JPH08196498A

JPH08196498A - 掃除具

Info

Publication number: JPH08196498A
Application number: JP772595A
Authority: JP
Inventors: Noriyuki Sakamoto; 敬之坂本; Mihoko Inaba; 美穂子稲葉; Toshinobu Kashiwada; 利信柏田; Shusuke Yamashita; 修右山下; Shigeyuki Matsuura; 茂行松浦
Original assignee: Lion Corp; Azuma Industrial Co Ltd
Current assignee: Lion Corp; Azuma Industrial Co Ltd
Priority date: 1995-01-20
Filing date: 1995-01-20
Publication date: 1996-08-06

Abstract

(57)【要約】【目的】掃除具自体の構造、および拭布の取り付けお
よび取り外しが簡単で、製造コストが安価な掃除具を提
供する。【構成】拭布が巻装される保持板５４と、この保持板
５４の上面側に取り付けられた基台５５とからなる清掃
体５０とを具備し、前記清掃体５０に複数の嵌合溝が形
成され、前記清掃体５０に、前記嵌合溝に挿入されて拭
布を挟む係止部材５２が一対以上、上下に回動自在に形
成されてなる掃除具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、清掃用品、特にフロー
ロング床用などとして好適な掃除具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より床用掃除具として、種々のもの
が提案されている。例えば、実開昭４８−３５９５２号
公報には、図２７に示すように、押台１の下部に弾性部
材２を、押台上部に押えバネ３を取り付けた掃除具４が
提案されている。このものは、前記弾性部材２を覆った
拭布５の両端を押台１の上部に巻き上げ、押えバネ３で
固定するようになっている。

【０００３】また、実開平３−５８２６１号公報および
実開平３−５８２６２号公報には、図２８に示すよう
に、長さ方向一端部の係合部８を介して上板９と下板１
０とからなる掃除具１１が提案されている。このもの
は、前記上板上部に設けた弾性部材または突子１２によ
り、下板下部の弾性部材１３を覆った拭布１４の両端を
仮止めし、さらに上板９をかぶせることにより、拭布１
４を固定するようになっている。

【０００４】さらに、図２９および図３０に示すよう
に、押台１７と押台下部の弾性部材１８とからなり、押
台１７と弾性部材１８との間に未接合部１９を設けた掃
除具２０で、弾性部材１８を覆った拭布２１の両端を、
押台１７との間の未接合部１９に挟み込み固定するもの
が、実開平２−８３６０号公報および実開平２−１１９
１５２号公報および実開平２−１１９１５１号公報に開
示されている。

【０００５】また、図３１に示すように、押台２４と押
台下部の弾性部材２５とからなり、押台上部に凸部２６
を設けた掃除具２７で、弾性部材２５を覆った拭布２８
の両端を、該凸部２６に掛けることにより固定するもの
が、実開平４−８９２５２号公報に開示されている。さ
らに、図３２に示すように、押台下部３１に面ファスナ
ーのオス部を形成した掃除具３２で、拭布３３に形成し
た面ファスナーのメス部３４を、該オス部に係合固定す
るものが、実開昭６３−３３６４号公報に開示されてい
る。

【０００６】この他にも、図３３ないし図３５に示すよ
うに、実開平２−３２７６０号公報には、押台３７と押
台下部の弾性部材３８とからなり、押台上部に弾性変形
可能な挟持部材３９を突き合せ状に設けた掃除具４０が
開示されている。そして、このものは、弾性部材３８を
覆った拭布４１の両端を、該挟持部材３９に押し込むこ
とにより固定するようになっている。

【０００７】しかしながら、前記掃除具には、以下に示
すような問題があった。例えば、実開昭４８−３５９５
２号公報に開示されている図２７に示すものは、拭布５
の固定に際して、拭布５の両端を押台１の中央付近まで
伸ばさなければならず、掃除に伴う拭布５の使用面積を
大幅に越える広い面積の拭布５が必要であり、また、拭
布５を固定する押えバネ３は、押台１とは別部材として
設ける必要があり、コストが高くなるといった欠点があ
った。

【０００８】また、実開平３−５８２６１号公報および
実開平３−５８２６２号公報に開示されている図２８に
示すものは、各部材の製造方法が煩雑で、掃除具１１自
体の重量がかさみ、操作が困難であった。また、実開平
２−８３６０号公報および実開平２−１１９１５１号公
報および実開平２−１１９１５２号公報に開示されてい
る図２９および図３０に示すものは、拭布２１が押台１
７と弾性部材１８との間の隙間に差し込まれているだけ
なので、差し込み易さを向上させようと、押台１７と弾
性部材１８の隙間を広げると、拭布２１の脱落や緩みが
発生しやすく、逆に、拭布２１の脱落や緩みを改善しよ
うとすると、差し込み易さが低下する欠点がある。

【０００９】さらに、実開平４−８９２５２号公報に開
示されている図３１に示すものは、凸部２６に掛けて固
定するには伸縮性の拭布２８を使用する必要がある。と
ころが、前記伸縮性を有する拭布２８を使用すると、使
用時の摩擦によっても拭布２８の伸縮が発現するため清
掃性に劣り、かつ、伸縮性や面ファスナーとの接着性を
有する拭布２８しか使用することができず、汎用の拭布
を利用できない欠点がある。また、実開昭６３−３３６
４号公報に開示されている図３２に示すものは、弾性部
材を有していないため、拭布３３が薄い場合は面ファス
ナーのオス部が清掃面に凸部を形成し清掃性に劣り、ま
た、先の例と同様、伸縮性や面ファスナーとの接着性を
有する拭布しか使用することができず、汎用の拭布を利
用できない欠点を有する。

【００１０】さらに、実開平２−３２７６０号公報に開
示されている図３３ないし図３５に示すものは、弾性変
形可能な挟持部材３９が押台３７の中央に設置されてい
るため、拭布４１を固定するには、掃除に伴う拭布４１
の使用面積を大幅に越える広い面積の拭布４１が必要で
あった。また、突き合せ状態に形成される挟持部材３９
は、樹脂を精度よく成形する必要がある。すなわち、仮
に成形精度が低下すると、拭布４１を挟み込むことが満
足にできなくなり、拭布４１が外れやすくなるので、挟
持部材３９の成形精度を上げると、成形装置のコストが
高くなるなどの問題があった。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの事
情に鑑みてなされたものであって、掃除具自体の構造、
および拭布の取り付けおよび取り外しが簡単で、製造コ
ストが安価な掃除具を提供することを目的としている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】かかる目的は、拭布が巻
装される保持板と、この保持板の上面側に取り付けられ
た基台とからなる清掃体とを具備し、前記清掃体に複数
の嵌合溝が形成され、前記清掃体に、前記嵌合溝に挿入
されて拭布を挟む係止部材が一対以上、上下に回動自在
に形成されてなる掃除具によって達成できる。

【００１３】

【作用】本発明の掃除具は、拭布を保持板に装着して拭
布の端部を基台上に沿わせた後、係止部材を下方に回動
させて嵌合溝に挿入して拭布を挟み込むことにより、拭
布の装着と固定ができる。この状態で拭布付きの保持板
を清掃場所に押し付けて拭き取ることにより清掃作業が
できる。この作業中に拭布が外れないように係止部材が
拭布を係止する。また、拭布を取り外すには、係止部材
を上方に回動させて嵌合溝から外し、拭布の係止を解除
し、拭布を引っ張って基台と保持板から外すことにより
容易に外れる。

【００１４】

【実施例】次に、本発明について詳しく説明する。図１
ないし図１０は、本発明に係る掃除具の第１の例を示す
もので、この第１の例の掃除具Ａは、概略、２つの係止
部材５２、５２を備えた清掃体５０と、支持ロッド４５
とを具備して構成されている。そして、この支持ロッド
４５は、ユニバーサルジョイントを介して清掃体５０の
上面に取り付けられており、清掃体５０の長手方向およ
び短手方向のいずれの方向にも傾けることができる。

【００１５】前記清掃体５０は、平面長方形状の保持板
５４と、この保持板５４の上面側に一体化された長方形
板状の基台５５とを具備してなり、保持板５４の上面側
に形成された偏平状の凹部５４ａ（図４ないし図６参
照）に基台５５を着脱自在に嵌合して両者が一体化され
ている。

【００１６】前記保持板５４は、弾性を有する合成樹脂
から構成され、その底面は平面状にされている。この保
持板５４は、後述する拭布８０（図９参照）を介して被
清掃体に接するものであるので、被清掃体を傷つけない
ように、かつ、被清掃体の凹凸面や曲部に対してフィッ
トするように、合成ゴム、スポンジなどの弾性体から構
成されることが好ましく、特に発泡ウレタン、発泡ポリ
エチレンなどの発泡樹脂からなることが好ましい。

【００１７】前記基台５５は、図４ないし図６に示すよ
うに、基台本体５６と、基台補助部材５７とから構成さ
れている。前記基台本体５６は、偏平のカバー状のもの
で、下方に開口部が設けられた中空構造にされている。
このような外形の基台本体５６は、長方形状で、その中
央部近傍に凹曲面形の窪み部５８ａが設けられた上面板
５８と、上面板５８の短辺側に形成された側壁部５９、
５９と、上面板５８の長辺側に形成された正面壁部６
０、６０と、各正面壁部６０を水平に延長するように形
成された延長プレート６１を主体として構成されてい
る。

【００１８】そして、各延長プレート６１の両端部分に
凸部６０ｄ、６０ｄが形成され、この凸部６０ｄ、６０
ｄの先端に棒状の基台補助部材５７が掛け渡されて、延
長プレート６１と基台補助部材５７との間に嵌合溝６５
が形成されている。従って、基台本体５６の幅方向両端
側には、上面板５８から一段低めて凹部が形成された形
状にされている。また、基台補助部材５７の内側には、
後述する係止部材５２の抜止用の突起７１が形成されて
いる。

【００１９】さらに、前記正面壁部６０、６０には、図
１に示すように、その長さ方向に沿って所定間隔で４つ
の嵌入部６６が形成されている。また、前記各嵌入部６
６の側面には孔が設けられていて、後述する係止部材５
２、５２がこの孔を介して基台本体５６に取り付けられ
るようになっている。

【００２０】次に、係止部材５２（図７および図８参
照）は、基台本体５６とほぼ同様の長さの細長い偏平な
蓋状のものであり、この係止部材５２は長方形の上板５
２ａと、上板５２ａの短辺側に形成された側板５２ｂ、
５２ｂと、この係止部材５２、５２の長辺側に形成され
た壁板５２ｃ、５２ｃとから構成されている。

【００２１】そして、前記係止部材５２の一方の壁板５
２ｃの所定位置には、前記嵌入部６６…に嵌入する取付
部６７…が形成され、この取付部６７…の側面には軸６
８が取り付けられ、この軸６８は、前記嵌入部６６…の
孔に挿入されて、係止部材が５２、５２が基台本体５６
に対し上下に回動自在になるよう取り付けられている。
また、前記係止部材５２の他方の壁板５２ｃの中央部側
には、指掛部６９が形成されている。

【００２２】さらに、図８に示すように、前記上板５２
ａの裏面中央部には、前記嵌合溝６５に挿入される係止
壁７０が、前記上板５２ａの裏面両端部には挿入片６
３、６３が形成され、さらに、前記係止壁７０の先端に
は、係止壁抜止用の突起７２が形成されている。

【００２３】なお、基台５５と、係止部材５２、５２
は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂
などのインジェクション成形可能な樹脂から形成され
る。また、係止部材５２、５２は、同一形状を有するこ
とで材料コストの低減も可能である。

【００２４】また、この例の支持ロッド４５は、上面板
５８の窪み部５８ａに互いに離間して立設された支持片
４５ａ、４５ａと、この支持片４５ａ、４５ａに掛け渡
された回転軸４５ｂと、この回転軸４５ｂに取り付けら
れた突部４５ｃとからなるユニバーサルジョイントに接
続されている。従って、前記支持片４５ａ、４５ａのう
ち、上面板５８の水平部分から突出する突出部の高さ
は、支持片４５ａ、４５ａ自体の高さよりも極めて小と
なり、結果として、支持ロッド４５を上面板５８に接す
る程度まで倒すことができるため、掃除具Ａを幅のせま
い場所に挿入して、清掃することが可能となる。

【００２５】次に、このような構成の掃除具Ａを用いて
清掃する場合について説明する。この第１の例の掃除具
Ａを初めて使用する状態においては、図１に示すよう
に、蓋状の係止部材５２、５２は予め閉じられていて、
係止部材５２、５２に設けられたそれぞれの係止壁７０
と挿入片６３、６３とが嵌合溝６５、６５に嵌合された
状態になっている。

【００２６】そして、図９に示すように、拭布８０の先
端部をどちらか一方の嵌合溝６５の上側に配置したなら
ば、係止部材５２を倒して係止壁７０と挿入片６３、６
３とを嵌合溝６５に嵌合することで係止壁７０と嵌合溝
６５とにより拭布８０を挟んで固定する。次いで、もう
一方も同様にして、図１０に示すように、拭布８０の先
端部を挟んで固定することができる。この際拭布８０を
係止壁７０と挿入片６３、６３とが下方向に挟み、引っ
張ることになるので、拭布８０を保持板５４に緊着する
ことが可能になる。また、係止壁７０の嵌合溝６５、６
５に対する嵌合の際に、突起７１と突起７２とが噛み合
って係止壁７０の嵌合溝６５、６５に対する嵌合力を高
め、拭布８０の係止力を高める作用を奏する。さらに、
挿入片６３、６３が嵌合溝６５に挿入された際に、前記
挿入片６３、６３が嵌合溝６５の端部にあたって、係止
部材５２の横ゆれを防止し、係止部材５２のがたつきを
防止する。

【００２７】このように拭布８０…を固定したならば、
保持板５４ごと拭布８０を被清掃体に押し付けて拭き掃
除に使用することができる。次に、拭布８０を用いて繰
り返し清掃作業を行い、保持板５４に巻装された拭布８
０が汚れたならば、係止部材５２、５２を上方に回動さ
せて係止壁を７０を嵌合溝６５、６５から外し、拭布８
０の係止を解除して、汚れた拭布８０を除去する。そし
て、再度清掃をしようとするならば、上述した方法にて
新たな拭布８０を掃除具Ａに装着すればよい。なお、係
止部材５２、５２を上方に回動させるには、係止部材５
２、５２の壁板５２ｃの中央部に形成された指掛部６９
に指をかけて押上ればよい。

【００２８】また、前記拭布８０としては、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成繊維、レー
ヨンなどの再生繊維、コットンなどの天然繊維、パルプ
などを単独もしくは混合して製造した不織布、織布など
のうちから任意のものを使用することができるが、拭布
８０は清掃用として使用されることから、特に吸塵性、
耐摩耗性に優れているものが好ましい。また、拭布８０
の大きさは特に限定されるものではないが、図９および
図１０に示すように、保持板４５の底面より大きいもの
であると、拭布８０を清掃体５０に装着させた際に、保
持板５４の側面部も拭布８０で覆うことが可能となり、
清掃体５０のコーナー部の清掃性を向上させることがで
きる。

【００２９】上述したように、このような掃除具Ａで
は、拭布８０の固定作業は、係止部材５２、５２を回動
させて拭布８０を挟み込むだけの簡単な操作で実施でき
るので、使い勝手がよい。しかも、拭布８０を係止壁７
０と挿入片６３、６３とで抑えるとともに、係止部材５
２の壁板５２ｃで、拭布８０のほぼ全幅を抑え込むこと
ができるので、拭布８０の保持強度も十分高くすること
ができ、拭布８０の緊着ができる。また、指掛部６９が
係止部材５２のほぼ中央部に形成されているので、この
指掛部６９を押し上げる際、その押上力の支点は係止部
材５２の中央部となり、係止部材５２を開ける際に、係
止部材５２を構成する上板５２ａ、壁板５２ｃなどが大
きく曲がることないため、前記上板５２ａ、壁板５２ｃ
に負担がかからず、耐久性に優れる。

【００３０】さらに、係止部材５２、５２と嵌合溝６
５、６５とで拭布８０を挟持するという簡単な構造から
なるので、拭布８０の種類や形状を選ばず、汎用性に富
む。さらにまた、保持板５４、基台５５など、掃除具Ａ
を構成する部品類の形状は簡単なものであるため、各部
品類の製造が容易で、大量生産しやすく、製造コストを
安価に抑えるこができる。

【００３１】次に、本発明に係る掃除具の第２の例を説
明する。この例の掃除具Ｂは図１１ないし図１９に示す
構造のものであり、この例の掃除具Ｂも、第１の例の掃
除具Ａと同様、係止部材８５…を備え、かつ保持板５４
と基台８６とからなる清掃体８７と、支持ロッド８８か
ら構成されてなるものである。さらに、前記基台８６は
基台本体８９と基台補助部材９０からなるなどの構成は
第１の例の掃除具Ａと相違はないが、各部材の形状や数
などの具体的要素については、第１の例の掃除具Ａのも
のとは若干と異なっている。

【００３２】例えば、この掃除具Ｂの基台本体８９は、
長方形の平板の長手側両端部にそれぞれ切欠部９１…が
形成された基板９５からなるものである。さらにこの基
台本体８９は、前記基板９５の周縁部が下方に向かって
カーブして中空状に構成されている。

【００３３】そして、各切欠部９１の外側の端部には、
棒状で中央部に窪み９２が形成された基台補助部材９０
が掛け渡されている。また、各切欠部９１の内部に、略
Ｔ字型の水平部材９８が設けられて、この水平部材９８
と前記基台補助部材９０との間に嵌合溝９９が、水平部
材９８と切欠部９１の内側壁９６との間にストッパー挿
入孔１００が形成されている。

【００３４】また、前記切欠部９１…のそれぞれには、
係止部材８５…が取り付けられている。前記係止部材８
５…は、図１８および図１９に示すように、前記切欠部
９１を覆うことができる形状の板状体であり、切欠部９
１の内側壁９６に掛け渡された取付軸９７に軸支される
ことによって、上下に回動自在に設けられている。さら
に、前記係止部材８５…には第１の例と同様、嵌合溝９
９…に挿入される係止壁７０…が、また前記ストッパー
挿入孔１００に挿入される三角形板状のストッパー１０
１…が設けられている。

【００３５】そして、この嵌合溝９９…に係止壁７０…
が挿入されて、先の例と同様に、保持板５４に巻装され
た拭布８０の先端部を、前記係止壁７０…と嵌合溝９９
…との嵌合により挟持して、拭布８０を掃除具Ｂに装
着、固定することができる。さらに、係止部材８５…を
押し下げた際に、係止部材８５…に設けられたストッパ
ー１０１…がストッパー挿入孔１００に挿入されて、係
止部材８５…の横ゆれを防止する。

【００３６】また、拭布８０を取り外す際も、先の例と
同様、係止部材８５…を上方に回動させて係止壁７０…
を嵌合溝９９…からはずし、拭布８０の係止を解除して
から拭布８０を除去すればよい。なお、この際、基台補
助部材９０…に形成された窪み９２…に指を入れて、こ
の指で係止部材８５…を上に押し上げれば、容易に係止
壁７０…を嵌合溝９９…から外すことができる。

【００３７】次に、本発明に係る掃除具の第３の例を説
明する。この例の掃除具Ｃは、図２０および図２１に示
す構造のものであり、この掃除具Ｃが第１の例の掃除具
Ａと異なる点は、係止部材５２を構成する上板５２ａの
裏面両端部に挿入片６３、６３が形成され、前記挿入片
６３、６３より中央部側に嵌合溝６５に挿入される係止
壁７０、７０が形成され、さらに上板５２ａの裏面中央
部に前記係止壁７０よりも長く、かつ、拭布８０脱落防
止用の突起７２を具備しない係止壁７３が形成され、指
掛部６９が係止部材５２の壁板５２ｃの両端部に形成さ
れている点である。

【００３８】この例の掃除具Ｃにあっては、拭布８０の
ほぼ全幅を係止壁７０、７３で抑えることができるの
で、先の例と同様、拭布８０の保持強度を高めることが
できる。なお、係止壁７３にも、拭布８０の脱落防止用
の突起７２を設ければ、拭布８０の保持強度をさらに高
めることができる。

【００３９】また、本発明の掃除具の構造は、上述した
第１の例、第２の例、第３の例に限定されるものではな
い。例えば、図２２および図２３に示すように、基台補
助部材１０５および係止壁１０６に設けられる係止壁抜
止用の突起１０７、１０８は、それぞれ１つずつに限定
されず、２つ以上としてもよい。

【００４０】また、図２４および図２５に示すように、
嵌合溝１１０の数も清掃体５０の長手方向に、それぞれ
１本ずつとは限らず、２本以上設けてもよい。さらに、
係止壁１１１の形状は、図２５に示すような山切り型
や、波型、櫛歯型など、弾性変形が可能で、容易に嵌合
溝１１０に挿入できるものであれば任意である。

【００４１】さらに、図２６に示すように、保持板５４
の長手方向両端部に凹部が形成され、これが嵌合溝１１
２とされ、かつ、前記嵌合溝１１２の内部に、保持板５
４と一体成形された係止壁抜止用の突起１１３が形成さ
れたものであってもよい。もちろん、係止壁７０、７
３、指掛部６９の形成数および形成場所などは、拭布８
０を掃除具に緊着でき、かつ、係止部材５２、８５の開
閉が容易であれば任意である。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の掃除具は
拭布が巻装される保持板と、この保持板の上面側に取り
付けられた基台とからなる清掃体とを具備し、前記清掃
体に複数の嵌合溝が形成され、前記清掃体に、前記嵌合
溝に挿入されて拭布を挟む係止部材が一対以上、上下に
回動自在に形成されてなるものであるので、拭布の固定
作業は、係止部材の係止壁を嵌合溝に挿入して拭布を挟
み込むだけの簡単な操作で実施できるため、使い勝手が
よい。しかも、拭布をほぼ全幅を係止壁で抑えるので、
拭布の保持強度も十分高くすることができ、拭布の緊着
ができる。さらに、係止部材と嵌合溝とで拭布を挟持す
るという簡単な構造からなるので、拭布の種類や形状を
選ばず、汎用性に富む。さらにまた、保持板、基台な
ど、掃除具を構成する部品類の形状は簡単なものである
ため、各部品類の製造が容易で、大量生産しやすく、製
造コストを安価に抑えることができるなどの効果も得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の掃除具の一実施例を示す平面図であ
る。

【図２】本発明の掃除具の一実施例を示す正面図であ
る。

【図３】本発明の掃除具の一実施例を示す正面図であ
る。

【図４】図１に示す掃除具のＩＶ−ＩＶ線に沿った断
面図である。

【図５】図１に示す掃除具のＶ−Ｖ線に沿った断面図
である。

【図６】図１に示す掃除具のＶＩ−ＶＩ線に沿った断
面図である。

【図７】本発明に係る係止部材の一実施例を示す正面
図である。

【図８】本発明に係る係止部材の一実施例を示す平面
図である。

【図９】本発明の掃除具の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図１０】本発明の掃除具に拭布を装着した際の一実
施例を示す斜視図である。

【図１１】本発明の掃除具の他の例を示す斜視図であ
る。

【図１２】本発明の掃除具の他の例を示す平面図であ
る。

【図１３】本発明の掃除具の他の例を示す正面図であ
る。

【図１４】本発明の掃除具の他の例を示す正面図であ
る。

【図１５】図１２に示す掃除具のＸＶ−ＸＶ線に沿っ
た断面図である。

【図１６】図１２に示す掃除具のＸＶＩ−ＸＶＩ線に
沿った断面図である。

【図１７】図１２に示す掃除具のＸＶＩＩ−ＸＶＩＩ
線に沿った断面図である。

【図１８】図１２に示す掃除具にかかる係止部材の正
面図である。

【図１９】図１２に示す掃除具にかかる係止部材の平
面図である。

【図２０】本発明の掃除具の他の例を示す正面図であ
る。

【図２１】本発明の掃除具の他の例を示す斜視図であ
る。

【図２２】本発明の掃除具の他の例の要部を示す図で
ある。

【図２３】本発明の掃除具の他の例の要部を示す図で
ある。

【図２４】本発明の掃除具の他の例の要部を示す図で
ある。

【図２５】本発明の掃除具の他の例の要部を示す図で
ある。

【図２６】本発明の掃除具の他の例の要部を示す図で
ある。

【図２７】従来の掃除具の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図２８】従来の掃除具の一実施例を示す断面図であ
る。

【図２９】従来の掃除具の一実施例を示す断面図であ
る。

【図３０】従来の掃除具の一実施例を示す断面図であ
る。

【図３１】従来の掃除具の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図３２】従来の掃除具の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図３３】従来の掃除具の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図３４】従来の掃除具の一実施例を示す断面図であ
る。

【図３５】従来の掃除具の一実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ａ、Ｂ、Ｃ…掃除具５０…清掃体５２、８５…係止部材５４…保持板５５、８６…基台５６、８９…基台本体５７、９０…基台補助部材６３…挿入片６５、９９、１１０、１１２…嵌合溝７０、７３、１０６、１１１…係止壁７１、７２、１０７、１０８、１１３…突起８０…拭布９１…切欠部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者山下修右静岡県浜松市野口町626 (72)発明者松浦茂行静岡県掛川市城北２−22−２

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】拭布が巻装される保持板と、この保持板
の上面側に取り付けられた基台とからなる清掃体とを具
備し、前記清掃体に複数の嵌合溝が形成され、前記清掃体に、前記嵌合溝に挿入されて拭布を挟む係止
部材が一対以上、上下に回動自在に形成されてなること
を特徴とする掃除具。