JPH08192224A - 表面処理金属ストリップ用の巻取装置とその巻取方法 - Google Patents

表面処理金属ストリップ用の巻取装置とその巻取方法

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JPH08192224A
JPH08192224A JP2335095A JP2335095A JPH08192224A JP H08192224 A JPH08192224 A JP H08192224A JP 2335095 A JP2335095 A JP 2335095A JP 2335095 A JP2335095 A JP 2335095A JP H08192224 A JPH08192224 A JP H08192224A
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Yoshitaka Kirihara
義登 桐原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面処理された金属ストリップを、これに十
分なバックテンションを与えながらコイル状に巻き取る
ことができ、しかも金属ストリップの経路設定から巻芯
への巻き付けに至る、一連の作業を自動的に行える巻取
装置を提供する。 【構成】 金属ストリップSの搬送経路に沿って、ベル
トブライドル型の緊張装置1と、調整ロール機構2と、
始端センサー3と、ベルトラッパー4を含む巻取機5と
を順に配置する。緊張装置1は上下一対の遊転自在な巻
掛機構8・9を有する。両巻掛機構8・9で金属ストリ
ップSを上下に挟持して、バックテンションを与える。
デフレクタロール19と、これに接離操作される押圧ロ
ール20とで調整ロール機構2を構成し、必要時に金属
ストリップSを搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、めっき鋼板や塗装鋼板
などの表面処理された金属ストリップをコイル状に巻き
取るための巻取装置とその巻取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の巻取装置において、金属ストリ
ップの巻始端をベルトラッパーで巻芯に自動的に巻き掛
けることは、特公平6−102215号公報に公知であ
る。巻き取られる金属ストリップに適度のバックテンシ
ョンを与えるための緊張装置としては、特公平1−23
207号公報に記載されているようなロールブライドル
が一般的であり、2個のロールに金属ストリップをZ字
状に巻き掛け、各ロールの駆動回転数を異ならせること
によって、金属ストリップにバックテンションを与えて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロールブライドルでバ
ックテンションを与えながら金属ストリップを巻き取る
従来装置では、金属ストリップに十分なバックテンショ
ンを付与できないことがある。回転するロールと金属ス
トリップとの接触摩擦によって緊張力を付与する形態を
採るので、付与し得る緊張力の最大値に限界がある。し
かも、めっき層や塗膜を疵付けてはならないので、付与
し得る緊張力の変更幅を大きくできないからである。こ
のことは、金属ストリップを堅く巻締った状態で巻き取
れないことを意味し、とくにストリップ幅が大きい場合
に問題を生じる。
【0004】ロールブライドルにおいて、より大きな緊
張力を付与するには、ロールを大径化し、あるいはロー
ル本数を増やせばよいことは知られている。しかし、現
状においてすらロール径は十分に大きいので、さらに大
径のロールを用い、あるいは使用本数を増加すると、そ
れぞれ駆動装置も必要となり、緊張装置これ全体の占有
スペースが大きくなることを避けらず、そのための設備
費用も嵩む。
【0005】ロールブライドルに適用されるロールの表
面は、めっき層や塗膜の疵付きを防ぐために、極めて滑
らかに研磨されて真円度や表面粗さが所定状態に維持さ
れており、その状態を維持する必要上、定期的な保守作
業が不可欠になっている。こうした保守作業時には、緊
張装置からロールを分解し、ロール表面を再研磨しなけ
ればならず、その保守に多くの手間と時間とを要する不
利があった。巻き取り作業を開始する際には、金属スト
リップを各ロールにZ字状に巻き掛けねばならず、作業
上の煩わしさがあり、この点でも改善の余地があった。
【0006】本発明の目的は、金属ストリップに十分な
バックテンションを与えて、金属ストリップを堅く引き
締まった状態下でコイル状に巻き取れ、しかも前段の処
理工程から送られてくる金属ストリップを人手を要する
ことなく自動的に巻き取り開始できる表面処理金属スト
リップ用の巻取装置とその巻取方法とを提供することに
ある。本発明の目的は、金属ストリップの巻き取り開始
時点から巻き取り終了まで、金属ストリップに適正なバ
ックテンションを与えることができる巻取装置とその巻
取方法とを提供することにある。本発明の目的は、従来
の巻取装置に比べて緊張装置が占める設置スペースを少
なくでき、めっきラインや塗装ラインなどの金属ストリ
ップ処理ラインのライン長を減少して工場内のスペース
を有効に利用でき、しかも全体の設備使用が少なくて済
む巻取装置とその巻取方法とを提供することにある。本
発明の目的は、保守作業が少ない手間で行えるベルトブ
ライドル方式の緊張装置を備えた巻取装置とその巻取方
法とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の巻取装置は、図
1に示すごとく表面処理された金属ストリップSの搬送
経路に沿って、ベルトブライドル型の緊張装置1と、調
整ロール機構2と、始端センサー3と、ベルトラッパー
4を備えた巻取機5とが順に配置してある。
【0008】緊張装置1は、図3に示すごとく金属スト
リップSを挟持する上下一対の巻掛機構8・9と、両機
構8・9の少なくとも一方を他方の側へ向かって接離操
作する操作器10とを含んでいる。両巻掛機構8・9の
それぞれは、遊転自在に軸支した左右一対のプーリ15
・15、および両プーリ15・15間に巻き掛けた摩擦
ベルト16を一組とする多数組の巻掛要素と、金属スト
リップSに接触する摩擦ベルト16群の内面を受け止め
るガイド体13とを備えている。
【0009】調整ロール機構2は、金属ストリップSを
巻取機5の巻面へ向かって変向案内するデフレクタロー
ル19と、デフレクタロール19に対して接離自在に設
けられた押圧ロール20とを備え、両ロール19・20
のいずれか一方が回転駆動可能に設けられ、他方が遊転
自在に設けられている。
【0010】具体的には、緊張装置1と調整ロール機構
2との間の搬送経路に、図5に示すごとく金属ストリッ
プSの移行速度を検知する速度センサー41を設ける。
そして、この速度センサー41の出力信号に基づいて、
デフレクタロール19を金属ストリップSの移行速度に
同期させて回転駆動するよう構成する。更に、緊張装置
1よりも金属ストリップSの搬送方向上手側には、金属
ストリップSの後端を検知する終端センサー36を設け
る。そして、この終端センサー36の出力信号に基づい
て、押圧ロール20を金属ストリップSを介してデフレ
クタロール19に押圧接当させるよう構成する。
【0011】本発明の巻取方法においては、図1に示す
ごとく表面処理された金属ストリップSの搬送経路に沿
って、金属ストリップSを上下に挟んでバックテンショ
ンを与えるよう遊転可能に設けられた一対の巻掛機構8
・9を含むベルトブライドル型の緊張装置1と、デフレ
クタロール19および該ロール19へ向かって接離操作
される押圧ロール20を備えていて、両ロール19・2
0のうち一方が回転駆動可能に設けられた調整ロール機
構2と、金属ストリップSの搬送先端を検知する始端セ
ンサー3と、ベルトラッパー4を備えた巻取機5とを順
に配置する。
【0012】かくして始端センサー3が金属ストリップ
Sの搬送先端を検知したときの出力信号に基づき、押圧
ロール20を金属ストリップSを介してデフレクタロー
ル19に圧接する。始端センサー3の上記の信号出力時
点以降で、金属ストリップSがベルトラッパー4で巻取
機5に巻き締め装着された時に緊張装置1を作動させ
て、上下の巻掛機構8・9で金属ストリップSにバック
テンションを付与する。上記緊張装置1の作動と同時又
はその直後に、押圧ロール20を無圧状態に戻して巻き
取りを継続する。
【0013】具体的には、緊張装置1と調整ロール機構
2との間の搬送経路に、金属ストリップSの移行速度を
検知する速度センサー41を設け、この速度センサー4
1の出力信号に基づいて、デフレクタロール19を金属
ストリップSの移行速度に同期して回転駆動する。更
に、緊張装置1よりも金属ストリップSの搬送方向上手
側に金属ストリップSの後端を検知する終端センサー3
6を設け、この終端センサー36の出力信号に基づき、
押圧ロール20を金属ストリップSを介してデフレクタ
ロール19に圧接させて、ストリップ後端の巻き取りを
行う。
【0014】
【作用】ベルトブライドル型の緊張装置1は、上下一対
の巻掛機構8・9で金属ストリップSを挟んで、巻取機
5で巻き取られる金属ストリップSにバックテンション
を与える。このとき摩擦ベルト16は金属ストリップS
と同行移動し、その内面に接当するガイド体13との間
で摩擦抵抗を生じて緊張力を発生する。従って、ガイド
体13と摩擦ベルト16との接触圧を変更するだけで、
十分に大きなバックテンションを付与でき、その変更幅
も拡大できる。ガイド体13と摩擦ベルト16とが摺接
して両者間の摩擦抵抗によって制動力を発生させるの
で、金属ストリップSの処理表面を疵付けることもな
い。
【0015】待機状態において、一対の巻掛機構8・9
は離れていて、前段の処理工程から送られてきた金属ス
トリップSは、そこを支障なく通過できる。さらに、押
圧ロール20はデフレクタロール19から離れていて、
同様に金属ストリップSの通過を許す状態になってい
る。従って、金属ストリップSは、前段処理工程側から
の搬送力のみで、緊張装置1と調整ロール機構2とに支
障なく移行される。このとき、金属ストリップSの搬送
先端が始端センサー3で検知されるのを待って、押圧ロ
ール20をデフレクタロール19側に押圧操作し、両ロ
ール19・20で金属ストリップSを挟持保持し、金属
ストリップSを巻取機5に向けて搬送する。さらに、ベ
ルトラッパー4によって金属ストリップSの先端が巻取
機5に数回巻かれ、巻き締め力が発生した時に上下の巻
掛機構8・9で金属ストリップSを挟持してバックテン
ションを与え、所定の巻取テンションまで上昇させる。
従って、ベルトラッパー4による自動巻き付けに並行し
て、金属ストリップSに適正なバックテンションを与え
ることができる。この操作と同時又は直後に押圧ロール
20を無圧状態へ戻し定常運転状態へ移行する。
【0016】デフレクタロール19を金属ストリップS
の移行速度に同期して回転駆動させるのは、金属ストリ
ップSがデフレクタロール19で変向案内される間にス
リップを生じて、処理表面が疵付くのを避けるためであ
り、特に、デフレクタロール19への金属ストリップS
の巻掛角度が小さい場合にスリップが生じるのを防ぐた
めである。終端センサー36が金属ストリップSの後端
を検知した時点で、押圧ロール20を再びデフレクタロ
ール19に押圧するのは、ストリップ後端部を最後まで
安定的に搬送保持して、巻取終了の直前ぎりぎりまで金
属ストリップSにバックテンションを与えるためであ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明の巻取装置によれば、接離可能な
上下一対の巻掛機構8・9で金属ストリップSを挟んで
バックテンションを与える。また、デフレクタロール1
9と、該ロール19に対して接離操作される押圧ロール
20とで、金属ストリップSを巻取機5へ向かって搬送
するようにした。従って、巻掛機構8・9と押圧ロール
20を待機保持しておくだけで、前段の処理工程から送
られてきた金属ストリップSを、人手を煩わす必要もな
く緊張装置1と、調整ロール機構2とに支障なく移行さ
せ、次いで押圧ロール20とデフレクタロール19で金
属ストリップSを挟んで搬送でき、金属ストリップSの
経路設定から、ベルトラッパー4によるストリップ先端
部の巻き付けに至る、一連の作業の全てを自動的に行え
る。
【0018】遊転自在な上下一対の巻掛機構8・9で金
属ストリップSにバックテンションを与えるので、必要
に応じてより大きなバックテンションを発生させること
ができ、金属ストリップSの幅寸法や厚み寸法が大きく
なる場合でも、金属ストリップSに十分なバックテンシ
ョンを作用させて、堅く引き締まった状態で金属コイル
を形成できる。
【0019】上下一対の巻掛機構8・9で十分に大きな
バックテンションを発生できるので、従来のロールブラ
イドルを備えた巻取装置に比べて、緊張装置1が占める
設置スペースを少なくでき、その分だけ表面処理ライン
のライン長を減少して工場内のスペースを有効に利用で
きる。より大形のロールブライドルで張力制御を行う場
合に比べて、巻取装置これ全体の設備費用を減少し、そ
の導入費用を減らすことができる。緊張装置1の保守時
には、殆どの場合が消耗部品である摩擦ベルト16を交
換するだけでよく、保守作業に要する手間とコストとを
大幅に減少して、緊張装置1の維持費用を減らすことが
できる。
【0020】
【実施例】図1ないし図4は本発明に係る巻取装置の実
施例を示す。図1において巻取装置は、金属ストリップ
(以下単にストリップと言う)Sの搬送経路に沿って、
ベルトブライドル型の緊張装置1と、調整ロール機構2
と、ストリップSの搬送先端の通過を検知す始端センサ
ー3と、ベルトラッパー4を備えた巻取機5とを順に配
設してある。ストリップSは、前段までの処理工程にお
いて、その一側表面あるいは表裏両面のそれぞれが表面
処理されている。例えば表裏両面のそれぞれにめっきを
施した後、めっき層の外面に下地処理を施し、表裏のそ
れぞれに塗料を塗布して乾燥固化してある。
【0021】図3および図4において、緊張装置1はス
トリップSの搬送経路を前後に跨ぐ門形のフレーム7
と、ストリップSを間に挟む上下一対の巻掛機構8・9
と、上方の巻掛機構8を下方の巻掛機構9に対して上下
に接離操作する前後一対の操作器10とからなる。両巻
掛機構8・9のうち、下方の巻掛機構9はフレーム7に
固定支持されており、上方の巻掛機構8はフレーム7の
前後枠に設けたガイド7a(図4参照)で上下スライド
自在に支持されている。操作器10としては、油圧シリ
ンダやエアシリンダを適用でき、そのピストンロッドは
後述するプーリフレーム12の前後端に連結してある。
【0022】上方の巻掛機構8は、図3に示すごとく左
右一対の平行なプーリ軸11・11を備えたプーリフレ
ーム12と、両プーリ軸11・11の軸心に沿って隣接
配置した多数組の巻掛要素と、プーリフレーム12の下
面に固定したガイド体13、および補強枠などで構成す
る。巻掛要素は、各プーリ軸11・11でベアリング1
4を介して遊転自在に支持した左右一対のプーリ15・
15と、これらプーリ15・15に巻き掛けた平ベルト
状の摩擦ベルト16を一組のものとして構成する。
【0023】摩擦ベルト16は内外二層に形成されてい
る。詳しくは、ストリップSと接触する外面の接触層1
6aを、ゴムや布、あるいはゴムを含漬した布などの、
摩擦係数が大きな素材で形成する。また、ガイド体13
に対して摺接する内面の滑性層16bが、スチールベル
トや滑性に優れたプラスチックベルトなどの、接触層1
6aより摩擦係数が小さな素材で形成されており、挟持
圧が大きい場合にも摩擦ベルト16がガイド体13に対
して滑らかに摺接できる。ガイド体13は内部に冷却水
用の通路17を有する銅合金製の中空体からなり、一群
の摩擦ベルト16の外面が左右のプーリ15・15の外
接線より下面側へ突出する状態でプーリフレーム12に
取り付けてある。
【0024】下方の巻掛機構9は、上記の巻掛機構8を
上下に反転したものであって、そのプーリフレーム12
をフレーム17に固定する。操作器10を作動させて、
上方の巻掛機構8を押し下げ操作すると、上下の摩擦ベ
ルト16・16群がそれぞれガイド体13・13で強圧
されて、ストリップSを上下方向から挟持する。
【0025】調整ロール機構2は、ストリップSを巻取
機5の巻面へ向かって変向案内する遊転自在なデフレク
タロール19と、デフレクタロール19の上方に配置さ
れて該ロール19に対し接離自在に設けられた押圧ロー
ル20とからなる。押圧ロール20は、図2に示すごと
く必要時にモータ21で回転駆動できる。例えば、デフ
レクタロール19の直径寸法を800mmとするとき、押
圧ロール20の直径寸法は200mm前後に設定する。
【0026】始端センサー3は、図2に示すごとく投光
部3aおよび受光部3bを有する光センサーからなり、
その投光路がストリップSの搬送経路を横切る状態で、
投光部3aおよび受光部3bを上下に配置する。この始
端センサー3と巻取機5との間には、ストリップSの搬
送先端部を巻取機5へ向かって移行案内するガイド斜板
22が設けられている。
【0027】巻取機5は、図2に示すごとくモータ24
で回転駆動される巻取軸25を有し、この巻取軸25で
巻芯26を支持する。ベルトラッパー4は、巻取機5の
フレーム5aで左右揺動自在に支持したアーム28を有
し、アーム28の外郭線沿いに、ガイドプーリ29と上
下一対の先端ガイド30・31、およびベルト吸収アー
ム32を設け、これらの各部材29〜32に無端状の巻
込みベルト33を巻き掛けてなる。不使用状態におい
て、アーム28は想像線に示す上方の待機位置へ変位操
作されており、ストリップ先端部を巻芯26に巻き掛け
る場合に限って実線で示す作動位置に変位操作される。
図示例では、先端ガイド30・31を下巻き状態に操作
している。なお、ベルトラッパー4は公知の機構である
ので、その詳細な説明は省略する。
【0028】緊張装置1と、これより搬送方向上手側の
ガイドロール35との間には、ストリップSの搬送後端
の通過を検知する終端センサー36を設ける。終端セン
サー36は、始端センサー3と同様の光センサーで構成
してある。先に述べた始端センサー3、および終端セン
サー36の出力信号は、それぞれ制御装置37へと送ら
れる。制御装置37は、両センサー3・36からの入力
信号や、別途出力される指令信号等に基づいて緊張装置
1、調整ロール機構2、巻取機5などの各機器の作動状
態および運転状態を制御する。
【0029】前段の処理工程からガイドロール35を介
して巻取装置へ送られて来たストリップSは、以下の手
順に従って自動的にコイル状に巻き取られる。巻き取り
作業を開始する前に、巻芯26を巻取軸25に固定し、
ベルトラッパー4を作動位置に位置させておく。さらに
緊張装置1および調整ロール機構2のそれぞれを待機状
態にしておく。上側の巻掛機構8および押圧ロール20
をそれぞれ上方へ引き上げ操作し、これら両者をストリ
ップSの搬送経路上から退避させておくのである。これ
によって、送られてきたストリップSは緊張装置1およ
び調整ロール機構2を支障なく通過する。
【0030】ストリップSの搬送先端が始端センサー3
の光路を遮ると、始端センサー3の受光部3bから検知
信号が出力される。この信号に基づいて、制御装置37
は押圧ロール20の操作器に作動信号を出力し、押圧ロ
ール20をストリップSを介してデフレクタロール19
に圧接させ、ストリップSの搬送状態を安定させる。
【0031】始端センサー3からの検知信号を受けた
後、ストリップSが巻芯26に数回巻き付けられて巻き
締め力が発生すると、緊張装置1の巻掛機構8が操作器
10で下降操作され、下方の巻掛機構9と協同してスト
リップSを上下に挟持する。この巻き締め力の発生は、
巻取機5のモータ24に流れる負荷電流の変化として現
われる。この電流変化を検知し、緊張装置1を作動させ
る。このとき摩擦ベルト16はストリップSと同行移動
し、ガイド体13との接触面上を摺接して摩擦抵抗を生
じる。この摩擦抵抗力がストリップSに対してバックテ
ンションとして作用する。従って、操作器10の作動圧
を大小に変更するだけで、バックテンションを広範囲に
わたって自由に変更できる。ストリップSの幅変更や厚
み寸法が異なる場合にも、必要かつ十分なバックテンシ
ョンを与えることができる。
【0032】上記のように、巻取機5のモータ24に流
れる負荷電流の電流変化を検知して押圧ロール20を無
圧状態、すなわち押圧ロール20がストリップSの表面
から離れて待機位置へ戻った状態に切り換える。同時に
ベルトラッパー4を待機位置へ復帰揺動させる。以後は
ストリップSに作用するテンションを適正化した状態で
巻き取りを継続する。
【0033】ストリップSの搬送後端の通過が終端セン
サー36で検知されると、その出力信号に基づいて押圧
ロール20が再び押圧状態に切り換えられる。従って、
ストリップSはその搬送後端が緊張装置1を通過した後
であっても、押圧ロール20とデフレクタロール19で
搬送されて移行し、搬送後端が調整ロール機構2を通過
し終わるまでの間は適正な緊張状態を維持し続ける。最
後に、搬送後端を始端センサー3で検知して、緊張装置
1および調整ロール機構2を待機状態へ戻し、巻取機5
のモータ24を停止させる。その後に金属コイルを巻芯
26ごと巻取軸25から取り外し、新たな巻芯26を巻
取軸25に装着して、次の巻き取りに備えることにな
る。
【0034】上記の巻取装置は、その一部を図5に示す
ように変更して実施することができる。調整ロール機構
2のデフレクタロール19をモータ40で回転駆動でき
るようにし、押圧ローラ20は遊転自在に支持して、単
にデフレクタロール19に対し接離操作できるようにす
る。緊張装置1と調整ロール機構2との間の搬送経路
に、ストリップSの移行速度を検知する速度センサー4
1を設ける。この速度センサー41を必要時に限って作
動させるために、搬送経路の上下に一対のロール42・
43を配置し、上方のロール42を図外の操作器で押圧
ロール20と同様に上下に変位操作する。さらに、上方
のロール42の一側端に速度センサー41を配設し、ロ
ール42の回転数からストリップSの移行速度を知る。
【0035】上方のロール42は、始端センサー3がス
トリップSの搬送前端を検知したときの出力信号に基づ
いて押し下げ操作され、ストリップSに外接して速度セ
ンサー41を作動させる。以後は速度センサー41から
の出力信号に基づき、モータ40の駆動回転数をストリ
ップSの移行速度に同期させる。かかる巻取装置によれ
ば、デフレクタロール19の周速度がストリップSの移
行速度に完全に同期するので、デフレクタロール19と
ストリップSとの間にスリップを生じない。つまり、ス
リップに伴うストリップSの処理表面の擦過疵を確実に
防止できる。
【0036】また、始端センサー3および終端センサー
36としては、光センサー以外にイメージセンサー、赤
外線センサー、磁気センサーなどの各種のセンサーを適
用できる。ベルトラッパー4は図示した機構以外の形態
を採ることができ、要はストリップ先端を巻芯26に自
動的に巻き込み操作する機能があればよい。上下の巻掛
機構8・9のうち、下方の巻掛機構9、あるいは上下双
方を操作器10で接離操作して、バックテンションを調
整してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻取装置を概念的に示す原理説明図である。
【図2】巻取装置の概略正面図である。
【図3】緊張装置の要部の縦断正面図である。
【図4】図3におけるA−A線矢視図である。
【図5】巻取装置の別実施例を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 緊張装置 2 調整ロール機構 3 始端センサー 4 ベルトラッパー 5 巻取機 8・9 巻掛機構 10 操作器 19 デフレクタロール 20 押圧ロール 26 巻芯 36 終端センサー 41 速度センサー S 金属ストリップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 20/02 Z 23/188 Z 23/30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面処理された金属ストリップSの搬送
    経路に沿って、ベルトブライドル型の緊張装置1と、調
    整ロール機構2と、始端センサー3と、ベルトラッパー
    4を備えた巻取機5とが順に配置してある巻取装置であ
    って、 緊張装置1は、金属ストリップSを挟持する上下一対の
    巻掛機構8・9と、両機構8・9の少なくとも一方を他
    方の側へ向かって接離操作する操作器10とを含んでお
    り、 両巻掛機構8・9のそれぞれが、遊転自在に軸支した左
    右一対のプーリ15・15、および両プーリ15・15
    間に巻き掛けた摩擦ベルト16を一組とする多数組の巻
    掛要素と、金属ストリップSに接触する摩擦ベルト16
    群の内面を受け止めるガイド体13とを備えており、 調整ロール機構2は、金属ストリップSを巻取機5の巻
    面へ向かって変向案内するデフレクタロール19と、デ
    フレクタロール19に対して接離自在に設けられた押圧
    ロール20とを備えていて、両ロール19・20のうち
    一方が回転駆動可能に設けられ、他方が遊転自在に設け
    られていることを特徴とする表面処理金属ストリップ用
    の巻取装置。
  2. 【請求項2】 緊張装置1と調整ロール機構2との間の
    搬送経路には、金属ストリップSの移行速度を検知する
    速度センサー41が設けられており、 この速度センサー41の出力信号に基づいて、デフレク
    タロール19を金属ストリップSの移行速度に同期させ
    て回転駆動するよう構成した請求項1記載の表面処理金
    属ストリップ用の巻取装置。
  3. 【請求項3】 緊張装置1よりも金属ストリップSの搬
    送方向上手側には、金属ストリップSの後端を検知する
    終端センサー36が設けられており、 この終端センサー36の出力信号に基づいて、押圧ロー
    ル20を金属ストリップSを介してデフレクタロール1
    9に押圧接当させるよう構成した請求項1又は2記載の
    表面処理金属ストリップ用の巻取装置。
  4. 【請求項4】 表面処理された金属ストリップSの搬送
    経路に沿って、金属ストリップSを上下に挟んでバック
    テンションを与えるよう遊転可能に設けられた一対の巻
    掛機構8・9を含むベルトブライドル型の緊張装置1
    と、デフレクタロール19および該ロール19へ向かっ
    て接離操作される押圧ロール20を備えていて、両ロー
    ル19・20のうち一方が回転駆動可能に設けられた調
    整ロール機構2と、金属ストリップSの搬送先端を検知
    する始端センサー3と、ベルトラッパー4を備えた巻取
    機5とが順に配置されており、 始端センサー3が金属ストリップSの搬送先端を検知し
    たときの出力信号に基づき、押圧ロール20を金属スト
    リップSを介してデフレクタロール19に圧接し、 始端センサー3の上記の信号出力時点以降で、金属スト
    リップSがベルトラッパー4で巻取機5に巻き締め装着
    された時に緊張装置1を作動させて、上下の巻掛機構8
    ・9で金属ストリップSにバックテンションを付与し、 上記緊張装置1の作動と同時又はその直後に、押圧ロー
    ル20を無圧状態に戻して巻き取りを継続することを特
    徴とする表面処理金属ストリップ用の巻取方法。
  5. 【請求項5】 緊張装置1と調整ロール機構2との間の
    搬送経路に、金属ストリップSの移行速度を検知する速
    度センサー41が設けられていて、この速度センサー4
    1の出力信号に基づいて、デフレクタロール19を金属
    ストリップSの移行速度に同期して回転駆動させる請求
    項4記載の表面処理金属ストリップ用の巻取方法。
  6. 【請求項6】 緊張装置1よりも金属ストリップSの搬
    送方向上手側に金属ストリップSの後端を検知する終端
    センサー36が設けられていて、終端センサー36の出
    力信号に基づき、押圧ロール20を金属ストリップSを
    介してデフレクタロール19に圧接させて、ストリップ
    後端の巻き取りを行う請求項4又は5記載の表面処理金
    属ストリップ用の巻取方法。
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