JPH0819439A - 書類整理箱等の連結方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の書類整理箱を連結する方法である。 【構成】 複数の書類整理箱１を上下左右に積み重ね、
互いに隣接する天板４、底板５、側板６、及び背面板７
の係止壁９を跨いで断面コ字状の連結具１０を嵌着する
連結方法である。 【効果】 書類整理箱を、縦方向、横方向のどちらにも
任意の数だけ連結できるので、書類の増加に迅速に対応
でき、効率のよい事務処理が可能となる。また、使用中
に上部の整理箱がずれて倒れたり、引き落としたりする
事がない。連結は断面コ字状の連結具を嵌着するだけで
あるので、連結や取り外しの作業が極めて簡便である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、主に机上で利用され
ている複数の引出しを収納した書類整理箱について、こ
れを複数個、上下方向或いは左右方向へ連結固定する方
法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から３段、５段等の引出しを有する
書類整理箱は机上で広く利用されている。それらの多く
は、単独での使用を前提としており、保管する書類等が
増加して増設する場合は、単に所要の数を横に並べた
り、積み重ねたりして使用していた。また、積み重ね式
（スタッキング）レターケースと言われ、一段ごとに天
板等を着脱自在とし、ジョイントをセットして任意数の
ケースを積み重ね可能として書類の増加に対応できるよ
うにしたものもある。更に、大量の書類を保管する場合
には、床置き式の大型の書類整理箱が提供されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の書類整
理箱について、これらを互いに連結する方法に関して
は、何等提案されていなかった。即ち、積み重ねの使用
に対する考慮はまったくされておらず、天板や側板等は
単に平板であったから積み重ねは簡単であるが、人がち
ょっと当たるとずれて倒れたり、引出しを引き出す際、
書類等が引っ掛かると、書類箱ごと引き落としてしまう
という危険があった。積み重ね式（スタッキング）レタ
ーケースと言われているものは、一段ごとのケースを任
意の数だけ積み重ね可能としたもので、複数の引出しを
収納した箱自体を互いに積み重ねるようにしたものでは
なく、またその連結も、天板を外したり、ジョイントを
セットするなど多くの手間を要するものであった。ま
た、床置き式のものは大型で、机上で使用するのには適
さず、設置場所を別途確保しなければならないという問
題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み本
発明は、複数の書類整理箱（１）を上下左右に積み重
ね、互いに隣接する側板（６）等や背面板（７）に設け
た係止壁（９）に跨がって断面コ字状の連結具（１０）
を嵌着する方法により、上記課題を解決するものであ
る。

【０００５】

【作用】上記方法によれば、側板や係止壁が連結具（１
０）で挟持され、書類整理箱は前面及び背面で互いに強
固に連結固定され、一体として安定するという作用効果
を奏するものである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明に関する実施例を図面について
述べると、図に於いて（１）は書類整理箱であって、複
数の引出し（２）を収納する本体枠（３）は、天板
（４）、底板（５）、両側板（６）、（６）、および背
面板（７）からなる。該背面板は、中央部を一定深さの
凹部（８）とし、周縁に下述する天板等の厚さと同じ厚
さの係止壁（９）を設けている。また、天板等の前端縁
は、その端縁をコ字状に折曲して一定厚さに形成され、
前記係止壁（９）と同等の役割を果たす。次に（１０）
は断面コ字状の連結具であって、その互いに対向する垂
直部の内側の幅が、上記天板（４）や係止壁（９）等の
厚さのほぼ２倍の幅を有している。而して、これらの書
類整理箱を連結する方法は以下の通りである。即ち、所
望数（図では４個）の書類整理箱を上下左右に積み重
ね、まず、前面に於いては互いに隣接する天板（４）と
底板（５）、或いは側板（６）の前端縁同士の所定位置
（図では各２ヵ所）に各板を跨いで連結具（１０）を嵌
着する。次に、背面に於いても隣接する係止壁（９）を
跨いで連結具を嵌着する。かかる方法により、各連結具
（１０）は、隣接する天板、側板や係止壁等を挟持し、
各書類整理箱を互いに強固に連結固定できるものであ
る。

【０００７】なお、連結具（１０）は、本実施例図の如
く上下左右の天板等や係止壁のすべてに嵌着する必要は
なく、その嵌着位置や個数は任意に選択できる。例え
ば、前面は左右の横方向、背面は上下の縦方向のみに嵌
着するだけでも、安定した連結が得られる。また、連結
具の長さを比較的長くすれば、各辺に１ヵ所嵌着するだ
けで連結可能である。要は、要求される強度に応じて、
複数の書類整理箱の天板等の前端縁や係止壁等を挟持し
て固定できればよい。また、連結具（１０）の素材は任
意に選択でき、例えば金属製薄板で構成することによ
り、嵌着後も引出しの出し入れに影響する事はない。更
に、図３に示すように、書類整理箱の該連結具（１０）
の嵌め込み位置に、予め、連結具の厚さに相当する凹み
（１１）を設けておけば、各壁面と連結具の段差をなく
すことができ、引出しの出し入れに支障がなく、外観上
も美麗にできる。

【０００８】図４は、他の実施例で、連結具と同じ幅で
あって連結具の先端が嵌入する凹部（１２）と係止壁
（１３）からなる係止凹部（１４）を書類整理箱の背面
板（７）の所定位置に設けて、背面板（７）の周縁にわ
たって係止壁を設けることに代えたものである。この場
合も、書類整理箱を重ねた上、断面コ字状の連結具を該
係止凹部に挿入嵌着する方法により、互いの係止壁（１
３）が挟持され、書類整理箱は強固に連結されるもので
ある。

【０００９】

【発明の効果】上記発明方法によれば、複数段の引出し
を有する書類整理箱を、縦方向、横方向のどちらにも任
意の数だけ連結できるので、書類の増加に迅速に対応で
き、効率のよい事務処理が可能となる。また、強固に連
結できるので、使用中に上部の整理箱がずれて倒れた
り、引き落としたりする事がない。また、連結は断面コ
字状の連結具を嵌着するだけであるので、連結や取り外
しの作業が極めて簡便であるとともに、事務内容の変化
にすみやかに対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明方法により連結した状態の一例
を示す正面斜視図、（Ｂ）はその背面斜視図である。

【図２】連結状態の概略を一部省略して示す縦断面図で
ある。

【図３】凹みを設けた場合の連結状態の説明図である。

【図４】他の実施例を示す、背面斜視図である。

【符号の説明】

１ 書類整理箱 ４ 天板 ５ 底板 ６ 側板 ７ 背面板 ９ 係止壁 １０ 連結具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の書類整理箱（１）を上下左右に積
   み重ね、互いに隣接する天板（４）、底板（５）、側板
   （６）、及び背面板（７）の係止壁（９）に跨がって断
   面コ字状の連結具（１０）を嵌着することを特徴とする
   書類整理箱等の連結方法。