JPH0819286B2 - ポリエチレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリエチレン樹脂組成物

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JPH0819286B2
JPH0819286B2 JP62178670A JP17867087A JPH0819286B2 JP H0819286 B2 JPH0819286 B2 JP H0819286B2 JP 62178670 A JP62178670 A JP 62178670A JP 17867087 A JP17867087 A JP 17867087A JP H0819286 B2 JPH0819286 B2 JP H0819286B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエチレン樹脂組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明はエチレンと炭素数3以上
のα−オレフィンとの共重合体を用いた、伸張特性に優
れたポリエチレン樹脂組成物に関するものである。
〔従来技術〕
従来、鋳造方法は鋳型自身を強靱に構成し、鋳型自身
の剛性によって鋳型形状を保持するものであったが、近
年鋳型の形状を鋳型自身の剛性にたよらずに保持するよ
うにして鋳造を行う方法が提案されている。
すなわち、第1図〜第5図において、原形母型(1)
の成形面(2)に熱可塑性樹脂フィルム(3)を加熱し
つつ真空密着して、上記母型形状(1)と同形状に真空
成形し、次いで成形面のフィルム(3)の両側方から枠
体(4)を当接し、該枠体(4)内に粒子状物、例えば
砂を充填し、さらに枠体(4)内を抜気して負圧(減
圧)することにより該フィルムが枠体(4)側にひきよ
せられ、該枠体(4)を原形母型(1)から外した後
も、フィルムの形状が上記原形母型(1)の成形形状に
保持された鋳型が得られる。この鋳型の製造方法を以下
V−プロセスと略称する。
上記V−プロセス用に使用される熱可塑性樹脂フィル
ムとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体があげられ
る。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
上記したV−プロセスにおいては、熱可塑性樹脂フィ
ルムを加熱して原形母型に真空密着させるため、加熱設
備が必要であり、且つ、加熱処理のために該フィルムの
肉厚を厚くすることが必要である。従って、フィルムコ
スト及び加熱設備の面で必ずしも経済的に有利とは言え
ない。すなわち、フィルムを加熱処理することなく、原
形母型に真空密着できる高伸張性のフィルムの出現が望
まれる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記状況に鑑み、上記V−プロセスにお
ける原形母型い加熱処理することなく真空密着可能な高
伸張性のフィルムを製造すべく、鋭意検討を重ねた結
果、特定の物性を有するエチレンと炭素数3以上のα−
オレフィンとの共重合体に線状低密度ポリエチレン及び
特定の可塑剤を特定量配合してなる樹脂組成物を用いて
フィルム成形した場合、得られるフィルムは高伸張性
で、且つ弾性限界を越えても十分な機械的強度を有し、
上記V−プロセスに用いた場合、加熱処理することなく
原型母型に真空密着できることを見出し、本発明を完成
した。
すなわち、本発明の要旨はメルトインデックスが2g/1
0分以下で、且つ密度が0.91g/cm3以下であるエチレンと
炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体100重量部
にメルトインデックスが10g/10分以下で、且つ、伸びが
500%以上である線状低密度ポリエチレン0〜70重量部
及び下記一般式(I)で示される可塑剤0.1〜20重量部
を配合してなるポリエチレン樹脂組成物に存する。
一般式(I) (式中、A、BまたはB′は二価以上の多価カルボン酸
残基または多価アルコール残基(但し、Aが多価アルコ
ール残基の場合、B、B′は多価カルボン酸残基であ
り、またAが多価カルボン酸残基の場合、B、B′は多
価アルコール残基である。)を示し、C、C′、Dまた
はD′は脂肪族カルボン酸残基又は脂肪族アルコール残
基を示し、l、l′は0〜6、m1、m2は1〜7、nは1
〜8の数字を示す。但し、各々の基はエステル結合によ
って結ばれている。即ち、Aが多価アルコール残基の場
合、B、B′は多価カルボン酸残基であり、Dは脂肪族
カルボン酸残基である。また、Aが多価カルボン酸残基
の場合、B、B′は多価アルコール残基であり、Dは脂
肪族アルコール残基である。さらに、B、B′が多価カ
ルボン酸残基の場合、C、C′、D′は脂肪族アルコー
ル残基であり、B、B′が多価アルコール残基の場合、
C、C′、D′は脂肪族カルボン酸残基である。) 以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明は特定の物性を有するエチレンと炭素数3以上
のα−オレフィンとの共重合体に特定の物性を有する線
状低密度ポリエチレン及び特定の構造を有する可塑剤を
特定量配合してなるポリエチレン樹脂組成物に関するも
のである。
本発明において用いられるエチレンと炭素数3以上の
α−オレフィンとの共重合体(以下、単にエチレン共重
合体と略称する。)としては、メルトインデックスが2g
/10分以下、好ましくは0.1〜2g/10分の範囲、さらに好
ましくは0.2〜1g/10分の範囲で、且つ、密度が0.91g/cm
3以下、好ましくは0.85〜0.90g/cm3の範囲であり、さら
に流動比が30以下、望ましくは5〜25、さらに望ましく
は10〜25の範囲のものである。上記メルトインデックス
が上限より高い場合にはフィルムが脆くなりすぎ、また
密度が上限より高いと軟らかさに欠け、フィルムの伸張
性が不十分となり、さらに流動比が30より高いとフィル
ム物性が悪化するので好ましくない。上記エチレン共重
合体はその伸びが1000%以上、望ましくは1200%以上の
ものが好適に用いられる。
本発明方法において、メルトインデックスとはJIS K
6760に準拠し190℃で測定した値であり、伸びとはJIS K
6301の引張試験の項の切断時の伸びの測定法に準拠し
て測定した値であり、密度とはJIS K 6760に準拠して測
定した値であり、また流動比とは上記メルトインデック
ス測定器を用い、せん断力105ダイン/cm2(荷重1113
g)と106ダイン/cm2(荷重11131g)の押出量(g/10
分)の比である。
エチレンと共重合されるα−オレフィンとしては、プ
ロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、
4−メチルペンテン−1等がある。この中でもプロピレ
ン、ブテン−1が好ましい。
尚、本発明におけるエチレン共重合体には、エチレン
と炭素数3以上のα−オレフィンと更に非共役ジエンと
を共重合した三元共重合体も含まれる。このような非共
役ジエンとしては、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペン
タジエン、エチリデンノルボルネン等がある。
エチレン共重合体は、チーグラーナッタ系触媒、なか
でもオキシ三塩化バナジウム、四塩化バナジウム等のバ
ナジウム化合物と有機アルミニウム化合物からなる触媒
を用いてエチレンとα−オレフィンと、場合によっては
非共役ジエンとを共重合することによって製造すること
ができる。
尚、本発明において用いられるエチレン共重合体のエ
チレン含有量は40〜90モル%の範囲であり、またα−オ
レフィン含有量は10〜60モル%の範囲であることが望ま
しい。
上記のエチレン共重合体に配合して用いられる線状低
密度ポリエチレンとしては、エチレンと他のα−オレフ
ィンとの共重合物であり、従来の高圧法により製造され
た低密度ポリエチレン樹脂とは異なるものが用いられ
る。線状低密度ポリエチレンは、例えばエチレンと、他
のα−オレフィンとしてブテン、ヘキセン、オクテン、
デセン、4メチルペンテン−1等を4〜17重量%程度、
好ましくは5〜15重量%程度共重合したものであり、中
低圧法高密度ポリエチレン製造に用いられるチーグラー
型触媒又はフィリップス型触媒を用いて製造されたもの
である。上記線状低密度ポリエチレンは、従来の高密度
ポリエチレンを共重合成分により短い枝分かれ構造とし
て、密度もこの短鎖枝分かれを利用して適当に低下させ
0.91〜0.95g/cm3程度としたものであり、従来の低密度
ポリエチレンより直鎖性があり、高密度ポリエチレンよ
り枝分かれが多い構造のポリエチレンである。
本発明において用いられる線状低密度ポリエチレン
は、メルトインデックスが10g/10分以下、好ましくは0.
2〜5g/10分の範囲であり、且つ伸びが500%以上、好ま
しくは700%以上のものである。メルトインデックスが1
0g/10分より大きいとフィルム成形が著しく困難であ
り、また伸びが500%より小さいとフィルムの伸張性が
不十分となるので好ましくない。
さらに、該線状低密度ポリエチレンの密度は0.935g/c
m3以下、特に0.910〜0.930g/cm3の範囲であるのが、フ
ィルムの軟らかさの点から望ましく、またその流動比は
10〜70、特に15〜35の範囲であるのがフィルム強度及び
透明性の点から望ましい。
さらに本発明で用いられる特定の構造を有する可塑剤
としては、一般式(I) (式中、A、BまたはB′は二価以上の多価カルボン
酸残基または多価アルコール残基(但し、Aが多価アル
コール残基の場合、B、B′は多価カルボン酸残基であ
り、またAが多価カルボン酸残基の場合、B、B′は多
価アルコール残基である。)を示し、C、C′、Dまた
はD′はその末端部が脂肪族カルボン酸残基又は脂肪族
アルコール残基を示し、l、l′は0〜6、m1、m2は1
〜7、nは1〜8の数字を示す。但し、各々の基はエス
テル結合によって結ばれている。即ち、Aが多価アルコ
ール残基の場合、B、B′は多価カルボン酸残基であ
り、Dは脂肪族カルボン酸残基である。また、Aが多価
カルボン酸残基の場合、B、B′は多価アルコール残基
であり、Dは脂肪族アルコール残基である。さらに、
B、B′が多価カルボン酸残基の場合、C、C′、D′
は脂肪族アルコール残基であり、B、B′が多価アルコ
ール残基の場合、C、C′、D′は脂肪族カルボン酸残
基である。) で示されるエステル化合物が用いられる。
二価以上の多価カルボン酸残基単位を導入するための
原料化合物としては、例えばフタル酸(その無水物も含
む)、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸
(その無水物も含む)、ピロメリット酸(その無水物も
含む)等の芳香族カルボン酸、コハク酸(その無水物も
含む)、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸等の脂肪族カルボン酸、クエン酸、リンゴ酸等の
混合カルボン酸等が挙げられる。また、二価以上の多価
アルコール残基単位を導入するための原料化合物として
は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール(1,2−,1,3−)、ジプロピ
レングリコール、ブチレングリコール(1,2−,1,3−,1,
4−)、ペンタンジオール(1,5−,3−メチル−1,5−,2,
2,4−トリメチル−1,3−)、ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、トリペンタエリスリトール、グリセリン、ジ
グリセリン等が挙げられる。
さらに、上記一般式(I)中のC、C′、Dまたは
D′はその末端部が脂肪族カルボン酸残基又は脂肪族ア
ルコール残基を示す。該脂肪族カルボン酸残基としては
1価のものが好適に用いられ、該カルボン酸残基単位を
導入するための原料化合物としては、例えば、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプリル酸、エナント酸、
カプロン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ウラリル酸、
トリデシル酸、ミリスチル酸、ペンタデシル酸、ステア
リン酸等が挙げられる。一方、脂肪族アルコール残基と
しては1価のものが好適に用いられ、該アルコール残基
単位を導入するための原料化合物としては、例えば、メ
チルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、アミル
アルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコー
ル、オクチルアルコール、2−エチルヘキサノール、ノ
ニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコ
ール、ラウリルアルコール、ミニスチルアルコール、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール等があげられ
る。また、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
モノイソブチレート等の、二価以上のアルコールであっ
てもフリーな水酸基が1個で他はカルボン酸のエステル
体となっているものも用いることができる。更に、アジ
ピン酸、トリメリット酸等の2価以上の多価カルボン酸
であって、フリーなカルボキシル基が1個で他がアルコ
ールのエステル体となっているものも好適に用いること
ができる。
また、D、D′としては脂肪族カルボン酸またはアル
コールの残基に二価以上の多価カルボン酸、例えばフタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、
ピロメリット酸等の芳香族カルボン酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族カルボ
ン酸等で置換されたものも用いられる。
上記一般式(I)で示される化合物は単独でまたは二
種以上を混合して使用することができる。
本発明におけるポリエチレン樹脂組成物は、上記した
エチレンとその他のα−オレフィンとの共重合体100重
量部に対し、上記線状低密度ポリエチレン0〜70重量
部、好ましくは10〜60重量部及び上記一般式(I)で示
される化合物の可塑剤0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜
10重量部を配合したものである。該線状低密度ポリエチ
レンが配合されていなくても、フィルムの摩擦係数が多
少大きくなる点を除けば、本発明の目的は満足される。
しかしながら、線状低密度ポリエチレンの配合量が上記
の範囲以上では、フィルムの軟らかさ及びフィルムの密
着性の点で不十分であり、好ましくない。一方、該可塑
剤の配合量が下限未満では、フィルム成形性が著しく悪
くなり、フィルムの肌荒れ及びブロッキングを生起する
ので好ましくない。また、上限により多いと上記エチレ
ン共重合体との混練が著しく悪化し、且つ、フィルム強
度が著しく低下するので好ましくない。
本発明のポリエチレン樹脂組成物は、前記した各成分
をブレンダーなどでドライブレンドしたものをそのまま
又はドライブレンド後押出機などにより溶融混合、ペレ
タイジングしたコンパウンドを用い、通常のフィルム成
形手法によりフィルムに成形しうる。
フィルム成形方法は通常のフィルム成形方法が適用で
きるが、特にインフレーションフィルム成形方法におい
て、押出温度150〜250℃、リップ間隙0.7〜4.0mmの環状
ダイからブローアップ比2〜6、フロストライン高さ10
〜100cm、ドラフト率3〜70の条件で成形する場合、特
に好ましいフィルムを得ることができる。尚、ドラフト
率は下記式により算出した値である。
また、Tダイフィルム成形方法においては押出温度15
0〜250℃、リップ間隙0.5〜4.0mmのダイからドラフト率
10〜40の条件で成形する。
更に本発明の伸張性フィルム用ポリエチレン樹脂組成
物は、その使用目的により酸化防止剤、紫外線吸収剤、
熱安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、顔料、
安定剤等を配合することができる。
〔作用〕
本発明方法においては、特定の物性を有するエチレン
と炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体に線状低
密度ポリエチレン及び特定の可塑剤を特定量配合した樹
脂組成物を用いることによってフィルムとした際、高伸
張性で、且つ弾性限界を越えても十分な機械的強度を付
与することができる。
〔実施例〕
以下、実施例を上げて本発明を説明するが、本発明は
その要旨を逸脱しない限りこれに限定されるものではな
い。
実施例1 エチレン−プロピレン共重合体(メルトインデック
ス:0.4g/10分、密度:0.86g/cm3、伸び:1300%、流動比:
17、プロピレン含有量:22%)80重量部に線状低密度ポ
リエチレン(メルトインデックス(MI):2.0g/10分、伸
び:800%、流動比:18、密度:0.920g/cm3、共重合成分:
ブテン−1、共重合量:10重量%)17.5重量部及び下記
に示す可塑剤A2.5重量部をドライブレンドした後、シリ
ンダー径50mmφの単軸押出機で180℃の温度で溶融混練
して押出しペレット化した。これをモダンマシナリー社
製、デルサ40mmφ押出機に環状スリット径10mmφ、リッ
プクリアランス1.2mmのインフレーションダイ及び冷却
用エアーリングを取付けたインフレーション成形機を用
い、押出温度140℃、押出量10kg/hr、ブローアップ比
(BUR)3.0、フロストライン高さ32cm、引取速度6.8m/
分の条件下にインフレーション成形し、厚さ30μのイン
フレーションフィルムを得た。得られたインフレーショ
ンフィルムについて各動物性を測定した結果を表1に示
す。なお、表1中の物性測定は下記の測定方法によって
行った。
(a)フィルムの表面状況 所謂、鮫肌(Shark skin)が発生しているか否かを目
視により判定。
(b)フィルムのブロッキング性 インフレーション成形フィルムにおいて重なった2枚
のフィルムが融着してしまい、全くはがれなくなったも
のは“不良”。
手で簡単にはがせるものは“良好”。
(c)フィルムの摩擦係数(C.O.F) フィルムの押出方向を長手方向として160×80mm及び1
60×63.5mmの2枚の試験片を切り出す。
160×80mmのフィルムを、傾斜可能な表面いフエルト
を貼付した板に、固定する。(傾斜方向を長手方向とす
る。) 160×63.5mmのフィルムは下面が100×60mmの長方形
(スポンジ貼付)とされた重さ1kgの重りの下面を被う
ように固定する。
重りを傾斜板に取り付けたフィルム上に載置し、傾斜
板を徐々に傾斜させて重りの滑り初めた角度(tanθ)
を測る。
同様の作業を3度繰り返し平均値を用いる。
(d)密着性 直径10mm、深さ7mmの穴を設けた金型を用意し、この
金型の上部にテストするフィルムを密着状態で固定、上
記穴の内部を減圧度250Torrで減圧し、フィルムを穴の
内部に密着させる。
穴の底面にフィルムが40mm2以上接触しており、かつ
破れ等の発生のない場合を良好、接触面積が40mm2以下
であったり、破れたりした場合を不良とした。
(e)引張伸度 JIS Z 1702に準拠して測定。
実施例2〜4 組成物の配合比または成形条件を表1のように変えて
行なったこと以外は、実施例1と同様にして行った。結
果を表1に示す。
実施例5〜8 可塑剤Aのかわりに下記に示す可塑剤B〜Eを用いた
こと以外は、実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。
実施例9 線状低密度ポリエチレンを用いずに、組成物の配合比
をエチレン共重合体/可塑剤=97.5/2.5としたこと以外
は、実施例1と同様にして行なった。その結果を表1に
示す。
比較例1〜4 可塑剤の種類、配合比及び成形条件を表2のように変
化させて行なったこと以外は、実施例1と同様にして行
なった。その結果を表2に示す。
〔発明の効果〕 本発明のポリエチレン樹脂組成物から得られるフィル
ムは高伸張性であって、且つ固有の弾性限界を越えても
なお成形性及び機械的強度を有するので、上記V−プロ
セスに用いた場合、加熱処理することなく、原形母型に
真空密着することができる。また、上記フィルムは、伸
張性フィルムを用いるのが望ましい用途、例えば、スト
レッチ包装等の包装材、及び指突伸張させて形成せしめ
る簡易指袋、手袋等にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、V−プロセスによる鋳型の製造方法
を工程順に示した図である。 1…原形母型、2…成形面、3…熱可塑性フィルム、4
…枠体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−241340(JP,A) 特開 昭61−112627(JP,A) 特開 昭58−194936(JP,A) 特開 昭57−34145(JP,A) 特開 昭63−213540(JP,A) 特開 昭63−218749(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトインデックスが2g/10分以下で、且
    つ密度が0.91g/cm3以下であるエチレンと炭素数3以上
    のα−オレフィンとの共重合体100重量部に、メルトイ
    ンデックスが10g/10分以下で、且つ伸びが500%以上で
    ある線状低密度ポリエチレン0〜70重量部、及び下記一
    般式(I)で示される可塑剤0.1〜20重量部を配合して
    なるポリエチレン樹脂組成物。 一般式(I) (式中、A、BまたはB′は二価以上の多価カルボン酸
    残基又は多価アルコール残基(但し、Aが多価アルコー
    ル残基の場合、B、B′は多価カルボン酸残基であり、
    またAが多価カルボン酸残基の場合、B、B′は多価ア
    ルコール残基である。)を示し、C、C′、Dまたは
    D′はその末端部が脂肪族カルボン酸残基又は脂肪族ア
    ルコール残基を示し、l、l′は0〜6、m1、m2は1〜
    7、nは1〜8の数字を示す。但し、各々の基はエステ
    ル結合によって結ばれている。即ち、Aが多価アルコー
    ル残基の場合、B、B′は多価カルボン酸残基であり、
    Dは脂肪族カルボン酸残基である。また、Aが多価カル
    ボン酸残基の場合は、B、B′は多価アルコール残基で
    あり、Dは脂肪族アルコール残基である。さらに、B、
    B′が多価カルボン酸残基の場合、C、C′、D′は脂
    肪族アルコール残基であり、B、B′が多価アルコール
    残基の場合、C、C′、D′は脂肪族カルボン酸残基で
    ある。)
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