JP2533577B2 - タンデム圧延機の停止制御方法 - Google Patents

タンデム圧延機の停止制御方法

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JP2533577B2 JP62265992A JP26599287A JP2533577B2 JP 2533577 B2 JP2533577 B2 JP 2533577B2 JP 62265992 A JP62265992 A JP 62265992A JP 26599287 A JP26599287 A JP 26599287A JP 2533577 B2 JP2533577 B2 JP 2533577B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、タンデム圧延機の停止制御方法に係り、特
に、各スタンドの圧延ロールを三相交流電動機で駆動
し、所定スタンドの電気系の故障時に該電動機を二相制
動して停止制御するタンデム圧延機の停止制御方法の改
良に関する。
【従来の技術】
従来、圧延ロールを三相交流電動機で駆動するように
なつているタンデム圧延機には、正常な運転時に圧延ロ
ールを制動しようとする場合、前記電動機を三相制動
し、一方、前記電動機への電源の供給を制御する装置か
ら該電動機に至るまでの電気系において、過電流等で前
記電動機のうちの一相につながる電気系が故障した場合
に、故障した相を遮断し、他の健全相に制動電流を印加
して二相制動を行うようにした停止制御装置が設けられ
たものがある。 このような停止制御装置が設けられたタンデム圧延機
においては、前記二相制動を行う電動機の制動トルク
は、通常の三相制動を行う電動機の制動トルクの 倍となる。
【発明が解決しようとする問題点】
従つて、前記の如き従来の停止制御装置が設けられた
タンデム圧延機においては、あるスタンドの三相誘導電
動機の一相に電気故障が生じ二相制動を行なつた場合に
は、該タンデム圧延機の負荷状態によつては、二相制動
と三相制動の制動トルクの差からスタンド間の揃速性を
保てなくなり、板破断等の事故が生じる可能性があつ
た。
【発明の目的】
本発明は、前記従来の問題点を解消すべくなされたも
ので、電気故障によりあるスタンドに二相制動がかかつ
た場合に、二相制動のかかつたスタンドと他の健全なス
タンドの減速率を同じくして揃速性を確保しつつ全スタ
ンドを停止でき、従つて、故障停止時に板破断等の事故
に至らせることがないタンデム圧延機の停止制御方法を
提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
本発明は、各スタンドの圧延ロールを三相交流電動機
で駆動し、所定スタンドの三相交流該電動機の電気系の
故障時に該電動機を二相制動して停止制御するタンデム
圧延機の停止制御方法において、前記電気系の故障発生
時に、前記電動機が二相制動されるスタンド及びその他
のスタンドの減速率を算出し、算出された減速率のうち
から最小値の減速率を選択し、選択された減速率に基づ
き、全てのスタンドの減速を制御することにより、前記
目的を達成したものである。
【作用】
従来、所定スタンドの三相交流電動機の電気系の故障
時に該電動機を二相制動して停止制御するタンデム圧延
機においては、電気故障によりあるスタンドに二相制動
がかかつた場合に、他のスタンドは三相制動のため、そ
のスタンドと他のスタンドの制動トルクに差が生じて減
速率に差が生じ、揃速性が悪化する恐れがあつた。 発明者らは、上記の点に鑑み、その揃速性をすべての
スタンドで良好とするためには、制御トルクの小さな二
相制動がかかつたスタンドの減速率にすべてのスタンド
の減速率を揃えればよいことに着目し、本発明を創案し
たものである。 従つて、本発明においては、タンデム圧延機の制動時
に各スタンドの減速率のうち最小のものに従つてすべて
のスタンドの減速を制御できるため、故障スタンドと他
のスタンドの減速率が同じになり、揃速性を確保しつつ
停止することができ、よつて、故障停止時に板破断等の
事故に至ることがない。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。 この実施例は、第1図に示されるような、各スタンド
の圧延ロールを三相交流電動機で駆動し、電気系の故障
時に該電動機を二相制動して停止制御するタンデム圧延
機に本発明方法を採用したものである。 図には、タンデム圧延機の任意のNo.iスタンド及びそ
の前後のNo.i−1、No.i+1スタンドを示している。
又、この符号iは、i=1、2、3…の値を取り得る。 図の各スタンドには、矢印A方向に送られる圧延材10
を圧延するための圧延ロール12と、中間ロール14を介し
て該圧延ロールに圧下力を加えるためのバツクアツプロ
ール16とが備えらてれいる。 前記圧延ロール12は三相誘導電動機(以下、電動機と
いう)18で駆動されるようになつており、該電動機18に
は、それへ電源を供給すると共に、該電源の周波数を制
御するサイリスタ周波数変換装置20が接続されている。
該サイリスタ周波数変換装置20には、前記圧延スタンド
の速度制御を行うため、サイリスタゲートパルスが速度
制御装置22から入力されるようになつている。 この速度制御装置22は、その構成が第2図のようなブ
ロツク線図で表わされるものであり、後記速度設定部34
から各スタンド毎に出力される速度基準v0(Noiスタン
ドの場合、速度基準v0iと記す)が入力される。即ち、
この速度制御装置22には、入力される速度基準v0に従つ
た速度とするために電動機18のとるべきトルク値(以
下、トルク基準τという)の信号を出力する速度制御
部22Aと、出力されたトルク基準τに基づき電動機18
のトルクを制御するため必要な電流値指令信号を出力す
るトルク制御部22Bと、該トルク制御部22Bの出力信号に
応じて前記サイリスタ周波数変換装置20のサイリスタへ
のゲートパルス信号を変化させて該サイリスタのオンオ
フを制御して、電動機10への供給電源及びその周波数を
制御するためのゲートパルス回路22Cとが備えられてい
る。なお、前記速度制御部22Aから出力されるトルク基
準τは、又は、後述の減速率演算回路36A〜36Cに入力
される。 上記電動機18、サイリスタ周波数変換装置20、及び速
度制御装置22で前記電動機18の駆動制御系24が構成され
ている。前記駆動制御系24は図に示されるように、各ス
タンド毎に設けられており、各スタンド毎に圧延速度を
制御するようになつている。 前記電動機18の電気系は該電動機18、サイリスタ周波
数変換装置20及び該変換装置20に電源を供給する三相電
源ライン26等からなる。 前記サイリスタ周波数変換装置20から前記電動機18の
U相、V相、及びW相につながる供給電源線28u、28v、
28wには、そこを流れる電流を検出するための電流検出
器30A〜30Cが設けられている。又、前記電動機18の中性
点には該中性点と電源側の中性点の接続及び遮断を行う
ための中性点電磁接触器32が設けられている。 前記の如く、各スタンドの駆動制御系24A〜24Cの速度
制御装置22に、各スタンドの速度比設定を行なうためス
タンド毎にその速度基準v0を入力する速度設定部34に
は、各スタンドの前記速度制御装置22から出力されるト
ルク基準τの信号によりこのスタンドの減速率δを算
出する減速率演算回路36A〜36Cと、算出された減速率の
最小値を選択するための最小値選択回路38と、算出され
た最小の減速率に基づきランプ関数を発生する主速度設
定器(MRH)40と、発生されたランプ関数に各スタンド
毎の速度設定値を乗算し速度基準v0を求め、求められた
速度基準v0を前記速度制御装置22に入力するためのスタ
ンド速度比設定器42A〜42Cが備えられている。 以下、実施例の作用を説明する。 第1図に示されるタンデム圧延機が運転している際
に、今、電動機18のU相につながる電気系でサイリスタ
の転流失敗による過電流故障が発生したとすると、各相
の電流検出器30A〜30Cで検出される電流検出値に不平衡
が生じるため、これに基づきこの過電流故障を検出でき
る。このようにして過電流故障を検出したときには、こ
の故障相(U相)を遮断すると共に、中性点電磁接触器
32をオンとして二相制動を開始する。 このとき、各スタンドの減速率演算回路36A〜36Cは、
速度制御装置22によつて演算されるトルク基準τを電
動機18の現実のトルク(現トルクと称する)τと考
え、次の演算式(1)を用いて減速率δを算出する。 但し、τは電動機定格トルク、δは該定格トルク
時の減速率、kは係数である。 上記のように各減速率演算回路36A〜36Cで算出された
各減速率δは最小値選択回路38に入力され、それらのう
ちから最小の減速率δm inが選ばれる。この場合、1つ
のスタンドで電気故障が発生し、二相制動を行つた場合
には、そのスタンドの減速率δが他の健全スタンドに比
較して最小となるため、選ばれる減速率δはこの二相制
動の生じたスタンドのものとなる。又、2以上のスタン
ドで二相制動が生じた場合には、それらのスタンドのう
ちの減速率δの中から最小のものが選ばれる。 選ばれた減速率δminは主速度設定器40に入力され、
該主速度設定器40はこの減速率δminに従つてランプ関
数を発生し、そのランプ関数を各スタンド速度比設定器
42A〜42Cに入力する。該スタンドの速度比設定器42A〜4
2Cは入力されたランプ関数に各スタンドの速度比設定値
を乗算して各スタンドの速度基準v0(v0 i−1、v0i、v
0 i+1、・・・)を算出する。そして、算出された速
度基準v0は駆動制御系24A〜24Cに入力され、駆動制御系
24A〜24Cはこの速度基準v0に従つて電動機18への供給電
源及びその周波数を制御し、その速度制御を行なう。 以上のようにして各電動機18の電気系が故障し二相制
動が生じた場合に、各スタンドの減速率のうち最小の減
速率に各スタンドの減速率を揃えるようにするため、故
障スタンドと健全スタンドを含むすべてのスタンドの減
速率が揃い、圧延速度の協調を保つて揃速停止を達成す
ることができる。従つて、揃速停止ができないために生
ずる不具合、例えば板破断に至ることなくタンデム圧延
機を停止することができる。 なお、前記実施例においては、No.iスタンド及び前後
のNo.n−1、No.n+1スタンドを一部に有するタンデム
圧延機に本発明を実施した場合について例示したが、本
発明が実施されるタンデム圧延機は、第1図のように3
つのスタンドを一部に有するタンデム圧延機に限定され
るものではない。即ち、スタンド数が複数であるタンデ
ム圧延機ならば本発明を実施して揃速性よく停止制御で
きるものである。 又、前記前記実施例においては、電動機の電気系の故
障として転流失敗による過電流故障を例示したが、該故
障はこのようなものに限定されるものではない。即ち、
例えば電動機の一相に至る電源回路に断線事故等が生じ
たときにも同様に停止制御できるものである。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、電動機の電気系
の故障によりあるスタンドに二相制動がかかつた場合
に、二相制動のかかつたスタンドと他の健全なスタンド
減速率を同じくして揃速性を確保しつつ全スタンドを停
止できる。従つて、故障停止時に、板破断等の事故に至
ることを防止できる等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るタンデム圧延機の一部ス
タンド、駆動制御系及び速度指令演算部の構成を示す、
一部断面図を含むブロツク線図、第2図は前記駆動制御
系中の速度制御装置の構成を示すブロツク線図である。 10……圧延材、 12……圧延ロール、 18……三相誘導電動機、 20……サイリスタ周波数変換装置、 22……速度制御装置、 22A……速度制御部、 22B……トルク制御部、 22C……ゲートパルス回路、 24A〜24C……各スタンドの駆動制御系、 26……三相電源ライン、 28u、28v、28w……供給電源線、 30A〜30C……電流検出器、 32……中性点電磁接触器、 34……速度設定部、 36A〜36C……減速率演算回路、 38……最小値選択回路、 40……主速度設定器、 42A〜42C……各スタンドの速度比設定器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各スタンドの圧延ロールを三相交流電動機
    で駆動し、所定スタンドの三相交流電動機の電気系の故
    障時に該電動機を二相制動して停止制御するタンデム圧
    延機の停止制御方法において、 前記電気系の故障発生時に、前記電動機が二相制動され
    るスタンド及びその他のスタンドの減速率を算出し、 算出された減速率のうちから最小値の減速率を選択し、 選択された減速率に基づき、全てのスタンドの減速を制
    御することを特徴とするタンデム圧延機の停止制御方
    法。
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