JP3193965B2 - 粘着性積層フィルム - Google Patents

粘着性積層フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品包装用等に好適に用
いられる粘着性積層フィルムに関する。詳しくは、本発
明はカット性、透明性、耐熱性、ガスバリア性、層間接
着性、非熱収縮性、環境適性及び食品安全性に優れた包
装用フィルムに好適な粘着性積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品包装用に用いられるラップ用
フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、或いはポリ塩化ビニルを主原料とするものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリ塩
化ビニリデン系のフィルムは、加熱時の収縮が大きいと
いう不都合があり、ポリエチレン系のフィルムは油物
(例えば、食肉やてんぷら等)に接触しかつ高熱となっ
た場合は、フィルムが溶融してしまうという欠点があ
り、さらにポリ塩化ビニル系のフィルムは、沸騰熱湯に
接触すると白化現象を起すという問題がある。
【0004】他方、包装用フィルムに用いる樹脂として
はエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂が知られてい
る。この樹脂は、優れた透明性及びバリアー性を具備し
ているが、吸湿性が高いため、単層フィルムでは本来の
物性を保つことが難しい。また、かかるラップ用フィル
ムは、カット性(切断のし易さ)において次のような問
題点がある。即ち、ラップ用フィルムは通常、紙管など
のケースに収納してあり、このケースに取付けられた
「のこ刃」と呼ばれる切断刃に当ててフィルムを引き取
って適宜の長さに切断するものである。
【0005】フィルムの切断に利用される「のこ刃」と
しては、一般に0.2mm厚程度の鉄板をのこぎり型に
打ち抜いただけの簡単な刃が使用されており、また、こ
の「のこ刃」を支えるケースについても、350〜70
0g/m2 程度のコートボール紙製の紙箱が使われてお
り、剛性は極く低い。この種のフィルムは、このような
簡単な切断機構によっても、使用者の意志に従って容易
に切断されることが要請されるのであるが、実際は、ケ
ースや「のこ刃」が変形したりするばかりでなく、フィ
ルムが変形したり、「のこ刃」から外れた位置で切断が
起こったりする場合がある。具体的に述べると、従来の
ポリ塩化ビニリデン系のフィルムは、切断の際、フィル
ムの一部に裂け目ができると、この裂け目が広がって、
「のこ刃」に沿って切断されることなく斜めに切れてし
まう傾向がある。また従来のポリエチレン系のフィルム
は、切断時にかなりの引張力を要し、ケースが曲折した
りするばかりでなく、フィルムが変形したりすることが
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来のラップ
用フィルムの上記問題点の解決された包装用フィルムを
得ることができる粘着性積層フィルムを提供すべく鋭意
検討を重ねた結果、エチレン−ビニルアルコール共重合
樹脂(以下EVOHと呼ぶ時もある)の両側にポリオレ
フィン系樹脂を共押出法で積層したものを、フィルムの
引取方向に延伸することにより、上記問題点が解消さ
れ、かつエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂本来の
特性(バリアー性及び透明性)を損うことなく、カット
性、耐熱性、非熱収縮性、環境適性及び食品安全性に優
れた粘着性積層フィルムが得られることを見出して本発
明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、 エチレン−
ビニルアルコール共重合樹脂からなる層の両側に、酸変
性ポリオレフィン樹脂から形成された接着層を介して、
ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、ポリブテン
またはポリイソブチレンを3〜40重量部含有してなる
樹脂組成物から形成された粘着層を設けた積層フィルム
を共押出成形した後、フィルムの引取り方向に2〜6倍
の延伸倍率で延伸して得られる粘着性積層フィルムであ
って、該フィルムの全体の厚さが40μm以下で、エチ
レン−ビニルアルコール共重合樹脂層の厚さがフィルム
全体の厚さの10〜90%で、しかも前記接着層が、酸
変性ポリオレフィンエラストマーを含有していることを
特徴とする粘着性積層フィルム、並びに、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂からなる層の両側に、酸変性
ポリオレフィン樹脂から形成された接着層を介して、ポ
リオレフィン樹脂100重量部に対して、ポリブテンま
たはポリイソブチレンを3〜40重量部含有してなる樹
脂組成物から形成された粘着層を設けた積層フィルムを
共押出成形した後、フィルムの引取り方向に2〜6倍の
延伸倍率で延伸して得られる粘着性積層フィルムであっ
て、該フィルムの全体の厚さが40μm以下で、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合樹脂層の厚さがフィルム全
体の厚さの10〜90%で、しかも前記接着層が、酸変
性ポリオレフィン樹脂とエチレン−ビニルアルコール共
重合樹脂および/または酸変性ポリオレフィンエラスト
マーを、比エネルギー0.3kw・hr/kg以上の条
件下に溶融混練して形成されたものであることを特徴と
する粘着性積層フィルム、に存する。
【0008】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明の粘着性積層フィルムは、少なくとも5層以上の層構
成を有し、例えば、外層/接着層/中心層/接着層/内
層の5層からなるものが挙げられる。該フィルムの外層
及び内層は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
て、少なくともポリブテンまたはポリイソブチレン3〜
40重量部を含有して成る樹脂組成物から形成される。
【0009】ポリオレフィン樹脂(以下「(A)成分」
という。)としては、高圧法低密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
その中でもポリプロピレン樹脂が耐熱性、透明性、非熱
収縮性といった面で好ましい。ポリプロピレン樹脂の種
類は特に制限はなく、プロピレン単独重合体はもちろん
エチレン等とプロピレンとの共重合体であってもよい。
プロピレン単独重合体としては、アイソタクチックポリ
プロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、アタ
クチックポリプロピレンをあげることができるが、アイ
ソタクチックポリプロピレンが特に好ましい。さらにプ
ロピレンとエチレン等他成分との共重合体はランダム共
重合体、ブロック共重合体のいずれであってもよい。例
えばプロピレンと1〜5重量%のエチレンとのランダム
又はブロック共重合体やプロピレンと1〜10重量%の
4 以上のαオレフィンとのランダム又はブロック共重
合体が挙げられる。なお、このポリプロピレン系樹脂の
物性は、各種用途、条件等に応じて選定すればよいが、
通常、メルトフローレート(MFR)0.5〜30g/
10分、好ましくは2〜15g/10分、密度0.89
〜0.91g/cm 3 のものが好適である。メルトフロ
ーレートはJIS K6758に準拠し、230℃、
2.16kg荷重で測定したものである。
【0010】ポリエチレンを用いる場合はホモポリマー
及びコポリマーいずれでも良く、コポリマーとしてはエ
チレンと1〜10重量%のプロピレン又はC4 以上のα
−オレフィンとのランダム又はブロック共重合体が用い
られる。これらのうち特にMFR(JIS K675
8、190℃)が0.5〜30g/10分、好ましくは
1.5〜15g/10分のものが成形性から望ましい。
【0011】ポリブテン又はポリイソブチレン(以下
「(B)成分」という。)は、増粘剤として作用し、フ
ィルムに優れた粘着性を付与する。このポリブテン又は
ポリイソブチレンの配合量は、(A)成分であるポリオ
レフィン樹脂100重量部に対して3〜40重量部、好
ましくは、10〜25重量部とする。配合量が3重量部
より少ないと、充分な粘着性を示さず、逆に40重量部
を超えると多量のブリーディングによるべとつきが生
じ、また、耐熱性が低下するので好ましくない。なお、
ここで用いるポリブテン又はポリイソブチレンの物性
は、配合量、他成分の種類、目的とする組成物の用途等
に応じて適宜定めることができるので、特に制限はない
が、通常は数平均分子量200〜5,000、好ましく
は400〜4,000の範囲のものが好ましい。
【0012】本発明においては、ポリグリセリン脂肪酸
エステル(以下、「(C)成分」という。)を(B)成
分であるポリブテン又はポリイソブチレンと併用する
と、フィルムの粘着性を増大させるので好ましい。この
ポリグリセリン脂肪酸エステルとは、グリセリンの縮合
重合体の水酸基のうち、少なくとも1個が炭素数8〜2
2の高級脂肪酸等の脂肪酸でエステル化された化合物で
ある。ここでグリセリン縮合重合体は重合度が通常2〜
10、好ましくは2〜6の縮合重合体である。グリセリ
ンの縮合重合体の水酸基のうち、エステル化した水酸基
の数は1個以上であり、好ましくは1個以上かつ水酸基
の数の70%以下、より好ましくは1個以上かつ水酸基
の数の60%以下である。高級脂肪酸は炭素数8〜22
の脂肪酸であれば、飽和でも不飽和でもよく、通常炭素
数10〜18の脂肪酸であることが好ましい。ポリグリ
セリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ジグリセリン
モノラウレート、ジグリセリンモノパルミテート、ジグ
リセリンモノオレート、ジグリセリンモノステアレー
ト、ジグリセリンジオレート、トリグリセリンモノオレ
ートなどを挙げることができる。
【0013】これらのポリグリセリン脂肪酸エステル
は、勿論2種以上併用してもよい。このポリグリセリン
脂肪酸エステルの配合量は、(A)成分であるポリオレ
フィン樹脂100重量部に対して0.2〜10重量部、
好ましくは1〜6重量部とする。配合量が0.2重量部
より少ないと、(B)成分であるポリブテン又はポリイ
ソブチレンとの相乗効果が起こらず、逆に10重量部を
超えると、多量のブリーディングによるべとつきや臭い
が生じ、又、ゲルが多発するので好ましくない。
【0014】更に、本発明においては、炭素数2〜6の
アシル基及び炭素数8〜22のアシル基を有するグリセ
リド(以下「(D)成分」という。)を併用してもよ
い。本発明でいうかかるグリセリドとは、グリセリンの
3個の水酸基のうち1個は炭素数2〜6の低級脂肪酸
で、他の1個は炭素数8〜22の高級脂肪酸でエステル
化されていることが必要であり、さらに他の1個は水酸
基のままであるか、或は炭素数2〜6低級脂肪酸もしく
は炭素数8〜22の高級脂肪酸でエステル化されたジア
セチン化合物またはトリアセチン化合物(以下「混成グ
リセリド」という)である。トリアセチン化合物のアシ
ル基は、勿論全て異なっていてもよい。上記高級脂肪酸
としては、炭素数8〜22の脂肪酸であれば飽和でも不
飽和でもよく、通常炭素数10〜18の脂肪酸であるこ
とが好ましい。また、低級脂肪酸は炭素数2〜6のもの
であればいずれであってもよい。
【0015】本発明のグリセリドの例としては、例えば
ジアセチルモノラウリルグリセリン、ジアセチルモノパ
ルミチルグリセリン、ジアセチルモノオレイルグリセリ
ン、モノアセチルジラウリルグリセリン、モノアセチル
モノパルミチルグリセリン、モノアセチルジオレイルグ
リセリン、モノアセチルモノラウリルグリセリン、モノ
アセチルモノオレイルグリセリン、ジプロピオニルモノ
ラウリルグリセリン、ジカプロイルモノラウリルグリセ
リン、ジカプロイルモノパルミチルグリセリン、モノア
セチルモノカプリルグリセリン、モノアセチルモノブラ
シジルグリセリン、モノプロピオニルモノブラシジルグ
リセリン、モノアセチルモノエルシルグリセリンなどを
挙げることができる。特に、ジアセチルモノラウリルグ
リセリン、ジアセチルモノオレイルグリセリンが好まし
い。
【0016】これらの混成グリセリドは、勿論2種以上
併用してもよい。本発明のグリセリドを含むオレフィン
樹脂組成物から成形されたフィルムは、粘着性が良好で
あり、圧着しなくても容易に対象物に密着することがで
きる。それと共にフィルム同士の剥離性も改良され、フ
ィルム使用時の繰出がし易くなる。
【0017】本発明のグリセリドの配合量は、(A)成
分であるポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.
1〜10重量部、好ましくは1.0〜5.0重量部であ
る。配合量が0.1重量部未満では、粘着性付与の効果
が充分でなく、逆に10重量部を超えると得られるフィ
ルムにべとつきや著しい滑りが生じ、作業性を低下させ
ることとなる。
【0018】上記ポリオレフィン樹脂組成物から形成さ
れる粘着層(内層及び外層)は、接着層を介してエチレ
ン−ビニルアルコール共重合樹脂から形成される中心部
の層に設けられる。かかるエチレン−ビニルアルコール
共重合樹脂としては、通常MFRが1〜20g/10分
(230℃)のものが使用される。なお、成形性の観点
から、好ましくは1〜10g/10分、より好ましくは
2〜7g/10分のものが望ましい。MFRが1g/1
0分未満では押出性が悪く逆に20g/10分を越える
と成膜安定性が低下する。更にエチレン−ビニルアルコ
ール共重合樹脂中のエチレン含有量も性能に大きく影響
し、好ましくは20〜60モル%、より好ましくは25
〜50モル%が望ましい。
【0019】含有量が20モル%未満では耐水性、押出
性に問題を生じ、逆に50モル%を越えるとバリアー
性、透明性が低下する。本発明の接着層を構成する酸変
性ポリオレフィン樹脂は、ベースとなるポリオレフィン
樹脂に任意の方法で不飽和カルボン酸又はその誘導体等
の酸をグラフト反応させることにより得られる。
【0020】例えば、ポリオレフィンと不飽和カルボン
酸類とを、溶融状態で反応させる方法(例えば特公昭4
3−27421号)、溶液状態で反応させる方法(例え
ば特公昭44−15422号)、スラリー状態で反応さ
せる方法(例えば特公昭43−18144号)、気相状
態で反応させる方法(例えば特開昭50−77493
号)などがある。これらの方法の中で押出機を用いる溶
融混練法が操作上簡便であるため好ましく用いられる。
【0021】酸変性ポリオレフィン樹脂の原料として
は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等が使用さ
れる。それらの樹脂には特に制限はなく、ポリエチレン
やポリプロピレンのホモポリマー及びコポリマーが使用
される。それらのポリマーの好ましい物性の範囲は先に
述べた内外層に用いるポリオレフィンと同じ範囲のもの
が好ましい。
【0022】しかも内外層と接着層との間の接着力や成
形性の面から内外層と同じ原料を用いた方が好ましい。
また接着層のポリオレフィンの変性に用いる不飽和カル
ボン酸類としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ま
たそれら酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属塩
等であり、これらのうち、無水マレイン酸を用いるのが
最も好ましい。
【0023】またポリオレフィンと不飽和カルボン酸類
との反応を促進するために有機過酸化物が用いられる。
有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,α′−ビス
(t−ブチルパーオキシジイソプロピル)ベンゼン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒ
ドロパーオキサイドなどが挙げられる。有機過酸化物の
添加量は特に制限されないが、ポリオレフィン100重
量部に対して通常0.005乃至5重量部、好ましくは
0.01乃至1重量部である。
【0024】不飽和カルボン酸類をグラフトした酸変性
ポリオレフィン樹脂は、上記に示したポリオレフィン、
不飽和カルボン酸類、有機過酸化物をタンブラー、ヘン
シェルミキサー等で充分に混合し、ポリオレフィンの融
点以上、一般には融点以上280℃以下の温度で溶融混
練してグラフト化反応を行なわせる。溶融混練する方法
は特に制限されず、例えばスクリュー押出機、バンバリ
ーミキサー、ミキシングロールなどを用いて行うことが
できるが、操作の簡便さのためスクリュー押出機が好ま
しく使用される。溶融混練の温度および時間は用いる有
機過酸化物の分解温度により変化するが、一般に160
乃至280℃で0.3乃至30分間、好ましくは170
乃至250℃で1乃至10分間が適当である。
【0025】酸変性ポリオレフィン樹脂中の不飽和カル
ボン酸類のグラフト量は、0.01〜3重量%、好まし
くは0.03〜1重量%である。不飽和カルボン酸類の
グラフト量が0.01重量%以下では接着性が低下し、
3重量%以上ではゲル化物が増大し易くなるため好まし
くない。本発明においては、上記酸変性ポリオレフィン
樹脂はエラストマーを含んだ方が望ましく、2重量%以
上、好ましくは、5〜50重量%、特に好ましくは、1
0〜25重量%の酸変性ポリオレフィンエラストマーを
含有させることにより接着性を向上させることができ
る。
【0026】かかる酸変性ポリオレフィンエラストマー
の原料としては、例えば、エチレンと炭素数3以上のα
−オレフィンとの共重合エラストマーが使用される。中
でも、密度が0.91g/cm3 未満、好ましくは0.
85〜0.90g/cm3 で、MFRが0.1〜50g
/10分(ASTM−D1238、190℃)、好まし
くは1〜20g/10分のものが好適である。
【0027】エチレンと共重合させる炭素数3以上のα
−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が
挙げられ、これらと共に1,4−ヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等の非共役ジ
エンを使用することもできる。上記エチレン−α−オレ
フィン共重合エラストマーは、チーグラー型触媒、中で
もオキシ三塩化バナジウム、四塩化バナジウム等のバナ
ジウム化合物と有機アルミニウムとからなる触媒を用い
て、エチレンとα−オレフィンとを共重合させることに
より製造することができ、エラストマー中のエチレン含
有量が40〜90モル%の範囲であり、α−オレフィン
の含有量が10〜60モル%の範囲であるのが望まし
い。上記エチレン−α−オレフィン共重合エラストマー
の市販品としては、例えば、CdF Chimie
E.P.社のNORSOFLEX(FW1600,FW
1900,MW1920,SMW2440,LW222
0,LW2500,LW2550);日本ユニカー社の
フレックスレジン(DFDA1137,DFDA113
8,DEFD1210,DEFD9042);三井石油
化学社のタフマー(A4085,A4090,P018
0,P0480)、日本合成ゴム社のJSR−EP(E
P02P,EP07P,EP57P)などが挙げられ
る。
【0028】これらエラストマーの酸変性は、上述のポ
リオレフィン樹脂の酸変性と同様に行うことができる。
本発明においては、未変性のポリオレフィン樹脂とエラ
ストマーを混練しながら同時に酸変性処理を施してもよ
い。本発明においては、酸変性ポリオレフィン樹脂に
は、更に該樹脂100重量部に対して、最大2000重
量部までの未変性ポリオレフィン樹脂を混合してもよ
い。その際、混合物中の不飽和カルボン酸類のグラフト
量が上記範囲内になるように混合するのがよい。かかる
未変性ポリオレフィン樹脂としては、上述した酸変性ポ
リオレフィン樹脂の原料であるポリプロピレンやポリエ
チレンが挙げられる。
【0029】また、上記酸変性ポリオレフィン樹脂にE
VOH樹脂を混合すると接着性が向上するので望まし
い。EVOH樹脂の物性としては先に説明したものと同
様の物性のものが好ましい。EVOH樹脂は、得られる
樹脂組成物中、2〜40重量%、好ましくは、10〜2
5重量%となるように混合する。これらの範囲外だと接
着性、透明性の改良効果が低下する。
【0030】更にまた、本発明の樹脂組成物には、通常
使用する程度の耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、帯電防
止剤、核剤、充填剤、顔料、染料、難燃剤、ブロッキン
グ防止剤等の添加物を0.0005〜30重量%程度含
有させてもよい。酸変性ポリオレフィン樹脂にEVOH
樹脂を混合する場合、それらの混合は一般的な方法で良
く、特に制限はないが透明性を向上させる為に、樹脂に
対する比エネルギーは0.3kw・hr/kg以上、好
ましくは、0.4〜2.0kw・hr/kgの条件下に
溶融混合するのが望ましい。例えば、酸変性ポリオレフ
ィン樹脂とEVOH樹脂とを、上記条件下で、190〜
350℃でスクリュー押出機、バンバリーミキサー、ミ
キシングロール等で溶融混合する。
【0031】かかる条件下で酸変性ポリオレフィン樹脂
とEVOH樹脂を溶融混合すると、EVOH樹脂がミク
ロサイズでしかも均一に酸変性ポリオレフィン樹脂中に
分散され、透明性が著しく向上する。ここで比エネルギ
ーとは、樹脂を溶融混練する際に、単位重量当り(1k
g)の樹脂に混練設備から混練の効果の為に与えられる
エネルギーをいい、数値が大きい場合が練りの効果が高
い事になる。
【0032】例えば、押出機の場合、1kgの樹脂を押
し出すのに必要なスクリュー駆動用モーターの消費電力
で近似的に表わされる。またバンバリーミキサー等のロ
ール式混練機の場合は、樹脂1kg処理するのに必要な
ロールの駆動用モーターの消費電力で近似的に表わされ
る。具体的には、押出機のモーターに電流計、電圧計等
を取り付け、これからモーターの電力消費量を得、これ
にモーターの力率(通常0.85程度)を掛け、1kg
の樹脂に加えられる混練力(kw・hr/kg)を得
る。
【0033】実際上は、酸変性ポリオレフィン樹脂とE
VOHとを、200〜350℃でスクリュー押出機、バ
ンバリーミキサー、ミキシングロール等で溶融混合す
る。本発明の粘着性積層フィルムは、上記粘着性のポリ
オレフィン樹脂とEVOH樹脂及び変性樹脂とを特定の
共押出成形によって3種5層の層構成、例えば〔ポリプ
ロピレン系樹脂/変性樹脂/EVOH樹脂/変性樹脂/
ポリプロピレン系樹脂〕の多層フィルムを共押出成形
し、次いで該フィルムをその引取方向(縦方向)に一軸
延伸することにより、成形される。
【0034】該共押出成形としては、Tダイ成形法又
は、水冷式インフレーション成形法が採用される。すな
わち、溶融押出しされた樹脂を上記成形法により急冷す
ることにより、通常よく用いられる空冷式インフレーシ
ョン成形法と比較してより透明性に優れたフィルムが得
られる。上記共押出成形により得られた未延伸多層フィ
ルムは、次いでフィルムの引取方向(縦方向)に延伸倍
率2〜6倍、好ましくは2.5〜4倍に一軸延伸する。
該延伸倍率が2倍未満ではフィルムのカット性が不十分
であり、また6倍より大きいと延伸性が低下し、破断も
しくはフィルムに延伸むらができるので望ましくない。
該延伸処理は上記未延伸フィルムをそのまま或は所定の
幅にスリットしたものを加熱し、例えば延伸ロールの周
速度を変化させることによりフィルムの引取方向即ち縦
方向に延伸させる方法等により行なわれる。該延伸処理
における予熱温度としては、通常〔ポリオレフィン系樹
脂の融点−20℃〕以下、望ましくは40〜120℃の
範囲で行なうのが好適である。
【0035】また延伸後の熱固定温度は該予熱温度より
高い温度とし、さらにフィルムのシワ防止、横強度向上
のためには、出来るだけ高い温度とすることが好まし
く、通常は〔ポリオレフィン系樹脂の融点−20℃〕以
下、望ましくは80〜150℃の範囲で行なうのが好適
である。該予熱及び熱固定温度が〔ポリオレフィン系樹
脂の融点−20℃〕より高い場合は、延伸ロールにフィ
ルムが溶融付着し、また、予熱温度が40℃未満ではE
VOH樹脂が予熱不十分のために延伸困難となり、フィ
ルム破断が起こるので望ましくない。
【0036】本発明の粘着性積層フィルムの厚みとして
は40μm以下、好ましくは2〜30μm、さらに好ま
しくは5〜20μmの範囲であり、また中心部の層の厚
みはフィルム全体の厚みに対し10〜90%の範囲であ
る。該フィルムの厚みが40μmより大きいとフィルム
切断時の引裂強度が大きくなりすぎ、ラップフィルムの
用途には不適である。
【0037】中心部の層の厚みが全体厚みの10%より
小さいとEVOH樹脂本来の透明性等を維持することは
できず、また一軸延伸ポリオレフィンフィルムとしての
物性が支配的になるので、延伸方向に裂け易くなる。中
心部の層の厚みは全体厚みの15%以上であるのが好ま
しい。逆に90%より大きいと、ポリオレフィン層の厚
みが薄くなり、共押出成形により均一に中心部の層を覆
うことが困難となる。中心部の層の厚みは全体厚みの8
0%以下であるのが好ましい。本発明の粘着性積層フィ
ルムは、食品包装用等の種々の包装用途に用いられる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の具体的態様について実施例に
より更に詳しく説明するが、本発明はその要旨を越えな
い限りこれら実施例によって限定されるものではない。
実施例中の測定は下記の方法で行なった。 (1)透湿性 JIS Z0208に準じ、40℃、90%RHの条件
で測定した。 (2)透明性 (株)村上色彩技術研究所製の透明度測定器を用いて測
定した。測定値はMAX値、MIN値、AVE値と3種
類得られるが、目視感と最も対応するMAX値で表示し
た。 (3)耐熱温度 幅30mm、長さ14cmの短冊状フィルム、試料片の
上下25mmに紙をあて10gの重りを下げる。1時間
で切れない最高雰囲気温度を10℃刻みで測定した。
【0039】(4)熱収縮率 打抜き治具によりフィルムを直径10mmの試料にし、
これをシリコンオイルを入れたアルミパン中に浸し、こ
のアルミパンを140℃のホットプレート上に置く。ア
ルミパンに熱を奪われるため一旦ホットプレートの温度
は下がるが、これが、140℃になってから45秒後に
サンプルを取り出し、そのサイズ変化を測定する。 (5)カット性 フィルムを芯管に巻き、ラップフィルム用ケースに収納
し、この刃による切断テストを行ない、4段階レベル
(良好、普通、やや不良、不良)によって評価した。な
お、評価の基準として市販のラップフィルムのカットレ
ベルを普通として評価した。 (6)接着強度 本発明のフィルムで問題となる接着層(変性樹脂)と中
心層(EVOH)の間の接着強度を評価した。 (7)粘着強度 軽く2枚のフィルムを重ね合せ、そのフィルム上を25
mmφ、幅150mmのロールにて線圧0.3kg/c
2 で3回加圧し、5分以内に2枚のフィルムを剪断剥
離する場合と、180℃方向に剥離する場合に要する力
をインストロンタイプの引張試験機で測定した。条件を
表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例1 450mm幅3種5層共押出Tダイ成形機を用いて表2
に示す樹脂を3台の押出機よりダイス温度280℃で同
時に押出し、チルロール温度25℃、引取速度10m/
分の条件で製膜し、外層(ポリプロピレン)/接着層
(変性樹脂)/中心部の層(EVOH樹脂)/接着層
(変性樹脂)/内層(ポリプロピレン)からなる3種5
層フィルム(厚み30μm、層比1:1:1:1:1)
を成形した。次いで該フィルムをロール延伸により、予
熱温度60℃、熱固定温度110℃で縦方向に3.5倍
延伸した。得られたフィルムの透湿度、透明性、耐熱温
度、熱収縮率及びカット性を上記方法で評価した。用い
た原料の組成を表2に示す。また結果を表6に示す。
【0042】
【表2】
【0043】ポリプロピレン:プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体、三菱化成(株)製、三菱ポリプロ65
00J、MFR;9g/10分(230℃)、密度
(ρ);0.9g/cm3 ポリブテン:平均分子量550 変性ポリプロピレン:三菱ポリプロ6500Jを100
重量部、無水マレイン酸を1重量部、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3を
0.15重量部用い、50mmφ押出機にて210℃で
溶融混練してペレット化を行ない変性ポリプロピレンを
得た。この変性ポリプロピレンの無水マレイン酸グラフ
ト量は0.35重量%であった。 EVOH樹脂(エチレン−ビニルアルコール共重合
体):日本合成化学工業(株)社製、商品名;ソアノー
ル、ET3803、エチレン含有量;38mol%、M
FR;4.0g/10分(230℃)
【0044】実施例2 実施例1において多層フィルムの各層比を3:1:2:
1:3にすること以外は同様にして行った。その結果を
表6に示す。
【0045】実施例3 実施例1において、原反成形を水冷式インフレーション
成形としたこと以外は同様にして行なった。その結果を
表6に示す。なお、原反成形条件は、ダイス径75mm
φ、ダイス温度250℃、ブローアップ比1.8、引き
取り速度10m/minとし、折幅210mm、厚さ3
0μmのフィルムを成形した。
【0046】実施例4 実施例1で得られた多層フィルムを粉砕後、単軸押出機
にて比エネルギー0.5kw・hr/kgの条件でペレ
ット化して再生原料を得た。この再生原料を接着層に用
いた事以外は実施例1と同様にして行なった。その結果
を表6に示す。これによりロスの回収、リサイクルを行
なっても性能的に優れている事が判る。
【0047】実施例5 内外層及び接着層に用いる原料を表3に示した原料とし
た事以外は実施例1と同様にした。その結果を表6に示
す。
【0048】
【表3】
【0049】線状低密度ポリエチレン:三菱化成(株)
製、三菱ポリエチ、UF340、MFR;2.0g/1
0分(190℃)、ρ;0.922g/cm3 変性低密度ポリエチレン:三菱ポリエチ、UF340を
100重量部、無水マレイン酸を1重量部、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3を0.15重量部用い、50mmφ押出機にて19
0℃で溶融混練してペレット化を行ない変性低密度ポリ
エチレンを得た。この変性低密度ポリエチレンの無水マ
レイン酸グラフト量は0.35重量%であった。
【0050】実施例6 接着層に用いる原料を表4に示した変性樹脂とした事以
外は実施例1と同様にした。その結果を表6に示す。
【0051】
【表4】 変性ポリプロピレン:三菱ポリプロ、6500Jを80
重量部、商品名;タフマーA4085(三井石油化学工
業(株)製)、MFR3.6g/10分(190℃)、
ρ;0.88g/cm3 を20重量部、無水マレイン酸
を1重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3を0.15重量部用い50
mmφ押出機にて210℃で溶融混練してペレット化を
行ない変性ポリプロピレンを得た。この変性ポリプロピ
レンの無水マレイン酸グラフト量は0.35重量%であ
った。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】実施例 実施例1において、内外層として使用した表2記載の組
成物の代りに、ポリプロピレン/ポリブテン=100/
20(重量部)の組成物を使用するほかは同様にしてフ
ィルムを形成した。但し、ポリプロピレン及びポリブテ
ンは、実施例1と同じものを使用した。その結果を表6
に示す。
【0056】比較例1〜4 実施例1において、表6に示す様なフィルム厚さ、フィ
ルム層比、延伸倍率にしたこと以外は同様にして行なっ
た。その結果を表6に示す。
【0057】比較例5 実施例4において多層フィルムを粉砕して再生原料を得
た。その再生原料を接着層として用い、共押出成形する
際の比エネルギーを0.2kw・hr/kgとする以外
は実施例4と同様にして積層フィルムの製造を行なっ
た。その結果を表6に示す。
【0058】
【表6】
【0059】
【発明の効果】本発明の粘着性積層フィルムは、カット
性、透明性、層間接着性、耐熱性、バリア性、非熱収縮
性及び食品安全性に優れている。また、本発明において
は、EVOH樹脂を使用しているのが、以下に示す様に
生産性に優れている。
【0060】縦一軸延伸の工程を経る事より、フィルム
両端の肉厚の厚い部分をスリットして取り除く必要があ
る事より発生するトリムロスや、厚み等の規格が外れて
発生した不良品等のロスを回収、リサイクルできるか否
かが生産性に大きく関係し、コストにも影響が大きい。
即ち多層の透明フィルムのリサイクルについては特に透
明性の低下が問題となって実施が非常に困難と言われて
いた。しかし本発明によりポリオレフィンとEVOH樹
脂、酸変性ポリオレフィンの混合物からなるトリムロス
を回収、利用し、かつ透明性等の性能も良好なフィルム
が得られる。
【0061】また本来ならばリサイクル物を用いた回収
層を別途設定する必要があるが本発明により内外層と中
心層の間にリサイクル物を用いる事で、接着層が回収層
を兼ねた事になる。これにより層構成が単純化され、共
押出成形に必要な押出機の数も削減できる効果もある。
また使用後の廃棄処理としてプラスチックフィルムは一
般に焼却処分されるが、本発明のフィルムは燃焼時に発
生するガスとして今日問題となっているNOxや塩化水
素等の有害と言われているガスを発生しない為対環境性
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂か
    らなる層の両側に、酸変性ポリオレフィン樹脂から形成
    された接着層を介して、ポリオレフィン樹脂100重量
    部に対して、ポリブテンまたはポリイソブチレンを3〜
    40重量部含有してなる樹脂組成物から形成された粘着
    層を設けた積層フィルムを共押出成形した後、フィルム
    の引取り方向に2〜6倍の延伸倍率で延伸して得られる
    粘着性積層フィルムであって、該フィルムの全体の厚さ
    が40μm以下で、エチレン−ビニルアルコール共重合
    樹脂層の厚さがフィルム全体の厚さの10〜90%で、
    しかも前記接着層が、酸変性ポリオレフィンエラストマ
    ーを含有していることを特徴とする粘着性積層フィル
    ム。
  2. 【請求項2】エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂か
    らなる層の両側に、酸変性ポリオレフィン樹脂から形成
    された接着層を介して、ポリオレフィン樹脂100重量
    部に対して、ポリブテンまたはポリイソブチレンを3〜
    40重量部含有してなる樹脂組成物から形成された粘着
    層を設けた積層フィルムを共押出成形した後、フィルム
    の引取り方向に2〜6倍の延伸倍率で延伸して得られる
    粘着性積層フィルムであって、該フィルムの全体の厚さ
    が40μm以下で、エチレン−ビニルアルコール共重合
    樹脂層の厚さがフィルム全体の厚さの10〜90%で、
    しかも前記接着層が、酸変性ポリオレフィン樹脂とエチ
    レン−ビニルアルコール共重合樹脂および/または酸変
    性ポリオレフィンエラストマーを、比エネルギー0.3
    kw・hr/kg以上の条件下に溶融混練して形成され
    たものであることを特徴とする粘着性積層フィルム。
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