JP2927543B2 - 二つのポケット及び固定板を備えたモップヘッド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ロックされた作業位置から互いにスナップ
結合されるように設計され、かつ柄取付台の取付手段を
有する二つのフラップと、モップフリンジを有するとと
もにポケットがその長手方向端部にてその上面に縫い着
けられた状態で上記フラップの形状に適合する細長い布
地層と、片側でフラップの一端に対して取り外し可能に
固定する（fastening）ために一つのポケットに配設さ
れる補助的な固定部材（fastening elements）と、を備
えたモップホルダに取り付けられるように設計された、
床のぬれたあるいは湿ったふきとり動作用のモップヘッ
ドに関する。

このタイプのモップヘッド及びモップホルダは、部屋
及び床の業務用の清掃のために使用される。

このようなモップヘッドの一つが、例えばDE-PS32 46
161に示される。このモップヘッドは、その上表面にモ
ップホルダ用の２つの受けポケットとこれらポケットの
一つ上に補助的な固定部材とを有する。上記補助的な固
定部材は、ポケットの底の一側に固定され、反対側に
は、モップホルダのフラップのＵ字形の端部の周囲に取
り外し可能に取り付けられる部品を備える。モップホル
ダのロックされた作業位置において、補助的な固定部材
はフラップ端部から結合されるポケット内へ押し入れら
れ、ぬれたふきとり動作用モップは２つのポケット内に
挿入され床の清掃に使用される。モップヘッドを洗いそ
して絞るために、２つのフラップは、それらの２つの端
部がポケットから外れるようにそれらのロックされた作
業位置から互いにスナップ結合される。固定板（fixing
plate）へ縦に固定されたぬれたふきとり用モップは、
フラップからつり下げられる。洗濯された後、随意に、
絞られ、該ぬれたふきとり用モップは床上に置かれ、フ
ラップの端部は上記ロックされた作業位置に到達するま
で上記ポケット内に再挿入される。洗濯及び絞りの全体
の工程は、清掃者がモップヘッドに手を触れることのな
い方法にて実行されるように述べられている。

このような公知のモップヘッドは、補助的な固定板が
モップホルダのフラップの端部にしっかり締められ、結
合されるポケット内にこのフラップの端部が挿入された
とき、常にポケット内へ十分に挿入されるという問題点
を有する。多くの場合、この結果、固定板はねじられ、
あるいは折り曲げられポケットの開口をふさいでしま
い、即ち、フラップの端部は挿入するのが難しくなり、
挿入するにはより力を要するようになる。又、この公知
のモップヘッドは、補助的な固定板がポケットヘ挿入さ
れたときフラップの端部にのみしっかりと固定可能であ
るという問題点を有する。このことは、モップヘッドを
固定するため、まずモップホルダを固定された作業位置
へ移動させなければならない限りにおいて、モップヘッ
ドの取り扱いを困難にする。補助的な固定板は、モップ
ホルダのフラップの一端に固定される。しかしながら、
モップホルダは上記ロックされた作業位置においてポケ
ットへ挿入することができないので、モップホルダはフ
ラップの端部がポケット内へ挿入できモップホルダが作
業位置へ導かれるように再度固定されないようにしなけ
ればならない。

本発明の目的は、上記固定板をロックされた作業位置
にてフラップの端部にしっかり固定するすることがで
き、公知のモップヘッドに比較してより短い固定板とす
る解決手段を提供することである。

上述したタイプのモップヘッドにおいて、本発明によ
って提供される解決手段は、固定手段は二つの溝を有し
て形成され布地層に長手方向の端部にて固定される固定
板と、上記溝に対応する、ねじ頭のような突出したもの
が全体としてプラスチックからなる一つのフラップ上に
配設される固定部材とからなり、上記溝は、全長にわた
りフラップと固定板との相対的な変位を有し、フラップ
端部がポケット内へ挿入可能でかつ該ポケットから取り
外し可能であり、固定部材は、モップヘッドが作業位置
にロックされたとき長手方向端の溝の境界の逆側に押し
やられ、上記フラップがロックされていない位置にある
とき柄に面する溝境界の逆側に押しやられることを特徴
とする。

本発明の長所により、従来技術における固定板よりも
短い固定板を製作することが可能となる。固定板が従来
技術におけるフラップの端部にしっかり固定されるの
で、固定板はフラップのＵ字形の端部を取り囲み配置可
能で、又、フラップ端部をポケット内に十分に挿入可能
となる長さにて製作することができる。特に、このこと
は補助的な固定部材がポケットの深さの２倍を越えるこ
とを意味する。しかしながら本発明によれば、固定板の
長さはポケットの深さに実質的に一致すればよい。この
ことは、従来技術に関連して材料を削減することを意味
する。本発明によれば、フラップと固定板との間、ある
いはフラップとポケットとの間の相対的な変位は、溝及
びその中に置き換え可能なプラスチックフラップの固定
部材により可能となる。

さらに、又、本発明による固定板の設計は、固定板が
ポケット内に挿入されたときでさえ固定板がモップホル
ダにしっかりと固定できるようにする。このことはDE-O
S34 17 178によるモップヘッド及びモップホルダによっ
ても可能であるが、この従来技術においてはポケットと
フラップの端部との間の相対的な変位は組み合っていな
い補助的な固定部材を介して行なわれる。本発明により
予想される材料の削減は、上記の公知の構造では達成す
ることはできない。

本発明の好ましい実施例において、固定板は上記相対
的な変位を容易にするのに十分な固有の剛性を有する。

最後に、幾つかの場合、モップヘッドは侵略的な洗浄
剤（aggressive cleaning products）に接触し、固定板
は少なくとも局部的に柔軟性があるので、本発明の他の
実施例における固定板はプラスチック、より特別には、
ポリエーテルエステル系の熱可塑性のものにて製作され
る。

本発明について、モップヘッドの一実施例を示す唯一
の図を参照し以下の例により説明する。

唯一の図は、床のぬれたあるいは湿ったふきとり動作
用のモップヘッド１を示している。モップヘッド１は、
ロックされた作業位置にて示され、符号２にて全体を示
しているモップホルダ上に取り付けられる。モップホル
ダ２は、軸３の回りで互いに折ることができスナップ結
合するように設計される二つのフラップ４及び５と、そ
の中に挿入される柄７を持ち好ましくは固定自在な柄取
付台６とからなる。モップヘッド１は、上記フラップの
形状に適合する細長い布地層８からなる。モップフリン
ジ９は、布地層８の下面に配設される。ポケット10及び
11は、布地層８の長手方向の両端部にて布地層８の上面
に固定される。ポケットは長手方向の側部及び横方向の
側部の両方にて布地層８の上面に縫い着けられる。図示
する作業位置からモップホルダを外すためにフットキー
12を動作する。固定板（fixlng plate）13は、補助的な
固定（fastening）手段として、モップヘッド１のポケ
ット10,11の一つ内に（図示する実施例ではポケット11
に）しっかりと固定される。固定板13は、縫い目14によ
ってモップヘッド１の長手方向端部にポケット10ととも
に互いに縫い着けられる。溝15及び16は、ポケット11に
よって覆われる領域の外側の固定板13に形成される。フ
ラップ５に固定されるモップヘッド１の図示した位置に
おいて、フラップ５からねじ頭のように突出する固定部
材（fastening elements）17及び18は、溝15及び16内を
変位するために配設される。固定部材17及び18は、フラ
ップ５と一体となっている。それらは「ねじ込む（thre
ading）」ことにより溝15及び16内に挿入される。ねじ
頭のように幅の広がっている固定部材17及び18の頭部
は、フラップ５と固定板13あるいはむしろポケット11と
の間を相対的に変位する間、溝15及び16から固定部材が
滑り落ちないようにする。溝15及び16の長さは、図示す
る位置から柄取付台６に面する溝の境界に対しての停止
位置へ固定部材17及び18が変位する場合、フラップの端
部19がポケット11から外れるような長さである。言い替
えると、モップヘッド１あるいはむしろ固定板13がフラ
ップ５に固定されたとき、図示するように、固定部材17
及び18は、フラップがポケット11内に挿入された状態で
溝境界の長手方向端部に対して運ばれる。即ち、フラッ
プの端部19がポケットから外れたとき、固定部材17及び
18は柄７に面する溝境界に対して運ばれる。固定板11
は、好ましくはプラスチックからなり、溝15及び16内で
固定部材17及び18が相対的に変位できるのに十分な固有
の剛性を有する。

固定板13はポリエーテルエステル系の熱可塑性のもの
から製作される。当該熱可塑性のものは、部分的に結晶
質であり、アーニテル（Arnitel）の登録商標にて販売
されている。

モップヘッド１及びモップホルダ２が使用されると
き、二つのフラップ５及び６はポケット10及び11内に挿
入可能であり、モップホルダ２は図示するロックされた
作業位置に運ばれる。それから固定板13が固定部材17及
び18に通される。この位置において、モップヘッドは使
用可能となる。

モップヘッドを洗濯しあるいは絞るために、モップホ
ルダをロックしないようにフットキー12が作動される。
柄７が持ち上げられたとき、フラップ４及び５はこれら
の端部がポケットから外れるように互いに音をたてて折
られる。この動作中、溝15及び16内の固定部材17,18
は、反対側の溝境界に対して図示する位置から停止位置
へ移動する。この位置（不図示）において、湿ったふき
とりモップはフラップ５から縦につり下げられ、洗いバ
ケツ及びプレス内に入れることができる。モップヘッド
１が洗われそして絞られた後、モップヘッドはフラップ
５から垂れ下がり床上に戻され、フラップの端部がポケ
ット10及び11内に挿入される。そして固定部材17及び18
は停止位置（不図示）から溝15,16における図示する停
止位置へ移動する。

上述したモップヘッドは、もちろん、本発明の基本的
概念から外れることなく、種々の方法で変更あるいは拡
張することができる。例えば、二つの溝を有する固定板
13は、それぞれ一つの溝を備える形状の二つの細長状の
固定板によって置き換えることができる。さらに、ポケ
ット11及び固定板13は一部品にて製作することができ
る。この場合、固定板13は布地層８の上面に縫い着けら
れるポケット11の延長部を形成する。このとき固定板13
は布地層に縫い着けられない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シェラー、ベルンフリート ドイツ連邦共和国 デー―5024 プルハ イム、ベートホーフェンシュトラアセ 110番 (72)発明者 シュンター、ローラント ドイツ連邦共和国 デー―7073 ロルフ ―ヴァルトハウゼン、ビルケンシュトラ アセ ９番 (56)参考文献 特開 平２−182228（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−108259（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−155756（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭11−16958（ＪＰ，Ｙ１) 欧州公開111820（ＥＰ，Ａ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47L 13/24 - 13/258

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】モップヘッド（１）とモップホルダ（２）
   とを有し、床のぬれたあるいは湿ったふきとり動作用の
   モップであって、上記モップホルダ（２）は、柄取付台
   （６）の取付手段と、二つのフラップ（４、５）とを備
   え、上記フラップは、互いをスナップ結合して当該フラ
   ップを作業位置に保持する固定手段を有し、上記モップ
   ヘッド（１）は、細長い布地層（８）を有し、該布地層
   は、モップフリンジ（９）を支持しかつ上記２つのフラ
   ップ（４、５）の形状に適合し、さらに、該布地層の長
   手方向の両端部にて該布地層の上面に縫い付けられる２
   つのポケット（10、11）と、一方の上記ポケット（11）
   に取り外し可能に配置され上記モップヘッドの片側を一
   方の上記フラップ（５）の一端に締結する締結手段とを
   備え、他方のポケット（10）には上記モップホルダの他
   方の上記フラップ（４）が係合した、モップにおいて、 上記締結手段は、上記細長い布地層（８）の長手方向に
   沿って延在する２つの溝（15、16）を形成した固定板
   （13）からなり、該固定板（13）は、上記布地層（８）
   の長手方向端部にて上記布地層に固定され、 上記フラップ（４、５）は、全体、プラスチックで作製
   され、上記一方のフラップに固定部材（17、18）が設け
   られ、該固定部材は、上記溝（15、16）に対応してネジ
   頭のように突出し、上記溝（15、16）は、フラップ端
   （19）を上記一方のポケット（11）へ挿入可能とし又上
   記一方のポケット（11）から取り外し可能とする、上記
   一方のフラップ（５）と上記固定板（13）との相対的な
   変位を通じた長さを有し、 上記固定部材（17、18）は、上記フラップ（４、５）が
   上記作業位置にロックされるときには上記一方のフラッ
   プ（５）の長手方向端部に面する溝境界に当たり、上記
   フラップ（４、５）がロックされない位置にあるときに
   は上記一方のフラップ（５）の上記長手方向端部に反対
   側の溝境界に当たることを特徴とするモップ。
2. 【請求項２】固定板（13）の固有の硬さは上記相対的な
   変位を容易にするようなものであることを特徴とする、
   請求項１記載のモップヘッド。
3. 【請求項３】固定板（13）はプラスチック、好ましくは
   ポリエーテルエステル系の熱可塑性のものにて製作され
   ることを特徴とする、請求項１又は２に記載のモップヘ
   ッド。