JPH0819280A - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JPH0819280A
JPH0819280A JP6143726A JP14372694A JPH0819280A JP H0819280 A JPH0819280 A JP H0819280A JP 6143726 A JP6143726 A JP 6143726A JP 14372694 A JP14372694 A JP 14372694A JP H0819280 A JPH0819280 A JP H0819280A
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JP
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motor control
electric motor
control device
speed
signal
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JP6143726A
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Hiromi Hosoda
博美 細田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は電動機制御装置の制御上の制限にかか
って速度が低下しても、ロールがすべったりすることの
ない電動機制御装置を提供することにある。 【構成】本発明は、鉄鋼圧延機の上・下ロールに別々に
設けた電動機それぞれの速度を制御する電動機制御装置
において、電動機の速度基準値とその電動機の実際値と
の差が設定値よりも大きくなった場合に出力する速度偏
差検出手段と、電動機制御装置の電流制限機能と電圧制
限機能が動作していることを検出する電流制限手段と電
圧制限手段と、前記両制限手段のいずれかの検出信号を
出力していることを条件に,前記速度偏差大を検出して
いる場合に速度偏差信号を速度基準補正信号として出力
し、また前記速度偏差大を検出していない場合に零を速
度基準補正信号として出力する制御手段とから構成され
ているので、速やかに速度バランスを保ち、結果として
速度差によってロールがすべったりすることのない電動
機制御装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機制御装置に係わ
り、特に複数の電動機それぞれを制御する電動機制御装
置相互のバランスを保つようにした電動機制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼圧延機駆動用では、圧延機の上・下
のロールに別々の電動機制御装置を使用して駆動してお
り、また、複数の圧延機にわたって材料を圧延するため
の電動機制御システムが行われている。このような電動
機制御システムの従来例を図5を参照して説明する。
【0003】同図に示すように、圧延機1のロール11
A,11Bは圧延材2を圧延するために別々のロール駆
動用電動機12A,12Bで駆動されている。この電動
機12A,12Bの回転速度は速度検出器20A,20
Bによって検出される。この検出された速度信号21
A,21Bはそれぞれ電動機制御装置10A,10Bの
制御回路17A,17Bに入力される。一方、制御回路
17A,17Bには上位のプロセス制御装置18から速
度基準信号19A,19Bが入力される。13A,13
Bは交流電源へ接続された電力線であり、それぞれ電力
変換器15A,15Bに接続されている。この電力変換
器15A,15Bに入力される電流はそれぞれ変流器に
より検出され、その検出電流値14A,14Bはそれぞ
れ制御回路17A,17Bに入力される。制御回路17
A,17Bでは、検出電流値14A,14B、速度基準
信号19A,19Bおよび速度信号21A,21Bに基
づいてそれぞれの電力変換器15A,15Bに電力変換
器制御信号22A,22Bを入力する。電力変換器15
A,15Bからはそれぞれロール駆動用電動機12A,
12BへDC出力を入力する。
【0004】このような電動機制御システムにおいて、
速度基準通りに運転されれば、通常圧延材に異常な張力
がかかったりすることなく制御されるように構成されて
いる。しかし、電動機制御装置は制御可能な電流や電圧
範囲が制限されるのが一般的であり、何等かの理由によ
って、一方の電動機制御装置が電流制限にかかると、そ
の電動機の速度が低下する。そうなると、圧延機上下の
ロールの速度バランスがくずれて、場合によっては、圧
延機で圧延している材料が曲がったり、あるいはロール
が滑ったりする不具合が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記不具合を
解消するためになされたもので、その目的は、電動機制
御装置の制御上の制限にかかって速度が低下した場合に
も、ロールがすべったりする操業上の不具合を回避でき
る電動機制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、鉄鋼圧延機の上・下ロールに
別々に設けた電動機それぞれの速度を制御する電動機制
御装置において、前記電動機の速度基準値と当該電動機
の速度実際値の差を演算すると共に、この速度偏差が設
定値よりも大きくなった場合に出力する速度偏差検出手
段と、前記電動機制御装置の電流制限機能が動作してい
ることを検出する電流制限手段と、前記電動機制御装置
の電圧制限機能が動作していることを検出する電圧制限
手段と、前記電流制限手段が検出信号を出力している
か,または前記電圧制限手段が検出信号を出力している
ことを条件に前記速度偏差大を検出している場合に速度
偏差信号を速度基準補正信号として出力し、また前記速
度偏差大を検出していない場合に零を速度基準補正信号
として出力する制御手段とから構成されたことを特徴と
する。
【0007】本発明の請求項2は、請求項1記載の電動
機制御装置において、圧延機の上・下ロールに別々に設
けた電動機制御装置は、当該電動機制御装置から速度基
準補正信号を出力する手段と、前記電動機制御装置へ入
力される速度基準信号からそれぞれ前記他の電動機制御
装置の出力する前記速度基準補正信号を減算した信号を
新たな速度基準信号として出力する制御手段を有するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3は、請求項1記載の電動
機制御装置において、容量の異なる2つのロールに別々
に設けた電動機制御装置は、当該電動機制御装置から速
度基準補正信号を出力する手段と、前記電動機制御装置
へ入力される速度基準信号からそれぞれ前記他の電動機
制御装置の出力する前記速度基準補正信号を減算した信
号を新たな速度基準信号として出力する制御手段を有す
ることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4は、請求項1記載の電動
機制御装置において、3台以上の電動機制御装置を設け
ると共に各電動機制御装置は、当該電動機制御装置から
速度基準補正信号を出力する手段と、前記電動機制御装
置へ入力される速度基準信号からそれぞれ前記他の電動
機制御装置の出力する前記速度基準補正信号を減算した
信号を新たな速度基準信号として出力する制御手段を有
することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項5は、請求項1記載の電動
機制御装置において、連続した材料を処理するプロセス
ラインと複数の電動機制御装置とを備えており、前記各
電動機制御装置は、当該電動機制御装置から速度基準補
正信号を出力する手段と、前記電動機制御装置へ入力さ
れる速度基準信号からそれぞれ前記他の電動機制御装置
の出力する前記速度基準補正信号を減算した信号を新た
な速度基準信号として出力する制御手段を有することを
特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によると、電動機制御装置の制御上の制
限にかかって速度が変化した場合、その電動機制御装置
から速度基準補正信号を出力し、この速度基準補正信号
を関連する電動機制御装置に入力して速度を補正するの
で、操業上の不具合を回避することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の回路構成図、図2は図1
の制御回路の詳細な回路構成図あり、図5の従来例と同
一部分には同一符号を付して説明する。
【0013】図1において、圧延機1のロール11A,
11Bは電動機制御装置10A,10Bにより別々の電
動機12A,12Bで駆動制御される。また、各電動機
の回転速度を制御するための速度基準信号は、上位のプ
ロセス制御装置18から速度基準入力信号19A,19
Bとして与えられている。さらに、制御回路17Bの速
度基準補正信号23Bは制御回路17Aに入力され、ま
た制御回路17Aの速度基準補正信号23Aは制御回路
17Bに入力される。
【0014】図2の制御回路17Aにおいて、速度基準
入力信号19Aを入力して別の電動機制御装置の速度基
準補正信号23Bを減算して補正後速度基準信号19A
1を求め、これを速度基準信号として速度制御手段31
に入力する。また、自身の速度帰還信号21Aを速度制
御手段31に入力する。速度制御手段31では、入力さ
れた速度基準信号と速度帰還信号の偏差を比例積分手段
に代表される演算方法で処理し、出力の値を所定の値に
制限する電流制限手段31Cを介して電流基準信号32
を出力する。電流制限手段31Cにおいては、電流制限
が動作したときに“1”のロジックでそれ以外は“0”
のロジックとなる電流制限信号31Dを出力する。
【0015】また、電流基準信号32と電流帰還信号1
4Aを電流制御回路33に入力する。電流制御手段33
では、入力する電流基準信号と電流帰還信号の偏差を比
例積分手段に代表される演算方法で処理し、出力値を所
定値に制限する電圧制限手段33Cを介して電圧基準信
号34を出力する。電圧制限手段33Cにおいては、電
圧制限が動作したときに“1”のロジックそれ以外は
“0”のロジックとなる電圧制限信号33Dを出力す
る。
【0016】さらに、電圧基準信号34を位相制御回路
35に入力し、主回路のサイリスタを点弧制御するため
のゲートパルス信号22Aを得る。補正後速度基準信号
19A1から、自身の速度帰還信号21Aを減算して速
度偏差信号41を求める。この速度偏差信号41の絶対
値が設定値42よりも大きくなった場合に、速度偏差大
信号44を出力する速度偏差検出手段43を有する。電
流制限信号31Dと電圧制限信号33Dの両者をOR回
路45で論理和演算する。この論理和信号と速度偏差大
信号44の両者を、AND回路48で論理積演算した信
号が“1”となった場合にスイッチ49をオンとし、そ
れ以外の時にスイッチ49をオフさせて速度基準補正信
号23Aを作る。
【0017】次に、本実施例の作用について説明する。
図1において、電動機制御装置10A,10Bが電流制
限や電圧制限にかからずに運転していれば、電動機速度
は速度基準どおりに制御されるので、圧延材に異常な張
力がかかったりすることなく制御され、圧延機で圧延し
ている材料が曲がったり、あるいはロールがすべったり
する不具合が発生することはない。
【0018】ところが、例えば1台の電動機制御装置が
電流制限にかかった場合を考えると、その電動機の速度
が低下するので、電動機制御装置間で速度差が発生し、
ロールすべりの原因となる。すなわち、 (1)電動機制御装置10Aが電流制限にかかった場合
の作用について説明する。
【0019】たとえば、負荷が大きい場合には、速度制
御手段31の電流基準は大きくなり、大きなトルクを出
力して速度を保つように制御する。一方、電動機制御装
置は自身や電動機を保護するために出力を制限すべく、
電流制限手段31Cによって電流基準を制限している。
このため、負荷の大きさによっては、電流制限にかかる
ことがある。その場合には、一方の電動機の出力電流も
不足することになり、当該電動機の速度が低下する。他
方の電動機は電流制限にかからずに運転すれば、速度基
準どおりの速度で運転するので、両者に速度差ができて
ロールすべりが発生することがある。
【0020】このように電流制限が発生すると、電流制
限手段31Cの出力である電流制限信号31Dが“1”
となり、論理和回路45は電圧制限信号33Dに関係な
く“1”を出力する。このとき、速度偏差が設定手段4
2で設定される値以上となると、速度偏差大信号も
“1”となり、スイッチ49のa接点がオンして速度偏
差信号41と同じ信号が速度基準補正信号23Aとして
出力される。この速度基準補正信号23Aは、電動機制
御装置10Bの速度基準補正信号として使用される。し
たがって、電流制限によって電動機制御装置10Aの速
度が低下した分だけ、電動機制御装置10Bの速度を下
げるように速度基準が演算されるので、両方の電動機の
速度は関連して変化することになり、電動機制御装置間
で速度差が発生することはなく、ロールすべりが発生し
にくい電動機制御装置を提供できる。
【0021】(2)電動機制御装置10Aが電圧制限に
かかった場合の作用について説明する。電動機制御装置
10Aの出力可能な電圧は入力電源の電圧に関連してお
り、入力電源の電圧が低下すると、必要な電圧が出力で
きなくなる。この場合、電流制御手段33の出力を電圧
制限手段33Cによって所定の値に制限することが行わ
れている。電圧制限にかかると出力電圧が不足すること
になり、一方の電動機の出力電流が不足し、当該電動機
の速度低下となる。他方の電動機は電圧制限にかからず
に運転すれば、速度基準どおりの速度で運転するので、
両者に速度差ができてロールすべりが発生することがあ
る。
【0022】電圧制限手段33Cの出力である電圧制限
信号33Dが“1”となり、論理和回路45は電圧制限
信号33Dに関係なく“1”を出力する。このとき、速
度偏差が設定手段42で設定される値以上となると、速
度偏差大信号も“1”となり、スイッチ49のa接点が
オンして速度偏差信号41と同じ信号が速度基準補正信
号23Aとして出力される。この速度基準補正信号23
Aは電流制限の場合と同じように動作し、電動機制御装
置10Bの速度基準補正信号として使用される。したが
って、電流制限によって電動機制御装置10Aの速度が
低下した分だけ、電動機制御装置10Bの速度を下げる
ように速度基準が演算されるので、両方の電動機の速度
は関連して変化することになり、電動機制御装置間で速
度差が発生し、ロールすべりの原因となることがない電
動機制御装置を提供できる。
【0023】(3)電動機制御装置10Bが電流または
電圧制限にかかった場合の作用について説明する。負荷
が大きい場合には、前述の説明と同じように、負荷の大
きさによっては、電流制限にかかることがあり、この場
合には、電動機の出力電流も不足することになり、当該
電動機の速度低下となってロールすべりが発生すること
がある。このように電流制限になると、電動機制御装置
10Bの電流制限手段31Cの出力である電流制限信号
31Dが“1”となり、論理和回路45は“1”を出力
する。また、電圧制限となると、電圧制限信号33D
“1”となり論理和回路45は“1”を出力する。この
とき、速度偏差が設定手段42で設定される値以上とな
ると、速度偏差大信号も“1”となり、スイッチ49の
a接点がオンして速度偏差信号41と同じ信号が速度基
準補正信号23Bとして出力される。この速度基準補正
信号23Bは、電動機制御装置10Aの速度基準補正信
号として使用される。
【0024】したがって、電流制限によって電動機制御
装置10Bの速度が低下した分だけ、電動機制御装置1
0Aの速度を下げるように速度基準が演算されるので、
両方の電動機の速度は関連して変化することになり、電
動機制御装置間で速度差が発生することはなく、ロール
すべりが発生しにくい電動機制御装置を提供できる。
【0025】このように、どちらの電動機制御装置で電
流制限となった場合でも効果をあげることができる。ま
た速度偏差が小さい場合と、電流制限手段31Cと電圧
制限手段33Cのいずれも動作していない場合には、ス
イッチ49はオフし、b接点側を介して0信号が速度基
準補正信号として出力されるので、これが通常の動作に
影響を及ぼすことはない。 (実施例の効果)本実施例は上記したような構成である
ので、1台の電動機制御装置が電流制限や電圧制限とな
った場合に、速度基準補正信号を他の電動機制御装置に
対して出力できる効果がある。また、これを2台のシス
テムに適用すれば、いずれかの電動機制御装置で電流制
限となったり、電圧制限となったりした場合に他方の電
動機制御装置の速度を同等量下げることができるので、
速やかに速度バランスを保てる。
【0026】本実施例により、速度差によってロールが
すべったりすることのない電動機制御装置を提供でき
る。なお、本実施例では直流電動機を用いたシステムと
して記載しているが、直流電動機の代わりに交流電動機
を用いても本実施例と同様な効果の得られる電動機制御
装置を提供できる。 (他の実施例)図3は本発明の他の実施例の回路構成図
であり、図1の実施例と同一部分には同一符号を付して
説明する。本実施例は、図1の実施例を鉄鋼圧延機駆動
用に用いたもので容量の異なる2つのロールを別の電動
機制御装置を使用したものに適用した例である。
【0027】同図において、電動機制御装置10Aは圧
延機(例えば幅圧延機)を駆動するものであり、また電
動機制御装置10Bは圧延機の水平ロール(機械的にギ
ヤ等によって結合される)を駆動するもので、両者の容
量は異なる。なお、51はロール、52は電動機、53
は速度検出器である。
【0028】ところで、電動機制御装置10Aが電流制
限になると、前述したように速度補正基準信号が出力さ
れ、電動機制御装置10Bの速度を低下させるように作
用し、速度のアンバランスを補正する。電圧制限の場合
や、電動機制御装置10Bが制限にかかった場合にも同
様にして電動機制御装置10Aの速度を低下させてアン
バランスを補正する。
【0029】図4は本発明のさらに他の実施例の回路構
成図であり、図1の実施例と同一部分には同一符号を付
して説明する。本実施例は図1の実施例を鉄鋼の連続圧
延機駆動用に用いたもので、3台以上の電動機制御装置
を使用して適用したものである。
【0030】同図において、電動機制御装置10Aは連
続圧延機のうちの1スタンドを駆動する。電動機制御装
置10Bは2スタンドを駆動する。また、電動機制御装
置10Cは圧延機の3スタンドを駆動する。電動機制御
装置10Aが電流制限になると、前述の説明のように速
度補正基準信号23Aが出力され、電動機制御装置10
Bの速度を低下させるように作用し、速度のアンバラン
スを補正する。さらに、電動機制御装置10Cの速度を
低下させるように作用し、速度のアンバランスを補正す
る。
【0031】同様にして、電動機制御装置10Bが電流
制限になると、前述の説明のように速度補正基準信号2
3Bが出力され、電動機制御装置10A,10Cの速度
を低下させるように作用し、速度のアンバランスを補正
する。同様にして、電動機制御装置10Cが電流制限に
なると、前述の説明のように速度補正基準信号23Cが
出力され、電動機制御装置10A,10Bの速度を低下
させるように作用し、速度のアンバランスを補正する。
【0032】なお、図4の実施例では3台について説明
したが、4台以上に対して適用しても本発明の効果は有
効である。また、図4の実施例では圧延機について説明
したが、連続した材料を処理するプロセスライン、とり
わけ、複数の電動機制御装置を使用するものに用いる場
合でも効果が得られる。
【0033】以上の各実施例では、直流電動機の制御装
置として説明を行ったが、交流電動機を用い、ベクトル
制御を使用した制御装置であっても本実施例と同等の効
果が得られる。
【0034】また、電流制限にかかった装置の速度偏差
を直接速度基準補正信号として説明したが、実際の適用
では、ロール径などを考慮して速度基準を決めるのが一
般的であり、速度基準補正信号に対し、これらの要因を
演算して速度基準補正信号としてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の電動機制御装置を用いて連続材を制御する用途に
おいて、特定の電動機制御装置が電流制限や電圧制限と
なった場合に、速度基準補正信号を他の電動機制御装置
に対して出力できる効果がある。これを2台のシステム
に適用すれば、いずれかの電動機制御装置で電流制限と
なったり、電圧制限となったりした場合にもう一つの電
動機制御装置の速度を同等量下げることができるので、
速やかに速度バランスを保てる。また、3台以上の場合
でも他の制御装置の速度を下げることができ、結果とし
て、速度差によって、ロールがすべったりすることのな
い電動機制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成図。
【図2】図1の制御回路の詳細な回路図。
【図3】本発明の他の実施例の回路構成図。
【図4】本発明のさらに他の実施例の回路構成図。
【図5】従来の電動機制御装置の回路構成図。
【符号の説明】
1…圧延機、2…圧延材、10A,10B…電動機制御
装置、11A,11B、51…ロール、12A,12
B,12C、52…ロール駆動用電動機、13A,13
B…電力線、14A,14B…電流値、15A,15B
…電力変換器、16A,16B,16C…DC出力、1
7A,17B…制御回路、18…プロセスコントロー
ラ、19A,19B,19C…速度基準入力信号、19
A1…補正後速度基準信号、20A,20B,20C、
53…速度検出器、21A,21B,21C…速度信
号、22A,22B…電力変換器制御信号、23A,2
3B,23C…速度基準補正信号、31…速度制御手
段、31C…電流制限手段、31D…電流制限信号、3
2…電流基準信号、33…電流制御回路、33C…電圧
制限手段、33D…電圧制限信号、34…電圧基準信
号、35…位相制御回路、41…速度偏差信号、42…
設定手段、43…速度偏差検出手段、44…速度偏差大
信号、45…OR回路、48…AND回路、49…スイ
ッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/00 BBH

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄鋼圧延機の上・下ロールに別々に設け
    た電動機それぞれの速度を制御する電動機制御装置にお
    いて、前記電動機の速度基準値と当該電動機の速度実際
    値の差を演算すると共に、この速度偏差が設定値よりも
    大きくなった場合に出力する速度偏差検出手段と、前記
    電動機制御装置の電流制限機能が動作していることを検
    出する電流制限手段と、前記電動機制御装置の電圧制限
    機能が動作していることを検出する電圧制限手段と、前
    記電流制限手段が検出信号を出力しているか,または前
    記電圧制限手段が検出信号を出力していることを条件に
    前記速度偏差大を検出している場合に速度偏差信号を速
    度基準補正信号として出力し、また前記速度偏差大を検
    出していない場合に零を速度基準補正信号として出力す
    る制御手段とから構成されたことを特徴とする電動機制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動機制御装置におい
    て、圧延機の上・下ロールに別々に設けた電動機制御装
    置は、当該電動機制御装置から速度基準補正信号を出力
    する手段と、前記電動機制御装置へ入力される速度基準
    信号からそれぞれ前記他の電動機制御装置の出力する前
    記速度基準補正信号を減算した信号を新たな速度基準信
    号として出力する制御手段を有することを特徴とする電
    動機制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電動機制御装置におい
    て、容量の異なる2つのロールに別々に設けた電動機制
    御装置は、当該電動機制御装置から速度基準補正信号を
    出力する手段と、前記電動機制御装置へ入力される速度
    基準信号からそれぞれ前記他の電動機制御装置の出力す
    る前記速度基準補正信号を減算した信号を新たな速度基
    準信号として出力する制御手段を有することを特徴とす
    る電動機制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電動機制御装置におい
    て、3台以上の電動機制御装置を設けると共に各電動機
    制御装置は、当該電動機制御装置から速度基準補正信号
    を出力する手段と、前記電動機制御装置へ入力される速
    度基準信号からそれぞれ前記他の電動機制御装置の出力
    する前記速度基準補正信号を減算した信号を新たな速度
    基準信号として出力する制御手段を有することを特徴と
    する電動機制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電動機制御装置におい
    て、連続した材料を処理するプロセスラインと複数の電
    動機制御装置とを備えており、前記各電動機制御装置
    は、当該電動機制御装置から速度基準補正信号を出力す
    る手段と、前記電動機制御装置へ入力される速度基準信
    号からそれぞれ前記他の電動機制御装置の出力する前記
    速度基準補正信号を減算した信号を新たな速度基準信号
    として出力する制御手段を有することを特徴とする電動
    機制御装置。
JP6143726A 1994-06-27 1994-06-27 電動機制御装置 Pending JPH0819280A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028755A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置

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JP2007028755A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置

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