JPH10211513A - 連続圧延機における板幅制御装置 - Google Patents

連続圧延機における板幅制御装置

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JPH10211513A
JPH10211513A JP9013645A JP1364597A JPH10211513A JP H10211513 A JPH10211513 A JP H10211513A JP 9013645 A JP9013645 A JP 9013645A JP 1364597 A JP1364597 A JP 1364597A JP H10211513 A JPH10211513 A JP H10211513A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンド間における張力変動による板幅変動
を下流側縦圧延機にて制御することにより板幅精度を向
上させる連続圧延機における板幅制御装置を提供する。 【解決手段】 (i)スタンド200 と(i+1)スタン
ド300 の間に設けられたルーパにて圧延材1の張力(応
力)を検出し、その検出張力値が異常な場合に、圧延材
の板幅に与える影響を張力と板幅の関係を記憶したテー
ブル、あるいは張力変動に基づく板幅変動を所定の数式
等にて求め、それを幅補正量記憶装置(244 ,252 )に
記憶させておき、(i+1)スタンド300 の下流に設け
られた縦圧延機220 に圧延材1の当該張力異常エリアが
到達したとき、記憶した幅補正量を使って幅圧延を行な
うことにより圧延材1の板幅精度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼等の圧延設備
に係り、特に圧延機間の圧延材(ストリップという場合
もある)に印加される応力(ここで応力とは張力及び圧
縮力の双方を意味し、適宜張力あるいは圧縮力なる用語
を使用する)を検出するルーパと、圧延材の幅方向圧下
を行う縦型圧延機(適宜エッジャーミルあるいはエッジ
ャーロールなる用語を使用する)を具備する連続圧延機
にて圧延材を連続圧延する際に発生する圧延機間(スタ
ンド間なる用語を使用する場合もある)張力(応力)変
動による板幅変動をエッジャーロール開度を制御するこ
とにより圧延材板幅を調節する連続圧延機の板幅制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホットストリップ連続圧延機における圧
延材の長手方向の板厚精度は益々厳しくなり更に板幅精
度に対しても向上が求められており、いろいろな手法が
考えられている。
【0003】板厚に関する制御は、圧延ロールの開度を
制御する方法又はスタンド間の板張力を制御するものが
ある。従来 連続圧延機においては、スタンド間圧延材
のループ量とスタンド間張力を制御する方法として、ま
ずスタンド間ループ量はルーパ高さ検出器からの信号が
目標高さに追従せしめるようルーパ電動機速度を制御
し、スタンド間張力は、ルーパに設置されたスタンド間
張力検出器からの張力検出値が目標張力に追従せしめる
ように圧延機の電動機速度を制御するもがある。
【0004】図6は従来のループ量制御とスタンド間張
力制御のシステムの構成図である。図6において、圧延
材1は圧延ロール200 を有する上流スタンド(水平圧延
機であって、iスタンドと称す)で圧延された後、圧延
ロール300 を有する下流スタンド(水平圧延機であっ
て、i+1スタンドと称す)で順次圧延される。圧延ロ
ール200 ,300 のロール速度は、電動機201 の速度を制
御する速度制御装置202 ,302 により速度制御される。
【0005】ルーパ211 は、それぞれのスタンド間に設
置される。ルーパ211 には電動機駆動あるいは油圧駆動
のものがあるか何れでも良い。この構成においては、ス
タンド間に発生する張力又は圧縮力及びルーパ高さをル
ーパ211 に設置された加速度計212 及び荷重検出器213
からの信号よりスタンド間張力を張力検出装置214 より
演算し、ルーパ角度検出器215 からの信号よりルーパ高
さ位置をルーパ高さ位置演算装置216 より演算し、検出
されたスタンド間張力及びルーパ高さよりループ量を制
御するルーパ高さ制御装置217 と張力制御に対する(i
+1)スタンド主機電動機301 の速度修正量を演算する
張力制御装置219 により圧延される。
【0006】一方板幅に関する制御は、図7に示すシス
テム構成が一般的である。図7はエッジャー装置を示し
圧延機を上部より示した図である。制御方式としては、
板厚制御方式を応用したゲージメータ板幅制御又は荷重
一定制御等が用いられている。
【0007】図7では、iスタンドと(i+1)スタン
ド間に設置された板幅方向を圧延するエッジャーロール
220 より幅圧下される。エッジャーロール220 は、電動
機221 による速度操作によりスクリュー222 を介して開
度を操作する電動開度装置223 と油圧方式により油圧シ
リンダー224 を操作し油柱位置を高速修正する油柱位置
制御装置225 より構成される。
【0008】これらは、エッジャーロール開度基準切替
装置226 にて操作される。圧延開始前は、電動開度装置
223 を操作し圧延中は油柱位置制御装置225 を操作す
る。機能の動作は、まず電動開度装置223 により初期設
定された開度にて圧延が開始されエッジャーロール220
に具備される開度検出器230 及び荷重検出器231 からの
信号より板幅変動を予測し開度修正を行うエッジャーロ
ール開度調整装置232 にてエッジャーロール220 のロー
ル開度が修正される。修正は油柱位置制御装置225 によ
り開度を操作する。
【0009】幅圧延では、エッジャーロール220 が設置
されているスタンド間における幅変動のみを制御する方
式であり、ホットストリップ連続圧延設備では粗圧延機
に設置されたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来、ホットストリッ
プ連続圧延設備に於けるスタンド間の圧延材のループ量
とストリップ張力を制御する方法として、まずスタンド
間の圧延材のループ量はルーパ高さ検出器からのループ
高さ信号とルーパ高さ目標値を用いてルーパ高さ検出器
からのルーパ高さ信号がルーパ高さ目標値に追従させる
ようにルーパ駆動電動機を速度制御する。次にスタンド
間張力はスタンド間張力検出器からの張力信号と張力目
標値に依りスタンド間張力演算装置からの張力信号が目
標値に追従するよう圧延ロールの電動機を速度制御する
ことにより行われていた。
【0011】しかし、スタンド間においては、圧延材に
張力または圧縮力が働く。ルーパはこれを検出しルーパ
角度を修正して張力を修正する。ところが、張力が上下
限近辺まで張力が変化した場合にはルーパ及び主機速度
系の応答が遅いため目標値まで制御するのに時間がかか
る。これにより、板厚及び板幅が変動して材料品質精度
を悪化させる。又この圧延状態においては、圧延が不安
定になり事故につながる恐れもある。又オペレータは、
これを瞬時に処理する事は困難であると言う問題があ
る。
【0012】そこで、本発明は上記の問題に鑑みなされ
たもので、スタンド間における張力変動による板幅変動
を下流側エッジャーロール(縦圧延機)にて制御するこ
とにより板幅精度を向上させる連続圧延機における板幅
制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、次のような手段により連続圧延機における板
幅制御装置を構成する。請求項1に対応する発明は、連
続的に配置された水平圧延機間に応力検出装置が設けら
れ、この応力検出装置が設けられた水平圧延機間の下流
側の水平圧延機の出側位置方向に設けられた縦圧延機に
より水平圧延機にて圧延された圧延材の板幅を制御する
連続圧延機における板幅制御装置において、応力検出装
置にて検出した圧延材の応力値が所定の値を超えた場合
その応力値が圧延材の板幅に与える影響を記憶する記憶
手段と、圧延材をトラッキングするとともに異常応力変
動を生じた圧延材が縦圧延機に到達時に記憶手段の出力
を縦圧延機に送出させるトラッキング手段とを具備する
ものである。
【0014】請求項2に対応する発明は、連続的に配置
された水平圧延機間に応力検出装置が設けられ、この応
力検出装置が設けられた水平圧延機間の下流側の水平圧
延機の出側位置方向に設けられた縦圧延機により水平圧
延機にて圧延された圧延材の板幅を制御する連続圧延機
における板幅制御装置において、応力検出装置にて検出
した圧延材の応力値が所定の値を超えた場合その超えた
応力値に基づく影響係数を考慮した板幅補正量を演算す
る演算手段と、この演算手段にて演算された板幅補正量
を記憶する記憶手段と、圧延材をトラッキングするとと
もに異常応力変動を生じた圧延材が縦圧延機に到達時に
記憶手段の出力を縦圧延機に送出させるトラッキング手
段とを具備するものである。
【0015】請求項3に対応する発明は、連続的に配置
された水平圧延機間に応力検出装置が設けられ、この応
力検出装置が設けられた水平圧延機間の下流側の水平圧
延機の出側位置方向に設けられた縦圧延機により水平圧
延機にて圧延された圧延材の板幅を制御する連続圧延機
における板幅制御装置において、応力検出装置が設けら
れている当該水平圧延機間に圧延材の板幅を検出する板
幅検出手段と、この板幅検出手段にて検出された圧延材
の板幅に基づき板幅補正量を演算する演算手段と、この
演算手段にて演算された板幅補正量を記憶する記憶手段
と、圧延材をトラッキングするとともに異常応力変動を
生じた圧延材が縦圧延機に到達時に記憶手段の出力を縦
圧延機に送出させるトラッキング手段とを具備するもの
である。
【0016】請求項4に対応する発明は、連続的に配置
された水平圧延機間に応力検出装置が設けられ、この応
力検出装置が設けられた水平圧延機間の下流側の水平圧
延機の出側位置方向に設けられた縦圧延機により水平圧
延機にて圧延された圧延材の板幅を制御する連続圧延機
における板幅制御装置において、応力検出装置にて検出
した圧延材の応力値が所定の値を超えた場合その応力値
が圧延材の板幅に与える影響を記憶する記憶手段と、水
平圧延機間であって縦圧延機の上流側に設けられ圧延材
の板幅を検出する板幅検出手段と、圧延材をトラッキン
グするとともに異常応力変動を生じた圧延材が縦圧延機
に到達時に記憶手段の出力と板幅検出手段の出力を縦圧
延機に送出させるトラッキング手段とを具備するもので
ある。
【0017】請求項1に対応する発明では、上流側にて
検出された張力の異常エリアが下流側エッジャーロール
を通過する際の通過タイミングを主機電動機パルスジェ
ネレータPGパルスを用いてトラッキングし、このタイ
ミングを起動タイミングとしてパルス状にエッジャーロ
ール開度補正量をエッジャーロール開度基準に加算させ
る。張力変動と幅変動の関係は、材料の材質及びサイズ
により異なるので予め実験等により求めたエッジャーロ
ール開度補正量をテーブルにて持ちその値を記憶させて
おき、同質同サイズのデータを抽出する方法にてロール
開度補正量△Seを抽出する。
【0018】請求項2に対応する発明では、上記と同様
に検出した異常エリアが下流スタンドのエッジャーロー
ルを通過する際に張力変動に対する幅の影響係数を用い
て(1)式よりエッジャーロール開度補正量△Seを求
め、この補正量△Seをエッジャーロール開度基準に加
算させる。
【0019】 △Se=dW/dTu・△tu・KE (1) ここで、dW/dTu:張力変動に対する板幅変動の影
響係数 (尚、ここではdW/dTuは変微分として表示される
べきもの) △tu:異常エリアにおける張力変動 KE :ギャップ変換係数 尚、エッジャーロール開度補正量△Seは、上流側異常
エリア発生時に予め演算し記憶させる。
【0020】請求項3に対応する発明では、異常エリア
及びエッジャーロール通過タイミングを上記と同様の方
法にて求め、エッジャーロール開度補正量△Seは、ス
タンド間に設置した幅計からの信号を用いて(2)式よ
り求める。
【0021】 △Se=KE ・△We (2) ここで、△We:異常エリアの板幅変動 前述の板幅変動△Weは、異常エリア発生開始直前の板
幅検出値を基準とする幅変動を(3)式より求めたもの
を用いる。
【0022】 △We=WeL −We (3) ここで、WeL :異常エリア直前の板幅検出値 We:板幅検出値 この場合も、エッジャーロール開度補正量△Seを予め
演算し、記憶させる。
【0023】請求項4に対応する発明では、下流側に設
置された板幅検出器からの板幅検出値を下流側材料先端
通過後あるタイミングにて記憶し、以降この記憶した板
幅検出値からの変動分を零にすべくエッジャーロール開
度を操作する従来のロックオン方式板幅制御と前述の補
正量抽出方式とを組み合わせ、通常は従来のロックオン
方式板幅制御にて板幅検出器設置スタンドの板幅制御を
実施し、異常エリア通過時には従来のロックオン方式板
幅制御出力を保持して請求項1の発明である補正量抽出
方式にて板幅変動を制御する方式にて板幅変動を抑制す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
を説明するためのブロック図である。図1において、連
続した圧延機(i)(i+1)(i+2)スタンドにて
圧延材1は連続圧延される。(i+1)にて圧延材1が
圧延されるとルーパロール216 は、目標高さに制御され
圧延ロール200 ,300 のロール速度が目標張力を得る速
度に制御される。次に(i+2)スタンドにて圧延材1
が圧延されると同様に圧延ロール200 ,300 ,400 が目
標張力を得るように速度制御される。エッジャーロール
220 は圧延材1が(i+2)スタンド噛み込み後に目標
板幅になるようロール開度が設定される。
【0025】この状態にて発生する圧延材1の張力は、
ルーパロール211 に具備される荷重計212 と加速度計21
3 を用いて張力演算装置214 にてスタンド間材料張力が
演算される。
【0026】圧延時においては、圧縮力又は張力が圧延
材1に働き圧縮力が異常となるとループ張力が異常(引
っ張り力)となると板破断の原因となる。本発明では、
前述の要因を未然に防止するために予め設定した上下限
張力値により異常張力を検出する異常張力検出装置241
より圧延時における異常張力を検出する。異常張力検出
装置241 は、圧縮力による異常か、張力による異常かを
判別しそれぞれの判別信号と張力値を材料位置トラッキ
ング装置242 に出力する。
【0027】材料位置トラッキング装置242 は、判別信
号と張力値及び圧延ロール主機電動機のパルス発信器
(PG)310 のパルス出力を入力として異常エリアのト
ラッキングを行う。トラッキングは、圧縮力による異常
エリアと張力による異常エリアの2つを行い、それぞれ
別個に幅補正量抽出装置243 にパルス信号として出力す
る。
【0028】前述出力パルスは、異常エリアが(i+
1)スタンド300 を通過して(i+2)スタンド400 を
通過するまでONパルスとなる。このONパルスが幅補
正量抽出装置243 に入力されると、幅補正量抽出装置24
3 では材料品質とサイズ及び異常方向(圧縮又は張力)
を抽出判断として予め記憶させた幅補正量記憶装置244
より補正量を抽出し下流側エッジャーロール220のロー
ル開度補正量△Seとしてエッジャーロール開度制御装
置245 に出力する。
【0029】出力信号はパルス信号を出力する。エッジ
ャーロール開度制御装置245 は、この出力信号をエッジ
ャーロール開度基準値SREF に加算し油圧圧下にてロー
ル開度を修正する。これにより上流側にて発生した異常
エリアの板幅変動を下流側にて補正する。
【0030】図2は本発明の第2の実施の形態を説明す
るためのブロック図である。図2は、図1と同様の設備
構成であり、エッジャーロール開度補正量△Seの演算
方法が異なる。
【0031】本発明も図1の実施の形態と同様に、予め
設定した上下限張力値を超える異常張力を検出する異常
張力検出装置241 より圧延時における異常張力を検出す
る。異常張力検出装置241 は、圧縮力による異常か、張
力による異常かを判別しそれぞれの判別信号と張力値を
材料位置トラッキング装置242 に出力すると同時に張力
値を幅補正量演算装置251 に出力する。
【0032】材料位置トラッキング装置242 は、図1の
実施の形態と同様に圧縮力による異常エリアと張力によ
る異常エリアの2つのトラッキングを行う。幅補正量演
算装置251 では、(i)スタンド200 と(i+1)スタ
ンド300 間にて発生した異常張力値より下流側(i+
1)と(i+2)スタンド間におけるエッジャーロール
開度補正量△Seを、上流側異常張力発生時に予め
(1)式より求め材料位置とエッジャーロール開度補正
量△Seの2次元にて幅補正量記憶装置252 に記憶させ
る。
【0033】圧延が続き異常エリアが(i+1)スタン
ド300 と(i+2)スタンド400 間を通過すると材料位
置トラッキング装置242 より幅補正量抽出装置253 に対
して(i+1)スタンド300 と(i+2)スタンド400
間通過信号が出力される。
【0034】(i+1)スタンド300 と(i+2)スタ
ンド400 間通過信号が入力されると、幅補正量抽出装置
253 は予め記憶させた補正量記憶装置252 より同一材料
位置に対応する補正量△Seを抽出し下流側エッジャー
ロール220 のロール開度補正量△Seとしてエッジャー
ロール開度制御装置254 に出力する。
【0035】エッジャーロール開度制御装置254 は、出
力信号△Seをエッジャーロール開度基準値SREF に加
算し油圧圧下にてロール開度を修正する。これにより上
流側にて発生した異常エリアの板幅変動を下流側にて補
正する。
【0036】図3は本発明の第2の実施の形態を説明す
るためのブロック図である。図3も図1と同様の設備構
成であり、エッジャーロール開度補正量△Seの演算方
法が異なる。この場合は、エッジャーロール開度補正量
△Seの演算に中間スタンドに設置された板幅検出器26
1 の板幅検出信号を用いる。
【0037】本発明も図1の実施の形態と同様に、予め
設定した上下限張力値により異常張力を検出する異常張
力検出装置241 より圧延時における異常張力を検出す
る。この場合は、異常張力検出装置241 は、圧縮力によ
る異常か、張力による異常かを判別しそれぞれの判別信
号と張力値を材料位置トラッキング装置242 に出力す
る。
【0038】材料位置トラッキング装置242 は、図1の
実施の形態と同様に圧縮力による異常エリアと張力によ
る異常エリアの2つのトラッキングを行う。幅補正量演
算装置262 は、(i)スタンド200 と(i+2)スタン
ド300 間にて発生した異常エリアでの板幅検出値より下
流側(i+1)と(i+2)スタンド間におけるエッジ
ャーロール開度補正量△Seを、上流側異常張力発生時
に予め(2)式より求め材料位置とエッジャーロール開
度補正量△Seの2次元にて幅補正量記憶装置263 に記
憶させる。
【0039】圧延が続き異常エリアが(i+1)スタン
ド300 と(i+2)スタンド400 間を通過すると材料位
置トラッキング装置242 より幅補正量抽出装置264 に対
して(i+1)スタンド300 と(i+2)スタンド400
間通過信号が出力される。
【0040】前述の(i+1)スタンド300 と(i+
2)スタンド400 間通過信号が入力されると、幅補正量
抽出装置264 は予め記憶させた幅補正量記憶装置263 よ
り同一材料位置に対応する補正量△Seを抽出し下流側
エッジャーロール220 のロール開度補正量△Seとして
エッジャーロール開度制御装置265 に出力する。
【0041】エッジャーロール開度制御装置265 は、出
力信号△Seをエッジャーロール開度基準値SREF に加
算し油圧圧下にてロール開度を修正する。これにより上
流側にて発生した異常エリアの板幅変動を下流側にて補
正する。
【0042】図4は本発明の第4の実施の形態を説明す
るためのブロック図である。図4は図3と同じように板
幅検出器が設置されているが、(i+1)スタンドの下
流側に設置されている実施の形態である。
【0043】エッジャーロール220 入側に設置される板
幅検出器361 の板幅検出値を(i+2)スタンド400 圧
延開始後に幅補正量演算装置362 にて記憶し(ロックオ
ン)、以降の圧延ではロックオン板幅からの偏差をPI
制御系を介してエッジャーロール開度制御装置273 に幅
補正量△Se,FFを出力するロックオン方式の板幅制御装
置363 と、図1の実施の形態と同様に予め設定した上下
限張力値により異常張力を検出する異常張力検出装置24
1 より圧延時における異常張力を検出し、材料位置トラ
ッキング装置242 にて異常エリアのトラッキングを行
い、(i+1)スタンド300 と(i+2)スタンド400
間通過時に予め記憶させた幅補正量△Seを幅補正量抽
出装置271 より幅補正量記憶装置272 を抽出しエッジャ
ーロール開度制御装置273 に出力する板幅制御より構成
される。
【0044】エッジャーロール開度制御装置273 はS
REF +△Se+△Se,FFをエッジャーロール220 に送出
する。図5にその詳細なブロックを示す。
【0045】図5においては、検出された板幅検出値W
eを(i+2)スタンド400 通板開始後に記憶し以降記
憶されたロックオン板幅値WeL との偏差をPI制御系
362−2及びホールド回路363 −3を経由してエッジャ
ーロール開度制御装置273 に出力する。ホールド回路36
3 −3は、異常張力エリアが下流側(i+1)と(i+
2)スタンド間を通過する際にPI制御系363 −2出力
をホールドする回路であり、異常張力エリアが下流側
(i+2)スタンドを通過するとホールドを停止する。
【0046】ホールド指令は、材料位置トラッキング装
置242 より出力される。PI制御出力ホールド中は、異
常張力エリア通過中であるため幅補正量記憶装置272 よ
り抽出した補正量△Seをエッジャーロール開度制御装
置273 に出力する。この実施の形態では上流側にて発生
した異常エリアの板幅変動だけでなく材料温度変化等に
より変化する幅変動も制御する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
タンド間での張力変動が下流スタンド圧延に悪影響を与
えないように次の下流側スタンド間にて前述の張力変動
分の幅補正をするので、最終スタンド出側の板幅精度悪
化を防止することができ、且つ安定した操業を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図5】第4の実施の形態における板幅制御装置363
の詳細ブロック図。
【図6】従来の張力制御装置の構成を示すブロック図。
【図7】一般的な幅制御装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…圧延材(ストリップ) 200 …圧延ロール(水平圧延機のロール) 211 …ルーパロール 212 …荷重計 213 …加速度計 214 …張力演算装置 220 …エッジャーロール(縦圧延機のロール) 241 …異常張力検出装置 242 …材料位置トラッキング装置 243 …幅補正量抽出装置 244 …幅補正量記憶装置 245 …エッジャーロール開度制御装置 251 …幅補正量演算装置 252 …幅補正量記憶装置 253 …幅補正量抽出装置 254 …エッジャーロール開度制御装置 261 …板幅検出器 262 …幅補正量演算装置 263 …幅補正量記憶装置 264 …幅補正量抽出装置 265 …エッジャーロール開度制御装置 271 …幅補正量抽出装置 272 …幅補正量記憶装置 273 …エッジャーロール開度制御装置 300 …水平圧延機(水平スタンド) 310 …パルス発振器 311 …ルーパロール 361 …板幅検出器 362 …幅補正量演算装置 363 …板幅制御装置 400 …水平圧延機(水平スタンド)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に配置された水平圧延機間に応力
    検出装置が設けられ、この応力検出装置が設けられた水
    平圧延機間の下流側の水平圧延機の出側位置方向に設け
    られた縦圧延機により前記水平圧延機にて圧延された圧
    延材の板幅を制御する連続圧延機における板幅制御装置
    において、 前記応力検出装置にて検出した圧延材の応力値が所定の
    値を超えた場合その応力値が圧延材の板幅に与える影響
    を記憶する記憶手段と、圧延材をトラッキングするとと
    もに異常応力変動を生じた圧延材が前記縦圧延機に到達
    時に前記記憶手段の出力を前記縦圧延機に送出させるト
    ラッキング手段とを具備することを特徴とする連続圧延
    機における板幅制御装置。
  2. 【請求項2】 連続的に配置された水平圧延機間に応力
    検出装置が設けられ、この応力検出装置が設けられた水
    平圧延機間の下流側の水平圧延機の出側位置方向に設け
    られた縦圧延機により前記水平圧延機にて圧延された圧
    延材の板幅を制御する連続圧延機における板幅制御装置
    において、 前記応力検出装置にて検出した圧延材の応力値が所定の
    値を超えた場合その超えた応力値に基づく影響係数を考
    慮した板幅補正量を演算する演算手段と、 この演算手段にて演算された板幅補正量を記憶する記憶
    手段と、 圧延材をトラッキングするとともに異常応力変動を生じ
    た圧延材が前記縦圧延機に到達時に前記記憶手段の出力
    を前記縦圧延機に送出させるトラッキング手段とを具備
    することを特徴とする連続圧延機における板幅制御装
    置。
  3. 【請求項3】 連続的に配置された水平圧延機間に応力
    検出装置が設けられ、この応力検出装置が設けられた水
    平圧延機間の下流側の水平圧延機の出側位置方向に設け
    られた縦圧延機により前記水平圧延機にて圧延された圧
    延材の板幅を制御する連続圧延機における板幅制御装置
    において、 前記応力検出装置が設けられている当該水平圧延機間に
    圧延材の板幅を検出する板幅検出手段と、 この板幅検出手段にて検出された圧延材の板幅に基づき
    板幅補正量を演算する演算手段と、 この演算手段にて演算された板幅補正量を記憶する記憶
    手段と、圧延材をトラッキングするとともに異常応力変
    動を生じた圧延材が前記縦圧延機に到達時に前記記憶手
    段の出力を前記縦圧延機に送出させるトラッキング手段
    とを具備することを特徴とする連続圧延機における板幅
    制御装置。
  4. 【請求項4】 連続的に配置された水平圧延機間に応力
    検出装置が設けられ、この応力検出装置が設けられた水
    平圧延機間の下流側の水平圧延機の出側位置方向に設け
    られた縦圧延機により前記水平圧延機にて圧延された圧
    延材の板幅を制御する連続圧延機における板幅制御装置
    において、 前記応力検出装置にて検出された圧延材の応力値が所定
    の値を超えた場合その応力値が圧延材の板幅に与える影
    響を記憶する記憶手段と、 水平圧延機間であって前記縦圧延機の上流側に設けられ
    圧延材の板幅を検出する板幅検出手段と、 圧延材をトラッキングするとともに異常応力変動を生じ
    た圧延材が前記縦圧延機に到達時に前記記憶手段の出力
    と前記板幅検出手段の出力を前記縦圧延機に送出させる
    トラッキング手段とを具備することを特徴とする連続圧
    延機における板幅制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104722584A (zh) * 2013-12-23 2015-06-24 Posco公司 用于控制多机架轧机的宽度的装置和方法
CN115283436A (zh) * 2022-08-26 2022-11-04 广西广盛新材料科技有限公司 一种带钢生产的控制方法、系统以及控制设备

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