JP3366229B2 - 動画像符号化装置及び動画像復号装置 - Google Patents

動画像符号化装置及び動画像復号装置

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JP3366229B2
JP3366229B2 JP23142197A JP23142197A JP3366229B2 JP 3366229 B2 JP3366229 B2 JP 3366229B2 JP 23142197 A JP23142197 A JP 23142197A JP 23142197 A JP23142197 A JP 23142197A JP 3366229 B2 JP3366229 B2 JP 3366229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に含まれ
る冗長量を削減して圧縮符号化する動画像符号化装置及
びその復号装置に関し、特に、動画像信号に対して動き
補償フレーム間予測を行い、それによって得られた予測
誤差信号をいくつかの周波数帯域成分に分割して、各周
波数帯域毎に符号化を行う階層符号化方式の動画像符号
化装置及び動画像復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のマルチメディアサービスの整備・
普及に伴い、画像処理技術の重要性は高まりつつあり、
各方面でさまざまな研究が行われている。一般に、画像
情報に含まれる情報量は非常に多く、例えば、画像信号
をそのまま通信回線を使って伝送しようとすると、大変
に広帯域の伝送容量が必要となるため、現実的ではな
い。こうした中で、画像信号には、その情報に冗長性が
含まれており、この冗長性に着目した情報量の削減が可
能であることから、これが実行されており、それは、画
像信号を効率よく扱うことを目的とした画像の圧縮符号
化(符号化)技術として広く用いられるものである。
【0003】図6は、フレーム間予測直交変換符号化方
式を用いた従来の画像符号化装置の構成を示す。図6に
示すように、入力画像信号は、画像フレーム毎に動き補
償フレーム間予測部601によって動き補償フレーム間
予測符号化がなされ、動きべクトルが出力されるが、こ
の動き補償フレーム間予測部601では、フレームメモ
リ部602に格納されている、1画像分前に符号化およ
び復号された画像を予測画像信号として読み出し、差分
演算部603で入力画像信号とフレームメモリ部602
から読み出した予測画像信号との差分である予測誤差信
号を求めて、時間的冗長度を取り除く。差分演算部60
3から出力される予測誤差信号は、直交変換部604に
送られて、直交変換が施され、空間的冗長度を取り除か
れ、その結果として変換係数が出力される。直交変換部
604から出力された変換係数は、符号化部605で量
子化および符号化されて、情報量が圧縮される。
【0004】符号化部605からの出力は、符号化情報
として外部に出力されるとともに、復号部606にも送
られる。復号部606では、符号化部605とは逆の処
理が行なわれて、変換係数が出力され、逆直交変換部6
07で逆直交変換が施される。逆直交変換部607から
の出力は、加算部608でフレームメモリ部602から
読み出された予測画像信号と加算された後、フレームメ
モリ部602に格納されて、次の入力画像信号のフレー
ム間予測に使用される。一般的にこれを“ループバッ
ク”と呼ぶ。入力画像信号は、このように符号⇔復号の
ループ状の構成(符号化ループ)に従って符号化され
る。上述したように、従来の動画像符号化装置では、動
き補償フレーム間予測によって画像情報に含まれる時間
的冗長度を取り除き、さらに直交変換によって空間的冗
長度を取り除いた後に符号化するので、効率よく符号化
を行うことができる。
【0005】しかし、上記のような従来の技術では、1
画像単位で符号化を行うため、通信伝送路での伝送誤り
や、情報の欠落などが発生した場合、その画像信号全体
の復号が正確に行えなくなる。さらに、フレーム間予測
符号化を使用しているため、ある画像に復号誤りが発生
すると、その後の画像にもその復号誤りが伝搬するとい
う問題があった。この問題点を解決する手段として、特
開平9−70047号公報に開示されるように、画像信
号を階層化し、各階層毎に符号化を行うことにより、あ
る階層中に復号誤りが発生しても、それ以外の階層の符
号化情報のみを復号することによって、復号画像の品質
劣化を最低限に抑える階層符号化方式という技術があ
る。
【0006】図7に、周波数帯域分割を利用した階層符
号化方式の動画像符号化装置の構成を例示する。上記従
来技術と同様に、入力画像信号は、画像フレーム毎に動
き補償フレーム間予測部701によって動き補償フレー
ム間予測符号化され、差分演算部703から予測誤差信
号が出力される。差分演算部703から出力される予測
誤差信号は、帯域分割部704によって周波数帯域分割
を施され、各周波数帯域毎に出力される。帯域分割部7
04から出力される予測誤差信号の各周波数帯域成分
は、符号化部705a〜705nによって各周波数帯域
毎に符号化され、符号化情報a〜nとして外部に出力さ
れるとともに、復号部706a〜706nでは、符号化
部705a〜705nとは逆の処理が行われ、予測誤差
信号の各周波数帯域毎の成分が出力される。
【0007】一方、フレームメモリ部702から読み出
された予測画像信号は、帯域分割部707によって周波
数帯域分割を施され、各周波数帯域毎に出力される。こ
の帯域分割部707から出力された予測画像信号の各周
波数帯域成分と、復号部706a〜706nから出力さ
れた予測誤差信号の各周波数帯域成分が、加算部708
a〜708nによって各周波数帯域毎に加算され、復号
画像信号が各周波数帯域成分毎に出力される。この復号
画像信号の各周波数帯域成分は、合成部709によって
周波数帯域分割と逆の処理を施され、復号画像信号とな
る。これがフレームメモリ部702に格納されて、次の
入力画像信号のフレーム間予測に使用される。以上の処
理によって、ある周波数帯域中に復号誤りが生じても、
その周波数帯域中に誤りを閉じ込めることができるの
で、伝送路における情報の誤りや欠落による動画像品質
の劣化を最小限に抑えることが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の階層符号化方式の動画像符号化・復号装置では、通
信路における伝送誤りや情報欠落が発生すると、たとえ
階層内に誤りを閉じ込めたとしても、その後の画像への
復号誤りの伝搬を完全に防ぐことができないという問題
があった。本発明は、上記の従来技術における問題点に
鑑み、通信路における伝送誤りや情報欠落が発生した場
合、効率的に符号化情報を送り直すことが可能な動画像
符号化装置及び動画像復号装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決することを目的とした技術手段として、デジタル動
画像信号に対して動き補償フレーム間予測を行い、それ
によって得られた1画像フレーム分の予測誤差信号をい
くつかの周波数帯域成分画像に分割して、各周波数帯域
成分毎に符号化を行い、それによって得られた符号化情
(予測誤差符号化信号)を再送するかしないかの切り
替えを、各周波数帯域成分毎に行う階層再送制御手段を
備えた動画像符号化装置を提供するものである。さら
に、上記階層再送制御手段における各周波数帯域成分毎
の再送の切り替えを、各周波数帯域成分毎に独立に制御
するように構成したものである。また、上記した動画像
符号化装置から伝送されてくる符号化情報(予測誤差符
号化信号)を復号する装置として、各周波数帯域成分毎
の復号結果から各周波数帯域成分毎に再送要求を行うよ
うにし、さらに、各周波数帯域成分毎に独立に送信する
かしないかを制御する階層再送要求送出制御手段を備え
た動画像復号装置を提供するものである。
【0010】上記のような階層再送要求送信制御手段
階層再送制御手段を用いることにより、各周波数帯域
成分毎の復号結果に応じて各周波数帯域毎に符号化情報
(予測誤差符号化信号)を再送するかしないかの切り替
えを行うことができ、効率的に符号化情報の再送を行う
ことができる。また、各周波数帯域毎に独立して制御す
ることにより、必要な周波数帯域のみ効率的に符号化情
報の再送を行うことができる。
【0011】そして、各請求項の発明は、下記の技術手
段を構成する。請求項1の発明は、デジタル動画像信号
の動き補償フレーム間予測を行い、予測対象の入力画像
フレームと前記動き補償フレーム間予測により得た予測
画像フレームとの間の1画像フレーム分の予測誤差信号
をいくつかの周波数帯域成分画像に分割して、分割され
た該1画像フレーム分の前記各周波数帯域成分毎に符号
化を行い、予測誤差符号化信号を出力する周波数帯域分
割による階層符号化方式を用い動画像符号化装置にお
いて、動画像復号装置からの再送要求に応じて、各周波
数帯域成分毎に該周波数帯域成分に対する前記予測誤差
符号化信号の再送を行うか行わないかを切り替える階層
再送制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記階層再送制御手段は、各周波数帯域成分毎の再
送の切り替えを、各周波数帯域成分毎に独立に制御する
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明は、動き補償フレーム間予
測方式による予測誤差信号を所定の1画像フレーム分の
周波数帯域成分画像に分割して得られる前記1画像フレ
ーム分の各周波数帯域成分毎の予測誤差符号化信号を復
号して該周波数帯域成分に対する1画像フレーム分の復
号予測誤差信号を得るとともに、動き補償フレーム間予
測における動きベクトル情報の符号化信号を復号し
られる動きベクトル情報と予測参照画像フレームとか
号予測画像フレームを求め、前記各周波数帯域成分の
復号予測誤差信号と前記復号予測画像フレームとにより
動画像信号を生成する周波数帯域分割による階層符号化
方式を用い動画像復号装置において、各周波数帯域成
分毎に周波数帯域成分の予測誤差符号化信号に対する
復号誤りが検出されたか否かに応じて、送信側に対して
該周波数帯域成分の予測誤差符号化信号の再送要求の送
信をするかしないかを切り替える階層再送要求送信制御
手段を備えことを特徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記階層再送要求送信制御手段は、前記周波数帯域
成分について前記予測誤差符号化信号の再送要求送信
するかしないかの切り替えを、各周波数帯域成分毎に独
して制御することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る動画像符号化装置および動画像復号装置の実施形態を
詳述する。図1は、本発明による階層再送制御手段を備
えた動画像符号化装置の実施例の構成を示すブロック図
である。図1において、101は動き補償予測部、10
2はフレームメモリ部、1033は差分演算部、104
は帯域分割部、105a〜105nは符号化部、106
a〜106nはバッファ部、107a〜107nは復号
部、108は合成部、109は加算部、110は再送制
御部である。本動画像符号化装置の各構成部の詳細を以
下に示す。動き補償予測部101は、フレームメモリ部
102に蓄積されている1つ前に符号化および復号され
た画像信号を用いて、入力画像信号の動き補償予測を行
い、その結果として動きベクトルを出力し、またフレー
ムメモリ部102から予測画像信号を読み出す。
【0016】フレームメモリ部102は、現在の入力画
像信号より1つ前に符号化され、復号された画像信号を
蓄積する。差分演算部103は、入力画像信号とフレー
ムメモリ部102から読み出された予測画像信号の差分
を取り、その結果を予測誤差信号として帯域分割部10
4に出力する。帯域分割部104は、差分演算部103
から出力された予測誤差信号をn個の周波数帯域成分に
分割し、各周波数帯域成分毎に符号化部105a〜10
5nに出力する。符号化部105a〜105nは、帯域
分割部104から出力された予測誤差信号の各周波数帯
域成分を、各周波数帯域毎に量子化および符号化を行
う。その結果として、各周波数帯域毎の符号化情報a〜
が出力される。バッファ部106a〜106nは、符
号化部105a〜105nから出力された符号化情報
〜n(予測誤差符号化信号)を蓄え、さらにそれらを外
部に出力する。また、再送制御部110からの再送要求
信号が入力されると、蓄積されている各周波数帯域毎の
符号化情報a〜n(予測誤差符号化信号)を外部に出力
する。
【0017】復号部107a〜107nは、符号化部1
05a〜105nから出力された符号化情報a〜n(予
測誤差符号化信号)を復号し、予測誤差信号の各周波数
帯域成分信号を復号予測誤差信号として出力する。合成
部108は、復号部107a〜107nから出力された
復号予測誤差信号の各周波数帯域成分を合成し、復号予
測誤差信号を出力する。加算部109は、合成部108
から出力された復号予測誤差信号と、フレームメモリ部
102から出力された予測画像信号を加算して復号画像
信号を生成する。再送制御部110は、外部から入力さ
れる再送要求情報(階層再送要求に従い、再送要求の
あった周波数帯域のバッファ部106a〜106nに再
送要求を出力する階層再送制御手段である。図2には、
図1において示される帯域分割部104の一実施形態を
示し、その装置構成の一例として周波数帯域分割の例
図2(A)に示し、また、図2(B)に予測誤差信号が
周波数帯域分割される様子を示す。なお、図2(A)に
おいて、LFは低域フィルタ、HFは高域フィルタを表
す。図2(A)に示す回路構成によって、図2(B)に
示すように、入力信号(b−1)を水平方向および垂直
方向にそれぞれ2つ、合計4つの周波数帯域に分割した
(b−2)後、さらにもっとも低い周波数帯域を同様に
4つの周波数帯域に分割し、全部で7つの周波数帯域に
分割して(b−3)いる(図2(A)と図2(B)
太い矢印によりその間の関係が示されている)。
【0018】図1の動画像符号化装置の処理の流れを、
図3を用いて説明する。まず、画像信号(入力画像フレ
ーム)が入力されると(ステップS301)、動き補償
予測部101が、フレームメモリ部102に蓄積されて
いる1つ前に符号化及び復号された画像信号を用いて入
力画像信号の動き補償予測を行い、動きベクトルを、外
部にある本発明による動画像復号装置に、また予測画
像信号を差分演算部103および加算部109に出力す
る(ステップS302)。次に、差分演算部103によ
って、入力画像信号(入力画像フレーム)とフレームメ
モリ部102から読み出された予測画像信号(予測画像
フレーム)の差分が計算され、その結果として予測誤差
信号が帯域分割部104に出力される(ステップS30
3)。この1画像フレーム分の予測誤差信号は、帯域分
割部104によってn個の周波数帯域成分に分割され、
該当する周波数帯域成分毎に符号化部105a〜105
nに出力される(ステップS304)。
【0019】次に、符号化部105a〜105nが帯
分割部104から出力された予測誤差信号の該当する周
波数帯域成分を、それぞれの周波数帯域成分毎に量子化
および符号化を行い(ステップS305)、その結果と
して各周波数帯域毎の符号化情報a〜n(予測誤差符号
化信号)をバッファ部106a〜106nに出力し、バ
ッファ部106a〜106nは各周波数帯域毎の符号化
情報a〜n(予測誤差符号化信号)を蓄積した後動画像
階層復号装置に出力する(ステップS306)。この
後、外部にある本発明による動画像復号装置から再送要
求情報を受信した場合(ステップS307)、再送制御
部110が再送要求情報に従って、再送要求のあった周
波数帯域のバッファ部106a〜106nに再送要求信
号を出力する。再送制御部110から入力される再送要
求信号を受信したバッファ部106a〜106nは、蓄
積されている符号化情報a〜n(予測誤差符号化信号)
、再送要求情報を送信した本発明による動画像復号装
置に出力する(ステップS308)。このステップS3
07からステップS308の処理は、本発明による動画
像復号装置からの復号完了信号を受信するまで繰り返さ
れる(ステップS309)。
【0020】一方、符号化部105a〜105nからの
各周波数帯域毎の符号化情報は、復号部107a〜10
7nにも送られる。復号部107a〜107nは、各周
波数毎の符号化情報を復号し、その結果として復号予測
誤差信号の各周波数帯域成分を合成部108に出力する
(ステップS310)。合成部108は、復号部107
a〜107nから入力される復号予測誤差信号の各周波
数帯成分を合成し、その結果として復号予測誤差信号を
加算部109に出力する(ステップS311)。加算部
109は、ステップS302で出力された予測画像信号
と、ステップS311で出力された復号予測誤差信号を
加算し、復号画像信号を生成する。そして、この復号画
像信号はフレームメモリ部102に格納され、次の入力
画像信号のフレーム間予測符号化に利用される(ステッ
プS312)。以上、ステップS301からステップS
312までの処理が最後の入力画像信号の符号化が終了
するまで繰り返され(ステップS313)、処理は終了
する。
【0021】次に、図4にもとづいて本発明による動画
像復号装置の実施例を説明する。図4において、401
a〜401nは復号部、402は再送要求送出部、40
3は合成部、404は動き補償部、405はフレームメ
モリ部、406は加算部である。本動画像復号装置の各
構成部の詳細をその動作の概要とともに以下に示す。復
号部401a〜401nは、入力された符号化情報a〜
(予測誤差符号化信号)を復号し、その結果として復
号予測誤差信号の各周波数帯域成分を出力する。また、
復号誤りなどが発生して正常に復号できなかった場合に
は、再送要求送出部402に再送要求信号を出力する。
再送要求送出部402は、復号部401a〜401nか
ら入力されるすべての周波数帯域毎の再送信号を階層
された再送要求情報として、外部にある送信元の本発明
による動画像符号化装置に出力する階層再送要求送信制
御手段である。また、すべての周波数帯域について復号
が正常に完了すると、復号完了信号を外部にある送信元
本発明による動画像符号化装置に出力する。
【0022】動き補償部404は、外部から入力される
動きベクトルを用いて、動き補償処理を行い、フレーム
メモリ部405から予測画像信号を読み出す。フレーム
メモリ部405は、1つ前に復号された画像信号を蓄積
する。合成部403は、復号部401a〜401nから
入力される復号予測誤差信号の各周波数帯域成分を合成
し、復号予測誤差信号を出力する。加算部406は、合
成部403からの復号予測誤差信号とフレームメモリ部
405からの予測画像信号を加算し、復号画像信号を出
力する。
【0023】図4の画像復号装置の処理の流れを、図
5を用いて説明する。まず、階層化された符号化情報a
〜n、動きベクトルが入力されると(ステップS50
1)、復号部401a〜401nが、例えば、周波数帯
域分割により周波数帯域成分毎に分割がなされた状態で
入力された1画像フレーム分の符号化情報a〜nを復号
し(ステップS502)、正常に復号できた場合には
(ステップS503)合成部403に復号予測誤差信号
の各周波数帯域成分を合成部403に出力する(ステッ
プS504)。正常に復号できなかった場合には再送要
求送出部402に再送要求信号を出力し、再送要求送出
部402はそれらの再送要求信号を再送要求情報として
本発明による動画像符号化装置に出力する(ステップS
505)。再送要求情報を受信した本発明による動画像
符号化装置は、該当する周波数帯域の符号化情報を再送
し、処理はステップS501に戻る。
【0024】以上、ステップS501〜ステップS50
5の処理はすべての周波数帯域情報について復号が完了
するまで繰り返され、その後、復号完了信号が再送要求
送出部402から本発明による動画像符号化装置に出力
される(ステップS506)。そして、復号部401a
〜401nから出力された復号予測誤差信号の各周波数
帯域成分を合成し、その結果として復号予測誤差信号を
加算部406に出力する(ステップS507)。一方、
動き補償部404は、入力された動きベクトル情報をも
とに動き補償を行い、フレームメモリ部405から予測
画像信号(復号予測画像フレーム)を加算部406に出
力する(ステップS508)。ステップS507で出力
された復号予測誤差信号と、ステップS508で出力さ
れた予測画像信号は、加算部406で加算され、その結
果として、復号画像信号(動画像信号)が外部に出力さ
れると同時にフレームメモリ部405に蓄積され、予測
参照画像フレームとして、次の符号化情報の復号に用い
られる(ステップS509)。以上、ステップS501
〜ステップS510までの処理が最後の符号化情報が終
了するまで繰り返され(ステップS511)、処理は終
了する。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に対応する効果:階層再送制御手段を備えた動
画像符号化装置を用いることにより、各周波数帯域成分
毎に符号化情報の再送を行うか行わないかの制御を行う
ことができ、効率的に符号化情報の再送を行える。 請求項2に対応する効果:請求項1に対応する効果に加
えて、各周波数帯域成分毎に独立して符号化情報の再送
を行うか行わないかの切り替えを行うことができる階層
再送制御手段を備えることにより、より効率的に符号化
情報の再送を行える。 請求項3に対応する効果:階層再送要求送信制御手段を
備える動画像復号装置を用いることにより、各周波数帯
域成分毎に符号化情報の再送を要求できるため、効率的
に符号化情報の再送を行うことができる。 請求項4に対応する効果:請求項3に対応する効果に加
えて、各周波数帯域成分毎に独立して符号化情報の再送
を要求することができる階層再送要求送信制御手段を備
えることにより、より効率的に符号化情報の再送を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階層再送制御手段を備えた動画像
符号化装置の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示される動画像符号化装置における周波
数帯域分割部の構成を例示し(A)、入力信号が周波数
帯域分割される様子を表した(B)図である。
【図3】図1に示す本発明によるの動画像符号化装置の
実施例の処理の手順を説明するためのフローチャートで
ある。
【図4】本発明による階層再送要求送出制御手段を備え
た動画像復号装置の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示す本発明による動画像復号装置の実施
例の処理の手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】従来のフレーム間予測直交変換符号化方式を用
いた動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の周波数帯域分割を利用したフレーム間予
測直交変換符号化方式を用いた動画像階層符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101,701…動き補償予測部、102,405,6
02,702…フレームメモリ部、103,603,7
03…差分演算部、104,704,707…帯域分割
部、105a〜105n,605,705a〜705n
…符号化部、106a〜106n…バッファ部、107
a〜107n,401a〜401n,606,706a
〜706n…復号部、108,403,709…合成
部、109,406,608,708a〜708n…加
算部、110…再送制御部、402…再送要求送出部、
404…動き補償部、601…動き補償フレーム間予測
部、604…直交変換部、607…逆直交変換部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−116903(JP,A) 特開 平2−62175(JP,A) 特開 平2−75247(JP,A) 特開 平5−336505(JP,A) 特開 平5−236445(JP,A) 真鍋、田中、大塚,ATM網用可変レ ート映像符号化装置の試作とセル損耐性 評価,電子情報通信学会論文誌,日本, 1993年 1月,Vol.J76−B−I, No.1,p.40−47 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル動画像信号の動き補償フレーム
    間予測を行い、予測対象の入力画像フレームと前記動き
    補償フレーム間予測により得た予測画像フレームとの間
    1画像フレーム分の予測誤差信号をいくつかの周波数
    帯域成分画像に分割して、分割された該1画像フレーム
    分の前記各周波数帯域成分毎に符号化を行い、予測誤差
    符号化信号を出力する周波数帯域分割による階層符号化
    方式を用い動画像符号化装置において、動画像復号装
    置からの再送要求に応じて、各周波数帯域成分毎に該周
    波数帯域成分に対する前記予測誤差符号化信号の再送を
    行うか行わないかを切り替える階層再送制御手段を備え
    たことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記階層再送制御手段は、各周波数帯域
    成分毎の再送の切り替えを、各周波数帯域成分毎に独立
    に制御することを特徴とする請求項1記載の階層符号
    化方式を用いる動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 動き補償フレーム間予測方式による予測
    誤差信号を所定の1画像フレーム分の周波数帯域成分
    に分割して得られる前記1画像フレーム分の各周波数
    帯域成分毎の予測誤差符号化信号を復号して該周波数帯
    域成分に対する1画像フレーム分の復号予測誤差信号を
    得るとともに、動き補償フレーム間予測における動きベ
    クトル情報の符号化信号を復号し得られる動きベクト
    情報と予測参照画像フレームとから復号予測画像フレ
    ームを求め、前記各周波数帯域成分の復号予測誤差信号
    と前記復号予測画像フレームとにより動画像信号を生成
    する周波数帯域分割による階層符号化方式を用い動画
    像復号装置において、各周波数帯域成分毎に周波数帯
    域成分の予測誤差符号化信号に対する復号誤りが検出さ
    れたか否かに応じて、送信側に対して該周波数帯域成分
    の予測誤差符号化信号の再送要求の送信をするかしない
    かを切り替える階層再送要求送信制御手段を備えこと
    を特徴とする動画像復号装置。
  4. 【請求項4】 前記階層再送要求送信制御手段は、前記
    周波数帯域成分について前記予測誤差符号化信号の再送
    要求送信するかしないかの切り替えを、各周波数帯域
    成分毎に独立して制御することを特徴とする請求項3
    記載の階層符号化方式を用いる動画像復号装置。
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真鍋、田中、大塚,ATM網用可変レート映像符号化装置の試作とセル損耐性評価,電子情報通信学会論文誌,日本,1993年 1月,Vol.J76−B−I,No.1,p.40−47

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