JP2988219B2 - 活性炭再生式浄水器 - Google Patents

活性炭再生式浄水器

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JP2988219B2
JP2988219B2 JP5252515A JP25251593A JP2988219B2 JP 2988219 B2 JP2988219 B2 JP 2988219B2 JP 5252515 A JP5252515 A JP 5252515A JP 25251593 A JP25251593 A JP 25251593A JP 2988219 B2 JP2988219 B2 JP 2988219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は活性炭を用いた浄水器に
係り、より詳しくは、活性炭を定期的に加熱することに
より活性炭の煮沸滅菌と再生を行うようになった活性炭
再生式の浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】水道水のような上水を活性炭に接触させ
ることにより、水道水中に溶存するカルキ臭成分(次亜
塩素酸イオン若しくは次亜塩素酸の形の残留塩素)や人
体に有害な有機塩素化合物(トリハロメタンなど)や黴
くさい発臭物質(2メチルイソボルネオールやジオスミ
ン)を活性炭に吸着させ、水道水から除去するようにな
った浄水器は知られている。
【0003】活性炭は殺菌作用を有する残留塩素をも吸
着除去するので、浄水器の非使用時には、活性炭に細菌
やバクテリアが増殖し、衛生的でない。また、使用に伴
い活性炭の細孔は吸着された物質で充たされ、活性炭の
吸着性能が低下するので、高価な活性炭カートリッジを
定期的に交換しなければならず、浄水器のランニングコ
ストが嵩む。
【0004】細菌の増殖に対しては、従来の浄水器は、
活性炭の後段に例えば中空糸膜フィルターのようなフィ
ルターを配置し、活性炭部分で増殖した細菌を濾過によ
り除去することによりこの問題を解決している。しか
し、中空糸膜フィルターは浄水器の使用に伴い目詰まり
を起こし、流量が低下するので、頻繁な交換を要し、や
はりコストが嵩む。
【0005】特公昭51-23817号には、電気ヒーターを備
え、加熱により活性炭を滅菌すると共に再生するように
なった浄水器が提案されている。電気ヒーターに通電す
ると、浄水器内の水は加熱されて沸騰し、活性炭が煮沸
滅菌される。同時に、活性炭に吸着された物質は水蒸気
と熱の作用により脱着され、活性炭が再生される。従っ
て、活性炭再生式の浄水器は、長期間にわたって活性炭
の浄化能力を維持することができ、高価な活性炭カート
リッジの交換に伴うランニングコストを低減できるとい
う利点がある。活性炭再生式の浄水器では、タイマーに
より定期的に電気ヒーターに通電し、活性炭の煮沸滅菌
と再生を定期的に行うようにするのが好都合である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、活性炭
再生式の浄水器においては、細菌濾過用の中空糸膜フィ
ルターを活性炭の後段に配置するのは好ましくない。何
故ならば、中空糸膜フィルターの中空糸膜は熱に弱い材
料で形成されているので、活性炭再生時に発生する熱水
や水蒸気により容易に劣化し或いは損傷するからであ
る。
【0007】このように、活性炭再生式の浄水器におい
ては細菌濾過用の中空糸膜フィルターを活性炭の後段に
配置することができないので、何等かの理由により浄水
器の電源プラグがコンセントから抜かれたまゝになって
おり、その結果細菌が増殖した場合には、通水に伴い細
菌が流出するおそれがあり、衛生的でない。
【0008】本発明の目的は、浄水器の電源プラグがコ
ンセントから抜かれた状態になっている場合において、
使用者が浄水器に通水した時には、浄水器から流出する
水が飲用に適さないおそれがあることを使用者に報知
し、水質が悪化した水を使用者が誤って使用に供するの
を防止することにある。
【0009】本発明の他の目的は、使用者が電源プラグ
をコンセントに差し込むことにより浄水器に電源を投入
した場合においても、活性炭の加熱滅菌が充分に行われ
ていない時には、同様に警告を発し、水質の悪化した水
が使用に供されるのを防止することにある。
【0010】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
の活性炭再生式浄水器は、活性炭を収容し上水が通水さ
れるようになった活性炭容器と、活性炭を滅菌し再生す
るべく活性炭容器を加熱する電気ヒーターと、電気ヒー
ターに電力を供給する主電源回路と、主電源回路から電
気ヒーターへの通電を制御する通電制御手段と、活性炭
容器への通水を検知する通水検知手段と、警報手段と、
制御回路と、制御回路に電力を供給するバックアップ電
源回路とを備えてなる。この制御回路は、主電源回路と
通水検知手段の出力を監視すると共に通電制御手段と警
報手段を制御するもので、主電源回路に電源が投入され
ていない場合において通水検知手段が活性炭容器への通
水を検知した時には、バックアップ電源回路の電力によ
り前記警報手段を作動させ、活性炭が滅菌されていない
おそれがあることを使用者に報知する。
【0011】このように、浄水器に電源が投入されてい
ない場合には、浄水器への通水時に警報が発せられるの
で、使用者は浄水器の電源プラグがコンセントから抜か
れた状態になっていることを認識し、電源プラグを差し
込むことができる。また、使用者は浄水器からの水が飲
用に適さないことを認識することができる。
【0012】好ましい実施態様においては、制御回路
は、主電源回路に電源が投入されている時には通電制御
手段をして所定周期で定期的に電気ヒーターに通電せし
めることにより活性炭を定期的に滅菌するようになって
いる。制御回路は、更に、主電源回路に電源が投入され
た後、かつ、活性炭の定期的滅菌が完了していない時に
は、通水検知手段が活性炭容器への通水を検知した時に
警報手段を作動させ、活性炭の定期的滅菌が完了してい
ないことを使用者に報知する。従って、この実施態様に
よれば、警報に応じて電源プラグをコンセントに差し込
んだ場合でも、活性炭の滅菌が充分に行われるまでは、
飲用を差し控えさせることができる。
【0013】或いは、制御回路は、警報に応じて電源プ
ラグをコンセントに差し込んだ時に強制的に電気ヒータ
ーに通電させ、自動的に活性炭を滅菌させるように構成
してもよい。
【0014】
【実施例】添付図面を参照しながら本発明の浄水器の好
適な実施例を説明する。初めに図1に基づいて本発明の
浄水器の使用の態様を説明するに、この浄水器10は例
えば流し12を備えた台所カウンター14上に載置して
使用することができる。その場合、流しの既存の任意の
水栓(図示した使用例では、シングルレバー型の湯水混
合栓)16のスパウト18に切換え弁機構を内蔵した蛇
口アダプタ20を取付け、このアダプタ20を上水供給
ホース22と浄水吐出ホース24により浄水器10に接
続することができる。アダプタ20のハンドル26を所
定位置に回すと、水栓16からの上水は上水供給ホース
22により浄水器10に送られ、浄水器で浄化された水
は浄水吐出ホース24からアダプタ20に送られ、その
出口28から吐出される。残留塩素やトリハロメタンな
どの有害物質や発臭物質が除去された浄水は飲料水とし
て或いは料理用に使用することができる。ハンドル26
を他の位置に回すと、水栓16からの未処理の上水(又
は湯水混合物)は浄水器を経由することなくアダプタ2
0の出口28からそのまゝ吐出され、野菜や食器の洗浄
などの用途に供することができる。図示した使用例で
は、シングルレバー型湯水混合栓16には給湯パイプ1
6Aを介して給湯機(図示せず)からの湯が供給され、
水道管(図示せず)に接続された給水パイプ16Bから
上水が供給されるようになっている。
【0015】次に図2から図5を参照するに、この浄水
器10は、プラスチック製のハウジング30と、このハ
ウジング30にスナップ嵌めされたキャップ32を有す
る。ハウジング30に一体形成された下向きに延長する
例えば6本の脚部34には底板36がねじ38によって
固定してあり、この底板36にねじ止めされた例えば4
個のゴム脚40により浄水器10の荷重は支持される。
【0016】概略的に述べれば、図示した実施例では、
この浄水器10は、水道水中に浮遊する赤錆や微生物な
どの粒子成分を濾過作用により除去するための濾過段4
2と、水道水中に溶存する残留塩素やトリハロメタンや
臭気物質のような有害な或いは不本意な物質を活性炭の
吸着作用により除去するための吸着段44からなり、吸
着段44の活性炭は電気ヒーターにより随時加熱され、
煮沸滅菌されると共に再生されるようになっている。濾
過段42は吸着段44の活性炭への粒子成分の負荷を軽
減するためのもので、省略してもよい。
【0017】より詳しくは、濾過段42は複数のねじ4
6によってハウジング30の水平壁48に液密に固定さ
れた逆コップ形のフィルターケース50を有し、このフ
ィルターケース50内には従来型の中空糸膜フィルター
・モジュール52がキャップ54によって位置決めされ
ている。ハウジング水平壁48とこのキャップ54との
間には半径方向分配通路56が確保してあり、この通路
56はハウジング水平壁48に一体形成された下向きに
延長する入口管58に連通している。この入口管58に
は上水供給ホース22が接続されたホース継手60が固
定してあり、上水供給ホース22から入来する上水が分
配通路56内に流入するようになっている。
【0018】入口管58には、水圧に応答する圧力スイ
ッチのような圧力センサー62が配置してあり、浄水器
への通水を検知するようになっている。圧力センサー6
2に代えて、羽根車とパルス・ジェネレータからなる流
量センサーを用いて通水を検知してもよい。また、入口
管58には、従来型の逆止弁(図示せず)が配置してあ
り、中空糸膜フィルター・モジュール52から上水供給
ホース22へと上水が逆流しないようになっている。半
径方向分配通路56内に流入した上水は、キャップ54
の外周に形成された星型突起64間の隙間を経て、フィ
ルターケース50内周と中空糸膜フィルター・モジュー
ル52外周との間の環状分配通路66に流入し、中空糸
膜フィルター・モジュール52の開口68からモジュー
ル52内に入り、中空糸膜フィルターによって濾過され
る。濾過された上水は、キャップ54に形成された出口
70から流出する。中空糸膜フィルター・モジュール5
2に代えて、他の形式のフィルターを使用してもよい。
【0019】図2および図5からよく分かるように、ハ
ウジング30の水平壁48には、樋形の通路形成部材7
2が液密に固定してあり、水平壁48と協動して上水通
路74を形成している。この通路形成部材72にはドレ
ーンプラグ76が螺合してあり、浄水器10の搬送など
に当りプラグ76を外すことにより通路74の水抜きが
できるようになっている。上水通路74はハウジング3
0と一体形成された上水供給ライザー78に連通してお
り、濾過段42によって濾過された上水はこのライザー
78を介して後段の吸着段44に送られるようになって
いる。図2および図4からよく分かるように、この上水
供給ライザー78は浄水器10の垂直中央面に関して片
側にオフセットしてあり、他方の側には同様にハウジン
グ30と一体形成された浄水吐出ライザー80が配置し
てある。この浄水吐出ライザー80は後述するように吸
着段44の吸着作用によって浄化された浄水を浄水吐出
ホース24に送るためのもので、このライザー80には
ホース継手82が接続してあり、この継手82に浄水吐
出ホース24が装着してある。
【0020】図6および図7を参照するに、吸着段14
は活性炭素繊維が充填された活性炭カートリッジの形の
活性炭容器84を有する。この活性炭カートリッジ84
はステンレス鋼板製の金属缶86からなる。この金属缶
86は、ステンレス鋼板を深絞り成形してなる有底円筒
形の胴体88とステンレス鋼板製の円環形の蓋90から
なり、両者は周縁92に沿って液密に巻締めてある。金
属缶86の耐食性を向上させるため、胴体88と蓋90
の内周面にはテフロンTMがコーティングしてある。蓋9
0には円弧状の複数の上水入口開口94が打ち抜きによ
り形成してあり、ライザー78を介して濾過段42から
送られた水がカートリッジ84内に流入するようになっ
ている。カートリッジ84の中央にはステンレス製の多
孔円筒96が配置してあり、この円筒96の周りには活
性炭素繊維98がバインダーを用いて成型してある。バ
インダー成型の代わりに、活性炭素繊維98の不織布を
ぐるぐると巻き付けて適宜拘束してもよい。さらに、活
性炭素繊維に代えて、粒状活性炭や球状活性炭を使用し
てもよい。活性炭素繊維層98と胴体88との間には上
水入口94に連通する環状の分配通路100が形成して
あり、上水入口94からカートリッジ84内に流入した
上水が多孔円筒96に向かって半径方向内側に活性炭素
繊維層98を通過するようになっている。活性炭素繊維
層98を通過する際、水中に溶存する塩素やトリハロメ
タンや発臭物質は活性炭素繊維に吸着され、除去され
る。活性炭素繊維98によって浄化された浄水は多孔円
筒96内に回収され、カートリッジ84の出口102に
送られる。環状分配通路100と多孔円筒96との間で
流れのショートパスが起こるのを防止するため、活性炭
素繊維充填後、金属缶86の胴体88および蓋90には
環状のV溝型エンボス部104をプレス成形し、これら
のエンボス部104を活性炭素繊維層の上下端面に食い
込ませるのが好ましい。
【0021】図2および図8に示したように、活性炭カ
ートリッジ84はハウジング30の水平壁106に座金
108を介して支持され、マニホールド・アッセンブリ
110によって閉鎖されている。このマニホールド・ア
ッセンブリ110は、上部材112と下部材114に分
割されており、両者は互いに液密に固定されている。下
部材114はライザー78および80の上端に液密に嵌
合されていると共に、それらに支持されている。例えば
7本のねじ116(図4)を用いてハウジング30の水
平壁106に上部材112と下部材114を共締めする
ことにより、マニホールド・アッセンブリ110はハウ
ジング30に固定される。
【0022】図8は図4のVIII−VIII線に沿った断面図
で、図8と図4を参照するに、マニホールド・アッセン
ブリ110の上部材112には細長い膨出部118が形
成してあり、下部材114と協動して上水通路120を
形成している。図8からよく分かるように、この通路1
20は一方においてライザー78に連通していると共
に、他方において下部材114に形成された入口ポート
122に連通している。この入口ポート122は下部材
114とカートリッジ84の蓋90との間に形成された
空間124に開口している。従って、濾過段42の中空
糸膜フィルター・モジュール52によって濾過された上
水は、通路74、ライザー78、通路120、ポート1
22、空間124、金属缶86の上水入口94を介して
環状分配通路100に流入する。
【0023】図2および図4に示したように、マニホー
ルド・アッセンブリ110の上部材112には更に他の
膨出部126が形成してある。この膨出部126には感
温切換え弁128が組み込んであり、従ってこの膨出部
126は感温切換え弁128のハウジングを兼ねてい
る。この膨出部126は、また、マニホールド・アッセ
ンブリ110の下部材114と協動して浄水吐出通路1
30を形成しており、この浄水吐出通路130はライザ
ー80に連通している。
【0024】感温切換え弁128は図9に示したような
感温素子132を有する。この感温素子132は従来型
のもので、熱膨脹性ワックス(図示せず)を収容した本
体133と、2つの弁頭部134および136と、例え
ば3つの摺動ガイド部138と、スピンドル140を有
し、雰囲気温度の上昇に伴いスピンドル140が本体1
33から次第に突出するようになっている。この感温素
子132は図2に示したようにばね受けに作用する復帰
ばね142を介して膨出部126の段付ボアに嵌合さ
れ、そのスピンドル140は膨出部126にねじ止めさ
れたキャップ144に当接させてある。従って、本体1
33と2つの弁頭部134および136との組立体は低
温時には復帰ばね142によって図2において右方に付
勢されているが、温度上昇に伴いスピンドル140が本
体133から突出するにつれてこの組立体は図2におい
て左方に変位する。熱膨脹性ワックスを使用した感温切
換え弁128に代えて、形状記憶合金を使用した感温切
換え弁を用いてもよい。
【0025】マニホールド・アッセンブリ110の上部
材112には活性炭カートリッジ84の出口102に整
列した入口ポート146が形成してあり、活性炭カート
リッジ84から流出する流体に感温素子132が接触す
るようになっている。感温切換え弁128は、流体温度
が50℃以下の時には図2に示したように第1弁頭部1
34により弁座148が閉鎖されると共に第2弁頭部1
36が弁座150を開放し、流体温度が50℃を超える
とスピンドル140の突出に伴い弁座148が開放され
ると共に弁座150が閉鎖されるように設定することが
できる。図4からよく分かるように、感温切換え弁12
8のキャップ144には、スピンドル140から側方に
オフセットした位置において、熱水蒸気排出管152が
形成してあり、この熱水蒸気排出管152は弁座148
(図2)に連通している。図4に示したように、この熱
水蒸気排出管152にはドレーンホース154の一端を
接続することができる。このドレーンホース154はハ
ウジング30の水平壁の開口156を経てライザー80
に沿って下方に延長させ、その他端は図1に示したよう
に流し12まで延長させることができる。
【0026】再び図7を参照するに、活性炭カートリッ
ジ84の缶胴体88の底部には電気ヒーター158が配
置してあり、このヒーターに通電したときに活性炭カー
トリッジ84が底から加熱されるようになっている。ヒ
ーター158としては、ニクロム線を雲母箔で挟んだマ
イカヒーターや、シーズヒータを使用することができ
る。ヒーター158から缶胴体88への熱伝達を向上さ
せるため、ヒーター158と缶胴体88底部との間には
熱伝導性の良いアルミニューム板160を挟持するのが
好ましい。ヒーター158とアルミニューム伝熱板16
0とは、缶胴体88に溶接されたボルト162とナット
164により、アルミニューム放熱板166と共に缶胴
体88に締結されている。
【0027】図7からよく分かるように、缶胴体88の
中央部168は上げ底になっており、この中央上げ底部
168にはその温度検出するためのサーミスタ170が
伝熱関係で接触させてある。サーミスタ170はコイル
ばね172を介して放熱板166に支持されたサーミス
タホルダー174に支持されており、中央上げ底部16
8に弾力接触されている。アルミニューム放熱板166
には、また、クリップにより温度ヒューズ176が伝熱
関係で保持されている。
【0028】再び図2を参照するに、浄水器10のキャ
ップ32の裏には、回路基板178がねじ止めしてあ
り、この回路基板に浄水器制御部180が固定してあ
る。制御部180をヒーター158の熱から保護するた
め、キャップ32には熱遮蔽板182が装着してある。
制御部180には電源コード184から交流電力が供給
される。図2に示したように、回路基板178には操作
・表示パネル186が設けてある。
【0029】図10に示したように、圧力センサー62
およびサーミスタ170の出力はリード線188により
制御部180に入力され、制御部180は操作・表示パ
ネル186の液晶表示パネル190とスイッチ192お
よび194に接続することができる。図示した実施例で
は、制御部180はプログラムされたマイクロプロセッ
サ196を備え、このマイクロプロセッサ196はソリ
ッド・ステート・リレー(SSR)198を介してヒー
ター158への通電を制御するようになっている。商用
交流電源の電力は主電源回路200に供給され、主電源
回路200の交流出力は、SSR198、温度ヒューズ
176を介して電気ヒーター158に供給される。主電
源回路200の直流出力はマイクロプロセッサ196に
供給される。制御部180には、また、バックアップ電
源回路202が設けてあり、主電源回路200に電源が
投入されていない時にマイクロプロセッサ196に直流
電力を供給するようになっている。マイクロプロセッサ
196は出力ドライバ204を介してブザーのような警
報装置206を作動させるようになっている。
【0030】マイクロプロセッサ196は、予め設定さ
れた所定時刻(好ましくは、深夜の所定時刻)が到来す
ると毎日自動的にヒーター158に通電するようにプロ
グラムすることができる。この時刻は、再生時刻設定ス
イッチ192を押すことにより、例えば1時間単位でイ
ンクレメントすることができる。また、使用者が手動再
生スイッチ194を押した時にもヒーター158に通電
されるようにプログラムすることができる。
【0031】次に、この浄水器10の使用の態様を説明
するに、浄水供給時には、アダプタ20のハンドル26
を浄水器10側に回して水栓16を開けると、前述した
ように、上水は濾過段42の中空糸膜モジュール52に
より濾過され、次いで吸着段44に送られて活性炭素繊
維98により吸着浄化され、多孔円筒96内に回収され
た浄水は活性炭カートリッジ84の出口102から流出
する。前述したように、感温切換え弁128は出口10
2から流出する流体温度が50℃以下の時には出口10
2を浄水吐出通路130に接続するように設定されてい
るので、多孔円筒96内に回収された浄水は浄水吐出通
路130からライザー80を介して浄水吐出ホース24
に送られてアダプター20の出口28から吐出され、飲
用などに供される。
【0032】次に、図11および図12のフローチャー
トを併せ参照しながら浄水器制御部の作動について説明
するに、バックアップ電源回路202によってバックア
ップされたマイクロプロセッサ196は、主電源回路2
00の直流出力を周期的にチェックすることにより、主
電源回路200に交流100Vの電源が投入されている
かどうかを監視している(S301)。電源コード18
4のプラグがコンセントから抜かれており、従って主電
源回路に電源が投入されていない場合には、マイクロプ
ロセッサ196は、更に圧力センサー62の出力をチェ
ックすることにより、浄水器に通水がなされているかど
うかを判定する(S302)。通水が検知された時に
は、活性炭の殺菌が不充分な状態で浄水器に通水された
と見做し、出力ドライバ204を介して警報装置206
を作動させ(S303)、使用者に殺菌が不充分である
ことを報知し、注意を喚起する。
【0033】主電源回路に電源が投入されている場合
(S301)には、マイクロプロセッサ196は図12
に示したルーチンを周期的に実行することにより、活性
炭の煮沸滅菌と再生を定期的に行う。即ち、活性炭の再
生は、設定した時刻が到来すると毎日自動的に行われる
と共に(S401)、使用者が手動再生スイッチ194
を押した時にもその都度行われる(S402)。設定時
刻が到来するか手動再生スイッチ194が押されると、
マイクロプロセッサ196はSSR198を励磁し、ヒ
ーター158への通電を開始させる(S403)。液晶
表示パネル190には“再生中”または“準備中”など
の使用禁止表示がなされ(S404)、使用者が誤って
浄水器を使用するのを防止する。
【0034】通電に伴い活性炭カートリッジ84の底部
は加熱され、活性炭カートリッジ84内に滞留する水は
熱水となり、やがて沸騰し始める。中空糸膜フィルター
・モジュール52の入口には逆止弁が設けてあるので、
活性炭カートリッジ84内に発生した熱水と水蒸気は、
中空糸膜フィルター・モジュール52の方へ逆流するこ
となく、活性炭カートリッジ84の出口102から感温
切換え弁128に向かって上昇し、感温素子132に接
触する。感温素子132が50℃以上に加熱されると、
弁頭部134と136は図2において左方に移動し、自
動的に浄水吐出通路130を閉鎖すると共に、カートリ
ッジ出口102および入口ポート146を熱水蒸気排出
管152に接続するので、活性炭カートリッジ84内に
発生した熱水と水蒸気はドレーンホース154を介して
流し12に排出される。活性炭カートリッジ84内に滞
留する水が沸騰するに伴い、活性炭素繊維98は煮沸滅
菌されると共に、活性炭素繊維に吸着された塩素や、沸
点が水の沸点より低いトリハロメタンは熱水と水蒸気の
作用により容易に脱着され、活性炭素繊維が再生され
る。
【0035】ヒーター158への通電は、サーミスタ1
70により検出されるカートリッジ84の中央上げ底部
168の温度が例えば120℃を超えるまで継続される
(S405)。活性炭カートリッジ84の中央上げ底部
168の温度が120℃を超えると、カートリッジ84
内の滞留水がほぼ蒸発したと見做し、ヒーター158へ
の通電を終了させる(S406)。カートリッジ84が
放熱により冷却され、感温切換え弁128の雰囲気温度
が50℃以下になると、感温切換え弁128は自動的に
カートリッジ84の出口102を浄水吐出通路130に
接続し、使用時に備える。カートリッジ84が更に放熱
冷却し、サーミスタ170の出力により底部168の温
度が40℃に低下したことが検出されると(S40
7)、液晶表示パネル190に“使用可能”又は“READ
Y”と表示させ(S408)、浄水器が使用可能な状態
になったことを使用者に知らせる。
【0036】図13および図14のフローチャートに示
したように、主電源に通電されていない時のみならず、
通電開始後であっても、活性炭の加熱滅菌が完了する前
に通水された場合にも、警報装置を作動させることがで
きる。即ち、主電源回路200に電源が投入されていな
い場合には(S501)、活性炭の加熱滅菌が完了して
いるかどうかを表す加熱完了フラグをゼロにする(S5
05)。この加熱完了フラグは、マイクロプロセッサ1
96のメモリを利用して記憶させておくことができ、
“1”は完了を表し、“0”は未完了を表す。主電源回
路に電源が投入されていない時に通水を検知すると(S
506)、警報装置206を作動させる(S507)。
主電源回路に電源が投入された後は(S501)、加熱
完了フラグをチェックし(S502)、活性炭の加熱滅
菌が未完了の場合には、通水を検知すると(S50
3)、警報装置を作動させた後(S504)、図14に
示した加熱再生ルーチン(S601〜609)を実行す
る。この加熱再生ルーチンは図12のフローチャートに
示したルーチンとほぼ同様のもので、相違点は、再生操
作完了後(S607)は加熱完了フラグを“1”にした
上で(S608)、“READY”表示(S609)を行う
ことである。
【0037】図13に示した制御に代えて、図15に示
した態様で制御することもできる。即ち、主電源回路に
電源が投入された後に(S701)、活性炭の加熱滅菌
が未完了の場合には(S702)、マイクロプロセッサ
196は表示パネル190に“活性炭滅菌必要”或いは
“手動再生スイッチを押して下さい”などの加熱推奨表
示を行い(S703)、使用者に活性炭の滅菌を督促す
る。使用者は、この表示に従い、活性炭の滅菌が必要で
あることを認識し、手動再生スイッチ194を押すこと
により(S602)、活性炭の滅菌と再生(S603〜
S609)を行わせることができる。
【0038】或いは、図16のフローチャートに示した
ように、主電源回路への電源投入直後において活性炭の
滅菌と再生が完了していない場合には、強制的に活性炭
の加熱を行わせることもできる。即ち、電源投入前に
は、通水に応じて(S811)、警報が発せられる(S
812)。電源投入直後(S801〜S802)には、
自動的に活性炭の滅菌と再生が行われ(S803〜S8
07)、加熱完了フラグを“1”にした上で(S80
8)、“READY”表示が行われる(S809)。従っ
て、次回のルーチンからはS802の判定において加熱
完了フラグが“1”になっているので、S802の判定
の次には図12に示したルーチンが実行され、活性炭の
加熱再生は定期的に行われる。
【0039】以上には本発明の特定の実施例について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種
々の設計変更を加えることができる。例えば、圧力スイ
ッチ62のような圧力センサーに代えて、羽根車とパル
ス・ジェネレータからなる流量センサーを用いて浄水器
への通水を検知することができる。また、警報ブザー2
06により警報を発する代わりに、又はそれと併用し
て、液晶表示パネルに警告を表示してもよい。また、中
空糸膜フィルター・モジュール52は省略することがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の浄水器で
は、浄水器の電源プラグがコンセントから抜かれた状態
になっている場合において使用者が浄水器に通水した時
には、警報が発せられるので、殺菌が不充分な活性炭に
通水した水を誤って使用に供するのを防止することがで
きる。
【0041】また、電源プラグがコンセントに差し込ま
れた後でも活性炭の定期的加熱滅菌が行われるまでは同
様に通水時に警報を発するようにした場合には、活性炭
の滅菌を一層完全に行うことができる。
【0042】また、電源プラグがコンセントに差し込ま
れた時に強制的に活性炭の加熱滅菌が行われるようにし
た場合には、浄水器を長期間使用しなかった場合でも、
再使用時には確実に活性炭の加熱滅菌が行われる。
【0043】従って、細菌濾過用の中空糸膜フィルター
を活性炭の後段に配置しなくても、細菌の無い衛生的な
浄水を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の浄水器を台所に設置した使用
例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した浄水器の断面図で、図4
のII−II線に沿った断面を示すもので、中空糸膜モジュ
ールと活性炭カートリッジの半径方向寸法が忠実になる
ように描写してある。
【図3】図3は、図1に示した浄水器の分解斜視図であ
る。
【図4】図4は、図1に示した浄水器の平面図で、キャ
ップを外した所を示す。
【図5】図5は、図1に示した浄水器の底面図で、底板
と活性炭カートリッジを取り外したところを示す。
【図6】図6は、図1に示した浄水器の活性炭カートリ
ッジの平面図である。
【図7】図7は、図1に示した浄水器の活性炭カートリ
ッジの断面図である。
【図8】図8は、図4のVIII−VIII線に沿った断面図で
ある。
【図9】図9は、切換え弁の感温素子組立体の斜視図で
ある。
【図10】図10は、浄水器の制御部を示すブロック図
である。
【図11】図11は、図10の制御部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図12は、図11のフローチャートの続きを
示す。
【図13】図13は、制御部の他の動作を示すフローチ
ャートである。
【図14】図14は、図13のフローチャートの続きを
示す。
【図15】図15は、制御部の更に他の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】図16は、制御部の他の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10: 浄水器 62: 通水検知手段(圧力センサー) 84: 活性炭カートリッジ 158: 電気ヒーター 190: 表示手段 196: 制御回路 198: 通電制御手段 200: 主電源回路 202: バックアップ電源回路 206: 警報手段
フロントページの続き (72)発明者 黒田 朱美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−51189(JP,A) 特開 平1−262984(JP,A) 特開 平5−228469(JP,A) 実開 平2−133492(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭を収容し上水が通水されるように
    なった活性炭容器と、活性炭を滅菌し再生するべく前記
    活性炭容器を加熱する電気ヒーターと、前記電気ヒータ
    ーに電力を供給する主電源回路と、前記主電源回路から
    電気ヒーターへの通電を制御する通電制御手段と、前記
    活性炭容器への通水を検知する通水検知手段と、警報手
    段と、前記主電源回路と通水検知手段の出力を監視し前
    記通電制御手段と警報手段を制御する制御回路と、前記
    制御回路に電力を供給するバックアップ電源回路とを備
    え、前記制御回路は、前記主電源回路に電源が投入され
    ていない場合において前記通水検知手段が活性炭容器へ
    の通水を検知した時には、前記バックアップ電源回路の
    電力により前記警報手段を作動させることを特徴とする
    活性炭再生式浄水器。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記主電源回路に電源
    が投入されている時には前記通電制御手段をして所定周
    期で定期的に電気ヒーターに通電せしめることにより活
    性炭を定期的に滅菌するようになっており、前記制御回
    路は、前記主電源回路に電源が投入された後、かつ、活
    性炭の前記定期的滅菌が完了していない時には、前記通
    水検知手段が活性炭容器への通水を検知した時に前記警
    報手段を作動させ、活性炭の定期的滅菌が完了していな
    いことを使用者に報知することを特徴とする請求項1に
    基づく活性炭再生式浄水器。
  3. 【請求項3】 前記制御回路に制御される表示手段を更
    に備え、前記制御回路は、前記主電源回路に電源が投入
    された時には、活性炭の滅菌の推奨を表示することを特
    徴とする請求項1又は2に基づく活性炭再生式浄水器。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、前記主電源回路に電源
    が投入された時には、前記通電制御手段をして電気ヒー
    ターに通電せしめることにより自動的に活性炭を滅菌す
    ることを特徴とする請求項1に基づく活性炭再生式浄水
    器。
  5. 【請求項5】 前記通水検知手段は、活性炭容器を流れ
    る水の圧力に応答する圧力センサーである請求項1から
    4のいづれかに基づく浄水器。
  6. 【請求項6】 前記通水検知手段は、活性炭容器を流れ
    る水の流れに応答する流量センサーである請求項1から
    4のいづれかに基づく浄水器。
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