JP2000144263A - 連続焼鈍ラインのヘルパーロール速度制御方法及び装置 - Google Patents

連続焼鈍ラインのヘルパーロール速度制御方法及び装置

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JP2000144263A
JP2000144263A JP10320260A JP32026098A JP2000144263A JP 2000144263 A JP2000144263 A JP 2000144263A JP 10320260 A JP10320260 A JP 10320260A JP 32026098 A JP32026098 A JP 32026098A JP 2000144263 A JP2000144263 A JP 2000144263A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続焼鈍ラインで最も運転が難しいライン停
止時においても、ストリップに過張力が発生しないよう
にして、バックリングや破断を防止する。 【解決手段】 ライン全体のストリップ搬送速度を指令
する主幹速度指令値MRHが制御限界下限速度v1 以下
になったときは、ヘルパーロール42の駆動モータに対
する電流指令値を強制的に零として、フリーラン状態と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続焼鈍ラインの
ヘルパーロール速度制御方法及び装置に係り、特に、冷
延鋼板の連続焼鈍ラインに用いるのに好適な、ストリッ
プ搬送用のブライドルロールとヘルパーロールを備えた
連続焼鈍ラインのヘルパーロール速度制御方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷延鋼板の連続焼鈍ラインの一例
を図1に示す。この連続焼鈍ラインは、予熱帯20、加
熱帯22、均熱帯24、第1冷却帯26、第2冷却帯2
8及び第3冷却帯30を備えており、これらの入側及び
出側には、それぞれルーパ32、34が設けられてい
る。鋼帯(ストリップ)10を搬送するためのロールに
は、無駆動ロールと駆動ロールがあり、駆動ロールに
は、ブライドルロール40とヘルパーロール(図中に●
で示す)42がある。図において、44はテンションデ
フレクタ、46はステアリングロール、50は張力計、
52は、中央速度指令値や、張力計50の出力等に基づ
いて、速度制御を行うためのモータ速度制御装置であ
る。
【0003】従来より、ラインを運転する際には、駆動
ロールであるブライドルロール40とヘルパーロール4
2を同時に制御して、加速、定常速度運転、減速、停止
の一連の動作を行わせるのが一般的である。特に、停止
時は、ラインが完全に停止するまで、ヘルパーロール4
2の速度を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】冷延鋼板の連続焼鈍ラ
インにおいて、過張力を発生させない運転が最も難しい
のは、ラインの停止時である。停止直前の低速運転領域
において、ブライドルロール40とヘルパーロール42
を同期させて回転させることは、ベテランの操作員が細
心の注意を払っても難しい。それは、回転速度が小さい
ほど、各ロールの回転速度の精密な制御ができなくなる
からである。一般的には、ヘルパーロール42の方がブ
ライドルロール40よりも速く回転しようとして、鋼帯
10に過大な張力を発生させてしまう。過大な張力は、
鋼帯10にバックリングと呼ばれる反りを発生させた
り、甚だしい場合には、鋼帯10を破断させるという重
大な問題が生じる。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、最も運転の難しいライン停止時にお
いても、ストリップに過張力を発生させることがなく、
バックリングや破断を防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ストリップ搬
送用のブライドルロールとヘルパーロールを備えた連続
焼鈍ラインにおけるヘルパーロールの速度制御方法にお
いて、ライン全体のストリップ搬送速度を指令する主幹
速度指令値が設定値以下になったときは、前記ヘルパー
ロールの駆動モータに対する電流指令値を零とすること
により、前記課題を解決したものである。
【0007】本発明は、又、同様な連続焼鈍ラインにお
けるヘルパーロールの速度制御装置において、ライン全
体のストリップ搬送速度を指令する主幹速度指令値と設
定値を比較するための比較器と、前記主幹速度指令値が
設定値以下になったときに、ヘルパーロールの駆動モー
タに対する電流指令値を零にするための切換スイッチと
を設けることにより、同じく前記課題を解決したもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0009】図2に、本発明によるヘルパーロールの速
度制御の実施形態を示す。図中の符号MRHは、マスタ
ーレオスタットの略で、ライン全体の鋼帯10の速度指
令値である主幹速度指令値のことである。通常、全ブラ
イドルロール40と全ヘルパーロール42は、この主幹
速度指令値MRHになるように制御されている。
【0010】本発明においては、ラインを停止する際
に、主幹速度指令値MRHが減速し、速度制御を行うた
めのモータ速度制御装置52の制御限界下限速度v1 以
下になったとき、ヘルパーロール速度制御を切り、フリ
ーラン(アイドルロール状態)とする。すると、ヘルパ
ーロール42は、鋼帯10の動きに追従して自然に回転
し、ブライドルロール40とヘルパーロール42間で過
張力が発生するのを防止できる。
【0011】ヘルパーロール42の速度制御装置の実施
形態の構成例を図3に示す。図において、60は、例え
ば外部から与えられる張力指令値Tref と前記張力計5
0によって検出される張力実績値Tfbの差に応じて、張
力を制御するための自動張力制御装置(ATR)、62
は、例えば外部から与えられる主幹速度指令値MRHと
前記ATR60の出力の差に応じて、ヘルパーロール4
2の回転速度を制御するための自動速度制御装置(AS
R)、64は、該ASR62の出力に応じて、ヘルパー
ロール42の駆動モータに流れる駆動電流を制御するた
めの自動電流制御装置(ACR)、66は、ヘルパーロ
ール駆動モータの特性であり、本実施形態においては、
更に、前記主幹速度指令値MRHをモータ速度制御装置
52の制御限界下限速度v1 と比較するための大小比較
器70と、零信号を設定するための零設定器72と、M
RHがv1 以下となったときに、MRHの代わりに零信
号を入力するための切換スイッチ74と、を更に備えて
いる。
【0012】本実施形態において、定常高速運転時に
は、張力指令値Tref と主幹速度指令値MRHに基づい
て、従来と同様にヘルパーロール42の回転速度を制御
する。
【0013】一方、主幹速度指令値MRHがモータ速度
制御装置の制御限界下限速度v1 以下になると、切換ス
イッチ74によりACR64からの出力の代わりに、零
設定器72からの零出力がヘルパーロールの駆動モータ
に出力される。これにより、ヘルパーロール駆動モータ
の電流値は強制的に零になって、フリーランのアイドル
ロール状態になる。
【0014】
【実施例】図4に、本発明の制御方法と従来の制御方法
を比較した実施例を示す。本実施例において、主幹速度
指令値MRHは、200mpmから0mpm(停止)ま
で、10秒間で一気に減速した。図4(a)にMRH指
令値、(b)に従来の方法でヘルパーロールの速度を制
御した場合の鋼帯の張力変動、(c)に、本発明の方法
でヘルパーロールの速度を制御した場合の鋼帯の張力変
動を比較して示す。ここで設定した制御限界下限速度v
1 は、5mpmである。
【0015】従来の方法でヘルパーロールを制御した場
合(b)は、160kgもの過張力が発生しているが、
本発明のヘルパーロール速度制御方法によれば、(c)
に示す如く、過張力が全く発生しないという、優れた効
果が得られることが分かる。
【0016】なお、前記説明においては、本発明が、冷
延鋼板の連続焼鈍ラインに適用されていたが、本発明の
適用対象はこれに限定されない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、連続焼鈍ラインにおい
て、最も運転が難しいラインの停止時においても、スト
リップに過張力が発生しないため、バックリングを発生
させたり、ストリップを破断させるという重大な問題を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷延鋼板の連続焼鈍ラインにおけるロール配置
を示す断面図
【図2】本発明によるヘルパーロールの速度制御を説明
するための線図
【図3】本発明に係るヘルパーロールの速度制御装置の
実施形態の構成を示すブロック線図
【図4】本発明の制御方法と従来の制御方法を比較した
実施例を示す線図
【符号の説明】
10…鋼帯(ストリップ) 40…ブライドルロール 42…ヘルパーロール 50…張力計 52…モータ速度制御装置 60…自動張力制御装置(ATR) 62…自動速度制御装置(ASR) MRH…主幹速度指令値 64…自動電流制御装置(ACR) 70…大小比較器 72…零設定器 v1…制御限界下限速度 74…切換スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストリップ搬送用のブライドルロールとヘ
    ルパーロールを備えた連続焼鈍ラインにおけるヘルパー
    ロールの速度制御方法において、 ライン全体のストリップ搬送速度を指令する主幹速度指
    令値が設定値以下になったときは、前記ヘルパーロール
    の駆動モータに対する電流指令値を零とすることを特徴
    とする連続焼鈍ラインのヘルパーロール速度制御方法。
  2. 【請求項2】ストリップ搬送用のブライドルロールとヘ
    ルパーロールを備えた連続焼鈍ラインにおけるヘルパー
    ロールの速度制御装置において、 ライン全体のストリップ搬送速度を指令する主幹速度指
    令値と設定値を比較するための比較器と、 前記主幹速度指令値が設定値以下になったときに、ヘル
    パーロールの駆動モータに対する電流指令値を零にする
    ための切換スイッチと、 を設けたことを特徴とする連続焼鈍ラインのヘルパーロ
    ール速度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014189893A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Jfe Steel Corp 連続焼鈍ラインの運転方法

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