JPH06262233A - 圧延機の速度制御方法 - Google Patents

圧延機の速度制御方法

Info

Publication number
JPH06262233A
JPH06262233A JP5050431A JP5043193A JPH06262233A JP H06262233 A JPH06262233 A JP H06262233A JP 5050431 A JP5050431 A JP 5050431A JP 5043193 A JP5043193 A JP 5043193A JP H06262233 A JPH06262233 A JP H06262233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
strip
speed
roll
rolling mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5050431A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Senda
敏之 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP5050431A priority Critical patent/JPH06262233A/ja
Publication of JPH06262233A publication Critical patent/JPH06262233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストリップを圧延する圧延機の速度制御方法
を提供する。 【構成】 少なくとの上下一対の圧延ロール2,3を備
えた圧延機1を用いてストリップ6を圧延する際の圧延
速度を制御する方法において、ストリップ6の溶接点が
通過するときに、圧延ロール2,3の駆動電動機7のA
TRモードの速度制御系に機械損失に相当するトルクの
トルク制限を掛けながら、かつASRモードで制御しな
がら圧延ロール2,3を開放するようにして、圧延ロー
ルとストリップ間での微少なスリップの発生を抑制して
ロール疵の発生を防止することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の速度制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数のスタンドを有する圧延機
を用いてストリップを連続的に圧延する際に、たとえば
ストリップの溶接点などの不良部分が各スタンドを通過
するときには、当該圧延ロールの圧下を開放することに
より、圧延ロールに溶接部との接触によるロール疵が生
じるのを防いでいる。
【0003】このようなストリップの移動中における圧
延ロールの圧下の開閉を行うときには、ストリップの通
板速度に対して圧延ロールの周速を一致させるような速
度制御が行われるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな圧延ロールの速度制御のみの方法では、当該スタン
ドの前方または後方の張力は制御されないことになるの
で、当該スタンドの前後の張力が一致しなくなる恐れが
ある。そのため、圧延ロールとストリップが離れる時
に、圧延ロールの前後張力が一致する方向にストリップ
の伸びが変化し、このことにより圧延ロールとストリッ
プの間でスリップが発生するという問題がある。
【0005】また、このような張力変動によるストリッ
プの伸びは極めて微小であるから、たとえば板速を検出
する速度検出器で検出するのは難しく、また検出し得た
としても速度制御が遅れることになってスリップの防止
にはならないのである。そのため、特にステンレス鋼板
のような光沢を得るための圧延機においては、スリップ
により圧延ロールに疵が入り、このロール疵がストリッ
プに転写して、製品不良となる問題があった。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決した圧延機の速度制御方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも上
下一対の圧延ロールを備えた圧延機を用いてストリップ
を圧延する際の圧延速度を制御する方法において、前記
ストリップの溶接点が通過するときに、前記圧延ロール
の駆動電動機の速度制御系にトルク制限を掛けながら該
圧延ロールを開放することを特徴とする。
【0008】
【作 用】本発明によれば、溶接点が通過する時点で圧
延ロールをストリップから開放するときに、圧延ロール
を機械損失に相当するトルクで制限して速度制御を行う
ようにしたので、ストリップの伸びの変化によるストリ
ップの挙動に追従してロール回転数を増減することがで
きるようになり、これによって圧延ロールとストリップ
間での微少なスリップの発生を抑制することができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。図1は、本発明の一実施例を示す
ブロック図であり、図2は本発明法による制御のタイム
チャートである。図1において、1は上圧延ロール2と
下圧延ロール3とからなる圧延機で、その入出側に配置
されたブライドルロール4,5によって所定の張力が負
荷されたストリップ6を圧延する。7は駆動電動機で、
減速機8を介して上圧延ロール2と下圧延ロール3を同
時に回転駆動する。9は駆動電動機7の軸に結合された
速度検出器、10は駆動電動機7の駆動電流を制御するA
CR回路、11はASR回路である。
【0010】12はACR回路10とASR回路11との間に
設けられるトルク制限回路であり、トルク制限指令装置
13からのリミット信号によりASR回路11からの制御信
号を制限する機能を有しており、その設定値としては通
常の速度制御時には駆動電動機7の最大上限値である20
0 %が、また溶接点通過時には圧延ロールを無負荷状態
で回転するのに要する機械損失に相当するトルク値がそ
れぞれ与えられる。
【0011】14はストリップ6の張力を設定するATR
設定装置、15は駆動電動機7の速度を設定する速度指令
装置である。これらATR設定装置14と速度指令装置15
からの設定信号は、切換回路16を介してASR回路11に
選択入力される。なお、ASR回路11には速度検出器9
からの駆動電動機7の速度信号がフィードバック入力さ
れる。
【0012】つぎに、このように構成された圧延機にお
ける圧延ロールの駆動電動機の速度制御系の動作につい
て図2を用いて説明する。まず、通常において、ストリ
ップ6は、圧延機1の入側ブライドルロール4または出
側ブライドルロール5と駆動電動機7との間でATR設
定装置14から与えられた設定張力に基づいて張力制御が
なされながら所定の圧下力P0 で圧延される。このとき
のトルク制限指令装置13からのリミット信号はTUL(た
とえば200%)とされる。
【0013】そこで、ストリップ6の溶接点が圧延機1
を通過する直前t0 において、上下ロール2,3を回転
しながら圧下を開放させるべくその圧下力を低下させ、
その圧下力が開放所定圧力P1 以下になる時点t1 でト
ルク制限指令装置13から機械損失相当トルク値TMLをリ
ミット信号としてトルク制限回路12に出力してASR回
路11からの制御信号にトルク制限を掛ける。
【0014】このトルク制限の設定が完了した時刻t2
において、切換回路16を作動してASR回路11への指令
をATR設定装置14のATRモードから速度指令装置15
のASRモードに切り換えて駆動電動機7の速度制御を
行う。この速度制御への切り換えは、トルク制限により
圧延機1の前後張力が釣り合い後、上圧延ロール3また
は下圧延ロール4がストリップ6から離れるように、す
なわち圧延力がP2 に達した時刻t3 から上圧延ロール
2または下圧延ロール3が開放するように設定するもの
とする。また、速度指令装置15から設定される指令値は
ストリップ6の実速度検出値ではなく、ストリップの速
度基準となる入側ブライドルロール4と同じ速度指令値
とする。
【0015】そして、溶接点が圧延機1を通過すると上
下圧延ロール2,3を閉方向に作動させ、一定時間tS
が経過した時刻t4 にリミット信号を駆動電動機7の制
限値であるTULに戻し、圧延ロール開度が閉になってス
トリップ6と接触開始した時刻t5 から圧延力を増加
し、圧延力がP3 に達した時刻t6 において制御モード
をふたたびATRモードにして速度制御を行いながら、
圧延力をP0 まで高めて通常の圧延状態に復帰する。
【0016】なお、上記した実施例において、上下圧延
ロール2,3は1台の駆動電動機7で駆動するとして説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、駆動電動
機を別々に設けて上下圧延ロール2,3を個別に駆動す
る場合にも適用し得るものである。また、圧延機1は1
段の例で示したが、複数段のスタンドからなる連続式の
場合においても同様に適用し得ることはいうまでもな
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶接点が通過する時点で圧延ロールをストリップから開
放するときに、圧延ロールを機械損失に相当するトルク
で制限して速度制御を行うようにしたので、ストリップ
の伸びの変化によるストリップの挙動に追従してロール
回転数を増減することができるようになり、圧延ロール
とストリップ間での微少なスリップの発生を抑制してロ
ール疵の発生を防止することができ、これによって製品
の歩留り向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明法による制御のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 圧延機 2 上圧延ロール 3 下圧延ロール 6 ストリップ 7 駆動電動機 9 速度検出器 10 ACR回路 11 ASR回路 12 トルク制限回路 13 トルク制限指令装置 14 ATR設定装置 15 速度指令装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上下一対の圧延ロールを備
    えた圧延機を用いてストリップを圧延する際の圧延速度
    を制御する方法において、前記ストリップの溶接点が通
    過するときに、前記圧延ロールの駆動電動機の速度制御
    系にトルク制限を掛けながら該圧延ロールを開放するこ
    とを特徴とする圧延機の速度制御方法。
JP5050431A 1993-03-11 1993-03-11 圧延機の速度制御方法 Pending JPH06262233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5050431A JPH06262233A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 圧延機の速度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5050431A JPH06262233A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 圧延機の速度制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06262233A true JPH06262233A (ja) 1994-09-20

Family

ID=12858685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5050431A Pending JPH06262233A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 圧延機の速度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06262233A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260066A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Nippon Steel Corp 板圧延機及びその制御方法
JP2010260075A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Nippon Steel Corp 板圧延機およびその制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260066A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Nippon Steel Corp 板圧延機及びその制御方法
JP2010260075A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Nippon Steel Corp 板圧延機およびその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6024726B2 (ja) 圧延機の張力制御方法
CA2280712C (en) A rolling apparatus and a rolling method
JPH06262233A (ja) 圧延機の速度制御方法
JPH1147814A (ja) 鋼板の蛇行制御方法
JP3914674B2 (ja) 熱間粗圧延機における圧延材の搬送方法
JPH11156416A (ja) 圧延ミルの制御方法
JP2573459B2 (ja) 圧延機のロールストップマーク防止方法
JPH04305305A (ja) 調質圧延機の伸率制御方法
JP3079913B2 (ja) 冷間タンデム圧延機の圧延制御方法
JPH05285519A (ja) 連続圧延におけるスタンド間張力制御方法
JP2763490B2 (ja) 圧延機のスタンド間張力制御方法
JP3244108B2 (ja) タンデム圧延機のスタンド間張力制御方法
JP3143542B2 (ja) 圧延材の蛇行制御方法
JP3073633B2 (ja) 圧延機の自動板厚制御方法
JPH0824921A (ja) 金属帯のタンデム圧延機の運転開始方法および制御装置
JP3348832B2 (ja) 圧延機における蛇行抑制方法
JP2007007709A (ja) 鋼板の矯正方法
JPH10211513A (ja) 連続圧延機における板幅制御装置
JPS6130211A (ja) 多スタンド連続圧延装置の運転制御装置
JPH11188416A (ja) 圧延装置及び圧延方法
JPH0422511A (ja) 熱間圧延巻取装置におけるストリップとマンドレルとのスリップ検出方法及び装置
JPH05237529A (ja) ホットストリップミル仕上圧延機の制御方法
JPH0768319A (ja) テンションレベラの制御方法
JPH0775826A (ja) 圧延設備のピンチロール制御装置
JPH01313107A (ja) 可逆圧延における圧延材のセンタリング方法