JP3697784B2 - 無隔膜型電解槽 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、陽極側と陰極側からなる電極板を、隔膜を介在させることなく互いに近接して平行に対向配置した無隔膜型電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、陽極側と陰極側からなる電極板を、隔膜を介在させることなく互いに近接して平行に対向配置することにより、電極板の対向面に層流として生じたイオンリッチ水を取り出すようにした無隔膜型電解槽として、例えば特開8−19781号に示されるものが知られている。このものは、一方の電極板を貫通して他方の電極板に給電する給電部材や、電極板をケースに取付けるために電極板を貫通する取付部材等を備えており、これらの部材を貫通させるための貫通孔を電極板に形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この貫通孔は、電極の一面側から他面側へプレスすることにより形成されるものであるため、他面側にバリが生じてしまい、このバリにより対向面の層流が乱され、電極板の電解効率が低下するおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明は、陽極側と陰極側からなる電極板を、隔膜を介在させることなく互いに近接して平行に対向配置することにより、前記電極板の対向面に層流として生じたイオンリッチ水を取り出すようにした無隔膜型電解槽において、
前記陽極側の電極板の表面で形成した酸性水を、該電極板の対面側から反対方向に流すスリットを、該電極板の対向面側から反対側にプレスすることにより形成される形状としたことにより、対向面の貫通孔近傍で層流が乱されることがなくなり、電極板の電解効率低下が防止できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例に係る水処理装置を示す。この水処理装置1は例えば流し3を備えた台所カウンター5上に載置して使用するようになっている。図示した使用例では、流しにはシングルレバー型の湯水混合栓9が設置してあり、この湯水混合栓9には給湯パイプ11を介して給湯器(図示せず)からの湯が供給され、水道管(図示せず)に接続された給水パイプ13から上水が供給されるようになっている。
【0006】
湯水混合栓9のスパウト15には切り替え弁機構を内蔵した蛇口アダプタ17が取付けてあり、このアダプタ17は上水供給ホース19と処理水吐出ホース21とにより水処理装置1に接続されている。
【0007】
アダプタ17のハンドル23を所定位置に回すと、水栓9からの上水は上水供給ホース19により水処理装置1に送られ、処理された水は吐出ホース21からアダプタ17へ送り返され、その出口25から吐出される。ハンドル23を他の位置に回すと、水栓9からの未処理の上水(又は湯水混合水)は水処理装置1を経由することなくアダプタ17の出口25からそのまま吐出される。
【0008】
水処理装置1には更に捨て水ホース27が接続されており、水処理装置1内で生じた不要な水や熱水や水蒸気を流し3に排出させるようになっている。この水処理装置1は、電気コード29を介して商用電源に接続することによってその機能を働かせ、水道水に浮遊する赤錆や微生物などの粒子成分を予めフィルターの濾過作用により除去し、次に、水道水中に溶存する残留塩素やトリハロメタンや臭気物質のような有害な或いは不本意な物質を、活性炭の吸着作用により除去し、浄化された浄水を使用者の要求に応じて更に電気分解して酸性水やアルカリ性水を生成するようになっている。
【0009】
このような水処理装置1について図2を用いて説明すると、上水供給ホース19と、中空糸膜フィルターのようなフィルター(図示せず)が内蔵された濾過段31と、流量センサ33と、ホース35と、活性炭素繊維或いは粒状活性炭が収容され、電気ヒータ37を具備する活性炭カートリッジ39と、切り換え弁41と、ホース43と、酸性水やアルカリ性水を生成するための電解槽45と、電解槽45から流出する2種の電解水(酸性水とアルカリ性水)の方向切り換えを行うバルブユニット47と、処理水吐出ホース21と、を順次接続することによって処理水の供給経路を形成している。
【0010】
この中で、バルブユニット47は、制御弁49と、減速ギア付きモータ51と、制御弁49から供給される処理水を処理水吐出ホース21に送出させる逆止弁53と、を備えており、逆止弁53は、装置外部から取り外し自在に構成されている。
【0011】
また、このような処理水の供給経路とは別に、活性炭カートリッジ39で発生した熱水や水蒸気を、熱水排出ホース55を介して捨て水ホース27に送出する排水経路も形成されている。排水経路は、さらに、T継手57を介してバルブユニット47の排出出口からの排水が合流するように構成されている。
【0012】
水処理装置1のこれらの構成要素は、底板59つきのベース61に支持され、外側ケース63によって囲われている。ベース61は、操作表示部65と、水処理装置1内の各種電気的負荷を制御するための制御装置(図示せず)と、を備えている。
【0013】
以上の水処理装置1の各構成要素の内必要なものについて、順次詳細に説明する。活性炭カートリッジ39は、図3に示すように、ステンレス鋼板の巻き締め製缶により形成された容器101からなり、ホース35が接続される入口103から流入した上水は、活性炭エレメント105外周の環状の空間107に分配され、活性炭エレメント105を通過しながら浄化され、容器の出口109から流出する。
【0014】
活性炭エレメント105は、活性炭素繊維を耐熱性バインダーで成型したものであり、容器101の中央に配置されたスケレトン状の芯枠111によって固定してある。
【0015】
活性炭カートリッジ39の底部には、電気ヒータ37が固定してあり、ヒータへの通電時にカートリッジ39を底部から加熱することにより、活性炭エレメント105を煮沸滅菌するとともに、エレメントに吸着された塩素やトリハロメタンを脱着させ、活性炭を再生するようになっている。
【0016】
電気ヒータ37は、発熱体113と伝熱板115により構成され、上板117と下板119との間に挾持されるとともに、電気コード121により外部から電源供給されている。
【0017】
この電気ヒータ37の取付け方法については、ロウ付けにより上板117を容器101の底板123に接着した後、電気コード121を取付けた上で、発熱体113と伝熱板115を載置した下板119を上板117下方に配置し、下板119に形成された爪部125を、図3、図4に示すように折り返し加締めることにより、ヒータ37が容器101の底板123に接触するようになされるのである。
【0018】
すなわち、上板117に対する下板119の取付けが、両者を貫通するネジ締めによってなされるならば、上板のネジ締め位置が下方に変形し、下板119のネジ締め位置が上方に変形するため、ネジ締め位置以外では下板119に載置されたヒータ37と上板117とが接触むらを起こし、活性炭エレメント105にも再生むらが生じるのであるが、本実施形態では、下板119の固定時に上板117には下方への力が働かず、下方へは変形しないため、接触むらが小さくなるのである。
【0019】
また下板119の上方への変形による接触むらを低減するため、なるべく複数の箇所で下板119を上方に押圧する力をかけたほうが良いが、本実施形態のように、上板117周縁に立設した爪部125を折り曲げることにより、下板119の縁部を上方に押圧するようにすれば、特別な取付け具を用いることなく、容易に取付けることができるのである。
【0020】
図3に戻って、容器101の中央部は下げ底127になっており、この中央下げ底127にはその温度検出するためのサーミスタ129が接触させてある。
【0021】
このような下げ底127にしたのは、以下の理由による。すなわち、もし上げ底ならば、図5に示すように容器への流入水に含まれるCa等の析出物等が、容器底部の被加熱部分131(上板117を介してヒータ37と間接的に接触する部分)に堆積し、ヒータによる熱効率の低下をきたすおそれがあるが、本実施形態では、固形物は下げ底127に堆積しやすく、被加熱部分131には堆積しにくくなるため、ヒータ37による熱効率の低下が低減されるのである。
【0022】
次に、電解槽45は、図6に示されるように無隔膜型の構成を有しており、樹脂性の耐圧ケース201の凹みに対して、第1パッキン203、第1電極板205、樹脂性スペーサー207、第2電極板209、第2パッキン211、カバー213を順次配置するとともに、図6、図7に示されるように、耐圧ケース201〜カバー213に形成される第1の貫通孔214に第1のボルト215を貫通させた後、ケース201外部からナット217により締めつけることによって液密に固定される。
【0023】
図6、図7に示されるように、耐圧ケース201〜樹脂性スペーサー207には第2の貫通孔219が形成され、これを第2のボルト221が貫通するとともに、耐圧ケース201、第1パッキン203には第3の貫通孔223が形成され、これを第3のボルト225が貫通している。
【0024】
この第2、第3のボルト221、225の内側先端部は、各々第2、第1電極板209、205に溶接されており、ケース201外部から第2、第1電極板209、205に対して電源供給できるようになっている。
【0025】
第1、第2の電極板205、209は、チタン金属板に白金を被覆することにより形成されており、第1電極板205が陽極となり第2電極板209が陰極となるように直流電圧が印加されている。また、第1の電極板205にはスリット227が形成してある。
【0026】
図6に戻って、ケース201には、浄水入口を含む流入口229と、外周にメッシュ231を備えたカルシウムカートリッジ233と、アルカリ性水出口235と、酸性水出口237と、が形成されており、図面左側のカルシウムカートリッジ233から流入した浄水が、図面右側の第1、第2の電極板205、209の端239、241に達するまでの間に、電極板の作用により酸性水とアルカリ性水が各々生成するように構成されている。
【0027】
すなわち、電極間隔を十分に狭くすれば、電極間隙を水平方向に流れる水流は層流となるため、電極板間に隔膜を設けなくても、電解により電極板表面に沿って夫々生成した酸性水とアルカリ性水とを別々に回収することができるのであり、第1電極板205の表面に沿って生成した酸性水は、スリット227を経て第1電極板205の裏面243に流入した後に酸性水出口237に至り、第2電極板209の表面に沿って生成したアルカリ性水は、図面における電極の右端241に達した後にアルカリ性水出口235に至るのである。
【0028】
ここで、第1、第2の貫通孔223、219、スリット227は、電極板をプレス加工することにより形成されるが、このような加工を行うと図8に示すように、プレスした側にダレ面を生じ、反対側にバリを生じてしまう。
【0029】
このバリが電極板間隙側に面したならば、層流が乱されることにより、生成した酸性水とアルカリ性水が混ざりやすくなり、電極板の電解効率が低下するのであるが、図8に示すようにダレ面の方を電極板間隙に面しさせることにより、このような電解効率の低下はなくなるのである。
【0030】
尚、第1、第2電極板205、209の成型から組立までは、図15に示される2通りの方法を用いることができる。
【0031】
続いて、カルシウムカートリッジ233について図9を用いて詳説すれば、このカルシウムカートリッジ233は、前述した電極板による電解作用を促進するためのカルシウムを蓄積するものであり、ケース201内部から取り外し自在に構成されており、図に示すように外周のメッシュ231表面積に関して、上側の表面積が下側に比べて大きくなるように構成されている。
【0032】
すなわち、図10に示すように、メッシュ表面積が上下均等ならば、カルシウムカートリッジの入れ替え後の経過時間が長くなるにつれて、カートリッジ下部のカルシウムが固化することによりカルシウム濃度が低下し、電極板の電解効率が低下するが、図9のように構成すればカートリッジ内部での対流が促進されるため、カルシウムが固化しにくくなり、カートリッジの入れ替え後の経過時間が長くなってもカルシウム濃度を略一定に保つことができるのである。
【0033】
次に、制御弁49の詳細構成を図11に示すと、制御弁49は、ハウジング301と、ハウジング301内に位置決めされた静止部材303と、回転ディスク305と、モータ51の回転を回転ディスク305に伝達するためのシャフト307と、ケース309とから構成されており、シャフト307は、モータ51の回転軸と係合する係合部311と、上側パッキン313と、回転突起315と、下側パッキン317とを具備している。
【0034】
ハウジング301は、前述したアルカリ性水出口235、酸性水出口237に各々連通するアルカリ性水入口319、酸性水入口321と、排出出口322を有するとともに、図のように静止部材303を組みつけた状態で、アルカリ流出開口323、排水開口325を形成している。
【0035】
アルカリ性水入口319から流入するアルカリ性水は、ハウジング内壁に形成されたアルカリ流入開口327から、回転ディスク305と静止部材303の間隙に形成されるアルカリ室329へ導入され、回転ディスク305の切り欠き部331の回転位置によって、アルカリ流出開口323又は排水開口325からアルカリ室329外部へと吐出される。
【0036】
一方、酸性水入口321から流入する酸性水は、ハウジング301上面に形成された酸性水通水孔333、ケース309下面からケース309内壁まで形成された酸性流路335を経て、ケース内壁に形成された酸性水流入孔337から、上部パッキン313と下部パッキン317の間隙に形成される酸性室339へ導入され、酸性室339外周に形成される酸性水流出開口341から酸性室339外部へと吐出される。
【0037】
ここで、回転突起315の回転度合いによって、回転突起315が酸性水流入孔337を開放する位置にあるときは、酸性水は酸性室339へ流入後、酸性水流出開口341から吐出されるが、回転突起315が酸性水流入孔337を塞ぐ位置にあるときは、酸性水は酸性室339へ流入せず、したがって酸性水流出開口341からも吐出されない。
【0038】
尚、この酸性水流入孔337が塞がれた状態とは、酸性水流入孔337の上流側に位置する、図6における酸性水出口237が塞がれたことと同じであるから、図6に示す電解槽45における流体出口は、アルカリ性水出口235のみとなるのである。
【0039】
以上の構成を有する制御弁49の動作について、図12に示す模式図を用いて整理する。すなわち、本実施形態に示される水処理装置1は、電解槽45を作動させずに、濾過段31と活性炭カートリッジ39の働きにより生成される浄水を蛇口17に供給し、捨て水ホース27による捨て水を行わない[清水モード]と、電解槽45を作動させるとともに、アルカリ性水を蛇口17へ供給し、捨て水ホース27を介して酸性水を捨てる[アルカリモード]と、アルカリモードと電極の極性を入れ替えて電解槽45を作動させるとともに、捨て水ホース27を介して、アルカリ性水及び酸性水を共に捨てる[全排水モード1]と、活性炭カートリッジ39の再生時に、電解槽45を作動させずに、全流入水を捨て水ホース27を介して排水する[全排水モード2]とを有しており、各モードにおける制御弁49の動作を順次説明する。
【0040】
[清水モード]回転突起315により酸性水流入孔337がシールされているため、中性水(電解槽45が作動していないため、酸性水でない)は、酸性室339へ流入せず酸性水流出開口341からも吐出されないため、捨て水ホース27への排出は行われない。一方、アルカリ流入開口327からアルカリ室329へ流入した中性水(同様にアルカリ性水でない)は、排水開口325が回転ディスク305の凸部により閉じられているため、アルカリ流出開口323より流出し、逆止弁53、処理水吐出ホース21を介して蛇口17へと供給される。
【0041】
[アルカリモード]清水モードよりシャフト307が若干角度回転した状態であり、酸性水流入孔337が回転突起315から開放されているため、酸性室339へ流入した酸性水は、酸性水流出開口341から排出出口322を経て、捨て水ホース27へ排出される。一方、清水モードと同様に、アルカリ流入開口327から流入したアルカリ性水は、アルカリ流出開口323より蛇口17へ供給される。
【0042】
[全排水モード1]アルカリモードより更にシャフト307が回転した状態であり、アルカリモードと同様に、酸性水流入孔337から酸性室339へ流入したアルカリ性水(電極の極性が反転しているため、酸性水ではない)は、酸性水流出開口341から排出出口322を経て、捨て水ホース27へ排出される。一方、アルカリ流入開口327からアルカリ室329へ流入した酸性水(電極の極性が反転しているため、アルカリ性水ではない)は、アルカリ流出開口323が回転ディスク305の凸部により閉じられているため、排水開口325より吐出される。ここで、制御弁49内に形成された連絡流路(図示せず)によって、排水開口325下流側は、酸性水流出開口341下流側と連通しているため、排水開口322から吐出される酸性水は、酸性水流出開口341から吐出されるアルカリ性水と合流した後、排出出口322に至って捨て水ホース27へ排出されるのである。尚、[全排水モード2]については、酸性水、アルカリ性水の区別がなく、全て中性水である点が異なるだけで、全排水モード1と同様である。
【0043】
以上のように、アルカリ性水は、アルカリ室329内壁のアルカリ流入開口327から流入後、アルカリ室329下壁のアルカリ水流出開口323を介して流出する流路構成であり、酸性水は、酸性室339内壁の酸性水流入孔337から流入後、酸性室339内壁の酸性水流出開口341から流出する流路構成を有しており、共に回転ディスク305を貫通する流路構成を取っていない。
【0044】
したがって、回転ディスク305の径を小さくして、回転トルクを小さくすることができるため、回転ディスク305にスケールが付着して回転トルクが大きくなったとしても、モータの最大駆動トルクを超えてモータがロックすることがない。
【0045】
次に、アルカリ水流出開口323と処理水吐出ホース21の間に介在し、取り外し自在な逆止弁53について、図13を用いて説明する。
【0046】
すなわち、逆止弁53は、ケーシング401と、バネ402と、弁体403と、ケーシング401に螺着される蓋407とから構成されており、ケーシング401は、処理水吐出ホース21を嵌め込むための流出口409を有しており、蓋407は、アルカリ水流出開口323の下流側に位置する流入口411を有している。
【0047】
その動作について図13、図14を用いて説明すると、通水時には、バネ402力に抗して流体圧により弁体403が押し下げられ、蓋407内壁と弁体403外周の間隙を通過した流体が吐出口409へと至るのであり、止水時には、バネ402力により押し上げられた弁体403が蓋407内壁と当接することにより、流路を遮断して流出口409下流側から流入口411上流側への逆流を防止しているのである。
【0048】
ここで、前述したように、元々カルシウムを含有している水道水に対して、電解槽45に備えられたカルシウムカートリッジ233により、さらにカルシウムが供給されるため、電解槽45下流側では、CaイオンがCaCO 3 ,Ca(OH) 2 として析出して、流路の目詰まりを起こす可能性があり、水処理装置1下流側の蛇口アダプタ17等が目詰まりを起こし、蛇口アダプタ17を交換しなければならなくなっていた。
【0049】
そこで、本実施形態では、流路中途に蓋407内壁と弁体403外周の間隙からなる絞り部413を設け、ここに析出物を積極的に滞留させることにより、水処理装置1下流側の蛇口アダプタ17等に析出物が滞留することを防止できるとともに、この絞り部413を水処理装置1から取り外し可能としたため、析出物の除去が容易に行われるのである。
【0050】
また、この絞り部413は、弁体403のように可動部材で形成されているため、絞り部413の流路面積が固定されているものに比べれば析出物の除去が行いやすく、さらに、弁体403自体が逆止弁53から取り外し可能であるため、析出物の除去がより確実になるのである。
【0051】
尚、本実施形態のように、絞り部413を逆止弁53の一部に形成すれば、逆止弁53と別体に絞り部413を設ける必要がなくなるが、バルブユニット47内部への析出を防止するために、電解槽45とバルブユニット47との間に、取り外し自在な絞り部413を設けるようにしてもよい。
【0052】
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本実施形態と電解槽45の電極の極性を反転させた構成をとることにより、酸性水を蛇口17に供給し、アルカリ性水を排出するような形態をとってもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される水処理装置の使用例
【図2】図1に示した水処理装置の分解斜視図
【図3】水処理装置の活性炭カートリッジの一部切り欠き断面図
【図4】同じく活性炭カートリッジの底面図
【図5】同じく活性炭カートリッジにおける容器内部の固形物の状態を示す図
【図6】水処理装置の無隔膜型電解槽の分解斜視図
【図7】同じく無隔膜型電解槽の取付状態を示す断面図
【図8】同じく無隔膜型電解槽における電極板の孔の状態を示す断面図
【図9】同じく無隔膜型電解槽におけるカルシウムカートリッジの正面図、側面図
【図10】同じくカルシウムカートリッジのカルシウムの状態を示す図
【図11】水処理装置の制御弁の分解斜視図
【図12】同じく制御弁の動作状態を示す模式図
【図13】水処理装置の逆止弁の分解斜視図
【図14】同じく逆止弁の動作状態を示す図
【図15】水処理装置の無隔膜型電解槽における電極板の成型から組立までを示す図
【符号の説明】
205第1電極板
209第2電極板
227スリット
Claims (1)
- 陽極側と陰極側からなる電極板を、隔膜を介在させることなく互いに近接して平行に対向配置することにより、前記電極板の対向面に層流として生じたイオンリッチ水を取り出すようにした無隔膜型電解槽において、
前記陽極側の電極板の表面で形成した酸性水を、該電極板の対面側から反対方向に流すスリットを、該電極板の対向面側から反対側にプレスすることにより形成される形状としたことを特徴とした無隔膜型電解槽。
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