JPH08192311A - トリミング金型装置 - Google Patents

トリミング金型装置

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JPH08192311A
JPH08192311A JP523395A JP523395A JPH08192311A JP H08192311 A JPH08192311 A JP H08192311A JP 523395 A JP523395 A JP 523395A JP 523395 A JP523395 A JP 523395A JP H08192311 A JPH08192311 A JP H08192311A
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JP
Japan
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air
upper die
work
die
copper pipe
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Pending
Application number
JP523395A
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English (en)
Inventor
Hideo Nishii
英男 西井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、切屑に起因するプレス製品
の品質不良および生産性の低下を可及的に防止し得るト
リミング金型装置を提供することにある。 【構成】 本発明のトリミング金型装置1では、エアー
供給原としてのエアーポンプ60に接続されかつワーク
パッド30の外周面31に設けられたエアー通路として
の銅パイプ40と、上型20の開成時に上型20におけ
る切刃21の下面21aよりも上方に位置し、噴出する
エアーが上型20の切刃21に向かう態様で銅パイプ4
0に形成されたノズル孔41とを有して成るエアーブロ
ー手段100を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス製品を規正の形
状とするべくワークの外周を切り落とすためのトリミン
グ金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複雑な形状のプレス製品を製造する場合
には、例えばワークに対してドロー(絞り)加工を行な
い、次いでトリム(縁切り)加工を施したのち、リスト
ライク(再絞り)加工およびフランジ加工を行ない、さ
らにワークに対して穴開け加工を行なう等、2工程以上
の多工程に及んでワークに加工を施すことが一般的に行
なわれている。上述の如き多様な工程のうち、上記トリ
ム加工はプレス製品の形状を規正するべくワークの周辺
部を切り落とす加工であり、専用のトリミング金型装置
(縁切り型)を用いて実施されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トリミング
金型装置によってワークの縁切りを実施した際、上型と
下型とによるワークの剪断に伴って発生する微細な切屑
が、静電気により上刃(上型の切刃)および下刃(下型
の切刃)に付着したのち、プレス動作の繰り返しによっ
て製品形状部分の型表面にまで移動することが間々あ
る。このようにして型表面に微細な切屑が付着した状態
で、プレス(トリム)加工を実施した場合には、プレス
製品の表面に凹凸(ブツ)が発生してしまい、プレス製
品の品質不良を著しく低下させてしまう不都合があっ
た。また、型表面に付着した切屑を除去するには、プレ
ス機を停止させたのち、作業員によってエアー吹き作業
とウエス拭き作業とを実施する必要があり、このために
プレス製品の生産性が著しく低下する不都合があった。
本発明は上記実状に鑑みて、切屑に起因するプレス製品
の品質不良および生産性の低下を可及的に防止すること
の可能なトリミング金型装置を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、エア
ー供給源に接続されるとともにワークパッドの外周面に
設けられたエアー通路と、上型の開成時に上型の切刃下
面より上方に位置しかつ噴出するエアーが上型の切刃に
向かう態様でエアー通路に形成されたノズル孔とを有し
て成るエアーブロー手段を設け、このエアーブロー手段
のノズル孔から噴出するエアーによって、上型に付着し
た切屑を除去するよう構成することで上記目的を達成し
ている。
【0005】
【作用】上記構成によれば、上型に付着していた切屑が
ノズル孔から噴出するエアーによって除去されるので、
切屑がプレス動作に伴って製品形状部分の型表面へ侵入
することを未然に防止することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を一実施例を示す図に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図3は、ワークの外周部を
切り落として方形のプレス製品を製造するためのトリミ
ング金型装置に本発明を適用した例を示している。
【0007】本発明に関わるトリミング金型装置1は、
ワークWの載置される下型10と、この下型10に載置
されたワークWの外周部を切り落とすための上型20と
を有するとともに、下型10に載置されたワークWを上
方から押圧して保持するためのワークパッド30を具備
している。
【0008】上型20は、下型10の外周を囲う態様で
形成された切刃21を備えており、上記ワークパッド3
0は上型20の内方域、すなわち切刃21に囲まれる態
様で位置しているとともに、図示していないガイド手段
により上型20に対して上下移動自在に設けられてい
る。
【0009】また、ワークパッド30は、上型20との
間に介装された圧縮スプリングSによって下方へ付勢さ
れており、図1に示す如く上型20が開成している状態
においては、上型20における切刃21の下面21aよ
り下方に突出する初期位置に占位している。
【0010】さらに、ワークパッド30の外周面31に
は、エアー通路を構成する銅パイプ40が取り付けられ
ており、この銅パイプ40には該銅パイプ40の長手方
向に沿って多数個のノズル孔41、41…が配列形成さ
れている。
【0011】図1に示すように、銅パイプ40にはワー
クパッド30に貫入したビニールパイプ50の一端が接
続されており、このビニールパイプ50は上型20を貫
通しているとともに、該ビニールパイプ50の他端には
エアー供給源としてのエアーポンプ60が接続されてい
る。
【0012】上述したエアー通路としての銅パイプ40
と、この銅パイプ40に形成された多数個のノズル孔4
1、さらに銅パイプ40に接続されたビニールパイプ5
0およびエアーポンプ60とによって、後述する如く上
型20に向けてエアーを噴出するためのエアーブロー手
段100が構成されている。
【0013】エアーブロー手段100を構成する銅パイ
プ40は、ワークパッド30の全周に亘って外周面31
に形成された溝に嵌入し、かつ一部が図3に示す如く外
周面31から1.0mm 程度突出する態様で取り付けられて
いる。
【0014】また、上述した銅パイプ40は、ワークパ
ッド30における下端縁部の形状、すなわち下型10の
切刃11における歯先の形状、言い換えれば上型20の
切刃21における歯先の形状に倣って屈曲形成されてい
る。
【0015】ここで、上記ワークパッド30の平面形状
は、下型10の平面形状より一回り小さく設定され、ワ
ークパッド30の外周面31は、上型20における切刃
21の内周面21bから離隔しているため、銅パイプ4
0と上型20とが不用意に干渉することはない。
【0016】さらに銅パイプ40は、該銅パイプ40に
形成された多数個のノズル孔41,41…が、開成状態
の上型20における切刃21の下面21aから、約 15m
m 〜20mm の高さに位置する態様で、上記ワークパッド
30の外周面31に設置されている。
【0017】また各ノズル孔41,41…は、図3に示
す如く上型20が開成している状態において、噴出する
エアーが矢印Aのように上型20の切刃21に向かうよ
う、斜め下方を向いた態様で銅パイプ40の周壁に形成
されている。
【0018】ここで、エアー通路を構成する銅パイプ4
0の内径は 8mmに設定されており、ノズル孔41の直径
は 0.5mm〜1.0mm に設定されている。また、銅パイプ4
0における各ノズル孔41,41…の形成個数、および
銅パイプ40の長手方向における各ノズル孔41,41
…の形成位置は、プレス製品における外形等の諸条件に
基いて、上型20の切刃21において切屑が付着し易い
部分に対応し、かつ切屑を有効に除去し得る態様で適宜
に設定されている。
【0019】なお、上述したトリミング金型装置1で
は、加工性が良好である等の理由から銅パイプ40によ
ってエアー通路を構成しているが、耐熱性や耐久性等が
使用環境に対して十分に適応できるものであれば、銅以
外の種々の材質から成るパイプをエアー通路として採用
することも可能である。
【0020】また、上型20およびワークパッド30の
昇降動作に対して柔軟に追従し得るものであれば、エア
ーブロー手段100を構成するビニールパイプ50に換
え、柔軟性を備えた種々の材質から成るパイプを採用す
ることも可能である。
【0021】上述した如き構成のトリミング金型装置1
において、図1に示す如く下型10にワークWを載置し
てセットしたのち、プレス動作が開始されて上型20が
下降することにより、ワークパッド30がワークWの上
面に当接して該ワークWを押圧し、ワークWは下型10
に対してずれ動くことのないよう保持される。
【0022】ここで、ワークパッド30がワークWに接
触した時点において、エアーブロー手段100が動作を
開始し、銅パイプ40のノズル孔41からエアーの噴出
が開始される。
【0023】次いで、上型20が更に下降することによ
って、下型10と上型20との協働作用によりワークW
の外周が規正の形状に切り落とされる一方、このときワ
ークWの剪断に伴って発生した微細な切屑が、静電気の
吸着作用に起因して上型20の切刃21に付着すること
となる。
【0024】なお、ワークWの外周が切り落とされるこ
とよって、下型10に所定形状のプレス製品が残される
一方、ワークWから切リ落とされた環状のスクラップ
は、下型10の周囲に設置されたスクラップカッタ(図
示せず)によって、複数個のスクラップ片に分断された
のち適宜処理される。
【0025】上型20は、ワークWの外周を切り落とし
たのち上昇を開始し、圧縮スプリングSの付勢力により
プレス製品を下型10に押圧しているワークパッド30
に対して上方へ相対移動し、ワークパッド30に対して
上型20が開成している時の相対位置(図1および図3
参照)に達したのち、上型20はワークパッド30を伴
って上昇を続けることとなる。
【0026】このとき、ワークパッド30に設けられた
銅パイプ40、言い換えれば銅パイプ40に形成された
ノズル孔41は、上型20における切刃21の内周面2
1bと対向し、ノズル孔41から斜め下方(図3中の矢
印A参照)に噴出するエアーにより、上型20の切刃2
1に付着していた微細な切屑が、吹き飛ばされて取り除
かれることとなる。
【0027】ここで、上述したように各ノズル孔41,
41…の内径は、 0.5mm〜1.0mm の小径に設定されてい
るので、上記ノズル孔41からは上型20に付着してい
る切屑を吹き飛ばすのに十分な圧力のエアーが噴射し、
もって切屑の確実な除去が行なわれることとなる。
【0028】また、上述したように各ノズル孔41,4
1…を、上型20における切刃21の下面21aより約
15mm 〜 20mm の高さに設け、上型20の切刃21に付
着している切屑を吹き飛ばすのに最適な位置としたこと
により、切屑の確実な除去が行なわれることとなる。
【0029】このように、上型20の切刃21に付着し
ていた微細な切屑が確実に取り除かれるため、プレス動
作の繰り返しによっても製品形状部分の型表面に切屑が
侵入することはなく、もって切屑に起因するブツ等の品
質不良の発生が未然に防止され、プレス製品の品質向上
が達成されることとなる。
【0030】また、上型20の切刃21に付着していた
切屑が確実に取り除かれるので、型表面に侵入して付着
した切屑を除去する作業が不要となり、もって切屑の除
去作業に起因するプレス製品の生産性低下を可及的に防
止することができる。
【0031】一方、上型20の上昇に伴い、上型20と
共に上動するワークパッド30が下型10から 10mm 離
隔した時点で、エアーブロー手段100の動作が停止
し、銅パイプ40におけるノズル孔41からエアーの噴
出が停止される。
【0032】ここで、上述した如く上型20の下降に伴
ってワークパッド30がワークWに当接した時点から、
上型20の上昇に伴ってワークパッド30が下型10か
ら所定の距離だけ上動した時点までの間だけ、エアーブ
ロー手段100を動作させるよう構成したことで、エア
ーブロー手段100をプレス機の稼働中に連続して動作
させた場合と比べ、ランニングコストを可及的に抑制す
ることができる。
【0033】なお、上述した実施例においては、本発明
を方形のプレス製品を製造するためのトリミング金型装
置に適用した例を示したが、本発明に関わるトリミング
金型装置は、方形のプレス製品のみならず、様々な形状
のプレス製品をトリム(縁切り)加工によって製造する
金型装置にも有効に適用し得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明に関わるト
リミング金型装置では、エアー供給源に接続されるとと
もにワークパッドの外周面に設けられたエアー通路と、
上型の開成時に上型における切刃の下面より上方に位置
し、噴出するエアーが上型の切刃に向かう態様でエアー
通路に形成されたノズル孔とを有して成るエアーブロー
手段を備え、このエアーブロー手段のノズル孔から噴出
するエアーによって、上型に付着した切屑を除去するよ
う構成している。上記構成によれば、上型に付着してい
た切屑がノズル孔から噴出するエアーにより除去される
ので、切屑がプレス動作に伴って製品形状部分の型表面
へ侵入することを未然に防止でき、もって本発明に関わ
るトリミング金型装置によれば、切屑に起因するプレス
製品の品質不良および生産性の低下を可及的に防止する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わるトリミング金型装置を示す概念
的な要部断面図。
【図2】トリミング金型装置におけるワークパッドの要
部を示す外観斜視図。
【図3】エアー通路としての銅パイプおよびノズル孔の
構成を示すワークパッドの要部断面図。
【符号の説明】
1…トリミング金型装置、 10…下型、 20…上型、 21…切刃、 21a…切刃下面、 30…ワークパッド、 31…外周面、 40…銅パイプ(エアー通路)、 41…ノズル孔、 60…エアーポンプ(エアー供給源)、 100…エアーブロー手段、 W…ワーク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型の内方域に、下型に載置された
    ワークを上方から押圧するためのワークパッドを有して
    成るトリミング金型装置であって、 エアー供給源に接続されるとともにワークパッドの外周
    面に設けたエアー通路と、上型の開成時に上型の切刃下
    面より上方に位置しかつ噴出するエアーが上型の切刃に
    向かう態様でエアー通路に形成したノズル孔とを有する
    エアーブロー手段を具備し、 上記ノズル孔から噴出するエアーによって上型に付着し
    た切屑を除去するよう構成したことを特徴とするトリミ
    ング金型装置。
JP523395A 1995-01-17 1995-01-17 トリミング金型装置 Pending JPH08192311A (ja)

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JP523395A JPH08192311A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 トリミング金型装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005108028A1 (ja) * 2004-05-10 2008-03-21 株式会社 ベアック トリミング装置及びトリミング方法
JP2016150426A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 株式会社豊田自動織機 電極の製造方法
CN113695452A (zh) * 2021-09-27 2021-11-26 四川成飞集成科技股份有限公司 一种用于冲压模具铁屑清理的机构

Cited By (4)

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