JP2996073B2 - 活性炭再生式浄水器 - Google Patents

活性炭再生式浄水器

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JP2996073B2
JP2996073B2 JP5252517A JP25251793A JP2996073B2 JP 2996073 B2 JP2996073 B2 JP 2996073B2 JP 5252517 A JP5252517 A JP 5252517A JP 25251793 A JP25251793 A JP 25251793A JP 2996073 B2 JP2996073 B2 JP 2996073B2
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water purifier
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雅見 日浅
好信 内村
孝幸 大谷
朱美 黒田
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は浄水器に係り、より詳し
くは、活性炭を随時加熱することにより活性炭の煮沸滅
菌と再生を行うようになった活性炭再生式の浄水器に関
する。
【0002】
【従来の技術】水道水を活性炭に接触させることによ
り、水道水中に溶存するカルキ臭成分(次亜塩素酸イオ
ン若しくは次亜塩素酸の形の残留塩素)や人体に有害な
有機塩素化合物(トリハロメタンなど)や黴くさい発臭
物質(2メチルイソボルネオールやジオスミン)を活性
炭に吸着させ、水道水から除去するようになった浄水器
は知られている。
【0003】活性炭は殺菌作用を有する残留塩素をも吸
着除去するので、浄水器の非使用時には、活性炭に細菌
やバクテリアが増殖し、衛生的でない。また、使用に伴
い活性炭の細孔は吸着された物質で充たされ、活性炭の
吸着性能が低下するので、高価な活性炭カートリッジを
定期的に交換しなければならず、浄水器のランニングコ
ストが嵩む。
【0004】細菌の増殖に対しては、従来の浄水器は、
活性炭の後段に例えば中空糸膜フィルターのようなフィ
ルターを配置し、活性炭部分で増殖した細菌を濾過によ
り除去することによりこの問題を解決している。しか
し、中空糸膜フィルターは浄水器の使用に伴い目詰まり
を起こし、流量が低下するので、頻繁な交換を要し、や
はりコストが嵩む。
【0005】特公昭51-23817号には、電気ヒーターを備
え、加熱により活性炭を滅菌すると共に再生するように
なった浄水器が提案されている。ヒーターに通電する
と、浄水器内の水は加熱されて沸騰し、活性炭が煮沸滅
菌される。同時に、活性炭に吸着された物質は水蒸気と
熱の作用により脱着され、活性炭が再生される。従っ
て、活性炭再生式の浄水器は、長期間にわたって活性炭
の浄化能力を維持することができ、高価な活性炭カート
リッジの交換に伴うランニングコストを低減できるとい
う利点がある。活性炭再生式の浄水器では、タイマーに
より毎日深夜などに定期的にヒーターに通電するように
するのが好都合である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、細菌を濾過す
るための中空糸膜フィルターは熱に弱く、活性炭加熱時
に発生する熱水や水蒸気によって容易に劣化するので、
活性炭再生式の浄水器においては活性炭の後段に細菌濾
過用の中空糸膜フィルターを配置することができない。
従って、活性炭再生式の浄水器では、電気ヒーターの断
線などの異常により活性炭の煮沸滅菌が十分に行われな
かった場合には、増殖した細菌が流出する惧れがある。
また、活性炭の再生が完全に行われない場合には、トリ
ハロメタンのような発癌性の物質や発臭物質を吸着除去
できなくなるばかりか、場合によっては吸着されていた
これらの物質が溶出し、水道水中の元の濃度よりむしろ
高くなる惧れさえある。このような水を誤って使用に供
するのは好ましくない。
【0007】本発明の目的は、活性炭再生式の浄水器に
おいて、電気ヒーターの断線などの異常により活性炭の
煮沸滅菌や再生が適正に行われなかった場合に、浄水器
から流出する水を使用者が誤って使用に供するのを防止
することにある。
【0008】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の一態
様においては、本発明は、電気ヒーターにより活性炭容
器を随時加熱することにより活性炭を煮沸再生するよう
になった活性炭再生式の浄水器において、電気ヒーター
の断線を検出して使用者に報知する手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0009】他の態様においては、本発明は、活性炭再
生式の浄水器において、活性炭容器の温度を検出する温
度検出手段と、電気ヒーターへの通電開始からの時間を
計測する時間計測手段と、電気ヒーターの異常を表示す
る表示手段と、前記温度検出手段および時間計測手段の
出力を監視し表示手段を駆動する制御手段とを設けたこ
とを特徴とするものである。制御手段は、電気ヒーター
への通電開始後所定時間(例えば、30分)が経過して
も活性炭容器の温度が所定温度(例えば、80℃)以下
である場合には、電気ヒーターの断線などの異常がある
ものと診断し、表示手段に電気ヒーターの異常を表示さ
せ、使用者に注意を喚起する。
【0010】更に他の態様においては、本発明は、活性
炭再生式の浄水器において、活性炭容器の温度を検出す
る温度検出手段と、電気ヒーターへの通電開始からの時
間を計測する時間計測手段と、電気ヒーターの異常を告
知する警報手段と、浄水器への通水を検知する通水検知
手段と、前記温度検出手段と時間計測手段と通水検知手
段の出力を監視し警報手段を作動させる制御手段とを設
けたことを特徴とするものである。制御手段は、電気ヒ
ーターへの通電開始から所定時間経過後も活性炭容器の
温度が上昇しない場合には、電気ヒーターに断線などの
異常があるものと診断する。活性炭の滅菌と再生のため
の加熱は浄水器を使用しない深夜などに行うのが好都合
であるが、電気ヒーターの異常が発見された場合に人気
のない深夜に警報装置を作動させるのは必ずしも効果的
ではないし、或いは、使用者を不必要に狼狽させるおそ
れがある。従って、この態様においては、電気ヒーター
の異常が診断された場合には、使用者が浄水器を使用す
るべく浄水器に通水した際に警報が発せられる。
【0011】
【実施例】添付図面を参照しながら本発明の浄水器の好
適な実施例を説明する。初めに図1に基づいて本発明の
浄水器の使用の態様を説明するに、この浄水器10は例
えば流し12を備えた台所カウンター14上に載置して
使用することができる。その場合、流しの既存の任意の
水栓(図示した使用例では、シングルレバー型の湯水混
合栓)16のスパウト18に切換え弁機構を内蔵した蛇
口アダプタ20を取付け、このアダプタ20を上水供給
ホース22と浄水吐出ホース24により浄水器10に接
続することができる。アダプタ20のハンドル26を所
定位置に回すと、水栓16からの上水は上水供給ホース
22により浄水器10に送られ、浄水器で浄化された水
は浄水吐出ホース24からアダプタ20に送られ、その
出口28から吐出される。残留塩素やトリハロメタンな
どの有害物質や発臭物質が除去された浄水は飲料水とし
て或いは料理用に使用することができる。ハンドル26
を他の位置に回すと、水栓16からの未処理の上水(又
は湯水混合物)は浄水器を経由することなくアダプタ2
0の出口28からそのまゝ吐出され、野菜や食器の洗浄
などの用途に供することができる。図示した使用例で
は、シングルレバー型湯水混合栓16には給湯パイプ1
6Aを介して給湯機(図示せず)からの湯が供給され、
水道管(図示せず)に接続された給水パイプ16Bから
上水が供給されるようになっている。
【0012】次に図2から図5を参照するに、この浄水
器10は、プラスチック製のハウジング30と、このハ
ウジング30にスナップ嵌めされたキャップ32を有す
る。ハウジング30に一体形成された下向きに延長する
例えば6本の脚部34には底板36がねじ38によって
固定してあり、この底板36にねじ止めされた例えば4
個のゴム脚40により浄水器10の荷重は支持される。
【0013】概略的に述べれば、図示した実施例では、
この浄水器10は、水道水中に浮遊する赤錆や微生物な
どの粒子成分を濾過作用により除去するための濾過段4
2と、水道水中に溶存する残留塩素やトリハロメタンや
臭気物質のような有害な或いは不本意な物質を活性炭素
繊維の吸着作用により除去するための吸着段44からな
り、吸着段44の活性炭は加熱手段としての電気ヒータ
ーにより随時加熱され、煮沸滅菌されると共に再生され
るようになっている。濾過段42は吸着段44の活性炭
への粒子成分の負荷を軽減するためのもので、本発明の
目的を達成する上では不可欠ではなく、省略することが
できる。
【0014】より詳しくは、濾過段42は複数のねじ4
6によってハウジング30の水平壁48に液密に固定さ
れた逆コップ形のフィルターケース50を有し、このフ
ィルターケース50内には従来型の中空糸膜フィルター
・モジュール52がキャップ54によって位置決めされ
ている。ハウジング水平壁48とこのキャップ54との
間には半径方向分配通路56が確保してあり、この通路
56はハウジング水平壁48に一体形成された下向きに
延長する入口管58に連通している。この入口管58に
は上水供給ホース22が接続されたホース継手60が固
定してあり、上水供給ホース22から入来する上水が分
配通路56内に流入するようになっている。入口管58
には従来型の逆止弁62が配置してあり、中空糸膜フィ
ルター・モジュール52から上水供給ホース22へと上
水が逆流しないようになっている。半径方向分配通路5
6内に流入した上水は、キャップ54の外周に形成され
た星型突起64間の隙間を経て、フィルターケース50
内周と中空糸膜フィルター・モジュール52外周との間
の環状分配通路66に流入し、中空糸膜フィルター・モ
ジュール52の開口68からモジュール52内に入り、
中空糸膜フィルターによって濾過される。濾過された上
水は、キャップ54に形成された出口70から流出す
る。通常の水質条件下で約7年間にわたり交換すること
なく使用することができるようにするため、中空糸膜フ
ィルター・モジュール52は好ましくは約2m2の膜面
積を有する。中空糸膜フィルター・モジュール52に代
えて、他の形式のフィルターを使用してもよい。
【0015】図2および図5からよく分かるように、ハ
ウジング30の水平壁48には、樋形の通路形成部材7
2が液密に固定してあり、水平壁48と協動して上水通
路74を形成している。この通路形成部材72にはドレ
ーンプラグ76が螺合してあり、浄水器10の搬送など
に当りプラグ76を外すことにより通路74の水抜きが
できるようになっている。上水通路74はハウジング3
0と一体形成された上水供給ライザー78に連通してお
り、濾過段42によって濾過された上水はこのライザー
78を介して後段の吸着段44に送られるようになって
いる。図2および図4からよく分かるように、この上水
供給ライザー78は浄水器10の垂直中央面に関して片
側にオフセットしてあり、他方の側には同様にハウジン
グ30と一体形成された浄水吐出ライザー80が配置し
てある。この浄水吐出ライザー80は後述するように吸
着段44の吸着作用によって浄化された浄水を浄水吐出
ホース24に送るためのもので、このライザー80には
ホース継手82が接続してあり、この継手82に浄水吐
出ホース24が装着してある。
【0016】図6および図7を参照するに、吸着段14
は活性炭素繊維が充填された活性炭カートリッジの形の
活性炭容器84を有する。この活性炭カートリッジ84
はステンレス鋼板製の金属缶86からなる。この金属缶
86は、ステンレス鋼板を深絞り成形してなる有底円筒
形の胴体88とステンレス鋼板製の円環形の蓋90から
なり、両者は周縁92に沿って液密に巻締めてある。金
属缶86の耐食性を向上させるため、胴体88と蓋90
の内周面にはテフロンTMがコーティングしてある。蓋9
0には円弧状の複数の上水入口開口94が打ち抜きによ
り形成してあり、ライザー78を介して濾過段42から
送られた水がカートリッジ84内に流入するようになっ
ている。カートリッジ84の中央にはステンレス製の多
孔円筒96が配置してあり、この円筒96の周りには活
性炭素繊維98がバインダーを用いて成型してある。バ
インダー成型の代わりに、活性炭素繊維98の不織布を
ぐるぐると巻き付けて適宜拘束してもよい。さらに、活
性炭素繊維に代えて、粒状活性炭や球状活性炭を使用し
てもよい。活性炭素繊維層98と胴体88との間には上
水入口94に連通する環状の分配通路100が形成して
あり、上水入口94からカートリッジ84内に流入した
上水が多孔円筒96に向かって半径方向内側に活性炭素
繊維層98を通過するようになっている。活性炭素繊維
層98を通過する際、水中に溶存する塩素やトリハロメ
タンや発臭物質は活性炭素繊維に吸着され、除去され
る。活性炭素繊維98によって浄化された浄水は多孔円
筒96内に回収され、カートリッジ84の出口102に
送られる。環状分配通路100と多孔円筒96との間で
流れのショートパスが起こるのを防止するため、活性炭
素繊維充填後、金属缶86の胴体88および蓋90には
環状のV溝型エンボス部104をプレス成形し、これら
のエンボス部104を活性炭素繊維層の上下端面に食い
込ませるのが好ましい。
【0017】図2および図8に示したように、活性炭カ
ートリッジ84はハウジング30の水平壁106に座金
108を介して支持され、マニホールド・アッセンブリ
110によって閉鎖されている。このマニホールド・ア
ッセンブリ110は、上部材112と下部材114に分
割されており、両者は互いに液密に固定されている。下
部材114はライザー78および80の上端に液密に嵌
合されていると共に、それらに支持されている。例えば
7本のねじ116(図4)を用いてハウジング30の水
平壁106に上部材112と下部材114を共締めする
ことにより、マニホールド・アッセンブリ110はハウ
ジング30に固定される。
【0018】図8は図4のVIII−VIII線に沿った断面図
で、図8と図4を参照するに、マニホールド・アッセン
ブリ110の上部材112には細長い膨出部118が形
成してあり、下部材114と協動して上水通路120を
形成している。図8からよく分かるように、この通路1
20は一方においてライザー78に連通していると共
に、他方において下部材114に形成された入口ポート
122に連通している。この入口ポート122は下部材
114とカートリッジ84の蓋90との間に形成された
空間124に開口している。従って、濾過段42の中空
糸膜フィルター・モジュール52によって濾過された上
水は、通路74、ライザー78、通路120、ポート1
22、空間124、金属缶86の上水入口94を介して
環状分配通路100に流入する。
【0019】図2および図4に示したように、マニホー
ルド・アッセンブリ110の上部材112には更に他の
膨出部126が形成してある。この膨出部126には感
温切換え弁128が組み込んであり、従ってこの膨出部
126は感温切換え弁128のハウジングを兼ねてい
る。この膨出部126は、また、マニホールド・アッセ
ンブリ110の下部材114と協動して浄水吐出通路1
30を形成しており、この浄水吐出通路130はライザ
ー80に連通している。
【0020】感温切換え弁128は図9に示したような
感温素子132を有する。この感温素子132は従来型
のもので、熱膨脹性ワックス(図示せず)を収容した本
体133と、2つの弁頭部134および136と、例え
ば3つの摺動ガイド部138と、スピンドル140を有
し、雰囲気温度の上昇に伴いスピンドル140が本体1
33から次第に突出するようになっている。この感温素
子132は図2に示したようにばね受けに作用する復帰
ばね142を介して膨出部126の段付ボアに嵌合さ
れ、そのスピンドル140は膨出部126にねじ止めさ
れたキャップ144に当接させてある。従って、本体1
33と2つの弁頭部134および136との組立体は低
温時には復帰ばね142によって図2において右方に付
勢されているが、温度上昇に伴いスピンドル140が本
体133から突出するにつれてこの組立体は図2におい
て左方に変位する。熱膨脹性ワックスを使用した感温切
換え弁128に代えて、形状記憶合金を使用した感温切
換え弁を用いてもよい。
【0021】マニホールド・アッセンブリ110の上部
材112には活性炭カートリッジ84の出口102に整
列した入口ポート146が形成してあり、活性炭カート
リッジ84から流出する流体に感温素子132が接触す
るようになっている。感温切換え弁128は、流体温度
が50℃以下の時には図2に示したように第1弁頭部1
34により弁座148が閉鎖されると共に第2弁頭部1
36が弁座150を開放し、流体温度が50℃を超える
とスピンドル140の突出に伴い弁座148が開放され
ると共に弁座150が閉鎖されるように設定することが
できる。図4からよく分かるように、感温切換え弁12
8のキャップ144には、スピンドル140から側方に
オフセットした位置において、熱水蒸気排出管152が
形成してあり、この熱水蒸気排出管152は弁座148
(図2)に連通している。図4に示したように、この熱
水蒸気排出管152にはドレーンホース154の一端を
接続することができる。このドレーンホース154はハ
ウジング30の水平壁の開口156を経てライザー80
に沿って下方に延長させ、その他端は図1に示したよう
に流し12まで延長させることができる。
【0022】再び図7を参照するに、活性炭カートリッ
ジ84の缶胴体88の底部には電気ヒーター158が配
置してあり、このヒーターに通電したときに活性炭カー
トリッジ84が底から加熱されるようになっている。ヒ
ーター158としては、ニクロム線を雲母箔で挟んだマ
イカヒーターや、シーズヒータを使用することができ
る。ヒーター158から缶胴体88への熱伝達を向上さ
せるため、ヒーター158と缶胴体88底部との間には
熱伝導性の良いアルミニューム板160を挟持するのが
好ましい。ヒーター158とアルミニューム伝熱板16
0とは、缶胴体88に溶接されたボルト162とナット
164により、アルミニューム放熱板166と共に缶胴
体88に締結されている。
【0023】図7からよく分かるように、缶胴体88の
中央部168は上げ底になっており、この中央上げ底部
168にはその温度検出するためのサーミスタ170が
伝熱関係で接触させてある。サーミスタ170はコイル
ばね172を介して放熱板166に支持されたサーミス
タホルダー174に支持されており、中央上げ底部16
8に弾力接触されている。アルミニューム放熱板166
には、また、クリップにより温度ヒューズ176が伝熱
関係で保持されている。
【0024】再び図2を参照するに、浄水器10のキャ
ップ32の裏には、回路基板178がねじ止めしてあ
り、この回路基板に制御回路180が固定してある。制
御回路180をヒーター158の熱から保護するため、
キャップ32には熱遮蔽板182が装着してある。制御
回路180には電源コード184から交流電力が供給さ
れる。図2に示したように、回路基板178には操作・
表示パネル186が設けてある。
【0025】図10に示したように、サーミスタ170
の出力はリード線188により制御回路180に入力さ
れ、制御回路180は操作・表示パネル186の液晶表
示パネル190とスイッチ192および194に接続す
ることができる。図示した実施例では、制御回路180
はプログラムされたマイクロプロセッサ196を備え、
このマイクロプロセッサ196はソリッド・ステート・
リレー(SSR)198を介してヒーター158への通
電を制御するようになっている。電源回路200の交流
出力は、SSR198、温度ヒューズ176を介して電
気ヒーター158に供給される。
【0026】マイクロプロセッサ196は、予め設定さ
れた所定時刻(好ましくは、深夜の所定時刻)が到来す
ると毎日自動的にヒーター158に通電するようにプロ
グラムすることができる。この時刻は、再生時刻設定ス
イッチ192を押すことにより、例えば1時間単位でイ
ンクレメントすることができる。また、使用者が手動再
生スイッチ194を押した時にもヒーター158に通電
されるようにプログラムすることができる。マイクロプ
ロセッサ196は、ヒーター158への通電開始後はサ
ーミスタ170の出力を監視することによりカートリッ
ジ84の中央上げ底部168の温度を監視する。
【0027】次に、図11のフローチャートを併せ参照
しながらこの浄水器10の作動について説明するに、浄
水供給時には、アダプタ20のハンドル26を浄水器1
0側に回して水栓16を開けると、前述したように、上
水は濾過段42の中空糸膜モジュール52により濾過さ
れ、次いで吸着段44に送られて活性炭素繊維98によ
り吸着浄化され、多孔円筒96内に回収された浄水は活
性炭カートリッジ84の出口102から流出する。前述
したように、感温切換え弁128は出口102から流出
する流体温度が50℃以下の時には出口102を浄水吐
出通路130に接続するように設定されているので、多
孔円筒96内に回収された浄水は浄水吐出通路130か
らライザー80を介して浄水吐出ホース24に送られて
アダプター20の出口28から吐出され、飲用などに供
される。
【0028】活性炭の再生は、設定した時刻が到来する
と自動的に行われると共に(S301)、使用者が手動
再生スイッチ194を押した時にもその都度行われる
(S302)。設定時刻が到来するか手動再生スイッチ
194が押されると、マイクロプロセッサ196はSS
R198を励磁し、ヒーター158への通電を開始させ
る(S303)。同時に、制御部180内のクロック発
振回路の出力をマイクロプロセッサ196がカウントす
ることにより再生開始からの時間を計測し始める(S3
04)と共に、液晶表示パネル190には“再生中”ま
たは“準備中”などの使用禁止表示がなされ(S30
5)、使用者が誤って浄水器を使用するのを防止する。
【0029】再生開始から例えば30分を経過した時点
で(S306)、サーミスタ170により検出された活
性炭容器底部168の温度が例えば80℃以下であれば
(S307)、加熱が適正に行われていないと判断し、
液晶表示パネル190に“加熱エラー”又は“ヒーター
故障”などのエラー表示を行い(S312)、ヒーター
158への通電を停止させる(S313)。このエラー
表示により、使用者はヒーターの異常を知り、修理を手
配することができる。
【0030】他方、再生開始から30分を経過後のサー
ミスタ170の検出温度が80℃以上であれば(S30
7)、ヒーターに異常がないと判定し、加熱再生操作を
続行する。通電を続行するにつれて活性炭カートリッジ
84の底部は加熱され、活性炭カートリッジ84内に滞
留する水は熱水となり、やがて沸騰し始める。中空糸膜
フィルター・モジュール52の入口には逆止弁62が設
けてあるので、活性炭カートリッジ84内に発生した熱
水と水蒸気は、中空糸膜フィルター・モジュール52の
方へ逆流することなく、活性炭カートリッジ84の出口
102から感温切換え弁128に向かって上昇し、感温
素子132に接触する。感温素子132が50℃以上に
加熱されると、弁頭部134と136は図2において左
方に移動し、自動的に浄水吐出通路130を閉鎖すると
共に、カートリッジ出口102および入口ポート146
を熱水蒸気排出管152に接続するので、活性炭カート
リッジ84内に発生した熱水と水蒸気はドレーンホース
154を介して流し12に排出される。活性炭カートリ
ッジ84内に滞留する水が沸騰するに伴い、活性炭素繊
維98は煮沸滅菌されると共に、活性炭素繊維に吸着さ
れた塩素や、沸点が水の沸点より低いトリハロメタンは
熱水と水蒸気の作用により容易に脱着され、活性炭素繊
維が再生される。
【0031】ヒーター158への通電は、サーミスタ1
70により検出されるカートリッジ84の中央上げ底部
168の温度が120℃を超えるまで継続される(S3
08)。活性炭カートリッジ84の中央上げ底部168
の温度が120℃を超えると、カートリッジ84内の滞
留水がほぼ蒸発したと見做し、制御回路180はヒータ
ー158への通電を終了させる(S309)。カートリ
ッジ84が放熱により冷却され、感温切換え弁128の
雰囲気温度が50℃以下になると、感温切換え弁128
は自動的にカートリッジ84の出口102を浄水吐出通
路130に接続し、使用時に備える。カートリッジ84
が更に放熱冷却し、サーミスタ170の出力により底部
168の温度が40℃に低下したことが検出されると
(S310)、マイクロプロセッサ196は液晶表示パ
ネル190に“使用可能”又は“READY”と表示させ
(S311)、浄水器が使用可能な状態にあることを使
用者に知らせる。
【0032】図12のブロック図と図13のフローチャ
ートを参照しながら浄水器の他の実施例を説明する。図
10および図11に示した実施例との相違点は、ヒータ
ーの異常が検出された場合には、浄水器に通水した時に
警報装置を作動させるようにしたことである。相違点の
みを説明するに、通水を検知するため、逆止弁62の近
傍の通水路には圧力スイッチ202が設けてあり、その
出力はマイクロプロセッサ196に入力される。圧力ス
イッチ202に代えて、流量センサーを使用してもよ
い。制御回路180にはブザーなどの警報装置206が
接続してあり、出力ドライバ204を介して作動させる
ようになっている。図13のフローチャートに示したよ
うに、ヒーターへの通電開始後30分を経過した時点
(S406)でサーミスタ170により検出された活性
炭容器底部168の温度が80℃以下であれば(S40
7)、ヒーターの異常を表すヒーター故障フラグを
“1”にした上で(S415)、ヒーター158への通
電を停止させる(S416)。
【0033】再生モード以外の時には、マイクロプロセ
ッサ196は圧力スイッチ202の出力を監視すること
により浄水器に通水がなされているかどうかをチェック
している(S412)。通水が検出されると、ヒーター
故障フラグをチェックし(S413)、フラグがヒータ
ーの異常を表す“1”であれば、警報装置206を作動
させ(S414)、使用者の注意を喚起する。この場
合、警報装置206の作動と併せてエラー表示(S41
7)を行なってもよい。或いは、エラー表示は、ヒータ
ーの異常が診断された時点で予め行なっておいてもよい
(S418)。
【0034】この実施例では、警報装置206の作動
は、ヒーターの異常を検出した時点ではなく、浄水器に
通水を行なった時点でなされる。活性炭の加熱再生は浄
水器を使用しない深夜に行うのが好都合であるが、深夜
に警報を発するのは無用な騒音を生じさせる。この実施
例では使用者が浄水器に通水を行なった時に警報が出さ
れるので、この浄水器は使い勝手が良い。
【0035】以上には本発明の特定の実施例について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種
々の設計変更を加えることができる。例えば、通水を検
知するための圧力スイッチ202は流量センサーに代え
ることができる。また、図示した実施例では、制御回路
180にはマイクロプロセッサ196が使用してある
が、同等の機能を果たすタイマー装置やサーモスタット
を用いてハード結線回路として制御回路を構成してもよ
い。また、中空糸膜フィルター・モジュール52は省略
することができる。さらに、実施例の説明では、ヒータ
ーへの通電開始から30分経過後に活性炭容器の温度が
80℃以下の場合にヒーター異常と診断するものと記載
したが、活性炭容器84の加熱速度はその容積や熱容量
やヒーターの出力により変動するので、ヒーターの異常
を診断するためのタイマー設定時間や温度条件は適宜変
更することができる。
【0036】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の浄水器で
は、電気ヒーターの異常が使用者に報知されるので、活
性炭の煮沸滅菌や再生が適正に行われなかった場合に、
細菌を含んだ水や水質の悪化した水を使用者が誤って使
用に供するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の浄水器を台所に設置した使用
例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した浄水器の断面図で、図4
のII−II線に沿った断面を示すもので、中空糸膜モジュ
ールと活性炭カートリッジの半径方向寸法が忠実になる
ように描写してある。
【図3】図3は、図1に示した浄水器の分解斜視図であ
る。
【図4】図4は、図1に示した浄水器の平面図で、キャ
ップを外した所を示す。
【図5】図5は、図1に示した浄水器の底面図で、底板
と活性炭カートリッジを取り外したところを示す。
【図6】図6は、図1に示した浄水器の活性炭カートリ
ッジの平面図である。
【図7】図7は、図1に示した浄水器の活性炭カートリ
ッジの断面図である。
【図8】図8は、図4のVIII−VIII線に沿った断面図で
ある。
【図9】図9は、切換え弁の感温素子組立体の斜視図で
ある。
【図10】図10は、制御回路を示すブロック図であ
る。
【図11】図11は、図10の制御回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】図12は、制御回路の他の実施例を示すブロ
ック図である。
【図13】図13は、図12の制御回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10: 浄水器 84: 活性炭カートリッジ 158: 電気ヒーター 170: 温度検出手段 180: 制御手段 190: 表示手段 202: 通水検知手段 206: 警報手段
フロントページの続き (72)発明者 黒田 朱美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−339680(JP,A) 特開 平5−337462(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/28 B01D 15/00 - 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭容器に活性炭を収容し、前記活性
    炭に上水を接触させることにより上水を浄化し、電気ヒ
    ーターにより活性炭容器を随時加熱することにより活性
    炭を煮沸再生するようになった活性炭再生式の浄水器に
    おいて、前記電気ヒーターの断線を検出して使用者に報
    知する手段を設けたことを特徴とする活性炭再生式浄水
    器。
  2. 【請求項2】 活性炭容器に活性炭を収容し、前記活性
    炭に上水を接触させることにより上水を浄化し、電気ヒ
    ーターにより活性炭容器を随時加熱することにより活性
    炭を煮沸再生するようになった活性炭再生式の浄水器に
    おいて、 前記活性炭容器の温度を検出する温度検出手段と、前記
    電気ヒーターへの通電開始からの時間を計測する時間計
    測手段と、電気ヒーターの異常を表示する表示手段と、
    前記温度検出手段および時間計測手段の出力を監視し前
    記表示手段を駆動する制御手段とを設け、前記制御手段
    は、電気ヒーターへの通電開始から所定時間経過後の活
    性炭容器の温度が所定温度以下である時に、前記表示手
    段に電気ヒーターの異常を表示させることを特徴とする
    活性炭再生式浄水器。
  3. 【請求項3】 活性炭容器に活性炭を収容し、前記活性
    炭に上水を接触させることにより上水を浄化し、電気ヒ
    ーターにより活性炭容器を随時加熱することにより活性
    炭を煮沸再生するようになった活性炭再生式の浄水器に
    おいて、 前記活性炭容器の温度を検出する温度検出手段と、前記
    電気ヒーターへの通電開始からの時間を計測する時間計
    測手段と、前記電気ヒーターの異常を報知する警報手段
    と、前記浄水器への通水を検知する通水検知手段と、前
    記温度検出手段と時間計測手段と通水検知手段の出力を
    監視し前記警報手段を作動させる制御手段とを設け、前
    記制御手段は、電気ヒーターへの通電開始から所定時間
    経過後の活性炭容器の温度が所定温度以下であった場合
    には、浄水器への通水が検知された時に前記警報手段を
    作動させることを特徴とする活性炭再生式浄水器。
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