JPH11205819A - 画像符号化方法および画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化方法および画像符号化装置

Info

Publication number
JPH11205819A
JPH11205819A JP216098A JP216098A JPH11205819A JP H11205819 A JPH11205819 A JP H11205819A JP 216098 A JP216098 A JP 216098A JP 216098 A JP216098 A JP 216098A JP H11205819 A JPH11205819 A JP H11205819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
image signal
image
data
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP216098A
Other languages
English (en)
Inventor
Kurato Maeno
蔵人 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP216098A priority Critical patent/JPH11205819A/ja
Publication of JPH11205819A publication Critical patent/JPH11205819A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ画像信号の符号量を小さくする画像
符号化方法。 【解決手段】 フレームメモリ回路11a から右チャネル
画像フレームが、遅延フレームメモリ回路22a から過去
の右チャネル画像フレームが補償回路12に与えられる。
動き補償回路12では、動き予測が行われ差分データが求
められる。この差分データは、直交変換回路14で直交変
換係数データに変換され、量子化回路15で量子化データ
に変換され、可変長符号化回路16で可変長符号化データ
に変換され、送信バッファ回路19から伝送路2に送られ
る。続いてフレームメモリ回路11b から左チャネル画像
フレームが、フレームメモリ回路21a から現在の右チャ
ネル画像フレームが補償回路12に与えられる。動き補償
回路12では、動き予測が行われ差分データが求められ
る。この差分データは、右チャネルの場合と同様にして
処理され、送信バッファ回路19から伝送路2に送られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステレオ画像信号
を符号化する画像符号化方法および画像符号化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像符号化装置では、一系統の動
画像の符号化、伝送、復号を行うことを主眼にステレオ
動画像を伝送する技術が提案されてきた。たとえば、テ
レビ電話システムやテレビ会議システムなどで用いられ
る動画像符号化装置の技術に関しては、たとえば、特開
平2-222389号公報に記載されている「動画像符号化装
置」の技術が一例としてある。このような動画像符号化
技術を用いてステレオ動画像を伝送するためには、画像
符号化装置に、画像信号を符号化して画像符号化データ
を出力する符号化回路を右チャネル用と左チャネル用と
にそれぞれ設け、画像復号化装置に、画像符号化データ
を復号して画像信号を出力する復号化回路を右チャネル
用と左チャネル用にそれぞれ設ける必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像符号化装置では、ステレオ画像の画像符
号化データを伝送するためには、片チャネルの符号化に
より生成される符号量の2倍の符号量を伝送する必要が
あり、また、右チャネルと左チャネルの2系統の回路構
成が必要となるので、ハードウエア量の増加や消費電力
の増加を招くという欠点があった。
【0004】本発明は、このような従来技術の欠点を解
決し、片チャネルの符号量に近い符号量で両チャネルを
伝送することができ、右チャネルと左チャネルの2系統
の回路構成を必要としない画像符号化方法および画像符
号化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、ステレオ画像を構成する第1のチャネル
および第2のチャネルの画像信号を符号化して第1のチ
ャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生成
する画像符号化方法において、この方法は、第2のチャ
ネルの画像信号と、第1のチャネルの画像信号から動き
予測によって得られる参照画像信号との差分データを求
め、この差分データを符号化して第2のチャネルの画像
符号化データを生成する工程を含むことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、ステレオ画像を構成する
第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像信号を符号
化して第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像符号
化データを生成する画像符号化方法において、この方法
は、第2のチャネルの画像信号と、第1のチャネルの画
像信号から動き予測によって得られる参照画像信号との
差分データを求めると共に、第2のチャネルの画像信号
と、第2のチャネルの過去の画像信号から動き予測によ
って得られる参照画像信号との差分データを求め、両差
分データのうち差分の小さい差分データを符号化して第
2のチャネルの画像符号化データを生成する工程を含む
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、ステレオ画像を構成する
第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像信号を符号
化して該第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像符
号化データを生成する画像符号化方法において、この方
法は、第2のチャネルの画像信号と、第1のチャネルの
画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号と
の差分データを求め、第2のチャネルの画像信号と、第
2のチャネルの過去の画像信号から動き予測によって得
られる参照画像信号との差分データを求め、さらに第2
のチャネルの画像信号と、第1のチャネルの過去の画像
信号から動き予測によって得られる参照画像信号との差
分データを求め、これら3つの差分データのうち差分の
最も小さい差分データを符号化して第2のチャネルの画
像符号化データを生成する工程を含むことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明は、ステレオ画像を構成する
第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像信号を符号
化して第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像符号
化データを生成する画像符号化装置において、この装置
は、第1のチャネルと第2のチャネルの画像信号を順次
選択して出力する画像信号選択手段と、画像信号選択手
段で第1のチャネルの画像信号が選択されたとき第1の
記憶手段に記憶されている画像信号を選択し、画像信号
選択手段で第2のチャネルの画像信号が選択されたとき
第2の記憶手段に記憶されている画像信号を選択して出
力する参照用画像信号選択手段と、画像信号選択手段で
選択された第1のチャネルの画像信号と、参照用画像信
号選択手段で選択された第1の記憶手段に記憶されてい
る画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
との差分データを求め、この差分データを符号化して第
1のチャネルの画像符号化データを生成し、画像信号選
択手段で選択された第2のチャネルの画像信号と、参照
用画像信号選択手段で選択されたした第2の記憶手段に
記憶されている画像信号から動き予測によって得られる
参照画像信号との差分データを求め、この差分データを
符号化して第2のチャネルの画像符号化データを生成す
る符号化手段と、符号化手段で符号化された第1のチャ
ネルの画像符号化データを復号して画像信号を生成する
復号化手段とを含み、第2の記憶手段は、復号化手段で
生成された画像信号を一時記憶し、第1の記憶手段は、
符号化手段による第1のチャネルおよび第2のチャネル
の画像信号の符号化が終了したとき第2の記憶手段に一
時記憶されている画像信号をコピーして一時記憶するこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施例を図面
を用いて説明する。まず、本発明の第1の実施例につい
て説明する。図1は、第1の実施例による画像符号化装
置を示すブロック図である。この画像符号化装置は、右
チャネルの画像に続いて左チャネルの画像を符号化する
際、右チャネルの画像との相関を利用して符号化するこ
とにより従来より少ない符号量でステレオ画像を伝送す
るものである。
【0010】図1において、画像符号化装置1Aのフレー
ムメモリ回路11a は、ビデオカメラなどから右チャネル
画像デジタル信号100aを取り込み、右チャネル画像フレ
ームを所定のタイミングで読み出してスイッチ回路24の
端子aに印加するものである。フレームメモリ回路11b
は、ビデオカメラなどから左チャネル画像デジタル信号
100bを取り込み、左チャネル画像フレームを所定のタイ
ミングで読み出してスイッチ回路24の端子bに印加する
ものである。
【0011】スイッチ回路24は、符号化する画像フレー
ムを選択する回路であって、制御回路20からの制御信号
201 に従って端子a、端子bのいずれかと端子cの間を
接続し、端子aに印加される右チャネル画像フレームま
たは端子bに印加される左チャネル画像フレームを動き
補償回路12に与えるものである。スイッチ回路23は、動
き補償で使用される参照用の画像フレームを選択する回
路であって、制御回路20からの制御信号202 に従って端
子a、端子bのいずれかと端子cの間を接続し、端子a
に印加される遅延フレームメモリ回路22からの右チャネ
ル画像フレームまたは端子bに印加されるフレームメモ
リ回路21からの右チャネル画像フレームを動き補償回路
12a に与えるものである。
【0012】動き補償回路12は、右チャネルの符号化で
は、スイッチ回路24からの右チャネル画像フレームと、
スイッチ回路23からの参照用の画像フレームから動き予
測によって得られる参照画像フレームとから差分データ
を生成し、これを直交変換回路14に与えると共に、生成
した動きベクトルを可変長符号化回路16およびフレーム
メモリ回路21a に与えるものである。また、左チャネル
の符号化では、スイッチ回路24からの左チャネル画像フ
レームと、スイッチ回路23からの参照用の画像フレーム
から動き予測によって得られる参照画像フレームとから
差分データを生成し、これを直交変換回路14に与えると
共に、生成した動きベクトルを可変長符号化回路16に与
えるものである。なお、画像フレームをM×N個の複数
の画素からなる小領域のブロックに分割し、ブロック毎
に動き補償を実行するように構成してもよい。
【0013】直交変換回路14は、動き補償回路12からの
差分データを直交変換することにより、たとえば、正方
形の画素ブロックごとにDCT変換(離散コサイン変
換)することにより直交変換係数データを得て、これを
量子化回路15に与えるものである。量子化回路15は、直
交変換回路14からの直交変換係数データを量子化するこ
とにより、たとえば、直交変換係数データをある量子化
ステップQで割算し、余りを丸めることにより量子化デ
ータを得て、これを可変長符号化回路16に与えると共
に、スイッチ回路25の端子cに印加するものである。
【0014】スイッチ回路25は、制御回路20からの制御
信号203 に従って端子cと端子aの間をオン、オフし、
端子cに印加される右チャネルの量子化データのみを選
択して逆量子化回路17に与えるものである。逆量子化回
路17は、量子化回路15からの量子化データを逆量子化す
ることにより、たとえば、正方形の画素ごとに各係数に
量子化ステップQを掛ける処理を行うことにより直交変
換係数データを生成し、これを逆直交変換回路18に与え
るものである。逆直交変換回路18は、逆量子化回路17か
らの直交変換係数データを逆直交変換することにより、
たとえば、所定の正方形の画素毎に逆変換(逆DCT変
換)することにより右チャネルの差分データを生成し、
これをフレームメモリ回路21a に与えるものである。
【0015】フレームメモリ回路21a は、一時記憶して
いる右チャネル画像フレームと動き補償回路12からの動
きベクトルとから参照画像フレームを生成し、この参照
画像フレームと逆直交変換回路18からの差分データとを
加算して右チャネル画像フレームを再構築し、これを一
時記憶する。そして、制御回路20からの読み出し指示に
よりこの右チャネル画像フレームをコピーしてスイッチ
回路23の端子bに印加し、右チャネルおよび左チャネル
の符号化終了後に一時記憶している右チャネル画像フレ
ームを読み出して遅延フレームメモリ回路22a に与える
ものである。遅延フレームメモリ回路22a は、フレーム
メモリ回路21a からの右チャネル画像フレームを一時記
憶し、制御回路20からの読み出し指示によりこれを読み
出してスイッチ回路23の端子aに印加するものである。
【0016】可変長符号化回路16は、量子化回路15から
の量子化データおよび動き補償回路12からの動きベクト
ルを可変長符号化して可変長符号化データを生成し、こ
れを送信バッファ回路19に与えるものである。送信バッ
ファ回路19は、可変長符号化回路16からの可変長符号化
データを一時保持し、所定のタイミングで伝送路2に出
力するものである。制御回路20は、制御信号201 、202
、203 および各回路の動作を制御する制御信号を生成
して出力するものである。
【0017】図2は、図1に示す画像符号化装置1Aに対
応する画像復号化装置の一例を示すブロック図である。
この画像復号化装置3Aは、画像符号化装置1Aから伝送路
2によって送られてくる可変長符号化データを復号し、
右チャネル画像デジタル信号100a' および左チャネル画
像デジタル信号100b' を出力するものである。
【0018】図2において、画像復号化装置3Aの可変長
符号復号回路32は、伝送路2から可変長符号化データを
取り込んで復号し、量子化データおよび動きベクトルを
得る。そして、量子化データを逆量子化回路33に与え、
動きベクトルをフレームメモリ回路35a および遅延メモ
リフレーム回路36a に与えるものである。逆量子化回路
33は、可変長符号復号回路32からの量子化データを逆量
子化し、たとえば、正方形の画素ごとに各係数に量子化
ステップQを掛けて直交変換係数データを生成し、これ
を逆直交変換回路34に与えるものである。
【0019】逆直交変換回路34は、逆量子化回路33から
の直交変換係数データを逆直交変換し、たとえば、所定
の正方形の画素ごとに逆変換(逆DCT変換)して差分
データを生成し、これをスイッチ回路39の端子cに印加
するものである。スイッチ回路39は、制御回路38から制
御信号381 に従って端子a、端子bのいずれかと端子c
の間を接続し、端子cに印加される右チャネルの差分デ
ータを加算回路37a に与え、端子cに印加される左チャ
ネルの差分データを加算回路37b に与えるものである。
【0020】加算回路37a は、スイッチ回路39からの右
チャネルの差分データと、遅延フレームメモリ回路36a
で生成された参照画像フレームとを加算して右チャネル
画像フレームを生成し、これをフレームメモリ回路35a
に与えるものである。加算回路37b は、スイッチ回路39
からの左チャネルの差分データと、フレームメモリ回路
35a で生成された参照画像フレームとを加算して左チャ
ネル画像フレームを生成し、これをフレームメモリ回路
35b に与えるものである。
【0021】フレームメモリ回路35a は、加算回路37a
からの右チャネル画像フレームを一時記憶し、制御回路
20からの指示により一時記憶している右チャネル画像フ
レームと可変長符号復号回路32からの動きベクトルとか
ら参照画像フレームを生成し、これを加算回路37b に与
える。また、右チャネルおよび左チャネルの復号終了後
に、一時記憶している右チャネル画像フレームをコピー
して遅延フレームメモリ回路36a に与える。さらに、一
時記憶している右チャネル画像フレームを所定のタイミ
ングで読み出し、右チャネル画像デジタル信号100a' と
して出力するものである。
【0022】遅延フレームメモリ回路36a は、フレーム
メモリ回路35a からの右チャネル画像フレームを一時記
憶し、制御回路20からの指示により一時記憶している右
チャネル画像フレームと可変長符号復号回路32からの動
きベクトルとから参照画像フレームを生成し、これを加
算回路37a に与えるものである。フレームメモリ回路35
b は、加算回路37b からの左チャネル画像フレームを一
時記憶し、これを所定のタイミングで読み出し、左チャ
ネル画像デジタル信号100b' として出力するものであ
る。制御回路38は、制御信号381 および各回路の動作を
制御する制御信号を生成して出力するものである。
【0023】以上説明したように本実施例によれば、画
像符号化装置1Aおよび画像復号化装置3Aは、符号化また
は復号する回路を右チャネルおよび左チャネルに対して
共通にしているので回路構成が簡単になっている。
【0024】次に、第1の実施例の動作について図3、
図4を用いて説明する。ここで、図3は、画像符号化装
置1Aにおける制御回路20の動作説明図、図5は、画像復
号化装置3Aにおける制御回路38の動作説明図である。な
お、本実施例では、先に右チャネルを符号化し、続いて
左チャネルを符号化するものとする。しかし、先に左チ
ャネルを符号化し、続いて右チャネルを符号化するよう
にしてもよい。
【0025】まず、図1に示す画像符号化装置1Aの動作
を説明する。図1において、画像符号化装置1Aに入力さ
れる右チャネル画像デジタル信号100aは、フレームメモ
リ回路11a に一時記憶され、画像符号化装置1Aに入力さ
れる左チャネル画像デジタル信号100bは、フレームメモ
リ回路11b に一時記憶される。制御回路20は、まず、右
チャネルを符号化するための制御を行う。具体的には、
スイッチ回路24に制御信号201 を与えて端子cと端子a
の間を接続させ(図3のステップS10 )、フレーメモリ
回路11a に画像フレームの読み出しを指示する。これに
よって、フレームメモリ回路11a から右チャネル画像フ
レームが読み出され、動き補償回路12に与えられる。
【0026】これと同時に、制御回路22は、スイッチ回
路23に制御信号202 を与えて端子cと端子aの間を接続
させ(ステップS11 )、遅延フレームメモリ回路22a に
画像フレームの読み出しを指示する。これによって、遅
延フレームメモリ回路22a から前回再構築された右チャ
ネルの画像フレーム(以下、過去の右チャネル画像フレ
ームという)が読み出され、動き補償回路12に与えられ
る。さらに、制御回路22は、スイッチ回路25に制御信号
203 を与えて端子cと端子aの間を接続させる(ステッ
プS12 )。これによって、量子化回路15から出力される
右チャネルの量子化データが逆量子化回路17に与えられ
る。
【0027】動き補償回路12では、フレームメモリ回路
11a からの右チャネル画像フレームと、遅延フレームメ
モリ回路22からの過去の右チャネル画像フレームから動
き予測によって得られる参照画像フレームとから差分デ
ータが生成され、直交変換回路14に与えられる。また、
動き補償回路12で生成された動きベクトルは、可変長符
号化回路16に与えられる。直交変換回路14では、動き補
償回路12からの差分データが直交変換されて直交変換係
数データが生成され、量子化回路15に与えられる。
【0028】量子化回路15では、直交変換回路14からの
直交変換係数データが量子化されて量子化データが生成
され、可変長符号化回路16に与えられると共にスイッチ
回路25の端子cに印加される。可変長符号化回路16で
は、量子化回路15からの量子化データおよび動き補償回
路12からの動きベクトルが可変長符号化されて可変長符
号化データが生成され、送信バッファ回路19に与えられ
る。送信バッファ回路19では、可変長符号化回路16から
の可変長符号化データが一時保持され、所定のタイミン
グで読み出されて伝送路2に出力される。
【0029】一方、スイッチ回路25の端子cに印加され
た量子化データは、端子cと端子aの間が接続されてい
るので逆量子化回路17に与えられる。逆量子化回路17で
は、量子化回路15からの量子化データが逆量子化されて
直交変換係数データが生成され、逆直交変換回路18に与
えられる。逆直交変換回路18では、逆量子化回路17から
の直交変換係数データが逆直交変換されて差分データが
生成され、フレームメモリ回路21a に与えられる。
【0030】フレームメモリ回路21a では、既に一時記
憶されている右チャネル画像フレームと動き補償回路12
からの動きベクトルを用いて参照画像フレームが生成さ
れ、この参照画像フレームと逆直交変換回路18からの差
分データとが加算されて新しい右チャネル画像フレーム
が再構築され、一時記憶される。
【0031】次に、制御回路20は、右チャネルの符号化
を終了すると続いて左チャネルを符号化をするための制
御を行う。具体的には、スイッチ回路24に制御信号201
を与えて端子cと端子bの間を接続させ(図3のステッ
プS13 )、フレーメモリ回路11b に画像フレームの読み
出しを指示する。これによって、フレームメモリ回路11
b から左チャネル画像フレームが読み出され、動き補償
回路12に与えられる。
【0032】これと同時に、制御回路22は、スイッチ回
路23に制御信号202 を与えて端子cと端子bの間を接続
させ(ステップS14 )、フレームメモリ回路21a に画像
フレームの読み出しを指示する。これによって、フレー
ムメモリ回路21a から先の右チャネル符号化の際に再構
築された右チャネルの画像フレーム(以下、現在の右チ
ャネル画像フレームという)が読み出され、動き補償回
路12に与えられる。さらに、制御回路22は、スイッチ回
路25に制御信号203 を与えて端子cと端子aの間を断に
させる(ステップS15 )。これによって、量子化回路15
から出力される左チャネルの量子化データは、逆量子化
回路17に与えられない。したがって、フレームメモリ回
路21a の内容は、左チャネルの処理によっては変化しな
い。
【0033】動き補償回路12では、フレームメモリ回路
11b からの左チャネル画像フレームと、フレームメモリ
回路21a からの現在の右チャネル画像フレームから動き
予測によって得られる参照画像フレームとから差分デー
タが生成され、直交変換回路14に与えられる。ここで、
左チャネル画像フレームは、右チャネル画像フレームと
の相関が非常に大きいので、十分小さな差分データを得
ることができ、伝送する符号量を大幅に低減することが
できる。また、動き補償回路12で生成された動きベクト
ルは、可変長符号化回路16に与えられる。
【0034】直交変換回路14では、動き補償回路12から
の差分データが直交変換されて直交変換係数データが生
成され、量子化回路15では、直交変換回路14からの直交
変換係数データが量子化されて量子化データが生成さ
れ、可変長符号化回路16では、量子化回路15からの量子
化データおよび補償回路12からの動きベクトルが可変長
符号化されて可変長符号化データが生成され、送信バッ
ファ回路19では、可変長符号化回路16からの可変長符号
化データが一時保持され、所定のタイミングで読み出さ
れて伝送路2に出力される。
【0035】なお、フレームメモリ回路21a では、右チ
ャネルおよび左チャネルの符号化が終了したとき、一時
記憶されている右チャネル画像フレームがコピーされて
遅延フレームメモリ回路22a に与えられ、遅延フレーム
メモリ回路22a では、この右チャネル画像フレームが一
時記憶される。図1に示す画像符号化装置1Aは、このよ
うにして右チャネルおよび左チャネルの画像を順次符号
化していく。
【0036】次に、図2に示す画像復号化装置3Aの動作
を説明する。図2において、図1に示す画像符号化装置
1Aから伝送路2によって送られてきた可変長符号化デー
タは、画像復号化装置3Aの可変長符号復号回路32に入力
される。可変長符号復号回路32では、可変長符号化デー
タが復号されて量子化データおよび動きベクトルが得ら
れ、量子化データは逆量子化回路33に、動きベクトルは
フレームメモリ回路35a および遅延フレームメモリ回路
36a にそれぞれ与えられる。逆量子化回路33では、可変
長符号復号回路32からの量子化データが逆量子化されて
直交変換係数データが生成され、逆直交変換回路34で
は、逆量子化回路33からの直交変換係数データが逆直交
変換されて差分データが生成され、スイッチ回路39の端
子cに印加される。
【0037】制御回路38は、逆直交変換回路34から右チ
ャネルの差分データが出力されるとき、右チャネルを復
号するための制御を行う。具体的には、スイッチ回路39
に制御信号381 を与えて端子cと端子aの間を接続させ
る(図4のステップS10 )。これによって、逆直交変換
回路34からの右チャネルの差分データが加算回路37aに
与えられる。これと同時に、制御回路38は、遅延フレー
ムメモリ回路22a に画像フレームの読み出しを指示す
る。遅延フレームメモリ回路22a では、一時記憶されて
いる過去の右チャネル画像フレームと可変長符号復号回
路32からの動きベクトルとに基づいて、画像符号化装置
1Aの動き補償回路12において生成された参照画像フレー
ムと同じような参照画像フレームが生成され、加算回路
37a に与えられる。
【0038】加算回路37a では、逆直交変換回路34から
の差分データと遅延フレームメモリ回路36a からの参照
画像フレームとが加算されて右チャネル画像フレームが
生成され、フレームメモリ回路35a に与えられる。フレ
ームメモリ回路35a では、加算回路37a からの右チャネ
ル画像フレームが一時記憶され、所定のタイミングで読
み出され、右チャネル画像デジタル信号100a' として出
力される。
【0039】次に、制御回路38は、逆直交変換回路34か
ら左チャネルの差分データが出力されるとき、左チャネ
ルを復号するための制御を行う。具体的には、スイッチ
回路39に制御信号381 を与えて端子cと端子bの間を接
続させる(図4のステップS11 )。これによって、逆直
交変換回路34からの左チャネルの差分データが加算回路
37b に与えられる。これと同時に、制御回路38は、フレ
ームメモリ回路35a に画像フレームの読み出しを指示す
る。フレームメモリ回路35a では、一時記憶されている
現在の右チャネル画像フレームと可変長符号復号回路32
からの動きベクトルとに基づいて参照画像フレームが生
成され、加算回路37b に与えられる。
【0040】加算回路37b では、逆直交変換回路34から
出力される差分データとフレームメモリ回路35a からの
参照画像フレームとが加算されて左チャネル画像フレー
ムが生成され、フレームメモリ回路35b に与えられる。
フレームメモリ回路35b では、加算回路37b からの左チ
ャネル画像フレームが一時記憶され、所定のタイミング
で読み出され、左チャネル画像デジタル信号100b' とし
て出力される。
【0041】なお、フレームメモリ回路35a では、右チ
ャネルおよび左チャネルの復号が終了したとき、一時記
憶されている右チャネル画像フレームがコピーされて遅
延フレームメモリ回路36a に与えられ、遅延フレームメ
モリ回路36a では、この右チャネル画像フレームが一時
記憶される。
【0042】画像復号化装置3Aは、このようにして右チ
ャネルおよび左チャネルの可変長符号化データを順次復
号し、右チャネル画像デジタル信号100a' および左チャ
ネル画像デジタル信号100b' を出力する。
【0043】以上説明したように第1の実施例によれ
ば、左チャネルの符号化では、右チャネルの画像との相
関を利用して差分データを生成しているので、遠景の部
分や背景の部分ではほとんど符号化データが発生せず、
近景や目標の物体やそのエッジ付近で動きベクトルと少
しの差分データとによる多少の符号化データが発生する
だけであり、1チャネルの動画像伝送と比較して、多少
のビット量の増加だけでステレオ画像の伝送を実現する
ことができる。
【0044】また、右チャネルの可変長符号化データを
復号するとき左チャネルの画像を全く参照しないので、
ステレオ画像を再生できない画像端末においても、左チ
ャネルのデータを廃棄することで右チャネルだけの再生
が可能である。また、本実施例による画像符号化装置
は、片チャネルの画像符号化装置にスイッチ回路23、2
4、25とフレームメモリ回路21を追加するだけでよく、
制御回路20による制御も簡単である。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は、第2の実施例による画像符号化装置を示
すブロック図である。この画像符号化装置は、右チャネ
ルの画像に続いて左チャネルの画像を符号化する際、右
チャネルの画像との相関に加えて、過去の左チャネルの
画像との相関をも利用して符号化することにより、第1
の実施例の場合より小さい符号量でステレオ画像を伝送
するものである。
【0046】図5において、画像符号化装置1Bは、図1
に示す画像符号化装置1Aにフレームメモリ回路21b およ
び遅延フレームメモリ回路22b を追加し、動き補償回路
12、制御回路20、スイッチ回路23、およびスイッチ回路
25に替えて、動き補償回路12A 、制御回路20A 、スイッ
チ回路23A 、およびスイッチ回路25A を設けた構成とな
っている。
【0047】スイッチ回路23A は、動き補償で参照され
る画像フレームを選択する回路であって、制御回路20A
からの制御信号202aに従って端子a、端子b、端子dの
いずれかと端子cの間を接続し、端子aに印加される遅
延フレームメモリ回路22a からの過去の右チャネル画像
フレーム、端子bに印加される遅延フレームメモリ回路
22b からの過去の左チャネル画像フレーム、および端子
dに印加されるフレームメモリ回路21a からの現在の右
チャネル画像フレームのいずれかを選択して動き補償回
路12A に与えるものである。
【0048】動き補償回路12A は、右チャネルの符号化
では、スイッチ回路24からの右チャネル画像フレーム
と、スイッチ回路23A からの過去の右チャネル画像フレ
ームから動き予測によって得られる参照画像フレームと
の差分データを生成し、直交変換回路14に与える。ま
た、左チャネルの符号化では、スイッチ回路24からの左
チャネル画像フレームと、スイッチ回路23A からの現在
の右チャネル画像フレームから動き予測によって得られ
る参照画像フレームとの差分データを生成し、続いてス
イッチ回路24からの左チャネル画像フレームと、スイッ
チ回路23A からの過去の左チャネル画像フレームから動
き予測によって得られる参照画像フレームとの差分デー
タを生成し、これら2つの差分データのうち小さい差分
データを選択して直交変換回路14に与えるものである。
【0049】また、動き補償回路12A は、この選択され
た差分データを生成する際に使用した参照用の画像フレ
ームが、現在の右チャネル画像フレームおよび過去の左
チャネル画像フレームのいずれかであるかを示す参照用
画像フレーム情報を生成し、動きベクトルと共に可変長
符号化回路16に与え、さらに、動きベクトルをフレーム
メモリ回路21a およびフレームメモリ回路21b に与える
ものである。なお、画像フレームをM×N個の画素から
なる小領域のブロックに分割し、ブロック毎に動き補償
を実行するように構成してもよい。
【0050】スイッチ回路25A は、制御回路20A からの
制御信号203aに従って端子a、端子bのいずれかと端子
cの間を接続し、端子cに印加される右チャネルの差分
データをフレームメモリ21a に与え、端子cに印加され
る左チャネルの差分データをフレームメモリ21b に与え
るものである。フレームメモリ回路21b は、フレームメ
モリ回路21a と同じ回路であって、一時記憶している右
チャネル画像フレームと動き補償回路12A からの動きベ
クトルとから参照画像フレームを生成し、この参照画像
フレームとスイッチ回路25A からの差分データを加算し
て左チャネル画像フレームを再構築して一時記憶し、こ
の左チャネル画像フレームを制御回路20A の指示によっ
てコピーして遅延フレームメモリ回路22b に与えるもの
である。
【0051】遅延フレームメモリ回路22b は、遅延フレ
ームメモリ回路22a と同じ回路であって、フレームメモ
リ回路21b からの左チャネル画像フレームを一時記憶
し、この左チャネル画像フレームを制御回路20A の指示
によって読み出し、過去の左チャネル画像フレームとし
てスイッチ回路23A の端子bに印加するものである。制
御回路20A は、制御信号201 、202a、203aおよび各回路
の動作を制御する制御信号を生成して出力するものであ
る。
【0052】なお、フレームメモリ回路11a 、フレーム
メモリ回路11b 、直交変換回路14、量子化回路15、可変
長符号化回路16、逆量子化回路17、逆直交変換回路18、
送信バッファ回路19、フレームメモリ回路12a 、遅延フ
レームメモリ回路22a 、およびスイッチ回路24の機能お
よび構成は、図1に示す画像符号化装置1Aにおける同一
記号を付した回路とそれぞれ同じものであるので説明を
省略する。
【0053】図6は、図5に示す画像符号化装置1Bに対
応する画像復号化装置の一例を示すブロック図である。
この画像復号化装置3Bは、画像符号化装置1Bから伝送路
2によって送られてくる可変長符号化データを復号して
右チャネル画像デジタル信号100a' および左チャネル画
像デジタル信号100b' を出力するものである。
【0054】図6において、画像復号化装置3Bは、図2
に示す画像復号化装置3Aに遅延フレームメモリ回路36b
およびスイッチ回路40を追加し、フレームメモリ回路35
b 、制御回路38に替えて、フレームメモリ回路35b-A 、
制御回路38A を設けた構成となっている。
【0055】スイッチ回路40は、制御回路38A からの制
御信号382 に従って端子a、端子bのいずれかと端子c
の間を接続し、端子aに印加される遅延フレームメモリ
回路36b からの参照画像フレームまたは端子bに印加さ
れるフレームメモリ回路35aからの参照画像フレームを
加算回路37b に与えるものである。フレームメモリ回路
35b-A は、加算回路37b で生成された左チャネル画像フ
レームを一時記憶し、この左チャネル画像フレームを制
御回路38A の指示によりコピーして遅延フレームメモリ
回路36b に与えると共に、一時記憶している左チャネル
画像フレームを所定のタイミングで読み出し、左チャネ
ル画像デジタル信号100b' として出力するものである。
【0056】遅延フレームメモリ回路36b は、遅延フレ
ームメモリ回路36a と同じ回路であって、フレームメモ
リ回路35b-A からの左チャネル画像フレームを一時記憶
し、制御回路38A の指示により、可変長符号復号回路32
からの動きベクトルと一時記憶している左チャネル画像
フレームとから参照画像フレームを生成し、これをスイ
ッチ回路40の端子aに印加するものである。制御回路38
A は、制御信号381 、382 および各回路の動作を制御す
る制御信号を生成して出力するものである。なお、可変
長符号復号回路32、逆量子化回路33、逆直交変換回路3
4、フレームメモリ回路35a 、遅延フレームメモリ回路3
6a 、およびスイッチ回路39は、図2に示す画像復号化
装置3Aにおける同一の符号を付した回路と同じであるの
で説明を省略する。
【0057】次に、第2の実施例の動作について図7、
図8を用いて説明する。ここで、図7は画像符号化装置
1Bにおける制御回路20A の動作説明図、図8は、画像復
号化装置3Bにおける制御回路38A の動作説明図である。
なお、本実施例では、先に右チャネルを符号化し、続い
て左チャネルを符号化するものとして説明する。しか
し、左チャネルを先に符号化し、続いて右チャネルを符
号化してもよい。
【0058】まず、図5に示す画像符号化装置1Bの動作
を説明する。図5において、画像符号化装置1Bに入力さ
れる右チャネル画像デジタル信号100aは、フレームメモ
リ回路11a に一時記憶され、左チャネル画像デジタル信
号100bは、フレームメモリ回路11b に一時記憶される。
制御回路20A は、まず、右チャネルを符号化するための
制御を行う。具体的には、スイッチ回路24に制御信号20
1 を与えて端子cと端子aの間を接続させ(図7のステ
ップS10 )、フレームメモリ回路11a に画像フレームの
読み出しを指示する。これによって、フレームメモリ回
路11a から右チャネル画像フレームが読み出され、動き
補償回路12A に与えられる。
【0059】これと同時に、制御回路20A は、スイッチ
回路23A に制御信号202aを与えて端子cと端子aの間を
接続させ(ステップS11 )、遅延フレームメモリ回路22
a に画像フレームの読み出しを指示する。これによっ
て、遅延フレームメモリ回路22a から過去の右チャネル
画像フレームが読み出され、動き補償回路12A に与えら
れる。さらに、制御回路20A は、スイッチ回路25A に制
御信号203aを与えて端子cと端子aの間を接続させる
(ステップS12 )。これによって、逆直交変換回路18か
ら出力される右チャネルの差分データがフレームメモリ
回路21a に与えられることになる。
【0060】動き補償回路12A では、フレームメモリ回
路11a からの右チャネル画像フレームと、遅延フレーム
メモリ回路22a からの過去の右チャネル画像フレームか
ら動き予測によって得られる参照画像フレームとから差
分データが生成され、直交変換回路14に与えられる。ま
た、動き補償回路12A で生成された動くベクトルは、可
変長符号化回路16に与えられる。そして、図1に示す画
像符号化装置1Aの場合と同様にして、直交変換回路14で
は直交変換係数データが求められ、量子化回路15では量
子化データが求められ、可変長符号化回路16では可変長
符号化データが求められ、送信バッファ回路19から可変
長符号化データが伝送路2に出力される。
【0061】また、量子化回路15で求められた量子化デ
ータは、逆量子化回路17にも与えられ、逆量子化回路17
では直交変換係数データが求められ、逆直交変換回路18
では差分データが求められてスイッチ回路25の端子cに
印加される。スイッチ回路25では、端子cと端子aの間
が接続されているので端子cに印加された差分データ
は、フレームメモリ回路21a に与えられる。フレームメ
モリ回路21a では、一時記憶されている右チャネル画像
フレームと動き補償回路12A からの動きベクトルを用い
て参照画像フレームが生成され、この参照画像フレーム
と逆直交変換回路18からの差分データとが加算されて右
チャネル画像フレームが再構築され、一時記憶される。
【0062】制御回路20A は、右チャネルの符号化を終
了すると、続いて左チャネルの符号化を行うための制御
を行う。具体的には、スイッチ回路24に制御信号201 を
与えて端子cと端子bの間を接続させ(図7のステップ
S13 )、フレームメモリ回路11b に画像フレームの読み
出しを指示する。これによって、フレームメモリ回路11
b から左チャネル画像フレームが読み出され、動き補償
回路12A に与えられる。
【0063】これと同時に、制御回路20A は、スイッチ
回路23A に制御信号202aを与え、まず、端子cと端子d
の間を接続させると共にフレームメモリ回路21a に画像
フレームの読み出しを指示し、続いて端子cと端子bの
間を接続させると共に遅延フレームメモリ回路22b に画
像フレームの読み出しを指示する(ステップS14 )。こ
れによって、フレームメモリ回路21a から現在の右チャ
ネル画像フレームが読み出され、続いて遅延フレームメ
モリ回路22b から過去の左チャネル画像フレームが読み
出されて順次動き補償回路12A に与えられる。
【0064】さらに、制御回路20A は、スイッチ回路25
A に制御信号203aを与えて端子cと端子bの間を接続さ
せる(ステップS15 )。これによって、逆直交変換回路
18から出力される左チャネルの差分データは、フレーム
メモリ回路21b に与えられることになる。
【0065】動き補償回路12A では、まず、フレームメ
モリ回路11b からの左チャネル画像フレームと、フレー
ムメモリ回路21a からの現在の右チャネル画像フレーム
から動き予測によって得られる参照画像フレームとから
差分データが生成され、続いてフレームメモリ回路11b
からの左チャネル画像フレームと、遅延フレームメモリ
回路22b からの過去の左チャネル画像フレームから動き
予測によって得られる参照画像フレームとから差分デー
タが生成される。そして、この2つの差分データが比較
され、小さい差分データが選択されて直交変換回路14に
与えられる。これによって、第1の実施例の場合より小
さい差分データを得ることができ、伝送する符号量を低
減することができる。
【0066】なお、上述の2つの差分データを求めて小
さい差分データを選択する処理は、最初の1回だけ、あ
るいは左チャネルの複数フレーム毎に行ってもよい。こ
の場合、動き補償で使用される参照用の画像フレーム
は、以後あるいは次の処理まで、小さい差分データが得
られた参照用の画像フレームに固定されることになる。
【0067】また、動き補償回路12A では、選択された
差分データに対応する参照用の画像フレームが現在の右
チャネル画像フレームであるか過去の左チャネル画像フ
レームであるかを示す参照用画像フレーム情報が生成さ
れ、動きベクトルと共に可変長符号化回路16に与えられ
る。そして、右チャネルの符号化の場合と同様にして、
直交変換回路14では直交変換係数データが求められ、量
子化回路15では量子化データが求められ、可変長符号化
回路16では可変長符号化データが求められ、送信バッフ
ァ回路19から可変長符号化データが伝送路2に出力され
る。
【0068】量子化回路15で求められた量子化データ
は、逆量子化回路17にも与えられ、逆量子化回路17では
直交変換係数データが求められ、逆直交変換回路18では
差分データが求められてスイッチ回路25の端子cに印加
される。スイッチ回路25では、端子cと端子bの間が接
続されているので端子cに印加された差分データは、フ
レームメモリ回路21b に与えられる。フレームメモリ回
路21b では、フレームメモリ回路12a と同様にして逆直
交変換回路18からの差分データから左チャネル画像フレ
ームが再構築され、一時記憶される。
【0069】なお、右チャネルおよび左チャネルの画像
の符号化が終了したとき、フレームメモリ回路21a で
は、一時記憶されている右チャネル画像フレームがコピ
ーされて遅延フレームメモリ回路22a に与えられ、フレ
ームメモリ回路21b では、一時記憶されている左チャネ
ル画像フレームがコピーされて遅延フレームメモリ回路
22b に与えられる。遅延フレームメモリ回路22a では、
フレームメモリ回路21aからの右チャネル画像フレーム
が過去の右チャネル画像フレームとして一時記憶され
る。遅延フレームメモリ回路22b では、フレームメモリ
回路21b からの左チャネル画像フレームが過去の左チャ
ネル画像フレームとして一時記憶される。
【0070】画像符号化装置1Bは、このようにしてステ
レオ画像の右チャネルおよび左チャネルの画像を順次符
号化し、画像復号化装置3Bへ送る。
【0071】次に図6に示す画像復号化装置3Bの動作を
説明する。図6において、図5に示す画像符号化装置1B
から伝送路2によって伝送されてきた可変長符号化デー
タは、画像復号化装置3Bの可変長符号復号回路32に入力
される。可変長符号復号回路32では、可変長符号化デー
タが復号されて量子化データ、動きベクトル、参照用画
像フレーム情報等が得られ、量子化データは逆量子化回
路33に、動きベクトルはフレームメモリ回路35a 、遅延
フレームメモリ回路36a 、および遅延フレームメモリ回
路36b に、参照用画像フレーム情報は制御回路38A にそ
れぞれ与えられる。逆量子化回路33では直交変換係数デ
ータが求められ、逆直交変換回路34では差分データが求
められてスイッチ回路39の端子cに印加される。
【0072】まず、逆直交変換回路34で得られた差分デ
ータが右チャネルの差分データである場合、制御回路38
A は、スイッチ回路39に制御信号381 を与えて端子cと
端子aの間を接続させる(図8のステップS10 )。これ
によって、スイッチ回路39の端子cに印加された右チャ
ネルの差分データが加算回路37a に与えられる。これと
同時に、制御回路38A は、遅延フレームメモリ回路36a
に画像フレームの読み出しを指示する。遅延フレームメ
モリ回路36a では、一時記憶されている過去の右チャネ
ル画像フレームと可変長符号復号回路32からの動きベク
トルとに基づいて参照画像フレームが生成され、加算回
路37a に与えられる。
【0073】加算回路37a では、スイッチ回路39からの
差分データと遅延フレームメモリ回路36a からの参照画
像フレームとが加算されて右チャネル画像フレームが生
成され、フレームメモリ回路35a に与えられる。フレー
ムメモリ回路35a では、加算回路37a からの右チャネル
画像フレームが一時記憶され、所定のタイミングで読み
出され、右チャネル画像デジタル信号100a' として出力
される。
【0074】次に、逆直交変換回路34で得られた差分デ
ータが左チャネルの差分データである場合、制御回路38
A は、スイッチ回路39に制御信号381 を与えて端子cと
端子bの間を接続させる(図8のステップS11 )。これ
によって、スイッチ回路39の端子cに印加された左チャ
ネルの差分データが加算回路37b に与えられる。
【0075】これと同時に、制御回路38A は、可変長符
号復号回路32からの参照用画像フレーム情報が現在の右
チャネル画像フレームを示す場合には、スイッチ回路40
に制御信号382 を与えて端子cと端子bの間を接続させ
ると共にフレームメモリ回路35a に画像フレームの読み
出しを指示し、過去の左チャネル画像フレームを示す場
合には、スイッチ回路40に制御信号382 を与えて端子c
と端子aの間を接続させると共に遅延フレームメモリ回
路36b に画像フレームの読み出しを指示する(ステップ
S12 )。
【0076】フレームメモリ回路35a では、読み出しの
指示を受けたときは、一時記憶している現在の右チャネ
ル画像フレームと可変長符号復号回路32からの動きベク
トルとに基づいて参照画像フレームが生成され、スイッ
チ回路40の端子bに印加される。これによって、フレー
ムメモリ回路35a からの参照画像フレームが加算回路37
b に与えられる。遅延フレームメモリ回路36b では、読
み出しの指示を受けたときは、一時記憶している過去の
左チャネル画像フレームと可変長符号復号回路32からの
動きベクトルとに基づいて参照画像フレームが生成さ
れ、スイッチ回路40の端子aに印加される。これによっ
て、遅延フレームメモリ回路36b からの参照画像フレー
ムが加算回路37b に与えられる。
【0077】加算回路37b では、スイッチ回路39からの
差分データと、フレームメモリ回路35a からの参照画像
フレームまたは遅延フレームメモリ回路36b からの参照
画像フレームとが加算されて左チャネル画像フレームが
生成され、フレームメモリ回路35b-A に与えられる。フ
レームメモリ回路35b-A では、加算回路37b からの左チ
ャネル画像フレームが一時記憶され、所定のタイミング
で読み出され、左チャネル画像デジタル信号100b' とし
て出力される。
【0078】なお、右チャネルおよび左チャネルの画像
の復号が終了したとき、フレームメモリ回路35a では、
一時記憶されている右チャネル画像フレームがコピーさ
れて遅延フレームメモリ回路36a に与えられ、フレーム
メモリ回路35b-A では、一時記憶されている左チャネル
画像フレームがコピーされて遅延フレームメモリ回路36
b に与えられる。遅延フレームメモリ回路36a では、フ
レームメモリ回路35aからの右チャネル画像フレームが
一時記憶され、遅延フレームメモリ回路36b では、フレ
ームメモリ回路35b-A からの左チャネル画像フレームが
一時記憶される。
【0079】画像復号化装置3Bは、このようにして画像
符号化装置1Bからの可変長符号化データを順次復号し、
右チャネル画像デジタル信号100b' および右チャネル画
像デジタル信号100a' を出力する。
【0080】以上説明したように第2の実施例によれ
ば、左チャネルの符号化では、右チャネルの画像との相
関を利用して差分データを生成すると共に過去の左チャ
ネルの画像との相関を利用して差分データを生成し、こ
の2つの差分データのうち小さい差分データを選択して
符号化しているので、第1の実施例と比較して少ない符
号量でステレオ画像を伝送することができる。
【0081】また、右チャネルの画像を復号するとき
に、左チャネルの画像を全く参照しないので、ステレオ
画像を再生できない画像端末においても、左チャネルの
画像を廃棄することで右チャネルの画像だけの再生が可
能である。
【0082】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図9は、第3の実施例による画像符号化装置を示
すブロック図である。この画像符号化装置は、先処理チ
ャネルの符号化では、右チャネルおよび左チャネルの過
去の画像との相関を利用して最も小さい差分データを生
成し、後処理チャネルの符号化では、先処理チャネルの
画像、右チャネルの過去の画像、および左チャネルの過
去の画像との相関を利用して最も小さい差分データを生
成し、これを符号化することにより第2の実施例の場合
より小さい符号量でステレオ画像伝送するものである。
【0083】図9において、画像符号化装置1Cは、図5
に示す画像符号化装置1Bにおける動き補償回路12A 、制
御回路20A 、スイッチ回路23A に替えて、動き補償回路
12B、制御回路20B 、スイッチ回路23B を設けた構成と
なっている。
【0084】スイッチ回路23B は、動き補償で参照され
る画像フレームを選択する回路であって、制御回路20B
からの制御信号202bに従って端子a、端子b、端子e、
端子dのいずれかと端子cの間を接続し、端子aに印加
される遅延フレームメモリ回路22a からの過去の右チャ
ネル画像フレーム、端子bに印加される遅延フレームメ
モリ回路22b からの過去の左チャネル画像フレーム、端
子dに印加されるフレームメモリ回路21a からの現在の
右チャネル画像フレーム、および端子eに印加されるフ
レームメモリ回路21b からの現在の左チャネル画像フレ
ームのいずれかを選択して端子cから動き補償回路12B
に与えるものである。
【0085】動き補償回路12B は、符号化順を決定し、
その符号化順に従って差分データを生成するものであ
る。まず、先に符号化するチャネル(先処理チャネル)
を決定するために、次の4つの組み合わせについて差分
データを生成する。
【0086】(1) 組み合わせ1は、右チャネル画像フレ
ームと、過去の右チャネル画像フレームから動き予測に
よって得られる参照画像フレームとの差分データを求め
る。 (2) 組み合わせ2は、右チャネル画像フレームと、過去
の左チャネル画像フレームから動き予測によって得られ
る参照画像フレームとの差分データを求める。(3) 組み
合わせ3は、左チャネル画像フレームと、過去の右チャ
ネル画像フレームから動き予測によって得られる参照画
像フレームとの差分データを求める。(4)組み合わせ4
は、左チャネル画像フレームと、過去の左チャネル画像
フレームから動き予測によって得られる参照画像フレー
ムとの差分データを求める。なお、動き補償は、画像フ
レームをM×N個の複数の画素からなる小領域のブロッ
クに分割し、そのブロック毎に行うように構成してもよ
い。
【0087】次いで、動き補償回路12B は、組み合わせ
1〜4により得られた差分データのうち最も小さい差分
データを選択し、この差分データに対応する組み合わせ
のチャネルを先処理チャネルに決定する。たとえば、組
み合わせ1または2により得られた差分データが最も小
さい場合は、右チャネルを先処理チャネルとし、組み合
わせ3または4により得られた差分データが最も小さい
場合は、左チャネルを先処理チャネルとする。そして、
組み合わせ1〜4により得られた差分データのうち最も
小さい差分データを選択し、これを先処理チャネルに対
する差分データとして直交変換回路14に与えるものであ
る。
【0088】また、動き補償回路12B は、後処理チャネ
ルの符号化では、スイッチ回路24からの画像フレーム
と、スイッチ回路23B からの参照用の画像フレームから
動き予測によって得られる参照画像フレームとの差分デ
ータを求め、この差分データおよび組み合わせ1〜2ま
たは組み合わせ3〜4により得られた差分データのうち
最も小さい差分データを選択し、これを直交変換回路14
に与えるものである。
【0089】さらに、動き補償回路12B は、先処理チャ
ネルおよび後処理チャネルの符号化において、直交変換
回路14に与えた差分データを生成する際に参照用として
使用された画像フレームが、過去の右チャネル画像フレ
ーム、過去の左チャネル画像フレーム、現在の右チャネ
ル画像フレーム、および現在の左チャネル画像フレーム
のいずれであるかを示す参照用画像フレーム情報、およ
び先処理チャネルが右チャネルか左チャネルかを示す先
処理チャネル情報を生成し、動きベクトルと共に可変長
符号化回路16に与えるものである。なお、先処理チャネ
ル情報は、制御回路20B にも与えられ、動きベクトル
は、フレームメモリ回路21a およびフレームメモリ回路
21b にも与えられる。
【0090】制御回路20B は、制御信号201 、202b、20
3aおよび各回路の動作に必要な制御信号を生成して出力
するものである。なお、フレームメモリ回路11a 、フレ
ームメモリ回路11b 、フレームメモリ回路21a 、フレー
ムメモリ回路21b 、直交変換回路14、量子化回路15、可
変長符号化回路16、逆量子化回路17、逆直交変換回路1
8、送信バッファ回路19、遅延フレームメモリ回路22a
、遅延フレームメモリ回路22b 、スイッチ回路24、ス
イッチ回路25A は、図5に示す画像符号化装置1Bにおけ
る同一符号を付した回路と同じであるので説明を省略す
る。
【0091】図10は、図9に示す画像符号化装置1Cに対
応する画像復号化装置の一例を示すブロック図である。
この画像復号化装置3Cは、画像符号化装置1Cから伝送路
2を介して送られてくる可変長符号化データを復号して
右チャネル画像デジタル信号100a' および左チャネル画
像デジタル信号100b' を出力するものである。
【0092】図10において、画像復号化装置3Cは、図6
に示す画像復号化装置3Bのフレームメモリ回路35b-A 、
制御回路38A 、およびスイッチ回路40に替えて、フレー
ムメモリ回路35b-B 、制御回路38B 、およびスイッチ回
路40A を設けた構成となっている。
【0093】スイッチ回路40A は、制御回路38B からの
制御信号382aに従って端子a、端子b、端子d、端子e
のいずれかと端子cの間を接続し、端子aに印加される
遅延フレームメモリ回路36a からの参照画像フレーム、
端子bに印加される遅延フレームメモリ回路36b からの
参照画像フレーム、端子dに印加されるフレームメモリ
回路35a からの参照画像フレーム、および端子eに印加
されるフレームメモリ回路35c からの参照画像フレーム
のいずれかを選択して端子cから加算回路37aおよび加
算回路37b に与えるものである。
【0094】フレームメモリ回路35b-B は、フレームメ
モリ回路35a と同じ回路であって、加算回路37b で生成
された左チャネル画像フレームを一時記憶し、この左チ
ャネル画像フレームを制御回路38B の指示によってコピ
ーして遅延フレームメモリ回路36b に与える。また、フ
レームメモリ回路35b-B は、制御回路38B の指示によっ
て一時記憶されている左チャネル画像フレームと可変長
符号復号回路32で復号された左チャネルの動きベクトル
とに基づいて参照画像フレームを生成してスイッチ回路
40A の端子eに印加する。さらに、フレームメモリ回路
35b-B は、一時記憶されている左チャネル画像フレーム
を所定のタイミングで読み出し、左チャネル画像デジタ
ル信号100b' として出力するものである。
【0095】制御回路38B は、制御信号381 、382aおよ
び各回路の動作を制御する制御信号を生成して出力する
ものである。なお、可変長符号復号回路32、逆量子化回
路33、逆直交変換回路34、フレームメモリ回路35a 、遅
延フレームメモリ回路36a 、遅延フレームメモリ回路36
b 、およびスイッチ回路39は、図6に示す画像復号化装
置3Bの同一符号を付した回路とそれぞれ同じであるので
説明を省略する。
【0096】次に、第3の実施例の動作について図11、
図12を用いて説明する。ここで、図11は、画像符号化装
置1Cにおける制御回路20B の動作説明図、図12は、画像
復号化装置3Cにおける制御回路38B の動作説明図であ
る。
【0097】まず、図9に示す画像符号化装置1Cの動作
を説明する。図9において、フレームメモリ回路11a に
は右チャネル画像デジタル信号100aが一時記憶され、フ
レームメモリ回路11b には左チャネル画像デジタル信号
100bが一時記憶される。制御回路20B は、まず、先処理
チャネルを決定するための制御を行う。具体的には、ス
イッチ回路24に制御信号201 を与えて端子cと端子aの
間を接続させ、フレームメモリ回路11a に読み出しを指
示する(図11のステップS10 )。これによって、フレー
ムメモリ回路11a からの右チャネル画像フレームが動き
補償回路12B に与えられる。
【0098】これと同時に、制御回路20B は、スイッチ
回路23B に制御信号202bを与え、端子cと端子aを接続
させると共に遅延フレームメモリ回路22a に読み出しを
指示し、続いて端子cと端子bの間を接続させると共に
遅延フレームメモリ回路22bに読み出しを指示する(ス
テップS11 )。これによって、遅延フレームメモリ回路
22a からの過去の右チャネル画像フレームが、続いて遅
延フレームメモリ回路22b からの過去の左チャネル画像
フレームが動き補償回路12B に与えられる。動き補償回
路12B では、与えられた画像フレームに基づいて組み合
わせ1および2による差分データが生成される。
【0099】次に、制御回路20B は、スイッチ回路24に
制御信号201 を与えて端子cと端子bの間を接続させ、
フレームメモリ回路11b に読み出しを指示する(ステッ
プS12 )。これによって、フレームメモリ回路11b から
の左チャネル画像フレームが動き補償回路12B に与えら
れる。これと同時に、制御回路20B は、制御信号202bを
スイッチ回路23B に与えて端子cと端子aを接続させる
と共に遅延フレームメモリ回路22a に読み出しを指示
し、続いて端子cと端子bの間を接続させると共に遅延
フレームメモリ回路22b に読み出しを指示する(ステッ
プS13 )。
【0100】これによって、遅延フレームメモリ回路22
a からの過去の右チャネル画像フレームが、続いて遅延
フレームメモリ回路22b からの過去の左チャネル画像フ
レームが動き補償回路12B に与えられる。動き補償回路
12B では、与えられた画像フレームに基づいて組み合わ
せ3および4による差分データが生成される。
【0101】動き補償回路12B では、生成された組み合
わせ1〜4による差分データが比較され、最も小さい差
分データに対応するチャネルが先処理チャネルに決定さ
れる。そして、その差分データが先処理チャネルに対す
る差分データとして直交変換回路14に与えられる。な
お、上述の先処理チャネルを決定する処理は、最初の1
回だけ、あるいは複数フレーム毎に行ってもよい。この
場合、先処理チャネルは、以後あるいは次に先処理チャ
ネルを決定する処理が行われるまで固定されることにな
る。さらに、動き補償回路12B では、先処理チャネル情
報、参照用画像フレーム情報1が生成され、動きベクト
ルと共に可変長符号化回路16a に与えられ、先処理チャ
ネル情報が制御回路20B に与えられる。
【0102】図5に示す画像符号化装置1Bの場合と同様
にして、直交変換回路14では差分データから直交変換係
数が求められ、量子化回路15では量子化データが求めら
れ、可変長符号化回路16では可変長符号化データが求め
られ、送信バッファ回路19から可変長符号化データが伝
送路に出力される。また、量子化回路15で求められた量
子化データは、逆量子化回路17にも与えられ、逆量子化
回路17では直交変換係数が求められ、逆直交変換回路18
では差分データが求められ、スイッチ回路25Aに与えら
れる。
【0103】制御回路20B は、動き補償回路12B からの
先処理チャネル情報に基づいてスイッチ回路25A に制御
信号203aを与え、先処理チャネルが右チャネルである場
合には端子cと端子aの間を接続させ、先処理チャネル
が左チャネルである場合には、端子cと端子bの間を接
続させる(図11のステップS14 )。これによって、逆直
交変換回路18からの右チャネルの差分データは、フレー
ムメモリ回路21a に与えられ、左チャネルの差分データ
はフレームメモリ回路21b に与えられる。フレームメモ
リ回路21a 、21b 、遅延フレームメモリ回路22a 、22b
の動作は、図5に示すフレームメモリ回路21a 、21b 、
遅延フレームメモリ回路22a 、22b の動作と同じであ
る。
【0104】次に、制御回路20B は、後処理チャネルの
画像を符号化するための制御を行う。具体的には、後処
理チャネルが左チャネルである場合には、スイッチ回路
24に制御信号201 を与えて端子cと端子bの間を接続さ
せ、フレームメモリ回路11bに読み出しを指示する(図1
1のステップS15 )。これによって、フレームメモリ回
路11b からの左チャネル画像フレームが動き補償回路12
B に与えられる。これと同時に、制御回路20B は、スイ
ッチ回路23B に制御信号202bを与えて端子cと端子dの
間を接続させ、フレームメモリ回路21a に読み出しを指
示する(ステップS16 )。これによって、フレームメモ
リ回路21a からの現在の右チャネル画像フレームが動き
補償回路12B に与えられる。
【0105】動き補償回路12B では、フレームメモリ回
路11b からの左チャネル画像フレームと、フレームメモ
リ回路21a からの現在の右チャネル画像フレームから動
き予測によって得られる参照画像フレームとの差分デー
タが求められる。そして、動き補償回路12B では、この
差分データと先に求められた組み合わせ3および4によ
る差分データとが比較され、最も小さい差分データが後
処理チャネルに対する差分データとして直交変換回路14
に与えられる。さらに、動き補償回路12B では、参照用
画像フレーム情報2が生成され、動きベクトルと共に可
変長符号化回路16に与えられる。このとき、制御回路20
B は、スイッチ回路25A に制御信号203aを与え、端子c
と端子aの間を接続させる(ステップS17 )。
【0106】また、制御回路20B は、後処理チャネルが
右チャネルである場合には、スイッチ回路24に制御信号
201 を与えて端子cと端子aの間を接続させ、フレーム
メモリ回路11a に読み出しを指示する(ステップS18
)。これによって、フレームメモリ回路11a からの右
チャネル画像フレームが動き補償回路12B に与えられ
る。これと同時に、制御回路20B は、スイッチ回路23B
に制御信号202bを与えて端子cと端子eの間を接続さ
せ、フレームメモリ回路21b に読み出しを指示する(ス
テップS19 )。これによって、フレームメモリ回路21b
からの現在の左チャネル画像フレームが動き補償回路12
B に与えられる。
【0107】動き補償回路12B では、フレームメモリ回
路11a からの右チャネル画像フレームと、フレームメモ
リ回路21b からの現在の左チャネル画像フレームから動
き予測によって得られる参照画像フレームとの差分デー
タが求められる。そして、この差分データと先に求めら
れた組み合わせ1および2による差分データとが比較さ
れ、最も小さい差分データが後処理チャネルに対する差
分データとして直交変換回路14に与えられる。さらに、
動き補償回路12B では、参照用画像フレーム情報2が生
成され、動きベクトルと共に可変長符号化回路16に与え
られる。このとき、制御回路20B は、スイッチ回路25A
に制御信号203aを与え、端子cと端子aの間を接続させ
る(ステップS20 )。
【0108】なお、直交変換回路14、量子化回路15、可
変長符号化回路16、送信バッファ回路19、逆量子化回路
17、逆直交変換回路18の動作は、先処理チャネルの場合
と同じであり、フレームメモリ回路21a 、21b 、遅延フ
レームメモリ回路22a 、22bの動作は、図5に示すフレ
ームメモリ回路21a 、21b 、遅延フレームメモリ回路22
a 、22b の動作と同じである。画像符号化回路1Cは、こ
のようにして右チャネルの画像および左チャネルの画像
を順次符号化する。
【0109】次に、図10に示す画像復号化装置3Cの動作
を説明する。図10において、図9に示す画像符号化装置
1Cから伝送路2によって伝送されてきた可変長符号化デ
ータは、先処理チャネル、後処理チャネルの順に画像復
号化装置3Cの可変長符号復号回路32に入力される。可変
長符号復号回路32では、量子化データ、動きベクトル、
先処理チャネル情報、参照用画像フレーム情報1、参照
用画像フレーム情報2等が復号される。
【0110】量子化データは逆量子化回路33に、先処理
チャネル情報、参照用画像フレーム情報1、および参照
用画像フレーム情報2は制御回路20B に、動きベクトル
はフレームメモリ回路35a 、フレームメモリ回路35b 、
遅延フレームメモリ回路36a、および遅延フレームメモ
リ回路36b にそれぞれ与えられる。逆量子化回路33では
量子化データから直交変換係数データが求められ、逆直
交変換回路34では差分データが求められてスイッチ回路
39の端子cに印加される。
【0111】まず、制御回路38B は、先処理チャネルを
復号するための制御を行う。制御回路38B は、可変長符
号復号回路32からの先処理チャネル情報により、先処理
チャネルが右チャネルであるか左チャネルであるかを知
り、参照用画像フレーム情報1により参照用の画像フレ
ームを知る。そして、先処理チャネルが右チャネルであ
る場合には、スイッチ回路39に制御信号381 を与えて端
子cと端子aの間を接続させる(図12のステップS10
)。これによって、逆直交変換回路34からの右チャネ
ルの差分データが加算回路37a に与えられる。先処理チ
ャネルが左チャネルである場合には、スイッチ回路39に
制御信号381 を与えて端子cと端子bの間を接続させる
(ステップS14 )。これによって、逆直交変換回路34か
らの左チャネルの差分データが加算回路37b に与えられ
る。
【0112】これと同時に、制御回路38B は、スイッチ
回路40に制御信号382aを与え、参照画像フレーム情報1
が過去の右チャネル画像フレームを示す場合には、端子
cと端子aの間を接続させると共に遅延フレームメモリ
回路36a に読み出しを指示し、参照画像フレーム情報1
が過去の左チャネル画像フレームを示す場合には、端子
cと端子bの間を接続させると共に遅延フレームメモリ
回路36b に読み出しを指示する(ステップS11 、S15
)。制御回路38B から読み出しの指示を受けた回路で
は、一時記憶している画像フレームと可変長符号復号回
路32からの動きベクトルに基づいて参照画像フレームが
生成され、スイッチ回路40A の端子aまたは端子bに印
加される。これによって、加算回路37a および加算回路
37b に参照画像フレームが与えられる。
【0113】加算回路37a では、スイッチ回路39からの
右チャネルの差分データとスイッチ回路40A からの参照
画像フレームとが加算されて右チャネル画像フレームが
生成され、フレームメモリ回路35a に与えられる。フレ
ームメモリ回路35a では、加算回路37a からの右チャネ
ル画像フレームが一時記憶され、所定のタイミングで読
み出され、右チャネル画像デジタル信号100a' として出
力される。加算回路37b では、スイッチ回路39からの左
チャネルの差分データとスイッチ回路40A からの参照画
像フレームとが加算されて左チャネル画像フレームが生
成され、フレームメモリ回路35b に与えられる。フレー
ムメモリ回路35b では、加算回路37b からの左チャネル
画像フレームが一時記憶され、所定のタイミングで読み
出され、左チャネル画像デジタル信号100b' として出力
される。
【0114】次に、制御回路38B は、後処理チャネルの
画像データを復号するための制御を行う。制御回路38B
は、可変長符号復号回路32からの参照用画像フレーム情
報2により参照用の画像フレームを知る。後処理チャネ
ルが左チャネルである場合には、スイッチ回路39に制御
信号381 をに与えて端子cと端子bの間を接続させる
(図12のステップS12 )。これによって、逆直交変換回
路34からの左チャネルの差分データが加算回路37b に与
えられる。後処理チャネルが右チャネルである場合に
は、スイッチ回路39に制御信号381 を与えて端子cと端
子aの間を接続させる(ステップS16 )。これによっ
て、逆直交変換回路34からの右チャネルの差分データが
加算回路37a に与えられる。
【0115】これと同時に、制御回路38B は、スイッチ
回路40に制御信号382aを与え、参照画像フレーム情報2
が過去の右チャネル画像フレームを示す場合には、端子
cと端子aの間を接続させると共に遅延フレームメモリ
回路36a に読み出しを指示し、参照画像フレーム情報2
が過去の左チャネル画像フレームを示す場合には、端子
cと端子bの間を接続させると共に遅延フレームメモリ
回路36b に読み出しを指示し、参照画像フレーム情報2
が現在の右チャネル画像フレームを示す場合には、端子
cと端子dの間を接続させると共にフレームメモリ回路
35a に読み出しを指示し、参照画像フレーム情報2が現
在の左チャネル画像フレームを示す場合には、端子cと
端子eの間を接続させると共にフレームメモリ回路35b
に読み出しを指示する(ステップS13 、S17 )。
【0116】制御回路38B から読み出しの指示を受けた
回路では、一時記憶している画像フレームと可変長符号
復号回路32からの動きベクトルに基づいて参照画像フレ
ームが生成され、スイッチ回路40A の端子a、端子b、
端子d、および端子eのいずれかに印加される。これに
よって、加算回路37a および加算回路37b に参照画像フ
レームが与えられる。
【0117】加算回路37a では、スイッチ回路39からの
右チャネルの差分データとスイッチ回路40A からの参照
画像フレームとが加算されて右チャネル画像フレームが
生成され、フレームメモリ回路35a に与えられる。加算
回路37b では、スイッチ回路39からの左チャネルの差分
データとスイッチ回路40A からの参照画像フレームとが
加算されて左チャネル画像フレームが生成され、フレー
ムメモリ回路35b に与えられる。フレームメモリ回路35
a では、先処理チャネルの場合の同様にして一時記憶さ
れている右チャネル画像フレームが所定のタイミングで
読み出され、右チャネル画像デジタル信号100a' として
出力される。フレームメモリ回路35b では、一時記憶さ
れている左チャネル画像フレームが所定のタイミングで
読み出され、左チャネル画像デジタル信号100b' として
出力される。
【0118】なお、先処理チャネルおよび後処理チャネ
ルの復号を終了したとき、制御回路38A の指示により、
フレームメモリ回路35a では、一時記憶されている右チ
ャネル画像フレームがコピーされて遅延フレームメモリ
回路36a に与えられ、フレームメモリ回路35b では、一
時記憶している左チャネル画像フレームがコピーされて
遅延フレームメモリ回路36b に与えられる。遅延フレー
ムメモリ回路36a では、フレームメモリ回路35a からの
右チャネル画像フレームが記憶され、遅延フレームメモ
リ回路36b では、フレームメモリ回路35b からの左チャ
ネル画像フレームが記憶される。
【0119】画像復号化回路3Cは、このようにして先処
理チャネルおよび後処理チャネルの可変長符号化データ
を順次復号し、右チャネル画像デジタル信号100a' およ
び左チャネル画像デジタル信号100b' を出力する。
【0120】以上説明したように第3の実施例によれ
ば、先処理チャネルの符号化では、右チャネルおよび左
チャネルの過去の画像との相関を考慮して最も小さい差
分データを生成し、後処理チャネルの符号化において
は、先処理チャネルの画像、右チャネルおよび左チャネ
ルの過去の画像との相関を考慮して最も小さい差分デー
タを生成し、これを符号化しているので、第2の実施例
に比較して小さい情報量でステレオ画像を伝送すること
ができる。
【0121】なお、第3の実施例では、先処理チャネル
を決定する処理で4回の動き補償を行い、後処理チャネ
ルの処理で1回の動き補償を行う例を説明したが、ビッ
ト量を犠牲にすることで、動き補償の回数を減らすこと
も可能である。また、図9に示す画像符号化装置1Cにお
けるスイッチ回路23B 、24A 、25A 、および図10に示す
画像復号化装置3Cにおけるスイッチ回路39、40A の制御
パターンを変えることによって、たとえば、先処理チャ
ネルを決定する処理を省略するなど、効率優先、片チャ
ネル再生優先、計算量優先などを可能にすることができ
る。
【0122】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ステ
レオ画像の第1チャネルと第2チャネルの画像との相
関、第1チャネルおよび第2チャネルの過去の画像との
相関等を利用して差分が最小の差分データを生成しこれ
を符号化しているので、従来例に比べて小さい符号量で
ステレオ画像を伝送することができ、また、第1チャネ
ルと第2チャネルに対する符号化、復号化の回路を共通
にしているので装置の構成が簡単になる。
【0123】なお、本発明による画像符号化装置および
画像復号化装置を用いることにより、2個のカメラとヘ
ッドマウントディスプレイ等を利用して立体視の可能な
遠隔視システムを構成することができる。また、テレビ
電話、テレビ会議システムの立体視化を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像符号化装置の第1の実施例を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像符号化装置に対応する画像復号
化装置の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す画像符号化装置における制御回路の
動作説明図である。
【図4】図2に示す画像復号化装置における制御回路の
動作説明図である。
【図5】本発明による画像符号化装置の第2の実施例を
示すブロック図である。
【図6】図5に示す画像符号化装置に対応する画像復号
化装置の一例を示すブロック図である。
【図7】図5に示す画像符号化装置における制御回路の
動作説明図である。
【図8】図6に示す画像復号化装置における制御回路の
動作説明図である。
【図9】本発明による画像符号化装置の第3の実施例を
示すブロック図である。
【図10】図9に示す画像符号化装置に対応する画像復
号化装置の一例を示すブロック図である。
【図11】図9に示す画像符号化装置における制御回路
の動作説明図である。
【図12】図10に示す画像復号化装置における制御回路
の動作説明図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C 画像符号化装置 3A、3B、3C 画像復号化装置 11a 、11b 、21a 、21b 、35a 、35b-A 、35b-B フレ
ームメモリ回路 12、12A 、12B 動き補償回路 14 直交変換回路 15 量子化回路 16 可変長符号化回路 17、33 逆量子化回路 18、34 逆直交変換回路 19 送信バッファ回路 20、20A 、20B 、38、38A 、38B 制御回路 22a 、22b 、36a 、36b 遅延フレームメモリ回路 23、23A 、23B 、24、25、25A 、39、40、40A スイッ
チ回路 32 可変長符号復号回路 37a 、37b 加算回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求め、該差分データを符号化して前記
    第2のチャネルの画像符号化データを生成する工程を含
    むことを特徴とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第1のチャネルの画像信号と、該第1のチャネルの
    過去の画像信号から動き予測によって得られる参照画像
    信号との差分データを求め、該差分データを符号化して
    前記第1のチャネルの画像符号化データを生成する工程
    と、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求め、該差分データを符号化して前記
    第2のチャネルの画像符号化データを生成する工程とを
    含むことを特徴とする画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求めると共に、前記第2のチャネルの
    画像信号と、該第2のチャネルの過去の画像信号から動
    き予測によって得られる参照画像信号との差分データを
    求め、両差分データのうち差分の小さい差分データを符
    号化して前記第2のチャネルの画像符号化データを生成
    する工程を含むことを特徴とする画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第1のチャネルの画像信号と、該第1のチャネルの
    過去の画像信号から動き予測によって得られる参照画像
    信号との差分データを求め、該差分データを符号化して
    前記第1のチャネルの画像符号化データを生成する工程
    と、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求めると共に、前記第2のチャネルの
    画像信号と、該第2のチャネルの過去の画像信号から動
    き予測によって得られる参照画像信号との差分データを
    求め、両差分データのうち差分の小さい差分データを符
    号化して前記第2のチャネルの画像符号化データを生成
    する工程とを含むことを特徴とする画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求め、前記第2のチャネルの画像信号
    と、該第2のチャネルの過去の画像信号から動き予測に
    よって得られる参照画像信号との差分データを求め、さ
    らに前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャ
    ネルの過去の画像信号から動き予測によって得られる参
    照画像信号との差分データを求め、これら3つの差分デ
    ータのうち差分の最も小さい差分データを符号化して前
    記第2のチャネルの画像符号化データを生成する工程を
    含むことを特徴とする画像符号化方法。
  6. 【請求項6】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第1のチャネルの画像信号と、該第1のチャネルの
    過去の画像信号から動き予測によって得られる参照画像
    信号との差分データを求め、該差分データを符号化して
    前記第1のチャネルの画像符号化データを生成する工程
    と、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求め、前記第2のチャネルの画像信号
    と、該第2のチャネルの過去の画像信号から動き予測に
    よって得られる参照画像信号との差分データを求め、さ
    らに前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャ
    ネルの過去の画像信号から動き予測によって得られる参
    照画像信号との差分データを求め、これら3つの差分デ
    ータのうち差分の最も小さい差分データを符号化して前
    記第2のチャネルの画像符号化データを生成する工程と
    を含むことを特徴とする画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化方法において、該方法は、 前記第1のチャネルの画像信号と、該第1のチャネルの
    過去の画像信号から動き予測によって得られる参照画像
    信号との差分データを求めると共に、前記第1のチャネ
    ルの画像信号と、前記第2のチャネルの過去の画像信号
    から動き予測によって得られる参照画像信号との差分デ
    ータを求め、両差分データのうち差分の小さい差分デー
    タを符号化して前記第1のチャネルの画像符号化データ
    を生成する工程と、 前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネル
    の画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号
    との差分データを求め、前記第2のチャネルの画像信号
    と、該第2のチャネルの過去の画像信号から動き予測に
    よって得られる参照画像信号との差分データを求め、さ
    らに前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャ
    ネルの過去の画像信号から動き予測によって得られる参
    照画像信号との差分データを求め、これら3つの差分デ
    ータのうち差分の最も小さい差分データを符号化して前
    記第2のチャネルの画像符号化データを生成する工程と
    を含むことを特徴とする画像符号化方法。
  8. 【請求項8】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して画像符号
    化データを生成する画像符号化方法において、該方法
    は、 前記第1のチャネルの画像信号と、該第1のチャネルの
    画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号と
    の第1の差分データを求め、前記第1のチャネルの画像
    信号と、前記第2のチャネルの過去の画像信号から動き
    予測によって得られる参照画像信号との第2の差分デー
    タを求め、前記第2のチャネルの画像信号と、前記第1
    のチャネルの過去の画像信号から動き予測によって得ら
    れる参照画像信号との第3の差分データを求め、さらに
    前記第2のチャネルの画像信号と、該第2のチャネルの
    過去の画像信号から動き予測によって得られる参照画像
    信号との第4の差分データを求め、前記第1の差分デー
    タから前記第4の差分データのうち差分の最も小さい差
    分データを符号化して先処理チャネルの画像符号化デー
    タを生成する工程と、 前記先処理チャネルが第1のチャネルである場合、前記
    第2のチャネルの画像信号と、前記第1のチャネルの画
    像信号から動き予測によって得られる参照画像信号との
    差分データを求め、該差分データと前記第3の差分デー
    タと前記第4の差分データのうち差分の最も小さい差分
    データを符号化して後処理チャネルの画像符号化データ
    を生成し、前記先処理チャネルが第2のチャネルである
    場合、前記第1のチャネルの画像信号と、前記第2のチ
    ャネルの画像信号から動き予測によって得られる参照画
    像信号との差分データを求め、該差分データと前記第1
    の差分データと前記第2の差分データのうち差分の最も
    小さい差分データを符号化して後処理チャネルの画像符
    号化データを生成する工程とを含むことを特徴とする画
    像符号化方法。
  9. 【請求項9】 ステレオ画像を構成する第1のチャネル
    および第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1の
    チャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを生
    成する画像符号化装置において、該装置は、 前記第1のチャネルと第2のチャネルの画像信号を順次
    選択して出力する画像信号選択手段と、 該画像信号選択手段で第1のチャネルの画像信号が選択
    されたとき第1の記憶手段に記憶されている画像信号を
    選択し、前記画像信号選択手段で第2のチャネルの画像
    信号が選択されたとき第2の記憶手段に記憶されている
    画像信号を選択して出力する参照用画像信号選択手段
    と、 前記画像信号選択手段で選択された第1のチャネルの画
    像信号と、前記参照用画像信号選択手段で選択された第
    1の記憶手段に記憶されている画像信号から動き予測に
    よって得られる参照画像信号との差分データを求め、該
    差分データを符号化して前記第1のチャネルの画像符号
    化データを生成し、前記画像信号選択手段で選択された
    第2のチャネルの画像信号と、前記参照用画像信号選択
    手段で選択されたした第2の記憶手段に記憶されている
    画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号と
    の差分データを求め、該差分データを符号化して前記第
    2のチャネルの画像符号化データを生成する符号化手段
    と、 該符号化手段で符号化された第1のチャネルの画像符号
    化データを復号して画像信号を生成する復号化手段とを
    含み、 前記第2の記憶手段は、前記復号化手段で生成された画
    像信号を一時記憶し、前記第1の記憶手段は、前記符号
    化手段による第1のチャネルおよび第2のチャネルの画
    像信号の符号化が終了したとき前記第2の記憶手段に一
    時記憶されている画像信号をコピーして一時記憶するこ
    とを特徴とする画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 ステレオ画像を構成する第1のチャネ
    ルおよび第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1
    のチャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを
    生成する画像符号化装置において、該装置は、 前記第1のチャネルと第2のチャネルの画像信号を順次
    選択して出力する画像信号選択手段と、 該画像信号選択手段で第1のチャネルの画像信号が選択
    されたとき第1の記憶手段に記憶されている画像信号を
    選択し、前記画像信号選択手段で第2のチャネルの画像
    信号が選択されたとき第2の記憶手段と第3の記憶手段
    とに記憶されている画像信号を選択して出力する参照用
    画像信号選択手段と、 前記画像信号選択手段で選択された第1のチャネルの画
    像信号と、前記参照用画像信号選択手段で選択された第
    1の記憶手段に記憶されている画像信号から動き予測に
    よって得られる参照画像信号との差分データを求め、該
    差分データを符号化して前記第1のチャネルの画像符号
    化データを生成し、前記画像信号選択手段で選択された
    第2のチャネルの画像信号と、前記参照用画像信号選択
    手段で選択されたした第2の記憶手段に記憶されている
    画像信号から動き予測によって得られる参照画像信号と
    の差分データを求めると共に、前記第2のチャネルの画
    像信号と、前記参照用画像信号選択手段で選択されたし
    た第3の記憶手段に記憶されている画像信号から動き予
    測によって得られる参照画像信号との差分データを求
    め、両差分データのうち差分の小さい差分データを符号
    化して前記第2のチャネルの画像符号化データを生成す
    る符号化手段と、 該符号化手段で符号化された第1のチャネルおよび第2
    のチャネルの画像符号化データを復号して画像信号を生
    成する復号化手段と、 該復号化手段で生成された第2のチャネルの画像信号を
    一時記憶する第4の記憶手段とを含み、 前記第3の記憶手段は、前記符号化手段による第1のチ
    ャネルおよび第2のチャネルの画像信号の符号化が終了
    したとき前記第4の記憶手段に一時記憶されている画像
    信号をコピーして一時記憶し、前記第2の記憶手段は、
    前記復号化手段で生成された第1のチャネルの画像信号
    を一時記憶し、前記第1の記憶手段は、前記符号化手段
    による第1のチャネルおよび第2のチャネルの画像信号
    の符号化が終了したとき前記第2の記憶手段に一時記憶
    されている画像信号をコピーして一時記憶することを特
    徴とする画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 ステレオ画像を構成する第1のチャネ
    ルおよび第2のチャネルの画像信号を符号化して該第1
    のチャネルおよび第2のチャネルの画像符号化データを
    生成する画像符号化装置において、該装置は、 前記第1のチャネルと第2のチャネルの画像信号を順次
    選択して出力する画像信号選択手段と、 該画像信号選択手段で第1のチャネルの画像信号が選択
    されたとき第1の記憶手段と第3の記憶手段に記憶され
    ている画像信号を選択し、前記画像信号選択手段で第2
    のチャネルの画像信号が選択されたとき第1の記憶手段
    と第2の記憶手段と第3の記憶手段にそれぞれ記憶され
    ている画像信号を選択して出力する参照用画像信号選択
    手段と、 前記画像信号選択手段で選択された第1のチャネルの画
    像信号と、前記参照用画像信号選択手段で選択された前
    記第1の記憶手段に記憶されている画像信号から動き予
    測によって得られる参照画像信号との差分データを求め
    ると共に、前記第1のチャネルの画像信号と、前記参照
    用画像信号選択手段で選択された前記第3の記憶手段に
    記憶されている画像信号から動き予測によって得られる
    参照画像信号との差分データを求め、両差分データのう
    ち差分の小さい差分データを符号化して前記第1のチャ
    ネルの画像符号化データを生成し、前記画像信号選択手
    段で選択された第2のチャネルの画像信号と、前記参照
    用画像信号選択手段で選択された前記第1の記憶手段に
    記憶されている画像信号から動き予測によって得られる
    参照画像データとの差分データを求め、前記第2のチャ
    ネルの画像信号と、前記参照用画像信号選択手段で選択
    された前記第2の記憶手段に記憶されている画像信号か
    ら動き予測によって得られる参照画像データとの差分デ
    ータを求め、さらに前記第2のチャネルの画像信号と、
    前記参照用画像信号選択手段で選択された前記第3の記
    憶手段に記憶されている画像信号から動き補償を行って
    差分データを生成し、これら3つの差分データのうち差
    分の最も小さい差分データを符号化して前記第2のチャ
    ネルの画像符号化データを生成する符号化手段と、 該符号化手段で符号化された第1のチャネルおよび第2
    のチャネルの画像符号化データを復号して画像信号を生
    成する復号化手段とを含み、 前記第2の記憶手段は、前記復号化手段で生成された第
    1のチャネルの画像信号を一時記憶し、前記第1の記憶
    手段は、前記符号化手段による第1のチャネルおよび第
    2のチャネルの画像信号の符号化が終了したとき前記第
    2の記憶手段に一時記憶されている画像信号をコピーし
    て一時記憶し、前記第4の記憶手段は、前記復号化手段
    で生成された第2チャネルの画像信号を一時記憶し、前
    記第3の記憶手段は、前記符号化手段による第1のチャ
    ネルおよび第2のチャネルの画像信号の符号化あ終了し
    たとき前記第4の記憶手段に一時記憶されている画像信
    号をコピーして一時記憶することを特徴とする画像符号
    化装置。
JP216098A 1998-01-08 1998-01-08 画像符号化方法および画像符号化装置 Withdrawn JPH11205819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP216098A JPH11205819A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 画像符号化方法および画像符号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP216098A JPH11205819A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 画像符号化方法および画像符号化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11205819A true JPH11205819A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11521615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP216098A Withdrawn JPH11205819A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 画像符号化方法および画像符号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11205819A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222670A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Canon Inc 画像符号化装置
JP2015511780A (ja) * 2012-02-27 2015-04-20 ゼットティーイー コーポレーションZte Corporation ビデオ画像送信方法、装置及びシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222670A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Canon Inc 画像符号化装置
JP2015511780A (ja) * 2012-02-27 2015-04-20 ゼットティーイー コーポレーションZte Corporation ビデオ画像送信方法、装置及びシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0637893B1 (en) Transcoding device
EP0595599B1 (en) Compression/decompression system for image data
EP0585051B1 (en) Image processing method and apparatus
EP1059812A2 (en) Methods and apparatus for context-based inter/intra coding mode selection
US20050002458A1 (en) Spatial scalable compression
US20050157936A1 (en) Image information coding device and method and image information decoding device and method
JP2004519167A (ja) 動き情報の符号化及び復号化方法
JPS61118085A (ja) 画像信号の符号化方式およびその装置
US20060120454A1 (en) Method and apparatus for encoding/decoding video signal using motion vectors of pictures in base layer
JP4284265B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、動画像復号化装置および動画像復号化方法
JPH0564177A (ja) 画像符号化装置
KR100202538B1 (ko) 엠펙 비디오 코덱 장치
KR20050031460A (ko) 하이브리드 예측 코드를 사용하는 다중 표현 움직임보상을 수행하는 방법 및 장치
JPH06225279A (ja) 符号化方法、復号化方法、符号化装置及び復号化装置
US5825928A (en) Decoding apparatus for error concealment considering motion directions of moving images
EP0651582B1 (en) Device for transmitting television pictures and device for receiving said pictures
JP2008166916A (ja) イントラ予測符号化装置およびイントラ予測符号化方法
JP2899478B2 (ja) 画像符号化方法及び画像符号化装置
JPH11205819A (ja) 画像符号化方法および画像符号化装置
JP2834134B2 (ja) 多重符号化装置及び多重復号化装置
JPH04326690A (ja) 動画像符号化復号化装置
KR100207380B1 (ko) 동영상 단말기의 간축장치
JPH09182081A (ja) 動き補償予測符号化装置
JPH02274081A (ja) 画像符号化方法および装置
US20230379479A1 (en) Systems and methods for determining chroma samples in an intra prediction mode of video coding

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405