JPH06242136A - 圧延機のスリップ検出方法 - Google Patents

圧延機のスリップ検出方法

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Publication number
JPH06242136A
JPH06242136A JP5047352A JP4735293A JPH06242136A JP H06242136 A JPH06242136 A JP H06242136A JP 5047352 A JP5047352 A JP 5047352A JP 4735293 A JP4735293 A JP 4735293A JP H06242136 A JPH06242136 A JP H06242136A
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JP
Japan
Prior art keywords
slip
load balance
output
rolling mill
outputted
Prior art date
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Pending
Application number
JP5047352A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Yoshioka
大祐 吉岡
Usakichi Nakano
宇佐吉 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP5047352A priority Critical patent/JPH06242136A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上下圧延ロールをそれぞれ単独に駆動する方式
の圧延機のスリップを自動的に検出する手段を提供す
る。 【構成】上下圧延ロールの各駆動モータの負荷バランス
制御を行う圧延機において、上下圧延ロール各駆動モー
タの速度制御系の負荷バランス制御信号を取出す。この
負荷バランス制御信号の絶対値とあらかじめ設定したし
きい値とを比較し、負荷バランス制御信号の絶対値がし
きい値を超えた場合にスリップと判定する。 【効果】圧延機のスリップを適確に精度よく検出でき
る。ヒートスクラッチ等の疵を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下圧延ロールをそ
れぞれ単独に駆動する方式の圧延機のスリップを自動的
に検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼板を圧延するタンデム圧延機に
おいては、通板中にロールと材料との間にスリップを生
じるとヒートスクラッチ等の疵の原因となるため、可及
的にスリップが生じないように圧延機を制御することが
重要である。
【0003】図3は上下圧延ロールをそれぞれ単独に駆
動する方式の圧延機の速度制御系を例示したもので、圧
延機1は上ロール1−1、下ロール1−2がそれぞれ駆
動モータM、Mにより単独に駆動される機構となし
ている。この上下ロールの各駆動モータM、Mは、
電力変換装置4−1、4−2、電流制御器5−1、5−
2、速度制御器6−1、6−2、によって、各々の速度
設定値V と速度検出値V、速度設定値V と速
度検出値Vがそれぞれ等しくなるように速度制御され
る。2は圧延材料である。
【0004】しかし、上下ロールの速度設定値を等しく
すると、微妙なロール径の違い、上下ロールに供給され
る圧延油の巻込み量の不均一等により上下駆動モータの
負荷が大きく変動しアンバランスとなる。このため、従
来より上下駆動モータの負荷をバランスさせる制御を行
っている。
【0005】この負荷バランス制御を図3に基づいて説
明すると、上下ロールの各駆動モータM、Mの電流
検出器3−1、3−2により検出された電流実績値
、Iの偏差△I(IーI)を演算し負荷バラ
ンス制御器7によりゲインを乗じた出力LBを速度設定
器8の出力Vに対し上下駆動モータM、Mで逆極
性に加算(V =VーLB、V =V+LB)
し、その算出値を各駆動モータM、Mの速度設定値
とすることにより、負荷の大きい方は遅く、負荷の小さ
い方は速く駆動させることになり上下ロールの各駆動モ
ータM、Mの負荷がほぼ均等になるように自動制御
される。すなわち、この方法は上下ロールに速度差をつ
けて、負荷電流が均等になるように制御する方法であ
る。
【0006】ところが、上下ロールに速度差がつき過ぎ
るとスリップが発生する。スリップが発生し前記△Iが
出た状態が続くと、発生したロール側の負荷が小さくな
り、かつ負荷バランス制御によっては復旧できないた
め、負荷バランス制御器の積分により該制御器の出力が
積算されていき、負荷バランス制御器の出力LBは飽和
してしまう。このため、この負荷バランス制御において
は、スリップの発生を確実に検出する必要がある。
【0007】圧延機のスリップを検出する方法として
は、例えば圧延機の圧延トルクの変動振幅または変動周
波数の変化からスリップを検出する方法が提案されてい
る(特開昭57−63210号公報参照)。すなわち、
この方法は圧延機の駆動モータの電流値より演算して求
めた圧延トルクの変動振幅または変動周波数の少なくと
もいずれか一方の変化があらかじめ定められた圧延トル
ク変動振幅または変動周波数を外れた場合にスリップ発
生と判定する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記スリッ
プ検出方法は、圧延機の圧延トルクを駆動モータの電流
値より演算して求めているため、信頼性に問題がある。
すなわち、圧延機の駆動モータの電流値は定常状態の時
でもある振幅をもって振れるばかりでなく、スリップ以
外の他の要因によっても変動する。にもかかわらず、従
来はその変動がスリップまたは他の要因によるものか否
かを判別することなくその電流値を用いて圧延トルクを
演算して求めているため、精度的に必ずしも有効な方法
とは言い得ないものであった。
【0009】この発明はこのような従来技術の問題点に
かんがみ、比較的簡易な手段で圧延中に発生するスリッ
プを確実に精度よく検出できる方法を提案しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上下の圧延
ロールをそれぞれ単独に駆動し、かつ上下ロールの各駆
動モータの負荷バランス制御を行う圧延機の速度制御系
の負荷バランス信号を監視し、この負荷バランス信号の
大きさがあるしきい値を超えた時にスリップと判断する
方法であり、その要旨は、上下ロールの各駆動モータの
速度制御系の負荷バランス出力信号を取出し、該出力信
号の絶対値とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、
負荷バランス出力信号の絶対値がしきい値を超えた場合
にスリップと判定することを特徴とする圧延機のスリッ
プ検出方法である。
【0011】
【作用】上下の圧延ロールをそれぞれ単独に駆動する方
式の圧延機の負荷バランス制御は、前記した通り、上下
ロールの各駆動モータの電流実績値の偏差値に基づいて
得られる負荷バランス制御器の出力を速度設定器の出力
に対して逆極性に加算して求めた値を上下ロールの各駆
動モータの設定速度とすることにより駆動モータの負荷
をバランスさせる。この発明では、上記負荷バランス制
御器の出力信号の絶対値と、あらかじめ設定したしきい
値とを比較する。ここで、しきい値は圧延データに基づ
いて経験的に決定した値である。
【0012】負荷バランス制御器の出力信号の絶対値
と、あらかじめ設定したしきい値は、例えば負荷バラン
ス制御器の出力信号の絶対値がしきい値を超えた場合に
“1”を、それ以外は“0”を出力する比較器に入力す
る。この比較器がある時間(十数秒)“1”を出力し続
けた場合にスリップと判断するのである。このスリップ
の判断は比較器から“1”が出力された時点で行っても
よいが、圧延機の加減速中に過渡的に生じる負荷バラン
ス信号の増加による誤動作を防止するため、十数秒間程
度“1”を出力し続けた時点でスリップと判断する方が
より確実にスリップを検出できる。その時間の設定は例
えばオンディレータイマー等でセットできる。
【0013】なお、圧延機のスリップを判断するのに負
荷バランス制御器の出力信号を用いたのは、前記した通
り、上下ロールに速度差をつけて駆動モータの負荷電流
が均等になるように制御する負荷バランス制御方法にお
いては、負荷バランス制御器の出力信号が圧延機のスリ
ップと1:1で対応するからである。
【0014】
【実施例】図1はこの発明方法を実施するための装置構
成例を示すブロック図で、9は負荷バランス制御器7の
出力信号の絶対値出力器、10は負荷バランス出力しき
い値設定器、11は比較器、12はタイマー、13はス
リップ判定器、14は警報器である。
【0015】比較器11は、負荷バランス制御器7の出
力信号の絶対値がしきい値を超えた場合に“1”を、そ
れ以外は“0”を出力するものを使用し、タイマー12
にはオンディレータイマーを用いる。
【0016】すなわち、この発明は、図3に示す上下ロ
ール単独駆動方式の圧延機の速度制御系における負荷バ
ランス制御器7の出力LBを取出しその絶対値|LB|
を当該出力器9より比較器11に入力する。この比較器
11では、あらかじめ負荷バランス出力しきい値設定器
10より入力されているしきい値Eと前記絶対値|L
B|とが比較され、|LB|>Eであれば、“1”が
出力され、それ以外は“0”が出力される。比較器11
より“1”が出力された場合、オンディレータイマー1
2でセットされた時間(数十秒)より長く“1”を出力
し続けるとスリップ判定器13によりスリップと判定さ
れ、そのスリップ検出信号が警報器14に出力される。
【0017】実施例1 この発明方法を図1に示す装置を用いコールドタンデム
圧延機に適用した際のスリップ検出例を図2に示す。本
実施例では、負荷バランス制御器の出力LBのしきい値
を5%に設定し、オンディレータイマーの設定時間を1
5秒にセットした。図2の(A)〜(E)はそれぞれN
o.1〜No.5の各圧延機スタンドの負荷バランス制
御器の出力LBの推移を示す。
【0018】すなわち、本実施例では図2に示すごと
く、No.3スタンドにおいて、点円部アで負荷バラン
ス制御器の出力LBがしきい値Eを超え、比較器より
“1”が出力されオンディレータイマーのセット時間1
5秒後にスリップと判定されたので、圧延機を減速し
た。その結果、負荷バランス制御器の出力LBはしきい
値E以下に戻りスリップは解消した。
【0019】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明は、圧延
機のスリップと良好に対応する負荷バランス制御信号に
基づいてスリップを検出する方法であるから、圧延中に
発生するスリップを確実に精度よく検出することがで
き、ヒートスクラッチ疵の防止に多大な効果を奏する。
また、この発明方法を実施するための装置構成について
も比較的簡易な設備で済むことにより設備コストも安価
につく効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施するための装置構成例を示
すブロック図である。
【図2】この発明方法をコールドタンデム圧延機に適用
した際のスリップ検出例を示す図で、(A)〜(E)は
それぞれNo.1〜No.5の各圧延機スタンドの負荷
バランス制御器の出力LBの推移を示す図である。
【図3】上下圧延ロールをそれぞれ単独に駆動する方式
の圧延機の速度制御系の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 圧延機 2 圧延材料 3−1、3−2 電流検出器 4−1、4−2 電力変換装置 5−1、5−2 電流制御器 6−1、6−2 速度制御器 7 負荷バランス制御器 8 速度設定器 9 絶対値出力器 10 しきい値設定器 11 比較器 12 タイマー 13 スリップ判定器 14 警報器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の圧延ロールをそれぞれ単独に駆動
    し、かつ上下ロールの各駆動モータの負荷バランス制御
    を行う圧延機において、上下ロールの各駆動モータの速
    度制御系の負荷バランス出力信号を取出し、該出力信号
    の絶対値とあらかじめ設定したしきい値とを比較し、負
    荷バランス出力信号の絶対値がしきい値を超えた場合に
    スリップと判定することを特徴とする圧延機のスリップ
    検出方法。
JP5047352A 1993-02-12 1993-02-12 圧延機のスリップ検出方法 Pending JPH06242136A (ja)

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JP5047352A JPH06242136A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 圧延機のスリップ検出方法

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JP5047352A JPH06242136A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 圧延機のスリップ検出方法

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JPH06242136A true JPH06242136A (ja) 1994-09-02

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JP5047352A Pending JPH06242136A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 圧延機のスリップ検出方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113305156A (zh) * 2021-05-11 2021-08-27 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种检测立辊打滑的方法及装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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