JPH0819778A - 自動捨て水型の活性炭再生式浄水器 - Google Patents

自動捨て水型の活性炭再生式浄水器

Info

Publication number
JPH0819778A
JPH0819778A JP17748894A JP17748894A JPH0819778A JP H0819778 A JPH0819778 A JP H0819778A JP 17748894 A JP17748894 A JP 17748894A JP 17748894 A JP17748894 A JP 17748894A JP H0819778 A JPH0819778 A JP H0819778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
activated carbon
water purifier
purifier
waste water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17748894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Eki
驛  利男
Toshiharu Otsuka
俊治 大塚
Kazuyuki Enomoto
和幸 榎本
Yoshinobu Uchimura
好信 内村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP17748894A priority Critical patent/JPH0819778A/ja
Publication of JPH0819778A publication Critical patent/JPH0819778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ヒータを備えた活性炭再生式の浄水器におい
て、使用状況に応じた適量の捨て水を自動的に行わせる
ことにより、浄水器の使い勝手を向上させることを目的
とする。 【構成】活性炭カートリッジ(34)は電動三方弁(92)
を介して浄水吐出ホース(24)および捨て水ホース(3
0)に接続してある。電動三方弁(92)は制御装置(10
2)によって制御され、浄水器(10)への通水の初期に
はカートリッジ(34)は捨て水ホース(30)に接続さ
れ、先ず捨て水が行われた上で、浄水吐出モードに切換
えられる。浄水器を電源に接続した時や、長期間使用し
なかった時には、その後最初の通水時には3lの捨て水
が行われる。カートリッジ(34)が毎日再生されている
場合には、毎朝最初の通水時に1lの捨て水が行われ
る。浄水器の使用後1時間を経過した時には、次の通水
の初期には0.5lの捨て水が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、活性炭を随時加熱する
ことにより活性炭を煮沸滅菌すると共に再生し、長期間
にわたって活性炭の吸着能力を維持するようになった、
活性炭再生式の浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】水道水を活性炭に接触させることによ
り、水道水中に溶存する残留塩素や、トリハロメタンの
ような有害な有機塩素化合物や、2メチルイソボルネオ
ールやジオスミンのような黴くさい物質を活性炭に吸着
させて除去するようになった浄水器は市販されている。
【0003】水道水を活性炭に接触させると、次亜塩素
酸イオンが除去され、水の殺菌力が失われるので、不使
用時には活性炭のところでバクテリアが繁殖するおそれ
がある。そこで、従来の浄水器においては、活性炭の後
段に中空糸膜フィルターを設け、フィルターの濾過作用
によりバクテリアを除去するようになっている。
【0004】他方、従来技術においては、浄水器にヒー
タを設け、活性炭を随時煮沸滅菌することが提案されて
いる(例えば、特公昭51-23817号)。また、加熱によ
り、沸点の低いトリハロメタンのような物質は活性炭か
ら脱着されると共に、活性炭表面の活性点が復活するの
で、活性炭が再生される。斯る活性炭再生式の浄水器
は、長期間にわたって活性炭の浄化能力を維持すること
ができ、高価な活性炭カートリッジの交換に伴うランニ
ングコストを低減できるという利点がある。
【0005】活性炭再生式の浄水器においても、活性炭
の後段に中空糸膜フィルターを設け、バクテリアの流出
を防止するのが好ましい。しかし、現在の技術水準で
は、中空糸膜フィルターは十分な耐熱性を備えていない
ので、活性炭再生時に発生する熱水や水蒸気によって中
空糸膜フィルターが劣化するおそれがある。従って、活
性炭再生式の浄水器では、活性炭の後段に中空糸膜フィ
ルターを設けるのが困難である。このため、長期間の不
使用後に浄水器に通水すると、通水の初期には活性炭や
ホースのところで繁殖したバクテリアが流出するおそれ
があり、浄水を直ちに飲用に供するのは衛生的でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、浄水器の取り
扱い説明書などにより使用者の注意を喚起し、通水初期
に浄水器から流出する水は捨てるように使用者に勧告す
るのが望ましい。しかし、取り扱い説明書通りの捨て水
をするのは使用者にとってしばしば面倒である。また、
取り扱い説明書には、安全上の見地から捨て水の量は多
めに記載することが多いので、捨て水中の待ち時間が多
くなる。
【0007】本発明の目的は、適量の捨て水を自動的に
行うことの可能な、使い勝手の良い、活性炭再生式の浄
水器を提供することにある。
【0008】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、活
性炭再生式の浄水器において、浄水吐出管路および捨て
水管路と、活性炭容器を浄水吐出管路又は捨て水管路に
選択的に接続する電動切換え弁と、浄水器の使用状況に
応じて電動切換え弁を制御する制御装置とを設け、浄水
器への通水の初期には浄水器の使用状況に応じた量の水
を強制的に捨て水管路に送るようにしたことを特徴とす
るものである。
【0009】捨て水の量は、浄水器を電源に接続する時
や例えば連続3日以上使用しなかった場合のように、長
期間の不使用後に浄水器に通水が行われた時には、通水
初期には例えば約3lの捨て水が行われ、浄水器が毎日
使用されている条件では日々の最初の通水時の初期には
約1lの捨て水が行われるように設定することができ
る。また、捨て水量をよりきめ細かく制御するために
は、浄水器の長期間の不使用後3lの捨て水が行われた
条件において、浄水器の使用間隔が例えば1時間を超え
たときの通水時には、例えば0.5lの捨て水が行われ
るようにすることができる。
【0010】このように、本発明の浄水器においては浄
水器の使用状況に応じた適量の捨て水が自動的に行われ
るので、使用者が捨て水量を管理する必要がなく、本発
明の浄水器は使い勝手が良い。
【0011】
【実施例】添付図面を参照しながら本発明の浄水器の好
適な実施例を説明する。初めに図1に基づいて本発明の
浄水器の使用例を説明するに、この浄水器10は、例え
ば、流し12を備えた台所カウンター14上に載置して
使用することができる。図示した使用例では、流しには
シングルレバー型の湯水混合栓16が設置してあり、こ
の湯水混合栓16には給湯パイプ16Aを介して給湯機
(図示せず)からの湯が供給され、水道管(図示せず)
に接続された給水パイプ16Bから上水が供給されるよ
うになっている。
【0012】水栓16のスパウト18には切換え弁機構
を内蔵した蛇口アダプタ20が取付けてあり、このアダ
プタ20は上水供給ホース22と浄水吐出ホース24と
により浄水器10に接続されている。アダプタ20のハ
ンドル26を所定位置に回すと、水栓16からの上水は
上水供給ホース22により浄水器10に送られ、処理さ
れた水は吐出ホース24からアダプタ20に送り返さ
れ、その出口28から吐出される。ハンドル26を他の
位置に回すと、水栓16からの未処理の上水(又は湯水
混合物)は浄水器10を経由することなくアダプタ20
の出口28からそのまゝ吐出される。浄水器10には、
更に、捨て水ホース30が接続してあり、浄水器10へ
の通水の初期に必要に応じて所定量の水を流し12に捨
てるようになっている。また、活性炭の再生時に浄水器
10内に生じた熱水や水蒸気もこの捨て水ホース30を
利用して流し12に排出される。
【0013】図2を参照するに、この浄水器10は、水
道水中に浮遊する赤錆や微生物などの粒子成分を予めフ
ィルターの濾過作用により除去し、次に、水道水中に溶
存する残留塩素やトリハロメタンや臭気物質のような有
害な或いは不本意な物質を活性炭の吸着作用により除去
するようになっている。このため、この浄水器10は、
中空糸膜フィルターのようなフィルターが内蔵された濾
過段32と、活性炭が充填された活性炭カートリッジ3
4からなる吸着段とを備えている。浄水器のこれらの構
成要素は、底板36付きのベース38に支持され、外側
ケース40によって囲われている。
【0014】水栓16からの上水は上水供給ホース22
を介して濾過段32に送られ、濾過された上水はホース
42を介して活性炭カートリッジ34に送られる。濾過
段32の出口には、従来型の流量センサ44が内蔵して
あり、浄水器10を流れる水の流量を検出するようにな
っている。この流量センサ44は、また、浄水器への通
水を検知するためにも利用されるもので、浄水器の他の
任意の場所に配置することができる。流量センサ44に
代えて、圧力センサや圧力スイッチを使用して通水を検
出すると共に、通水時間に応じて流量を演算してもよ
い。
【0015】図3に示したように、活性炭カートリッジ
34はステンレス鋼板の巻き締め製缶により形成された
容器46からなり、ホース42が接続される入口48を
有する。容器46の中央にはスケレトン状の芯枠50が
配置してあり、その周りには活性炭素繊維や粒状活性炭
をバインダーなどで成形した活性炭エレメント52が固
定してある。入口48から容器46内に流入した上水は
環状の空間54に分配され、活性炭エレメント52を通
過しながら浄化され、容器の出口56から流出する。
【0016】活性炭カートリッジ34の底部には電気ヒ
ータ60が固定してあり、ヒータへの通電時にカートリ
ッジ34を底部から加熱するようになっている。このた
め、容器46の底板には複数のネジ62が溶接してあ
り、ナットにより電気ヒータ60が締結してある。ヒー
タ60は、カップ状の金属放熱板64と発熱体66とで
構成することができ、発熱体66には、ニクロム線を雲
母箔で挟んだマイカヒータやシーズヒータを使用するこ
とができる。発熱体66と容器底部との間にはアルミニ
ウム伝熱板68を挟み、発熱体の熱が充分に容器に伝達
されるようにするのが好ましい。
【0017】容器46の中央部は上げ底になっており、
この中央上げ底部にはその温度検出するためのサーミス
タ70が伝熱関係で接触させてある。サーミスタ70は
コイルばね72によって放熱板64に支持されたサーミ
スタホルダー74に支持されており、中央上げ底部に弾
力接触されている。活性炭容器46と放熱板64との継
ぎ目には、アルミニウム箔テープ76を貼付し、ヒータ
の熱が良好に活性炭カートリッジ34伝わるようにする
のが好ましい。
【0018】図2を参照するに、活性炭容器46の出口
56には切換え弁78が装着してあり、活性炭再生時に
カートリッジ34内に発生した熱水や水蒸気を捨て水ホ
ース30を介して流し12に排出させるようになってい
る。この切換え弁78は感温型のもので、カートリッジ
34から流出する熱水や水蒸気の温度に応じて出口が自
動的に切換わるようになっている。図4および図5に示
したように、切換え弁78は、熱膨張性ワックス組成物
などからなる感温エレメントを内蔵した可動部80と浄
水出口82と熱水出口84を備え、雰囲気温度の上昇に
伴いスピンドル86が伸長して弁体88を図4において
右方に移動させ、カートリッジ34からの熱水や水蒸気
を熱水出口84に流出させるようになっている。この切
換え弁78は、例えば、雰囲気温度が60℃以下の時に
は流体は浄水出口82に送られ、上記温度を超えると熱
水出口84に送られるように設定することができる。
【0019】図2に示したように、切換え弁78の浄水
出口82はホース90を介して電動切換え弁92に接続
され、熱水出口84は熱水排出ホース94およびT継手
96を介して捨て水ホース30に接続されている。電動
切換え弁92は、従来型の減速ギヤ付きモータ98と三
方弁100により構成することができる。三方弁100
は、浄水吐出ホース24と捨て水ホース30に夫々接続
された2つの出口を備え、ホース90からの浄水を浄水
吐出ホース24又は捨て水ホース30に選択的に切換え
るようになっている。三方弁100を駆動するモータ9
8および電気ヒータ60はベース38内に設けた制御装
置102(図6)によって制御される。制御装置102
への電力は電源コード104(図1)から得られる。浄
水器10のベース40には、また、操作表示部106が
設けてある。
【0020】図6には、制御装置102の構成の一例を
示す。制御装置102はプログラムされたマイクロコン
ピュータ(以下、マイコン)108により構成すること
ができ、流量センサ44およびサーミスタ70の出力は
マイコン108に入力される。マイコン108はソリッ
ド・ステート・リレー(SSR)110を介してヒータ
60への通電を制御するようになっている。電源回路1
12の交流出力は、SSR110と温度ヒューズ114
を介してヒータに供給される。マイコン108は。ま
た、モータドライバを介して切換え弁92のモータ98
を駆動する。
【0021】次に、図7以下のフローチャートに沿って
マイコン108の動作を説明しながらこの浄水器10の
作動と使用の態様について説明する。概略的には、マイ
コン108は、使用者がアダプタ20のハンドル26を
操作して水栓16を浄水器10に接続した状態で、水栓
16を開けて浄水器10に通水した時には、通水初期に
浄水器から流出する所定量の水を使用状況に応じて捨て
水ホース30を介して流し12に捨てた上で、切換え弁
92を切換えて浄水を浄水吐出ホース24を介して水栓
16に供給するようにプログラムされている。フローチ
ャートに示した実施例では、浄水器の使用条件に応じて
捨て水は次のような量で行われる。 (1)3lの捨て水:電源プラグをコンセントに接続し
た後の最初の通水時、浄水器が連続3日間使用されなか
った後の最初の通水時、および、上記状況の後続く3日
間の最初の通水時 (2)1lの捨て水:浄水器の活性炭が毎日煮沸滅菌さ
れている場合には、活性炭再生後の最初の通水時 (3)0.5lの捨て水:最初の通水時に3lの捨て水
が行われた場合において、前回の使用と次の使用との間
の間隔が1時間以上経った時の次の通水時 また、マイコン108は、使用者が予め設定した所定時
刻が到来した時には毎日自動的に(および、使用者が手
動再生スイッチを押した場合にはその都度)ヒータ60
に通電し、活性炭を煮沸滅菌すると共に活性炭を再生す
るようにプログラムされている。
【0022】より詳しくは、図7以下のフローチャート
を参照するに、電源コード104のプラグをコンセント
に差し込むと、マイコン108の初期化が行われ(S1
01)、モータ98はカートリッジ34を捨て水ホース
30に接続する初期位置に復帰される(S102)。マ
イコンの初期化処理(S101)では、後述する第1レ
ベルの捨て水が選択されると共に、活性炭再生要求を表
す“再生フラグ”(後述)および温度判定のシーケンス
を表す“シーケンスフラグ”(後述)が夫々“0”にセ
ットされる。これらのフラグは、夫々、マイコン108
のメモリの1ビットを利用して実現することができるも
ので、以下、他の各種のフラグやカウンタやタイマも同
様にマイコン108とそのメモリにより実現することが
できる。
【0023】次に、“捨て水フラグ”に“1”が立てら
れる(S103)。捨て水フラグ“1”は捨て水要求を
表し、捨て水フラグ“0”は捨て水が必要ないことを表
す。次に、“再生パスカウンタ”が予め“3”にセット
される(S104)。“再生パスカウンタ”は、活性炭
の煮沸滅菌と再生が連続して3日間行われなかったこと
を計測するためのものである。再生パスを計測するの
は、この浄水器では、後述するように、浄水器に通水が
されない場合のカートリッジ34の空焚きを防止するた
め、活性炭再生時刻が到来しても前回の再生後浄水器が
使用されない場合には活性炭を加熱しない(つまり、活
性炭再生をパスする)ようにプログラムされているから
である。
【0024】次に、活性炭の煮沸滅菌と再生が連続して
3日間行われなかったことを表す“再生パスフラグ”を
予めセットした後(S105)、電源プラグが抜かれな
い限りS106以下の処理が繰り返される。即ち、S1
06ではサーミスタ70の出力が入力されると共に流量
センサ44からの信号により流量が演算され、S107
〜108では表示操作部106のスイッチ入力が読み込
まれると共に表示パネルが駆動される。
【0025】電源プラグ差し込み後、水栓16を開けな
い限り、通水は検知されず(S109)、活性炭再生要
求を表す“再生フラグ”はS101でゼロに初期化され
たまゝであるので(S110)、使用者が手動再生スイ
ッチを押すか(S121)、設定された再生時刻が到来
するまでは(S122)、S151で使用間隔タイマ
(後述するように、この使用間隔タイマは、前回の使用
と次回の使用との間の時間間隔を計測するためのもので
ある)をインクレメントした後、S106の処理へと戻
る。
【0026】電源プラグ差し込み後、水栓16を初めて
開いて浄水器に通水すると(S109)、使用間隔タイ
マをクリヤした後(S111)、S112の判定へ進
む。捨て水フラグはS103で予め“1”にセットされ
ているので、この通水時には“捨て水サブルーチン”が
実行される(S113)。
【0027】図10のフローチャートに捨て水サブルー
チンの詳細を示す。図10を参照するに、S201で
は、捨て水のレベルが判定される。第1レベルの捨て水
は毎日一回の頻度で行われる捨て水(および、長期間不
使用後の最初の通水時の捨て水)を表し、第2レベルの
捨て水は一日の中で使用間隔に応じて行われる捨て水を
表す。電源プラグ差し込み後の初めての通水時には、前
述したように初期化(S101)により第1レベルの捨
て水が選択されているので、S202に進む。再生パス
フラグは“1”にセットされているので(S105)、
3lの捨て水量が設定され(S203)、捨て水の量が
3lに達するまでは(S205)、浄水器から流出する
水は捨て水ホース30を介して流しに廃棄される。3l
の捨て水が終わると(S205)、捨て水フラグがクリ
ヤされ(S206)、通水フラグがセットされる(S2
07)。この“通水フラグ”は、前回の活性炭再生から
現在までに通水がなされたか否かを表すもので、前回の
活性炭再生から現在までに通水がなされなかった場合に
は、活性炭再生時刻になっても活性炭の再生をパスする
ためのものである。次に、S104で“3”にセットさ
れた再生パスカウンタがデクレメントされ(S20
8)、メインルーチンに復帰する。
【0028】3lの捨て水が終わると、捨て水フラグが
クリヤされるので(S206)、S112の判定の次に
は電動切換え弁92が切換えられ(S114)、浄水器
は浄水吐出ホース24に接続される。このようにして、
電源プラグを差し込んだ後の通水時には、先ず3lの捨
て水が行われ、それから浄水が吐出される。
【0029】浄水器への通水が停止されると(S10
9)、手動再生スイッチが押されるか(S121)、操
作部106の再生時刻設定スイッチにより設定された再
生時刻が到来するまでは(S122)、使用間隔タイマ
がインクレメントされ(S151)、第1レベルの捨て
水が行われている場合に使用間隔が1時間を超えると
(S152)、捨て水フラグがセットされる(S15
5)と共に、第2レベルの捨て水が選択され(S15
6)、切換え弁92が捨て水位置にセットされる(S1
57)。従って、1時間経過後に次の通水がなされた場
合(S109)には、捨て水サブルーチン(S113)
においてその都度0.5lの捨て水が行われる(S21
2〜S215)。
【0030】電源接続後には、手動再生スイッチが押さ
れるか(S121)、設定された活性炭再生時刻が到来
すると(S122)、S124〜S125の処理の後、
予め切換え弁92が捨て水位置に切換えられた上で(S
126)、活性炭再生のためのサブルーチン(S12
7)が実行される。再生時刻は浄水器を使用しない深夜
などの時刻に設定しておくのが好ましい。活性炭再生サ
ブルーチンを図11のフローチャートに示す。先ず、温
度判定シーケンスを表す“シーケンスフラグ”がチェッ
クされる(S301)。このシーケンスフラグは前述し
たようにマイコン初期化(S101)において“0”に
セットされており、“0”は活性炭カートリッジ34の
昇温時の温度判定シーケンスを表し、“1”は再生完了
後のカートリッジ34の冷却時の温度判定シーケンスを
表す。次に、SSR110が励磁され、ヒータ60への
通電が開始される(S302)。同時に、表示パネルに
は“再生中”または“準備中”などの使用禁止表示がな
され(S303)、使用者が誤って浄水器を使用するの
を防止する。
【0031】ヒータの作動により活性炭カートリッジ3
4は加熱され、カートリッジ34内の水は沸騰する。熱
水と水蒸気の作用により、カートリッジ34内の活性炭
は煮沸滅菌されると共に、活性炭に吸着されたトリハロ
メンのような揮発性の物質や塩素イオンは脱着され、活
性炭が再生される。ヒータ60の作動時には、感温切換
え弁78のワックスが膨張し、感温切換え弁78が切換
わるので、カートリッジ34内に発生した熱水と水蒸気
はホース94および捨て水ホース30を介して流しに排
出される。
【0032】カートリッジ34内の滞留水と活性炭に含
まれた水が蒸発し、活性炭の再生が完了すると、カート
リッジ34の温度が上昇する。サーミスタ70の信号に
基づいて温度が例えば120℃を超えたことが検知され
ると(S304)、ヒータ60への通電は終了され(S
305)、シーケンスフラグを“1”にすることにより
冷却時の温度判定シーケンスに切換えられる(S30
6)。冷却時のシーケンスでは、カートリッジ34の温
度が40℃まで下がると(S307)、“READY”表示
がなされ(S308)、シーケンスフラグを“0”にリ
セットした後(S309)、活性炭の再生の完了を表す
再生終了フラグが“1”にセットされ、浄水器の使用に
備える。
【0033】このようにして活性炭の再生が終了すると
(S128)、再生フラグと再生終了フラグがクリヤさ
れると共に(S131〜S132)、捨て水フラグがセ
ットされ(S133)、第1レベルの捨て水が選択され
る(S134)。従って、活性炭再生後初めて通水した
時には(S109)、捨て水サブルーチンが実行され
(S112〜S113)、3lの捨て水(S201〜S
203、S205〜S211)が行われた後に、浄水の
吐出が開始される(S114)。活性炭の再生時刻を深
夜に設定した場合には、再生後の初めて通水は、通常、
翌朝に行われるであろう。
【0034】S208では、再生パスカウンタがデクレ
メントされる。再生パスカウンタのデクレメントは、S
104で“3”にセットされた再生パスカウンタがゼロ
になるまでは、活性炭再生後の初めての通水毎に行われ
るので(S209)、3lの捨て水は、電源プラグ差し
込み後連続3日間行われる。3日経過後は再生パスフラ
グがクリヤされるので(S211)、4日目以降の毎日
初めての通水時には第1レベルの捨て水の量は1lに設
定される(S202〜S204)。
【0035】この浄水器は、前回の活性炭再生から次の
再生時刻までの間に浄水器が使用されなかった場合に
は、カートリッジ34の空焚き防止のため、活性炭再生
時刻になっても活性炭の再生をパスするようになってい
ると共に、連続3日間の不使用を計数するようになって
いる。即ち、前回の活性炭再生から次の再生時刻まで
(又は、手動再生スイッチが押されるまで)の間に通水
がなされなかった場合には(S123)、再生パスカウ
ンタは最大“3”までインクレメントされ(S136〜
S138)、連続3日間不使用の場合には再生パスフラ
グがセットされる(S139)。その結果、連続3日間
不使用の状況が起こると、捨て水の量は、再び、最大値
の3lに設定される(S202〜S203)。
【0036】このようにして、この浄水器においては、
電源プラグをコンセントに接続した後の最初の通水時お
よびその後3日間の最初の通水時と、浄水器が連続3日
間使用されなかった後の最初の通水時およびその後3日
間の最初の通水時には、3lの捨て水が強制的に行われ
る。また、活性炭の再生が毎日行われている状況では、
毎日の最初の通水時には1lの捨て水が行われる。ま
た、毎日の最初の通水時には1lの捨て水が行われてい
る場合において、前回の使用と次の使用との間の間隔が
1時間以上経ったときには、0.5lの捨て水が行われ
る。このように、この浄水器においては、活性炭の煮沸
滅菌状況と浄水器への通水状況に応じた量の捨て水が自
動的に行われる。
【0037】本発明者は、活性炭に繁殖したバクテリア
を洗い流すためにはどの程度の量の捨て水が必要かを調
べるため試験を行った。容積約500mlの活性炭カー
トリッジ34に0.15ml/gの充填密度で約70g
の活性炭素繊維を充填し、水道水を通水した後、一旦煮
沸滅菌した。このカートリッジを3日間放置した後、水
道水を通水しながら、異なる時点で流出水のサンプルを
採取した。サンプルの菌を1昼夜培養した後、大腸菌の
数(CFU)を測定した。その結果を図12にグラフに
示す。このグラフに示したように、通水開始時に比べ、
3l通水後には大腸菌の流出濃度は1/1000に減少
した。このことから、長期間の不使用後には、3lの捨
て水を行えばよいことが判る。
【0038】また、このカートリッジを煮沸滅菌した
後、24時間後に通水し、同様に大腸菌の数を測定し
た。図13のグラフに示したように、この条件では、1
lの捨て水により大腸菌の流出濃度は許容できる程度に
減少することが判る。
【0039】以上には本発明の特定の実施例について記
載したが、本発明は斯る実施例に限定されるものではな
く、種々の設計変更を加えることができる。例えば、捨
て水の量やタイミングは適宜変更することができる。ま
た、濾過段32は省略することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の浄水器においては浄水器の使用
状況に応じた適量の捨て水が自動的に行われるので、使
用者が捨て水量を管理する必要がなく、本発明の浄水器
は使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の浄水器の使用例を示す斜視図
である。
【図2】図2は、図1に示した浄水器の分解斜視図であ
る。
【図3】図3は、図2に示した活性炭カートリッジの一
部切欠き断面図である。
【図4】図4は、図2に示した感温切換え弁の断面図で
ある。
【図5】図5は、図4に示した感温切換え弁の可動部の
斜視図である。
【図6】図6は、図2に示した浄水器の制御装置のブロ
ック図である。
【図7】図7は、図6に示した制御装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】図8は、図7のフローチャートの続きである。
【図9】図9は、図8のフローチャートの続きである。
【図10】図10は、捨て水サブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図11】図11は、活性炭再生サブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図12】図12は、試験結果を示すグラフである。
【図13】図13は、試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10: 浄水器 24: 浄水吐出管路 30: 捨て水管路 34: 活性炭カートリッジ 60: ヒータ 92: 電動切換え弁 102: 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 榎本 和幸 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 内村 好信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に収容された活性炭に上水を接触さ
    せることにより上水を浄化し、ヒータによって活性炭容
    器を随時加熱することにより活性炭を煮沸滅菌すると共
    に再生するようになった活性炭再生式の浄水器におい
    て、 浄水吐出管路および捨て水管路と、活性炭容器を前記浄
    水吐出管路又は捨て水管路に選択的に接続する電動切換
    え弁と、浄水器の使用状況に応じて前記電動切換え弁を
    制御する制御装置とを設け、前記制御装置は、浄水器へ
    の通水の初期には浄水器の使用状況に応じた量の水を強
    制的に前記捨て水管路に送るべく前記切換え弁を制御す
    ることを特徴とする活性炭再生式浄水器。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、長期間の不使用後に浄
    水器に通水が行われた時には、第1の量の捨て水を前記
    捨て水管路に送るべく前記切換え弁を制御し、浄水器が
    毎日使用されているときの通水時には、前記第1量より
    も少ない第2の量の捨て水を前記捨て水管路に送るべく
    前記切換え弁を制御することを特徴とする請求項1に基
    づく活性炭再生式浄水器。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記第1量の捨て水が
    行われた後、活性炭容器の加熱が行われるまでの間にお
    いて、浄水器の使用間隔が所定時間を超えたときの通水
    時には、前記第2量よりも少ない第3の量の捨て水を前
    記捨て水管路に送るべく前記切換え弁を制御することを
    特徴とする請求項2に基づく活性炭再生式浄水器。
JP17748894A 1994-07-06 1994-07-06 自動捨て水型の活性炭再生式浄水器 Pending JPH0819778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17748894A JPH0819778A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 自動捨て水型の活性炭再生式浄水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17748894A JPH0819778A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 自動捨て水型の活性炭再生式浄水器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0819778A true JPH0819778A (ja) 1996-01-23

Family

ID=16031783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17748894A Pending JPH0819778A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 自動捨て水型の活性炭再生式浄水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0819778A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7476312B2 (en) Fluid treatment system
WO1996006049A1 (en) Water electrolysis apparatus
JP3409448B2 (ja) 無隔膜型電解槽を備えたイオンリッチ水生成装置
JPH0819778A (ja) 自動捨て水型の活性炭再生式浄水器
JP3443955B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3453866B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3443956B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3112134B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH0819777A (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH10235361A (ja) 多孔質炭素電極再生式浄水器及びその再生方法
JP3112135B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3531617B2 (ja) 浄水給湯装置
JP2996073B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3112133B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3112140B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3112136B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3112139B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH02290288A (ja) 浄水器
JPH06285457A (ja) 浄水の給水装置
JPH0810755A (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH105748A (ja) 活性炭再生式浄水器
JP3112132B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH0810754A (ja) 活性炭再生機能を備えた水処理装置
JPH06339680A (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH0810756A (ja) 浄水器用再生式活性炭カートリッジの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040217