JPH08290159A - 連続式電解整水装置の殺菌・洗浄方法、その装置及び浄水器 - Google Patents

連続式電解整水装置の殺菌・洗浄方法、その装置及び浄水器

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JPH08290159A
JPH08290159A JP7156383A JP15638395A JPH08290159A JP H08290159 A JPH08290159 A JP H08290159A JP 7156383 A JP7156383 A JP 7156383A JP 15638395 A JP15638395 A JP 15638395A JP H08290159 A JPH08290159 A JP H08290159A
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JP
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water
filtration tank
water purifier
filter
pretreatment
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JP7156383A
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Tatsuo Okazaki
崎 龍 夫 岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱湯や蒸気で連続式電解整水装置を殺菌・洗
浄し、併せて、電解整水装置の濾過材を再生させる方法
及び装置を提供する。 【構成】 電解整水装置の浄水器3内に設けた電極1
2、13に電流を印加することによって、浄水器3内の
水と濾過材層17を加熱し、浄水器3内で発生した熱湯
および/または高温蒸気を浄水器3から電解槽1を介し
て電解槽1の排水口9、10まで充満させる。浄水器3
内の加熱とともに、電解槽1内を加熱するようにしても
よい。好ましくは、浄水器3内に、加熱手段を有する水
滞留スペースを設けてもよく、また、浄水器3外部に水
タンクを設けても良い。浄水器3が濾過材層17を入れ
た主濾過槽と、ミクロフィルタを有する前処理濾過槽か
らなり、主濾過槽の中央内部に前所の濾過槽を挿入し、
前処理濾過槽の出口が主濾過槽の濾過材の下方に連通し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続式電解整水装置の殺
菌・洗浄方法、その装置および浄水器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電解槽の上流側給水管
に浄水器を介装した連続式通水電解整水装置は長く使用
している間に浄水器から電解槽の電解水排水管出口にい
たる水回路内に雑菌が繁殖し水質を汚染する。このた
め、従来は定期的に電解整水装置の水回路に洗浄薬液を
流して洗浄しているが、これには水回路への洗浄薬液回
路の接続や薬液の取扱いなど専門的な技術や知識が必要
であり、一般使用者では対処できないため、つい汚染状
態で使用してしまうというおそれがあった。
【0003】従って、本発明の第1の目的は、一般使用
者が簡単に操作できるとともに、浄水器から電解槽の排
水管先端出口までをお湯や蒸気で殺菌・洗浄し、しか
も、浄水器の濾過材を熱で再生できる連続式電解整水装
置の殺菌・洗浄方法を提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、蒸気の殺菌・洗浄方
法を効率よく実施するための浄水器を備えた連続式通水
電解整水装置を提供することにある。
【0005】本発明の更に他の目的は、蒸気の殺菌・洗
浄方法を効率よく実施することができる浄水器を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的達成のた
めに本発明は電解槽の給水管に浄水器を介装した連続式
電解整水装置の殺菌・洗浄方法において、濾過材層に設
けた電極に電流を印加することによって浄水器内の水と
濾過材層を加熱して、浄水器内で発生したお湯及び/ま
たは高温蒸気によって濾過材を殺菌・洗浄するととも
に、このお湯及び/または高温蒸気を浄水器から電解槽
を介して少なくとも電解槽の排水口まで充満させること
を特徴とする。
【0007】好ましくは、浄水器内に発生したお湯や蒸
気を電解槽に供給する際に、電解槽の電極に直流または
交流電流を印加して電解槽内を加熱するようにしてもよ
い。
【0008】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、電解槽の給水管に浄水器を介装した連続式電解整水
装置において、浄水器内に、電流の印加により浄水器内
の水と濾過材層を加熱してお湯や蒸気を発生させる電極
からなる加熱手段を配設したことを特徴とする。
【0009】殺菌・洗浄に必要な量の蒸気を発生させる
ために、好ましくは、浄水器内に、加熱手段を有する水
滞留スペースを設けてもよい。
【0010】蒸気発生に必要な水を確保するために、浄
水器に水を補給するタンクを設けてもよい。この水タン
クは浄水器上流側の給水管に設けてもよく、また、浄水
器の上流側給水管と、下流側給水管または電解水排水管
との間にバイパス管路を設け、このバイパス管路に水タ
ンクを設置するとともに、水タンクと前記浄水器下流側
給水管または前記電解水排水管の間に弁手段を介装する
ようにしてもよい。
【0011】上記連続式電解整水装置において、好まし
くは、浄水器は、濾過材層内に加熱用電極を対向配設
し、電流の印加により電極間の濾過材と水を加熱できる
ようにした主濾過槽と、主濾過槽の中央部に同芯的に配
設され、内部に中空糸膜からなるミクロフィルタを設置
した前処理濾過槽とを具備し、該前処理濾過槽は給水口
に通ずる給水路と前記主濾過槽の下方に連通する排水路
を有し、前処理濾過槽内のミクロフィルタを通過した水
が主濾過槽の下方から上方の排水口へ流れるように構成
する。
【0012】より好ましくは、ミクロフィルタは中空糸
膜を結束部で束ねた構成となっており、中空糸膜を束ね
た結束部は浄水器の加熱部より下方に位置している。
【0013】より好ましくは、浄水器は、濾過材層内に
少なくとも3段の加熱用電極を上下対向して配設してあ
り、且つ、下段の隣接電極の極間を上段の隣接電極の極
間よりもせまくする。
【0014】浄水器は、さらに、加熱用電極を配設した
主濾過槽の上部または下部に加熱手段を有する水スペー
スを具備する。
【0015】浄水器は、活性炭等の濾過材層に配設され
る加熱用電極の芯部または加熱用電極の近傍に電熱ヒー
タを具備させてもよい。
【0016】浄水器は、前処理濾過槽の外表面に水の流
れ方向を変える突起を設けてもよい。
【0017】加熱用電極は制御装置により制御され、制
御装置は浄水器の温度が所定値以上または抵抗値が所定
値以下のいずれか一方が生じた場合に電流の印加を停止
し、または電流印加停止後において所定時間が経過し、
かつ積算水量が所定値以上の場合に電流の印加を開始す
る。
【0018】上記第3の目的を達成するために、本発明
は、主濾過槽と、この主濾過槽内に配設された濾過材層
と、主濾過槽内の濾過材層を加熱する加熱用電極または
高周波電流コイルからなる加熱手段と、内部にフィルタ
を収納する前処理濾過槽とを備え、前処理濾過槽内のフ
ィルタから濾過材層に供給された給水を加熱装置で加熱
することを特徴としている。また本発明は主濾過槽と、
この主濾過槽内に配設された濾過材層と、主濾過槽内の
濾過材層を加熱する加熱手段と、内部に結束部により結
束されたミクロフィルタを収納する前処理濾過槽とを備
え、前処理濾過槽内のミクロフィルタから濾過材層に供
給された給水を加熱装置で加熱することを特徴としてい
る。
【0019】主濾過槽内には、主濾過槽内部を濾過材層
収納空間と前処理濾過槽収納空間とに区画する区画壁が
設けられ、この区画壁と前処理濾過槽との間に大気連通
空間を形成し、この大気連通空間により前処理濾過槽を
冷却している。
【0020】ミクロフィルタを収納した前処理濾過槽
は、主濾過槽の下方部分に設けられている。
【0021】主濾過槽内のミクロフィルタ結束部近傍
に、大気と連通する空気通路を設け、この空気通路によ
りミクロフィルタ結束部を冷却している。
【0022】前処理濾過槽の入口側に給水路を設け、こ
の給水路に、主濾過槽内の濾過材層側へ連通するバイパ
ス口を設けられ、前記給水路に、前処理濾過槽入口およ
びバイパス口を閉鎖する閉鎖弁を設けられ、この閉鎖弁
は、給水路の給水温度が所定値以上の場合に前処理濾過
槽入口を閉とするとともにバイパス口を開とし、前記所
定値以下の場合に前処理濾過槽入口を開とするとともに
バイパス口を閉とする作動手段により作動される。
【0023】
【作用】浄水器内の電極に電流を印加すると、浄水器内
の水と濾過材が加熱され、浄水器内に高温のお湯や蒸気
が発生する。その結果、濾過材の加熱により活性炭等に
付着した揮発性物質が気化し、再生されるとともに浄水
器内がお湯や蒸気によって殺菌・洗浄される。
【0024】次いで、浄水器内で発生したお湯や蒸気
が、電解槽を通して少なくとも電解槽出口まで充満する
ことによって、電解整水装置の水回路全体が高温のお湯
または蒸気で殺菌・洗浄される。
【0025】浄水器内の水の加熱と同時に、またはその
直後に、電解槽の電極に交流または直流の電流を印加す
ると電解槽が加熱される。従って、浄水器から供給され
るお湯や蒸気が保温または加温されるため、高温による
殺菌・洗浄作用が持続する。
【0026】本発明の連続式電解整水装置は、浄水器内
に水を充填した状態で浄水器内の加熱用電極間に直流ま
たは交流の電流を通電すると浄水器電極周辺の水温が上
昇し、100℃の沸騰水になる。
【0027】このようにして発生されたお湯や蒸気によ
り浄水器の活性炭に吸着していた揮発性物質が気化し、
活性炭が再生されるとともに浄水器内が高温殺菌され
る。
【0028】浄水器内で発生した高温のお湯、蒸気を、
浄水器から給水管及び電解槽を通して電解水排水管取水
口まで充満させることにより、電解整水装置の水回路全
体が殺菌・洗浄される。
【0029】加熱用電極を有する主濾過槽の中央内部
に、ミクロフィルタを設置した前処理濾過槽を配設した
ことにより、主濾過槽とミクロフィルタがコンパクトに
組付けられる。また、前処理濾過槽のミクロフィルタを
通した水が主濾過槽の下方から上方へ流れるようにした
ことにより、水が主濾過槽内の濾過材の最長距離を流
れ、濾過効率が向上するとともに、主濾過槽の高温水蒸
気が前処理濾過槽に流入しない。
【0030】ミクロフィルタの中空糸膜を束ねた結束部
は浄水器の加熱部より下方に位置しているので、浄水器
の加熱部により結束部が加熱されて損傷することはな
い。
【0031】活性炭等の濾過材層内に配した下段の隣接
電極の極間を上段の隣接電極の極間よりもせまくしたこ
とにより、浄水器の下方から温度が上昇しはじめ内部全
体が均一に加熱される。
【0032】浄水器の上部または下部に加熱手段を内蔵
した水滞留スペースを設け、あるいは浄水器への水補給
タンクを設けることにより、浄水器から電解槽の排水口
に至る水回路全体を充満するに足る多量のお湯や蒸気が
得られる。
【0033】濾過材層の下部または上部、あるいは加熱
用電極の内部または近傍にヒータを設けると加熱用電極
とヒータの二つの加熱手段により浄水器内の濾過材と水
が短時間で所望の温度に上昇する。
【0034】前処理濾過槽の外表面に水の流れ方向を変
える突起により、ショートパスの水道ができにくくな
り、濾過材層に水が均一に流れる。
【0035】通常運転時において、前処理濾過槽内のフ
ィルタまたはミクロフィルタで浄化された水は、主濾過
槽内の濾過材層内に流入し、この濾過材層内で更に浄化
された後、外方へ流入する。次に浄水器の加熱手段によ
り濾過材層を加熱すると、濾過材層と水が加熱され、高
温水および蒸気が発生する。この結果、濾過材層が殺菌
・洗浄される。
【0036】フィルタを収納する前処理濾過槽を主濾過
槽の上部に配置することにより、フィルタは主濾過槽の
上端から取り代え可能となっている。
【0037】また主濾過槽内に区画壁を設け、この区画
壁と前処理槽との間に大気連通空間を形成することによ
り、この大気連通空間によって前処理濾過槽を冷却する
ことができる。このため前処理濾過槽内のミクロフィル
タ、とりわけ結束部が熱により損傷することはない。
【0038】ミクロフィルタを収納した前処理濾過槽を
主濾過槽の下方部分に配置することにより、主濾過槽か
らの熱が下方の前処理濾過槽に伝わりにくくなってい
る。
【0039】主濾過槽内のミクロフィルタ結束部近傍に
空気通路を設け、この空気通路によりミクロフィルタ結
束部を冷却することにより、ミクロフィルタの結束部が
熱により損傷することはない。
【0040】前処理濾過槽入口側の給水路中に作動手段
により作動する閉鎖弁を設けたので、高温水が流入した
場合、作動手段により閉鎖弁が作動してバイパス口を開
とするとともに前処理濾過槽入口を閉とし、高温水を濾
過材層中に流入させることができ、かつ高温水が前処理
濾過槽内に流入することを防止することができる。他
方、給水路中の水温が低下すると、作動手段により閉鎖
弁が作動してバイパス口が閉となるとともに前処理濾過
槽入口が開となり、水温の低い水は前処理濾過槽内の濾
過材層内へ流入する。
【0041】加熱手段を加熱用電極または高周波電流コ
イルから構成することにより、主濾過槽内の濾過材層を
効果的に加熱することができる。
【0042】
【実施例】第1の実施例 以下に、本発明の第1の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
【0043】図1は、電解槽1の給水管2に浄水器3を
介装した連続式電解整水装置の概略構成を示すもので、
給水管2から供給される原水を浄水器3で濾過するとと
もに、濾過した浄水を電解槽1に通水し、電解隔膜4に
よって仕切った陰極室7の陰電極5と陽極室8の陽電極
6に直流電圧を印加して電解槽1内の水を電解し、陰極
室7に生成されるアルカリイオン水と陽極室7に生成さ
れる酸性水とを、アルカリ水排水管9と酸性水排水管1
0から別々に排出するようになっている。
【0044】この電解槽1は、電極5,6の極性を正逆
切り換えできるようにしたものでよい。
【0045】この種の連続式電解整水装置は長く使用し
ている間に浄水器内の活性炭などの濾過材をはじめ、電
解槽や給・排水管の水回路が汚れ、雑菌等が繁殖するお
それがあるため必要に応じて殺菌・洗浄をしなければな
らない。
【0046】本発明は、浄水器の濾過材層中に設置した
電極12,13に電流を印加して浄水器3内の水と濾過
材層を加熱することにより活性炭等の濾過材層を熱で再
生させるとともに、浄水器3内に発生されたお湯や蒸気
を、浄水器3の下流側給水管2aから電解槽1を通して
排水管9,10に充満させることにより、浄水器から電
解槽1の排水管9,10の出口までの水回路全体を高温
のお湯または蒸気で殺菌・洗浄するようにしたものであ
る。
【0047】上記の殺菌・洗浄は、浄水器3への給水管
2aのバルブを止めて浄水器内の水を加熱してもよく、
また、給水管2aのバルブを介して必要量の水を補給し
ながら加熱してもよい。さらには、予め水タンクに貯水
しておいた水を浄水器3内に補給しながら加熱してもよ
い。
【0048】好ましい殺菌効果を得るには浄水器3の水
を60℃以上に加熱するのが望ましい。
【0049】浄水器3で生成されたお湯や蒸気は電解槽
1を通して排水管9,10の出口までくる間に温度が降
下するので、より好ましくは、上記の殺菌・洗浄中に、
電解槽1の電極5,6に、交流または直流の電流を印加
して電解槽を熱し、お湯や蒸気がさめないようにする。
この場合は、浄水器3の加熱温度または加熱時間を検出
し、浄水器の加熱温度に応じて電解槽1の電極に直流ま
たは交流電流が印加されるように自動制御するようにし
てもよい。尚、電解槽の加熱手段はヒータでもよい。
【0050】浄水器3内の水と濾過材層17を加熱する
手段としては、図のように、浄水器3内の活性炭等の濾
過材中に電極12,13を配設しておき、浄水器3内に
水を充填した状態で両電極12,13に直流または交流
電流を印加する方法がある。この方法では、例えば、容
積約1リットルの浄水器に水を充填した状態で浄水器3
の電極12,13に45V4Aの電流を約30分間印加
すると、浄水器3内の水は約100℃に達する。
【0051】直流電流は電極の極間距離が短くないと流
れないので加熱不能となる。従って、電極間に流す電流
は極間距離に応じて直流、交流を選定する。一般には、
浄水器3の加熱には交流、電解槽1の加熱には直流が用
いられる。
【0052】図2は本発明に使用される浄水器の一具体
例を示すもので、この浄水器3は一側に給水口14を有
し、他側に排水口15を有するケーシング内の上下フィ
ルタ16,16間に、活性炭などの濾過材層17を充填
した濾過室18を有し、この濾過室18に直流または交
流の電流を印加する互いに異極性の電極12,13が対
向配設されている。そして、これら電極12,13はそ
の間に前記濾過材層17が介在するようにして配置され
ている。尚、平板電極を上下に配置する場合は、図のよ
うに水の通水孔20を形成しておくのが望ましい。
【0053】浄水器3内に配置する前記電極12,13
は銀、フェライト(Fe2 3 )、チタン材、白金属処
理チタン材、あるいは、炭素などを用いることができ
る。
【0054】また、両電極12,13は陰極‐陽極両用
の使用に耐え得る材質のものを使用し、所定時間毎に印
加電流の極性を逆転して使用できるようにするのが望ま
しい。
【0055】給水管から浄水器3への給水を止めて、加
熱する場合は、浄水器で生成したお湯や蒸気を電解槽を
介して排水管出口まで充満させるには、前記電極を配置
した濾過室18の水だけでは不足する場合がある。この
ために、より好ましくは、図2のように、濾過室18の
上部に前記と同様に加熱用電極21,22を配設した水
スペース23を設け、お湯または蒸気が電解槽排水管
9,10の出口までゆきわたるようにすることが望まし
い。ただし、給水管2または後述する他の貯水タンクか
ら浄水器3内に水を補給しながら加熱する場合は、上記
の水スペース23は必ずしも必要ではない。
【0056】図1はそれ自体が本発明の方法を実施する
装置を備えた連続式電解装置の一実施例を示すものであ
るが、図3乃至図5は本発明の装置の他の実施例を示す
ものである。
【0057】すなわち、図3は、給水管2に前記加熱手
段を有する浄水器3を介装するとともに、給水管2の開
閉バルブ24と浄水器3間に水タンク25を設置し、バ
ルブ24を閉じて浄水器3を加熱する場合に、浄水器3
内の加熱すべき水の不足に応じて、水タンク25から浄
水器3に水を補給できるようにしたものである。
【0058】図3の実施例では、給水管2のバルブ24
が開いているときに逆止弁26を介装した管路から水タ
ンク25内に水を貯水しておくとともに、浄水器3の加
熱により水が不足したときに、開閉弁28、オリヒス2
9等を有する管路から浄水器3に水を補給できるように
なっている。
【0059】この場合、水の補給手段は水タンク25内
に設けたエア室のエア圧、アキュームレータ、ポンプ等
を用いることができる。また、これら水補給手段および
開閉弁28は浄水器3の加熱温度、加熱時間または圧力
を検出するセンサ(図は省略)からの信号で自動制御し
てもよい。
【0060】図4の実施例は、浄水器3の上流側給水管
2aと下流側給水管2b間にバイパス30を設け、この
バイパス30に水タンク25を設置するとともに、水タ
ンク25と前記給水管2bの間に開閉弁などの弁手段3
1を設けてある。
【0061】この実施例では、弁手段31を開いた状態
で給水管2aのバルブ24を開くと水タンクに水が給水
され、貯水される。そして、正規の電解整水中は、開閉
弁31を閉じておき、浄水器3の加熱の際は、弁手段3
1を開いておく。浄水器3内が加熱され、蒸気がなくな
ると浄水器3内の圧力が減少し、他方、水タンク25に
は給水管2bからの蒸気圧がかかり、浄水器3と水タン
ク25の圧力差で水タンク25の水が浄水器3に補給さ
れる。
【0062】尚、給水管2aにフロースイッチバルブ3
2を設け、スイッチ32の給水信号で弁手段31が開
き、水位センサ等の貯水完了信号で弁手段31を閉じる
ようにしてもよい。
【0063】図5の実施例は、浄水器3の上流側給水管
2aと電解水排水管9または10間に設けたバイパス3
0に水タンク25を設置し、水タンク25と排水管9ま
たは10に弁手段31を設けたもので、作用は図4の実
施例と同様である。
【0064】図5のようにバイパス30と排水管の合流
点に弁手段31を設ける場合は排水管出口側への圧力逃
し弁機構を内蔵した弁手段を使用してもよく、また、一
対の電解水排水管9,10に流路切換弁33を設ける場
合はこの切換弁に上記機構を内蔵させてもよい。
【0065】なお、加熱用電極12,13への電流印加
の停止信号に連動して給水管2a、電動開閉バルブ24
を自動的に開くように電気回路を構成することにより、
浄水器3の加熱による殺菌・洗浄が終了すると水が連続
式電解整水装置の水回路を流れ、殺菌・洗浄後に上水に
よる洗い流しが自動的に行われるようにすることもでき
る。
【0066】図6乃至図9は本発明の電解整水装置の殺
菌・洗浄方法及び電解整水装置に使用される浄水器のさ
らに好ましい実施例を示すものである。
【0067】すなわち、これらの浄水器3は、活性炭等
の濾過材層17を充填した主濾過槽3aと、内部に中空
糸膜フィルタ等のミクロフィルタ34を配設した前処理
濾過槽3bを具備し、主濾過槽3aの内部中央に、前処
理濾過槽3bを同芯的に一体に組込んである。
【0068】前処理濾過槽3bは、浄水器3の給水口1
4に連通する給水路35と前記主濾過槽3aの下方に連
通する排水路36を有し、給水口14から導入された水
がミクロフィルタ34を通って主濾過槽3aの下部の排
水路36から主濾過槽3aの下方に流れ、主濾過槽3a
の濾過材層17を通して上部の排水口15から排出され
るようになっている。
【0069】前処理濾過槽3bの給水路35と排水路3
6の形成及びミクロフィルタ34に対する水の流れ方向
にはいろいろな形態が考えられる。
【0070】図6の実施例では、図7に断面で示すよう
に軸方向に給水通路37を形成し下部放射方向に排水通
路38を形成したドーナツ形の通水ブロック39を、前
処理濾過槽3bとカートリッジ式ミクロフィルタ34の
間に液密に嵌合し、これにより給水口14から導入され
た水が通水ブロック39の給水通路37とミクロフィル
タ34の外側を経由してミクロフィルタ34の上端から
下方に向けて流れ、通水ブロック39の放射状排水通路
38を通って主濾過槽3aの下方に圧送されるようにな
っている。
【0071】上記とは逆に、図8のように、給水口14
から導入された水をミクロフィルタ34の下部から内に
導入して上端から排出させ、ミクロフィルタ34の外側
を通って主濾過槽3aの下方へ流れるようにしてもよ
い。
【0072】活性炭繊維などの濾過材層17を充填した
主濾過槽3aの内部には前記と同様に、濾過材層17と
水を加熱してお湯または高温蒸気を生成するための加熱
用電極12,13が配設されている。
【0073】図1乃至図8のように、主濾過槽3aの濾
過材層17層内に相互に異極の平板またはリング状の加
熱用電極12,13を上下三段以上に配設する場合は、
下段の隣接電極間隔(極間距離)S1 を上段の隣接電極
間隔S2 よりもせまくし、各電極に同時に電流を流した
ときに、下段隣接電極間S1 の水及び濾過材が、上段隣
接電極間S2 のそれよりも早く加熱されるようにするの
が望ましい。このようにすると、浄水器内部が均一に加
熱され、浄水器3の上部だけが高温になってしまうとい
う弊害がなくなる。
【0074】本発明の浄水器は主濾過槽3aの内部に前
記加熱用電極12,13とは別にヒータ等の補助加熱手
段40を設けてもよい。
【0075】この補助加熱手段40は図6、図8のよう
に加熱用電極12,13の芯部に内蔵させてもよく、ま
た、図は省略したが加熱用電極の近傍に併設してもよ
い。
【0076】補助加熱手段40を内蔵した加熱用電極1
2,13を使用する場合は加熱用電極12,13と補助
加熱手段40が一つの取付工程ですむ利点があるほか、
このような補助加熱手段40を有する加熱用電極を主濾
過槽3aの下部または中部に配置することにより浄水器
3が下から上まで平均的に加熱することができる。
【0077】また、補助加熱手段40は、濾過材層17
の層内に限らず、図6、図9のように、主濾過槽3aの
下方に設けてもよい。この場合は、前処理濾過槽3bの
排水路36に連通する水スペース23を設け、この水ス
ペース23の近傍に補助加熱手段40を配設するのが望
ましい。
【0078】尚、図は省略したが、このような水スペー
ス23とその近傍の補助加熱手段40の組合せは主濾過
槽3aの上方に設置してもよい。
【0079】本発明に使用される浄水器3はさらに、図
8に示すように、主濾過槽3aの濾過材層17に接する
前処理濾過槽3bの外表面に突起41を形成し、これに
より水道(ショートパス)が形成されないようにするこ
ともできる。
【0080】図9は本発明に使用される浄水器3の他の
実施例を示すもので、この実施例では、主濾過槽3aに
繊維状活性炭からなる濾過材層17を使用し、この濾過
材層17の外部に加熱用電極12,13を対向配設する
ともに、加熱用電極12,13と対向する濾過材層17
の外側と内側に水の通路42,43を形成し、これによ
り、水が濾過材層17の横方向へ通水して濾過されるよ
うにしてある。
【0081】ちなみに、図9の実施例は主濾過槽3aの
内壁と前処理濾過槽3bの外壁が加熱用電極12,13
を構成している。通常、加熱用電極12,13は陽極に
チタンに白金属処理したものを陽極として使用し、陰極
にステンレス材が使用されるが、両極にチタン白金属処
理材を使用することにより、直流だけでなく交流電圧を
印加して使用することもできる。
【0082】尚、図9の実施例では水が濾過材層17の
外側通路42から内側通路43へ流れるようにしている
がこの逆でもよい。
【0083】図6乃至図9の浄水器3は、前記のよう
に、前処理濾過槽3bのミクロフィルタ34で前処理濾
過した水を主濾過槽3aの活性炭等で浄化し、洗浄の際
は主濾過槽3a内の水と濾過材層17をお湯または高温
蒸気に加熱するものであるが、前処理濾過槽3b内のミ
クロフィルタ34を熱から保護するために前処理濾過槽
3b内は加熱洗浄時で60℃以下に保つ必要がある。こ
のため、前処理濾過槽3bのケーシングは例えばガラス
繊維などの断熱性の高い材質を使用して所定の厚さにし
たものが望ましい。
【0084】また、ミクロフィルタ34を構成する中空
糸膜34a自体は比較的熱に強いが、これを束ねている
基部の部材34bは熱によって劣化しやすい。このた
め、ミクロフィルタ34は中空糸膜34aを束ねている
基部部材34bを浄水器3の加熱部よりも下方に位置さ
せ、加熱部からの熱が中空糸膜34aに伝達してこれを
殺菌するが、基部部材34bは60℃位しかならないよ
うな構造にするのが望ましい。
【0085】尚、好ましくは浄水器3内が高温になりす
ぎないようにするため、浄水器の所望位置に温度センサ
(図示せず)を設け、浄水器内の温度が、例えば120
℃になると自動的に加熱を停止させるようにする。
【0086】本発明に使用される浄水器は、電気タイマ
等により任意の設定時刻に自動的に作動するようにする
ことができる。但し、直前の加熱洗浄から設定時刻まで
の間に加熱洗浄を必要とするほど水を浄化していない場
合は、設定時刻に加熱洗浄をする必要がなく、また、浄
水器内に所定の水量が充填されていない場合は加熱用電
極間に電圧を印加しても通電しないため、加熱すること
ができない。このような使用条件に対応するために、前
回(直前)の加熱用電極12、13への電流印加停止後
の浄化積算水量が所定量に達していないとき、あるい
は、浄水器に所定量の水が溜っていないときは設定時刻
に達しても加熱洗浄が行われないようにする制御装置を
浄水器に組合せてもよい。これらの制御は浄水器を通る
水の積算計や浄水器の水位センサ等の信号で電気タイマ
を制御することによって容易に可能である。
【0087】図10は上記制御装置の一例を示すフロー
チャートであり、設定時刻に加熱用電極12、13に電
流を印加する時計回路44からの信号と、浄水器3の浄
化水流量センサ45の積算回路46からの信号に基づく
AND回路47の出力で浄水器3の殺菌洗浄回路48を
制御するようにしてある。
【0088】すなわち時計回路44は加熱用電極12,
13への電流印加停止後からの時間を演算し、所定時間
が経過した場合に信号を出力する。同時に積算回路46
は浄水器3の浄化積算水量を演算し、この値が所定値に
達した場合に信号を出力する。そして時計回路44から
の信号と積算回路46からの信号が入力された条件のも
とで、AND回路47の出力に基づいて浄水器3の殺菌
洗浄回路48により加熱用電極12,13への電流印加
をスタートさせる。
【0089】他方、温度センサにより検出された温度が
所定値以上または加熱電極12,13へ印加された電流
の抵抗値が所定値以下のいずれか一方が生じた場合、殺
菌洗浄回路48により加熱用電極12,13への電流の
印加が停止される。このため、浄水器3内における異常
加熱を防止することができるとともに、浄水器3内の水
がなくなってショートすることを防止することができ
る。
【0090】さらに、図10に示すように、浄水器3の
水位センサ49の信号を前記AND回路47に入力させ
て浄水器3に所定量の水が溜るまで加熱による殺菌・洗
浄が保留されるようにしてもよい。
【0091】また、図10において表示部50として示
すように、浄水器は、浄水器を通る水の積算量や濾過材
の汚れ度が所定値に達すると洗浄警告を発するようにし
てもよい。この場合、浄化積算水量や汚れ度に応じて異
なった洗浄警告を発するようにするのが望ましく、さら
には、浄化積算水量や濾過材の汚れ度が所定値に達する
と浄水器への給水を停止させるようにしてもよい。この
ような制御は、浄化積算水量計、濾過材の目詰りを検出
する圧力計、警告表示手段、浄水器への給水弁等によっ
て可能である。
【0092】上記の殺菌・洗浄は前記のようにタイマの
ほか、押しボタン等のスイッチで操作してもよい。
【0093】第2の実施例 以下、図面を参照して本発明の第2の実施例について説
明する。なお、第2の実施例において、第1の実施例と
同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0094】まず、図11乃至図14により、発明によ
る浄水器について説明する。図11に示すように、浄水
器3は下方部に給水口14を有し、上方に排水口15を
有する主濾過槽3aを備えている。
【0095】主濾過槽3a内には、主濾過槽3a内を濾
過材層収納空間と前処理濾過槽収納空間とに区画する区
画壁51が配設され、この区画壁51により区画された
濾過材層収納空間には活性炭等の濾過材層17が収納さ
れ、一方前処理濾過槽収納空間内には内部にミクロフィ
ルタ34を収納した前処理濾過槽3bが収納されてい
る。なお濾過材層17中にミネラル原石、ミネラル粉末
焼成材もしくはミネラル溶出用顆粒剤を混入させてもよ
い。
【0096】また主濾過槽3a内の濾過材層収納空間に
は、濾過材層17を加熱するため、フェライト、炭素、
白金属処理チタン材、チタン材および純鉄からなる複数
の電極12、13が配設され、これら電極12、13は
主濾過槽3aに固着されるとともに電極12、13に対
して加電する支持具59により支持されている。また濾
過材層17は、主濾過槽3a内に設けられた保持フィル
タ57、58により保持されている。
【0097】また区画壁51と前処理濾過槽3bとの間
には流路壁60が設けられ、区画壁51と流路壁60と
の間には上方の開口52aと下方の開口52bを有する
大気連通空間52が形成されている。なお、流路層60
と前処理濾過槽3bとの間は、流路となっている。
【0098】また給水口14には開口80が設けられ、
この開口80はスプリング81aを有するチャッキ弁8
1により逆流防止が図られている。また開口80は流路
壁60内に形成された給水路53を経て前処理濾過槽3
bの入口56に連通している。そして入口56は給水路
53に設けられた閉鎖弁54により閉鎖自在となってお
り、この閉鎖弁54は高温で伸びる形状記憶合金製スプ
リング55により作動するようになっている。
【0099】次に前処理濾過槽3b内に収納されたミク
ロフィルタ34について説明する。ミクロフィルタ34
は中空糸膜34aと、この中空糸膜34aを結束する基
部部材(結束部)34bとからなっている。このうち結
束部34bは、比較的熱に弱い部分となっている。
【0100】なお、ミクロフィルタ34の替りに、赤錆
および鉛等の不純物を濾過する糸巻式フィルタ等、中空
糸膜34aより目の粗いフィルタを用いてもよい。この
ようなフィルタは結束部等の熱に弱い部分がないので、
耐熱性を有しており、この場合は大気連通空間52を必
ずしも設けなくてもよい。
【0101】また図11乃至図14に示すように、前処
理濾過槽3bは、主濾過槽3aの上方部分に位置してお
り、前処理濾過槽3bはキャップ61により覆われてい
る。すなわち前処理濾過槽3bはその外周面に突起63
を有しており、この突起63をキャップ61の内周面に
設けられた溝61bに係合することにより、前処理濾過
槽3bにキャップ61を回動自在に取付けることができ
る。
【0102】またキャップ61の外周面には、おねじ6
1aが形成され、このおねじ61を流路壁60の内周面
に形成されてめねじ60aに係合させてキャップ61を
ねじ込むことにより、キャップ61を前処理濾過槽3b
とともに流路壁60に固定することができる。
【0103】なお、図11乃至図14に示すように、キ
ャップ61の外周にはOリング62が設けられ、キャッ
プ61と流路壁60との間の密閉性を保っている。同様
に前処理濾過槽3b入口近傍にもOリング82が設けら
れ、キャップ61をねじ込む際、Oリング82は前処理
濾過槽3bの下方部分3bに密着して前処理濾過槽3b
の回転を防止している。このためキャップ61をねじ込
んだ場合、前処理濾過槽3bは回転することなく、軸方
向に押込まれるようになっている。
【0104】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。
【0105】まずキャップ61により覆われた前処理濾
過槽3bを、主濾過槽3aの流路壁60に装着する作業
を説明する。はじめにキャップ61により覆われるとと
もに内部にミクロフィルタ34が収納された新しい前処
理濾過槽3bが準備される。この場合、前処理濾過槽3
bの突起63がキャップ61の溝61b内に係合し、前
処理濾過槽3bにキャップ61が回動自在に取付けられ
ている。
【0106】次にキャップ61および前処理濾過槽3b
が、流路壁60の内側へ押込まれ、キャップ61のおね
じ61aが流路壁60のめねじ60aに当接する(図1
2)。この際、前処理濾過槽3bの下端が、前処理濾過
槽3bの入口近傍に設けられたOリング82に当接し、
このOリング82により前処理濾過槽3bの回転が防止
される(図13)。
【0107】次にキャップ61が回転(1/4回転)
し、キャップ61のおねじ61aと流路壁60のめねじ
60aとが係合して、流路壁60に対してキャップ61
がねじ込まれる。この場合、前処理濾過槽3bはOリン
グ82によりとも回りが防止され、流路壁60に対して
軸方向に押込まれる。このようにして前処理濾過槽3b
は流路壁60内に装着され、キャップ61と流路壁60
とはOリング62により密封される。
【0108】このように、前処理濾過槽3bを主濾過槽
3aの流路壁60内に容易に装着することができ、また
上述と逆の作用によって前処理濾過槽3bを容易に流路
壁60から取外すことができる。また、この前処理濾過
槽3bはキャップ61のねじ込みにより流路壁60内に
装着されるので、装着作用時にミクロフィルタ34のう
ち破損し易い結束部34bに力が加わることはない。
【0109】次に浄水器3の作用を説明する。図11に
おいて給水口14から給水された水は、給水路53を通
り入口56から前処理濾過槽3b内に流入する。前処理
濾過槽3b内に流入した水は、その後中空糸膜34aか
ら結束部34bに流入し、浄化された後、前処理濾過槽
3bの外側を通って流路壁60内側の排水路84を下方
へ向って流れる。排水路84内の水は、その後保持フィ
ルタ57を経て濾過材層17中を通り、前処理濾過槽3
b外周の突起部87によってショートパスが防止され、
乱流となって濾過材層17中で更に浄化される。その
後、浄化された水は保持フィルタ58から排出口15を
経て電解槽1(図1)側へ流出する。
【0110】次に殺菌および洗浄のため浄水器3内を加
熱する。この場合は、第1の実施例で説明したように、
時計回路44からの信号と浄化水流量センサ45の積算
回路46からの信号に基づくAND回路47の出力によ
り、電極12、13に加電し、電極12、13間の濾過
材層17および水中に電気を流す。このようにして濾過
材層17および水を加熱する。
【0111】この場合、給水口14への給水を完全に停
止してもよく、給水口14への給水量を減少させてもよ
い。給水口14への給水が停止されると、チャッキ弁8
1により開口80が閉鎖される。なお、浄水器3の加熱
により、内部の水が加熱されると形状記憶合金製のスプ
リング55により閉鎖弁54が作動して入口56が閉と
なり、前処理濾過槽3bへの温水の供給が防止される。
このためミクロフィルタ34、とりわけ結束部34bが
熱により破損することはない。
【0112】浄水器3の加熱により、濾過材層17中の
水が約80℃まで加熱され、この温水および蒸気は濾過
材層17中を殺菌するとともに、排水口15から電解槽
1側へ供給される。濾過材層17中の水の加熱温度は、
主濾過槽3a内に設置されたセンサ76(図19および
図20参照)により検知される。
【0113】この間、前処理濾過槽3bの外側に形成さ
れた大気連通空間52中に、開口52a、52bから大
気が流れる。このため濾過材層17中の水が加熱されて
も、濾過材層17中の温度が前処理濾過槽3b内に伝わ
ることはなく、ミクロフィルタ、とりわけ結束部34b
は60゜以下に保たれる。このため結束部34bが熱に
より破損することはない。このような殺菌加熱時間は1
〜2時間とすることが好ましい。
【0114】なお、上記実施例において、前処理濾過槽
3bを主濾過槽3aの上部に配設した例を示したが、こ
れに限らず前処理濾過槽3bを主濾過槽3aの下部に配
設してもよい。前処理濾過槽3bを主濾過槽3aの下部
に配設した場合、濾過材層17から前処理濾過槽3bへ
の伝熱をより効果的に抑えることができる。
【0115】次に図15により本発明の変形例について
説明する。図15に示す浄水器3は、給水口14および
排水口15を主濾過槽3aの上部に配置するとともに、
ミクロフィルタ34を中空糸膜34aを上方に向けて配
置したものであり、他は図1乃至図14に示す浄水器3
と略同一である。
【0116】すなわち図15に示すように、主濾過槽3
a内に区画壁51と流路壁60が設けられ、この区画壁
51と流路壁60との間に開口52a、52bを有する
大気連通路52が形成されている。またミクロフィルタ
34を収納するとともに上方が開口した前処理濾過槽3
bが、流路壁60内に配設され、前処理濾過槽3bと流
路壁60とはOリング82により密封されている。
【0117】また給水口14と前処理濾過槽3bの上端
開口との間には、給水路53が形成され、さらに前処理
濾過槽3bの下方には排水路84が形成されている。
【0118】前処理濾過槽3bは、流路壁60にOリン
グ62により密封して装着されたキャップ61により覆
われているが、キャップ61と前処理濾過槽3bは接触
することなく互いに離間している。
【0119】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。図15において、給水口14から
給水された水は、給水路53を通り、上端開口から前処
理濾過槽3b内に流入する。前処理濾過槽3b内に流入
した水は、その後中空糸膜3aから結束部3bに流入
し、浄化された後、排出路84を下方に向って流れる。
【0120】その後、水は排出路84から保持フィルタ
57を経て濾過材層17中に入り、濾過材層17中で更
に浄化された後、排水口15を経て電解槽1(図1)側
へ流出する。
【0121】次に第1の実施例で説明したように、時計
回路44からの信号と浄化水流量センサ45の積算回路
46からの信号に基づくAND回路47の出力により、
浄水器3内を加熱する(図10参照)。この場合は、電
極12、13に加電し、電極12、13間の濾過材層1
7および水中に通電し、濾過材層17および水を加熱す
る。
【0122】浄水器3の加熱により濾過材層17中の水
が約80℃まで加熱され、この場合生じた温水および蒸
気は濾過材層17中を殺菌するとともに排水口から電解
槽1側へ供給される。
【0123】この間、大気連通空間52中に、開口52
a、52bから大気が流れ、このため濾過材層17中の
水が加熱されても濾過材層17中の水が前処理濾過槽3
b内に伝熱されることはない。
【0124】次に図16により本発明の他の変形例につ
いて説明する。図16に示す浄水器3は内部に濾過材層
17を収納した主濾過槽3aと、この主濾過槽3aの下
方に設けられ内部にミクロフィルタ34を収納した前処
理濾過槽3bとを備え、前処理濾過槽3bの下端に給水
口14が設けられている。
【0125】また図16に示すように、前処理濾過槽3
bと主濾過槽3aとは連通路85によって連通されてお
り、前処理濾過槽3bを経て浄化された水は連通路85
から主濾過槽3a内に流入するようになっている。
【0126】また主濾過槽3a内において、濾過材層1
7は保持フィルタ57によって保持されており、保持フ
ィルタ57の下方には水タンクスペース66およびヒー
タ65が順次配設されている。またヒータ65の下方側
には断熱材86が設けられ、ヒータ65の熱がミクロフ
ィルタ34側、とりわけ結束部34b側へ伝わらないよ
うになっている。
【0127】また主濾過槽3a内であって、ミクロフィ
ルタ34の結束部34b近傍には、開口67aを有する
空気通路67が設けられ、この空気通路67によりミク
ロフィルタ34の結束部34bを効果的に冷却するよう
になっている。
【0128】図16において、浄水器3内を加熱する場
合は、ヒータ65を作動し水タンクスペース66および
濾過材層17中の水を加熱する。浄水器3内の加熱中、
ヒータ65の下方側には断熱材86が設けられているの
で、ヒータ65からの熱がミクロフィルタ34側、とり
わけ結束部34b側へ伝わることはない。また主濾過槽
3a内の空気通路67に開口67aから大気が流入し、
この大気によりミクロフィルタ34の結束部34bを冷
却することができるので、結束部34bが熱により破損
することはない。
【0129】次に図17により本発明の更に他の実施例
について説明する。図17に示すように浄水器3は、内
部に濾過材層17を収納した主濾過槽3aと、この主濾
過槽3a内に配置されるとともに内部にミクロフィルタ
34を収納した前処理濾過槽3bとを備えている。また
前処理濾過槽3bの入口側には給水路53が設けられ、
この給水路53は入口56を介して前処理濾過槽3bに
連通されるとともに、主濾過槽3aの給水口14に連通
している。
【0130】さらに給水路53には、濾過材層17側に
連通するバイパス口72が設けられ、給水路53内には
前処理濾過槽3bへの入口56とバイパス口72とを選
択的に閉鎖する閉鎖弁70が設けられている。また閉鎖
弁70は、形状記憶合金製のスプリング(作動手段)7
1により作動されるようになっている。
【0131】すなわち、給水路53内の水が高温になっ
た場合、スプリング71が伸びて閉鎖弁70を上昇させ
給水路53の段部53aに当接させる。このように閉鎖
弁70が段部53aに当接すると、閉鎖弁70により入
口56が閉鎖される。同時に閉鎖弁70の上昇によりバ
イパス弁72が開となり、給水路53内の高温水はミク
ロフィルタ34側へ流入することなく濾過材層17側へ
流入して濾過材層17を加熱する。
【0132】一方、給水路53内の水が低温に戻ると、
スプリング71が縮み閉鎖弁70が段部53aから離れ
て降下する。この場合、閉鎖弁70はバイパス弁72を
閉とする。なお閉鎖弁70の側方には複数の切欠が設け
られ、閉鎖弁70が段部53aから離れると、給水路5
3内の水は、前処理濾過槽3bの入口56側へ流入する
ようになっている。
【0133】図17において、まず通常運転時は、閉鎖
弁70がバイパス口72を閉とし、給水口14から流入
した給水路56内の低温水は入口56から前処理濾過槽
3b内に入り、ミクロフィルタ34により浄化される。
ミクロフィルタ34で浄化された水は、その後濾過材層
17により更に浄化され、排水口15から排水される。
【0134】主濾過槽3aの加熱時において、給水路5
3内に高温水が注入すると、スプリング71により閉鎖
弁70が作動してバイパス口72を開とするとともに入
口56側を閉とする。このため高温水がミクロフィルタ
34側へ流入することを効果的に防止することができ、
ミクロフィルタ34の結束部34bの破損を未然に防止
することができる。同時に高温水を濾過材層17側へ流
入させることにより、この高温水により濾過材層を殺菌
することができる。
【0135】次に図18乃至図20により、主濾過槽中
の濾過材層17を加熱する加熱手段の変形例について述
べる。
【0136】図18に示すように、主濾過槽3aがステ
ンレス、アルミニウム、または鉄等の金属体で形成さ
れ、主濾過槽3a外周にコイル75が巻付けられてい
る。またコイル75には、高周波発生装置78が接続さ
れ、コイル75中に高周波発生装置78により高周波電
流が流れるようになっている。
【0137】主濾過槽3a内には濾過材層が収納される
とともに、内部にミクロフィルタ34を収納した前処理
濾過槽3bが配置されている。この場合、前処理濾過槽
3bを主濾過槽3a内の下方部に配置してもよく(図1
9参照)、主濾過槽3a内の上方部に配置してもよい
(図20参照)。
【0138】図19において、主濾過槽3aの下方部に
前処理濾過槽3bが配置されるとともに、主濾過槽3a
の上端および中央部に各々温度センサ76が設けられて
いる。この温度センサ76は、主濾過槽3a中の水温を
測定するとともに、水温が一定値以上に上昇した場合、
高周波発生装置78を停止するものである。
【0139】また、図20において、主濾過槽3bの上
方部に前処理濾過槽3bが配置されるとともに、主濾過
槽3aの中央部に温度センサ76が設けられている。
【0140】図18乃至図20に示す実施例において、
金属製の主濾過槽3a外周にコイル75を配置した例を
示したが、これに限らず主濾過槽3aの内周にコイル7
5を配置してもよい。
【0141】
【発明の効果】本発明は、浄水器内の水と濾過材を加熱
することにより、濾過材が熱で再生されるとともに、浄
水器内で発生した熱湯や高温蒸気が、浄水器から電解槽
を介して電解水排水管出口まで充満されるので、浄水器
から排水出口までの電解水回路全体が殺菌・洗浄され
る。
【0142】活性炭などの濾過材に配設した電極に電流
を印加して加熱するので高温が得られる。また、浄水器
の加熱用電極が、上段極間を下段極間よりも短くしたこ
とにより、濾過材層全体が均一に加熱される。
【0143】浄水器は、活性炭などを充填した主濾過槽
の中央内部に、ミクロフィルタを有する前処理濾過槽を
配設したことにより、活性炭濾過槽とミクロフィルタが
コンパクトに一体化したものになる。また、前処理濾過
槽の排水路を主濾過槽の下方に連通させたことにより、
主濾過槽の水路が長くなるとともに、ミクロフィルタへ
の高温水の流入が阻止される。
【0144】特に、加熱用電極に電流を印加して加熱す
るので高温が得られ、特に、サーミスタを使用した場合
は、温度を所定の加熱温度に制御できるので安全であ
る。
【0145】通常運転時においてフィルタまたはミクロ
フィルタおよび濾過材層内において水を浄化することが
できるとともに、浄水器の濾過材層を加熱手段によって
加熱した場合、高温水および蒸気を発生させ、濾過材層
を殺菌・洗浄することができる。
【0146】また区画壁と前処理濾過槽との間に大気連
通空間を形成し、この大気連通空間によって前処理濾過
槽を冷却することにより、前処理濾過槽内のミクロフィ
ルタ結束部が熱により破損することはない。
【0147】またミクロフィルタを収納した前処理濾過
槽を主濾過槽の下方部分に配置することにより、主濾過
槽からの熱が前処理濾過槽側へ伝わることはない。この
ため、ミクロフィルタの結束部を熱から保護することが
できる。
【0148】さらに、ミクロフィルタ結束部近傍に空気
通路を設け、この空気通路によりミクロフィルタ結束部
を冷却することにより、ミクロフィルタの結束部を熱か
らより確実に保護することができる。
【0149】また前処理濾過槽入口側の給水路中に作動
手段により作動する閉鎖弁を設けたので、この給水路内
に高温水が流入した場合、作動手段により閉鎖弁を作動
してバイパス口を開、前処理濾過槽入口を閉とすること
ができ、このため高温水を濾過材層内に流入させて、濾
過材層の殺菌・洗浄を行うことができる。同時に高温水
が前処理濾過槽内に流入することを防止することができ
るので、前処理濾過槽内のミクロフィルタ結束部が熱に
より破損することはない。他方、給水路内の水温が低下
すると、閉鎖弁によりバイパス口が閉となるとともに前
処理濾過槽入口が開となって通常運転に戻る。この場
合、給水路内の水は前処理濾過槽内のミクロフィルタ内
に流入した後、主濾過槽内の濾過材層中に入り、浄化さ
れた後、外方に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による連続式電解整水装
置の概略構成図。
【図2】本発明に使用される浄水器の一実施例を示す縦
断面図。
【図3】本発明の他の実施例による連続式電解整水装置
の概略構成図。
【図4】本発明の他の実施例による連続式電解整水装置
の概略構成図。
【図5】本発明の他の実施例による連続式電解整水装置
の概略構成図。
【図6】本発明に使用される浄水器の他の実施例を示す
縦断面図。
【図7】通水ブロックの要部横断面図。
【図8】本発明に使用される浄水器の他の実施例を示す
縦断面図。
【図9】本発明に使用される浄水器の他の実施例を示す
縦断面図。
【図10】浄水器の電気制御回路の一例を示すフローチ
ャート。
【図11】本発明の第2の実施例による浄水器の断面
図。
【図12】前処理濾過槽およびキャップを示す断面図で
あってキャップの装着開始時を示す図。
【図13】前処理濾過槽の下端部分を示す断面図。
【図14】前処理濾過槽およびキャップを示す断面図で
あってキャップの装着終了時を示す図。
【図15】浄水器の変形例を示す断面図。
【図16】浄水器の他の変形例を示す断面図。
【図17】浄水器の他の変形例を示す断面図。
【図18】加熱手段の変形例を示す浄水器の側面図。
【図19】加熱手段の変形例を示す浄水器の断面図。
【図20】加熱手段の変形例を示す浄水器の断面図。
【符号の説明】
1 電解槽 2 給水管 3 浄水器 9、10 排水管 12、13、21、22 加熱用電極 16 フィルタ 17 濾過材層 18 濾過室 20 通水孔 23 水スペース 24 バルブ 25 水タンク 30 バイパス 31 弁手段 32 フロースイッチバルブ 33 流路切換弁 34a 中空糸膜 34b 基部部材 34 ミクロフィルタ 35 給水路 36 排水路 37 給水通路 38 排水通路 39 通水ブロック 40 補助加熱手段 41 突起 42 外側通路 43 内側通路 44 時計回路 45 流量センサ 46 積算回路 47 AND回路 48 殺菌洗浄回路 49 水位センサ 50 表示分 51 区画壁 52 大気連通空間 53 給水路 56 入口 60 流路壁 61 キャップ 75 コイル 78 高周波発生装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解槽の給水管に濾過材層を有する浄水器
    を介装した連続式電解整水装置の殺菌・洗浄方法におい
    て、 前記濾過材層を電極からなる加熱装置により加熱して浄
    水器内で発生したお湯及び/または高温蒸気によって濾
    過材層を殺菌・洗浄する工程と、 このお湯及び/または高温蒸気を前記浄水器から前記電
    解槽を介して少なくとも電解槽の排水口まで供給する工
    程とを備えたことを特徴とする連続式電解整水装置の殺
    菌・洗浄方法。
  2. 【請求項2】浄水器内に発生したお湯及び/または蒸気
    を電解槽に供給する際に、電解槽内を加熱することを特
    徴とする請求項1記載の連続式電解整水装置の殺菌・洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】電解槽の給水管に濾過材層を有する浄水器
    を介装した連続式電解整水装置において、 前記浄水器内に、電流の印加により浄水器内の水と濾過
    材層を加熱してお湯及び/または蒸気を発生させる電極
    からなる加熱手段を配設したことを特徴とする連続式電
    解整水装置。
  4. 【請求項4】浄水器内に水を補給する水タンクを設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の連続式電解整水装置。
  5. 【請求項5】浄水器の上流側給水管と、下流側給水管ま
    たは電解水排水管との間にバイパス管路を設け、このバ
    イパス管路に水タンクを設置するとともに、水タンクと
    前記浄水器下流側給水管または前記電解水排水管の間に
    弁手段が介装されていることを特徴とする請求項3記載
    の連続式電解整水装置。
  6. 【請求項6】浄水器は、濾過材層内に加熱用電極を対向
    配設し、電流の印加により電極間の濾過材と水を加熱で
    きるようにした主濾過槽と、 この主濾過槽の中央部に同芯的に配設され、内部に中空
    糸膜からなるミクロフィルタを設置した前処理濾過槽と
    を具備し、 前処理濾過槽は給水口に通ずる給水路と前記主濾過槽の
    下方に連通する排水路を有し、前処理濾過槽内のミクロ
    フィルタを通過した水が主濾過槽の下方から上方の排水
    口へ流れるように構成されていることを特徴とする請求
    項3、4または5のいずれか記載の連続式電解整水装
    置。
  7. 【請求項7】ミクロフィルタは中空糸膜を結束部で束ね
    た構成となっており、中空糸膜を束ねた結束部は浄水器
    の加熱部より下方に位置することを特徴とする請求項6
    記載の連続式電解整水装置。
  8. 【請求項8】浄水器は、濾過材層内に少なくとも3段の
    加熱用電極を上下対向して配設してあり、且つ、下段の
    隣接電極の極間を上段の隣接電極の極間よりもせまくし
    たことを特徴とする請求項3、4、5、6または7のい
    ずれか記載の連続式電解整水装置。
  9. 【請求項9】浄水器は、加熱用電極を配設した主濾過槽
    の上部または下部に加熱手段を有する水スペースを具備
    することを特徴とする請求項3、4、5、6、7または
    8のいずれか記載の連続式電解整水装置。
  10. 【請求項10】浄水器は下部または中間に配置した加熱
    用電極の内部または外部近傍にヒータ等の補助加熱手段
    を配設したことを特徴とする請求項3、4、5、6、
    7、8または9のいずれか記載の連続式電解整水装置。
  11. 【請求項11】浄水器は、前処理濾過槽の外表面に水の
    流れ方向を変える突起を有している請求項6、7、8、
    9または10のいずれか記載の連続式電解整水装置。
  12. 【請求項12】加熱用電極は制御装置により電流が印加
    され、この制御装置は温度センサにより検出された温度
    が所定値以上または電流の抵抗値が所定値以下のいずれ
    か一方が生じた場合に電流の印加を停止することを特徴
    とする請求項3,4,5,6,7,8,9,10または
    11のいずれか記載の連続式電解整水装置。
  13. 【請求項13】加熱用電極は制御装置により電流が印加
    され、この制御装置は加熱用電極への電流印加停止後に
    おいて所定時間が経過し、かつ浄化積算水量が所定値以
    上の場合に電流の印加を開始することを特徴とする請求
    項3,4,5,6,7,8,9,10,11または12
    のいずれか記載の連続式電解整水装置。
  14. 【請求項14】主濾過槽と、 この主濾過槽内に配設された濾過材層と、 主濾過槽内の濾過材層を加熱する加熱用電極または高周
    波電流コイルからなる加熱手段と、 内部にフィルタを収納する前処理濾過槽とを備え、 前処理濾過槽内のフィルタから濾過材層に供給された給
    水を加熱装置で加熱することを特徴とする浄水器。
  15. 【請求項15】主濾過槽と、 この主濾過槽内に配設された濾過材層と、 主濾過槽内の濾過材層を加熱する加熱用電極または高周
    波電流コイルからなる加熱手段と、 内部に結束部により結束されたミクロフィルタを収納す
    る前処理濾過槽とを備え、 前処理濾過槽内のミクロフィルタから濾過材層に供給さ
    れた給水を加熱装置で加熱することを特徴とする浄水
    器。
  16. 【請求項16】主濾過槽内には、主濾過槽内部を濾過材
    層収納空間と前処理濾過槽収納空間とに区画する区画壁
    が設けられ、この区画壁と前処理濾過槽との間に大気連
    通空間を形成し、この大気連通空間により前処理濾過槽
    を冷却することを特徴とする請求項15記載の浄水器。
  17. 【請求項17】ミクロフィルタを収納した前処理濾過槽
    は、主濾過槽の下方部分に設けられていることを特徴と
    する請求項15または16のいずれか記載の浄水器。
  18. 【請求項18】主濾過槽内のミクロフィルタ結束部近傍
    に、大気と連通する空気通路を設け、この空気通路によ
    りミクロフィルタ結束部を冷却することを特徴とする請
    求項15記載の浄水器。
  19. 【請求項19】前処理濾過槽の入口側に給水路を設け、
    この給水路に、主濾過槽内の濾過材層側へ連通するバイ
    パス口を設け、 前記給水路に、前処理濾過槽入口およびバイパス口を閉
    鎖する閉鎖弁を設け、 この閉鎖弁は、給水路の給水温度が所定値以上の場合に
    前処理濾過槽入口を閉とするとともにバイパス口を開と
    し、前記所定値以下の場合に前処理濾過槽入口を開とす
    るとともにバイパス口を閉とする作動手段により作動さ
    れることを特徴とする請求項15乃至18のいずれか記
    載の浄水器。
  20. 【請求項20】フィルタまたはミクロフィルタを収納し
    た前処理濾過槽は主濾過槽の上部に配置され、フィルタ
    またはミクロフィルタは主濾過槽の上端から取り替え可
    能となっていることを特徴とする請求項14または15
    のいずれか記載の浄水器。
JP7156383A 1994-09-03 1995-06-22 連続式電解整水装置の殺菌・洗浄方法、その装置及び浄水器 Withdrawn JPH08290159A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999018294A1 (de) * 1997-10-08 1999-04-15 Temp-Rite International Gmbh Trinkwasseraufbereitungsanlage
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