JPH08167410A - 電池の電極シートの製造方法 - Google Patents

電池の電極シートの製造方法

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JPH08167410A
JPH08167410A JP6307663A JP30766394A JPH08167410A JP H08167410 A JPH08167410 A JP H08167410A JP 6307663 A JP6307663 A JP 6307663A JP 30766394 A JP30766394 A JP 30766394A JP H08167410 A JPH08167410 A JP H08167410A
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water
sheet
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JP6307663A
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Minoru Chishima
稔 千島
Masuo Kato
益生 加藤
Tomoya Murata
知也 村田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池の電極シートを構成する金属シートに塗
着した活物質を、所定位置において部分的に除去すると
ともに、その金属シート表面に生じてしまう擦傷や亀裂
を防止できるような電池の電極シートの製造方法を提供
すること。 【構成】 加工装置6は、電池の電極シートを構成する
金属シート4を支持する治具8と、この金属シート4の
上側に配設され、開口部16を有するマスク部材14
と、マスク部材14の上方に位置する水噴射機10とを
備えている。水噴射機10は、金属シート4に塗着した
活物質5に対し、水12を高圧で噴射して、それを破砕
する。破砕された活物質5は、金属シート4から剥離さ
れ除去される。このため、活物質5の下側に位置した金
属シート4は露出し、ここに集電タブやリード板などの
リード部材を接続できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム二次電池やス
パイラル形電池等に用いられる電極シートを製造する方
法に係り、特にこの電極シートを構成する金属シートの
表面に塗着した活物質を部分的に除去する電池の電極シ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池やスパイラル形電池な
どに組み込まれる帯状の電極シートは、アルミニウムな
どで形成された厚さ数十μm程の金属シートと、その金
属シート表面に塗布され、均一な厚みに圧延された正極
合剤などの活物質とから構成されている。金属シート表
面に塗着した活物質は、集電タブやリード板などのリー
ド部材が接続される所定の位置において部分的に除去さ
れていて、活物質の下側に位置する金属シートが露出さ
れている。
【0003】この電極シートの製造にあたって、金属シ
ートに塗着した活物質を部分的に除去するには、例えば
特開平1−251555号公報などに開示されているよ
うな、超音波振動によって除去を行う方法がある。この
超音波振動による方法は、超音波振動子により振動する
超音波ホーンを、金属シート表面を塗着した活物質の除
去部分に押し当てて、その振動を加えることによって活
物質を破砕する方法で、超音波ホーンが押し当てられた
活物質は、極めて微細に粉砕されて金属シートの表面か
ら剥離されて除去される。このようにして、活物質を除
去することによって、金属シートは所定の位置において
部分的に露出し、その露出部に対して集電タブやリード
板などのリード部材が接続可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような超音波振動による方法では、超音波ホーンを活
物質に対し押しつけて活物質を除去することから、その
超音波ホーンが金属シートに接触し、ダメージを与え
て、金属シート表面を傷つけたりまた亀裂を生じさせた
りすることがあった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、電池の電極シートを構成する金
属シートに塗着した活物質を、所定位置において部分的
に除去するとともに、その金属シート表面に生じてしま
う擦傷や亀裂を防止できるような電池の電極シートの製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電池の電極シートの製造方法では、電
池の電極を構成する金属シートの表面に塗着した活物質
を、所定の位置において部分的に除去し、該活物質の下
側に位置する該金属シートを露出させ、その露出部を集
電タブが接続される接続部として形成する電池の電極シ
ートの製造方法において、上記所定の位置において上記
金属シートに塗着した上記活物質に対し、流体噴射機か
ら流体を高圧で噴射し、該流体の衝突によって該活物質
を破砕して除去することを特徴とする。
【0007】好ましくは、前記活物質を塗着した前記金
属シート上には、前記流体噴射機から噴射される前記流
体の流動範囲を規制して、該流体の衝突領域を特定する
開口部を備えたマスク部材を配設したとともに、該マス
ク部材と該活物質を塗着した該金属シートとの間にはパ
ッキンを密着配設した状態で、該金属シート上の該活物
質に対して該流体を高圧で噴射することである。
【0008】また、好ましくは、前記流体噴射機から前
記流体が噴射される部分の周りには、これを囲繞して覆
うカバーを配設するとともに、前記所定の位置の近傍に
は、前記活物質に衝突する流体を吸引する流体回収パイ
プを配設した状態で、前記金属シート上の該活物質に対
して該流体を高圧で噴射することである。
【0009】
【作用】本発明に係る電池の電極シートの製造方法の作
用について述べると、電極シートを構成する金属シート
の表面に活物質を塗着させた後、所定の位置において塗
着した活物質に対し、流体噴射機から流体を高圧で噴射
することによって、高圧で噴射された流体は相当な勢い
で活物質に衝突する。流体の衝突を受けた活物質は、そ
の衝突によって粉々に破砕され、剥落片となって所定の
位置において金属シートから剥離される。この剥落片の
ほとんどは、衝突した流体の流動によって押し流され、
剥離箇所から除去される。他方、活物質の下側に位置す
る金属シートは、流体から受けるダメージが、従来の超
音波ホーンから受けるものに比べて極めて小さくて済
み、その表面に生じる擦傷や亀裂が軽減される。
【0010】好ましくは、活物質を塗着した上記金属シ
ート上にマスク部材を配設した状態で、上述したように
流体を噴射する。このマスク部材には開口部が形成され
ていて、流体噴射機から噴射される流体の流動範囲を規
制し、流体の衝突領域を特定することから、流体噴射機
から噴射された流体を、金属シートに塗着した活物質の
除去したい部分、即ち所定の位置にだけ特定して衝突さ
せることができる。また、マスク部材を入れ替えること
で、活物質の除去部の形状及び大きさを様々に設定する
ことができる。ここで、上記マスク部材と該活物質を塗
着した該金属シートとの間に、パッキンを密着配設して
おくことで、マスク部材が金属シートに塗着した活物質
表面に接触し、これを傷つけることを防ぐことができ
る。
【0011】また、好ましくは、上記金属シート上の該
活物質に対して該流体を高圧で噴射するに際し、流体噴
射機から流体が噴射される部分の周りに、これを囲繞し
て覆うカバーを配設することで、これにより流体の外部
への拡散を防止することができる。これに加えて、所定
の位置の近傍に、活物質に衝突する流体を吸引する流体
回収パイプを配設することで、流体噴射機から噴射され
た流体を回収でき、さらに活物質の剥離片をも回収する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る電池の電極シートの製
造方法の好適な実施例について、添付図面に基づき詳述
する。本実施例に係る電池の電極シートは、リチウム二
次電池やスパイラル形電池などの内部に組み込まれるも
ので、最終的には所定の寸法にカットされた帯状のもの
である。このような電極シートは、以下に示すような工
程を経て製造されている。
【0013】まず、電極シートを構成する金属シート
は、はじめロール状に捲回されてフープとなっている。
そして、このフープから金属シートが順次繰り出され、
その表面に正極合剤などの活物質が間欠的に塗布され
る。金属シートに塗布された活物質は、乾燥及び圧延さ
れて、金属シート上に均一な厚さに形成され塗着され
る。このようにして塗工及び圧延工程を経た金属シート
は、その表面に活物質が塗着された状態で再びロール状
に巻き取られて加工前フープとなり、集電タブ等を接続
する部分の活物質を金属シートから除去する本実施例の
除去工程に送られる。そして更に、活物質を除去した後
に集電タブ等を溶接等で接続してから、所定の長さの電
極寸法にカットされて、電池に組み込まれるようにな
る。
【0014】上記除去工程においては、乾燥、圧延工程
から送られた加工前フープから、活物質が塗着された金
属シートを繰り出し、その活物質を電池の集電タブやリ
ード板などのリード部材が接続される所定の位置におい
て部分的に除去し、活物質の下側に位置している金属シ
ートを露出させる。
【0015】殊に、本実施例では、上記活物質の除去
を、流体を高圧で噴射して活物質に衝突させて、活物質
を金属シートから剥離させて行っている。ここで用いら
れる流体としては、例えば油や空気、ガスなどがある
が、本実施例では水を用ている。図1は、この除去工程
を示したものである。金属シート4が捲回された加工前
フープ2は、図1中の左端に位置していて、その反対側
に位置している送りロール3によって、ここから金属シ
ート4が順次繰り出され搬送されている。この金属シー
ト4は厚さ20μm、幅40mmほどであり、その両面
には活物質5が90μmほどの厚さで塗着されている。
このような金属シート4は、第1,第2,第3の各加工
ユニット7内を順次通過することで、表面に塗着した活
物質5が除去される。
【0016】まず、第1の加工ユニット7aにおいて
は、金属シート4に塗着している活物質5を加工装置6
によって剥離させる。剥離を行う際には、送りローラ3
が一旦停止され、金属シート4の繰り出しが中断され
る。繰り出しが中断されると、上記加工装置6が剥離加
工を行うようになっている。
【0017】加工装置6について詳述する。図2は、こ
の加工装置6を示した斜視図であり、また、図3はこの
加工装置6を示した縦断面図である。図2及び図3に示
したように、この加工装置6は、加工前フープ2から繰
り出された金属シート4を支持する治具8と、金属シー
ト4の上側に配設され、開口部16を有するマスク部材
14と、マスク部材14上方から金属シート4に対向し
流体噴射機として水を高圧で噴射する水噴射機10とを
備えている。
【0018】まず、治具8は、繰り出された金属シート
4の下側に配設されていて、金属シート4の加工時、即
ち活物質5を剥離する時に、その上面で金属シート4を
支持するようになっている。加工前フープ2から繰り出
された金属シート4は、この治具8上において、図2に
示した矢印Aの方向へ順次搬送されていて、治具8上を
相対移動されている。そして、金属シート4の繰り出し
が中断されるのは、これに塗着した活物質5の除去した
い部分が治具8上に達したときである。
【0019】また、水噴射機10は、治具8に支持され
た金属シート4から200〜300mm程の間隔をあけ
てその上方に位置しており、矢印Bの方向に沿って往復
運動できるようになっている。この水噴射機10の下端
部には、噴射ノズル10aが設けられていて、ここから
水12を噴射する。ここで水12は、200〜300k
gf/cm2 ぐらいの噴射圧力で噴射され、高速のジェ
ット流となる。また、噴射ノズル10aは、金属シート
4に塗着した活物質5に対しマスク部材14を間に挟ん
で対向していて、噴射されて高速のジェット流となった
水12は、金属シート4上の活物質5に対し相当な勢い
で衝突する。この水12の衝突を受けた活物質5は、そ
の衝撃で破砕され、粉々になって金属シート4から剥離
されることになる。これによって、金属シート4の表面
には、活物質5が剥離した剥離箇所18が形成される。
他方、活物質5の下側の金属シート4は、ダメージを受
けることがなく、剥離箇所18において露出される。そ
して、この活物質5の剥離片は、衝突した水12の流動
によって、そのほとんどが押し流され、上記剥離箇所1
8から除去される。
【0020】また、マスク部材14は板状に形成されて
いて、開口部16はその中央部に形成されている。この
マスク部材14は、金属シート4の上側をその幅方向に
亘り覆っていて、水噴射機10から噴射される水12の
流動を阻止する一方、その開口部を通じて上記水噴射機
10から噴射された水12を金属シート4に衝突させる
ようになっている。水噴射機10から噴射された水12
は、その流動範囲が開口部16の大きさ及び形状に応じ
て規制され、さらに金属シート4においてはその衝突領
域が特定されるようになっている。このことから、活物
質5の剥離箇所18は、開口部16の大きさ及び形状に
よって決定されるので、所望の形状または大きさで活物
質5を除去できる。また、マスク部材14を入れ替える
ことで、剥離箇所18の形状及び大きさを様々に設定す
ることができる。
【0021】本実施例においては、上記開口部16の形
状が、幅10mm、長さ30mmの長楕円状となってい
て、金属シート4の繰り出し方向である矢印Aに対して
垂直に長く形成されている。これに対して、水噴射機1
0から噴射される水12のマスク部材14上における流
動範囲の大きさは、上記開口部16の幅は十分あるがそ
の全体を覆う程はない。このため、水噴射機10は、予
め開口部16のどちらかの端部上方に配置されていて、
水12を噴射しながら矢印Cの方向へスライド移動し
て、開口部16全体に亘って水12を噴射するようにな
っている。この時、水噴射機10の移動速度は、50m
m/sとする。これによって、金属シート4に塗着した
活物質5は、開口部16に沿って徐々に破砕されて剥離
されてゆくことになり、その剥離箇所18は図4に示す
ような上記開口部16の形状に応じた長楕円状のものと
なる。
【0022】さらに、上記マスク部材14の下面には、
図3に示すような上記開口部16の周縁に沿って突出す
るパッキン20が取り付けられている。このパッキン2
0は、マスク部材14と活物質5が塗着した金属シート
4との間に密着配設され、マスク部材14が活物質5の
表面に接触し、これを傷つけることを防止することがで
きるようになっている。
【0023】また、このマスク部材14の上側には、中
空箱体状に形成されたカバー22を着脱可能に配設す
る。このカバー22は、マスク部材14及び水噴射機1
0の噴射ノズル10aを覆っていて、水噴射機10から
行われる水12の噴射は、カバー22の内部にて行われ
るようになっており、水12が外部へ拡散及び飛散する
ことを防止することができるようになっている。
【0024】また、上記開口部16の近傍には、流体回
収パイプとして水12を吸引する水回収パイプ24を配
設する。この水回収パイプ24は、一端側に形成された
吸引口24aが開口部16に近接して配置され、その他
端側に接続された図示されていない吸引装置によって、
水12を吸引して回収するものである。これによって、
水噴射機10から噴射された水12を回収する他に、こ
の水12とともに押し流された活物質5の剥離片をも回
収することができる。
【0025】上述したようにして、所定の位置において
活物質5が部分的に剥離された金属シート4は、送りロ
ーラ3によって繰り出しが再開され、図1に示した第2
の加工ユニット7bに搬送される。この第2の加工ユニ
ット7bにおいては、金属シート4の両側に配置された
エア口28それぞれから高温のエア29を吹き付けて、
金属シート4の両面を乾燥させ、そこに付着している水
分を除去するようになっている。
【0026】さらに、上記金属シート4は、第3の加工
ユニット7cに搬送される。この第3の加工ユニット7
cにおいては、金属シート4の両面それぞれに対し、回
転駆動される回転ブラシ30が当接され、その両面に残
留している剥離片を確実に除去するようになっている。
【0027】この剥離片の除去の後、金属シート4は、
加工後フープ32として再びロール状に捲回される。そ
して、この加工後フープ32は、金属シート4を電池内
部に収納されるような寸法に裁断する裁断工程に送られ
る。
【0028】尚、上記加工装置6を、図5に示したよう
に横に倒して配置するとともに、上記金属シート4の搬
送方向を、ガイドローラ26によって横方向から縦方向
に方向転換させてから、それを加工装置6に搬送させる
ようにして、水12を横方向から噴射するようにすれ
ば、水噴射機10から噴射されて活物質5に衝突した水
12は、下方に向かって流動するようになり、その流動
方向が一方向に限定されるので、上記水回収パイプ24
によって回収しやすくなる。
【0029】以上から、本実施例の作用について述べる
と、金属シート4に塗着した活物質5に対し、水噴射機
10から水12を高圧で噴射することによって、活物質
5を破砕して金属シート4から剥離させて、活物質5の
下側に位置する金属シート4を露出させることができ
る。このため、従来の超音波加工と比べると、活物質5
の下側に位置する金属シート4が受けるダメージは、極
めて小さくて済み、露出した金属シート4の表面には擦
傷や亀裂が生じ難くなる。
【0030】また、活物質5が塗着された金属シート4
の上側に、開口部16を有するマスク部材14を配設し
た状態で水12の噴射を行うことによって、その開口部
16の形状及び大きさに応じて、水噴射機10から噴射
される水12の流動範囲が規制され、水12の衝突領域
が特定されるので、活物質5の剥離を所望の形状または
大きさで行うことができる。また、マスク部材14を入
れ替えることで、1つの加工装置6で様々な形状または
大きさに除去することができる。また、マスク部材14
と金属シート4との間に、パッキン20を密着配設して
おくことで、マスク部材14が活物質5の表面に接触
し、これを傷つけることを防止することができる。
【0031】また、水噴射機10から水12が噴射され
る部分の周りに、これを囲繞して覆うカバー22を配設
することで、水12の外部への拡散を防止することがで
きる。これに加えて、所定の位置の近傍に、活物質5に
衝突する水12を吸引する水回収パイプ24を配設する
ことで、水噴射機10から噴射された水12に加えて、
活物質5の剥離片をも回収することができる。
【0032】
【発明の効果】以上実施例で説明したように、本発明に
係る電池の電極シートの製造方法によれば、電極シート
を構成する金属シート表面に塗着した活物質に対し、流
体噴射機から流体を高圧で噴射することによって、活物
質を破砕し、金属シートから剥離させることができるの
で、活物質の下側に位置する金属シートが受けるダメー
ジは、従来の超音波ホーンから受けるものに比べて極め
て小さくて済み、金属シート表面には擦傷や亀裂が生じ
難くなる。
【0033】また、活物質を塗着した上記金属シート上
に、開口部を有するマスク部材を配設した状態で、上述
したような流体の噴射を行うことによって、その開口部
の形状及び大きさに応じて、流体噴射機から噴射される
流体の流動範囲が規制され、流体の衝突領域が特定され
るので、活物質の剥離を所望の形状または大きさで行う
ことができる。また、マスク部材を入れ替えることで、
1つの装置で様々な形状または大きさに除去することが
できる。また、マスク部材と金属シートとの間に、パッ
キンを密着配設しておくことで、マスク部材が金属シー
トに塗着した活物質表面に接触し、これを傷つけること
を防止することができる。
【0034】また、流体噴射機から流体が噴射される部
分の周りに、これを囲繞して覆うカバーを配設すること
で、流体の外部への拡散を防止することができる。これ
に加えて、所定の位置の近傍に、活物質に衝突する流体
を吸引する流体回収パイプを配設することで、流体噴射
機から噴射された流体に加えて、活物質の剥離片をも回
収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除去工程を模式的に示したもので
ある。
【図2】加工装置を示した斜視図である。
【図3】加工装置を示した縦断面図である。
【図4】所定位置において活物質が剥離された金属シー
トを示したものである。
【図5】加工装置を他の形で配置した図である。
【符号の説明】
4 金属シート 5 活物質 6 加工装置 8 治具 10 水噴射機 12 水 14 マスク部材 16 開口部 18 剥離箇所 20 パッキン 22 カバー 24 水回収パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の電極を構成する金属シート(4)
    の表面に塗着した活物質(5)を、所定の位置において
    部分的に除去し、該活物質(5)の下側に位置する該金
    属シート(4)を露出させ、その露出部を集電タブが接
    続される接続部として形成する電池の電極シートの製造
    方法において、 上記所定の位置において上記金属シート(4)に塗着し
    た上記活物質(5)に対し、流体噴射機(10)から流
    体(12)を高圧で噴射し、該流体(12)の衝突によ
    って該活物質(5)を破砕して除去することを特徴とす
    る電池の電極シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記活物質(5)を塗着した前記金属シ
    ート(4)上には、前記流体噴射機(10)から噴射さ
    れる前記流体(12)の流動範囲を規制して、該流体
    (12)の衝突領域を特定する開口部(16)を備えた
    マスク部材(14)を配設したとともに、該マスク部材
    (14)と該活物質(5)を塗着した該金属シート
    (4)との間にはパッキン(20)を密着配設した状態
    で、該金属シート(4)上の該活物質(5)に対して該
    流体(12)を高圧で噴射してなることを特徴とする請
    求項1記載の電池の電極シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記流体噴射機(10)から前記流体
    (12)が噴射される部分の周りには、これを囲繞して
    覆うカバー(22)を配設するとともに、前記所定の位
    置の近傍には、前記活物質(5)に衝突する流体(1
    2)を吸引する流体回収パイプ(24)を配設した状態
    で、前記金属シート(4)上の該活物質(5)に対して
    該流体(12)を高圧で噴射してなることを特徴とする
    請求項1または2記載の電池の電極シートの製造方法。
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