JPH08190632A - 画像伝送方法及び画像伝送システム - Google Patents

画像伝送方法及び画像伝送システム

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JPH08190632A
JPH08190632A JP1838295A JP1838295A JPH08190632A JP H08190632 A JPH08190632 A JP H08190632A JP 1838295 A JP1838295 A JP 1838295A JP 1838295 A JP1838295 A JP 1838295A JP H08190632 A JPH08190632 A JP H08190632A
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JP1838295A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hirata
晋一 平田
Masakazu Oyamada
応一 小山田
Akifumi Arayashiki
明文 荒屋敷
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送誤りにより欠落した画像データを容易に
補正し、原画像に近い高品位の画像を再生することがで
きる画像伝送方法及び画像伝送システムを提供する。 【構成】 送信側で入力画像を奇数ラインの画像データ
のグループ(奇数部分画像)と偶数ラインの画像データ
のグループ(偶数部分画像)に分け、その順に並び替え
て符号化し、誤り訂正符号を付加して送信し、受信側で
受信データを誤り訂正して復号化し、伝送誤り等による
欠落ブロックがある場合は、欠落ブロックがある部分画
像に対して他方の部分画像の欠落ブロックに相当する部
分から画像データを複写して補正し、補正後に奇数部分
画像と偶数部分画像を本来のライン順となるよう合成し
て再生する画像伝送方法及び画像伝送システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を情報源符号化し
て伝送する画像伝送方法及び画像伝送システムに係り、
特に、伝送誤りにより発生した訂正できない画像データ
の欠落部分を容易に且つ適正に補正することができる画
像伝送方法及び画像伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】原画像を圧縮符号化して伝送し、受信し
て復号化を行う従来の画像伝送方法について図8を用い
て説明する。図8は、従来の画像伝送方法及び従来の欠
落ブロックの補正方法を示す説明図である。従来の画像
伝送方法は、図8に示すように、送信側において、入力
した原画像を情報源符号化して圧縮し、伝送路を介して
符号化データを伝送し、受信側において受信した符号化
データを情報源復号化して画像を伸長し、復号化後の再
生画像を得るものである。
【0003】例えば、JPEG(Joint Photographic E
xpert Group )方式では、原画像を8画素×8画素の符
号化ブロックに分割して、符号化ブロック単位でDCT
(Discrete Cosine Transform)演算と量子化テーブル
を用いた量子化による情報源符号化を行い、また、受信
側では、情報源符号化と同一の量子化テーブルを用いた
逆量子化と逆DCT演算を行って、符号化ブロック単位
で情報源復号化を行うようになっている。
【0004】そして、符号化データを伝送する場合に
は、1つまたは複数の符号化ブロックで構成される伝送
ブロックを最小単位として伝送を行うようになってい
る。そのため、伝送路上で伝送誤りが発生すると、伝送
ブロック単位で画像データの損失が起こり、1つまたは
複数の符号化ブロックの画像データが失われることにな
る。ここでは説明を簡単にするために伝送ブロックが1
つの符号化ブロックで構成されているものとする。
【0005】従来、伝送路上で発生する伝送誤りを検出
して訂正するために、送信側において情報源符号化され
た符号化データに誤り訂正符号を付加して伝送し、伝送
後、受信側において、誤り訂正符号をチェックして誤り
部分を検出し、誤りを訂正する誤り訂正処理が行われて
おり、誤り訂正後、情報源復号化を行うようになってい
た。しかし、誤り訂正符号では訂正できないような誤り
があった場合は、その誤り箇所を含む符号化ブロックを
廃棄して欠落ブロックとするので、図8に示すように、
復号化後の再生画像において誤り符号化ブロック(欠落
ブロック)が発生してしまう。
【0006】そこで、伝送誤りにより欠落した画像デー
タを補うために、誤り符号化ブロックの補正が行われて
いる。ここで、従来の誤り符号化ブロックの補正方法に
ついて、図8を用いて説明する。図8に示すように、伝
送誤りによりある符号化ブロックの画像データが欠落し
た場合、情報源復号化後に、誤り符号化ブロックの周囲
のブロックの画像データから欠落した部分のデータを補
間する補正方法があった。
【0007】周囲のブロックからの補間処理としては、
例えば、画素のx方向の配列に着目し、x方向のあるラ
インにおける欠落区間(補間すべき区間)の左右の画素
の画素値から欠落区間の画素値を直線補間により求め、
これを複数のラインについて行って誤り符号化ブロック
全体の補正を行う方法があった。同様に、y方向の配列
に着目して、欠落区間の上下の画素の画素値から直線補
間を行って欠落区間の画素値を求める補正方法もあっ
た。
【0008】一方、別の従来技術として、伝送誤りが発
生した場合に画像を再送する方法もあった。図9は、別
の従来の伝送誤り対策としての画像再送方法を示す説明
図である。図9に示すように、受信側において、誤り訂
正処理の結果、誤り符号化ブロックがある場合には、受
信側は、送信側に対して、情報源符号化画像の全部また
は誤り符号化ブロックのみを再送するよう、再送要求を
送出する。送信側は、再送要求を受信すると、情報源符
号化画像の全部または誤り符号化ブロックのみを再度伝
送するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した上記従来の画像伝送方法では、伝送誤りにより欠
落する符号化ブロックは、最低でも8画素×8画素の大
きさであるため、周囲の画素の画素値に基づいて、誤り
符号化ブロック内の画像データを全て適正な値に補正す
るのは困難であり、原画像に近い画像は得られないとい
う問題点があった。
【0010】更に、誤り符号化ブロック内にしか存在し
ない情報の補正は不可能であり、またバースト誤り等で
画像の広範囲に渡る伝送誤りが発生した場合は、連続し
た画像情報の損失となり、周囲の画像情報からの誤り補
正は極めて困難であるという問題点があった。
【0011】また、図9に示した従来の画像伝送方法で
は、再送要求の送出や再送のための処理が増大し、時間
がかかるという問題点があった。
【0012】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、伝送誤りにより欠落した画像データを容易に補正
し、原画像に近い高品位の画像を再生することができる
画像伝送方法及び画像伝送システムを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、入力画像を符号化
し、誤り訂正符号を付加して伝送データとして伝送路に
送信し、前記伝送路から前記伝送データを受信し、誤り
訂正を行って画像の復号化を行い、画像データを出力す
る画像伝送方法において、前記入力画像を画素毎の奇数
ラインの画像データと偶数ラインの画像データとに分け
て符号化を行い、復号化した画像データについて前記奇
数ラインの画像データと前記偶数ラインの画像データと
を合成することを特徴としている。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載の画像伝送方法におい
て、復号化した画像データについて、奇数ラインの画像
データ又は偶数ラインの画像データの一方に訂正できな
い誤りがあると、他方の画像データから前記誤り部分に
相当する部分を複写して前記誤り部分に取り込むことを
特徴としている。
【0015】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、画像伝送システムにおいて、入力画
像が記憶される第1の画像メモリと、前記第1の画像メ
モリ内の画像を画素毎に奇数ラインの画像データと偶数
ラインの画像データとに分ける前処理部と、前記前処理
部で分けられた奇数ラインの画像データに続いて偶数ラ
インの画像データを格納する第2の画像メモリと、前記
第2の画像メモリ内の画像データの符号化を行う情報源
符号化部と、前記情報源符号化部で符号化されたデータ
に誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化部と、前記誤
り訂正符号化部で誤り訂正符号が付加された伝送データ
を伝送路に送信する送信部と、前記伝送路から伝送デー
タを受信する受信部と、付加された誤り訂正符号により
誤りを検出して訂正を行う誤り検出訂正部と、前記誤り
検出訂正部で訂正されたデータの復号化を行う情報源復
号化部と、前記情報源復号化部で復号化された画像デー
タを格納する第3の画像メモリと、前記第3の画像メモ
リ内の画像データを前記前処理部で為された処理とは逆
の奇数ラインの画像データと偶数ラインの画像データと
を合成する処理を行う後処理部と、前記後処理部で合成
された画像データを格納する第4の画像メモリとを有す
ることを特徴としている。
【0016】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項3記載の画像伝送システムに
おいて、誤り検出訂正部が、訂正できない欠落部分を検
出する誤り検出訂正部であり、前記誤り検出訂正部で検
出された訂正できない欠落部分の画像データが奇数ライ
ンの画像データ又は偶数ラインの画像データの一方にあ
る時に、前記訂正できない欠落部分のない方の画像デー
タから前記訂正できない欠落部分に相当する部分を複写
して前記訂正できない欠落部分に取り込む欠落部分補正
部を設けたことを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1,3記載の発明によれば、入力画像を
奇数ラインの画像データのグループと偶数ラインの画像
データのグループに分けて符号化し、誤り訂正符号を付
加して伝送データを伝送路に送信し、伝送路から伝送デ
ータを受信して誤り訂正を行い、復号化して奇数ライン
の画像データのグループと偶数ラインの画像データのグ
ループを本来のライン順となるよう合成する画像伝送方
法及び画像伝送システムとしているので、訂正できない
欠落部分があっても、合成された場合に欠落の影響を小
さくすることができる。
【0018】請求項2,4記載の発明によれば、復号化
した奇数ラインの画像データのグループ又は偶数ライン
の画像データのグループに訂正できない誤りがあると、
誤りのない画像部分を複写して誤りのある部分に取り込
み、本来のライン順となるように奇数ラインの画像デー
タのグループと偶数ラインの画像データのグループを合
成する請求項1記載の画像伝送方法及び請求項3記載の
画像伝送システムとしているので、訂正できない欠落部
分を容易に適正に補正できる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。本発明の一実施例に係る画像伝送方法は、
伝送する1画面の原画像(入力画像)を奇数ラインの画
像データと偶数ラインの画像データとに分けて情報源符
号化を行い、伝送、情報源復号化した後に、伝送誤り等
で奇数ラインの画像データ又は偶数ラインの画像データ
の一方に訂正できない誤りがあると、他方の画像データ
から誤り部分に相当する部分を複写して誤り部分に取り
込んで補正を行い、更に奇数ラインの画像データと、偶
数ラインの画像データとを合成して画像を再生するもの
であるので、欠落部分の補正を安価な構成で行い、容易
に且つ適正に再生することができるものである。
【0020】まず、本発明の一実施例に係る画像伝送方
法の概要について、図1〜図3を使って説明する。図1
〜図3は、本発明の一実施例に係る画像伝送方法を段階
的に説明する概略説明図であり、後述するように、図1
は、並び替え処理を説明し、図2は、情報源符号化から
伝送、情報源復号化までを説明し、図3は、合成処理を
説明している。
【0021】本実施例の画像伝送方法の概要は、まず図
1(a)に示すように、伝送する1画面の原画像(入力
画像)aの画像データを並び替えて、画像aの奇数ライ
ンの画像データを抽出したグループ、つまり部分画像
(奇数部分画像)a1が1画面の上部に配置され、画像
aの偶数ラインの画像データを抽出したグループ、つま
り部分画像(偶数部分画像)a2が1画面の下部に配置
されるように並び替えた画像(並び替え画像)bを作成
する(並び替え処理)。具体的には、図1(b)に示す
ように、原画像a(ライン1,2,・・・,n )に対して、奇数
ライン(1,3,・・・,n-1 )を抽出した奇数部分画像a1
と、偶数ライン(2,4,・・・,n )を抽出した偶数部分画像
a2に並び替えた並び替え画像b(ライン1,3,・・・,n-1,
2,4,・・・,n )を作成する。
【0022】そして、図2に示すように、並び替え画像
bを情報源符号化した伝送データを伝送し、受信側で受
信した伝送データを情報源復号化して並び替え画像b′
が得られる。
【0023】そして、図3に示すように、並び替え画像
b′の奇数部分画像b1′の各ラインの間に偶数部分画
像b2′の各ラインの画像データを組み込むことによっ
て画像データを合成して元に戻し(合成処理)、再生画
像a′が得られるものである。
【0024】次に、本実施例の画像伝送方法において、
伝送過程で誤りが発生した場合について、図4、図5を
使って説明する。図4は、本実施例の画像伝送方法にお
いて、伝送過程で誤りが発生した場合を説明する説明図
であり、図5は、別の実施例の画像伝送方法において、
伝送過程で誤りが発生した場合の補正方法の概略を説明
する説明図である。
【0025】本実施例の画像伝送方法において、図4に
示すように、並び替え画像bを情報源符号化した伝送デ
ータを伝送する過程で、伝送誤りが発生すると、受信し
た伝送データを情報源復号化すると、誤り符号化ブロッ
ク(欠落ブロック)を含む並び替え画像cが得られる。
【0026】そして、並び替え画像cの奇数部分画像の
各ラインの間に偶数部分画像の各ラインの画像データを
組み込んで合成することによって、再生画像dが得られ
るものである。再生画像dにおいて、誤り符号化ブロッ
クが係る部分は、1ラインおきに画像データが欠落して
いるが、従来のように符号化ブロック単位で画像データ
が欠落するのに比べると、良好な再生画像が得られる。
【0027】また、更に良好な再生画像を得るための方
法として、図5に示すように、伝送過程で伝送誤りが発
生し、情報源復号化した並び替え画像cに誤り符号化ブ
ロック(欠落ブロック)が含まれる場合に、その欠落ブ
ロックを以下に説明するように補正して補正画像c′を
作成し、補正画像c′を合成して再生画像d′を得る方
法がある。
【0028】ここで、欠落ブロックの補正方法は、並び
替え画像cの奇数部分画像c1と偶数部分画像c2とは
相関性が高いことを利用して、欠落ブロックが存在する
方の部分画像における欠落ブロック部分に、他方の部分
画像における欠落ブロックに相当する部分の画像データ
をコピーして補正を行う方法である。
【0029】例えば、図5に示すように、欠落ブロック
(誤り符号化ブロック)が並び替え画像cの奇数部分画
像c1に存在する場合は、その欠落ブロックに相当する
位置の偶数部分画像c2内のブロックの画像データを欠
落ブロックにコピーする補正を行い、補正後の画像(補
正画像)c′を得る方法である。
【0030】ここで、欠落ブロックに相当する部分の画
像データをコピーする補正は、例えば、1画面分の画像
データが格納されているメモリにおいて、奇数部分画像
c1における欠落ブロックのアドレスをxとすると、偶
数部分画像c2が始まるアドレスにアドレスxを加算し
た位置のブロック画像の画像データをコピーして欠落ブ
ロックに取り込むことで為されるものである。
【0031】その結果、補正画像c′に対して奇数部分
画像と偶数部分画像とを合成した再生画像d′は、欠落
ブロックが係る部分が相関性が高い画像データで良好に
補正されて再生されることになるものである。
【0032】次に、本実施例の画像伝送方法を実現する
画像伝送システムについて、図6を使って説明する。図
6は、本実施例の画像伝送方法を実現する画像伝送シス
テムの構成ブロック図である。本実施例の画像伝送シス
テムは、基本的には図6に示すように、画像データを符
号化して画像符号化データを作成し送信する画像送信装
置10と、画像符号化データを伝送する伝送路30と、
伝送された画像符号化データを受信し復号化して画像を
再生する画像受信装置20とから構成されている。
【0033】そして、画像送信装置10内部は、原画像
(入力画像)を記憶する第1の画像メモリ11と、第1
の画像メモリ11内の画像を画素毎に奇数ラインの画像
データと偶数ラインの画像データとに分ける並び替え処
理を行う前処理部12と、並び替え処理された画像を格
納する第2の画像メモリ13と、画像データを圧縮符号
化する情報源符号化部14と、圧縮符号化されたデータ
に誤り訂正符号を付加して伝送データを作成する誤り訂
正符号化部15と、伝送データを伝送路30に送信する
送信部16とから構成されている。
【0034】また、画像受信装置20内部は、伝送路3
0から伝送データを受信する受信部21と、伝送データ
の誤りを検出し、誤り訂正を行う誤り検出訂正部22
と、誤り訂正が不可能で欠落した画像データのブロック
番号を記憶する欠落ブロックメモリ23と、誤り訂正さ
れたデータを復号化する情報源復号化部24と、復号化
された画像データを格納する第3の画像メモリ25と、
誤り訂正復号化の段階で欠落したブロック画像を補正す
る欠落ブロック補正部26と、補正された画像データを
合成して画像を再生する後処理部27と、合成された再
生画像データを格納する第4の画像メモリ28とから構
成されている。
【0035】次に、本実施例の画像送信装置10内の各
部について、具体的に説明する。第1の画像メモリ11
は、伝送する1画面分の原画像(入力画像)を構成する
画素値(画像データ)を記憶するメモリである。第2の
画像メモリ13は、原画像の奇数ラインを抽出した奇数
部分画像の画像データに続いて偶数ラインを抽出した偶
数部分画像の画像データを格納するメモリで、第2の画
像メモリ13に格納される画像を並び替え画像と呼ぶこ
とにする。
【0036】前処理部12は、第1の画像メモリ11に
記憶されている原画像を奇数ラインを抽出した奇数部分
画像と、偶数ラインを抽出した偶数部分画像とに分割し
て、奇数部分画像の下に偶数部分画像がくるように並び
替えた並び替え画像を作成する並び替え処理を行うもの
である。具体的には、第1の画像メモリ11に格納され
ている原画像の画像データをライン単位で読み込み、奇
数ライン(1,3,・・・,n-1 )のデータについては第2の画
像メモリ13のライン(1,2,・・・,n/2 )に格納し、偶数
ライン(2,4,・・・,n )のデータについては、第2の画像
メモリ13のライン(n/2+1,n/2+2,・・・,n )に格納する
ものである。
【0037】情報源符号化部14は、画面単位で画像デ
ータを圧縮符号化するものである。画像データを圧縮符
号化する技術は、例えば静止画像の圧縮符号化の標準と
もいえる「JPEG(Joint Photographic Expert Grou
p )」方式等が良く知られている(「最新MPEG教科
書」 マルチメディア通信研究会編 株式会社アスキー
発行 1994年8月発行 p53〜p67参照)が、
一般的に画像を1画面単位で圧縮できるような画像圧縮
符号化方法であればいかなる方法でもよく、本発明の本
質部分ではないので、ここでは説明を省略する。
【0038】誤り訂正符号化部15は、伝送過程におけ
る誤りを検出し、誤り訂正を行うための誤り訂正符号
を、情報源符号化部14で圧縮符号化されたデータに付
加するものである。尚、誤り訂正符号化の技術について
は、一般的に知られており、例えば、「情報・符号化理
論入門」 橋本清著 森北出版株式会社 1984年1
2月 p72〜 に記載されている。
【0039】送信部16は、誤り訂正符号化部15で誤
り訂正符号を付加された画像符号化データ(伝送デー
タ)を伝送路30に送信するものである。
【0040】次に、本実施例の画像受信装置20内の各
部について、具体的に説明する。受信部21は、伝送路
30から画像符号化データ(伝送データ)を受信するも
のである。誤り検出訂正部22は、受信部21が受信し
た画像符号化データについて、誤り訂正符号により誤り
を検出し、誤り部分の訂正を行い、訂正不可能の場合
は、その欠落箇所を含むブロックの画像データを廃棄し
て欠落ブロックとし、そのブロック番号を欠落ブロック
メモリ23に格納するものである。ここで、誤り検出訂
正の技術は、誤り訂正符号化部15で用いた誤り訂正符
号化技術に対応する復号化技術である。この復号化技術
も、上述の「情報・符号化理論入門」に具体的に記載さ
れている。欠落ブロックメモリ23は、誤り検出訂正部
22において誤り訂正が不可能であった欠落ブロックの
ブロック番号を格納するメモリである。
【0041】情報源復号化部24は、誤り訂正された画
像符号化データを伸長するために復号化するもので、そ
の復号化技術は、情報源符号化部14で用いた符号化に
対応する復号化でなければならない。この復号化技術
も、上述の「最新MPEG教科書」に具体的に記載され
ている。第3の画像メモリ25は、情報源復号化部24
で復号化された画像データを格納するメモリである。
【0042】欠落ブロック補正部26は、復号化された
画像データの中で欠落ブロック部分の画像データを補正
するものであり、請求項の欠落部分補正部に相当するも
のである。具体的には、欠落ブロックメモリ23から欠
落したブロック番号を読み込み、欠落ブロックがある部
分画像に対して他方の部分画像において、欠落ブロック
に相当する位置のブロックの画像データを第3の画像メ
モリ25から読み込んで、第3の画像メモリ25の欠落
ブロック部分に格納(複写)するようになっている。
【0043】後処理部27は、第3の画像メモリ25に
格納されている補正後の並び替え画像について、奇数部
分画像の各ラインの間に偶数部分画像を組み込んで本来
のライン順となるよう合成し、画像を再生する処理を行
うものである。具体的には、第3の画像メモリ25から
並び替え画像の画像データをライン単位で読み込み、ラ
イン(1,2,・・・,n/2 )のデータについては第4の画像メ
モリ28の奇数ライン(1,3,・・・,n-1 )に格納し、ライ
ン(n/2+1,n/2+2,・・・,n )のデータについては第4の画
像メモリ28の偶数ライン(2,4,・・・,n )に格納するも
のである。第4の画像メモリ28は、後処理部27で合
成して再生された再生画像の画像データを格納するメモ
リである。
【0044】次に、本実施例の画像伝送システムの動作
について、図6を使って説明する。本実施例の画像伝送
システムは、画像送信装置10の前処理部12が、第1
の画像メモリ11に格納されている1画面分の原画像の
画像データをライン単位で読み込んで、奇数部分画像と
偶数部分画像とに分割して両部分画像が連続するよう並
び替えた並び替え画像を作成して第2の画像メモリ13
に格納し、第2の画像メモリ13への並び替え画像格納
完了後に、情報源符号化部14が第2の画像メモリ13
に格納されている並び替え画像の画像データをブロック
単位で読み込んで圧縮符号化を行い、更に誤り訂正符号
化部15が誤り訂正符号を付加して画像符号化データを
作成し、送信部16が画像符号化データを伝送路30に
送出する。
【0045】そして、画像受信装置20の受信部21が
伝送路30から画像符号化データを受信し、誤り検出訂
正部22が誤り検出を行い、誤り部分の訂正を行い、訂
正不可能の場合は、欠落ブロック番号を欠落ブロックメ
モリ23に格納する。そして、誤り訂正された画像符号
化データを誤り訂正不可能部分は画像データ欠落状態の
まま情報源復号化部24が復号化して画像データを作成
して第3の画像メモリ25に格納する。
【0046】そして、1画面分の復号化が完了し、第3
の画像メモリ25への画像データの格納が完了したな
ら、欠落ブロック補正部26が欠落ブロックの補正を行
い、補正が完了したなら後処理部27が第3の画像メモ
リ25に格納されている補正後の並び替え画像の画像デ
ータを読み込んで、奇数部分画像の各ラインの間に偶数
部分画像の各ラインを組み込んで合成し、合成された再
生画像を第4の画像メモリ28に格納する。
【0047】次に、欠落ブロック補正部26の処理動作
について、図7を使って具体的に説明する。図7は、本
実施例の画像受信装置の欠落ブロック補正部の処理動作
を示すフローチャート図である。本実施例の画像受信装
置の欠落ブロック補正部の処理は、図7に示すように、
欠落ブロックメモリ23から欠落ブロック番号を読み込
み(100)、欠落ブロックがあるかどうか判断し(1
02)、欠落ブロックがない場合は欠落ブロック補正部
の処理を終了する。欠落ブロックがある場合は、第3の
画像メモリ25から欠落ブロックに相当する画像データ
を読み込む(110)。ここで、欠落ブロックに相当す
る画像データとは、両部分画像を比較した場合に、欠落
ブロックの存在する部分画像における欠落ブロックの位
置の画像データに対して、欠落ブロックの存在しない部
分画像での相対位置にある画像データのことである。そ
して、処理110で読み込んだ画像データを第3の画像
メモリ25の欠落ブロック位置に書き込む複写を行い
(112)、処理100に戻る。
【0048】本実施例の画像伝送方法及び画像伝送シス
テムによれば、画像送信装置10の前処理部12が入力
画像を奇数ラインの画像データの奇数部分画像と偶数ラ
インの画像データの偶数部分画像に分け、情報源符号化
部14が各部分画像の画像データを順に符号化し、誤り
訂正符号化部15が誤り訂正符号を付加して送信部16
が伝送路30に送信し、画像受信装置20の受信部21
が伝送路30から伝送データを受信し、誤り検出訂正部
22が誤り訂正を行い、情報源復号化部24が復号化し
て後処理部27が奇数ラインの画像データの奇数部分画
像と偶数ラインの画像データの偶数部分画像を本来のラ
イン順となるよう合成して再生する画像伝送方法及び画
像伝送システムとしているので、伝送誤り等によって訂
正できない欠落部分があっても、合成された場合に欠落
の影響を小さくすることができる効果がある。
【0049】また、本実施例の画像伝送システムによれ
ば、従来からある一般的な構成に、画像送信装置10に
は前処理部12と第2の画像メモリ13とを設け、画像
受信装置20には第3の画像メモリ25と後処理部27
を設けた簡単な構成で、欠落の影響を小さくすることが
できる効果がある。
【0050】また、本実施例の画像伝送方法及び画像伝
送システムによれば、画像受信装置20の誤り検出訂正
部22で訂正できない欠落部分が発生した場合に、欠落
ブロックのブロック番号を欠落ブロックメモリ23に記
憶しておき、情報源復号化部24で復号化した後に、欠
落ブロックがある部分画像と反対の部分画像の欠落ブロ
ックに相当する部分から画像データを複写して補正し、
本来のライン順となるように奇数ラインの画像データの
奇数部分画像と偶数ラインの画像データの偶数部分画像
を合成して再生するので、訂正できない欠落部分を相関
度の高い画像データで補正することにより、欠落部分を
簡単な構成で容易に適正に補正できる効果がある。
【0051】
【発明の効果】請求項1,3記載の発明によれば、入力
画像を奇数ラインの画像データのグループと偶数ライン
の画像データのグループに分けて符号化し、誤り訂正符
号を付加して伝送データを伝送路に送信し、伝送路から
伝送データを受信して誤り訂正を行い、復号化して奇数
ラインの画像データのグループと偶数ラインの画像デー
タのグループを本来のライン順となるよう合成する画像
伝送方法及び画像伝送システムとしているので、訂正で
きない欠落部分があっても、合成された場合に欠落の影
響を小さくすることができる効果がある。
【0052】請求項2,4記載の発明によれば、復号化
した奇数ラインの画像データのグループ又は偶数ライン
の画像データのグループに訂正できない誤りがあると、
誤りのない画像部分を複写して誤りのある部分に取り込
み、本来のライン順となるように奇数ラインの画像デー
タのグループと偶数ラインの画像データのグループを合
成する請求項1記載の画像伝送方法及び請求項3記載の
画像伝送システムとしているので、訂正できない欠落部
分を容易に適正に補正できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像伝送方法における
並び替え処理を説明する概略説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る画像伝送方法における
情報源符号化から伝送、情報源復号化までを説明する概
略説明図である。
【図3】本発明の一実施例に係る画像伝送方法における
合成処理を説明する概略説明図である。
【図4】本実施例の画像伝送方法において、伝送過程で
誤りが発生した場合を説明する説明図である。
【図5】別の実施例の画像伝送方法において、伝送過程
で誤りが発生した場合の補正方法の概略を説明する説明
図である。
【図6】本実施例の画像伝送方法を実現する画像伝送シ
ステムの構成ブロック図である。
【図7】本実施例の画像受信装置の欠落ブロック補正部
の処理動作を示すフローチャート図である。
【図8】従来の画像伝送方法及び従来の欠落ブロックの
補正方法を示す説明図である。
【図9】別の従来の伝送誤り対策としての画像再送方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
10…画像送信装置、 11…第1の画像メモリ、 1
2…前処理部、 13…第2の画像メモリ、 14…情
報源符号化部、 15…誤り訂正符号化部、16…送信
部、 20…画像受信装置、 21…受信部、 22…
誤り検出訂正部、 23…欠落ブロックメモリ、 24
…情報源復号化部、 25…第3の画像メモリ、 26…
欠落ブロック補正部、 27…後処理部、 28…第4の
画像メモリ、 30…伝送路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像を符号化し、誤り訂正符号を付
    加して伝送データとして伝送路に送信し、前記伝送路か
    ら前記伝送データを受信し、誤り訂正を行って画像の復
    号化を行い、画像データを出力する画像伝送方法におい
    て、前記入力画像を画素毎の奇数ラインの画像データと
    偶数ラインの画像データとに分けて符号化を行い、復号
    化した画像データについて前記奇数ラインの画像データ
    と前記偶数ラインの画像データとを合成することを特徴
    とする画像伝送方法。
  2. 【請求項2】 復号化した画像データについて、奇数ラ
    インの画像データ又は偶数ラインの画像データの一方に
    訂正できない誤りがあると、他方の画像データから前記
    誤り部分に相当する部分を複写して前記誤り部分に取り
    込むことを特徴とする請求項1記載の画像伝送方法。
  3. 【請求項3】 入力画像が記憶される第1の画像メモリ
    と、前記第1の画像メモリ内の画像を画素毎に奇数ライ
    ンの画像データと偶数ラインの画像データとに分ける前
    処理部と、前記前処理部で分けられた奇数ラインの画像
    データに続いて偶数ラインの画像データを格納する第2
    の画像メモリと、前記第2の画像メモリ内の画像データ
    の符号化を行う情報源符号化部と、前記情報源符号化部
    で符号化されたデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂
    正符号化部と、前記誤り訂正符号化部で誤り訂正符号が
    付加された伝送データを伝送路に送信する送信部と、前
    記伝送路から伝送データを受信する受信部と、付加され
    た誤り訂正符号により誤りを検出して訂正を行う誤り検
    出訂正部と、前記誤り検出訂正部で訂正されたデータの
    復号化を行う情報源復号化部と、前記情報源復号化部で
    復号化された画像データを格納する第3の画像メモリ
    と、前記第3の画像メモリ内の画像データを前記前処理
    部で為された処理とは逆の奇数ラインの画像データと偶
    数ラインの画像データとを合成する処理を行う後処理部
    と、前記後処理部で合成された画像データを格納する第
    4の画像メモリとを有することを特徴とする画像伝送シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 誤り検出訂正部が、訂正できない欠落部
    分を検出する誤り検出訂正部であり、前記誤り検出訂正
    部で検出された訂正できない欠落部分の画像データが奇
    数ラインの画像データ又は偶数ラインの画像データの一
    方にある時に、前記訂正できない欠落部分のない方の画
    像データから前記訂正できない欠落部分に相当する部分
    を複写して前記訂正できない欠落部分に取り込む欠落部
    分補正部を設けたことを特徴とする請求項3記載の画像
    伝送システム。
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