JPH08192470A - コンタクトレンズ製造ライン用パレットシステム - Google Patents

コンタクトレンズ製造ライン用パレットシステム

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JPH08192470A
JPH08192470A JP7168169A JP16816995A JPH08192470A JP H08192470 A JPH08192470 A JP H08192470A JP 7168169 A JP7168169 A JP 7168169A JP 16816995 A JP16816995 A JP 16816995A JP H08192470 A JPH08192470 A JP H08192470A
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Kaj Bjerre
カイ・ビイェレェ
Svend Christensen
スヴェンド・クリステンセン
Ture Kindt-Larsen
テュアー・キント−ラーセン
Wallace Anthony Martin
ウォーレス・アンソニー・マーティン
Craig William Walker
クレイグ・ウィリアム・ウォーカー
Michael Francis Widman
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、コンタクトレンズの成形材料を眼
科用レンズ生産設備を通して搬送する、コンタクトレン
ズ製造ラインに用いるパレットシステムを提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明のコンタクトレンズ製造ライン用パレ
ットシステムは、一個もしくはそれ以上のコンタクトレ
ンズ成形アセンブリを、コンタクトレンズ製造ラインを
通して運搬するパレットを備える。このパレットは、第
1の型片もしくはこれと対をなす第2の型片のどちらか
を収める一もしくはそれ以上の第1のくぼみが表面に形
成される。第1および第2の型片は、一緒に配置された
とき、一つのコンタクトレンズ成形アセンブリを構成す
る。本発明においては、パレットを、生産ラインにある
設備を通してステーションからステーションへ搬送する
コンベア装置も提供される。そしてパレットの表面に
は、生産ライン設備にある一もしくはそれ以上の製造ス
テーションにおいてパレットを正確な位置設定を可能に
する位置合わせ装置が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科用レンズの製造に
係り、特にコンタクトレンズの型片を収めるキャリアを
備えるパレットシステムと、コンタクトレンズ型片を載
せたキャリアを、眼科用コンタクトレンズを自動的に製
造する生産設備を通して搬送するコンベアシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】ヒドロゲルコンタクトレンズを直接成形
する方法は、米国特許第4,495,313 号(ラーセン)、米
国特許第4,680,336 号(ラーセン 他)、米国特許第4,5
65,348号(ラーセン)、米国特許第4,640,489 号(ラー
セン 他)に開示されている。これらの特許はみな、自
動コンタクトレンズ製造方法を開示しており、その方法
によれば、レンズは、モノマーを、後方湾曲型片(上に
なる)と前方湾曲型片(下になる)の間にサンドイッチ
状に挟むことによって形成される。モノマーは重合して
レンズを形成し、ついで型片から取り外され、市販に供
するためさらなる処理と包装を施される。
【0003】現在のところ、ソフトコンタクトレンズの
製造においては、自動および半自動プロセスが用いられ
ているが、生産速度を上げるために必要な高速搬送は達
成されていない。これは、一部には厳格なプロセスプロ
トコルと、良質なコンタクトレンズの製造に必要な許容
差が厳しいものであるせいである。
【0004】上述の米国特許第4,565,348 号(ラーセ
ン)に記載されたように、凸型の型表面をもつ複数の雄
の型片と凹型の型表面をもつ複数の雌の型片は、ソフト
コンタクトレンズ製造プロセスにおいてはプラスチック
フレームの上に支持される。しかし、この方法の欠点
は、プラスチックフレームとこれに支えられるレンズ型
片の成形にかかる時間が長くなることから製造コストが
上昇することである。フレームが頑強なため原材料をよ
り多く載せようとして、これも製造コスト上昇の原因と
なる。さらに、レンズ型片を運搬するための射出成形に
より形成したフレームは、収縮したり反りを生じたりし
て、システムの一体性を妨げ、適当な支持体とならない
ことがある。その上、射出成形で形成したフレームは再
使用ができず、処理が完了した後は廃棄しなければなら
ないため、これもコストアップ要因となる。
【0005】このため、コンタクトレンズ製造設備を通
してコンタクトレンズ型片を運搬するのに十分頑丈な構
造で、型片用支持フレームとして射出成形によるものが
必要なくなる、再使用可能な一連のパレットを用いる完
全に自動化された製造ライン用のパレットシステムが強
く求められている。
【0006】また、レンズの成形時間(サイクル時間)
を短縮して製造コストを低減できる頑丈な構造の、再使
用可能な一連のパレットを用いる完全に自動化された製
造ライン用のパレットシステムも強く求められている。
【0007】さらに、高速でしかも効率的な方法で、パ
レット上のコンタクトレンズ型片を、充填、成形用の組
立て、早期効果、重合および取り外しの各ステーション
を含むコンタクトレンズ製造設備を通して、自動的に搬
送する完全に自動化された製造ライン用のパレットシス
テムも強く求められている。
【0008】そしてまた、コンタクトレンズ製造設備
に、高速での眼科用コンタクトレンズ製造の利便を図る
製造ライン用パレットシステムを設けることも求められ
ている。
【0009】その上、コンタクトレンズ製造設備に、キ
ャリアとなる各パレットが前方湾曲レンズ型片と後方湾
曲レンズ型片のどちらかを運ぶのに使用されるくぼみを
有する、製造ライン用パレットシステムを設けることも
強く求められている。
【0010】さらに、コンタクトレンズ製造設備に、型
片のキャリアパレットが、生産ライン設備の種々のステ
ーションにおいてパレットの正確な位置合わせを可能に
する、製造ライン用パレットシステムを設けることも強
く求められている。
【0011】その他、コンタクトレンズ製造設備の種々
のステーションにおいて、連続モードとバッチモードで
キャリアパレットを搬送するコンベア手段を設けること
も強く求められている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
タクトレンズ製造設備を通してコンタクトレンズの前方
湾曲型片と後方湾曲型片を運搬するのに十分頑丈な構造
で、型片用支持フレームとして射出成形によるものが必
要なくなる、再使用可能な一連のパレットを用いる完全
に自動化された製造ライン用のパレットシステムを提供
することである。
【0013】また、本発明は、レンズ型の生産に係るサ
イクル時間を短縮して製造コストを低減できる頑丈な構
造の、再使用可能な一連のパレットを用いる完全に自動
化された製造ライン用のパレットシステムを提供するこ
とも目的とする。
【0014】さらに、本発明は、高速でしかも効率的な
方法で、パレット上のコンタクトレンズ型片を、充填、
成形用の組立て、早期効果、重合および取り外しの各ス
テーションを含むコンタクトレンズ製造設備を通して、
自動的に搬送する完全に自動化された製造ライン用のパ
レットシステムを提供することも目的とする。
【0015】そしてまた、コンタクトレンズ製造設備
に、高速での眼科用コンタクトレンズ製造の利便を図る
製造ライン用パレットシステムを設けることも本発明の
目的である。
【0016】そしてまた、キャリアパレットが前方湾曲
レンズ型片と後方湾曲レンズ型片のどちらかを収める製
造ライン用パレットシステムをコンタクトレンズ製造設
備に設けることも本発明の目的である。
【0017】さらに、前方湾曲レンズ型片と後方湾曲レ
ンズ型片のどちらかを収めて搬送するキャリアパレット
が、型片を取り外した後も連続的に再循環される製造ラ
イン用パレットシステムをコンタクトレンズ製造設備に
設けることも本発明の目的である。
【0018】さらに、コンタクトレンズ製造設備に、型
片のキャリアパレットが、生産ライン設備の種々のステ
ーションにおいてパレットの正確な位置合わせを可能に
する、自動製造ライン用パレットシステムを設けること
も本発明の目的である。
【0019】その他、コンタクトレンズ製造設備の種々
の処理ステーションにおいて、キャリアパレットを連続
モード(シリアルモード)とバッチモードのどちらかで
搬送し、また特定の処理ステーションに入る前にパレッ
トをシリアルモードからバッチモードへ切り替え、特定
の処理ステーションを出た後にパレットをバッチモード
からシリアルモードへ切り替え手段を提供することも本
発明の目的である。
【0020】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、モノマー組成物を前方湾曲レンズ型片に充填しコン
タクトレンズ成形生成アセンブリを形成する前に、前方
湾曲レンズ型片を収めたパレットを、後方湾曲レンズ型
片を収めたパレットの間に差し挟む手段を含む自動製造
ライン用パレットシステムを提供することも本発明の目
的である。
【0021】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、特定のパレットを拒絶して品質管理能力と生産効率
の向上を図るバーコード識別手段を含む自動製造ライン
用パレットシステムを提供することも本発明の目的であ
る。
【0022】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、種々の設備を通して窒素雰囲気下に包囲される自動
製造ライン用パレットシステムを提供することも本発明
の目的である。
【0023】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、レンズ型材料を前方湾曲型片に充填し、この前方湾
曲型片と後方湾曲型片を組合せて、真空環境下で成形ア
センブリを形成させるキャリアパレットを含む自動製造
ライン用パレットシステムを提供することも本発明の目
的である。
【0024】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、パレットキャリアがコンタクトレンズ型片を、母型
もしくはフレームの必要なく、支持することができる自
動製造ライン用パレットシステムを提供することも本発
明の目的である。
【0025】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、レンズ型片の光学表面を保護するため、所定深さの
くぼみをもつパレットキャリアを含む支持することがで
きる自動製造ライン用パレットシステムを提供すること
も本発明の目的である。
【0026】上述の目的は、コンタクトレンズの成形材
料を眼科用レンズ生産設備を通して搬送する、コンタク
トレンズ製造ライン用パレットシステムによって達成さ
れる。本発明のコンタクトレンズ製造ライン用パレット
システムは、一個もしくはそれ以上のコンタクトレンズ
成形アセンブリを、コンタクトレンズ製造ラインを通し
て運搬するパレットを備える。このパレットは、第1の
型片もしくはこれと対をなす第2の型片のどちらかを収
める一もしくはそれ以上の第1のくぼみが表面に形成さ
れる。第1および第2の型片は、一緒に配置されたと
き、一つのコンタクトレンズ成形アセンブリを構成す
る。本発明においては、パレットを、生産ラインにある
設備を通してステーションからステーションへ搬送する
コンベア装置も提供される。そしてパレットの表面に
は、生産ライン設備にある一もしくはそれ以上の製造ス
テーションにおいてパレットを正確な位置設定を可能に
する位置合わせ装置が形成される。
【0027】
【実施例】本発明のさらなる利点は、本発明の好ましい
態様を示す添付の図面を参照した以下の詳細な説明によ
って明らかになろう。
【0028】本発明のコンタクトレンズ製造ライン用パ
レットシステムに係る目的および利点は、添付の図面
(同じ要素は数図にわたって同じ参照符号を付してあ
る)とともに、いくつかの好ましい態様についての詳細
な記述を参照すれば、当業者には容易に理解できるであ
ろう。
【0029】図1には、本発明に従って構成されたコン
タクトレンズ製造ライン用パレットシステム10を示
す。以下に詳細に説明するように、パレットシステム1
0は、コンタクトレンズ用熱可塑性前方湾曲型片を製造
するための射出成形アセンブリ20と、コンタクトレン
ズ用熱可塑性後方湾曲型片を製造するための射出成形ア
センブリ30、および序列づけ装置(シーケンス装置)
40を備える。前方湾曲型片用射出成形アセンブリ20
は、一時に8個までの前方湾曲型片を、射出成形アセン
ブリ20から第1のパレットコンベア27に隣接するパ
レット12aまで搬送する装置22を含む。また後方湾
曲型片用射出成形アセンブリ30は、一時に8個までの
後方湾曲型片を、第2のパレットコンベア29に隣接す
るパレット12bまで搬送する装置24を含む。そし
て、シーケンス装置40は、前方湾曲型片を載せたパレ
ット12aを、対応する後方湾曲型片を載せたパレット
12bに隣接して、シーケンスパレットコンベア32上
に載置する。シーケンスパレットコンベア32は全体
を、不活性な窒素ガスのトンネル46を備えた低酸素環
境下に収められる。パレット12a,12bは、まず後
方湾曲型片を載せたパレット12bが、そして次に前方
湾曲型片を載せたパレット12bの順で、ここで交互に
並べられ、約6秒間に1パレットの割合で順序よく、充
填成形アセンブリステーション50まで送られる。図1
と図12(e)の流れ図に示すように、充填/成形アセ
ンブリステーション50は、第1の装置53と第2の装
置56および第3の装置59を含む。第1の装置53
は、場合により真空環境下で、コンタクトレンズ形成用
の重合可能な組成物(モノマーの混合物)をパレット1
2aにある各前方湾曲レンズ型片の凹部に導入する。第
2の装置56は、後の後方湾曲型片と硬化した過剰のモ
ノマー(HEMAリング)を充填装置50の顆粒側にあ
る型分離装置20において前方湾曲型片から除去するの
をを容易にするため、前方湾曲型片の環状リムに沿って
界面活性剤を付着させる。そして第3の装置59は、各
コンタクトレンズの成形アセンブリを組合せるもので、
パレット12bから取り上げた各後方湾曲レンズ型片
を、コンベアパレット12aにある対応する前方湾曲型
片上に、所定の配置で、各個同時に載せる。パレット1
2bから取った後方湾曲レンズ型片をそれぞれ、コンベ
アパレット12a上にある対応する前方湾曲レンズ型片
上に同時に載せる操作は、真空環境中で行われる。さら
に、図1に示すように、後方湾曲型片を第2のパレット
12bから除去した後、パレット債循環用のピストンア
センブリ35は、空になった後方湾曲パレット12bが
射出成形アセンブリ30から後方湾曲型片の新しいセッ
トを受け取れるよう、これを、元の後方型片供給コンベ
ア29に押し戻す。
【0030】図1に示すように、完成した成形アセンブ
リを載せたパレット12aは、充填/成形アセンブリス
テーション50を出て、コンベア32cに沿って早期硬
化ステーション50まで搬送される。早期硬化ステーシ
ョン50では、各成形アセンブリに含まれるモノマーの
溶液が部分的に硬化されて、粘性もしくは柔らかいゲル
状態になる。また、ここでは前方および後方湾曲レンズ
型片がそれぞれ、さらにコンタクトレンズの周縁を区画
し、はみ出たものを除去するため、所定の圧力に曝され
る。
【0031】パレットは、早期硬化チャンバ65を出る
と、早期硬化レンズを載せたまま、コンベア32cに沿
って重合チャンバ75まで搬送される。ここでは各成形
アセンブリに収められた早期硬化レンズは、紫外線オー
ブンの中で完全に重合させられ、コンタクトレンズブラ
ンクを形成する。図1に示すように、シーケンスパレッ
トコンベア32cは、成形アセンブリを重合する際、重
合チャンバでの滞留時間を流中区するよう、二つのコン
ベア31aと31bに分けられる。押し機45は、成形
アセンブリを載せた所定個数のパレットがコンベア32
cから二つのコンベア31a,31bまで運行する方向
を定めるのに使用される。
【0032】各成形アセンブリにおける重合可能化合物
が重合して、重合チャンバ75においてコンタクトレン
ズブランクを形成すると、パレットは、オーブンを出た
成形アセンブリに温度調節を施す型外しバッファエリア
76を通って進み、デュアルワーキングビーム180に
沿ってパレットシステム10の終端まで進む。このパレ
ットシステム10の終端には、型分離装置90があり、
成形アセンブリ後方湾曲レンズ型片は、自動的に前方湾
曲レンズ型片から分離され、重合の済んだコンタクトレ
ンズを、下流側の水和ステーション(図示せず)に運ぶ
ため露出させる。型外し工程の後は、押し機アセンブリ
210は、一連のパレット12aを、水和アセンブリ8
9まで運ぶ往復パレット搬送装置215に到るまで押し
続ける。水和アセンブリにおいては、重合済のコンタク
トレンズを収めた各前方レンズ型片は、これらが乗って
いるパレットから同時に取り外され、各コンタクトレン
ズが包装に先立って水和されるよう、適当な水和チャン
バ(図示せず)に置かれる。搬送装置は、順々に空にな
ったパレットをコンベア31fに戻す。そして、ここで
は、押し機アセンブリ222が空になった第1のパレッ
トをコンベア27に戻し、これら第1のパレットは、射
出成形アセンブリ20から前方湾曲レンズ型片の新しい
バッチを受け取るべく搬送される。
【0033】図2(a)と2(b)はそれぞれ、凹型も
しくは前方湾曲型片131の平面図および側面図であ
る。前方湾曲型片131は、対となる前方湾曲型片と後
方湾曲型片からできた成形アセンブリにおいて重合可能
組成物を重合させて行うコンタクトレンズの製造に有用
である。前方型片131は、好ましくはポリスチレンか
ら形成されるが、続くソフトコンタクトレンズの重合を
促進する光の透過を可能にするため、可視光と紫外線を
通す熱可塑性ポリマーで適当なものなら使用することが
できる。ポリスチレンのような適当な熱可塑性ポリマー
は、比較的低い温度で光学特性が良好な表面をつくるよ
う成形できる、流れ特性が良好、成形中に非晶質状態に
とどまる、再結晶しない、例きゃじに収縮の程度が非常
に小さいなどの他の望ましい性質も兼ね備える。
【0034】図2(a)に示すように、前方型片131
は、光学特性が優れた凹型面134aを備えた中央湾曲
部を区画する。そしてこの中央湾曲部の周囲には、円形
の周縁136が延びる。図2(b)に示す周縁136
は、続いて成形されるソフトコンタクトレンズ用の、十
分に区画され、均一な可塑性を有する半径分割線(縁)
を形成するのは望ましいものである。凸型表面134
は、通常凹型表面134aからは離隔されるが、環状の
ほぼ単一面からなるフランジ131Aは表面134a,
134bから凹型面134aの(回転)軸の法面におい
て、外側に放射状に延びるように形成される。凹型面1
34aは、前方型片によって製造するコンタクトレンズ
の前方湾曲(度付き湾曲)と同じ寸法を有し、表面に接
触した重合可能組成物の重合で形成されるコンタクトレ
ンズ表面が光学的に許容できる品質となるよう、十分に
滑らかである。前方型片は、熱を迅速に伝達し、型外し
の際、成形アセンブリから型片を分離するときに加えら
れるほじくる力に耐えるのに十分な厚さ(典型的には
0.8mm)と剛性をもつように設計される。フランジ1
31aは、以下に詳細に説明するように、型片の取扱い
と位置設定を容易にする。前方型片131はさらに、フ
ランジの片側から突出する三角形のタブ131cを区画
する。このタブは、ほぼ単一の面をなし、フランジの面
と平行な面内に収まり、またフランジの面と一体であ
る。
【0035】図3(a)と(b)はそれぞれ、凸型もし
くは後方湾曲型片133の平面図および側面図である。
後方湾曲型片は、上述の前方型片131とすべて同じ設
計であり、詳細は以下に述べる。後方型片133はま
た、好ましくはポリスチレンから形成され、可視光およ
び紫外線に対して透明な熱可塑性材料(例は以下に挙げ
る)で適当なものからもつくることができる。後方湾曲
型片133は、光学特性の良好な凸型面137aとこの
凸型面137aから平行に離隔された凹型面137b、
および環状でほぼ単一面をなすフランジ133aを有す
る中央湾曲部を区画する。フランジ133aは、型片の
取扱いと位置設定を容易にするため、凹型面の(回転)
軸の法面方向において表面137aと137bから外側
に放射状に延びる。凸型面137aは、後方型片によっ
て製造されるコンタクトレンズの後面(角膜に当る側)
湾曲部の寸法より幾分小さい寸法を有し、表面に接触す
る重合可能組成物の重合により形成されるコンタクトレ
ンズの表面が光学的に良質となるよう、十分に滑らかで
ある。後方の湾曲は、たるみが5.6mm、厚さが0.6
mmで後方湾曲フランジ領域133aと前方湾曲フランジ
領域130aが組み合わされたときに1.5〜3.0mm
(図5(b))の隙間を生じ、重合の後機械手段が前方
湾曲型片から後方湾曲型片を取り外せるようにする。後
方湾曲型片は、熱を迅速に伝えられる程度に薄く、しか
も、型外しの再成形アセンブリから型片を分離するのに
加えられるほじくり力に耐え得る程度に厚い。
【0036】上述の前方湾曲型片131と後方湾曲打多
変133はそれぞれ、先に図1について説明した射出成
形アセンブリ20と30から製造される。この射出成形
アセンブリについての詳細は、本出願人の米国特許出願
第0 / , 号(発明の名称:「コンタクトレンズ製造
用の型片と成形アセンブリ」,代理人事件整理番号90
03)を参照されたい。成形の材料は、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチ
レンとアクリロニトリルおよび/またはブタジエンのコ
ポリマー、ポリメチルメタクリレートなどのアクリレー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエステル
等の熱可塑性ポリマーである。成形用の空隙はそれぞ
れ、型片用の光学的に良質な湾曲面とさほど重要ではな
い第2の湾曲面を区画する。
【0037】図4(a)は、レンズ型片を運搬する製造
ライン用パレット12aの平面図である。パレット12
aと12bは、これらが前方型片および後方型片のいず
れかを載せることができるという点において、相互に交
換可能である。図4(a)の好ましい態様においては、
パレット12aは、アルミニウムからつくられ、幅は6
0mmまで、そして長さは120mmである。他の態様にお
いて、パレット12aはステンレススチールからつくる
こともでき、幅は80mmまで、また長さは180mmにも
できる。
【0038】図4(a)に示すように、各パレット12
Aは、複数のくぼみ130bを有する。このくぼみは、
前方型片、後方型片、またはレンズの所望の最終形を決
める前方型片131と後方型片133の対からなるコン
タクトレンズ成形アセンブリ139を収める。図5
(b)は、パレットのくぼみ130b内に収められたそ
のような成形アセンブリ139の例を示す。各くぼみ1
30bの深さは、後方型片の5.6mmのたるみより大き
く、くぼみの内部に収まる後方型片の凸型光学面がパレ
ットのくぼみの凹型面と接触しないようにするのに十分
なものである。コンタクトレンズは、約60μlの重合
可能組成物を、充填/成形アセンブリ装置50において
パレットのくぼみ130bに収めた各前方(凹型)型片
131に注入することにより形成される。組成物の量
は、レンズの望む寸法(すなわち径と厚さ)および前方
型片と後方型片の間に形成される空隙の大きさにより異
なる。ついで後方(凸型)型片133を、重合可能組成
物132の上に載せる。このとき第1の型片と第2の型
片は、これらの回転軸が揃って、それぞれのフランジ1
31aと133aが平行になるように、整列される。
【0039】型片131と133は、前方型片の環状フ
ランジ131aと後方型片の環状フランジ133aを収
め、支持する環状のくぼみ130aに載ったまま搬送さ
れる。図5(b)に示すように、環状のくぼみ130a
の深さは、環状フランジが好ましくはパレット面と共面
をなすかあるいはこれよりわずかに低くなるようにす
る。これは、型片が、くぼみにおさまったとき、パレッ
ト表面より高くならないようにするためである。こうす
ると、型外しアセンブリ90の機械的なほじくりフィン
ガーは、成形アセンブリ139の各型片の環状フランジ
の間につくられる1.5〜3.0mmの隙間の中に収まっ
て外に飛び出すことはない(これについては以下に詳述
する)。そしてまた、こうすると、型外しステーション
における後方型片の取り外し操作の間、ほじくりフィン
ガーの底部セットが成形アセンブリの各前方型片131
をパレット表面に対して拘束することにもなる。さら
に、環状のくぼみ130aは、パレット面を走査する品
質管理用のレーザスキャナ(図示せず)が、パレット面
より上に出た歪んだレンズ型片を容易に検出できるよう
に、パレット面の下に設けられる。くぼみ130aと1
30bの他に、パレット12a,12bもまた複数のあ
る方位に向けたくぼみ130cを有する。れらのくぼみ
130cは、パレットに収めた前方型片と後方型片が予
め定めた角度の位置をとるよう、両型片の三角形のタブ
131cと133cを収める。くぼみ130cは、各く
ぼみに正常に収まった型片の動きを±0.1mmの範囲内
に防止するように設計される。第2のもしくは後方型片
133の三角形のタブ133cは、前方湾曲タブ131
cに重なって、二つの型片の回転軸を揃える。
【0040】図4(a)に示すように、パレット表面に
は、前方型片をパレット12aから取り外す水和ステー
ション89に挿入される調節クリップ(図示せず)のた
め、さらにくぼみ130dが設けられる。これについて
の詳細は、本出願人の米国特許出願第08/258,556号(発
明の名称:「ソフトコンタクトレンズを自動的に水和す
る方法と装置」,代理人事件整理番号8998)を参照
されたい。
【0041】図4(a)〜(c)に示すように、本発明
のパレット12aは、製造ライン設備におけるモノマー
の導入とコンタクトレンズ成形アセンブリの最中に、パ
レットの表面に厳密な真空が形成されるように設計され
る。以下に詳述するように、先でつっかえるブシュ12
9aと129bは、パレット12aの両端に位置し、生
産プラントの種々のアセンブリにおけるパレットの正確
な位置設定を可能にする。これらのブシュは、コンタク
トレンズ生産設備における種々のアセンブリを通して、
パレットの正確な位置決めを可能にし、これによって、
最終的な成形アセンブリを組合わせる前に、前方型片の
凹部に重合可能モノマーを注入する間、パレットの外表
面周縁140において形成される厳密な真空シールの整
列を助ける。図4(a)に示すように、各パレット12
a中央部の手前には、取扱い、追跡および品質管理のた
め、バーコード識別子135が設けられる。バーコード
の詳細については、本出願人の米国特許出願第08/257,7
90号(発明の名称:「生産ライン用の追跡および品質管
理システム」,代理人事件整理番号9166)を参照さ
れたい。
【0042】図4(b)と(c)に示し、また以下で詳
述するように、パレット12aの外周縁は、型外し装置
において、対応するガイドレールもしくは肩部に係合し
て、パレットの正確な位置決めを可能にする溝もしくは
へこみ28a,28bを区画する。さらに、溝28a,
28bは、モノマー充填成形アセンブリステーションに
おいて、パレット表面に形成された真空が解除されたと
き、残留真空によってパレットが浮き上がるのを防止す
る手段に係合する。各パレット12a(12b)は、め
くら穴128a(128b)を有し、穴スコープのよう
な監視装置は、この穴に挿入されて、パレット表面にお
いてコンタクトレンズ製造プロセスのリアルタイム監視
を行う。
【0043】図7(a)は、前方型片と後方型片をそれ
ぞれの射出成形アセンブリ20および30から対応する
パレット12aと12bに搬送する装置22と24を詳
細に示したものである。射出成形アセンブリ20,30
の詳細な説明は、すでに述べた本出願人の米国特許出願
第08/257,802号(発明の名称:「ソフトコンタクトレン
ズの低酸素成形」,代理人事件整理番号8997)を参
照されたい。また、搬送アセンブリ22,24の詳細な
説明は、同じく本出願人の米国特許出願第08/258,267号
(発明の名称:「型から製品を取り外し搬送する装
置」,代理人事件整理番号9002)にある。
【0044】ロボット装置22には、前方型片を射出成
形アセンブリ20から取り外して製品を第1の位置に搬
送する第1のロボットアセンブリ15が設けられる。ま
た、アセンブリ15からきた前方型片を受けとって、製
品を第1の位置から第2の位置へ搬送するために、アセ
ンブリ17が設けられる。そして、ロボットアセンブリ
16は、アセンブリ17から製品(前方型片)を受けと
ってこれらの製品を第2の位置からロボット16によっ
て運搬される前方型片の方位を逆転させる茶句点装置3
8の逆転ヘッド38aまで搬送するために設けられる。
この逆転は、ロボットアセンブリ16が前方型片を、非
光学(凸型)側で取扱い、また前方型片が非光学面をパ
レット12aに向けて載置されるために必要である。こ
のときパレット12aは、アセンブリ22からの前方型
片を受け取るため一時的に停止している。
【0045】各パレットは、成形アセンブリ移し替えの
際、コンベアベルト27,29の上で一時停止する。図
6と7(a)に示した好ましい態様においては、クラン
プ顎37a,37bの対(破線で示す)を備えるクラン
プ機構37は、コンベア27の両端に位置し、空になっ
たパレット12aをタイミングよく把持し、前方型片が
逆転ヘッド38aによってパレット上に載置されるよ
う、その動きを止める。
【0046】好ましい態様においては、図1に示した装
置30には、後方型片を取り外して製品を第1の位置に
送る第1のアセンブリ25が設けられる。アセンブリ2
8は、後方型片をアセンブリ25空受け取り、製品を第
1の位置から第2の位置へ搬送するために提供される。
そしてロボットアセンブリ26は、後方型片をアセンブ
リ28から受け取り、これらの製品を、後方型片を載せ
たパレット12bを運搬する後方型片供給コンベア29
に沿って第2の位置から所定の位置へ搬送するために設
けられる。パレット12bは、アセンブリ24から後方
型片を受け取るため一時的に停止させられていたもので
ある。図6と7に示す好ましい態様においては、クラン
プ顎36a,36bの対を含むクランプ機構36は、空
になったパレット12bをタイミングよく挟み付けて、
後方型片をロボットアセンブリ26によってパレット上
に位置させている間、コンベア29上でその動きを止め
ることができる位置に設置される。それぞれの射出成形
アセンブリから出てきた前方型片と後方型片の位置付け
は、低酸素環境、好ましくは窒素環境下で行われること
に注意されたい。さらに、送り込みコンベア32、すな
わち前方型片用コンベア27と後方型片用コンベア29
は、パレット12aと両型片を、各コンベアを加圧窒素
ガス雰囲気で包囲した低酸素環境下で搬送する。以下に
説明するように、パレットおよびコンタクトレンズ型片
のすべての部品は、重合工程前は、製造ライン設備にお
ける種々のステーションを通して、低酸素環境たる窒素
ガス中で取扱われる。
【0047】クランプ機構27(および36)の好まし
い態様の操作を、図6を参照して以下に説明する。本発
明に係る全クランプ機構の操作は、みな以下の好ましい
態様におけるそれとほぼ同じであることに留意された
い。特に、クランプ機構37は、クランプ顎37a,3
7bの下端を押す操作をする一個もしくはそれ以上の空
気圧シリンダ39からなり、このためクランプ顎は、対
応するクランプシャフト42a,42bの回りで回動し
て閉じ、また各固定クランプブロック37c、37d
が、クランプ顎37a,37bに整列して配置してある
パレット12a(図6に破線で示した)を把持できるよ
うにする。図6に示すように、空気圧シリンダ39がコ
ンベア27の下に取り付けられるのに対して、クランプ
顎37a,37bのクランプブロック37c,37d
は、コンベア27両側のちょうど上に位置する。
【0048】パレットを搬送するためには、各供給コン
ベア27,29はそれぞれ、モータ駆動されるベルト3
3a,33bの形で駆動手段を含む。ベルト33aと3
3bは、シーケンス装置40に送られるパレット12
a,12bを支持するのに十分な強さを有する。図4
(b)に示すように、各パレット12a,12bの浮き
上がった下面138には、Nedox RもしくはTuframRが
塗布され、パレットを、プラントのある処理位置におい
てクランプ顎36,37によってベルトの上に保持した
ときや、スライドプレートに沿って押したとき、パレッ
トがスライドできるようになる。
【0049】図7(b)に示すように、シーケンスパレ
ットコンベア32は、モータ駆動ベルト34aの形で駆
動手段34bを含むが、このベルト34aは、30個以
上の対になったパレットセットを種々の充填/成形アセ
ンブリ装置50に搬送するのに十分な強度を有する。図
7(b)に示したモータ駆動手段34bは、前方型片と
後方型片を運ぶ対になったパレットセットを、型片が、
以下に詳述する充填/成形アセンブリ装置50で処理す
るため組み合わされるまで、円滑にかつ一定の速度、好
ましくは約40mm/sec(±10mm/sec)で送れるように
する。遊びローラ34cとテンショナーローラ34d
は、図7(b)に示すように、必要ならば駆動ベルト3
4aの引張り力を調整するために設けられる。同様に、
図7(c)と(d)に示したように、適当なモータ駆動
手段33c,33dはそれぞれ、パレット12a,12
bをそれぞれ運搬するコンベアベルト33a,33bを
駆動する。その結果、パレットは、シーケンス(以下に
詳述)のため各コンベアの終端でその動きが止まるま
で、好ましくは85mm/sec(±10mm/sec)の速度で円
滑かつむらなく送られる。さらに、遊びローラ33eと
テンショナーローラ33fは、図7(c)に示すよう
に、コンベア29の駆動ベルト33bの引張り力を調整
するために設置される。同様に、遊びローラ33gとテ
ンショナーローラ33hは、図7(d)に示すように、
コンベア29の駆動ベルト33aの引張り力を調整する
ために設置される。
【0050】図5(a)は、コンベアベルト33a上の
パレット12Aを運搬するコンベアアセンブリ27を正
面から見た断面図である。図5(a)に示した内容は、
すでに述べたパレットを運搬する他のコンベア29,3
2のいずれにも適用できることは分るであろう。
【0051】図7(a)と8(a)〜(c)は、パレッ
トシステム10のシーケンス装置40の詳細説明図であ
る。シーケンス装置40は、シーケンスコンベア32に
沿った運搬のため、コンベア27からきたパレット12
a(前方型片を収める)を、供給コンベア29からきた
パレット12b(後方型片を収める)の隣に位置させる
二重交差押し機を備える。二重硬化押し機40は、各供
給コンベア27、29の端部27a,29aに位置し、
パレットを、主シーケンスコンベア32に入れるため、
それぞれの供給コンベア27,29からトラック143
に沿って同時に押す第1のアーム141と第2のアーム
142を備える。図78A9に示すように、第1のアー
ム141と第2のアーム142は、図7(a)の二重矢
印で示すように、トラック147に沿って両方向にスラ
イド可能な取付け手段145上に平行に取り付けられ
る。空気圧で作動される持ち上げ手段148は、後に詳
述するように、水平に位置するパレット面の上で、第1
および第2のアーム141,142を上下させるために
設けられる。アーム141と142が上方位置にある間
は、取付け手段145は、トラック147に沿ってスラ
イド可能であり、このため第1および第2のアームは引
き込み状態にあり、ついでその元の位置に到達した後
は、低下させられる。
【0052】シーケンス処理の第1の工程においては、
コンベア27から進められてきたパレット12aの動き
は、図8(a)に示すように、第1のアーム141のち
ょうど前方にある第1の位置「A」で終わる。パレット
12aの前方への動きは、上流側にあるクランプ顎14
6a,146bの対によって止められる。このクランプ
顎146a,146bの対は、一定の間隔で開閉を繰り
返し、一個のパレットを、二重押し機のうちの第1の押
し機アーム141と整列させる。クランプ顎146a,
146bの対が閉じると、パレットの前方への動きは止
められ、複数のパレットは、クランプ止めされたパレッ
トの後方に蓄積する。適当な時間になったら、クランプ
顎146a,146bの対を開いて、パレットを解放す
る。この結果、コンベア27上の蓄積したパレットは前
方へ動いて、第1の先導パレットを、図8(a)に
「A’」で示す、第1の押し機アーム141と整列した
第2の位置に押すことになる。クランプ顎146a,1
46bは、直に閉じて集積した次のパレットをつかみ、
その前方への動きを阻止する。クランプ顎146a,1
46bの開閉は、パレットが順序よく押し機に入ってい
くよう、適当な時間間隔で行われる。
【0053】コンピュータまたはプログラム可能な論理
コントローラに制御された適当な検知の後、二重交差押
し機40のアーム141と142は、第1のアーム14
1が、パレット12Aを、第1のアーム142のちょう
ど前方に位置し、図8(a)に矢印「D」で示した第2
の位置に押すよう、トラック147に沿って、図8
(a)に矢印「C」で示した方向へ、スライドさせられ
る。シーケンス装置の開始操作の間、第2のアーム14
2は、何らのパレットを押すこともない。これは、移動
のため第2のアームの正面に位置しているパレットが一
つもないからである。持ち上げ(リフト)手段はつい
で、取付け手段とアームがトラック147に沿って引き
込み、ついで図8(a)に示したようにその元の位置ま
で低下するよう、第1および第2のアーム141,14
2を持ち上げるように指示を受ける。
【0054】以下の記載は、定常状態でのシーケンス操
作が開始する境界を定めるものである。図8(b)に示
すように、第1および第2のアーム141,142をそ
の元の位置に引き込ませた後、好ましくは、両アームが
上方位置にある間に、コンベア27から前方型片を運ぶ
新しいパレット12aが、上述のようにして空になった
第1の位置(矢印A’で示す)に入り込む。これと同時
に、後方型片用供給コンベア29からきた後方型片を運
ぶパレット12bの前方への動きも、図8(b)に
「B」で示す位置で止まる。後方型片を運搬するパレッ
ト12bを整列させる処理は、上述のパレット12aに
ついて述べたものとほぼ同じである。時間をおきなが
ら、クランプ顎149a,149bは、パレット12b
を挟むために閉止するが、この間コンベア29上にある
他のパレットは、挟まれたパレットの後方に集積する。
クランプ顎部149a,149bはついで、コンベア2
9がパレット12bを第2の押し機アーム142との整
列状態に到るまで押すよう、互いに開いて、パレットを
解放する。クランプ顎部149a,149bは、ただち
に閉止して、集積したパレットの中から次のものを掴
み、その前方への動きを阻止する。図8(b)をみれ
ば、後方型片を運搬するパレット12bが、最初の工程
からきてその前に位置してパレット12aのすぐ隣に位
置し、両パレットは、第2のアーム142と整列した位
置「D」にあることは、容易に観察できる。適当な検知
を行った後、二重交差押し機40のアーム141,14
2はまた、その元々の位置から、矢印「C」で示した方
向に、トラック147に沿ってスライドさせられ、その
結果第1のアーム141は、パレット12aを第2の位
置(矢印「D」)へ、また第2のアーム142は、パレ
ット12a,12の対を第2の位置「D」(図8
(b))から、図8(c)に矢印「E」で示す第3の位
置へ押す。取付け手段145ならびに第1および第2の
押し機アーム141,142は、トラック147上で十
分延びた位置にあり、図8(e)ではで示される。最後
に、押し機アーム141,142は、取付け手段145
とアームがトラック147に沿って引き込み、図7に示
すその元々の位置まで低下するよう、上昇される。第1
および第2のアーム141,142が引き込んでいる
間、パレットの新しいセットがその各位置において装填
される。特に、パレット12aは、図8(b)に
「A’」で示す位置に装填され、パレット12bは、パ
レット12aが前にあった位置の隣の位置「B」に装填
される。そして、以下この手順が繰り返される。
【0055】パレットの新しいセットがその各位置に装
填されている間、空気圧駆動手段148によって操作さ
れる第3の押し機アーム144は、となり合わせのパレ
ット対12a,12bを、コンベア32の駆動ベルト3
4aと係合するよう、図8(c)に矢印「F」で示す方
向に押すように作動される。定常状態での操作において
は、パレットの対12a,12bが順序よくコンベア3
2に沿って、図1と8(c)において、破線で表され、
矢印「F」の方向に移動するコンタクトレンズ製造設備
の充填・成形アセンブリステーションに送られるよう、
上述のシーケンスが繰り返される。前方型片と後方型片
を運搬する対となったパレット12a,12bのセット
は、第2のシーケンス装置55に到達するが、ここでは
その前方片尾動きは、充填装置50への入力に変換され
る。
【0056】図9は、図7(a)から連続して、パレッ
トをコンベア32から充填装置50へ搬送するパレット
の精密取扱い装置55を示す。特に、レンズ型片を運搬
する各パレット12a,12bの動きは、ピストン15
4の押し機154aの正面に当る位置「A」において、
上述の方法で、上流側のクランプ顎153aと153b
の対によって止められる。第1のパレットの動きが停止
すると、パレット12a,12bの代わりの列がその後
方に集積する。クランプ顎153a,153bは、一個
のパレット、例えば後方型片を運搬するパレット12b
がピストン154の押し機154aと整列させるように
開放される。ついで、好ましい態様においては空気圧シ
リンダユニット158によって駆動されるピストン15
4は、パレット12bを、パレットの長さに等しい距離
だけ、矢印「B」の方向にスライドプレート32aに沿
って、ピストン157のピストンヘッド157aと整列
する位置(図9に「C」で示した位置)まで押すよう、
タイミングよく作動される。空気圧を利用した適当な手
段(図示せず)により駆動されるピストン157は、パ
レット12bを、パレットの幅にほぼ等しい距離(±1
mmの誤差)だけ、矢印「D」の方向にトラック32bに
沿って押すよう、タイミングよく作動される。ここで述
べた処理のシーケンスは、パレット12bと12aを正
確な位置合わせして、充填/成形アセンブリステーショ
ン50の充填装置53に交互に入ることができるように
するため、連続的に繰り返される。
【0057】上で簡単に述べたように、図10と12
(a)には、所定量の重合可能モノマーもしくはモノマ
ー混合物が、充填ステーション50の充填装置53の一
部をなす精密充填ノズル242によって前方型片に注入
される。モノマーは、モノマーと前方型片の間に何らか
のガスを取り込むおそれを回避するため、真空下で、交
互に配置されたパレットに運搬される前方型片のそれぞ
れに充填される。本出願人の米国特許出願第08/258,264
号(発明の名称:「コンタクトレンズ成形用の充填とア
センブリに係る方法および装置」,代理人事件整理番号
9004)に詳細に記載したように、重合可能モノマー
混合物は、まずガス抜きして、モノマーの中にかなりの
量のガスが溶解していることのないようにする。これは
ガスが溶解していると、モノマーを充填ノズル242の
比較的高い圧力の下から、前方型片を包囲する不活性ガ
ス、窒素あるいは真空などの条件下に解放したとき泡を
形成するおそれがあるからである。さらに、モノマー中
の酸素濃度は、前方型片に注入する前に、監視される。
【0058】本発明の好ましい態様においては、重合可
能モノマーもしくはモノマー混合物は、型片の空隙をあ
ふれさせて、樹間前成形のおそれをなくすため、約60
μlが、後述するように、前方型片と後方型片組合せの
最終工程において、前方型片に注入される。過剰のモノ
マーは、型片の空隙から除去される。
【0059】以下に、充填ステーション53を、図10
と11を参照して説明する。りゅずは、ステーション5
3の一部断面図である。すでにのべたように、モノマー
は、まず十分にガス抜きをして、充填時もしくは成形組
合せ時に型片に充填したモノマーに泡が生じないように
する。これは泡が生じると、重合時にモノマーのキャビ
テーションを総じて、レンズを欠陥品としたり使用でき
ないものにしてしまうからである。
【0060】ステーション53では、複数のモノマー供
給ライン241が、対応する放出ノズル242に連結さ
れる。このうち、ノズルは、二つが図10に示してある
が、これらは、パレット12aと前方型片131の通り
道の上に直接吊り下がっている。充填ステーション53
は、各モノマー放出ノズル242を受け入れるマニホー
ルドブロック251と真空シール252を備える。真空
シール252は、パレット12aの外周140と共働し
て、モノマーの付着が真空中で行われるように、真空ポ
ンプで排気したとき密封された包囲体をつくるのに使用
される。マニホールドブロックアセンブリ251は、シ
リンダ対253,254上にある固定プラットホーム2
59との間で往復する(以下に図11を参照して説明す
る)。充填モジュール53はまた、内腔スコープチュー
ブ255,256の対を備える。このチューブ対は、必
要ならば内腔スコープ200を通してモノマー充填の際
の検査を可能にする。
【0061】図11に示したように、空気圧モジュール
53は、可動フレーム262に取り付けた短行程空気圧
シリンダ263とこのシリンダの駆動ロッド263aに
より、全体が固定支持フレーム259と固定フレーム2
64の間で垂直に往復運動をする。真空が充填ステーシ
ョンとマニホールド266および真空ライン267を通
して二つのチューブ253,254の一方に形成された
内部マニホールド268に供給される。チューブもしく
はシリンダ253,254は、固定ガイドチューブ25
7,258の間を往復する。マニホールドブロック25
1には、真空マニホールド266と、シール252とパ
レット12aの外周により区画される充填ステーション
53の内部の間で真空の通路をつくる内腔269と26
9(a)により、真空充気室も形成される。
【0062】図11には、パレット12aのめくら穴1
28a,128bとマニホールドブロック251の内部
に延びる光学プローブを備えた内腔スコープ200を示
す。他の内腔スコープチューブ256にはダミーもしく
はブラインド202が設けられ、内腔スコープが使用さ
れないときの、アセンブリステーション53の内部真空
充気室へのアクセスを封じる。
【0063】操作のときは、パレット12aは、先に図
9で説明した材料取扱いピストン157により、充填ス
テーション53まで進む。パレット12aが一旦この位
置までくると、マニホールドアセンブリ251は空気圧
シリンダ263によって下方に往復運動をする。マニホ
ールドアセンブリ251にある真空シール252がパレ
ット12aに係合すると、センサアセンブリ265は始
動し、バルブが開放されて真空がマニホールド266、
真空ライン267、マニホールド268および充気室2
69,269(a)に真空を引き込む。真空は型片空隙
を充填する際に必要な要件ではないが、こうすると窒素
ガスがモノマーと前方型片の間に捕らえられるおそれを
回避できることに留意されたい。パレット12aを囲む
雰囲気は、低酸素の窒素環境であり、チャンバの排気と
は窒素ガスの排気を意味することにも留意されたい。充
填チャンバ内で真空が形成されると、ポンプ(図示せ
ず)は、図10に示すように、モノマーを60μl正確
に各型片131に注入するために作動される。
【0064】モノマーが各型片に導入されると、マニホ
ールド266では真空が破られ、マニホールドアセンブ
リ251は、空気圧駆動手段263によって上方へ送ら
れ、パレット12aを、型片のフランジに界面活性剤を
塗布する装置56へ搬送することが可能にする。
【0065】ステーション50において型片を付着させ
組合せるための第2の装置は、図12(b)に示すスタ
ンプステーション56であり、より詳しくは本出願人の
米国特許出願第0 / , 号(発明の名称:「型片表面
に界面活性剤を適用する方法および装置」)を参照され
たい。操作に際しては、パレット12aの各前方型片を
取り囲む環状フランジ131aは、型片組立てのとき型
片からはみ出た過剰の硬化済モノマーを除去するのに重
要であることが分った界面活性剤の薄い皮膜と一緒にス
タンプパッド221を介してスタンプされる。過剰のモ
ノマー132(ヒドロキシエチルメタクリレートをしよ
うしたときは、「HEMA」と呼ぶ)は、図12(d)
に示すように、フランジ131aと133aの間に移行
し、成形組立てのときに、過剰のHEMAのリング13
2aを形成する。この「HEMAリング」はまた、コン
タクトレンズ132を形成する重合可能モノマーもしく
はモノマー混合物と同時に硬化する。
【0066】過剰のHEMAリング132aは、前方型
片フランジ131aを界面活性剤とともにスタンプする
ことにより、好ましくは後方型片フランジ133aに付
着し、後方型片が型外しされるときに、製造ラインから
除去される。好ましい体湯においては、型片リリース用
界面活性剤は、商品名「Tween 80」 として市販されてい
るポリエチレンオキシドソルビタンモノオレエートであ
る。
【0067】スタンプヘッドステーション56は、複数
のスタンプ221を取り付けられるが、スタンプ221
はそれぞれ、スタンプヘッドステーション56に取り付
けられたピストン222と共働して垂直方向に往復運動
をするように設置される。スタンプヘッドステーション
56では、スタンプ221の数は、パレット12aによ
り運搬される前方型片131の数と相関する。各スタン
プ221はゴム、好ましくはシリコン/ウレタン混合物
からつくられる。
【0068】水平方向にシフト可能なパッド部材(図示
せず)は、スタンプが上方位置にあるときは各スタンプ
221の下端の下に離隔して位置するよう形成される。
パッド部材は、平均孔径10μmの微孔性ポリエチレン
などの適当な微孔性材料からつくられ、界面活性剤(高
濃度でもよい)を含む溶液に含浸される。パッド部材の
上面は、計量装置として働くメッシュサイズ1.2μm
のフィルタ(好ましくはナイロン製)で被覆される。フ
ィルタはまた、パッド部材がスタンプヘッド221の底
部によって押圧され、界面活性剤がパッド部材の底部か
ら頂部まで芯上げされるとき、比較的少量の界面活性剤
だけを通す。
【0069】上述のように、レンズの最終形を定める前
方型片131と後方型片133は、図5(b)に示すよ
うに、モノマー混合物を直接成形するのに使用される。
前方型片131が重合混合物132で一部充填される充
填装置50での充填・スタンプ工程の後、凹型の前方型
片131は、両型片の間に空気の泡が入らないよう真空
下で、後方型片133に覆われる。ついで、得られるレ
ンズが歪みなく適切に配置されるよう、前方型片の周縁
131c上に乗るようにもってくる。各前方および後方
型片の両側から延びるタブ131cと133cは、好ま
しくは、図5(b)に示すように、成形組立ての間は、
型片の取扱いを容易にするため、互いの上に置かれる。
【0070】本発明のアセンブリステーションの操作
を、図12(c)、12(d)、13(a)および14
を参照して説明する。ここで、図13(a)は、アセン
ブリモジュール59の外表面を示し、図13(b)は、
切断線A−A’から延びる二つの分離軸に沿って切断し
た、アセンブリモジュール59の一部断面図である。ア
センブリステーション59は、4個の往復ピストン27
1を含むが、そのうち二つは、図13(b)のA−A線
の左側に、後方型片が付いた状態で示してある。またも
う二つは、図13(b)のA−A線の右側に、後方型片
が付いた状態で、一部が見えるように示してある。好ま
しい態様においては、8個の後方型片を、対応する前方
型片上への載置のため、パレット12b上の八つの位置
のそれぞれから除去するのに、8個の往復ピストンが使
用されることに留意されたい。往復ぴすと271は、真
空ハウジング272内での往復運動のため取り付けら
れ、このピストンとハウジングはともに、主ハウジング
273により搬送され、またこの内部で浮遊状態にあ
る。これら3つの要素271,272および273のそ
れぞれは、お互いに関して、またパレット12bおよび
前方型片を載せたパレット12aに関して、種々の時間
間隔で往復運動をする。
【0071】図13(b)と14において、真空マニホ
ールドハウジング272と主ハウジング273は、シリ
ンダもしくはチューブ274,275上での往復運動の
ために取り付けられ、また往復支持プラットホームを上
下させるサーボモータ277に呼応して往復運動をす
る。駆動モータ277は、ガイドチューブ279,28
0および交差部材281によって、フレーム部材276
に固定される。こうして、静止フレーム部材276、ガ
イドチューブ279,280および交差部材281は、
装置の往復部材に対して静止を保つボックスフレームを
提供する。平行ガイドレール282もまた、静止固定プ
ラットホーム276に対して固定される。前に示したよ
うに、装置に入るパレット12a,12bは、すでに図
9にところで説明した材料取扱い押し機157とコンベ
ア32bによって、パレットガイドレール282を通っ
て進められる。
【0072】図13(b)に示すように、真空マニホー
ルドハウジング272と主ハウジング273は、真空マ
ニホールドハウジング272が、ばね部材283,28
4の対によって下方に付勢された状態で、お互いに対し
て往復運動をする。ばね部材283,284の対は、先
の両ハウジングの両側に位置する。真空マニホールドハ
ウジング272は、ボルト285と286により、主ハ
ウジング273に固着される。ボルトの一つは、図13
(b)において、符号285により断面を示してある。
これらのボルトは上方に進み、主ハウジングに形成され
たくぼみ287のようなくぼみの中へ入り込む。同様
に、往復ピストン271と往復マニホールド部材28
8,289は、二つのハウジング部材272と273の
間に、往復ガイドと支持体を提供する。
【0073】内腔スコープ290と291の対は、内腔
スコープ200と光学プローブ201に対するアクセス
を与えるが、これら二つの要素は、監視もしくは品質管
理のため、アセンブリの空隙に挿入してもよい。内腔ハ
ウジング290,291は、使用しないときは、アセン
ブリハウジング内へ真空を引くため、ブラインド202
によって閉止される。
【0074】操作のときは、後方型片を載せたパレット
12bは、すでに図12(c)のところで説明したよう
に、往復ピストン271の制御の下に進められる。パレ
ットが定位置にあるときは、アセンブリモジュール59
は、空気圧駆動モータ277および交差部材278、な
らびに真空マニホールドハウジングと主ハウジングを下
方に引く往復チューブ274,275によって下方に移
動する。真空マニホールドハウジング272はばね28
3,284によって、下方位置へ付勢されR。そして各
往復ピストン271は、真空魔にマニホールド272の
内部に取り付けられ、そして真空圧シリンダ293の内
部には空気圧が維持さえるために、下方へ付勢される。
空気圧シリンダ293は、充気室203により加圧され
た主ハウジング273の上部に取り付けられる。充気
室、シリンダ293をそれぞれ、共通の空気圧供給器に
接続する。往復ピストン271は、約0.25秒以内
に、パレット12b上の後方型片131に係合した。ま
た真空は、往復ピストン271にある真空マニホールド
を通して引かれる。真空マニホールドは、ラジアル穴2
94(図12(d))を備え、このラジアル穴は、真空
マニホールドハウジング272に形成された環状チャン
バ295と連通する。ラジアル穴は、二つを図13
(b)と14に示した。環状チャンバ通路295はそれ
ぞれ、互いに連結し合い、また共通の充気室97にも連
結する。充気室97は、真空マニホールドハウジング2
72の片側にある環状マニホールド295の4個すべて
を横切って延びる。
【0075】往復真空マニホールド288,289の対
は、真空マニホールド272を主マニホールド273、
図13(b)に断面図で示したチューブ288の一つと
連結する。真空マニホールド288は、穴298で往復
運動をし、真空マニホールド289は、穴299で往復
運動をする。これら往復運動をするマニホールドは、互
いに異なる圧力の下で、アセンブリモジュールの二つの
異なる部分へ真空を送ることを除いて、ほぼ同じもので
ある。
【0076】アセンブリモジュールが行程の最も低い地
点へ到達すると、各後方型片は、往復ピストン271に
おいて引かれた真空によって、パレット12bから取り
はずされる。アセンブリモジュール70全体は、ついで
約0.25秒以内に上方へ進み、空のパレット12bを
コンベア32bに沿ってアセンブリモジュールから搬送
させ、また充填モジュール53でモノマーを充填された
前方型片を満たした新しいパレット12aを挿入させ
る。パレット12aは図9で説明した位置に進むが、テ
ーパのかかった位置合わせピン306,307によっ
て、正確な位置に泡さっる。位置合わせピン306と3
07は、図4(a)に示したように、パレット12aに
形成されたブラインド位置合わせ穴129a,129b
と共働する。ピン306におけるテーパは、型片の正確
な組立てのため、パレットの位置を±0.1mmの範囲内
で合わせるのに充分なものである。
【0077】組立てのサイクルは、外周シール310が
パレット12bの外周140と接触するまで、真空マニ
ホールドハウジング272と主ハウジング273を下方
に押しやることで開始する。外周シールとの接触がなさ
れると、往復運動する交差ヘッド278に隣接する近接
スイッチによって、真空スイッチが作動される。交差ヘ
ッド278は、真空チューブ311と往復運動する駆動
チューブ274の内部を通して引かれる第2の真空源を
作動させ、真空マニホールドハウジング272とプラッ
トホーム12aの間に形成されるチャンバを排気する。
【0078】二つの往復運動する駆動チューブ274,
275において引かれる真空の程度は互いに異なり、チ
ューブ275において引かれる真空が、チューブ274
において引かれる真空よりわずかに大きいことに留意す
べきである。これは、後方型片がモノマーと前方型片に
付着する前においては、往復運動をするピストン271
上に保持されるようにするためである。好ましい態様に
おいては、パレット12bの回りにある真空マニホール
ドで達成される圧力は、5ないし7ミリバールの範囲内
であり、一方、往復ピストン271内で達成される真空
は、3ないし5ミリバールの範囲内である。
【0079】しかし、上方にある主ハウジング273
は、下降を続け、後方型片モノマーと接触させ、またモ
ノマーをゆっくりと外側に変位させて、二つの型片が組
み合わされたとき型片の空隙が充填されるようにする。
ハウジングの周囲で維持される真空は、窒素雰囲気によ
る圧力下で行うよりも迅速な方法で二つの型片を組合せ
る。真空下で型片の組合せを行うと、付着速度は、5mm
/secまで高まるが、真空でない場合は、その速度は、
0.2〜1mm/secで、モノマーの好ましくない撹拌が起
こったり、泡が発生したりして、得られるレンズの質に
悪影響を与える。さらに、もし真空が引かれないとき
は、両型片もしくはモノマーと後方型片の間で窒素が捕
らえられ、レンズの拒絶につながる新たな泡を発生する
おそれが生じる。
【0080】真空マニホールドハウジング272がパレ
ット12aの上に乗っかると、このハウジングはもう下
方には進まないため、二つのマニホールド272と27
3は互いに独立に運行される。しかし、上方にある主ハ
ウジングは、下方への移動を続け、後方型片を付着さ
せ、さらに下降してばね283と286を完全に圧縮す
る。これらのばね部材が圧縮されると、往復ピストン2
71は、後方型片33と、マニホールド273に取り付
けられ、それまで所定の圧力下におかれていた空気圧シ
リンダ293の間で浮遊する。こうして、後方型片にお
いて、空気圧シリンダ293において維持されている空
気圧によって定められるクランプの最終的な圧力が生成
される。この圧力は、ばね部材283,284や駆動モ
ータ277によって生成される圧力によって定められる
のではない。こうすることで、各往復ぴすと271の独
立の往復運動もしくは浮遊が可能になる。このときピス
トンはすべて所定の圧力に加圧される。したがって、型
片が一個整列を乱しただけで、パレット12a上の成形
アセンブリのバッチがすべて破壊されることはない。
【0081】図12(d)ですでに述べたように、クラ
ンプ圧六を適宜加えて、後方型片を前方型片に載せ、前
方型片に形成される分離リング131c131に対して
凸型の湾曲部分をのし得ると、レンズブランク132に
あるモノマーが、過剰のHEMAリング132aにある
モノマーから分離される。また、型片が合わされると、
各往復ピストン271における真空は、まず真空ライン
304にあるバルブ(図示せず)を開放することによっ
て破られる。その後ほどなく、また所定のクランプ時
間、所定のクランプ圧力をかけた後に、真空マニホール
ドハウジングとパレット12aの間の真空は、真空ライ
ン311にあるバルブを開放することによって破られ
る。典型的には、このクランプ時間は0.5〜3秒間で
あるが、1.5秒間が好ましい。クランプ圧力は、レン
ズ当り0.5〜2kgm であるが、1kgm が好ましい。こ
の後、駆動モータ277が作動され、アセンブリモジュ
ール59はすべて、上方に送られ、新しい型へ取り上げ
操作および新しい操作サイクルに備えてリセットされ
る。
【0082】図9に示すように、装置50の成形アセン
ブリモジュール59を送り出すと、後方型片を搬送し終
えたパレット12bは、空になり、射出成形設備30か
ら後方型片の新しいセットを取り上げるため、供給コン
ベア29に再循環される。これを達成するためには、往
復ピストン155とピストンヘッド156を有するピス
トンアセンブリ35を、空になったパレット12bを位
置「E」から、コンベア29bに沿って矢印「F」で示
す方向に押せるようにする。位置「E」では、レンズ型
片取り上げポイントにおいて、後方型片供給コンベア2
9が、再循環のために、パレット12bを拾い上げる。
さらに、図9に示したように、第2の往復ピストン15
5’とピストンヘッド156’は、前方型片パレット1
2aをコンベア27bに沿って、矢印「F」で示す方向
に前方型片供給コンベア27まで押すために設けられ
る。これは、製造ライン制御システムがパレット12a
が次のような型片を有する成形アセンブリを含むことを
指示する場合にのみ行われる。すなわち、整列されてい
なかったり、パレットのくぼみに正しく載せられていな
かったり(すなわち、種々のステーションにおける必要
な滞留時間に関して仕様外となる)、適量のモノマー混
合物を含んでいないことが検出された型片である。エラ
ーの検出は、充填・成形アセンブリステーション50を
含む製造ラインの様々な地点で行われ、ここのパレット
は、再循環のためピストン155’によって拒絶される
べきことを品質管理装置(図示せず)によって合図され
る。コンタクトレンズ製造ラインの設備は、前方型片コ
ンベア27へ再循環される途中の拒絶されたパレット1
2aから成形アセンブリを取り外す吸引通気口装置を含
む。
【0083】図15(a)に示すように、8個のコンタ
クトレンズ成形アセンブリを含むパレット12aは、早
期硬化アセンブリ65に入る前に、コンベア32c上に
ある充填/成形アセンブリ装置50を10mm/sec(±5
mm/sec)の速度で離れる。早期硬化アセンブリ65で
は、前方型片と後方型片がクランプ止めされ、過剰尾モ
ノマーを成形領域から動かし、型片を型片フランジ13
1a,133aと適切に整列させる。後述するように、
型片が圧力をかけてクランプ止めされている間に、重合
組成物は、好ましくは紫外線ランプからとった活性の光
に曝される。典型的には、型片は約40秒間クランプ止
めされ、その間に30秒間活性の凹斜線に曝す。早期硬
化行程が完了した時点で、重合組成物は、混合物全体で
重合が介しされ、一部は重合が済んだゲル状物を形成す
る。早期硬化行程の後は、モノマー/溶媒組成物は、紫
外線オーブン装置75で硬化され、こうしてモノマーの
重合は完結する。このように可視光または紫外線を放射
すると、ポリマーと溶媒の混合物は、ある程度嵩が減っ
て最終的なヒドロゲルレンズの形状になる。
【0084】図15(a)に示すように、コンベア32
cは、早期硬化行程65におけるバッチ処理用の複数の
パレットに似た複数の型を含むパレット12aを集積セ
クション168に送る。集積セクション168は、制御
装置によって一定の時間間隔をおいて先導パレットを、
コンベア32c上で定位置に停止させ、また多数のパレ
ットを停止した先導パレットの後方に次々に集積させ
て、早期硬化装置におけるバッチ処理を可能にする保持
機構166を備える。好ましい態様においては、12個
のパレットが集積して、96個の成形アセンブリを早期
硬化装置65で、製造ラインから6〜16秒間に1個の
割合で新しいパレットを連続的に受け取りながら、30
〜60秒間の長い間バッチモードで処理できるようにす
る。
【0085】図15(a)〜15(e)は、成形クラン
プ・早期硬化装置65で成形アセンブリのバッチ処理を
行うための連続工程を示す。図15(a)は、複数の型
を含む12個のパレット12aを集積セクション168
に送るコンベア32cを示す。図15(a)に示すよう
に、先導パレット12a’は、保持機構166の後方で
停止し、残りのパレットはその後方で集積する。符号1
2a”で示す12個までのパレットが、成形クランプ・
早期硬化アセンブリ69で処理されている間、新しいパ
レットのセットが、集積セクション168に集積し、パ
レットが確実に早期硬化アセンブリに連続的に流れるよ
うにする。
【0086】集積セクション168に12個までのパレ
ットが集積すると、保持機構166は、引き込み、バッ
チ押し機アーム173が矢印「A」(図15(a))で
示す方向に延びて、コンベア32c上の12個のパレッ
トを図15(b)に示すアーム173のアーム171
a,171b内に好便に整列させる。バッチ押し機アー
ム173の二方向・直交水平移動を可能にするために、
適当なトラック機構175と駆動手段(図示せず)が設
けられる。一旦12個のパレットが、バッチ押し機アー
ム173のアーム171aと171bの間に整列する
と、押し機アームは、図15(c)に矢印「B」で示す
水平方向に駆動される。パレットの新しいセットが図1
5(c)に示すバッチ押し機173によって持ち込まれ
ると、成形クランプと早期硬化を終えた12個のパレッ
ト12a”の前のセットは、バッチ押し機173のアー
ム171bによって、同時に早期硬化アセンブリ69か
ら押し出される。図15(c)における紫外線重合オー
ブンの一部露出した箇所を見ると、先の6個からなるパ
レットのセットは、コンベア31aに押し出され、セッ
トは、以下に説明する紫外線循環バッチ重合装置75
(図1)に入るときに、それぞれ6個の二つのバッチに
分割される。
【0087】図15(d)に示すように、12個のパレ
ットからなる新しいバッチが成形クランプと早期硬化の
ために早期硬化装置65に持ち込まれると、バッチ押し
機アーム173は、トラック175に引き込まれ、バッ
チ切り替え装置45のバッチピストンアセンブリ176
は、同時に延びて、前のバッチ(12a”)のうちの他
の6個のパレットをエントリーエリア177まで押す。
このエントリーエリアでは、この6個のパレットは、芯
凱旋循環重合装置75に搬送するための第2のコンベア
に押し戻される。
【0088】バッチピストンアセンブリ176が6個の
パレットをエントリーエリア177に押し入れた後は、
アセンブリ176は、図15(e)に示すその最初の位
置まで引き込む。バッチピストンアセンブリ176が引
き込むと、バッチ押し機アーム173は、図15(e)
に矢印「C」で示した水平方向に延び、6個のパレット
を、図に一部を示した第2のコンベア31bの上に押し
あげる。バッチピストンアセンブリはついで、矢印
「C」の反対方向に移動し、図15(a)に示した位置
まで戻る。アセンブリはここで12個のパレットからな
る次のバッチのアセンブリを待つ。
【0089】図16は、早期硬化装置65の一態様の側
面図である。早期硬化装置は、送り込みコンベア32c
から複数のコンタクトレンズ用型を含む複数のパレット
を受け取る。送り込みコンベア32cは、パレット12
aと成形アセンブリを、包囲物126を窒素で加圧する
低酸素環境へ送る。重合に先立て、モノマーは、レンズ
の劣化を招く酸化を受けやすい状態にある。
【0090】早期硬化装置65の早期硬化アセンブリ6
9は、図16の切り取り部において一部見ることができ
る。本出願人の米国特許出願第08/257,792号(発明の名
称:「重合可能ヒドロゲルの成形クランプと早期硬
化」,代理人事件整理番号9007)に詳細に記載した
ように、アセンブリは、空気圧シリンダ120によって
上下され、コンタクトレンズの型を含むパレットとの係
合状態におかれる。このシリンダは、中間支持ビーム1
21と、往復支持部材123に軸受けされる往復シャフ
ト部材122を昇降させる。早期硬化工程の後は、型片
を含むパレットは、エアーロック機構124を通して、
熱と循環活性放射線によるさらなる硬化のために放出さ
れる。
【0091】図18は、早期硬化アセンブリ69の一部
を示す説明図である。アセンブリ69では、多重の垂直
往復運動が行われる。そのうちの一つは、エアーシリン
ダ120aと往復ビーム121aからの動きに応答す
る。早期硬化装置69が矢印Aで示した方向に下降する
と、複数の環状クランプ手段110がパレット12aに
含まれる各型片の上方環状フランジ133aに係合す
る。複数のクランプ手段110は、装置の往復プラット
ホーム111に取り付けられてこれとともに移動し、矢
印Bで示した方向に沿った第2の往復運動のため、この
プラットホームに弾性的に取り付けられる。
【0092】図18に示すように、クランプ手段110
は、空気ばね、ヘリカルスプリング、あるいは単なるウ
エート等のばね手段112(模式的に示す)によってフ
レーム111内で付勢される。装置が下降すると、クラ
ンプ手段は第1および第2の型片に係合して、ばねもし
くは重量手段112の力でこれらをクランプ止めする。
空気ばねを使用したときは、その力は、空気シリンダ
(図示せず)に加えられる圧力の大きさによって決定さ
れる。図18においては、クランプ手段110は説明の
ため4個の部材からなるように示してあるが、この対応
においては、各型片に1個の割合で、全部で96個のク
ランプ手段がある。
【0093】クランプ装置の上には、複数の活性光線源
114(例えばUVランプ)が設けられる。クランプ手
段が型片をクランプ止めするためにこれらに係合する
と、シャッタ機構115が空気シリンダ116によって
解放され、活性光線源114は、各型片139におい
て、重合可能組成物の重合を開始させる。シャッタ11
5は、その内部に複数の開口113を区画され、光線暴
露通路117を開閉するため、図18に矢印Cで示した
x軸に沿って往復運動をする。
【0094】早期硬化装置69の操作は、空気シリンダ
120aがその往復行程の下端の位置まで作動する時間
の長さによってクランプの持続時間を制御する制御回路
100によって設定される。制御回路100はまた、シ
ャッタ115と空気シリンダ116を操作して暴露時間
を制御しながら、型に入射する放射線の量を制御する。
放射線の強度はまた、ランプ114を型139に対して
手で上げ下げすることによっても調整することができ
る。クランプ手段110によって加えられる力の大きさ
は、約0.1〜2.0Kgf 、好ましくは0.5〜1.0
Kgf の範囲で代えることができ、暴露持続のため、第2
の凸型型片のフランジ133aを第1の凹型型片のフラ
ンジ131aに平行にするために加えられる。クランプ
の力は、制御手段100によって、10〜60秒間、典
型的には40秒間加えられる。約10秒間力を加えた
後、UVランプ114から活性放射線を、組合せた型お
よび重合可能モノマーに照射する。典型的には、UV光
源の強度は2〜4mW/cm2で、この強度の光は、10〜5
0秒間、好ましい態様においては30秒間照射される。
5〜60秒の範囲で照射時間を変えたり、10〜150
mW/cm2の範囲でUVをパルス照射ないし循環照射したり
して、光の強度や暴露時間を種々に変えてもよい。
【0095】型片はまず、紫外線暴露に先立って、モノ
マーと型の空隙の間で平衡に達し、過剰のモノマーを型
の空隙からフランジ131aと133aの間のスペース
に押し出すよう、所定の時間クランプ止めされる。この
結果、そのスペースでは過剰モノマー132aのリング
が形成される(このリングは図5(b)に示したように
ヒドロキシエチルメタクリレートモノマーを使用したと
きはHEMAリングと呼ばれる)。上述のように、前方
型片は、凸型の型片133にきれいに接触するよう、鋭
利な環状の縁136を有し、これによってコンタクトレ
ンズ132はHEMAリング132aから分離される。
暴露前のクランプ時間の間に、過剰のモノマーは型片か
らHEMAリングへ移行し、第2の型片は、分離縁13
6上にきれいに合わさり、型片とモノマーの間では平衡
に達する。
【0096】放射線暴露が終わると、シャッタ115
は、図18に示すように、これを右に移動させることに
よって閉止され、ウェートは、早期硬化アセンブリ69
をプッシュロッド122aによって持ち上げるシリンダ
により解除される。アセンブリ69が持ち上げられる
と、クランプ手段110も持ち上げられて、型やパレッ
トとは接しなくなり、これらを、上述のようにコンベア
31a,31bによって早期硬化手段から搬送させる。
早期硬化の間、システムにおける温度は室温から50℃
の範囲で変えてもよい。
【0097】早期硬化行程が終わると、モノマーは重合
のためになくなっており、得られたレンズはゲル状態と
なり、レンズの最小の厚さ部分、すなわち縁の部分で
は、本体より重合の程度が高い。
【0098】図17は、早期硬化ステーションでパレッ
ト12aをバッチ処理するための第2の態様を示す。図
16と18で説明したように、第1の態様では、UVラ
ンプとクランプ部材を往復運動させて、コンベア手段3
2cによって運搬される型片およびパレットとの係合状
態においたり、これを解除したりした。図17の対応に
おいては、UVランプは静止しており、パレット12a
は、早期硬化のため、コンベア32cからクランプ手段
との係合状態に到るまで持ち上げられた。
【0099】図17の態様で使用されたクランプ手段
は、図18で説明したクランプ手段110を利用するも
のである。この第2の態様においては、複数のクランプ
手段110aは、図17ではローラ174で示されるロ
ーラコンベアの上方に取付けられる。パレット12aの
幅より手前中央側には、複数のリフト台172が設けら
れる。パレット12aの第1列は、リフト台172の頂
点に沿って整列した各パレットの随伴する縁とともにロ
ーラ174の上に乗る。
【0100】パレット12aは、早期硬化装置装填の
際、空気シリンダ185aによって持ち上げられるスト
ップ手段189aによってその位置で整列される。装置
装填の際、ストップ手段189aは上方へ移動され、必
要な数のパレット12aは、早期硬化装置に進められ
る。各列6個のパレットが進められると、第2のストッ
プ手段189は、x軸上での運行に制限を設けるため、
空気シリンダ185bによって持ち上げられる。空気シ
リンダ185cは、リフト台172の中心より高い位置
でパレット12aの縁を整列させるため、ストップ手段
189aと共働で用いられる。パレットが整列すると、
リフト台172は、中間支持フレーム181と符号19
9で示した空気圧モータの対により上方に移動される。
【0101】パレットが図17の位置12a’まで上方
に移動するが、この位置ではパレットはすでに述べたよ
うに、クランプ部材110aと係合する。クランプ部材
110aはそれぞれ、別々の弾性ばねを備えるが(上述
の本出願人による米国出願「重合可能ヒドロゲルの成形
クランプと早期硬化」参照)、これはクランプ手段11
0aと上方の型片を早期硬化の間下方の型片に押しつけ
るためである。
【0102】パレットと型片が、空気シリンダ199に
よって持ち上げられ、第1および第2の型片がクランプ
手段110aによってクランプ止めされると、往復シャ
ッタ115aは、図示のように移動する。すなわち、そ
の複数の開口がクランプ手段110aに形成された中央
部の開口群と整列し、図18で説明した活性の光源11
4aを使って、型片中のモノマーを光線に暴露すること
ができる。クランプ時間と光線への暴露量は、すでに述
べたように、制御回路によって制御される。
【0103】成形アセンブリ139におけるモノマーの
早期硬化に続いて、パレット12aは、図17に示す位
置まで下方に移動され、またコンベアローラ174によ
って、パレットを重合装置まで搬送する次のコンベア
(以下に詳述する)まで進められる。
【0104】すでに記載したように、8個の型片を含む
各パレット12aは、早期硬化装置65を離れると、図
1に示した二つのトラック31a,31bに載っている
紫外線重合アセンブリ75に入る。このUV重合アセン
ブリ75においては、パレットは約5.5mm/secの速度
で運搬される。図19(a)は、UV重合オーブンの平
面図である。
【0105】重合過程が完了すると、二つの型片は型外
し工程で分離され、第1もしくは前方型片にコンタクト
レンズが残される。そしてこれもその後取り外される。
前方および後方型片による成形は1回きりで、その後は
廃棄ないし処分される。
【0106】図19(a)に続く図19(b)に示すよ
うに、成形アセンブリ中に重合により形成されたコンタ
クトレンズを含むパレットは、重合オーブン装置214
を出て、型外しバッファ76に入る。このバッファは、
成形アセンブリを次の型外しにかける態勢にするため、
30〜85℃の温度を有する。図20に示したように、
成形アセンブリを含むパレットは、二つのコンベア31
a、31bに沿って型外しバッファ76を出て、型外し
アセンブリ90に入る。パレットは、コンベアから移送
され、デュアルウォーキングビーム180の各キャリア
182a,183bに沿って位置させられる。図21
(a)〜(c)に示すように、各キャリア182a,1
82biiは、成形アセンブリを含むパレットを型外し
装置90まで正確に移送するよう、水平方向に移動する
複数の互いに離隔したプッシュブロック(符号184a
〜dと186a〜dで示す)を含む。
【0107】パレット12aをコンベア31aから、デ
ュアルウォーキングビーム180の移送ビーム182a
に位置させるため、パレットはまず、図20に示すよう
に上流側にあるクランプ顎186a,186bによって
クランプ止めされる。適当な制御手段による制御の下
で、時間間隔をおく方法により、パレットは解放され、
図21(a)に示すキャリア183aのプッシュブロッ
ク184a,184bの間にあるキャリアガイドトラッ
ク183a,183bの対の上に位置され、型外し装置
90を通る移送に備える。同様にして、パレット12a
をコンベア31bからデュアルウォーキングビーム18
0の移送ビーム182bへ移すには、まるパレットを、
上流側にあるクランプ顎部187a,187b(図2
0)によってクランプ止めし、ついで、型外し装置を通
した正確な移送用のキャリア182bのプッシュブロッ
ク186a,186bの対の間で、キャリアガイドトラ
ック183c,183d(図21(a))の第2の対の
上にタイミングよく位置させる。デュアルウォーキング
ビーム180の移送キャリア182aの操作を以下に詳
述する。この操作の根底をなす原理・方法は、移送キャ
リア182bにも同様に当てはまる。
【0108】デュアルウォーキングビーム180の移送
キャリア182a(182b)の詳細は、図21(a)
〜(d)に示す。図21(a)に示すように、移送キャ
リア182a(182b)は、複数のプッシュブロック
184a,b...等(186a,b,...等)を備
えるが、これらのブロックは、各キャリアビーム179
a(179b)上でパレットの長さにほぼ等しい距離を
おいて、互いに均等間隔で離隔する。各キャリアビーム
179a,179bは、図21(a)で二つの矢印「A
−B」で示される方向に水平方向に往復運動するように
取り付けられる。パレット12aを各ガイドトラック1
83a(183b)および183c(183d)に沿っ
て型外し装置内を進めるためである。そしてキャリアビ
ーム179a,179bは、図21(d)に二つの矢印
「A’−B’」で示す垂直方向に往復運動するようにも
取り付けられる。
【0109】図21(d)に示すように、各ガイドトラ
ック183a,183bは、上述のパレットの溝28
a,28bとそれぞれ合わさるトラックガイドレールも
しくは肩部(ショルダ)188aと188bの対を備え
る。ショルダ188a,188bと、パレットの対応す
るガイドレールノッチ28a,28bの対になったセッ
トは、パレットをキャリアビーム179aで型外し装置
内を進めるとき、これを正確に整列させた状態に保ち、
さらに成形アセンブリ139が外されたとき、パレット
12aの垂直方向の動きを防止する役割も果たす。プッ
シュブロック(例えばブロック184a)の高さは、搬
送ビームが矢印Aで示す位置まで垂直方向に移動すると
き、パレットの縁に係合し、またパレットを取り外し装
置90を通してパレットを進めるとき、パレットの縁と
の係合を解消する程度にする。
【0110】すでに述べ、また図21(a)〜(c)に
示すように、パレット12aはまず、第1の二つのプッ
シュブロック184aと184bの間にある平行なセッ
ト上に位置される。パレットを進めるためには、搬送キ
ャリアビーム179aを、図21(b)の位置Cまで前
方へ駆動する。そうすると、プッシュブロック184
a,184bは、パレット12aに係合し、その位置を
ガイドトラック183a,bに沿って、図21(a)に
示した前の位置から進める。こうして、図21(a)に
示す位置にあるパレット12aは、いまや図21(b)
の破線て示す用に、プッシュブロック184a,184
bの間の位置に移動する。パレット12aを進めるとす
ぐに、移送キャリアビーム179aは垂直方向にキャリ
アレール183a,183bの面の下まで引き込む。そ
の結果、キャリアビーム(およびそのプッシュブロッ
ク)は、パレットの下で、図21(a)において「A」
で示す元々の位置へ水平方向に移動する。
【0111】キャリアビーム179(およびプッシュブ
ロック184a,b,...等)は、その元々の位置へ
水平方向に移動すると、垂直方向にその元の位置へ延び
る。ここでは、プッシュブロック184a,184b
は、図21(c)に示すように、コンベア31aから新
しく位置合わせされたパレット12aに係合する。さら
に、キャリアレール183a,183bの上で進められ
た第1のパレット12aは、今度はプッシュブロック1
84b,184cの間に係合する。デュアルウォーキン
グビーム180の各搬送キャリアビーム179a(17
9b)を連続的に往復運動させることで、パレットは、
成形取り外し装置90を通して正確にかつ連続的に流れ
ることが保証される。以下に、搬送キャリアビーム17
9a(179b)と、ブッシュブロック184a,
b...等(186a,b...等)の水平・垂直方向
の往復運動を可能にする機構を説明する。
【0112】図22は、搬送コンベア182aを示すデ
ュアルウォーキングビーム180の一部切欠側面図であ
る。搬送キャリアビーム179aは、適当な取付け手段
197により、水平方向の移動のためのトラック193
の上に取り付けられる。モータ191と適当な駆動リン
ク192は、移送キャリアビーム179aのトラック1
93に沿った水平方向の移動を正確に制御するために設
けられる。これは、プッシュブロックをキャリアレール
183a,183bに沿ってパレットに係合し、これを
進めるためのものである。さらに、キャリアビーム17
9aは、一連の空気圧シリンダによって垂直方向に引き
込むことができる。図には二つのシリンダ190aと1
90dを示す。シリンダ190a,190dとモータ1
91は、搬送キャリアビームが往復運動と引き込みを同
時に行えるようにするため、制御手段によって正確に制
御される。
【0113】これまでに手術した好ましい態様において
は、デュアルウォーキングビームの搬送キャリアは、コ
ンタクトレンズ成形アセンブリを含むパレットを型外し
装置まで搬送する。そして型外し装置においては、好ま
しくは、前方型片と後方型片のフランジ部分が把持され
て、直接反対方向にあるいはほじくるような力で一定の
角度をつけて互いに引き離される。有利なことに、成形
アセンブリは、重合した製品を型片表面から引き離す操
作を容易にするため、まず穏やかに加熱される。本出願
人の米国特許第08/258,557号(発明の名称:「型外し装
置」,代理人事件整理番号9006)に詳述したよう
に、型外し装置90は、熱量を正確に適用する手段を含
む。熱は蒸気または、ランプもしくはレーザからの赤外
線放射の形で、後方型片に与えられる。熱は、後方型片
を前方型片からプライフィンガー(pry finger)のセット
によって引き離そうとする力が加えられる前に与えられ
る。この力は、型片のフランジ部の重なった部分に形成
された隙間にプライフィンガーを挿入して加える。
【0114】図23(a)と23(b)に示すように、
型外し装置90は、二つのスチーム放出アセンブリ22
7a,227bを運搬する往復ビーム226を備える。
スチーム放出ビームは、デュアルウォーキングビーム1
80の各搬送キャリア182a,183bにょって位置
設定されるパレットそれぞれに一個設けられる。各スチ
ーム放出アセンブリは、8個のスチームヘッドノズル
(符号260)を備えるが、これらのノズルは、分配マ
ニホールドとスチーム熱源(図示せず)に連結される。
こうして、スチーム(蒸気)は、パレット上にある各成
形アセンブリに同時に適用される。熱を適用するため、
図23(a)に示す位置「A」から図23(b)に示す
位置「A’」まで往復ビーム226を延ばす。こうする
と、スチームヘッドユニットは、その対応する成形アセ
ンブリに正確に係合して、注意深く制御した温度および
持続時間でスチームを適用する。図23(b)は、パレ
ット12aと係合状態にあるスチームヘッドアセンブリ
227bのみを示す。
【0115】図23(c)に示すように、スチーム放出
装置227a,227bとスチームノズル260が、後
方型片にスチームを放出している間、プライツールのセ
ット230aを、矢印のように延ばし、パレット12a
の片側にある4個の各レンズ型の前方型片と後方型片の
間に形成された1.5〜3.0mmの隙間に挿入する。同
様に、プライツールのセット230bも、パレット12
aのもう一方の側にある4個の各レンズ型の前方型片と
後方型片の間に形成された隙間に挿入する。
【0116】図23(c)にさらに示すように、プライ
ツール230a,230bの各セットは、プライツール
の底部セットのフィンガー235が前方型片の環状リム
部131cをパレットの表面に引っかけるように、挿入
される。また、プライツール230a,230bの各セ
ットは、その頂部セットのフィンガー236が、その空
気圧駆動手段21の作用によって、コンタクトレンズも
しくは型片の一体性を破壊することなく、後方型片を、
前方型片空垂直方向に分離する(図23(e))ように
も行われる。
【0117】次に、図23(d)に示すように、正確に
制御した量のスチームを放出した顎は、スチーム放出ア
センブリ227a,227bとそのスチームノズル26
0は、対応するスチームヘッド引き込みアセンブリ27
2a,bによって引き込み、吸引カップアセンブリユニ
ット290bがパレット12aと整列するようにする。
図23(a)と23(b)に示すように、各吸引カップ
アセンブリ290a、290bは、ビーム226上での
往復運動のために取り付けられる。そして、各アセンブ
リは、スチーム放出アセンブリ227a、227bが引
き込んだとき、パレット上の対応する成形アセンブリと
の正確な係合のために、8個の吸引カップ(符号28
5)を含む。
【0118】図23(e)に示すように、型外し工程の
最中に、吸引カップアセンブリ290b用の真空吸引が
作動され、フィンガー236を含むプライツールの頂部
は、空気圧駆動手段221によって、プライツール23
5の下部から分離される。空気圧駆動手段221は、各
後方型片133の周縁を押圧して前方型片131から引
き離そうするもので、前方型片はコンタクトレンズを保
持し、プライフィンガー235の下部によって拘束され
る。こうして、後方型片133は対応する前方型片から
効果的に取り外され、吸引カップ285によって保持さ
れる。
【0119】図示はされていないが、プライフィンガー
115、116の上方および下方セットは、最終的には
図23(e)に矢印で示された反対方向に横断するよう
に引き込まれる。その結果、各パレット12aは8個ま
での前方型片とそこに収められたコンタクトレンズを含
むことができるようになり、吸引カップ285は対応す
る後方型片を廃棄のため保持しながら、そのコンベアの
道筋に沿って進むことができる。特に、吸引カップアセ
ンブリ290bは、その元の位置に引き込み、真空は解
除されて、取り外した後方型片は放出される。分離され
た後方型片は、引き込み位置において容器に落され、真
空ライン(図示せず)によって吸引され、廃棄される。
【0120】成形アセンブリが型外し装置において分離
されると、光線への暴露によって重合したコンタクトレ
ンズを収めた前方型片を含む各パレットは、続いて図1
の概念図および図20の詳細図に示した水和アセンブリ
89に搬送される。図20に示すように、水和チャンバ
へ約25mm/secの速度で搬送するため、パレット12a
の動きをデュアルウォーキングビーム180の搬送キャ
リアからコンベア31dへ伝えるのに、引き込み可能な
アーム202a,202bを備えたデュアル押し機20
2が設けられる。水和チャンバへの搬送に先立って、パ
レットに収められた型片の一体性を調べ、誤り(例えば
後方型片が前方型片から分離されていないなど)がない
か判断する。パレットは、上流側のクランプ顎207
a,207bの間にまず挟まれるが、ここではパレット
は誤り(エラー)がないかどうか適当な手段で検知され
る。もし拒絶されたパレットを示すエラーが見つかった
場合は、その特定のパレットと内容物は、図20に示し
たような適当な押し機アセンブリ80によって、コンベ
ア31dから再循環コンベア31eに搬送される。クラ
ンプ顎207a,207bは、拒絶されたパレットを放
出し、押し機アーム80はそのパレットを再循環コンベ
ア31eに押しあげる。拒絶されたパレットは、このコ
ンベア31eに載って、前方型片供給コンベア27に戻
される。上述のように、コンタクトレンズ製造ライン設
備は、成形アセンブリを、前方型片供給コンベア27へ
再循環のために戻されるか、あるいは前方型片供給コン
ベア27上にある状態の拒絶されたパレット12aから
取り外すため、吸引換気装置(図示せず)を備える。
【0121】型外しされたコンタクトレンズアセンブリ
を含むパレットが拒絶されないときは、搬送押し機アセ
ンブリ206を水和アセンブリ89(図1)へ搬送する
ため、これらのパレットは、クランプ顎部207a,b
によりクランプ止めされ、対をなした状態で、コンベア
31dによって運搬される。搬送押し機206へ入る前
に、上流側にあるクランプ顎209a,209bは、パ
レットを一時的にクランプ止めし、パレットの対をその
後方で集積させる。制御手段によって制御されながら、
クランプ止めされたパレットは、一時、二つのパレット
12a,12a’を前方へ運搬するため解放される。こ
の運搬は、移送押し機206の往復可能な押し機アーム
210を図20に示すように整列させるために行う。駆
動手段211は、ついで押し機アーム210をして、二
つのパレットを搬送装置215まで押させる。このパレ
ットとは、詳しくいうと、水和チャンバ89への移送の
ため、各二つのパレットからなる二つまでのセットを収
める平らなプレート219を有するパレット216であ
る。パレットの第1のセットがプレート219に載置さ
れた青、押し機アーム210は、その元の位置(図2
0)まで引き込まれ、二つのパレットの第2のセットを
受け取る。押し機アーム210は、ついで、二つのパレ
ットの第2のセットを、移送押し機216のプレート2
19に入力し、パレットの第1のセットをプレート上ま
で進める。図24(a)は、一時に2個の割合で押し機
アーム210によって押されてきた4個のパレットを含
む移送パレット216の平らなプレート219を示す。
【0122】図20に示すように、搬送パレット216
は、トラック218a,b上での水平往復運動のために
取り付けられる。定常状態においては、適当な駆動手段
(図示せず)が、搬送パレット216と、4個のパレッ
トを運ぶプレート219を、トラック218a,218
bを横断して、図24(a)に矢印「A」で示す方向
に、水和チャンバアセンブリ89に向けて移動させる。
これは、プレート219が図24(b)に矢印「B」で
示した水和アセンブリ搬送ポイントに到達するまで行
う。水和アセンブリ搬送ポイントでは、重合したコンタ
クトレンズを含む前方型片の水和チャンバへの効率的な
移送が行われる。前方型片の移送については、本出願人
の米国特許出願第08/258,556号(発明の名称:「ソフト
コンタクトレンズの水和方法と装置」,代理人事件整理
番号8998)に詳しい記載がある。搬送パレット21
6が搬送ポイントに到達すると、水和アセンブリ89の
真空保持母材(図示せず)は、32個までの前方型片
を、搬送パレット216上の4個のパレットから一時に
除去し、またこれを、脱イオン水浴の正面に位置する適
当な受け入れ装置まで移送するよう作動される。搬送パ
レット216と空のパレット12aを運ぶプレート21
9の搬送は今度はトラック218a,218bに沿って
の、図24(c)に矢印「C」で示す方向における、元
の位置へ戻る運動となる。前方型片を含む新しいパレッ
トのセットが押し機アーム210によってプレート上に
押されるとき、空になったパレットは、プレート219
から取り外され、戻りコンベア31fに送られる。特
に、押し機アーム210は、新しいパレット12aの第
1のセットをプレート219の上に押し、二つの空のパ
レットの第1のセットがプレート219から出て、前方
型片取り上げポイントへ戻る再循環のためコンベア31
fに係合するようにする。同様に、押し機アーム210
は、前に位置していた新しいパレット12aの第1のセ
ットをプレート219の上に押し、二つの空のパレット
の第2のセットがプレート219から出て、前方型片取
り上げポイントへ戻る再循環のためコンベア31fに係
合するようにする。図20に示すように、戻りコンベア
31fは、前方型片供給コンベア27と接続し、空のパ
レットを一時に2個前方型片取り上げポイントへ戻す。
往復運動をする押し機アーム224を有する適当な押し
手段222は、パレットを供給コンベア27の上に押す
が、供給コンベア27では、パレットは前方型片射出成
形アセンブリ20まで搬送され、上述の方法で3個の前
方型片の新しいセットを受け取る。
【0123】以上本発明を好ましい態様に沿って説明し
てきたが、当業者ならば、本発明の趣旨および範囲から
逸脱しない中で、種々の変更が加えられることは理解で
きるであろう。
【0124】本発明の具体的な実施態様は以下の通りで
ある。 1)前記レンズ成形アセンブリの各第1の型片と第2の
型片は、環状の単一面でできたフランジ部を有する請求
項1記載の製造ライン用パレットシステム。 2)前記第1のくぼみはそれぞれ、前記第1の型片と第
2の型片のいずれかの環状フランジ部分を支えるため、
所定深さのくぼんだフランジ領域をさらに含む上記実施
態様1)記載の製造ライン用パレットシステム。 3)前記くぼんだ各フランジ領域は、前記第1の型片と
第2の型片のいずれかの環状フランジ部分が前記パレッ
ト表面とほぼ共面をなすようにするかあるいはこれより
わずかに下に位置させる上記実施態様2)記載の製造ラ
イン用パレットシステム。 4)前記第1の型片と第2の型片は、光学的に良質な表
面を有し、前記パレットの表面に形成される一個もしく
はそれ以上の第1のくぼみは、前記型片を載置したとき
前記その光学的に良質な表面を保護するのに十分な隙間
を与える請求項1記載の製造ライン用パレットシステ
ム。 5)前記第1のくぼみにあるくぼんだフランジ領域は、
前記第1の型片と第2の型片の動きを、その正常な着座
位置から約+0.1mmから−0.1mmの範囲内に収める
上記実施態様2)記載の製造ライン用パレットシステ
ム。 6)前記コンタクトレンズ成形アセンブリの第1の型片
と第2の型片はそれぞれ、前記環状フランジから突出し
てこれと共面をなすタブを有する請求項1記載の製造ラ
イン用パレットシステム。 7)前記第1のくぼみはそれぞれ、さらに前記型片を対
応する第1のくぼみの所定の方位に正常に着座させるた
め、前記第1の型片と第2の型片のいずれかのタブを収
めるくぼんだタブ領域を有する上記実施態様6)記載の
製造ライン用パレットシステム。 8)前記第1のくぼみのくぼんだタブ領域はそれぞれ、
前記第1の型片と第2の型片が前記第1のくぼみに着座
したとき、これら型片を整列させる上記実施態様7)記
載の製造ライン用パレットシステム。 9)前記パレット表面にある位置合わせ手段は、パレッ
ト表面の正確な位置に一個もしくはそれ以上の位置合わ
せブッシングを含む請求項1記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 10)前記一個もしくはそれ以上の位置合わせブッシン
グは、種々のステーションにおいて、前記パレットを約
+0.1mmから−0.1mmの範囲内で正確に位置合わせ
することを可能にする上記実施態様9)記載の製造ライ
ン用パレットシステム。 11)前記コンベア装置は、前記パレットを前記製造ラ
インの所定の部分について案内するレール手段を含み、
前記パレットは、搬送中に前記レール手段と係合するた
めのへこみを有する請求項1記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 12)前記コンベア装置は、前記パレットを前記レール
手段に沿って駆動するウォーキングビーム(walking bea
m)を含む上記実施態様11)記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 13)前記コンベア装置は、パレットを、前記製造ライ
ンに沿って所定の間隔を保ちながら順番に搬送するコン
ベアベルトを含む請求項1記載の製造ライン用パレット
システム。 14)前記コンベア装置は、パレットを、前記製造ライ
ンに沿って所定の間隔を保ちながら順番に搬送する駆動
ローラを含む請求項1記載の製造ライン用パレットシス
テム。 15)前記コンベア装置は、パレットを、前記製造ライ
ンに沿って所定の間隔を保ちながら順番に搬送するピス
トン押し機を含む請求項1記載の製造ライン用パレット
システム。 16)前記パレットは、真空環境を必要とする位置もし
くはそれ以上の処理ステーションで処理を行うとき前記
レール手段に沿って駆動され、前記レール手段は、前記
真空環境が解除されたとき、前記パレットの垂直方向の
動きを防止する上記実施態様11)または12)記載の
製造ライン用パレットシステム。 17)前記パレットの底面は、パレットを製造ラインを
通して駆動するため、前記コンベア装置に係合する請求
項1記載の製造ライン用パレットシステム。 18)前記コンベア装置は、パレットの第1の列と第2
の列を同時に搬送する第1および第2のコンベアベルト
手段を備え、このうち第1のコンベアベルト手段は、前
記第1の型片を運搬するパレットの第1の列を搬送し、
第2のコンベアベルト手段は前記第2の型片を運搬する
パレットの第2の列を搬送する請求項1記載の製造ライ
ン用パレットシステム。 19)前記システムはさらに、前記第1の型片を前記第
1のコンベアベルト手段から運搬するパレットを、第2
の型片を前記第2のコンベアベルト手段から運搬するパ
レットの隣りに配置し、これら隣合って位置するパレッ
トを、製造設備を通してシーケンスコンベア装置上で運
搬するのを可能にする序列づけ手段(シーケンス手段)
を備える上記実施態様18)記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 20)前記システムはさらに、前記製造ライン設備の所
定の位置でバッチ処理ができるよう、前記一連のパレッ
トが前記コンベア装置上に蓄積することを可能にする蓄
積手段を含む上記実施態様13)または14)記載の製
造ライン用パレットシステム。 21)バッチ処理を可能にする前記蓄積手段は、下流側
に、第1のパレットとこの第1のパレットの上流側に位
置する一個もしくはそれ以上のパレットの動きを止め
て、これら一個もしくはそれ以上のパレットの蓄積を可
能にするためのクランプ手段を含む上記実施態様20)
記載の製造ライン用パレットシステム。 22)前記システムはさらに、パレットのバッチ処理の
後前記コンベア上のパレットの序列を保った搬送を可能
にするピストン手段を含む上記実施態様21)記載の製
造ライン用パレットシステム。 23)前記第2の型片は前記成形アセンブリステーショ
ンにおけるコンタクトレンズ型の組立てのためパレット
の第2の列から取り外され、このステーションにおいて
空のパレットが生じ、前記システムはさらに前記空のパ
レットを前記成形アセンブリステーションから、第2の
型片を受け取る前記第2のベルト手段まで再循環させる
手段を含む上記実施態様19)記載の製造ライン用パレ
ットシステム。 24)前記空のパレットを再循環させる手段は、戻りコ
ンベアベルトを含む上記実施態様23)記載の製造ライ
ン用パレットシステム。 25)単一のパレットにある前記一もしくはそれ以上の
第1のくぼみは、第1の型片もしくは第2の型片を受け
取る請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 26)前記パレットの表面は、前記一もしくはそれ以上
の処理ステーションにおける処理中、この表面において
正確な真空を形成するに十分に程度滑らかである請求項
1記載の製造ライン用パレットシステム。 27)前記パレットの表面はさらに、この表面における
前記コンタクトレンズ製造処理の監視を可能にする手段
を含む請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 28)前記パレット表面の監視を可能にする手段は、パ
レット表面において、前記コンタクトレンズ製造設備全
体を通して種々の位置で製造工程を監視する光学監視装
置を収めるめくら穴を含む上記実施態様22)記載の製
造ライン用パレットシステム。 29)前記パレット表面には、第1のくぼみが8個設け
られる請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 30)前記パレットの底部は、前記コンベア装置に沿っ
たパレットのスライドを円滑にするため、潤滑材を塗布
される請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 31)前記潤滑材は、Nedox Rである上記実施態様3
0)記載の製造ライン用パレットシステム。 32)前記潤滑材は、TuframRである上記実施態様3
0)記載の製造ライン用パレットシステム。 33)前記パレットはさらに、コンタクトレンズ製造設
備全体を通して種々の位置で、パレットの識別を可能に
するバーコード手段を含む請求項1記載の製造ライン用
パレットシステム。 34)前記バーコード識別手段は、拒絶されたパレット
を識別する手段を含み、前記パレットシステムはさら
に、識別が終わった後、前記コンベア装置からパレット
を拒絶するピストン手段を含む上記実施態様33)記載
の製造ライン用パレットシステム。 35)前記パレットは、コンタクトレンズ製造ラインの
一部においては、低酸素環境下を、前記コンベア装置に
載せて搬送される請求項1記載の製造ライン用パレット
システム。36)前記低酸素環境は、窒素ガスを含み、
前記パレットは、この窒素ガスの漏 洩なしに、前記低酸素環境を出入りする請求項1記載の
製造ライン用パレットシステム。 37)前記レンズ成形アセンブリの各第1の型片と第2
の型片は、環状の単一面でできたフランジ部を有する請
求項2記載の製造ライン用パレット。 38)前記第1のくぼみはそれぞれ、前記第1の型片と
第2の型片のいずれかの環状フランジ部分を支えるため
のくぼんだフランジ領域をさらに含む上記実施態様3
7)記載の製造ライン用パレット。 39)前記コンタクトレンズ成形アセンブリの第1の型
片と第2の型片はそれぞれ、前記環状フランジから突出
してこれと共面をなすタブを有する請求項2記載の製造
ライン用パレット。 40)前記第1のくぼみはそれぞれ、さらに前記型片
を、対応する第1のくぼみの所定の方位に正常に着座さ
せるため、前記第1の型片と第2の型片のいずれかのタ
ブを収めるくぼんだタブ領域を有する上記実施態様3
9)記載の製造ライン用パレット。 41)前記第1のくぼみにあるくぼんだフランジ領域は
それぞれ、前記第1の型片と第2の型片の動きを、その
正常な着座位置から約+0.1mmから約−0.1mmの範
囲内に収める請求項2記載の製造ライン用パレット。 42)前記第1のくぼみのくぼんだタブ領域はそれぞ
れ、前記第1の型片と第2の型片が前記第1のくぼみに
着座したとき、これら型片を整列させる上記実施態様4
0)記載の製造ライン用パレット。 43)前記パレット表面にある位置合わせ手段は、パレ
ット表面の正確な位置に一個もしくはそれ以上の位置合
わせブッシングを含む請求項2記載の製造ライン用パレ
ット。 44)前記一個もしくはそれ以上の位置合わせブッシン
グは、種々のステーションにおいて、前記パレットを約
+0.1mmから−0.1mmの範囲内で正確に位置合わせ
することを可能にする上記実施態様43)記載の製造ラ
イン用パレット。 45)前記パレットの表面はさらに、この表面における
前記コンタクトレンズ製造処理の監視を可能にする手段
を含む請求項2記載の製造ライン用パレット。 46)前記パレット表面の監視を可能にする手段は、パ
レット表面において、前記コンタクトレンズ製造設備の
特定の位置で製造工程を監視する光学監視装置を収める
第2のくぼみである上記実施態様45)記載の製造ライ
ン用パレット。 47)前記パレットはさらに、コンタクトレンズ製造設
備の特定の位置で、パレットの識別を可能にするバーコ
ード手段を含む請求項2記載の製造ライン用パレット。 48)前記コンタクトレンズ製造ラインは、前記コンタ
クトレンズ成形アセンブリをクランプ止めするクランプ
手段を含むステーションを備え、前記コンベア装置はさ
らに、前記クランプ手段が前記成形アセンブリをクラン
プ止めできるよう、前記コンベア上にある複数のパレッ
トを垂直に持ち上げる手段を含む請求項1記載の製造ラ
イン用パレットシステム。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンタクトレンズ製造設備を通してコンタクトレンズの
前方湾曲型片と後方湾曲型片を運搬するのに十分頑丈な
構造で、型片用支持フレームとして射出成形によるもの
が必要なくなる、再使用可能な一連のパレットを用いる
完全に自動化された製造ライン用のパレットシステムが
提供される。また、本発明によれば、レンズ型の生産に
係るサイクル時間を短縮して製造コストを低減できる頑
丈な構造の、再使用可能な一連のパレットを用いる完全
に自動化された製造ライン用のパレットシステムも提供
される。さらに、本発明によれば、高速でしかも効率的
な方法で、パレット上のコンタクトレンズ型片を、充
填、成形用の組立て、早期効果、重合および取り外しの
各ステーションを含むコンタクトレンズ製造設備を通し
て、自動的に搬送する完全に自動化された製造ライン用
のパレットシステムも提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様に係る製造ライン用パレットシ
ステムの平面図。
【図2】(a)と(b)はそれぞれ、コンタクトレンズ
成形アセンブリの前方湾曲(雌型)型片の平面図および
側部断面図。
【図3】(a)と(b)はそれぞれ、コンタクトレンズ
成形アセンブリの後方湾曲(雄型)型片の平面図および
側部断面図。
【図4】(a)、(b)および(c)はそれぞれ、製造
ライン用パレット12a(12b)の平面図、側面図お
よび底面図。
【図5】(a)は本発明のコンベアベルトに沿って搬送
される製造ライン用パレット12a(12b)の正面断
面図、(b)は製造ライン用パレット12aのくぼみに
位置する、対になった第1および第2の型片131,1
33を含むコンタクトレンズ成形アセンブリ139の詳
細説明図。
【図6】パレットのコンベアに沿った一時的な動きを停
止させる好ましいクランプ機構37の正面断面図。
【図7】(a)は前方湾曲型片と後方湾曲型片をそれぞ
れ、その射出成形アセンブリからコンベア27,29上
にそれぞれ一時停止しているパレットに搬送する装置2
2と24の詳細説明図、(b)はパレットコンベア32
用の駆動ベルトと駆動モータアセンブリの説明図、
(c)は後方湾曲型片配給コンベア29用の駆動ベルト
と駆動モータアセンブリの説明図、(d)は前方湾曲型
片配給コンベア27用の駆動ベルトと駆動モータアセン
ブリの説明図。
【図8】(a)〜(c)はそれぞれ、シーケンスベルト
32上で前方湾曲型片と後方湾曲型片を交互に順序よく
搬送するため前方湾曲型片を収めたパレット12aを後
方湾曲型片を収めたパレット12bの隣に位置設定する
シーケンス装置40の連続過程の説明図。
【図9】パレットをコンベア32から充填/成形アセン
ブリ装置50に搬送する装置55の説明図。
【図10】各型片に所定量のモノマーを充填するのに用
いられる充填ステーションの側方一部断面図。
【図11】往復充填モジュールに対する真空接続の模様
を説明する充填ステーション53の一部断面図。
【図12】(a)〜(d)はそれぞれ、充填/成形アセ
ンブリ装置の各工程における模様を示す説明図、(e)
はモノマーの充填とコンタクトレンズ成形用の組合せに
係る連続的な工程の概念を示す流れ図。
【図13】(a)は充填/組合せステーション50にお
ける成形アセンブリモジュール59外表面の側面図、
(b)は(a)のアセンブリモジュールの一部を断面と
した側面図。
【図14】往復アセンブリステーションを真空とする機
構を説明するアセンブリステーション59の一部を断面
とした側面図。
【図15】(a)ないし(e)は、成形クランプ・早期
硬化装置65において成形用組合せのバッチ処理におけ
る連続工程を示す説明図。
【図16】成形クランプ・早期硬化装置65を通してパ
レットを搬送するパレットコンベア32cの一部切欠説
明図。
【図17】図11に示した成形クランプ・早期硬化装置
65においてパレットを取扱う第2の態様の模様を示す
説明図。
【図18】成形クランプ・早期硬化装置65における成
形クランプ装置69の説明図。
【図19】(a)はレンズを収めるパレットを二つのト
ラックで紫外線により重合するオーブンの平面図、
(b)は型外し工程の前に成形アセンブリの温度を調整
する型外しバッファの平面図。
【図20】パレットをデュアルコンベア31a,31b
から型外しアセンブリまで搬送する流れとパレットを水
和チャンバまで運ぶのにコンベア31dから搬送装置2
15まで搬送する流れを示す製造ライン用パレットシス
テム後端の説明図。
【図21】(a)〜(c)は、パレットの正確な位置決
めが必要な型外しステーションにおいて二軸ウォーキン
グビーム280の搬送キャリア182a,182b上に
あるパレットを進める流れを示す説明図、(d)はノッ
チ188a,188bに反内されながらキャリアガイド
トラック183a,183bに沿って進むパレットを示
す説明図。
【図22】二軸ウォーキングビーム180の一部切欠側
面図。
【図23】(a)は型外し装置90の正面図、(b)は
成形アセンブリを搬送するパレット12aにスチーム熱
を与えるスチーム熱アセンブリの正面図、(c)〜
(e)は後方湾曲型片を前方湾曲型片から分離する流れ
とこの分離に使用される型外し装置を示す説明図。
【図24】(a)〜(c)は材料の重合を終えたコンタ
クトレンズを収めるパレットを水和装置89に移送する
流れを示す説明図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コンタクトレンズ製造ライン用パレッ
トシステム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科用レンズの製造に
係り、特にコンタクトレンズの型片を収めるキャリアを
備えるパレットシステムと、コンタクトレンズ型片を載
せたキャリアを、眼科用コンタクトレンズを自動的に製
造する生産設備を通して搬送するコンベアシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】ヒドロゲルコンタクトレンズを直接成形
する方法は、米国特許第4,495,313 号(ラーセン)、米
国特許第4,680,336 号(ラーセン 他)、米国特許第4,5
65,348号(ラーセン)、米国特許第4,640,489 号(ラー
セン 他)に開示されている。これらの特許はみな、自
動コンタクトレンズ製造方法を開示しており、その方法
によれば、レンズは、モノマーを、後方湾曲型片(上に
なる)と前方湾曲型片(下になる)の間にサンドイッチ
状に挟むことによって形成される。モノマーは重合して
レンズを形成し、ついで型片から取り外され、市販に供
するためさらなる処理と包装を施される。
【0003】現在のところ、ソフトコンタクトレンズの
製造においては、自動および半自動プロセスが用いられ
ているが、生産速度を上げるために必要な高速搬送は達
成されていない。これは、一部には厳格なプロセスプロ
トコルと、良質なコンタクトレンズの製造に必要な許容
差が厳しいものであるせいである。
【0004】上述の米国特許第4,565,348 号(ラーセ
ン)に記載されたように、凸型の型表面をもつ複数の雄
の型片と凹型の型表面をもつ複数の雌の型片は、ソフト
コンタクトレンズ製造プロセスにおいてはプラスチック
フレームの上に支持される。しかし、この方法の欠点
は、プラスチックフレームとこれに支えられるレンズ型
片の成形にかかる時間が長くなることから製造コストが
上昇することである。フレームが頑強なため原材料をよ
り多く載せようとして、これも製造コスト上昇の原因と
なる。さらに、レンズ型片を運搬するための射出成形に
より形成したフレームは、収縮したり反りを生じたりし
て、システムの一体性を妨げ、適当な支持体とならない
ことがある。その上、射出成形で形成したフレームは再
使用ができず、処理が完了した後は廃棄しなければなら
ないため、これもコストアップ要因となる。
【0005】このため、コンタクトレンズ製造設備を通
してコンタクトレンズ型片を運搬するのに十分頑丈な構
造で、型片用支持フレームとして射出成形によるものが
必要なくなる、再使用可能な一連のパレットを用いる完
全に自動化された製造ライン用のパレットシステムが強
く求められている。
【0006】また、レンズの成形時間(サイクル時間)
を短縮して製造コストを低減できる頑丈な構造の、再使
用可能な一連のパレットを用いる完全に自動化された製
造ライン用のパレットシステムも強く求められている。
【0007】さらに、高速でしかも効率的な方法で、パ
レット上のコンタクトレンズ型片を、充填、成形用の組
立て、早期効果、重合および取り外しの各ステーション
を含むコンタクトレンズ製造設備を通して、自動的に搬
送する完全に自動化された製造ライン用のパレットシス
テムも強く求められている。
【0008】そしてまた、コンタクトレンズ製造設備
に、高速での眼科用コンタクトレンズ製造の利便を図る
製造ライン用パレットシステムを設けることも求められ
ている。
【0009】その上、コンタクトレンズ製造設備に、キ
ャリアとなる各パレットが前方湾曲レンズ型片と後方湾
曲レンズ型片のどちらかを運ぶのに使用されるくぼみを
有する、製造ライン用パレットシステムを設けることも
強く求められている。
【0010】さらに、コンタクトレンズ製造設備に、型
片のキャリアパレットが、生産ライン設備の種々のステ
ーションにおいてパレットの正確な位置合わせを可能に
する、製造ライン用パレットシステムを設けることも強
く求められている。
【0011】その他、コンタクトレンズ製造設備の種々
のステーションにおいて、連続モードとバッチモードで
キャリアパレットを搬送するコンベア手段を設けること
も強く求められている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
タクトレンズ製造設備を通してコンタクトレンズの前方
湾曲型片と後方湾曲型片を運搬するのに十分頑丈な構造
で、型片用支持フレームとして射出成形によるものが必
要なくなる、再使用可能な一連のパレットを用いる完全
に自動化された製造ライン用のパレットシステムを提供
することである。
【0013】また、本発明は、レンズ型の生産に係るサ
イクル時間を短縮して製造コストを低減できる頑丈な構
造の、再使用可能な一連のパレットを用いる完全に自動
化された製造ライン用のパレットシステムを提供するこ
とも目的とする。
【0014】さらに、本発明は、高速でしかも効率的な
方法で、パレット上のコンタクトレンズ型片を、充填、
成形用の組立て、早期効果、重合および取り外しの各ス
テーションを含むコンタクトレンズ製造設備を通して、
自動的に搬送する完全に自動化された製造ライン用のパ
レットシステムを提供することも目的とする。
【0015】そしてまた、コンタクトレンズ製造設備
に、高速での眼科用コンタクトレンズ製造の利便を図る
製造ライン用パレットシステムを設けることも本発明の
目的である。
【0016】そしてまた、キャリアパレットが前方湾曲
レンズ型片と後方湾曲レンズ型片のどちらかを収める製
造ライン用パレットシステムをコンタクトレンズ製造設
備に設けることも本発明の目的である。
【0017】さらに、前方湾曲レンズ型片と後方湾曲レ
ンズ型片のどちらかを収めて搬送するキャリアパレット
が、型片を取り外した後も連続的に再循環される製造ラ
イン用パレットシステムをコンタクトレンズ製造設備に
設けることも本発明の目的である。
【0018】さらに、コンタクトレンズ製造設備に、型
片のキャリアパレットが、生産ライン設備の種々のステ
ーションにおいてパレットの正確な位置合わせを可能に
する、自動製造ライン用パレットシステムを設けること
も本発明の目的である。
【0019】その他、コンタクトレンズ製造設備の種々
の処理ステーションにおいて、キャリアパレットを連続
モード(シリアルモード)とバッチモードのどちらかで
搬送し、また特定の処理ステーションに入る前にパレッ
トをシリアルモードからバッチモードへ切り替え、特定
の処理ステーションを出た後にパレットをバッチモード
からシリアルモードへ切り替え手段を提供することも本
発明の目的である。
【0020】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、モノマー組成物を前方湾曲レンズ型片に充填しコン
タクトレンズ成形生成アセンブリを形成する前に、前方
湾曲レンズ型片を収めたパレットを、後方湾曲レンズ型
片を収めたパレットの間に差し挟む手段を含む自動製造
ライン用パレットシステムを提供することも本発明の目
的である。
【0021】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、特定のパレットを拒絶して品質管理能力と生産効率
の向上を図るバーコード識別手段を含む自動製造ライン
用パレットシステムを提供することも本発明の目的であ
る。
【0022】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、種々の設備を通して窒素雰囲気下に包囲される自動
製造ライン用パレットシステムを提供することも本発明
の目的である。
【0023】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、レンズ型材料を前方湾曲型片に充填し、この前方湾
曲型片と後方湾曲型片を組合せて、真空環境下で成形ア
センブリを形成させるキャリアパレットを含む自動製造
ライン用パレットシステムを提供することも本発明の目
的である。
【0024】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、パレットキャリアがコンタクトレンズ型片を、母型
もしくはフレームの必要なく、支持することができる自
動製造ライン用パレットシステムを提供することも本発
明の目的である。
【0025】その他、コンタクトレンズ製造設備におい
て、レンズ型片の光学表面を保護するため、所定深さの
くぼみをもつパレットキャリアを含む支持することがで
きる自動製造ライン用パレットシステムを提供すること
も本発明の目的である。
【0026】上述の目的は、コンタクトレンズの成形材
料を眼科用レンズ生産設備を通して搬送する、コンタク
トレンズ製造ライン用パレットシステムによって達成さ
れる。本発明のコンタクトレンズ製造ライン用パレット
システムは、一個もしくはそれ以上のコンタクトレンズ
成形アセンブリを、コンタクトレンズ製造ラインを通し
て運搬するパレットを備える。このパレットは、第1の
型片もしくはこれと対をなす第2の型片のどちらかを収
める一もしくはそれ以上の第1のくぼみが表面に形成さ
れる。第1および第2の型片は、一緒に配置されたと
き、一つのコンタクトレンズ成形アセンブリを構成す
る。本発明においては、パレットを、生産ラインにある
設備を通してステーションからステーションへ搬送する
コンベア装置も提供される。そしてパレットの表面に
は、生産ライン設備にある一もしくはそれ以上の製造ス
テーションにおいてパレットを正確な位置設定を可能に
する位置合わせ装置が形成される。
【0027】
【実施例】本発明のさらなる利点は、本発明の好ましい
態様を示す添付の図面を参照した以下の詳細な説明によ
って明らかになろう。
【0028】本発明のコンタクトレンズ製造ライン用パ
レットシステムに係る目的および利点は、添付の図面
(同じ要素は数図にわたって同じ参照符号を付してあ
る)とともに、いくつかの好ましい態様についての詳細
な記述を参照すれば、当業者には容易に理解できるであ
ろう。
【0029】図1には、本発明に従って構成されたコン
タクトレンズ製造ライン用パレットシステム10を示
す。以下に詳細に説明するように、パレットシステム1
0は、コンタクトレンズ用熱可塑性前方湾曲型片を製造
するための射出成形アセンブリ20と、コンタクトレン
ズ用熱可塑性後方湾曲型片を製造するための射出成形ア
センブリ30、および序列づけ装置(シーケンス装置)
40を備える。前方湾曲型片用射出成形アセンブリ20
は、一時に8個までの前方湾曲型片を、射出成形アセン
ブリ20から第1のパレットコンベア27に隣接するパ
レット12aまで搬送する装置22を含む。また後方湾
曲型片用射出成形アセンブリ30は、一時に8個までの
後方湾曲型片を、第2のパレットコンベア29に隣接す
るパレット12bまで搬送する装置24を含む。そし
て、シーケンス装置40は、前方湾曲型片を載せたパレ
ット12aを、対応する後方湾曲型片を載せたパレット
12bに隣接して、シーケンスパレットコンベア32上
に載置する。シーケンスパレットコンベア32は全体
を、不活性な窒素ガスのトンネル46を備えた低酸素環
境下に収められる。パレット12a,12bは、まず後
方湾曲型片を載せたパレット12bが、そして次に前方
湾曲型片を載せたパレット12bの順で、ここで交互に
並べられ、約6秒間に1パレットの割合で順序よく、充
填成形アセンブリステーション50まで送られる。図1
図16(e)の流れ図に示すように、充填/成形アセ
ンブリステーション50は、第1の装置53と第2の装
置56および第3の装置59を含む。第1の装置53
は、場合により真空環境下で、コンタクトレンズ形成用
の重合可能な組成物(モノマーの混合物)をパレット1
2aにある各前方湾曲レンズ型片の凹部に導入する。第
2の装置56は、後の後方湾曲型片と硬化した過剰のモ
ノマー(HEMAリング)を充填装置50の顆粒側にあ
る型分離装置20において前方湾曲型片から除去するの
をを容易にするため、前方湾曲型片の環状リムに沿って
界面活性剤を付着させる。そして第3の装置59は、各
コンタクトレンズの成形アセンブリを組合せるもので、
パレット12bから取り上げた各後方湾曲レンズ型片
を、コンベアパレット12aにある対応する前方湾曲型
片上に、所定の配置で、各個同時に載せる。パレット1
2bから取った後方湾曲レンズ型片をそれぞれ、コンベ
アパレット12a上にある対応する前方湾曲レンズ型片
上に同時に載せる操作は、真空環境中で行われる。さら
に、図1に示すように、後方湾曲型片を第2のパレット
12bから除去した後、パレット債循環用のピストンア
センブリ35は、空になった後方湾曲パレット12bが
射出成形アセンブリ30から後方湾曲型片の新しいセッ
トを受け取れるよう、これを、元の後方型片供給コンベ
ア29に押し戻す。
【0030】図1に示すように、完成した成形アセンブ
リを載せたパレット12aは、充填/成形アセンブリス
テーション50を出て、コンベア32cに沿って早期硬
化ステーション50まで搬送される。早期硬化ステーシ
ョン50では、各成形アセンブリに含まれるモノマーの
溶液が部分的に硬化されて、粘性もしくは柔らかいゲル
状態になる。また、ここでは前方および後方湾曲レンズ
型片がそれぞれ、さらにコンタクトレンズの周縁を区画
し、はみ出たものを除去するため、所定の圧力に曝され
る。
【0031】パレットは、早期硬化チャンバ65を出る
と、早期硬化レンズを載せたまま、コンベア32cに沿
って重合チャンバ75まで搬送される。ここでは各成形
アセンブリに収められた早期硬化レンズは、紫外線オー
ブンの中で完全に重合させられ、コンタクトレンズブラ
ンクを形成する。図1に示すように、シーケンスパレッ
トコンベア32cは、成形アセンブリを重合する際、重
合チャンバでの滞留時間を流中区するよう、二つのコン
ベア31aと31bに分けられる。押し機45は、成形
アセンブリを載せた所定個数のパレットがコンベア32
cから二つのコンベア31a,31bまで運行する方向
を定めるのに使用される。
【0032】各成形アセンブリにおける重合可能化合物
が重合して、重合チャンバ75においてコンタクトレン
ズブランクを形成すると、パレットは、オーブンを出た
成形アセンブリに温度調節を施す型外しバッファエリア
76を通って進み、デュアルワーキングビーム180に
沿ってパレットシステム10の終端まで進む。このパレ
ットシステム10の終端には、型分離装置90があり、
成形アセンブリ後方湾曲レンズ型片は、自動的に前方湾
曲レンズ型片から分離され、重合の済んだコンタクトレ
ンズを、下流側の水和ステーション(図示せず)に運ぶ
ため露出させる。型外し工程の後は、押し機アセンブリ
210は、一連のパレット12aを、水和アセンブリ8
9まで運ぶ往復パレット搬送装置215に到るまで押し
続ける。水和アセンブリにおいては、重合済のコンタク
トレンズを収めた各前方レンズ型片は、これらが乗って
いるパレットから同時に取り外され、各コンタクトレン
ズが包装に先立って水和されるよう、適当な水和チャン
バ(図示せず)に置かれる。搬送装置は、順々に空にな
ったパレットをコンベア31fに戻す。そして、ここで
は、押し機アセンブリ222が空になった第1のパレッ
トをコンベア27に戻し、これら第1のパレットは、射
出成形アセンブリ20から前方湾曲レンズ型片の新しい
バッチを受け取るべく搬送される。
【0033】図2(a)と2(b)はそれぞれ、凹型も
しくは前方湾曲型片131の平面図および側面図であ
る。前方湾曲型片131は、対となる前方湾曲型片と後
方湾曲型片からできた成形アセンブリにおいて重合可能
組成物を重合させて行うコンタクトレンズの製造に有用
である。前方型片131は、好ましくはポリスチレンか
ら形成されるが、続くソフトコンタクトレンズの重合を
促進する光の透過を可能にするため、可視光と紫外線を
通す熱可塑性ポリマーで適当なものなら使用することが
できる。ポリスチレンのような適当な熱可塑性ポリマー
は、比較的低い温度で光学特性が良好な表面をつくるよ
う成形できる、流れ特性が良好、成形中に非晶質状態に
とどまる、再結晶しない、例きゃじに収縮の程度が非常
に小さいなどの他の望ましい性質も兼ね備える。
【0034】図2(a)に示すように、前方型片131
は、光学特性が優れた凹型面134aを備えた中央湾曲
部を区画する。そしてこの中央湾曲部の周囲には、円形
の周縁136が延びる。図2(b)に示す周縁136
は、続いて成形されるソフトコンタクトレンズ用の、十
分に区画され、均一な可塑性を有する半径分割線(縁)
を形成するのは望ましいものである。凸型表面134
は、通常凹型表面134aからは離隔されるが、環状の
ほぼ単一面からなるフランジ131Aは表面134a,
134bから凹型面134aの(回転)軸の法面におい
て、外側に放射状に延びるように形成される。凹型面1
34aは、前方型片によって製造するコンタクトレンズ
の前方湾曲(度付き湾曲)と同じ寸法を有し、表面に接
触した重合可能組成物の重合で形成されるコンタクトレ
ンズ表面が光学的に許容できる品質となるよう、十分に
滑らかである。前方型片は、熱を迅速に伝達し、型外し
の際、成形アセンブリから型片を分離するときに加えら
れるほじくる力に耐えるのに十分な厚さ(典型的には
0.8mm)と剛性をもつように設計される。フランジ1
31aは、以下に詳細に説明するように、型片の取扱い
と位置設定を容易にする。前方型片131はさらに、フ
ランジの片側から突出する三角形のタブ131cを区画
する。このタブは、ほぼ単一の面をなし、フランジの面
と平行な面内に収まり、またフランジの面と一体であ
る。
【0035】図3(a)と(b)はそれぞれ、凸型もし
くは後方湾曲型片133の平面図および側面図である。
後方湾曲型片は、上述の前方型片131とすべて同じ設
計であり、詳細は以下に述べる。後方型片133はま
た、好ましくはポリスチレンから形成され、可視光およ
び紫外線に対して透明な熱可塑性材料(例は以下に挙げ
る)で適当なものからもつくることができる。後方湾曲
型片133は、光学特性の良好な凸型面137aとこの
凸型面137aから平行に離隔された凹型面137b、
および環状でほぼ単一面をなすフランジ133aを有す
る中央湾曲部を区画する。フランジ133aは、型片の
取扱いと位置設定を容易にするため、凹型面の(回転)
軸の法面方向において表面137aと137bから外側
に放射状に延びる。凸型面137aは、後方型片によっ
て製造されるコンタクトレンズの後面(角膜に当る側)
湾曲部の寸法より幾分小さい寸法を有し、表面に接触す
る重合可能組成物の重合により形成されるコンタクトレ
ンズの表面が光学的に良質となるよう、十分に滑らかで
ある。後方の湾曲は、たるみが5.6mm、厚さが0.6
mmで後方湾曲フランジ領域133aと前方湾曲フランジ
領域130aが組み合わされたときに1.5〜3.0mm
(図5(b))の隙間を生じ、重合の後機械手段が前方
湾曲型片から後方湾曲型片を取り外せるようにする。後
方湾曲型片は、熱を迅速に伝えられる程度に薄く、しか
も、型外しの再成形アセンブリから型片を分離するのに
加えられるほじくり力に耐え得る程度に厚い。
【0036】上述の前方湾曲型片131と後方湾曲打多
変133はそれぞれ、先に図1について説明した射出成
形アセンブリ20と30から製造される。この射出成形
アセンブリについての詳細は、本出願人の米国特許出願
第0 / , 号(発明の名称:「コンタクトレンズ製造
用の型片と成形アセンブリ」,代理人事件整理番号90
03)を参照されたい。成形の材料は、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチ
レンとアクリロニトリルおよび/またはブタジエンのコ
ポリマー、ポリメチルメタクリレートなどのアクリレー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエステル
等の熱可塑性ポリマーである。成形用の空隙はそれぞ
れ、型片用の光学的に良質な湾曲面とさほど重要ではな
い第2の湾曲面を区画する。
【0037】図4(a)は、レンズ型片を運搬する製造
ライン用パレット12aの平面図である。パレット12
aと12bは、これらが前方型片および後方型片のいず
れかを載せることができるという点において、相互に交
換可能である。図4(a)の好ましい態様においては、
パレット12aは、アルミニウムからつくられ、幅は6
0mmまで、そして長さは120mmである。他の態様にお
いて、パレット12aはステンレススチールからつくる
こともでき、幅は80mmまで、また長さは180mmにも
できる。
【0038】図4(a)に示すように、各パレット12
Aは、複数のくぼみ130bを有する。このくぼみは、
前方型片、後方型片、またはレンズの所望の最終形を決
める前方型片131と後方型片133の対からなるコン
タクトレンズ成形アセンブリ139を収める。図5
(b)は、パレットのくぼみ130b内に収められたそ
のような成形アセンブリ139の例を示す。各くぼみ1
30bの深さは、後方型片の5.6mmのたるみより大き
く、くぼみの内部に収まる後方型片の凸型光学面がパレ
ットのくぼみの凹型面と接触しないようにするのに十分
なものである。コンタクトレンズは、約60μlの重合
可能組成物を、充填/成形アセンブリ装置50において
パレットのくぼみ130bに収めた各前方(凹型)型片
131に注入することにより形成される。組成物の量
は、レンズの望む寸法(すなわち径と厚さ)および前方
型片と後方型片の間に形成される空隙の大きさにより異
なる。ついで後方(凸型)型片133を、重合可能組成
物132の上に載せる。このとき第1の型片と第2の型
片は、これらの回転軸が揃って、それぞれのフランジ1
31aと133aが平行になるように、整列される。
【0039】型片131と133は、前方型片の環状フ
ランジ131aと後方型片の環状フランジ133aを収
め、支持する環状のくぼみ130aに載ったまま搬送さ
れる。図5(b)に示すように、環状のくぼみ130a
の深さは、環状フランジが好ましくはパレット面と共面
をなすかあるいはこれよりわずかに低くなるようにす
る。これは、型片が、くぼみにおさまったとき、パレッ
ト表面より高くならないようにするためである。こうす
ると、型外しアセンブリ90の機械的なほじくりフィン
ガーは、成形アセンブリ139の各型片の環状フランジ
の間につくられる1.5〜3.0mmの隙間の中に収まっ
て外に飛び出すことはない(これについては以下に詳述
する)。そしてまた、こうすると、型外しステーション
における後方型片の取り外し操作の間、ほじくりフィン
ガーの底部セットが成形アセンブリの各前方型片131
をパレット表面に対して拘束することにもなる。さら
に、環状のくぼみ130aは、パレット面を走査する品
質管理用のレーザスキャナ(図示せず)が、パレット面
より上に出た歪んだレンズ型片を容易に検出できるよう
に、パレット面の下に設けられる。くぼみ130aと1
30bの他に、パレット12a,12bもまた複数のあ
る方位に向けたくぼみ130cを有する。れらのくぼ
み130cは、パレットに収めた前方型片と後方型片が
予め定めた角度の位置をとるよう、両型片の三角形のタ
ブ131cと133cを収める。くぼみ130cは、各
くぼみに正常に収まった型片の動きを±0.1mmの範囲
内に防止するように設計される。第2のもしくは後方型
片133の三角形のタブ133cは、前方湾曲タブ13
1cに重なって、二つの型片の回転軸を揃える。
【0040】図4(a)に示すように、パレット表面に
は、前方型片をパレット12aから取り外す水和ステー
ション89に挿入される調節クリップ(図示せず)のた
め、さらにくぼみ130dが設けられる。これについて
の詳細は、本出願人の米国特許出願第08/258,556号(発
明の名称:「ソフトコンタクトレンズを自動的に水和す
る方法と装置」,代理人事件整理番号8998)を参照
されたい。
【0041】図4(a)〜(c)に示すように、本発明
のパレット12aは、製造ライン設備におけるモノマー
の導入とコンタクトレンズ成形アセンブリの最中に、パ
レットの表面に厳密な真空が形成されるように設計され
る。以下に詳述するように、先でつっかえるブシュ12
9aと129bは、パレット12aの両端に位置し、生
産プラントの種々のアセンブリにおけるパレットの正確
な位置設定を可能にする。これらのブシュは、コンタク
トレンズ生産設備における種々のアセンブリを通して、
パレットの正確な位置決めを可能にし、これによって、
最終的な成形アセンブリを組合わせる前に、前方型片の
凹部に重合可能モノマーを注入する間、パレットの外表
面周縁140において形成される厳密な真空シールの整
列を助ける。図4(a)に示すように、各パレット12
a中央部の手前には、取扱い、追跡および品質管理のた
め、バーコード識別子135が設けられる。バーコード
の詳細については、本出願人の米国特許出願第08/257,7
90号(発明の名称:「生産ライン用の追跡および品質管
理システム」,代理人事件整理番号9166)を参照さ
れたい。
【0042】図4(b)と(c)に示し、また以下で詳
述するように、パレット12aの外周縁は、型外し装置
において、対応するガイドレールもしくは肩部に係合し
て、パレットの正確な位置決めを可能にする溝もしくは
へこみ28a,28bを区画する。さらに、溝28a,
28bは、モノマー充填成形アセンブリステーションに
おいて、パレット表面に形成された真空が解除されたと
き、残留真空によってパレットが浮き上がるのを防止す
る手段に係合する。各パレット12a(12b)は、め
くら穴128a(128b)を有し、穴スコープのよう
な監視装置は、この穴に挿入されて、パレット表面にお
いてコンタクトレンズ製造プロセスのリアルタイム監視
を行う。
【0043】図7は、前方型片と後方型片をそれぞれの
射出成形アセンブリ20および30から対応するパレッ
ト12aと12bに搬送する装置22と24を詳細に示
したものである。射出成形アセンブリ20,30の詳細
な説明は、すでに述べた本出願人の米国特許出願第08/2
57,802号(発明の名称:「ソフトコンタクトレンズの低
酸素成形」,代理人事件整理番号8997)を参照され
たい。また、搬送アセンブリ22,24の詳細な説明
は、同じく本出願人の米国特許出願第08/258,267号(発
明の名称:「型から製品を取り外し搬送する装置」,代
理人事件整理番号9002)にある。
【0044】ロボット装置22には、前方型片を射出成
形アセンブリ20から取り外して製品を第1の位置に搬
送する第1のロボットアセンブリ15が設けられる。ま
た、アセンブリ15からきた前方型片を受けとって、製
品を第1の位置から第2の位置へ搬送するために、アセ
ンブリ17が設けられる。そして、ロボットアセンブリ
16は、アセンブリ17から製品(前方型片)を受けと
ってこれらの製品を第2の位置からロボット16によっ
て運搬される前方型片の方位を逆転させる逆転装置38
の逆転ヘッド38aまで搬送するために設けられる。こ
の逆転は、ロボットアセンブリ16が前方型片を、非光
学(凸型)側で取扱い、また前方型片が非光学面をパレ
ット12aに向けて載置されるために必要である。この
ときパレット12aは、アセンブリ22からの前方型片
を受け取るため一時的に停止している。
【0045】各パレットは、成形アセンブリ移し替えの
際、コンベアベルト27,29の上で一時停止する。図
6とに示した好ましい態様においては、クランプ顎3
7a,37bの対(破線で示す)を備えるクランプ機構
37は、コンベア27の両端に位置し、空になったパレ
ット12aをタイミングよく把持し、前方型片が逆転ヘ
ッド38aによってパレット上に載置されるよう、その
動きを止める。
【0046】好ましい態様においては、図1に示した装
置30には、後方型片を取り外して製品を第1の位置に
送る第1のアセンブリ25が設けられる。アセンブリ2
8は、後方型片をアセンブリ25空受け取り、製品を第
1の位置から第2の位置へ搬送するために提供される。
そしてロボットアセンブリ26は、後方型片をアセンブ
リ28から受け取り、これらの製品を、後方型片を載せ
たパレット12bを運搬する後方型片供給コンベア29
に沿って第2の位置から所定の位置へ搬送するために設
けられる。パレット12bは、アセンブリ24から後方
型片を受け取るため一時的に停止させられていたもので
ある。図6〜10に示す好ましい態様においては、クラ
ンプ顎36a,36bの対を含むクランプ機構36は、
空になったパレット12bをタイミングよく挟み付け
て、後方型片をロボットアセンブリ26によってパレッ
ト上に位置させている間、コンベア29上でその動きを
止めることができる位置に設置される。それぞれの射出
成形アセンブリから出てきた前方型片と後方型片の位置
付けは、低酸素環境、好ましくは窒素環境下で行われる
ことに注意されたい。さらに、送り込みコンベア32、
すなわち前方型片用コンベア27と後方型片用コンベア
29は、パレット12aと両型片を、各コンベアを加圧
窒素ガス雰囲気で包囲した低酸素環境下で搬送する。以
下に説明するように、パレットおよびコンタクトレンズ
型片のすべての部品は、重合工程前は、製造ライン設備
における種々のステーションを通して、低酸素環境たる
窒素ガス中で取扱われる。
【0047】クランプ機構27(および36)の好まし
い態様の操作を、図6を参照して以下に説明する。本発
明に係る全クランプ機構の操作は、みな以下の好ましい
態様におけるそれとほぼ同じであることに留意された
い。特に、クランプ機構37は、クランプ顎37a,3
7bの下端を押す操作をする一個もしくはそれ以上の空
気圧シリンダ39からなり、このためクランプ顎は、対
応するクランプシャフト42a,42bの回りで回動し
て閉じ、また各固定クランプブロック37c、37d
が、クランプ顎37a,37bに整列して配置してある
パレット12a(図6に破線で示した)を把持できるよ
うにする。図6に示すように、空気圧シリンダ39がコ
ンベア27の下に取り付けられるのに対して、クランプ
顎37a,37bのクランプブロック37c,37d
は、コンベア27両側のちょうど上に位置する。
【0048】パレットを搬送するためには、各供給コン
ベア27,29はそれぞれ、モータ駆動されるベルト3
3a,33bの形で駆動手段を含む。ベルト33aと3
3bは、シーケンス装置40に送られるパレット12
a,12bを支持するのに十分な強さを有する。図4
(b)に示すように、各パレット12a,12bの浮き
上がった下面138には、Nedox RもしくはTuframRが
塗布され、パレットを、プラントのある処理位置におい
てクランプ顎36,37によってベルトの上に保持した
ときや、スライドプレートに沿って押したとき、パレッ
トがスライドできるようになる。
【0049】図8に示すように、シーケンスパレットコ
ンベア32は、モータ駆動ベルト34aの形で駆動手段
34bを含むが、このベルト34aは、30個以上の対
になったパレットセットを種々の充填/成形アセンブリ
装置50に搬送するのに十分な強度を有する。図8に示
したモータ駆動手段34bは、前方型片と後方型片を運
ぶ対になったパレットセットを、型片が、以下に詳述す
る充填/成形アセンブリ装置50で処理するため組み合
わされるまで、円滑にかつ一定の速度、好ましくは約4
0mm/sec(±10mm/sec)で送れるようにする。遊びロ
ーラ34cとテンショナーローラ34dは、図8に示す
ように、必要ならば駆動ベルト34aの引張り力を調整
するために設けられる。同様に、図9と10に示したよ
うに、適当なモータ駆動手段33c,33dはそれぞ
れ、パレット12a,12bをそれぞれ運搬するコンベ
アベルト33a,33bを駆動する。その結果、パレッ
トは、シーケンス(以下に詳述)のため各コンベアの終
端でその動きが止まるまで、好ましくは85mm/sec(±
10mm/sec)の速度で円滑かつむらなく送られる。さら
に、遊びローラ33eとテンショナーローラ33fは、
図9に示すように、コンベア29の駆動ベルト33bの
引張り力を調整するために設置される。同様に、遊びロ
ーラ33gとテンショナーローラ33hは、図10に示
すように、コンベア29の駆動ベルト33aの引張り力
を調整するために設置される。
【0050】図5(a)は、コンベアベルト33a上の
パレット12Aを運搬するコンベアアセンブリ27を正
面から見た断面図である。図5(a)に示した内容は、
すでに述べたパレットを運搬する他のコンベア29,3
2のいずれにも適用できることは分るであろう。
【0051】図711(a),(b),12は、パレ
ットシステム10のシーケンス装置40の詳細説明図で
ある。シーケンス装置40は、シーケンスコンベア32
に沿った運搬のため、コンベア27からきたパレット1
2a(前方型片を収める)を、供給コンベア29からき
たパレット12b(後方型片を収める)の隣に位置させ
る二重交差押し機を備える。二重硬化押し機40は、各
供給コンベア27、29の端部27a,29aに位置
し、パレットを、主シーケンスコンベア32に入れるた
め、それぞれの供給コンベア27,29からトラック1
43に沿って同時に押す第1のアーム141と第2のア
ーム142を備える。図7に示すように、第1のアーム
141と第2のアーム142は、図7の二重矢印で示す
ように、トラック147に沿って両方向にスライド可能
な取付け手段145上に平行に取り付けられる。空気圧
で作動される持ち上げ手段148は、後に詳述するよう
に、水平に位置するパレット面の上で、第1および第2
のアーム141,142を上下させるために設けられ
る。アーム141と142が上方位置にある間は、取付
け手段145は、トラック147に沿ってスライド可能
であり、このため第1および第2のアームは引き込み状
態にあり、ついでその元の位置に到達した後は、低下さ
せられる。
【0052】シーケンス処理の第1の工程においては、
コンベア27から進められてきたパレット12aの動き
は、図11(a)に示すように、第1のアーム141の
ちょうど前方にある第1の位置「A」で終わる。パレッ
ト12aの前方への動きは、上流側にあるクランプ顎1
46a,146bの対によって止められる。このクラン
プ顎146a,146bの対は、一定の間隔で開閉を繰
り返し、一個のパレットを、二重押し機のうちの第1の
押し機アーム141と整列させる。クランプ顎146
a,146bの対が閉じると、パレットの前方への動き
は止められ、複数のパレットは、クランプ止めされたパ
レットの後方に蓄積する。適当な時間になったら、クラ
ンプ顎146a,146bの対を開いて、パレットを解
放する。この結果、コンベア27上の蓄積したパレット
は前方へ動いて、第1の先導パレットを、図11(a)
に「A’」で示す、第1の押し機アーム141と整列し
た第2の位置に押すことになる。クランプ顎146a,
146bは、直に閉じて集積した次のパレットをつか
み、その前方への動きを阻止する。クランプ顎146
a,146bの開閉は、パレットが順序よく押し機に入
っていくよう、適当な時間間隔で行われる。
【0053】コンピュータまたはプログラム可能な論理
コントローラに制御された適当な検知の後、二重交差押
し機40のアーム141と142は、第1のアーム14
1が、パレット12Aを、第1のアーム142のちょう
ど前方に位置し、図11(a)に矢印「D」で示した第
2の位置に押すよう、トラック147に沿って、図11
(a)に矢印「C」で示した方向へ、スライドさせられ
る。シーケンス装置の開始操作の間、第2のアーム14
2は、何らのパレットを押すこともない。これは、移動
のため第2のアームの正面に位置しているパレットが一
つもないからである。持ち上げ(リフト)手段はつい
で、取付け手段とアームがトラック147に沿って引き
込み、ついで図11(a)に示したようにその元の位置
まで低下するよう、第1および第2のアーム141,1
42を持ち上げるように指示を受ける。
【0054】以下の記載は、定常状態でのシーケンス操
作が開始する境界を定めるものである。図11(b)
示すように、第1および第2のアーム141,142を
その元の位置に引き込ませた後、好ましくは、両アーム
が上方位置にある間に、コンベア27から前方型片を運
ぶ新しいパレット12aが、上述のようにして空になっ
た第1の位置(矢印A’で示す)に入り込む。これと同
時に、後方型片用供給コンベア29からきた後方型片を
運ぶパレット12bの前方への動きも、図11(b)
「B」で示す位置で止まる。後方型片を運搬するパレッ
ト12bを整列させる処理は、上述のパレット12aに
ついて述べたものとほぼ同じである。時間をおきなが
ら、クランプ顎149a,149bは、パレット12b
を挟むために閉止するが、この間コンベア29上にある
他のパレットは、挟まれたパレットの後方に集積する。
クランプ顎部149a,149bはついで、コンベア2
9がパレット12bを第2の押し機アーム142との整
列状態に到るまで押すよう、互いに開いて、パレットを
解放する。クランプ顎部149a,149bは、ただち
に閉止して、集積したパレットの中から次のものを掴
み、その前方への動きを阻止する。図11(b)をみれ
ば、後方型片を運搬するパレット12bが、最初の工程
からきてその前に位置してパレット12aのすぐ隣に位
置し、両パレットは、第2のアーム142と整列した位
置「D」にあることは、容易に観察できる。適当な検知
を行った後、二重交差押し機40のアーム141,14
2はまた、その元々の位置から、矢印「C」で示した方
向に、トラック147に沿ってスライドさせられ、その
結果第1のアーム141は、パレット12aを第2の位
置(矢印「D」)へ、また第2のアーム142は、パレ
ット12a,12の対を第2の位置「D」(図11
(b))から、図12に矢印「E」で示す第3の位置へ
押す。取付け手段145ならびに第1および第2の押し
機アーム141,142は、トラック147上で十分延
びた位置にあり、図12では破線で示される。最後に、
押し機アーム141,142は、取付け手段145とア
ームがトラック147に沿って引き込み、図7に示すそ
の元々の位置まで低下するよう、上昇される。第1およ
び第2のアーム141,142が引き込んでいる間、パ
レットの新しいセットがその各位置において装填され
る。特に、パレット12aは、図11(b)に「A’」
で示す位置に装填され、パレット12bは、パレット1
2aが前にあった位置の隣の位置「B」に装填される。
そして、以下この手順が繰り返される。
【0055】パレットの新しいセットがその各位置に装
填されている間、空気圧駆動手段148によって操作さ
れる第3の押し機アーム144は、となり合わせのパレ
ット対12a,12bを、コンベア32の駆動ベルト3
4aと係合するよう、図12に矢印「F」で示す方向に
押すように作動される。定常状態での操作においては、
パレットの対12a,12bが順序よくコンベア32に
沿って、図1と12において、破線で表され、矢印
「F」の方向に移動するコンタクトレンズ製造設備の充
填・成形アセンブリステーションに送られるよう、上述
のシーケンスが繰り返される。前方型片と後方型片を運
搬する対となったパレット12a,12bのセットは、
第2のシーケンス装置55に到達するが、ここではその
前方片尾動きは、充填装置50への入力に変換される。
【0056】図13は、図7から連続して、パレットを
コンベア32から充填装置50へ搬送するパレットの精
密取扱い装置55を示す。特に、レンズ型片を運搬する
各パレット12a,12bの動きは、ピストン154の
押し機154aの正面に当る位置「A」において、上述
の方法で、上流側のクランプ顎153aと153bの対
によって止められる。第1のパレットの動きが停止する
と、パレット12a,12bの代わりの列がその後方に
集積する。クランプ顎153a,153bは、一個のパ
レット、例えば後方型片を運搬するパレット12bがピ
ストン154の押し機154aと整列させるように開放
される。ついで、好ましい態様においては空気圧シリン
ダユニット158によって駆動されるピストン154
は、パレット12bを、パレットの長さに等しい距離だ
け、矢印「B」の方向にスライドプレート32aに沿っ
て、ピストン157のピストンヘッド157aと整列す
る位置(図13に「C」で示した位置)まで押すよう、
タイミングよく作動される。空気圧を利用した適当な手
段(図示せず)により駆動されるピストン157は、パ
レット12bを、パレットの幅にほぼ等しい距離(±1
mmの誤差)だけ、矢印「D」の方向にトラック32bに
沿って押すよう、タイミングよく作動される。ここで述
べた処理のシーケンスは、パレット12bと12aを正
確な位置合わせして、充填/成形アセンブリステーショ
ン50の充填装置53に交互に入ることができるように
するため、連続的に繰り返される。
【0057】上で簡単に述べたように、図14と16
(a)には、所定量の重合可能モノマーもしくはモノマ
ー混合物が、充填ステーション50の充填装置53の一
部をなす精密充填ノズル242によって前方型片に注入
される。モノマーは、モノマーと前方型片の間に何らか
のガスを取り込むおそれを回避するため、真空下で、交
互に配置されたパレットに運搬される前方型片のそれぞ
れに充填される。本出願人の米国特許出願第08/258,264
号(発明の名称:「コンタクトレンズ成形用の充填とア
センブリに係る方法および装置」,代理人事件整理番号
9004)に詳細に記載したように、重合可能モノマー
混合物は、まずガス抜きして、モノマーの中にかなりの
量のガスが溶解していることのないようにする。これは
ガスが溶解していると、モノマーを充填ノズル242の
比較的高い圧力の下から、前方型片を包囲する不活性ガ
ス、窒素あるいは真空などの条件下に解放したとき泡を
形成するおそれがあるからである。さらに、モノマー中
の酸素濃度は、前方型片に注入する前に、監視される。
【0058】本発明の好ましい態様においては、重合可
能モノマーもしくはモノマー混合物は、型片の空隙をあ
ふれさせて、樹間前成形のおそれをなくすため、約60
μlが、後述するように、前方型片と後方型片組合せの
最終工程において、前方型片に注入される。過剰のモノ
マーは、型片の空隙から除去される。
【0059】以下に、充填ステーション53を、図14
と15を参照して説明する。りゅずは、ステーション5
3の一部断面図である。すでにのべたように、モノマー
は、まず十分にガス抜きをして、充填時もしくは成形組
合せ時に型片に充填したモノマーに泡が生じないように
する。これは泡が生じると、重合時にモノマーのキャビ
テーションを総じて、レンズを欠陥品としたり使用でき
ないものにしてしまうからである。
【0060】ステーション53では、複数のモノマー供
給ライン241が、対応する放出ノズル242に連結さ
れる。このうち、ノズルは、二つが図14に示してある
が、これらは、パレット12aと前方型片131の通り
道の上に直接吊り下がっている。充填ステーション53
は、各モノマー放出ノズル242を受け入れるマニホー
ルドブロック251と真空シール252を備える。真空
シール252は、パレット12aの外周140と共働し
て、モノマーの付着が真空中で行われるように、真空ポ
ンプで排気したとき密封された包囲体をつくるのに使用
される。マニホールドブロックアセンブリ251は、シ
リンダ対253,254上にある固定プラットホーム2
59との間で往復する(以下に図15を参照して説明す
る)。充填モジュール53はまた、内腔スコープチュー
ブ255,256の対を備える。このチューブ対は、必
要ならば内腔スコープ200を通してモノマー充填の際
の検査を可能にする。
【0061】図15に示したように、空気圧モジュール
53は、可動フレーム262に取り付けた短行程空気圧
シリンダ263とこのシリンダの駆動ロッド263aに
より、全体が固定支持フレーム259と固定フレーム2
64の間で垂直に往復運動をする。真空が充填ステーシ
ョンとマニホールド266および真空ライン267を通
して二つのチューブ253,254の一方に形成された
内部マニホールド268に供給される。チューブもしく
はシリンダ253,254は、固定ガイドチューブ25
7,258の間を往復する。マニホールドブロック25
1には、真空マニホールド266と、シール252とパ
レット12aの外周により区画される充填ステーション
53の内部の間で真空の通路をつくる内腔269と26
9(a)により、真空充気室も形成される。
【0062】図15には、パレット12aのめくら穴1
28a,128bとマニホールドブロック251の内部
に延びる光学プローブを備えた内腔スコープ200を示
す。他の内腔スコープチューブ256にはダミーもしく
はブラインド202が設けられ、内腔スコープが使用さ
れないときの、アセンブリステーション53の内部真空
充気室へのアクセスを封じる。
【0063】操作のときは、パレット12aは、先に
13で説明した材料取扱いピストン157により、充填
ステーション53まで進む。パレット12aが一旦この
位置までくると、マニホールドアセンブリ251は空気
圧シリンダ263によって下方に往復運動をする。マニ
ホールドアセンブリ251にある真空シール252がパ
レット12aに係合すると、センサアセンブリ265は
始動し、バルブが開放されて真空がマニホールド26
6、真空ライン267、マニホールド268および充気
室269,269(a)に真空を引き込む。真空は型片
空隙を充填する際に必要な要件ではないが、こうすると
窒素ガスがモノマーと前方型片の間に捕らえられるおそ
れを回避できることに留意されたい。パレット12aを
囲む雰囲気は、低酸素の窒素環境であり、チャンバの排
気とは窒素ガスの排気を意味することにも留意された
い。充填チャンバ内で真空が形成されると、ポンプ(図
示せず)は、図14に示すように、モノマーを60μl
正確に各型片131に注入するために作動される。
【0064】モノマーが各型片に導入されると、マニホ
ールド266では真空が破られ、マニホールドアセンブ
リ251は、空気圧駆動手段263によって上方へ送ら
れ、パレット12aを、型片のフランジに界面活性剤を
塗布する装置56へ搬送することが可能にする。
【0065】ステーション50において型片を付着させ
組合せるための第2の装置は、図16(b)に示すスタ
ンプステーション56であり、より詳しくは本出願人の
米国特許出願第0 / , 号(発明の名称:「型片表面
に界面活性剤を適用する方法および装置」)を参照され
たい。操作に際しては、パレット12aの各前方型片を
取り囲む環状フランジ131aは、型片組立てのとき型
片からはみ出た過剰の硬化済モノマーを除去するのに重
要であることが分った界面活性剤の薄い皮膜と一緒にス
タンプパッド221を介してスタンプされる。過剰のモ
ノマー132(ヒドロキシエチルメタクリレートをしよ
うしたときは、「HEMA」と呼ぶ)は、図16(d)
に示すように、フランジ131aと133aの間に移行
し、成形組立てのときに、過剰のHEMAのリング13
2aを形成する。この「HEMAリング」はまた、コン
タクトレンズ132を形成する重合可能モノマーもしく
はモノマー混合物と同時に硬化する。
【0066】過剰のHEMAリング132aは、前方型
片フランジ131aを界面活性剤とともにスタンプする
ことにより、好ましくは後方型片フランジ133aに付
着し、後方型片が型外しされるときに、製造ラインから
除去される。好ましい体湯においては、型片リリース用
界面活性剤は、商品名「Tween 80」 として市販されてい
るポリエチレンオキシドソルビタンモノオレエートであ
る。
【0067】スタンプヘッドステーション56は、複数
のスタンプ221を取り付けられるが、スタンプ221
はそれぞれ、スタンプヘッドステーション56に取り付
けられたピストン222と共働して垂直方向に往復運動
をするように設置される。スタンプヘッドステーション
56では、スタンプ221の数は、パレット12aによ
り運搬される前方型片131の数と相関する。各スタン
プ221はゴム、好ましくはシリコン/ウレタン混合物
からつくられる。
【0068】水平方向にシフト可能なパッド部材(図示
せず)は、スタンプが上方位置にあるときは各スタンプ
221の下端の下に離隔して位置するよう形成される。
パッド部材は、平均孔径10μmの微孔性ポリエチレン
などの適当な微孔性材料からつくられ、界面活性剤(高
濃度でもよい)を含む溶液に含浸される。パッド部材の
上面は、計量装置として働くメッシュサイズ1.2μm
のフィルタ(好ましくはナイロン製)で被覆される。フ
ィルタはまた、パッド部材がスタンプヘッド221の底
部によって押圧され、界面活性剤がパッド部材の底部か
ら頂部まで芯上げされるとき、比較的少量の界面活性剤
だけを通す。
【0069】上述のように、レンズの最終形を定める前
方型片131と後方型片133は、図5(b)に示すよ
うに、モノマー混合物を直接成形するのに使用される。
前方型片131が重合混合物132で一部充填される充
填装置50での充填・スタンプ工程の後、凹型の前方型
片131は、両型片の間に空気の泡が入らないよう真空
下で、後方型片133に覆われる。ついで、得られるレ
ンズが歪みなく適切に配置されるよう、前方型片の周縁
131c上に乗るようにもってくる。各前方および後方
型片の両側から延びるタブ131cと133cは、好ま
しくは、図5(b)に示すように、成形組立ての間は、
型片の取扱いを容易にするため、互いの上に置かれる。
【0070】本発明のアセンブリステーションの操作
を、図16(c)16(d)17および19を参照
して説明する。ここで、図17は、アセンブリモジュー
ル59の外表面を示し、図18は、切断線A−A’から
延びる二つの分離軸に沿って切断した、アセンブリモジ
ュール59の一部断面図である。アセンブリステーショ
ン59は、4個の往復ピストン271を含むが、そのう
ち二つは、図18のA−A線の左側に、後方型片が付い
た状態で示してある。またもう二つは、図18のA−A
線の右側に、後方型片が付いた状態で、一部が見えるよ
うに示してある。好ましい態様においては、8個の後方
型片を、対応する前方型片上への載置のため、パレット
12b上の八つの位置のそれぞれから除去するのに、8
個の往復ピストンが使用されることに留意されたい。往
復ぴすと271は、真空ハウジング272内での往復運
動のため取り付けられ、このピストンとハウジングはと
もに、主ハウジング273により搬送され、またこの内
部で浮遊状態にある。これら3つの要素271,272
および273のそれぞれは、お互いに関して、またパレ
ット12bおよび前方型片を載せたパレット12aに関
して、種々の時間間隔で往復運動をする。
【0071】図18と19において、真空マニホールド
ハウジング272と主ハウジング273は、シリンダも
しくはチューブ274,275上での往復運動のために
取り付けられ、また往復支持プラットホームを上下させ
るサーボモータ277に呼応して往復運動をする。駆動
モータ277は、ガイドチューブ279,280および
交差部材281によって、フレーム部材276に固定さ
れる。こうして、静止フレーム部材276、ガイドチュ
ーブ279,280および交差部材281は、装置の往
復部材に対して静止を保つボックスフレームを提供す
る。平行ガイドレール282もまた、静止固定プラット
ホーム276に対して固定される。前に示したように、
装置に入るパレット12a,12bは、すでに図13
ところで説明した材料取扱い押し機157とコンベア3
2bによって、パレットガイドレール282を通って進
められる。
【0072】図18に示すように、真空マニホールドハ
ウジング272と主ハウジング273は、真空マニホー
ルドハウジング272が、ばね部材283,284の対
によって下方に付勢された状態で、お互いに対して往復
運動をする。ばね部材283,284の対は、先の両ハ
ウジングの両側に位置する。真空マニホールドハウジン
グ272は、ボルト285と286により、主ハウジン
グ273に固着される。ボルトの一つは、図18におい
て、符号285により断面を示してある。これらのボル
トは上方に進み、主ハウジングに形成されたくぼみ28
7のようなくぼみの中へ入り込む。同様に、往復ピスト
ン271と往復マニホールド部材288,289は、二
つのハウジング部材272と273の間に、往復ガイド
と支持体を提供する。
【0073】内腔スコープ290と291の対は、内腔
スコープ200と光学プローブ201に対するアクセス
を与えるが、これら二つの要素は、監視もしくは品質管
理のため、アセンブリの空隙に挿入してもよい。内腔ハ
ウジング290,291は、使用しないときは、アセン
ブリハウジング内へ真空を引くため、ブラインド202
によって閉止される。
【0074】操作のときは、後方型片を載せたパレット
12bは、すでに図16(c)のところで説明したよう
に、往復ピストン271の制御の下に進められる。パレ
ットが定位置にあるときは、アセンブリモジュール59
は、空気圧駆動モータ277および交差部材278、な
らびに真空マニホールドハウジングと主ハウジングを下
方に引く往復チューブ274,275によって下方に移
動する。真空マニホールドハウジング272はばね28
3,284によって、下方位置へ付勢され。そして各
往復ピストン271は、真空魔にマニホールド272の
内部に取り付けられ、そして真空圧シリンダ293の内
部には空気圧が維持さえるために、下方へ付勢される。
空気圧シリンダ293は、充気室203により加圧され
た主ハウジング273の上部に取り付けられる。充気
室、シリンダ293をそれぞれ、共通の空気圧供給器に
接続する。往復ピストン271は、約0.25秒以内
に、パレット12b上の後方型片131に係合した。ま
た真空は、往復ピストン271にある真空マニホールド
を通して引かれる。真空マニホールドは、ラジアル穴2
94(図16(d))を備え、このラジアル穴は、真空
マニホールドハウジング272に形成された環状チャン
バ295と連通する。ラジアル穴は、二つを図18
に示した。環状チャンバ通路295はそれぞれ、互い
に連結し合い、また共通の充気室97にも連結する。充
気室97は、真空マニホールドハウジング272の片側
にある環状マニホールド295の4個すべてを横切って
延びる。
【0075】往復真空マニホールド288,289の対
は、真空マニホールド272を主マニホールド273、
図18に断面図で示したチューブ288の一つと連結す
る。真空マニホールド288は、穴298で往復運動を
し、真空マニホールド289は、穴299で往復運動を
する。これら往復運動をするマニホールドは、互いに異
なる圧力の下で、アセンブリモジュールの二つの異なる
部分へ真空を送ることを除いて、ほぼ同じものである。
【0076】アセンブリモジュールが行程の最も低い地
点へ到達すると、各後方型片は、往復ピストン271に
おいて引かれた真空によって、パレット12bから取り
はずされる。アセンブリモジュール70全体は、ついで
約0.25秒以内に上方へ進み、空のパレット12bを
コンベア32bに沿ってアセンブリモジュールから搬送
させ、また充填モジュール53でモノマーを充填された
前方型片を満たした新しいパレット12aを挿入させ
る。パレット12aは図13で説明した位置に進むが、
テーパのかかった位置合わせピン306,307によっ
て、正確な位置に泡さっる。位置合わせピン306と3
07は、図4(a)に示したように、パレット12aに
形成されたブラインド位置合わせ穴129a,129b
と共働する。ピン306におけるテーパは、型片の正確
な組立てのため、パレットの位置を±0.1mmの範囲内
で合わせるのに充分なものである。
【0077】組立てのサイクルは、外周シール310が
パレット12bの外周140と接触するまで、真空マニ
ホールドハウジング272と主ハウジング273を下方
に押しやることで開始する。外周シールとの接触がなさ
れると、往復運動する交差ヘッド278に隣接する近接
スイッチによって、真空スイッチが作動される。交差ヘ
ッド278は、真空チューブ311と往復運動する駆動
チューブ274の内部を通して引かれる第2の真空源を
作動させ、真空マニホールドハウジング272とプラッ
トホーム12aの間に形成されるチャンバを排気する。
【0078】二つの往復運動する駆動チューブ274,
275において引かれる真空の程度は互いに異なり、チ
ューブ275において引かれる真空が、チューブ274
において引かれる真空よりわずかに大きいことに留意す
べきである。これは、後方型片がモノマーと前方型片に
付着する前においては、往復運動をするピストン271
上に保持されるようにするためである。好ましい態様に
おいては、パレット12bの回りにある真空マニホール
ドで達成される圧力は、5ないし7ミリバールの範囲内
であり、一方、往復ピストン271内で達成される真空
は、3ないし5ミリバールの範囲内である。
【0079】しかし、上方にある主ハウジング273
は、下降を続け、後方型片モノマーと接触させ、またモ
ノマーをゆっくりと外側に変位させて、二つの型片が組
み合わされたとき型片の空隙が充填されるようにする。
ハウジングの周囲で維持される真空は、窒素雰囲気によ
る圧力下で行うよりも迅速な方法で二つの型片を組合せ
る。真空下で型片の組合せを行うと、付着速度は、5mm
/secまで高まるが、真空でない場合は、その速度は、
0.2〜1mm/secで、モノマーの好ましくない撹拌が起
こったり、泡が発生したりして、得られるレンズの質に
悪影響を与える。さらに、もし真空が引かれないとき
は、両型片もしくはモノマーと後方型片の間で窒素が捕
らえられ、レンズの拒絶につながる新たな泡を発生する
おそれが生じる。
【0080】真空マニホールドハウジング272がパレ
ット12aの上に乗っかると、このハウジングはもう下
方には進まないため、二つのマニホールド272と27
3は互いに独立に運行される。しかし、上方にある主ハ
ウジングは、下方への移動を続け、後方型片を付着さ
せ、さらに下降してばね283と286を完全に圧縮す
る。これらのばね部材が圧縮されると、往復ピストン2
71は、後方型片33と、マニホールド273に取り付
けられ、それまで所定の圧力下におかれていた空気圧シ
リンダ293の間で浮遊する。こうして、後方型片にお
いて、空気圧シリンダ293において維持されている空
気圧によって定められるクランプの最終的な圧力が生成
される。この圧力は、ばね部材283,284や駆動モ
ータ277によって生成される圧力によって定められる
のではない。こうすることで、各往復ぴすと271の独
立の往復運動もしくは浮遊が可能になる。このときピス
トンはすべて所定の圧力に加圧される。したがって、型
片が一個整列を乱しただけで、パレット12a上の成形
アセンブリのバッチがすべて破壊されることはない。
【0081】図16(d)ですでに述べたように、クラ
ンプ圧六を適宜加えて、後方型片を前方型片に載せ、前
方型片に形成される分離リング131c131に対して
凸型の湾曲部分をのし得ると、レンズブランク132に
あるモノマーが、過剰のHEMAリング132aにある
モノマーから分離される。また、型片が合わされると、
各往復ピストン271における真空は、まず真空ライン
304にあるバルブ(図示せず)を開放することによっ
て破られる。その後ほどなく、また所定のクランプ時
間、所定のクランプ圧力をかけた後に、真空マニホール
ドハウジングとパレット12aの間の真空は、真空ライ
ン311にあるバルブを開放することによって破られ
る。典型的には、このクランプ時間は0.5〜3秒間で
あるが、1.5秒間が好ましい。クランプ圧力は、レン
ズ当り0.5〜2kgm であるが、1kgm が好ましい。こ
の後、駆動モータ277が作動され、アセンブリモジュ
ール59はすべて、上方に送られ、新しい型へ取り上げ
操作および新しい操作サイクルに備えてリセットされ
る。
【0082】図13に示すように、装置50の成形アセ
ンブリモジュール59を送り出すと、後方型片を搬送し
終えたパレット12bは、空になり、射出成形設備30
から後方型片の新しいセットを取り上げるため、供給コ
ンベア29に再循環される。これを達成するためには、
往復ピストン155とピストンヘッド156を有するピ
ストンアセンブリ35を、空になったパレット12bを
位置「E」から、コンベア29bに沿って矢印「F」で
示す方向に押せるようにする。位置「E」では、レンズ
型片取り上げポイントにおいて、後方型片供給コンベア
29が、再循環のために、パレット12bを拾い上げ
る。さらに、図13に示したように、第2の往復ピスト
ン155’とピストンヘッド156’は、前方型片パレ
ット12aをコンベア27bに沿って、矢印「F」で示
す方向に前方型片供給コンベア27まで押すために設け
られる。これは、製造ライン制御システムがパレット1
2aが次のような型片を有する成形アセンブリを含むこ
とを指示する場合にのみ行われる。すなわち、整列され
ていなかったり、パレットのくぼみに正しく載せられて
いなかったり(すなわち、種々のステーションにおける
必要な滞留時間に関して仕様外となる)、適量のモノマ
ー混合物を含んでいないことが検出された型片である。
エラーの検出は、充填・成形アセンブリステーション5
0を含む製造ラインの様々な地点で行われ、ここのパレ
ットは、再循環のためピストン155’によって拒絶さ
れるべきことを品質管理装置(図示せず)によって合図
される。コンタクトレンズ製造ラインの設備は、前方型
片コンベア27へ再循環される途中の拒絶されたパレッ
ト12aから成形アセンブリを取り外す吸引通気口装置
を含む。
【0083】図20に示すように、8個のコンタクトレ
ンズ成形アセンブリを含むパレット12aは、早期硬化
アセンブリ65に入る前に、コンベア32c上にある充
填/成形アセンブリ装置50を10mm/sec(±5mm/se
c)の速度で離れる。早期硬化アセンブリ65では、前
方型片と後方型片がクランプ止めされ、過剰尾モノマー
を成形領域から動かし、型片を型片フランジ131a,
133aと適切に整列させる。後述するように、型片が
圧力をかけてクランプ止めされている間に、重合組成物
は、好ましくは紫外線ランプからとった活性の光に曝さ
れる。典型的には、型片は約40秒間クランプ止めさ
れ、その間に30秒間活性の凹斜線に曝す。早期硬化行
程が完了した時点で、重合組成物は、混合物全体で重合
が介しされ、一部は重合が済んだゲル状物を形成する。
早期硬化行程の後は、モノマー/溶媒組成物は、紫外線
オーブン装置75で硬化され、こうしてモノマーの重合
は完結する。このように可視光または紫外線を放射する
と、ポリマーと溶媒の混合物は、ある程度嵩が減って最
終的なヒドロゲルレンズの形状になる。
【0084】図20に示すように、コンベア32cは、
早期硬化行程65におけるバッチ処理用の複数のパレッ
トに似た複数の型を含むパレット12aを集積セクショ
ン168に送る。集積セクション168は、制御装置に
よって一定の時間間隔をおいて先導パレットを、コンベ
ア32c上で定位置に停止させ、また多数のパレットを
停止した先導パレットの後方に次々に集積させて、早期
硬化装置におけるバッチ処理を可能にする保持機構16
6を備える。好ましい態様においては、12個のパレッ
トが集積して、96個の成形アセンブリを早期硬化装置
65で、製造ラインから6〜16秒間に1個の割合で新
しいパレットを連続的に受け取りながら、30〜60秒
間の長い間バッチモードで処理できるようにする。
【0085】図20〜24は、成形クランプ・早期硬化
装置65で成形アセンブリのバッチ処理を行うための連
続工程を示す。図20は、複数の型を含む12個のパレ
ット12aを集積セクション168に送るコンベア32
cを示す。図20に示すように、先導パレット12a’
は、保持機構166の後方で停止し、残りのパレットは
その後方で集積する。符号12a”で示す12個までの
パレットが、成形クランプ・早期硬化アセンブリ69で
処理されている間、新しいパレットのセットが、集積セ
クション168に集積し、パレットが確実に早期硬化ア
センブリに連続的に流れるようにする。
【0086】集積セクション168に12個までのパレ
ットが集積すると、保持機構166は、引き込み、バッ
チ押し機アーム173が矢印「A」(図20)で示す方
向に延びて、コンベア32c上の12個のパレットを
21に示すアーム173のアーム171a,171b内
に好便に整列させる。バッチ押し機アーム173の二方
向・直交水平移動を可能にするために、適当なトラック
機構175と駆動手段(図示せず)が設けられる。一旦
12個のパレットが、バッチ押し機アーム173のアー
ム171aと171bの間に整列すると、押し機アーム
は、図22に矢印「B」で示す水平方向に駆動される。
パレットの新しいセットが図22に示すバッチ押し機1
73によって持ち込まれると、成形クランプと早期硬化
を終えた12個のパレット12a”の前のセットは、バ
ッチ押し機173のアーム171bによって、同時に早
期硬化アセンブリ69から押し出される。図22におけ
る紫外線重合オーブンの一部露出した箇所を見ると、先
の6個からなるパレットのセットは、コンベア31aに
押し出され、セットは、以下に説明する紫外線循環バッ
チ重合装置75(図1)に入るときに、それぞれ6個の
二つのバッチに分割される。
【0087】図23に示すように、12個のパレットか
らなる新しいバッチが成形クランプと早期硬化のために
早期硬化装置65に持ち込まれると、バッチ押し機アー
ム173は、トラック175に引き込まれ、バッチ切り
替え装置45のバッチピストンアセンブリ176は、同
時に延びて、前のバッチ(12a”)のうちの他の6個
のパレットをエントリーエリア177まで押す。このエ
ントリーエリアでは、この6個のパレットは、芯凱旋循
環重合装置75に搬送するための第2のコンベアに押し
戻される。
【0088】バッチピストンアセンブリ176が6個の
パレットをエントリーエリア177に押し入れた後は、
アセンブリ176は、図24に示すその最初の位置まで
引き込む。バッチピストンアセンブリ176が引き込む
と、バッチ押し機アーム173は、図24に矢印「C」
で示した水平方向に延び、6個のパレットを、図に一部
を示した第2のコンベア31bの上に押しあげる。バッ
チピストンアセンブリはついで、矢印「C」の反対方向
に移動し、図20に示した位置まで戻る。アセンブリは
ここで12個のパレットからなる次のバッチのアセンブ
リを待つ。
【0089】図25は、早期硬化装置65の一態様の側
面図である。早期硬化装置は、送り込みコンベア32c
から複数のコンタクトレンズ用型を含む複数のパレット
を受け取る。送り込みコンベア32cは、パレット12
aと成形アセンブリを、包囲物126を窒素で加圧する
低酸素環境へ送る。重合に先立て、モノマーは、レンズ
の劣化を招く酸化を受けやすい状態にある。
【0090】早期硬化装置65の早期硬化アセンブリ6
9は、図25の切り取り部において一部見ることができ
る。本出願人の米国特許出願第08/257,792号(発明の名
称:「重合可能ヒドロゲルの成形クランプと早期硬
化」,代理人事件整理番号9007)に詳細に記載した
ように、アセンブリは、空気圧シリンダ120によって
上下され、コンタクトレンズの型を含むパレットとの係
合状態におかれる。このシリンダは、中間支持ビーム1
21と、往復支持部材123に軸受けされる往復シャフ
ト部材122を昇降させる。早期硬化工程の後は、型片
を含むパレットは、エアーロック機構124を通して、
熱と循環活性放射線によるさらなる硬化のために放出さ
れる。
【0091】図27は、早期硬化アセンブリ69の一部
を示す説明図である。アセンブリ69では、多重の垂直
往復運動が行われる。そのうちの一つは、エアーシリン
ダ120aと往復ビーム121aからの動きに応答す
る。早期硬化装置69が矢印Aで示した方向に下降する
と、複数の環状クランプ手段110がパレット12aに
含まれる各型片の上方環状フランジ133aに係合す
る。複数のクランプ手段110は、装置の往復プラット
ホーム111に取り付けられてこれとともに移動し、矢
印Bで示した方向に沿った第2の往復運動のため、この
プラットホームに弾性的に取り付けられる。
【0092】図27に示すように、クランプ手段110
は、空気ばね、ヘリカルスプリング、あるいは単なるウ
エート等のばね手段112(模式的に示す)によってフ
レーム111内で付勢される。装置が下降すると、クラ
ンプ手段は第1および第2の型片に係合して、ばねもし
くは重量手段112の力でこれらをクランプ止めする。
空気ばねを使用したときは、その力は、空気シリンダ
(図示せず)に加えられる圧力の大きさによって決定さ
れる。図27においては、クランプ手段110は説明の
ため4個の部材からなるように示してあるが、この対応
においては、各型片に1個の割合で、全部で96個のク
ランプ手段がある。
【0093】クランプ装置の上には、複数の活性光線源
114(例えばUVランプ)が設けられる。クランプ手
段が型片をクランプ止めするためにこれらに係合する
と、シャッタ機構115が空気シリンダ116によって
解放され、活性光線源114は、各型片139におい
て、重合可能組成物の重合を開始させる。シャッタ11
5は、その内部に複数の開口113を区画され、光線暴
露通路117を開閉するため、図27に矢印Cで示した
x軸に沿って往復運動をする。
【0094】早期硬化装置69の操作は、空気シリンダ
120aがその往復行程の下端の位置まで作動する時間
の長さによってクランプの持続時間を制御する制御回路
100によって設定される。制御回路100はまた、シ
ャッタ115と空気シリンダ116を操作して暴露時間
を制御しながら、型に入射する放射線の量を制御する。
放射線の強度はまた、ランプ114を型139に対して
手で上げ下げすることによっても調整することができ
る。クランプ手段110によって加えられる力の大きさ
は、約0.1〜2.0Kgf 、好ましくは0.5〜1.0
Kgf の範囲で代えることができ、暴露持続のため、第2
の凸型型片のフランジ133aを第1の凹型型片のフラ
ンジ131aに平行にするために加えられる。クランプ
の力は、制御手段100によって、10〜60秒間、典
型的には40秒間加えられる。約10秒間力を加えた
後、UVランプ114から活性放射線を、組合せた型お
よび重合可能モノマーに照射する。典型的には、UV光
源の強度は2〜4mW/cm2で、この強度の光は、10〜5
0秒間、好ましい態様においては30秒間照射される。
5〜60秒の範囲で照射時間を変えたり、10〜150
mW/cm2の範囲でUVをパルス照射ないし循環照射したり
して、光の強度や暴露時間を種々に変えてもよい。
【0095】型片はまず、紫外線暴露に先立って、モノ
マーと型の空隙の間で平衡に達し、過剰のモノマーを型
の空隙からフランジ131aと133aの間のスペース
に押し出すよう、所定の時間クランプ止めされる。この
結果、そのスペースでは過剰モノマー132aのリング
が形成される(このリングは図5(b)に示したように
ヒドロキシエチルメタクリレートモノマーを使用したと
きはHEMAリングと呼ばれる)。上述のように、前方
型片は、凸型の型片133にきれいに接触するよう、鋭
利な環状の縁136を有し、これによってコンタクトレ
ンズ132はHEMAリング132aから分離される。
暴露前のクランプ時間の間に、過剰のモノマーは型片か
らHEMAリングへ移行し、第2の型片は、分離縁13
6上にきれいに合わさり、型片とモノマーの間では平衡
に達する。
【0096】放射線暴露が終わると、シャッタ115
は、図27に示すように、これを右に移動させることに
よって閉止され、ウェートは、早期硬化アセンブリ69
をプッシュロッド122aによって持ち上げるシリンダ
により解除される。アセンブリ69が持ち上げられる
と、クランプ手段110も持ち上げられて、型やパレッ
トとは接しなくなり、これらを、上述のようにコンベア
31a,31bによって早期硬化手段から搬送させる。
早期硬化の間、システムにおける温度は室温から50℃
の範囲で変えてもよい。
【0097】早期硬化行程が終わると、モノマーは重合
のためになくなっており、得られたレンズはゲル状態と
なり、レンズの最小の厚さ部分、すなわち縁の部分で
は、本体より重合の程度が高い。
【0098】図26は、早期硬化ステーションでパレッ
ト12aをバッチ処理するための第2の態様を示す。
25と27で説明したように、第1の態様では、UVラ
ンプとクランプ部材を往復運動させて、コンベア手段3
2cによって運搬される型片およびパレットとの係合状
態においたり、これを解除したりした。図26の対応に
おいては、UVランプは静止しており、パレット12a
は、早期硬化のため、コンベア32cからクランプ手段
との係合状態に到るまで持ち上げられた。
【0099】図26の態様で使用されたクランプ手段
は、図27で説明したクランプ手段110を利用するも
のである。この第2の態様においては、複数のクランプ
手段110aは、図26ではローラ174で示されるロ
ーラコンベアの上方に取付けられる。パレット12aの
幅より手前中央側には、複数のリフト台172が設けら
れる。パレット12aの第1列は、リフト台172の頂
点に沿って整列した各パレットの随伴する縁とともにロ
ーラ174の上に乗る。
【0100】パレット12aは、早期硬化装置装填の
際、空気シリンダ185aによって持ち上げられるスト
ップ手段189aによってその位置で整列される。装置
装填の際、ストップ手段189aは上方へ移動され、必
要な数のパレット12aは、早期硬化装置に進められ
る。各列6個のパレットが進められると、第2のストッ
プ手段189は、x軸上での運行に制限を設けるため、
空気シリンダ185bによって持ち上げられる。空気シ
リンダ185cは、リフト台172の中心より高い位置
でパレット12aの縁を整列させるため、ストップ手段
189aと共働で用いられる。パレットが整列すると、
リフト台172は、中間支持フレーム181と符号19
9で示した空気圧モータの対により上方に移動される。
【0101】パレットが図26の位置12a’まで上方
に移動するが、この位置ではパレットはすでに述べたよ
うに、クランプ部材110aと係合する。クランプ部材
110aはそれぞれ、別々の弾性ばねを備えるが(上述
の本出願人による米国出願「重合可能ヒドロゲルの成形
クランプと早期硬化」参照)、これはクランプ手段11
0aと上方の型片を早期硬化の間下方の型片に押しつけ
るためである。
【0102】パレットと型片が、空気シリンダ199に
よって持ち上げられ、第1および第2の型片がクランプ
手段110aによってクランプ止めされると、往復シャ
ッタ115aは、図示のように移動する。すなわち、そ
の複数の開口がクランプ手段110aに形成された中央
部の開口群と整列し、図27で説明した活性の光源11
4aを使って、型片中のモノマーを光線に暴露すること
ができる。クランプ時間と光線への暴露量は、すでに述
べたように、制御回路によって制御される。
【0103】成形アセンブリ139におけるモノマーの
早期硬化に続いて、パレット12aは、図26に示す位
置まで下方に移動され、またコンベアローラ174によ
って、パレットを重合装置まで搬送する次のコンベア
(以下に詳述する)まで進められる。
【0104】すでに記載したように、8個の型片を含む
各パレット12aは、早期硬化装置65を離れると、図
1に示した二つのトラック31a,31bに載っている
紫外線重合アセンブリ75に入る。このUV重合アセン
ブリ75においては、パレットは約5.5mm/secの速度
で運搬される。図28(a)は、UV重合オーブンの平
面図である。
【0105】重合過程が完了すると、二つの型片は型外
し工程で分離され、第1もしくは前方型片にコンタクト
レンズが残される。そしてこれもその後取り外される。
前方および後方型片による成形は1回きりで、その後は
廃棄ないし処分される。
【0106】図28(a)に続く図28(b)に示すよ
うに、成形アセンブリ中に重合により形成されたコンタ
クトレンズを含むパレットは、重合オーブン装置214
を出て、型外しバッファ76に入る。このバッファは、
成形アセンブリを次の型外しにかける態勢にするため、
30〜85℃の温度を有する。図20に示したように、
成形アセンブリを含むパレットは、二つのコンベア31
a、31bに沿って型外しバッファ76を出て、型外し
アセンブリ90に入る。パレットは、コンベアから移送
され、デュアルウォーキングビーム180の各キャリア
182a,183bに沿って位置させられる。図30〜
32に示すように、各キャリア182a,182bii
は、成形アセンブリを含むパレットを型外し装置90ま
で正確に移送するよう、水平方向に移動する複数の互い
に離隔したプッシュブロック(符号184a〜dと18
6a〜dで示す)を含む。
【0107】パレット12aをコンベア31aから、デ
ュアルウォーキングビーム180の移送ビーム182a
に位置させるため、パレットはまず、図29に示すよう
に上流側にあるクランプ顎186a,186bによって
クランプ止めされる。適当な制御手段による制御の下
で、時間間隔をおく方法により、パレットは解放され、
図30に示すキャリア183aのプッシュブロック18
4a,184bの間にあるキャリアガイドトラック18
3a,183bの対の上に位置され、型外し装置90を
通る移送に備える。同様にして、パレット12aをコン
ベア31bからデュアルウォーキングビーム180の移
送ビーム182bへ移すには、まるパレットを、上流側
にあるクランプ顎部187a,187b(図29)によ
ってクランプ止めし、ついで、型外し装置を通した正確
な移送用のキャリア182bのプッシュブロック186
a,186bの対の間で、キャリアガイドトラック18
3c,183d(図30)の第2の対の上にタイミング
よく位置させる。デュアルウォーキングビーム180の
移送キャリア182aの操作を以下に詳述する。この操
作の根底をなす原理・方法は、移送キャリア182bに
も同様に当てはまる。
【0108】デュアルウォーキングビーム180の移送
キャリア182a(182b)の詳細は、図30〜33
に示す。図30に示すように、移送キャリア182a
(182b)は、複数のプッシュブロック184a,
b...等(186a,b,...等)を備えるが、こ
れらのブロックは、各キャリアビーム179a(179
b)上でパレットの長さにほぼ等しい距離をおいて、互
いに均等間隔で離隔する。各キャリアビーム179a,
179bは、図30で二つの矢印「A−B」で示される
方向に水平方向に往復運動するように取り付けられる。
パレット12aを各ガイドトラック183a(183
b)および183c(183d)に沿って型外し装置内
を進めるためである。そしてキャリアビーム179a,
179bは、図33に二つの矢印「A’−B’」で示す
垂直方向に往復運動するようにも取り付けられる。
【0109】図33に示すように、各ガイドトラック1
83a,183bは、上述のパレットの溝28a,28
bとそれぞれ合わさるトラックガイドレールもしくは肩
部(ショルダ)188aと188bの対を備える。ショ
ルダ188a,188bと、パレットの対応するガイド
レールノッチ28a,28bの対になったセットは、パ
レットをキャリアビーム179aで型外し装置内を進め
るとき、これを正確に整列させた状態に保ち、さらに成
形アセンブリ139が外されたとき、パレット12aの
垂直方向の動きを防止する役割も果たす。プッシュブロ
ック(例えばブロック184a)の高さは、搬送ビーム
が矢印Aで示す位置まで垂直方向に移動するとき、パレ
ットの縁に係合し、またパレットを取り外し装置90を
通してパレットを進めるとき、パレットの縁との係合を
解消する程度にする。
【0110】すでに述べ、また図30〜32に示すよう
に、パレット12aはまず、第1の二つのプッシュブロ
ック184aと184bの間にある平行なセット上に位
置される。パレットを進めるためには、搬送キャリアビ
ーム179aを、図31の位置Cまで前方へ駆動する。
そうすると、プッシュブロック184a,184bは、
パレット12aに係合し、その位置をガイドトラック1
83a,bに沿って、図30に示した前の位置から進め
る。こうして、図30に示す位置にあるパレット12a
は、いまや図31の破線示すに、プッシュブロック
184a,184bの間の位置に移動する。パレット1
2aを進めるとすぐに、移送キャリアビーム179aは
垂直方向にキャリアレール183a,183bの面の下
まで引き込む。その結果、キャリアビーム(およびその
プッシュブロック)は、パレットの下で、図30におい
て「A」で示す元々の位置へ水平方向に移動する。
【0111】キャリアビーム179(およびプッシュブ
ロック184a,b,...等)は、その元々の位置へ
水平方向に移動すると、垂直方向にその元の位置へ延び
る。ここでは、プッシュブロック184a,184b
は、図32に示すように、コンベア31aから新しく位
置合わせされたパレット12aに係合する。さらに、キ
ャリアレール183a,183bの上で進められた第1
のパレット12aは、今度はプッシュブロック184
b,184cの間に係合する。デュアルウォーキングビ
ーム180の各搬送キャリアビーム179a(179
b)を連続的に往復運動させることで、パレットは、成
形取り外し装置90を通して正確にかつ連続的に流れる
ことが保証される。以下に、搬送キャリアビーム179
a(179b)と、ブッシュブロック184a,
b...等(186a,b...等)の水平・垂直方向
の往復運動を可能にする機構を説明する。
【0112】図34は、搬送コンベア182aを示すデ
ュアルウォーキングビーム180の一部切欠側面図であ
る。搬送キャリアビーム179aは、適当な取付け手段
197により、水平方向の移動のためのトラック193
の上に取り付けられる。モータ191と適当な駆動リン
ク192は、移送キャリアビーム179aのトラック1
93に沿った水平方向の移動を正確に制御するために設
けられる。これは、プッシュブロックをキャリアレール
183a,183bに沿ってパレットに係合し、これを
進めるためのものである。さらに、キャリアビーム17
9aは、一連の空気圧シリンダによって垂直方向に引き
込むことができる。図には二つのシリンダ190aと1
90dを示す。シリンダ190a,190dとモータ1
91は、搬送キャリアビームが往復運動と引き込みを同
時に行えるようにするため、制御手段によって正確に制
御される。
【0113】これまでに手術した好ましい態様において
は、デュアルウォーキングビームの搬送キャリアは、コ
ンタクトレンズ成形アセンブリを含むパレットを型外し
装置まで搬送する。そして型外し装置においては、好ま
しくは、前方型片と後方型片のフランジ部分が把持され
て、直接反対方向にあるいはほじくるような力で一定の
角度をつけて互いに引き離される。有利なことに、成形
アセンブリは、重合した製品を型片表面から引き離す操
作を容易にするため、まず穏やかに加熱される。本出願
人の米国特許第08/258,557号(発明の名称:「型外し装
置」,代理人事件整理番号9006)に詳述したよう
に、型外し装置90は、熱量を正確に適用する手段を含
む。熱は蒸気または、ランプもしくはレーザからの赤外
線放射の形で、後方型片に与えられる。熱は、後方型片
を前方型片からプライフィンガー(pry finger)のセット
によって引き離そうとする力が加えられる前に与えられ
る。この力は、型片のフランジ部の重なった部分に形成
された隙間にプライフィンガーを挿入して加える。
【0114】図3536に示すように、型外し装置9
0は、二つのスチーム放出アセンブリ227a,227
bを運搬する往復ビーム226を備える。スチーム放出
ビームは、デュアルウォーキングビーム180の各搬送
キャリア182a,183bにょって位置設定されるパ
レットそれぞれに一個設けられる。各スチーム放出アセ
ンブリは、8個のスチームヘッドノズル(符号260)
を備えるが、これらのノズルは、分配マニホールドとス
チーム熱源(図示せず)に連結される。こうして、スチ
ーム(蒸気)は、パレット上にある各成形アセンブリに
同時に適用される。熱を適用するため、図35に示す位
置「A」から図36に示す位置「A’」まで往復ビーム
226を延ばす。こうすると、スチームヘッドユニット
は、その対応する成形アセンブリに正確に係合して、注
意深く制御した温度および持続時間でスチームを適用す
る。図36は、パレット12aと係合状態にあるスチー
ムヘッドアセンブリ227bのみを示す。
【0115】図37に示すように、スチーム放出装置2
27a,227bとスチームノズル260が、後方型片
にスチームを放出している間、プライツールのセット2
30aを、矢印のように延ばし、パレット12aの片側
にある4個の各レンズ型の前方型片と後方型片の間に形
成された1.5〜3.0mmの隙間に挿入する。同様に、
プライツールのセット230bも、パレット12aのも
う一方の側にある4個の各レンズ型の前方型片と後方型
片の間に形成された隙間に挿入する。
【0116】図37にさらに示すように、プライツール
230a,230bの各セットは、プライツールの底部
セットのフィンガー235が前方型片の環状リム部13
1cをパレットの表面に引っかけるように、挿入され
る。また、プライツール230a,230bの各セット
は、その頂部セットのフィンガー236が、その空気圧
駆動手段21の作用によって、コンタクトレンズもしく
は型片の一体性を破壊することなく、後方型片を、前方
型片空垂直方向に分離する(図39)ようにも行われ
る。
【0117】次に、図38に示すように、正確に制御し
た量のスチームを放出した顎は、スチーム放出アセンブ
リ227a,227bとそのスチームノズル260は、
対応するスチームヘッド引き込みアセンブリ272a,
bによって引き込み、吸引カップアセンブリユニット2
90bがパレット12aと整列するようにする。図35
と36に示すように、各吸引カップアセンブリ290
a、290bは、ビーム226上での往復運動のために
取り付けられる。そして、各アセンブリは、スチーム放
出アセンブリ227a、227bが引き込んだとき、パ
レット上の対応する成形アセンブリとの正確な係合のた
めに、8個の吸引カップ(符号285)を含む。
【0118】図39に示すように、型外し工程の最中
に、吸引カップアセンブリ290b用の真空吸引が作動
され、フィンガー236を含むプライツールの頂部は、
空気圧駆動手段221によって、プライツール235の
下部から分離される。空気圧駆動手段221は、各後方
型片133の周縁を押圧して前方型片131から引き離
そうするもので、前方型片はコンタクトレンズを保持
し、プライフィンガー235の下部によって拘束され
る。こうして、後方型片133は対応する前方型片から
効果的に取り外され、吸引カップ285によって保持さ
れる。
【0119】図示はされていないが、プライフィンガー
115、116の上方および下方セットは、最終的には
図39に矢印で示された反対方向に横断するように引き
込まれる。その結果、各パレット12aは8個までの前
方型片とそこに収められたコンタクトレンズを含むこと
ができるようになり、吸引カップ285は対応する後方
型片を廃棄のため保持しながら、そのコンベアの道筋に
沿って進むことができる。特に、吸引カップアセンブリ
290bは、その元の位置に引き込み、真空は解除され
て、取り外した後方型片は放出される。分離された後方
型片は、引き込み位置において容器に落され、真空ライ
ン(図示せず)によって吸引され、廃棄される。
【0120】成形アセンブリが型外し装置において分離
されると、光線への暴露によって重合したコンタクトレ
ンズを収めた前方型片を含む各パレットは、続いて図1
の概念図および図29の詳細図に示した水和アセンブリ
89に搬送される。図29に示すように、水和チャンバ
へ約25mm/secの速度で搬送するため、パレット12a
の動きをデュアルウォーキングビーム180の搬送キャ
リアからコンベア31dへ伝えるのに、引き込み可能な
アーム202a,202bを備えたデュアル押し機20
2が設けられる。水和チャンバへの搬送に先立って、パ
レットに収められた型片の一体性を調べ、誤り(例えば
後方型片が前方型片から分離されていないなど)がない
か判断する。パレットは、上流側のクランプ顎207
a,207bの間にまず挟まれるが、ここではパレット
は誤り(エラー)がないかどうか適当な手段で検知され
る。もし拒絶されたパレットを示すエラーが見つかった
場合は、その特定のパレットと内容物は、図29に示し
たような適当な押し機アセンブリ80によって、コンベ
ア31dから再循環コンベア31eに搬送される。クラ
ンプ顎207a,207bは、拒絶されたパレットを放
出し、押し機アーム80はそのパレットを再循環コンベ
ア31eに押しあげる。拒絶されたパレットは、このコ
ンベア31eに載って、前方型片供給コンベア27に戻
される。上述のように、コンタクトレンズ製造ライン設
備は、成形アセンブリを、前方型片供給コンベア27へ
再循環のために戻されるか、あるいは前方型片供給コン
ベア27上にある状態の拒絶されたパレット12aから
取り外すため、吸引換気装置(図示せず)を備える。
【0121】型外しされたコンタクトレンズアセンブリ
を含むパレットが拒絶されないときは、搬送押し機アセ
ンブリ206を水和アセンブリ89(図1)へ搬送する
ため、これらのパレットは、クランプ顎部207a,b
によりクランプ止めされ、対をなした状態で、コンベア
31dによって運搬される。搬送押し機206へ入る前
に、上流側にあるクランプ顎209a,209bは、パ
レットを一時的にクランプ止めし、パレットの対をその
後方で集積させる。制御手段によって制御されながら、
クランプ止めされたパレットは、一時、二つのパレット
12a,12a’を前方へ運搬するため解放される。こ
の運搬は、移送押し機206の往復可能な押し機アーム
210を図29に示すように整列させるために行う。駆
動手段211は、ついで押し機アーム210をして、二
つのパレットを搬送装置215まで押させる。このパレ
ットとは、詳しくいうと、水和チャンバ89への移送の
ため、各二つのパレットからなる二つまでのセットを収
める平らなプレート219を有するパレット216であ
る。パレットの第1のセットがプレート219に載置さ
れた青、押し機アーム210は、その元の位置(図2
)まで引き込まれ、二つのパレットの第2のセットを
受け取る。押し機アーム210は、ついで、二つのパレ
ットの第2のセットを、移送押し機216のプレート2
19に入力し、パレットの第1のセットをプレート上ま
で進める。図40は、一時に2個の割合で押し機アーム
210によって押されてきた4個のパレットを含む移送
パレット216の平らなプレート219を示す。
【0122】図29に示すように、搬送パレット216
は、トラック218a,b上での水平往復運動のために
取り付けられる。定常状態においては、適当な駆動手段
(図示せず)が、搬送パレット216と、4個のパレッ
トを運ぶプレート219を、トラック218a,218
bを横断して、図40に矢印「A」で示す方向に、水和
チャンバアセンブリ89に向けて移動させる。これは、
プレート219が図41に矢印「B」で示した水和アセ
ンブリ搬送ポイントに到達するまで行う。水和アセンブ
リ搬送ポイントでは、重合したコンタクトレンズを含む
前方型片の水和チャンバへの効率的な移送が行われる。
前方型片の移送については、本出願人の米国特許出願第
08/258,556号(発明の名称:「ソフトコンタクトレンズ
の水和方法と装置」,代理人事件整理番号8998)に
詳しい記載がある。搬送パレット216が搬送ポイント
に到達すると、水和アセンブリ89の真空保持母材(図
示せず)は、32個までの前方型片を、搬送パレット2
16上の4個のパレットから一時に除去し、またこれ
を、脱イオン水浴の正面に位置する適当な受け入れ装置
まで移送するよう作動される。搬送パレット216と空
のパレット12aを運ぶプレート219の搬送は今度は
トラック218a,218bに沿っての、図42に矢印
「C」で示す方向における、元の位置へ戻る運動とな
る。前方型片を含む新しいパレットのセットが押し機ア
ーム210によってプレート上に押されるとき、空にな
ったパレットは、プレート219から取り外され、戻り
コンベア31fに送られる。特に、押し機アーム210
は、新しいパレット12aの第1のセットをプレート2
19の上に押し、二つの空のパレットの第1のセットが
プレート219から出て、前方型片取り上げポイントへ
戻る再循環のためコンベア31fに係合するようにす
る。同様に、押し機アーム210は、前に位置していた
新しいパレット12aの第1のセットをプレート219
の上に押し、二つの空のパレットの第2のセットがプレ
ート219から出て、前方型片取り上げポイントへ戻る
再循環のためコンベア31fに係合するようにする。
29に示すように、戻りコンベア31fは、前方型片供
給コンベア27と接続し、空のパレットを一時に2個前
方型片取り上げポイントへ戻す。往復運動をする押し機
アーム224を有する適当な押し手段222は、パレッ
トを供給コンベア27の上に押すが、供給コンベア27
では、パレットは前方型片射出成形アセンブリ20まで
搬送され、上述の方法で3個の前方型片の新しいセット
を受け取る。
【0123】以上本発明を好ましい態様に沿って説明し
てきたが、当業者ならば、本発明の趣旨および範囲から
逸脱しない中で、種々の変更が加えられることは理解で
きるであろう。
【0124】本発明の具体的な実施態様は以下の通りで
ある。 1)前記レンズ成形アセンブリの各第1の型片と第2の
型片は、環状の単一面でできたフランジ部を有する請求
項1記載の製造ライン用パレットシステム。 2)前記第1のくぼみはそれぞれ、前記第1の型片と第
2の型片のいずれかの環状フランジ部分を支えるため、
所定深さのくぼんだフランジ領域をさらに含む上記実施
態様1)記載の製造ライン用パレットシステム。 3)前記くぼんだ各フランジ領域は、前記第1の型片と
第2の型片のいずれかの環状フランジ部分が前記パレッ
ト表面とほぼ共面をなすようにするかあるいはこれより
わずかに下に位置させる上記実施態様2)記載の製造ラ
イン用パレットシステム。 4)前記第1の型片と第2の型片は、光学的に良質な表
面を有し、前記パレットの表面に形成される一個もしく
はそれ以上の第1のくぼみは、前記型片を載置したとき
前記その光学的に良質な表面を保護するのに十分な隙間
を与える請求項1記載の製造ライン用パレットシステ
ム。 5)前記第1のくぼみにあるくぼんだフランジ領域は、
前記第1の型片と第2の型片の動きを、その正常な着座
位置から約+0.1mmから−0.1mmの範囲内に収める
上記実施態様2)記載の製造ライン用パレットシステ
ム。 6)前記コンタクトレンズ成形アセンブリの第1の型片
と第2の型片はそれぞれ、前記環状フランジから突出し
てこれと共面をなすタブを有する請求項1記載の製造ラ
イン用パレットシステム。 7)前記第1のくぼみはそれぞれ、さらに前記型片を対
応する第1のくぼみの所定の方位に正常に着座させるた
め、前記第1の型片と第2の型片のいずれかのタブを収
めるくぼんだタブ領域を有する上記実施態様6)記載の
製造ライン用パレットシステム。 8)前記第1のくぼみのくぼんだタブ領域はそれぞれ、
前記第1の型片と第2の型片が前記第1のくぼみに着座
したとき、これら型片を整列させる上記実施態様7)記
載の製造ライン用パレットシステム。 9)前記パレット表面にある位置合わせ手段は、パレッ
ト表面の正確な位置に一個もしくはそれ以上の位置合わ
せブッシングを含む請求項1記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 10)前記一個もしくはそれ以上の位置合わせブッシン
グは、種々のステーションにおいて、前記パレットを約
+0.1mmから−0.1mmの範囲内で正確に位置合わせ
することを可能にする上記実施態様9)記載の製造ライ
ン用パレットシステム。 11)前記コンベア装置は、前記パレットを前記製造ラ
インの所定の部分について案内するレール手段を含み、
前記パレットは、搬送中に前記レール手段と係合するた
めのへこみを有する請求項1記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 12)前記コンベア装置は、前記パレットを前記レール
手段に沿って駆動するウォーキングビーム(walking bea
m)を含む上記実施態様11)記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 13)前記コンベア装置は、パレットを、前記製造ライ
ンに沿って所定の間隔を保ちながら順番に搬送するコン
ベアベルトを含む請求項1記載の製造ライン用パレット
システム。 14)前記コンベア装置は、パレットを、前記製造ライ
ンに沿って所定の間隔を保ちながら順番に搬送する駆動
ローラを含む請求項1記載の製造ライン用パレットシス
テム。 15)前記コンベア装置は、パレットを、前記製造ライ
ンに沿って所定の間隔を保ちながら順番に搬送するピス
トン押し機を含む請求項1記載の製造ライン用パレット
システム。 16)前記パレットは、真空環境を必要とする位置もし
くはそれ以上の処理ステーションで処理を行うとき前記
レール手段に沿って駆動され、前記レール手段は、前記
真空環境が解除されたとき、前記パレットの垂直方向の
動きを防止する上記実施態様11)または12)記載の
製造ライン用パレットシステム。 17)前記パレットの底面は、パレットを製造ラインを
通して駆動するため、前記コンベア装置に係合する請求
項1記載の製造ライン用パレットシステム。 18)前記コンベア装置は、パレットの第1の列と第2
の列を同時に搬送する第1および第2のコンベアベルト
手段を備え、このうち第1のコンベアベルト手段は、前
記第1の型片を運搬するパレットの第1の列を搬送し、
第2のコンベアベルト手段は前記第2の型片を運搬する
パレットの第2の列を搬送する請求項1記載の製造ライ
ン用パレットシステム。 19)前記システムはさらに、前記第1の型片を前記第
1のコンベアベルト手段から運搬するパレットを、第2
の型片を前記第2のコンベアベルト手段から運搬するパ
レットの隣りに配置し、これら隣合って位置するパレッ
トを、製造設備を通してシーケンスコンベア装置上で運
搬するのを可能にする序列づけ手段(シーケンス手段)
を備える上記実施態様18)記載の製造ライン用パレッ
トシステム。 20)前記システムはさらに、前記製造ライン設備の所
定の位置でバッチ処理ができるよう、前記一連のパレッ
トが前記コンベア装置上に蓄積することを可能にする蓄
積手段を含む上記実施態様13)または14)記載の製
造ライン用パレットシステム。 21)バッチ処理を可能にする前記蓄積手段は、下流側
に、第1のパレットとこの第1のパレットの上流側に位
置する一個もしくはそれ以上のパレットの動きを止め
て、これら一個もしくはそれ以上のパレットの蓄積を可
能にするためのクランプ手段を含む上記実施態様20)
記載の製造ライン用パレットシステム。 22)前記システムはさらに、パレットのバッチ処理の
後前記コンベア上のパレットの序列を保った搬送を可能
にするピストン手段を含む上記実施態様21)記載の製
造ライン用パレットシステム。 23)前記第2の型片は前記成形アセンブリステーショ
ンにおけるコンタクトレンズ型の組立てのためパレット
の第2の列から取り外され、このステーションにおいて
空のパレットが生じ、前記システムはさらに前記空のパ
レットを前記成形アセンブリステーションから、第2の
型片を受け取る前記第2のベルト手段まで再循環させる
手段を含む上記実施態様19)記載の製造ライン用パレ
ットシステム。 24)前記空のパレットを再循環させる手段は、戻りコ
ンベアベルトを含む上記実施態様23)記載の製造ライ
ン用パレットシステム。 25)単一のパレットにある前記一もしくはそれ以上の
第1のくぼみは、第1の型片もしくは第2の型片を受け
取る請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 26)前記パレットの表面は、前記一もしくはそれ以上
の処理ステーションにおける処理中、この表面において
正確な真空を形成するに十分に程度滑らかである請求項
1記載の製造ライン用パレットシステム。 27)前記パレットの表面はさらに、この表面における
前記コンタクトレンズ製造処理の監視を可能にする手段
を含む請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 28)前記パレット表面の監視を可能にする手段は、パ
レット表面において、前記コンタクトレンズ製造設備全
体を通して種々の位置で製造工程を監視する光学監視装
置を収めるめくら穴を含む上記実施態様22)記載の製
造ライン用パレットシステム。 29)前記パレット表面には、第1のくぼみが8個設け
られる請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 30)前記パレットの底部は、前記コンベア装置に沿っ
たパレットのスライドを円滑にするため、潤滑材を塗布
される請求項1記載の製造ライン用パレットシステム。 31)前記潤滑材は、Nedox Rである上記実施態様3
0)記載の製造ライン用パレットシステム。 32)前記潤滑材は、TuframRである上記実施態様3
0)記載の製造ライン用パレットシステム。 33)前記パレットはさらに、コンタクトレンズ製造設
備全体を通して種々の位置で、パレットの識別を可能に
するバーコード手段を含む請求項1記載の製造ライン用
パレットシステム。 34)前記バーコード識別手段は、拒絶されたパレット
を識別する手段を含み、前記パレットシステムはさら
に、識別が終わった後、前記コンベア装置からパレット
を拒絶するピストン手段を含む上記実施態様33)記載
の製造ライン用パレットシステム。 35)前記パレットは、コンタクトレンズ製造ラインの
一部においては、低酸素環境下を、前記コンベア装置に
載せて搬送される請求項1記載の製造ライン用パレット
システム。 36)前記低酸素環境は、窒素ガスを含み、前記パレッ
トは、この窒素ガスの漏洩なしに、前記低酸素環境を出
入りする請求項1記載の製造ライン用パレットシステ
ム。 37)前記レンズ成形アセンブリの各第1の型片と第2
の型片は、環状の単一面でできたフランジ部を有する請
求項2記載の製造ライン用パレット。 38)前記第1のくぼみはそれぞれ、前記第1の型片と
第2の型片のいずれかの環状フランジ部分を支えるため
のくぼんだフランジ領域をさらに含む上記実施態様3
7)記載の製造ライン用パレット。 39)前記コンタクトレンズ成形アセンブリの第1の型
片と第2の型片はそれぞれ、前記環状フランジから突出
してこれと共面をなすタブを有する請求項2記載の製造
ライン用パレット。 40)前記第1のくぼみはそれぞれ、さらに前記型片
を、対応する第1のくぼみの所定の方位に正常に着座さ
せるため、前記第1の型片と第2の型片のいずれかのタ
ブを収めるくぼんだタブ領域を有する上記実施態様3
9)記載の製造ライン用パレット。 41)前記第1のくぼみにあるくぼんだフランジ領域は
それぞれ、前記第1の型片と第2の型片の動きを、その
正常な着座位置から約+0.1mmから約−0.1mmの範
囲内に収める請求項2記載の製造ライン用パレット。 42)前記第1のくぼみのくぼんだタブ領域はそれぞ
れ、前記第1の型片と第2の型片が前記第1のくぼみに
着座したとき、これら型片を整列させる上記実施態様4
0)記載の製造ライン用パレット。 43)前記パレット表面にある位置合わせ手段は、パレ
ット表面の正確な位置に一個もしくはそれ以上の位置合
わせブッシングを含む請求項2記載の製造ライン用パレ
ット。 44)前記一個もしくはそれ以上の位置合わせブッシン
グは、種々のステーションにおいて、前記パレットを約
+0.1mmから−0.1mmの範囲内で正確に位置合わせ
することを可能にする上記実施態様43)記載の製造ラ
イン用パレット。 45)前記パレットの表面はさらに、この表面における
前記コンタクトレンズ製造処理の監視を可能にする手段
を含む請求項2記載の製造ライン用パレット。 46)前記パレット表面の監視を可能にする手段は、パ
レット表面において、前記コンタクトレンズ製造設備の
特定の位置で製造工程を監視する光学監視装置を収める
第2のくぼみである上記実施態様45)記載の製造ライ
ン用パレット。 47)前記パレットはさらに、コンタクトレンズ製造設
備の特定の位置で、パレットの識別を可能にするバーコ
ード手段を含む請求項2記載の製造ライン用パレット。 48)前記コンタクトレンズ製造ラインは、前記コンタ
クトレンズ成形アセンブリをクランプ止めするクランプ
手段を含むステーションを備え、前記コンベア装置はさ
らに、前記クランプ手段が前記成形アセンブリをクラン
プ止めできるよう、前記コンベア上にある複数のパレッ
トを垂直に持ち上げる手段を含む請求項1記載の製造ラ
イン用パレットシステム。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンタクトレンズ製造設備を通してコンタクトレンズの
前方湾曲型片と後方湾曲型片を運搬するのに十分頑丈な
構造で、型片用支持フレームとして射出成形によるもの
が必要なくなる、再使用可能な一連のパレットを用いる
完全に自動化された製造ライン用のパレットシステムが
提供される。また、本発明によれば、レンズ型の生産に
係るサイクル時間を短縮して製造コストを低減できる頑
丈な構造の、再使用可能な一連のパレットを用いる完全
に自動化された製造ライン用のパレットシステムも提供
される。さらに、本発明によれば、高速でしかも効率的
な方法で、パレット上のコンタクトレンズ型片を、充
填、成形用の組立て、早期効果、重合および取り外しの
各ステーションを含むコンタクトレンズ製造設備を通し
て、自動的に搬送する完全に自動化された製造ライン用
のパレットシステムも提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様に係る製造ライン用パレットシ
ステムの平面図。
【図2】(a)と(b)はそれぞれ、コンタクトレンズ
成形アセンブリの前方湾曲(雌型)型片の平面図および
側部断面図。
【図3】(a)と(b)はそれぞれ、コンタクトレンズ
成形アセンブリの後方湾曲(雄型)型片の平面図および
側部断面図。
【図4】(a)、(b)および(c)はそれぞれ、製造
ライン用パレット12a(12b)の平面図、側面図お
よび底面図。
【図5】(a)は本発明のコンベアベルトに沿って搬送
される製造ライン用パレット12a(12b)の正面断
面図、(b)は製造ライン用パレット12aのくぼみに
位置する、対になった第1および第2の型片131,1
33を含むコンタクトレンズ成形アセンブリ139の詳
細説明図。
【図6】パレットのコンベアに沿った一時的な動きを停
止させる好ましいクランプ機構37の正面断面図。
【図7】前方湾曲型片と後方湾曲型片をそれぞれ、その
射出成形アセンブリからコンベア27,29上にそれぞ
れ一時停止しているパレットに搬送する装置22と24
の詳細説明図。
【図8】 パレットコンベア32用の駆動ベルトと駆動モ
ータアセンブリの説明図。
【図9】 後方湾曲型片配給コンベア29用の駆動ベルト
と駆動モータアセンブリの説明図。
【図10】 前方湾曲型片配給コンベア27用の駆動ベル
トと駆動モータアセンブリの説明図。
【図11】 (a),(b)はそれぞれ、シーケンスベル
ト32上で前方湾曲型片と後方湾曲型片を交互に順序よ
く搬送するため前方湾曲型片を収めたパレット12aを
後方湾曲型片を収めたパレット12bの隣に位置設定す
るシーケンス装置40の連続過程の説明図。
【図12】シーケンスベルト32上で前方湾曲型片と後
方湾曲型片を交互に順序よく搬送するため前方湾曲型片
を収めたパレット12aを後方湾曲型片を収めたパレッ
ト12bの隣に位置設定するシーケンス装置40の連続
過程の説明図。
【図13】 パレットをコンベア32から充填/成形アセ
ンブリ装置50に搬送する装置55の説明図。
【図14】 各型片に所定量のモノマーを充填するのに用
いられる充填ステーションの側方一部断面図。
【図15】 往復充填モジュールに対する真空接続の模様
を説明する充填ステーション53の一部断面図。
【図16】 (a)〜(d)はそれぞれ、充填/成形アセ
ンブリ装置の各工程における模様を示す説明図、(e)
はモノマーの充填とコンタクトレンズ成形用の組合せに
係る連続的な工程の概念を示す流れ図。
【図17】 充填/組合せステーション50における成形
アセンブリモジュール59外表面の側面図。
【図18】図17 のアセンブリモジュールの一部を断面
とした側面図。
【図19】 往復アセンブリステーションを真空とする機
構を説明するアセンブリステーション59の一部を断面
とした側面図。
【図20】 成形クランプ・早期硬化装置65において成
形用組合せのバッチ処理における連続工程を示す説明
図。
【図21】成形クランプ・早期硬化装置65において成
形用組合せのバッチ処理における連続工程を示す説明
図。
【図22】成形クランプ・早期硬化装置65において成
形用組合せのバッチ処理における連続工程を示す説明
図。
【図23】成形クランプ・早期硬化装置65において成
形用組合せのバッチ処理における連続工程を示す説明
図。
【図24】成形クランプ・早期硬化装置65において成
形用組合せのバッチ処理における連続工程を示す説明
図。
【図25】 成形クランプ・早期硬化装置65を通してパ
レットを搬送するパレットコンベア32cの一部切欠説
明図。
【図26】図15 に示した成形クランプ・早期硬化装置
65においてパレットを取扱う第2の態様の模様を示す
説明図。
【図27】 成形クランプ・早期硬化装置65における成
形クランプ装置69の説明図。
【図28】 (a)はレンズを収めるパレットを二つのト
ラックで紫外線により重合するオーブンの平面図、
(b)は型外し工程の前に成形アセンブリの温度を調整
する型外しバッファの平面図。
【図29】 パレットをデュアルコンベア31a,31b
から型外しアセンブリまで搬送する流れとパレットを水
和チャンバまで運ぶのにコンベア31dから搬送装置2
15まで搬送する流れを示す製造ライン用パレットシス
テム後端の説明図。
【図30】 パレットの正確な位置決めが必要な型外しス
テーションにおいて二軸ウォーキングビーム280の搬
送キャリア182a,182b上にあるパレットを進め
る流れを示す説明図。
【図31】パレットの正確な位置決めが必要な型外しス
テーションにおいて二軸ウォーキングビーム280の搬
送キャリア182a,182b上にあるパレットを進め
る流れを示す説明図。
【図32】パレットの正確な位置決めが必要な型外しス
テーションにおいて二軸ウォーキングビーム280の搬
送キャリア182a,182b上にあるパレットを進め
る流れを示す説明図。
【図33】 ノッチ188a,188bに反内されながら
キャリアガイドトラック183a,183bに沿って進
むパレットを示す説明図。
【図34】 二軸ウォーキングビーム180の一部切欠側
面図。
【図35】 型外し装置90の正面図。
【図36】 成形アセンブリを搬送するパレット12aに
スチーム熱を与えるスチーム熱アセンブリの正面図。
【図37】 後方湾曲型片を前方湾曲型片から分離する流
れとこの分離に使用される型外し装置を示す説明図。
【図38】後方湾曲型片を前方湾曲型片から分離する流
れとこの分離に使用される型外し装置を示す説明図。
【図39】後方湾曲型片を前方湾曲型片から分離する流
れとこの分離に使用される型外し装置を示す説明図。
【図40】 材料の重合を終えたコンタクトレンズを収め
るパレットを水和装置89に移送する流れを示す説明
図。
【図41】材料の重合を終えたコンタクトレンズを収め
るパレットを水和装置89に移送する流れを示す説明
図。
【図42】材料の重合を終えたコンタクトレンズを収め
るパレットを水和装置89に移送する流れを示す説明
図。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図12】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図15】
【図19】
【図11】
【図13】
【図14】
【図17】
【図25】
【図40】
【図16】
【図18】
【図20】
【図21】
【図26】
【図30】
【図33】
【図35】
【図36】
【図22】
【図23】
【図24】
【図31】
【図37】
【図38】
【図39】
【図42】
【図27】
【図28】
【図41】
【図29】
【図32】
【図34】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・ツゥ−ファン・ウォン アメリカ合衆国、32225 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ナイト・ホーク・コート 13753 (72)発明者 カイ・ビイェレェ デンマーク国、デーコー−2750 バレルッ プ、ソメルビューウェン 61 (72)発明者 スヴェンド・クリステンセン デンマーク国、デーコー−3770 アーリン ゲ、オルスケル、リンデスガールスベイ 4 (72)発明者 テュアー・キント−ラーセン デンマーク国、デーコー−2840 ホルテ、 ソレロドベイ 40 (72)発明者 ウォーレス・アンソニー・マーティン アメリカ合衆国、32065 フロリダ州、オ レンジ・パーク、サンドルウッド・コート 2603 (72)発明者 クレイグ・ウィリアム・ウォーカー アメリカ合衆国、32224 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ハント・クラブ・ロード 3746 (72)発明者 マイケル・フランシス・ウィッドマン アメリカ合衆国、32258 フロリダ州、ジ ャクソンビル、イースト、ギャザリング・ オークス・コート 5319

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造ライン用パレットシステムであっ
    て、(a)一個もしくはそれ以上のコンタクトレンズ成
    形アセンブリを、コンタクトレンズ型を組合せる処理ス
    テーションを含む一もしくはそれ以上の処理ステーショ
    ンを備えるコンタクトレンズ製造ラインを通して搬送す
    るパレットであって、前記コンタクトレンズ型は第1の
    型片とこれと対をなす第2の型片を含み、前記パレット
    は、コンタクトレンズ型を組合せる前に、一個もしくは
    それ以上の第1の型片または一個もしくはそれ以上の第
    2の型片を収める一個もしくはそれ以上の第1のくぼみ
    をその表面に形成されるパレットと、(b)前記パレッ
    トを、前記製造ライン設備を通して、ある処理ステーシ
    ョンから他の処理ステーションへ搬送するコンベア装置
    と、(c)製造ライン設備の一もしくはそれ以上のステ
    ーションにおいて前記パレットを正確に位置させるため
    パレットの表面に形成された位置合わせ手段を備えるシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 コンタクトレンズ製造ラインの設備を通
    して一もしくはそれ以上のコンタクトレンズ成形アセン
    ブリを運搬する製造ライン用パレットであって、(a)
    パレット本体と、(b)前記パレット本体の表面に形成
    された一もしくはそれ以上のくぼみを備え、前記コンタ
    クトレンズ成形アセンブリは第1の型片とこれと対をな
    す第2の型片を含み、このパレットはさらに、(c)製
    造ライン設備の一もしくはそれ以上のステーションにお
    いて前記パレットを正確に位置させるためパレットの表
    面に形成された位置合わせ手段を含み、、前記パレット
    表面に形成される一もしくはそれ以上のくぼみは、前記
    製造ライン設備におけるステーションで前記コンタクト
    レンズ型を組合せる前に、一個もしくはそれ以上の第1
    の型片または一個もしくはそれ以上の第2の型片を収め
    る、パレット。
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