隔壁から回路基板側への端子の他方の突出長さL
2 を長く形成して、回路基板への半田付けによる熱歪み
を吸収可能とした。回路基板36に対して垂直なコネク
タハウジング30に端子31が真直な形状で配設され、
回路基板に対して水平な他のコネクタハウジングに端子
31が屈曲した状態で配設され、端子31が両コネクタ
ハウジングに共用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打抜き成形用の金
型を共用して端子を製作し、相手側コネクタの嵌合方向
が異なる基板用コネクタに端子を適宜屈曲させたり、真
直な状態で配設する等して、端子に作用する熱膨張や熱
収縮、あるいはコネクタ取付の締め付け力等による応力
の影響を低減させた基板用コネクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車等には、オーディオ等の音
響装置、ナビゲータ、室内灯、計器板といった各種の電
装品が多用され、且つそれらの高機能化が図られてい
る。このため、それら各種電装品に接続される電線の使
用量は必然多くなる傾向にある。これら電線を結束した
ワイヤハーネスは、コネクタを介してバッテリと電装品
とを電気接続させている。
【0003】同一車種でも高機能化を図った車両には、
形状の大きなコネクタであってもそれを取り付ける空間
に余裕はある場合はよいが、取付空間に余裕の乏しい車
両の場合には、その都度車種に応じて個別に部品を製作
して使用しなければならず、その場合には製造組立コス
トの上昇を招くことになるので、部品の共用化を図るこ
とが要請される。
【0004】例えば、基板用コネクタに用いられる端子
の場合、金型で成形して製作されるが、基板用コネクタ
の形状の大小に応じて個別の金型で製作していたので
は、金型製作コストの上昇を招くので、その端子もコネ
クタの種類、形状の大小に関係なく極力共用を図る必要
がある。
【0005】例えば、従来のコネクタとして、図6〜図
8に示すPCBコネクタとしての基板用コネクタ1があ
る(これを、「第一の従来技術」という)。PCBはプ
リント回路基板の意味である。この基板用コネクタ1
は、絶縁性を有する合成樹脂材で成型された雌型コネク
タハウジング2を有し、コネクタハウジング2は、相手
側の雄型コネクタ(図示せず)に対する嵌合室6を有す
る嵌合部3と、金型で成型された真直状態の複数個の端
子4を圧入挿通させる隔壁5とで形成されている。隔壁
5に圧入挿通された端子4の一端4aは嵌合室6内に突
出して位置し、端子4の他端4bは回路基板7のプリン
ト導体(銅箔)8を含む回路面側に突出して導体8に半
田9で溶着接続されている。端子4を溶着した雌型の基
板用コネクタ1は、両側の固定部の孔10に小ねじ11
をねじ込むことで回路基板7に固定される。
【0006】一方、図9,図10に示す第二の従来技術
に係る基板用コネクタは、電気接続箱12の絶縁板(後
述する)に適用された形態である。この電気接続箱12
の構成は、アッパケース13とロアケース14との間
に、上からバスバー配線板15(図10)と、上記第一
の従来技術の雌型コネクタハウジング2に対応する部材
として形成された絶縁板16と、電子回路基板17とが
挟持される。これら各要素13〜17を重ねて、係止部
18を被係止部19に嵌合させることで電気接続箱12
が組み立てられる。
【0007】電気接続箱12が組み立てられるに際し
て、予め端子20はこれらの各要素を貫通して配設され
るが、まず端子20は上方から絶縁板16の隔壁16a
(図10)に圧入して固定される。端子20の一端20
aは開口部16bに臨み、さらにバスバー配線板15を
貫通して上方に延び、アッパケース13の底部13aを
貫通してアッパケース開口部13b内の空間に位置す
る。端子20の他端20bは、電子回路基板17の回路
導体(銅箔)17a側に突出して、半田17bにより電
子回路基板17に溶着接続される。この後、各要素13
〜17を重ね合わせて位置決めし、この状態で係止部1
8を被係止部19に嵌合することで電気接続箱12が組
み立てられ、車両の所定箇所に設置されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第一の
従来技術(図6〜図8)における雌型コネクタハウジン
グ2にあっては、通常、端子4は、隔壁5と回路基板7
との間の長さCが短く形成されており、且つ、隔壁5で
は端子4は圧入され、回路基板7側では半田で溶着して
固定されている。かかる状況において、雌型のコネクタ
ハウジング2が例えば、エンジンルームに設置される場
合には、エンジンや排気管等による高温度の環境下に晒
されることとなって、周囲からの温度影響を受け、雌型
コネクタハウジング本体や回路基板7、半田9さらには
端子4が熱的影響を受け、これらの要素に熱膨張や熱収
縮による応力が繰り返して作用し、ひずみを生じる。
【0009】このように、端子4は、隔壁5と回路基板
7との間で固定されているため、生じたひずみを逃がす
ことができず、半田9に亀裂が発生する恐れがあった。
また、雌型コネクタハウジング2は、ビス11により回
路基板7に固定されるため、ビス11の締め付け力が端
子4を介して半田9に伝わり、そのため半田9に過大な
締め付け力が作用して亀裂を生じさせる恐れもあった。
半田9に亀裂が生じると、電気接続性能が著しく低下し
て電装品の作動に支障を惹起する恐れがあった。
【0010】半田9に過大なひずみを生じさせない構造
として、隔壁5と回路基板7との間における端子4の高
さCを真直に長く形成したり、あるいはかかる長い端子
を蛇行するように形成したりして応力によるひずみを吸
収させることも考えられる。しかし、この目的だけのた
めに、端子4を形成するための金型を新たに製作すると
すると、それに要する費用が嵩み、また、コネクタハウ
ジング2の全体の高さC2を高くしたままにして設置し
ようとすると、例えばエンジンルーム内に設置された他
の補機装置や機能部品等に干渉したりして、設置するた
めの空間に余裕がなくなり、基板コネクタを設置する設
計上の制約を受けたりする恐れもある。
【0011】その一方で、端子の高さそのものを長く形
成した上記第二の従来技術(図9〜図10)のような電
気接続箱12に用いられる端子20がある。端子20に
較べて横断面形状や、隔壁16aに受け止められて支持
される支持部の形状や、上下両端20a、20bの形状
が全く同じで、その全長寸法だけが異なる短い端子21
(図11)を、電気接続箱12よりは嵩の低いPCBコ
ネクタである雌型のコネクタハウジング22に使用する
ことが通常よく行われている。
【0012】これは、例えば高級車仕様と大衆車仕様と
によって使い分けたり、相手側の雄型コネクタを回路基
板に対して垂直方向からだけでなく、水平方向からも嵌
合させる場合があることと、隔壁16aから電子回路基
板17までの寸法が長い電気接続箱12に使用される端
子20をそのまま図11の雌型コネクタハウジング本体
22に適用して半田23に亀裂を生じるのを防止するこ
とも考慮する必要があるからである。このようにして端
子20を流用できるとするなら、一つの金型を用いて端
子を成型加工でき、生産コストをも低減することができ
る。
【0013】ところが、雌型のコネクタハウジング22
(図11)における隔壁24と回路基板25との間の寸
法が短いため、すなわち端子21の高さA′が電気接続
箱12(図10)に使用される端子20の高さBよりも
低いため、電気接続箱12の端子20を雌型のコネクタ
ハウジング22にそのまま使用することができず、この
ままでは端子の製造コストの低減を図ることができな
い。
【0014】本発明は、上述した第一、第二の各従来の
技術の問題点に鑑みて工夫されたもので、一つの金型で
成型して製作された端子を、基板用コネクタの形状の大
小や、基板用コネクタの種類に関係なく流用すること
で、新しい金型を新規に製作するのを回避してコストダ
ウンを図り、且つ、端子の回路基板の溶着部における熱
膨張や熱収縮による応力や、回路基板への締め付け力に
よる締め付け応力を低減することのできる基板用コネク
タを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、コネクタハウジングの隔壁
に端子を貫通固定させ、該端子の一方をコネクタ嵌合部
側に位置させ、該端子の他方を回路基板に半田付けした
基板用コネクタにおいて、少なくとも前記隔壁から前記
コネクタ嵌合部側への前記端子の一方の突出長さに較べ
て、該隔壁から前記回路基板側への該端子の他方の突出
長さを長く形成して、回路基板への半田付けによる熱歪
みを吸収可能としたことを特徴とする。
【0016】請求項1記載の基板用コネクタによれば、
回路基板に端子の他方の部分の先端を半田で接続固定す
る際に、半田の熱が隔壁と回路基板との間で端子の他方
の長い部分によって長手方向に吸収され、且つ放熱が効
果的に行われることで、半田や端子に強い内部応力が残
留することがなくなり、半田のクラック等が防止され
る。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の基
板用コネクタにおいて、前記回路基板に対して垂直な前
記コネクタハウジングに前記端子が真直な形状で配設さ
れ、該回路基板に対して水平な他のコネクタハウジング
に該端子が屈曲した状態で配設され、該端子が両コネク
タハウジングに共用されることを特徴とする。
【0018】請求項2記載の基板用コネクタによれば、
コネクタハウジングに嵌合される相手側コネクタの嵌合
方向が、回路基板に対して垂直方向に形成された一のコ
ネクタハウジングと、回路基板に対して水平方向にほぼ
平行に形成された他のコネクタハウジングとで相違し、
一のコネクタハウジングに端子を設ける場合は、隔壁か
ら回路基板に至る端子を回路基板に対して真直に延ばし
た状態で配設する。他のコネクタハウジングに端子を設
ける場合は、上記と同一の端子を屈曲変形させて使用す
る。この時、一のコネクタハウジングに設けられる端子
も、他のコネクタハウジングに設けられる端子も、共に
同一形状の金型で打抜き成型した端子として流用される
ので、端子成形用の金型が一つで済み、コストが低減さ
れる。
【0019】そして、一のコネクタハウジングの長さが
長い場合には、金型で成型されたままの真直な状態の端
子の、隔壁と回路基板との間の長さが十分に長いので、
一のコネクタハウジングや回路基板が周囲から熱的影響
をうけて膨張ないしは収縮しても、長い端子で余裕をも
ってこれらの応力を吸収できる。これにより、回路基板
の半田への亀裂の発生が確実に回避される。さらに、コ
ネクタハウジングの高さが低い、すなわち隔壁から回路
基板に至る寸法が短いコネクタハウジングであっても、
配設される端子を適宜途中で屈曲させることで容易に配
設できるので、コネクタハウジングや回路基板に熱膨張
や熱収縮による応力等が作用しても、屈曲させた端子で
これらの応力等を吸収し、半田への悪影響が抑制され、
電装品等の電気的接続の信頼性が向上する。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の基
板用コネクタにおいて、前記垂直なコネクタハウジング
に配設される端子の、前記隔壁から前記回路基板までの
真直な部分の長さと、前記水平なコネクタハウジングに
配設される端子の、前記隔壁から前記回路基板までの屈
曲した部分の長さが同一であることを特徴とする。
【0021】請求項3記載の基板用コネクタによれば、
一のコネクタハウジング側の端子と他のコネクタハウジ
ング側の端子とのコネクタ嵌合部側の長さすなわち各電
気接触部の長さが同じになるから、相手側コネクタを共
通使用することができる。また、各コネクタハウジング
における各端子の回路基板側の長さが同一であるから、
コネクタハウジングの種類によって端子の熱歪みの吸収
性能に差が生じることがなく、熱歪みの吸収がばらつき
なく正確に行われる。また、請求項2記載の基板用コネ
クタの作用効果と同様に、一のコネクタハウジングに配
設される端子が、回路基板に対して略直立した状態に形
成されるので、金型で成型された端子をなんら曲げ加工
工程を経ることなく、そのままの形状で配設でき、配設
組付作業を簡便に行うことができる。また、隔壁と回路
基板との間における端子の長さが十分に長いので、熱や
締め付け力等による応力はこの部分で吸収され、半田に
クラック、ひびといった亀裂の生じるのが未然に防止さ
れる。また、設置空間にゆとりある部位にコスト安価な
基板用コネクタを設けることが可能となる。また、他の
コネクタハウジングに対する相手側コネクタの嵌合方向
が、回路基板と略平行をなすような方向に設定されるの
で、金型で製作された端子を隔壁と回路基板との間の所
定箇所で略直角に屈曲させるという簡単な作業だけで他
のコネクタハウジングに配設することができる。また、
隔壁と回路基板との間での端子の長さが十分に長いの
で、熱により他のコネクタハウジングや回路基板に応力
が生じても、この屈曲変形させた部分でこれら応力を吸
収させることができる。その結果、半田のクラックやひ
び等の発生が未然に防止される。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れか記載の基板用コネクタにおいて、前記コネクタハウ
ジングが前記回路基板にネジ手段で固定されることを特
徴とする。
【0023】請求項4記載の基板用コネクタによれば、
コネクタハウジングを回路基板へ取り付け固定する際の
締め付けに起因する端子の歪み等を端子の回路基板側の
長い部分で逃がすことができる。それによって、回路基
板の半田にクラック等の悪影響が生じる心配がなくな
る。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れか記載の基板用コネクタにおいて、前記コネクタハウ
ジングが電気接続箱の絶縁壁で構成されたことを特徴と
する。
【0025】請求項5記載の基板用コネクタによれば、
電気接続箱内の回路基板の半田による熱影響が回避さ
れ、電気接続箱のコネクタハウジングと外部ワイヤハー
ネスの相手側コネクタとの電気的接続が確実に行われ、
電気接続箱における電気的接続の信頼性が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る基板用コネク
タの一実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明す
る。図1〜図3は、PCBコネクタのうち形状の大きな
雌型のコネクタハウジング30を含む構成を示し、図
4,図5は、形状の小さな雌型のコネクタハウジング4
0を含む構成を示す図である。
【0027】先ず、図1〜図3に示す大型形状の基板用
コネクタについて説明する。符号30は、一つの基板用
コネクタ本体である合成樹脂材で形成した雌型のコネク
タハウジングである。コネクタハウジング30の高さ方
向中間部には、例えば銅合金でなる複数の同一形状のピ
ン状の端子31を圧入して着座させる水平な隔壁32が
形成されている。隔壁32の上方には、相手側の雄型の
コネクタA(図3)を回路基板36に対して略直交する
方向に嵌合させる嵌合室34を有するコネクタ嵌合部3
3が形成されている。嵌合室34内に端子31の上半側
のタブ状の電気接触部31aが突出している。
【0028】また隔壁32の下方には、端子31の下半
側の長めの基板接続部31bを挿通させる空間である収
容部35が形成されている。基板接続部31bは電気接
触部31aと較べて倍程度ないしそれ以上の長さに形成
され、且つ電気接触部31aよりも幅狭に形成されてい
る。少なくとも隔壁32からコネクタ嵌合部33側への
端子31の電気接触部31aの突出長さL1 に較べて、
隔壁32から回路基板36側への端子31の基板接続部
31bの突出長さL2 が長く設定されている。
【0029】雌型のコネクタハウジング30の下部両側
の取付部37には、回路基板36のネジ挿通孔に対応し
てネジ取付孔37が設けられ、小ネジ(ネジ手段)38
を締め付けることで雌型のコネクタハウジング30が回
路基板36に固定される。
【0030】上記端子31は、真直な形状であり、雌型
のコネクタハウジング30を回路基板36にネジ固定す
る前に、予め隔壁32の挿通孔32aに上から圧入さ
れ、図3のように二列に配列される。電気接触部31a
と基板接続部31bとの間の境の部分31cが挿通孔3
2aに圧入されている。圧入部31cは両側に一対のス
トッパ31c1 を張り出し形成し、ストッパ31c1
下側に幅狭部31c2 を形成したものである。圧入に代
えてコネクタハウジング30の隔壁32に端子31の長
手方向中間部をインサート成形で固定することも可能で
ある。
【0031】回路基板36の下面には例えば銅箔よりな
る導電回路をプリント形成した回路面36aが形成され
ている。また、各端子31の下半側の基板接続部31b
に対応する部分に孔36bが穿設され、孔36bに基板
接続部31bの先端側が挿入されている。回路基板36
の回路面36b側に突出した基板接続部31bは、半田
39で回路基板36に固定されている。ネジ38をネジ
取付孔37にねじ込んで雌型のコネクタハウジング30
を回路基板36に締め付け固定することで、基板用コネ
クタの組立が完了する。これにより、端子31は、隔壁
32と回路基板36との間で略直立した状態で固定され
る。
【0032】こうして完成された基板用コネクタ50は
例えば電気接続箱53に配設され、あるいは電気接続箱
53の絶縁壁でコネクタハウジング30が一体に形成さ
れる。図示しないワイヤハーネスの終端の雄型のコネク
タA(図3)を嵌合室34に挿入することで、雄型のコ
ネクタAと回路基板36との電気的接続が行われる。
【0033】次に、図4,図5に示す小型形状の基板用
コネクタ51について説明する。符号40は、合成樹脂
材で成型された他のコネクタハウジングとしての雌型の
コネクタハウジングである。この雌型のコネクタハウジ
ング40のコネクタ嵌合部41の嵌合室42に挿入され
る雄型のコネクタAの嵌合方向は、回路基板43と略平
行になるように形成されている。嵌合室42の底部には
端子44を圧入して支持させるための隔壁45が形成さ
れている。隔壁45の外側には、雌型のコネクタハウジ
ング40を回路基板43に小ネジ46により固定するた
めのネジ孔47を有する取付部48が設けられている。
回路基板43には、上記図2、図3で示した回路基板3
6と同様に下面に回路面43aが形成されている。
【0034】端子44は、全長の長い端子44aと短い
端子44bとの二種類が隔壁45に圧入して挿通されて
いる。短い端子44bは、前記コネクタハウジング30
に用いられる端子31と同一金型で成型された端子を流
用したものである。もう一方の長い端子44aは、別の
金型で成型加工されたものである。端子44a、44b
の一方の電気接触部44cは、嵌合室42内に突出し、
端子44a、44bの他方の基板接続部44dは隔壁4
5の外部に露出されている。外部に露出した基板接続部
44dは、回路基板43に沿って平行に延びた状態から
回路基板43に向けてほぼ直角に屈曲している。基板接
続部44dの先端側は回路基板43を貫通して下側の回
路面43aに突出し、半田45で回路面43aに溶着さ
れている。各端子44の電気接触部44cに較べて基板
接続部44dの長さは倍程度ないしそれ以上に設定され
ている。
【0035】ネジ46を取付部48のネジ孔47にねじ
込むことで、雌型のコネクタハウジング40が回路基板
43に固定され、端子44は隔壁45と回路基板43と
の間で略直角に屈曲変形された状態で固定されている。
隔壁45に端子44の長手方向中間部が圧入固定されて
いる。図3の端子31は図5の下側の短い端子44bを
真直な状態で流用することができる。
【0036】雄型のコネクタAを図で左方から回路基板
43に沿って平行に嵌合室42に挿入することで、両コ
ネクタA,51内の端子が相互に接続され、雄型のコネ
クタAと回路基板43とが電気的に接続される。
【0037】上記した構成により、大型形状の雌型のコ
ネクタハウジング30に配設できる端子31を流用して
屈曲変形させるだけの簡便な作業で、小型形状の雌型の
コネクタハウジング40に配設することができる。ある
いは、小型形状の雌型のコネクタハウジング40に配設
する端子44を屈曲させる前の状態で大型の雌型のコネ
クタハウジング30に配設することができる。
【0038】このように、雄型のコネクタAの嵌合方向
の如何にかかわらず、同一の金型で成型した端子31を
流用して用いることができ、そのため新たな金型を製作
する必要がなく、コスト上昇を回避できる作用効果を奏
する。
【0039】また、大型形状の雌型のコネクタハウジン
グ30に真直な端子31を配設した場合には、端子31
の隔壁32と回路基板36との間の長さが長いので、端
子31や回路基板36が半田等の熱の影響を受けて膨張
や収縮変形して、これによる応力が端子31に作用して
も、収容部35内の基板接続部31bの長さが長いの
で、この応力が基板接続部31bによって長手方向にあ
るいは幅方向に確実に吸収される。且つ基板接続部31
bが長いから、放熱性が良く、これによっても熱歪みの
影響が低減される。これらにより、半田39にクラック
等を生じる心配がなくなる。また、ネジ38による締め
付け力が収容部35内の端子の基板接続部31bに作用
しても、基板接続部31bがその力を吸収するから、半
田39に無理な力が作用せず、半田39の亀裂の発生等
をを確実に回避できる。
【0040】他方、小型形状の雌型のコネクタハウジン
グ40に端子44を配設する場合には、端子31を直角
に屈曲変形させるだけで済む。隔壁45と回路基板43
との間の端子44bの長さは、隔壁32と回路基板36
との間の端子31の長さと同じである。このように、高
さの高い雌型のコネクタハウジング30に用いたのと同
じ端子44bを高さの低い雌型のコネクタハウジング4
0に配設したことで、熱的影響によるコネクタハウジン
グ本体40や、回路基板43の膨張や収縮、あるいはネ
ジ46の締め付け力等による応力を、隔壁45と回路基
板43との間の端子44の長い部分で長手方向に吸収す
ることができ、半田49に亀裂が発生するのを効果的に
低減できるだけでなく、信頼性を高めた電気接続を確保
できる効果を奏する。
【0041】さらに、雄型のコネクタAの嵌合方向が、
回路基板に対して垂直方向あるいは水平方向のいずれの
タイプの基板用コネクタ50,51に対しても対応で
き、取付空間のスペースに制約を受けることのない基板
用コネクタを得ることができる作用効果をも有する。
【0042】以上、本実施の形態を具体的に詳述してき
たが、具体的な構成はこの形態に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれるものである。
【0043】例えば、上記実施の形態では、一方及び他
方の基板用コネクタ50,51を共にPCBコネクタの
雌型のコネクタハウジング30,40の形態に適用した
場合について説明したが、図10に示すようにコネクタ
ハウジングを電気接続箱12の絶縁壁16で形成し、絶
縁壁16の隔壁16aに端子20を配設し、端子20
を、図4,図5に示す雌型のコネクタハウジング40に
屈曲させて配設することもできる。
【0044】また、上記各形態では端子20,31,4
4の基板接続部20b,31b,44dを真直ないし9
0°屈曲させたものを使用したが、基板接続部20b,
31b,44dを波状に蛇行させて撓み吸収性をアップ
させることも可能である。また、上記端子20,31,
44は板状の形態であるが、丸形断面をなす端子にも適
用することができる。また、上記基板用コネクタ50,
51は、自動車以外の一般機械産業分野の装置の電気配
線にも応用できるものであることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、回路基板に端子の他方の部分の先端を半田で接続固
定する際に、半田の熱が隔壁と回路基板との間で端子の
他方の長い部分によって長手方向に吸収され、且つ放熱
が効果的に行われることで、半田や端子に強い内部応力
が残留することがなくなり、半田のクラック等が防止さ
れる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、水平
なコネクタハウジング用の端子を屈曲させる前の真直な
状態で垂直なコネクタハウジングに適用することで、端
子の共用化が図られ、端子の打抜き成形金型が一種類で
済み、製造コスト及び部品コストが低減される。
【0047】また、請求項3記載の発明によれば、一の
コネクタハウジング側の端子と他のコネクタハウジング
側の端子とのコネクタ嵌合部側の長さすなわち各電気接
触部の長さが同じになるから、相手側コネクタを共通使
用することができる。また、各コネクタハウジングにお
ける各端子の回路基板側の長さが同一であるから、コネ
クタハウジングの種類によって端子の熱歪みの吸収性能
に差が生じることがなく、熱歪みの吸収がばらつきなく
正確に行われる。
【0048】また、請求項4記載の発明によれば、コネ
クタハウジングを回路基板へ取り付け固定する際の締め
付けに起因する端子の歪み等を端子の回路基板側の長い
部分で逃がすことができるから、締め付けに起因して回
路基板の半田にクラック等の悪影響が生じる心配がなく
なる。
【0049】また、請求項5記載の発明によれば、電気
接続箱内の回路基板の半田による熱影響が回避され、電
気接続箱のコネクタハウジングと外部ワイヤハーネスの
相手側コネクタとの電気的接続が確実に行われ、電気接
続箱における電気的接続の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板用コネクタの一実施形態を示
す平面図である。
【図2】同じく基板用コネクタを示す、図1のII−II線
断面図である。
【図3】同じく基板用コネクタを示す、図1のIII−III
線断面図である。
【図4】上記基板用コネクタと同一長さの端子を水平な
他のコネクタハウジングに共用した形態の基板用コネク
タを示す正面図である。
【図5】同じく基板用コネクタを示す、図4のV−V線
断面図である。
【図6】第一の従来技術における基板用コネクタを示す
平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線断面図である。
【図9】第二の従来装置における基板用コネクタを含む
電気接続箱を示す分解斜視図である。
【図10】図9の電気接続箱の要部である基板用コネク
タを示す縦断面図である。
【図11】従来の他の形態のPCBコネクタを示す縦断
面図である。
【符号の説明】
16 絶縁壁 30,40 コネクタハウジング 31,44 端子 31a,44c 電気接触部 31b,44d 基板接続部 32,45 隔壁 33,41 コネクタ嵌合部 36,43 回路基板 38,46 ねじ手段(ねじ,小ねじ) 39,49 半田 50,51 基板用コネクタ 53 電気接続箱 A 相手側のコネクタ L1 ,L2 突出長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/16 H01R 9/09 Z 5G361 // H05K 7/14 23/68 N Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 BB01 BB22 CC22 CC23 EE03 EE04 EE27 EE29 FF01 GG20 HH05 HH16 HH18 HH20 HH21 HH23 HH24 5E077 BB23 BB31 CC22 CC23 CC30 DD01 GG10 JJ01 JJ05 JJ20 5E085 BB08 BB22 CC01 CC09 DD01 EE05 FF19 JJ21 JJ25 5E087 FF02 FF19 GG02 GG06 MM03 MM04 MM08 MM12 RR06 RR29 RR31 5E348 AA03 AA32 EE39 EF26 5G361 BB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングの隔壁に端子を貫通
    固定させ、該端子の一方をコネクタ嵌合部側に位置さ
    せ、該端子の他方を回路基板に半田付けした基板用コネ
    クタにおいて、少なくとも前記隔壁から前記コネクタ嵌
    合部側への前記端子の一方の突出長さに較べて、該隔壁
    から前記回路基板側への該端子の他方の突出長さを長く
    形成して、回路基板への半田付けによる熱歪みを吸収可
    能としたことを特徴とする基板用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記回路基板に対して垂直な前記コネク
    タハウジングに前記端子が真直な形状で配設され、該回
    路基板に対して水平な他のコネクタハウジングに該端子
    が屈曲した状態で配設され、該端子が両コネクタハウジ
    ングに共用されることを特徴とする請求項1記載の基板
    用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記垂直なコネクタハウジングに配設さ
    れる端子の、前記隔壁から前記回路基板までの真直な部
    分の長さと、前記水平なコネクタハウジングに配設され
    る端子の、前記隔壁から前記回路基板までの屈曲した部
    分の長さが同一であることを特徴とする請求項2記載の
    基板用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングが前記回路基板
    にネジ手段で固定されることを特徴とする請求項1〜3
    の何れか記載の基板用コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記コネクタハウジングが電気接続箱の
    絶縁壁で構成されたことを特徴とする請求項1〜4の何
    れか記載の基板用コネクタ。
JP2001008864A 2001-01-17 2001-01-17 基板用コネクタ Withdrawn JP2002216870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001008864A JP2002216870A (ja) 2001-01-17 2001-01-17 基板用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001008864A JP2002216870A (ja) 2001-01-17 2001-01-17 基板用コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002216870A true JP2002216870A (ja) 2002-08-02

Family

ID=18876423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001008864A Withdrawn JP2002216870A (ja) 2001-01-17 2001-01-17 基板用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002216870A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007236018A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Yazaki Corp 電気接続箱
JP2008287951A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd 基板用コネクタ
JP2009252528A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Jst Mfg Co Ltd 雄端子及びこれを有するコネクタ
JP2012022965A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Yazaki Corp 基板と端子ブロックとの取付構造
JP2013229414A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007236018A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Yazaki Corp 電気接続箱
JP2008287951A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd 基板用コネクタ
JP2009252528A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Jst Mfg Co Ltd 雄端子及びこれを有するコネクタ
JP2012022965A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Yazaki Corp 基板と端子ブロックとの取付構造
JP2013229414A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101577262B (zh) 功率半导体模块系统
US8610261B2 (en) Power semiconductor device
JP4597659B2 (ja) ジャンクションブロック
US7267556B2 (en) Electrical junction box
US8530759B2 (en) Electronic apparatus
CN103151628B (zh) 连接端子
JPH11135911A (ja) 基板と圧接コネクタとの組付方法及び該方法に用いる圧接コネクタ
JP3457239B2 (ja) 電気接続箱における回路形成方法および回路の接続構造
US6997737B2 (en) Soldering structure between a tab of a bus bar and a printed substrate
WO2011065461A1 (ja) 回路構成体及び電気接続箱
US8867220B2 (en) Packaging board with visual recognition windows
JP2002216870A (ja) 基板用コネクタ
JPH0515035A (ja) 電気接続箱
JP6617119B2 (ja) 電子部品ユニット、ワイヤハーネス、及び、コネクタ固定構造
JPH09200926A (ja) 電気接続箱
JP4728873B2 (ja) 配線基板ユニット
JP2007151296A (ja) コネクタ付基板
JPH0515036A (ja) 電気接続箱
JP3309751B2 (ja) マルチ端子および該マルチ端子を備えた電気接続箱
KR200302435Y1 (ko) 하이브리드 정션박스
KR100458750B1 (ko) 하이브리드 정션박스
JP5511338B2 (ja) 基板取付体
JP4228940B2 (ja) 電気接続箱
JP2021083227A (ja) 電力変換装置
JP3980944B2 (ja) 接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401