JPH08237652A - 画像伝送方法及び画像伝送システム - Google Patents

画像伝送方法及び画像伝送システム

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Publication number
JPH08237652A
JPH08237652A JP6005595A JP6005595A JPH08237652A JP H08237652 A JPH08237652 A JP H08237652A JP 6005595 A JP6005595 A JP 6005595A JP 6005595 A JP6005595 A JP 6005595A JP H08237652 A JPH08237652 A JP H08237652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
transmission
image data
data
circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP6005595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hirata
晋一 平田
Akifumi Arayashiki
明文 荒屋敷
Masakazu Oyamada
応一 小山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP6005595A priority Critical patent/JPH08237652A/ja
Publication of JPH08237652A publication Critical patent/JPH08237652A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送誤りにより欠落した画像データを容易に
補正し、原画像に極めて近い高品位の画像を再生するこ
とができる画像伝送方法及び画像伝送システムを提供す
る。 【構成】 原画像を水平方向の画素の画素番号毎に、画
素番号を整数mで割った余りによって振り分けてm個の
部分画像に分割し、また更に垂直方向の画素のライン毎
に、ライン番号を整数nで割った余りによって振り分け
てn個の部分画像に分割して、m個又はm×n個の部分
画像を作成し、部分画像を順に並び替えて合成した画像
を情報源符号化して伝送し、情報源復号化した後に、伝
送誤り等によりある部分画像の画像データに訂正できな
い誤りがあると、隣接した部分画像の画像データから誤
り部分に相当する部分を複写して誤り部分に取り込んで
補正を行い、その後で、全ての部分画像を並び替えて合
成して画像を再生する画像伝送方法及び画像伝送システ
ムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を情報源符号化し
て伝送する画像伝送方法及び画像伝送システムに係り、
特に、伝送誤りにより発生した訂正できない画像データ
の欠落部分を容易に且つ適正に補正して、高品位な再生
画像を得ることができる画像伝送方法及び画像伝送シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】原画像を圧縮符号化して伝送し、受信し
て復号化を行う従来の画像伝送方法について図16を用
いて説明する。図16は、従来の画像伝送方法及び従来
の欠落ブロックの補正方法を示す説明図である。従来の
画像伝送方法は、図16に示すように、送信側におい
て、入力した原画像を情報源符号化して圧縮し、伝送路
を介して符号化データを伝送し、受信側において受信し
た符号化データを情報源復号化して画像を伸長し、復号
化後の再生画像を得るものである。
【0003】例えば、JPEG(Joint Photographic E
xpert Group )方式では、原画像を8画素×8画素の符
号化ブロックに分割して、符号化ブロック単位でDCT
(Discrete Cosine Transform)演算と量子化テーブル
を用いた量子化による情報源符号化を行い、また、受信
側では、情報源符号化と同一の量子化テーブルを用いた
逆量子化と逆DCT演算を行って、符号化ブロック単位
で情報源復号化を行うようになっている。
【0004】そして、符号化データを伝送する場合に
は、1つまたは複数の符号化ブロックで構成される伝送
ブロックを最小単位として伝送を行うようになってい
る。そのため、伝送路上で伝送誤りが発生すると、伝送
ブロック単位で画像データの損失が起こり、1つまたは
複数の符号化ブロックの画像データが失われることにな
る。ここでは説明を簡単にするために伝送ブロックが1
つの符号化ブロックで構成されているものとする。
【0005】従来、伝送路上で発生する伝送誤りを検出
して訂正するために、送信側において情報源符号化され
た符号化データに誤り訂正符号を付加して伝送し、伝送
後、受信側において、誤り訂正符号をチェックして誤り
部分を検出し、誤りを訂正する誤り訂正処理が行われて
おり、誤り訂正後、情報源復号化を行うようになってい
た。しかし、誤り訂正符号では訂正できないような誤り
があった場合は、その誤り箇所を含む符号化ブロックを
廃棄して欠落ブロックとするので、図16に示すよう
に、復号化後の再生画像において誤り符号化ブロック
(欠落ブロック)が発生してしまう。
【0006】そこで、伝送誤りにより欠落した画像デー
タを補うために、誤り符号化ブロックの補正が行われて
いる。ここで、従来の誤り符号化ブロックの補正方法に
ついて、図16を用いて説明する。図16に示すよう
に、伝送誤りによりある符号化ブロックの画像データが
欠落した場合、情報源復号化後に、誤り符号化ブロック
の周囲のブロックの画像データから欠落した部分のデー
タを補間する補正方法があった。
【0007】周囲のブロックからの補間処理としては、
例えば、画素のx方向の配列に着目し、x方向のあるラ
インにおける欠落区間(補間すべき区間)の左右の画素
の画素値から欠落区間の画素値を直線補間により求め、
これを複数のラインについて行って誤り符号化ブロック
全体の補正を行う方法があった。同様に、y方向の配列
に着目して、欠落区間の上下の画素の画素値から直線補
間を行って欠落区間の画素値を求める補正方法もあっ
た。
【0008】一方、別の従来技術として、伝送誤りが発
生した場合に画像を再送する方法もあった。図17は、
別の従来の伝送誤り対策としての画像再送方法を示す説
明図である。図17に示すように、受信側において、誤
り訂正処理の結果、誤り符号化ブロックがある場合に
は、受信側は、送信側に対して、情報源符号化画像の全
部または誤り符号化ブロックのみを再送するよう、再送
要求を送出する。送信側は、再送要求を受信すると、情
報源符号化画像の全部または誤り符号化ブロックのみを
再度伝送するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示した上記従来の画像伝送方法では、伝送誤りにより
欠落する符号化ブロックは、最低でも8画素×8画素の
大きさであるため、周囲の画素の画素値に基づいて、誤
り符号化ブロック内の画像データを全て適正な値に補正
するのは困難であり、原画像に近い画像は得られないと
いう問題点があった。
【0010】更に、誤り符号化ブロック内にしか存在し
ない情報の補正は不可能であり、またバースト誤り等で
画像の広範囲に渡る伝送誤りが発生した場合は、連続し
た画像情報の損失となり、周囲の画像情報からの誤り補
正は極めて困難であるという問題点があった。
【0011】また、図17に示した従来の画像伝送方法
では、再送要求の送出や再送のための処理が増大し、時
間がかかるという問題点があった。
【0012】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、伝送誤りにより欠落した画像データを容易に補正
し、原画像に極めて近い高品位の画像を再生することが
できる画像伝送方法及び画像伝送システムを提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、入力画像を符号化
し、誤り訂正符号を付加して伝送データとして伝送路に
送信し、前記伝送路から前記伝送データを受信し、誤り
訂正を行って画像の復号化を行い、画像データを出力す
る画像伝送方法において、前記入力画像が水平方向にs
個の画素数で構成されている場合に、前記s個の画素の
画素番号をmで割った時の余りで各画素の画像データを
グループ分けし、前記グループを順に並び替えて合成し
た画像データを1つの画像として符号化を行い、復号化
した画像データについて前記各画素の画像データを画素
番号順に並び替える合成を行うことを特徴としている。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、入力画像を符号化し、誤り訂正符号
を付加して伝送データとして伝送路に送信し、前記伝送
路から前記伝送データを受信し、誤り訂正を行って画像
の復号化を行い、画像データを出力する画像伝送方法に
おいて、前記入力画像が水平方向にs個の画素数で構成
され、水平方向の画素ラインが垂直方向にt本で構成さ
れている場合に、前記s個の画素の画素番号をmで割っ
た時の余りと前記t本の画素ラインのライン番号をnで
割った時の余りで各画素の画像データをグループ分け
し、前記グループを順に並び替えて合成した画像データ
を1つの画像として符号化を行い、復号化した画像デー
タについて前記各画素の画像データをライン番号順と画
素番号順に並び替える合成を行うことを特徴としてい
る。
【0015】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の画像伝
送方法において、復号化した画像データについて、グル
ープ分けした画像の画像データに訂正できない誤りがあ
ると、別のグループの画像データから前記誤り部分に相
当する部分を複写して前記誤り部分に取り込むことを特
徴としている。
【0016】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、画像伝送システムにおいて、入力画
像が記憶される送信側フレームメモリを具備する画像入
力回路と、前記送信側フレームメモリ内の画像が水平方
向にs個の画素数で構成されている場合に前記s個の画
素の画素番号をmで割った時の余りで各画素の画像デー
タをm個のグループにグループ分けし、前記分けられた
グループ順に画像データを格納する送信側ローカルメモ
リを具備する前処理回路と、前記送信側ローカルメモリ
内の画像データの符号化を行う情報源符号化回路と、前
記情報源符号化回路で符号化されたデータに誤り訂正符
号を付加して伝送データとして伝送路に送信する送信側
通信制御回路と、前記伝送路から伝送データを受信し、
付加された誤り訂正符号により誤りを検出して訂正を行
う受信側通信制御回路と、前記受信側通信制御回路で訂
正されたデータの復号化を行う情報源復号化回路と、前
記情報源復号化回路で復号化された画像データを格納す
る受信側ローカルメモリを具備し、前記受信側ローカル
メモリ内の画像データを前記前処理回路で為された処理
とは逆のグループ分けされた画像データを画素番号順に
並び替える合成処理を行う後処理回路と、前記後処理回
路で合成された画像データを格納する受信側フレームメ
モリを具備する画像出力回路とを有することを特徴とし
ている。
【0017】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、画像伝送システムにおいて、入力画
像が記憶される送信側フレームメモリを具備する画像入
力回路と、前記送信側フレームメモリ内の画像が水平方
向にs個の画素数で構成され、水平方向の画素ラインが
垂直方向にt本で構成されている場合に、前記s個の画
素の画素番号をmで割った時の余りと前記t本の画素ラ
インのライン番号をnで割った時の余りで各画素の画像
データをm×n個のグループにグループ分けし、前記分
けられたグループ順に画像データを格納する送信側ロー
カルメモリを具備する前処理回路と、前記送信側ローカ
ルメモリ内の画像データの符号化を行う情報源符号化回
路と、前記情報源符号化回路で符号化されたデータに誤
り訂正符号を付加して伝送データとして伝送路に送信す
る送信側通信制御回路と、前記伝送路から伝送データを
受信し、付加された誤り訂正符号により誤りを検出して
訂正を行う受信側通信制御回路と、前記受信側通信制御
回路で訂正されたデータの復号化を行う情報源復号化回
路と、前記情報源復号化回路で復号化された画像データ
を格納する受信側ローカルメモリを具備し、前記受信側
ローカルメモリ内の画像データを前記前処理回路で為さ
れた処理とは逆のグループ分けされた画像データをライ
ン番号順と画素番号順に並び替える合成処理を行う後処
理回路と、前記後処理回路で合成された画像データを格
納する受信側フレームメモリを具備する画像出力回路と
を有することを特徴としている。
【0018】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の画像伝
送システムにおいて、受信側通信制御回路が、訂正でき
ない欠落部分を検出する受信側通信制御回路であり、後
処理回路が、前記受信側通信制御回路で検出された訂正
できない欠落部分の画像データがいずれかのグループに
ある時に、前記訂正できない欠落部分のないグループの
画像データから前記訂正できない欠落部分に相当する部
分を複写して前記訂正できない欠落部分に取り込む後処
理回路であることを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1,4記載の発明によれば、入力画像が
水平方向にs個の画素数で構成されている場合に、s個
の画素の画素番号をmで割った余りで画素の画像データ
をグループ分け、グループ順に並び替えて合成した画像
データを1つの画像として符号化し、誤り訂正符号を付
加して伝送データを伝送路に送信し、伝送路から伝送デ
ータを受信して誤り訂正を行い、復号化して各画素の画
像データを本来の画素順となるよう並び替えて合成する
画像伝送方法及び画像伝送システムとしているので、訂
正できない欠落部分があっても、合成された場合に欠落
の影響を非常に小さくすることができる。
【0020】請求項2,5記載の発明によれば、入力画
像が水平方向にs個の画素数で構成され、水平方向の画
素ラインが垂直方向にt本で構成されている場合に、前
記s個の画素の画素番号をmで割った時の余りと前記t
本の画素ラインのライン番号をnで割った余りで画素の
画像データをグループ分け、グループ順に並び替えて合
成した画像データを1つの画像として符号化し、誤り訂
正符号を付加して伝送データを伝送路に送信し、伝送路
から伝送データを受信して誤り訂正を行い、復号化して
各画素の画像データを本来のライン番号順と画素番号順
になるよう並び替えて合成する画像伝送方法及び画像伝
送システムとしているので、訂正できない欠落部分があ
っても、合成された場合に欠落の影響を非常に小さくす
ることができる。
【0021】請求項3,6記載の発明によれば、復号化
したいずれかのグループの画像データに訂正できない誤
りがあると、別のグループから誤りのない画像部分を複
写して誤りのある部分に取り込み、本来のライン番号順
と画素番号順になるように画素の画像データを並び替え
て合成する請求項1,2記載の画像伝送方法及び請求項
4,5記載の画像伝送システムとしているので、訂正で
きない欠落部分を容易に適正に補正できる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。本発明の一実施例に係る画像伝送方法は、
伝送する1画面の原画像(入力画像)を水平方向の画素
の画素番号毎に、画素番号を整数mで割った余りによっ
て振り分けてm個の部分画像に分割し、また更に垂直方
向の画素のライン毎に、ライン番号を整数nで割った余
りによって振り分けてn個の部分画像に分割して、m個
又はm×n個の部分画像を作成し、部分画像を順に並び
替えて合成した画像を情報源符号化して伝送し、情報源
復号化した後に、伝送誤り等により、ある部分画像の画
像データに訂正できない誤りがあると、隣接した部分画
像の画像データから誤り部分に相当する部分を複写して
誤り部分に取り込んで補正を行い、その後で、全ての部
分画像を並び替えて合成して画像を再生することによ
り、欠落部分の補正を安価な構成で行い、容易に且つ高
品位な画像を再生することができるものである。
【0023】まず、本発明の一実施例(第1の実施例)
に係る画像伝送方法の概要について、図1〜図3を使っ
て説明する。図1〜図3は、本発明の一実施例(第1の
実施例)に係る画像伝送方法を段階的に説明する概略説
明図であり、後述するように、図1は、並び替え処理を
説明し、図2は、情報源符号化から伝送、情報源復号化
までを説明し、図3は、合成処理を説明している。
【0024】第1の実施例の画像伝送方法では、まず図
1に示すように、伝送する1画面の原画像(入力画像)
Aの画像データを並び替えて、m個の部分画像から成る
並び替え画像Cを作成する。図1では、水平方向の画素
数がs(画素番号0,1,2,…,s-1)で構成されている原画
像Aから、m個の部分画像(B0 ,B1 ,B2 ,…,B
m-1)で構成される並び替え画像Cを作成する処理を示し
ている。
【0025】並び替え処理について具体的に説明する
と、まず原画像Aの第1のラインについて、水平方向に
1画素ずつスキャンしながら、画素の画素番号(0,1,2,
…,s-1)を部分画像数mで割った場合の余りを求め、余
りが0,1,2,3,…,m−1となるm個のグループ
に振り分け、更に、各グループ内において、除算の結果
の商が小さい順に画素毎の画像データを配列するように
並び替える。同様の処理を原画像Aを構成する全ライン
について順に行うことにより、m個の部分画像(B0 ,
B1 ,B2 ,…,Bm-1 )を得る。
【0026】すなわち、図1に示すように、画素番号
0,m,2m,…の画素の画像データは、画素番号をm
で割った場合の余りが0であるから、部分画像B0 に振
り分けられ、画素番号1,m+1,2m+1,…の画素
の画像データは、画素番号をmで割った場合の余りが1
であるから部分画像B1 に振り分けられ、以下同様に、
画素番号m−1,2m−1,3m−1,…の画素の画像
データは、部分画像Bm-1 に振り分けられる。
【0027】この処理を画素番号s−1までのs個の各
画素について行って画像データを振り分け、部分画像B
0 から、部分画像Bm-1 まで、m個の部分画像が得られ
るものである。従って、個々の部分画像Bは、原画像A
の画像データから、m−1画素おき、つまりm画素ピッ
チで画像データを抽出して作成したものとなる。
【0028】そして、m個の部分画像の画像データを、
画面の左部から順に、B0 ,B1 ,B2 ,…,Bm-1 と
配列することにより並び替え画像Cを得る。このように
して並び替え処理が行われるものである。ここで、任意
の部分画像Bi と、これに隣接する部分画像Bi-1 及び
部分画像Bi+1 とは、互いに隣接する画素の画像データ
から構成されているので、極めて相関性が高く、良く似
た画像となる。
【0029】次に、図2に示すように、並び替え処理に
よって得られた並び替え画像Cを通常の方法により情報
源符号化した伝送データを伝送し、受信側で受信した伝
送データを情報源復号化して並び替え画像Dを得る。並
び替え画像Dは、部分画像B0 ′,B1 ′,B2 ′,
…,Bm-1 ′から構成されている。
【0030】そして、図3に示すように、並び替え画像
Dから、図1に示した並び替え処理の逆の過程によっ
て、画像データを合成して元に戻し、再生画像Eを得
る。具体的には、並び替え画像Dを構成する部分画像B
0 ′,B1 ′,B2 ′,…,Bm-1 ′から順に1画素ず
つ画像データを抽出して、元の画素番号の順に画像デー
タを配列することにより、画像データの合成を行うもの
である(合成処理)。
【0031】次に、第1の実施例の画像伝送方法におい
て、伝送過程で誤りが発生した場合について、図4、図
5を使って説明する。図4は、第1の実施例の画像伝送
方法において、伝送過程で誤りが発生した場合を説明す
る説明図であり、図5は、第1の実施例の画像伝送方法
において、伝送過程で誤りが発生して補正を行う場合の
補正方法の概略を説明する説明図である。
【0032】第1の実施例の画像伝送方法において、図
4に示すように、並び替え画像Cを情報源符号化した伝
送データを伝送する過程で、伝送誤りが発生した場合、
受信した伝送データを情報源復号化すると、誤り符号化
ブロック(欠落ブロック)を含む並び替え画像D′が得
られる。図4では、部分画像B1 に伝送誤りが発生し
て、これを情報源復号化した場合、部分画像B1 ′部分
に誤り符号化ブロックを含む並び替え画像D′が得ら
れ、更に、合成処理を行って再生画像E′を得ることを
示している。
【0033】再生画像E′において、誤り符号化ブロッ
クが係る部分は、m−1画素おき(m画素ピッチ)に画
像データが欠落しているが、従来のように連続した画素
から構成される符号化ブロック単位で画像データが欠落
するのに比べると、データの欠落密度が疎となるため、
欠落の影響が極めて小さくなり、良好な再生画像が得ら
れる。
【0034】また、更に良好な再生画像を得るための方
法として、図5に示すように、伝送過程で伝送誤りが発
生し、情報源復号化した部分画像B′に誤り符号化ブロ
ック(欠落ブロック)が含まれた場合に、その欠落ブロ
ックを補正し、補正した部分画像から補正後の並び替え
画像D″を作成した後、再び本来の画素番号順に並び替
えて、再生画像E″を得る方法がある。
【0035】ここで、欠落ブロックの補正方法について
説明する。上述したように、隣接した部分画像Bi-1 と
Bi とBi+1 とは極めて相関性が高く、このことを利用
して、欠落ブロックが存在する部分画像Bi における欠
落ブロック部分に、隣接した部分画像Bi+1 における欠
落ブロック部分と同位置の画像データをコピーして補正
を行う方法である。
【0036】尚、第1の実施例では、部分画像Bi に対
して部分画像Bi+1 で補正を行うようにしたが、画像の
相関性の点から考えて部分画像Bi-1 で補正を行うよう
にしてもよいことは言うまでもない。また、部分画像B
i に対して部分画像Bi+1 で補正を行う際に、部分画像
Bi+1 における欠落ブロックに相当する部分が仮に欠落
ブロックであったような場合は、画像の相関性の点から
考えて部分画像Bi-1で補正を行うようにすればよい。
【0037】例えば、図5に示すように、伝送後、情報
源復号化された部分画像B1 ′に訂正できない誤り符号
化ブロック(欠落ブロック)が含まれる場合、隣接する
部分画像B2 ′における当該欠落ブロックに相当する位
置の画像データを、部分画像B1 ′の欠落ブロックにコ
ピーする補正を行い、補正した部分画像B1 ″を作成す
る。そして、補正後の部分画像B0 ′,B1 ″,…,B
m-1 ′から補正後の並び替え画像D″を得るものであ
る。尚、部分画像Bm-1 ′の補正については、部分画像
B0 ′を用いて行うものとする。
【0038】ここで、欠落ブロックに相当する部分の画
像データをコピーする補正は、例えば、1画面分の画像
データが格納されているメモリにおいて、部分画像B1
′における欠落ブロックの先頭アドレスをxとする
と、アドレスxに、1部分画像分の画素数のメモリ容量
を加算した位置のブロック画像の画像データをコピーし
て欠落ブロックに取り込むことで為されるものである。
【0039】その結果、補正後の並び替え画像D″を構
成する部分画像B0 ′,B1 ″,…,Bm-1 ′を合成し
た再生画像E″は、欠落ブロックに係る部分が、相関性
が高い画像データで良好に補正されて再生されることに
なる。
【0040】次に、第1の実施例の画像伝送方法を実現
する画像伝送システムについて、図6,図7を使って説
明する。図6は、第1の実施例の画像伝送方法を実現す
る画像伝送システムの送信装置の構成ブロック図であ
り、図7は、第1の実施例の画像伝送方法を実現する画
像伝送システムの受信装置の構成ブロック図である。
【0041】第1の実施例の画像伝送システムは、基本
的には画像データを符号化して画像符号化データを作成
し送信する送信装置と、画像符号化データを伝送する伝
送路と、伝送された画像符号化データを受信し復号化し
て画像を再生する受信装置とから構成されている。
【0042】そして、送信装置内部は、図6に示すよう
に、送信装置全体の動作を制御するCPU1と、装置全
体の動作を制御するプログラムを記憶しているROM2
と、画像を入力するカメラ3と、アナログ画像信号をデ
ィジタル画像データに変換する画像入力回路4と、入力
ディジタル画像を複数の部分画像に並び替える並び替え
処理を行う前処理回路5と、並び替えられたディジタル
画像データを情報源符号化し情報源符号化画像データに
する情報源符号化回路6と、通信の制御を行う通信制御
回路7と、電波を発信するアンテナ8とから構成されて
いる。
【0043】また、受信装置内部は、図7に示すよう
に、受信装置全体の動作を制御するCPU11と、各回
路の動作を制御するプログラムと伝送誤りが発生したブ
ロックを補う補填ブロックのデータを記憶しているRO
M12と、電波を受信するアンテナ13と、通信の制御
を行う通信制御回路14と、受信した情報源符号化画像
データを情報源復号化してディジタル画像データにする
情報源復号化回路15と、伝送誤りにより欠落したブロ
ック画像を補正し、更に部分画像を合成して画像を再生
する後処理回路16と、後処理後のディジタル画像デー
タをアナログ画像信号に変換する画像出力回路17と、
再生された画像を表示するディスプレイ18と、伝送誤
りにより欠落したブロックの位置情報を記憶するRAM
19とから構成されている。
【0044】次に、第1の実施例の送信装置内の各部に
ついて、具体的に説明する。カメラ3は、ビデオカメラ
等の画像入力装置で、具体的には画像を入力して、NT
SC(National Television Standard Committee)コン
ポジット信号又はアナログRGB信号等の汎用の画像信
号を入力制御回路4に出力するものである。尚、汎用の
画像信号を出力する装置であれば、ビデオデッキ等の画
像蓄積メディアであっても構わない。
【0045】画像入力回路4は、カメラ3から入力され
る信号を同期信号とアナログ画像信号とに分離して画像
信号を取り出し、アナログ画像信号をディジタル画像デ
ータに変換(A/D変換)し、画像入力回路4内に設け
られたフレームメモリに一旦格納し、画面単位でディジ
タル画像データを前処理回路5に出力するものである。
【0046】具体的に画像入力回路4は、カメラ3から
入力される同期信号(例えばNTSCコンポジット信号
ではVSYNC 等)を基にしてフレームメモリをリフレッシ
ュし、その後にフレームメモリの先頭番地からA/D変
換したディジタル画像データを書き込み、1画面分の画
像データがフレームメモリに格納された時点で前処理回
路5のローカルメモリにディジタル画像データを出力す
るようになっている。尚、カメラ3がディジタルカメラ
等のディジタル信号を出力するものである場合は、画像
入力回路4におけるA/D変換機能は不要となる。
【0047】前処理回路5は、画像入力回路4によって
入力された1画面分の原画像(図1の画像A)をm個の
部分画像(図1の部分画像B0 〜Bm-1 )に分割(グル
ープ分け)して並び替えた並び替え画像(図1の画像
C)を作成する並び替え処理を行い、1画面について並
び替え処理終了後に、並び替え画像の画像データを符号
化ブロック(一般的には8×8画素)単位で情報源符号
化回路6に出力するものであり、その内部に画像データ
を格納するローカルメモリが設けられている。
【0048】そして、ローカルメモリの内部は画像入力
回路4によって1画面分の原画像の画像データが格納さ
れるエリアaと、エリアaの原画像を並び替えた並び替
え画像を格納するエリアbとに分かれている。尚、本実
施例ではローカルメモリ内をエリアaとエリアbとに分
けて原画像と並び替え画像とを格納するようにしたが、
それぞれに対応するメモリを別々に設けても構わない。
【0049】前処理回路5における並び替え処理の具体
的な処理は、ローカルメモリのエリアaに格納された原
画像の画像データを画素単位で読み込み、読み込んだ画
素の画素番号を部分画像数mで除した時の商と余りによ
って決定されるローカルメモリのエリアbの画素位置に
画像データを格納していく。尚、ローカルメモリのエリ
アbに格納する際のライン位置は、ローカルメモリのエ
リアaにおけるライン位置と同様である。
【0050】ここで、エリアbにおける格納画素番号の
決定(算出)方法は、原画像の水平方向画素数s、部分
画像数mとした場合に、原画像の画素番号iの画像デー
タを格納する並び替え画像上の画素番号jは、i/m=
商x・・余りyとすると、j=y×s/m+xで算出す
ることができる。
【0051】例えば、原画像の水平方向画素数sを40
とし、部分画像数mを4とすると、原画像の画素番号0
の画像データは、並び替え画像の画素番号j=0に格納
し、原画像の画素番号1の画像データは、並び替え画像
の画素番号j=1×40/4+0=10に格納し、原画
像の画素番号2の画像データは、並び替え画像の画素番
号j=2×40/4+0=20に格納し、原画像の画素
番号3の画像データは、並び替え画像の画素番号j=3
×40/4+0=30に格納し、原画像の画素番号4の
画像データは、並び替え画像の画素番号j=0×40/
4+1=1に格納し、原画像の画素番号5の画像データ
は、並び替え画像の画素番号j=1×40/4+1=1
1に格納することになる。
【0052】情報源符号化回路6は、前処理回路5によ
って入力される符号化ブロック単位の画像データを圧縮
符号化して画像符号化データを作成し、通信制御回路7
に出力するものである。画像データを圧縮符号化する技
術は、例えば静止画像の圧縮符号化の標準ともいえる
「JPEG(Joint Photographic Expert Group )」方
式等が良く知られている(「最新MPEG教科書」 マ
ルチメディア通信研究会編 株式会社アスキー発行 1
994年8月発行 p53〜p67参照)。尚、情報源
符号化回路6における圧縮符号化の技術は、一般的に画
像を1画面単位で圧縮できるような画像圧縮符号化方法
であればいかなる方法でもよく、本発明の本質部分では
ないので、ここでは説明を省略する。
【0053】通信制御回路7は、情報源符号化回路6で
圧縮符号化された画像符号化データ(伝送ブロック)
に、通信制御に関する情報を表すデータ(通信ヘッダ)
と、伝送過程における誤りを検出し誤り訂正を行うため
の誤り訂正符号を付加して送信パケット(伝送データ)
を構築し、アンテナ8に出力するものである。尚、誤り
訂正符号化の技術については、一般的に知られており、
例えば、「情報・符号化理論入門」 橋本清著 森北出
版株式会社 1984年12月 p72〜p122 に
記載されている。
【0054】CPU1は、画像入力回路4と前処理回路
5と情報源符号化回路6と通信制御回路7の動作や動作
タイミングを制御するものであり、ROM2はCPU1
で実行される画像入力回路4等の各回路の制御プログラ
ムが格納されている記憶部である。
【0055】次に、第1の実施例の受信装置内の各部に
ついて、具体的に説明する。通信制御回路14は、アン
テナ13を介して受信したパケットを通信ヘッダと伝送
ブロックとに分離し、誤り訂正符号により伝送ブロック
の誤りを検出し、誤り部分の訂正を行い、訂正不可能の
場合は、その伝送ブロックをROM12内に予め格納さ
れている補填ブロックで置き換え、その際に誤り伝送ブ
ロックに含まれる符号化ブロック(欠落ブロック)の位
置情報をRAM19に格納し、伝送ブロックを情報源復
号化回路15に出力するものである。
【0056】ここで、誤り検出訂正の技術は、送信装置
の通信制御回路7で用いた誤り訂正符号化技術に対応す
る復号化技術である。この復号化技術も、上述の「情報
・符号化理論入門」に具体的に記載されている。
【0057】また、補填ブロックとは、誤り訂正が不可
能だった伝送ブロックについて、正常に受信した伝送ブ
ロックと全く同様に処理できるように補填するためのブ
ロックである。補填ブロックのデータは具体的には、例
えば1つ前に処理した符号化ブロックと差がないことを
示す符号化ブロックデータ(DC成分,AC成分共に
0)で構成されるものが考えられる。尚、補填ブロック
データは予めROM12に格納されている。
【0058】RAM19は、通信制御回路14において
誤り訂正が不可能であった伝送ブロック(誤り伝送ブロ
ック)に含まれる符号化ブロックの位置情報を格納する
メモリである。
【0059】情報源復号化回路15は、誤り訂正された
符号化データを伸長するために復号化して後処理回路1
6に出力するもので、その復号化技術は、送信装置の情
報源符号化回路6で用いた符号化に対応する復号化でな
ければならない。この復号化技術も、上述の「最新MP
EG教科書」に具体的に記載されている。
【0060】後処理回路16は、情報源復号化回路15
によって復号化された画像データの中の欠落ブロック部
分の画像データを補正する補正処理と、並び替えを元に
戻して再生画像の画像データを作成する合成処理とを行
った後に、再生画像の画像データを画像出力回路17の
フレームメモリに出力するものであり、後処理回路16
の内部に画像データを格納するローカルメモリが設けら
れている。
【0061】そして、ローカルメモリの内部は1画面分
の復号化された画像データ(並び替え画像)が情報源復
号化回路15によって格納されるエリアa′と、エリア
a′の並び替え画像の並び替えを元に戻した再生画像を
格納するエリアb′とに分かれている。尚、本実施例で
はローカルメモリ内をエリアa′とエリアb′とに分け
て並び替え画像と再生画像とを格納するようにしたが、
それぞれに対応するメモリを別々に設けても構わない。
【0062】後処理回路16における補正処理の具体的
な処理は、RAM19から欠落ブロックの位置情報を読
み込み、欠落ブロックがある部分画像に対して1つ右の
部分画像において、欠落ブロックに相当する位置のブロ
ックの画像データをローカルメモリのエリアa′から読
み込んで、欠落ブロック部分に格納(複写)するもので
ある。図5の例では、欠落ブロック(誤り符号化ブロッ
ク)が部分画像B1 ′に存在するので、1つ右の部分画
像B2 ′において、欠落ブロックに相当する位置のブロ
ックの画像データを欠落ブロック部分に格納(複写)す
るものである。尚、欠落ブロックが部分画像Bm-1 ′に
存在する場合は、部分画像B0 ′から複写するものであ
る。
【0063】後処理回路16における合成処理の具体的
な処理は、ローカルメモリのエリアa′に格納されてい
る補正後の並び替え画像の画像データを画素単位で読み
込み、読み込んだ画素の画素番号を部分画像数mで除し
た時の商と余りによって決定されるローカルメモリのエ
リアb′の画素番号(位置)に画像データを格納してい
く。尚、ローカルメモリのエリアb′に格納する際のラ
イン位置は、ローカルメモリのエリアa′におけるライ
ン位置と同様である。
【0064】ここで、エリアb′における格納画素番号
の決定(算出)方法は、前処理回路5における算出方法
と同様で、原画像の水平方向画素数s、部分画像数mと
した場合に、並び替え画像の画素番号iの画像データを
格納する再生画像上の画素番号jは、i/m=商x・・
余りyとすると、j=y×s/m+xで算出することが
できる。
【0065】画像出力回路17は、後処理回路16によ
ってフレームメモリに格納されたディジタル画像データ
をアナログ画像信号に変換(D/A変換)し、更に汎用
の画像信号(例えばNTSCコンポジット信号、アナロ
グRGB信号等)に変換してディスプレイ18に出力し
て表示させるものである。尚、ディスプレイ18が、デ
ィジタル画像データを入力して表示する機能を持つディ
スプレイである場合は、画像出力回路17におけるD/
A変換機能は不要となる。
【0066】CPU11は、通信制御回路14と情報源
復号化回路15と後処理回路16と画像出力回路17の
動作や動作タイミングを制御するものであり、ROM1
2はCPU1で実行される通信制御回路14等の各回路
の制御プログラムと、通信制御回路14で使用される補
填ブロックのデータが格納されている記憶部である。ま
た、RAM19は、通信制御回路14において、誤り訂
正不可能であった伝送ブロックに含まれる符号化ブロッ
クの位置情報を格納するメモリである。
【0067】次に、第1の実施例の画像伝送システムの
動作について、図6,図7を使って説明する。第1の実
施例の画像伝送システムは、送信装置において、カメラ
3が画像を入力し、画像入力回路4がカメラ3から入力
される信号からアナログ画像信号を取り出してディジタ
ル画像信号に変換してフレームメモリに格納し、画面単
位でディジタル画像データを前処理回路5のローカルメ
モリのエリアaに出力する。
【0068】そして、前処理回路5は、ローカルメモリ
のエリアaに格納された1画面分の原画像の画像データ
を画素単位で読み込んで、複数の部分画像に並び替えた
並び替え画像を作成してローカルメモリのエリアbに格
納し、並び替え画像格納完了後に、ローカルメモリのエ
リアbから符号化ブロック単位で画像データを情報源符
号化回路6に出力する。
【0069】そして情報源符号化回路6は、受け取った
符号化ブロックの画像データを情報源符号化して画像符
号化データを作成し、通信制御回路7が通信ヘッダと誤
り訂正符号を付加して送信パケットを作成し、アンテナ
8から伝送路に送出する。
【0070】一方、受信装置においては、アンテナ13
を介して伝送路からパケットを受信し、通信制御回路1
4が伝送ブロックを取り出して誤り検出を行い、誤り部
分の訂正を行い、訂正不可能の場合は、訂正不可能な伝
送ブロックをROM12に格納されている補填ブロック
で置き換え、訂正不可能な伝送ブロックに含まれるブロ
ック(欠落ブロック)の位置情報をRAM19に格納す
る。
【0071】そして、正常に受信した伝送ブロック又は
補填ブロックで置き換えられた伝送ブロックを符号化ブ
ロック単位で情報源復号化回路15に出力する。情報源
復号化回路15は、受け取った符号化ブロックを情報源
復号化して画像データを作成して後処理回路16のロー
カルメモリのエリアa′に格納する。
【0072】そして、1画面分の画像データの格納が完
了したなら、後処理回路16は、RAM19から欠落ブ
ロックの位置情報を読み込んで欠落ブロックの補正を行
い、補正が完了したならローカルメモリのエリアa′に
格納されている補正後の並び替え画像の画像データを読
み込んで、並び替えを元に戻す合成処理を行い、合成さ
れた再生画像をローカルメモリのエリアb′に格納し、
並び替え完了後に、ローカルメモリのエリアb′から画
像出力回路17のフレームメモリにディジタル画像デー
タを出力する。そして、画像出力回路17は、フレーム
メモリに格納されたディジタル画像データをアナログ画
像信号に変換して、ディスプレイ18に出力して表示さ
せるようになっている。
【0073】次に、受信装置の後処理回路16における
補正処理の動作について、図8を使って具体的に説明す
る。図8は、第1の実施例の受信装置の後処理回路16
における補正処理の動作を示すフローチャート図であ
る。第1の実施例の後処理回路16における補正処理
は、図8に示すように、RAM19から欠落ブロックの
位置情報を読み込み(100)、欠落ブロックがあるか
どうか判断し(102)、欠落ブロックがない場合は補
正処理を終了する。
【0074】欠落ブロックがある場合は、ローカルメモ
リのエリアa′から欠落ブロックに相当する画像データ
を読み込む(110)。ここで、欠落ブロックに相当す
る画像データとは、欠落ブロックの存在するグループの
部分画像における欠落ブロックの位置の画像データに対
して、1つ右のグループの部分画像での相対位置にある
画像データのことである。そして、処理110で読み込
んだ画像データをローカルメモリのエリアa′の欠落ブ
ロック位置に書き込む複写を行い(112)、処理10
0に戻る。
【0075】第1の実施例の画像伝送方法及び画像伝送
システムによれば、送信装置の前処理回路5が入力画像
を各画素の画素番号をmで割った時の余りでm個のグル
ープに分けて並び替えた並び替え画像を作成し、情報源
符号化回路6が並び替え画像の画像データを順に符号化
し、送信制御回路7が誤り訂正符号を付加して伝送路3
0に送信し、受信装置の通信制御回路14が伝送路30
から伝送データを受信して誤り訂正を行い、情報源復号
化回路15が復号化して後処理回路16が本来の画素番
号順になるよう画像データを並び替える合成を行って再
生するようにしているので、伝送誤り等によって訂正で
きない欠落部分があっても、合成された場合に欠落の影
響を非常に小さくすることができる効果がある。
【0076】また、第1の実施例の画像伝送システムに
よれば、従来からある一般的な構成に、送信装置には前
処理回路5を設け、受信装置には後処理回路16を設け
た簡単な構成で、欠落の影響を非常に小さくすることが
できる効果がある。
【0077】また、第1の実施例の画像伝送方法及び画
像伝送システムによれば、受信装置の通信制御回路14
で訂正できない欠落部分が発生した場合に、欠落ブロッ
クの位置情報をRAM19に記憶しておき、情報源復号
化回路15で復号化した後に、欠落ブロックがあるグル
ープの部分画像の次のグループの部分画像から欠落ブロ
ックに相当する部分の画像データを複写して補正し、次
に、本来の画素番号順となるように画像データを並び替
えて合成して再生するので、訂正できない欠落部分を相
関度の高い画像データで補正することにより、欠落部分
を簡単な構成で容易に適正に補正できる効果がある。特
に、欠落ブロックがあるグループの部分画像の次(右)
のグループの部分画像から欠落ブロックに相当する部分
の画像データを複写することで、かなり相関度が高い画
像データで補正できる効果がある。
【0078】尚、補正の際に、欠落ブロックがあるグル
ープ(i番目のグループ)の部分画像の次(右)のグル
ープ(i+1番目のグループ)の部分画像において、欠
落ブロックに相当する部分が仮に欠落ブロックであった
としても、前(左)のグループ(i−1番目のグルー
プ)の部分画像から欠落ブロックに相当する部分の画像
データをi番目のグループの部分画像の欠落ブロックに
複写して補正できるため、補正の精度を向上させること
ができる効果がある。
【0079】次に、第2の実施例に係る画像伝送方法の
概要について、図9〜図11を使って説明する。図9〜
図11は、第2の実施例に係る画像伝送方法を段階的に
説明する概略説明図であり、後述するように、図9は、
並び替え処理を説明し、図10は、情報源符号化から伝
送、情報源復号化までを説明し、図11は、合成処理を
説明している。
【0080】第2の実施例の画像伝送方法では、図9に
示すように、まず伝送する1画面の原画像(入力画像)
Aの画像データを並び替えて、片方向(水平方向又は垂
直方向)にm個の部分画像から成る中間並び替え画像を
作成する。そして、更に中間並び替え画像の画像データ
を並び替えて、他方向(垂直方向又は水平方向)にn個
の部分画像に分けて最終的な並び替え画像Cを作成する
並び替え処理を行う。
【0081】図9の例では、原画像Aが、水平方向の画
素数(画素数)がs(画素番号0,1,2,…,s-1)、垂直方
向の画素のライン数(ライン数)がt(ライン番号0,1,
2,…,t-1)で構成されている場合、まず水平方向にm個
の部分画像(B0 ,B1 ,B2,…,Bm-1)で構成され
る中間並び替え画像を作成し、更に中間並び替え画像を
垂直方向にn個の部分画像に並び替えてm×n個の部分
画像(C00,C01,…,C0m,C10,…,C(n-1)(m-
1))で構成される最終的な並び替え画像Cを作成してい
る。
【0082】水平方向の並び替え処理の具体的な方法
は、第1の実施例と全く同様で、水平方向に画素単位で
スキャンしながら、各画素の画素番号(0,1,2,…,s-1)
を部分画像数mで割った場合の余りの値に対応するm個
のグループに振り分け並び替えるものであるので、ここ
では詳しい説明を省略する。
【0083】そして、水平方向の並び替え処理の次に行
う垂直方向の並び替え処理の具体的な方法は、まず中間
並び替え画像の画素ラインについて、ライン番号(0,1,
2,…,t-1)を部分画像数nで割った場合の余りを求め、
余りが0,1,2,3,…,n−1となるn個のグルー
プに振り分け、更に、各グループ内において、除算の結
果の商が小さい順にライン毎の画像データを配列するよ
うに並び替えることにより、n個の部分画像を得ること
ができる。その結果、図9に示すように、原画像Aを水
平方向にm個、垂直方向にn個にグループ分けした部分
画像(C00,C01,…,C0m,C10,…,C(n-1)(m-
1))で構成される並び替え画像Cを得る。
【0084】尚、第2の実施例では、並び替え処理にお
いて、まず水平方向の並び替えを行って中間並び替え画
像を作成してから、次に、垂直方向の並び替え処理を行
って最終的な並び替え画像Cを得る2段階の並び替えを
行う方法を説明したが、原画像Aから、直接並び替え画
像Cを得る方法を用いても構わない。原画像Aから直接
並び替え画像Cを得る方法では、原画像Aを1画素ずつ
スキャンし、各画素の画素番号及びライン番号から並び
替えて格納すべき画素番号及びライン番号を算出して格
納することにより、並び替え画像Cを得るものである。
【0085】このようにして、水平方向及び垂直方向の
並び替え処理を行って得られた並び替え画像Cにおいて
は、任意の部分画像Cijと、これに隣接する部分画像C
(i-1)j,C(i+1)j,Ci(j-1),Ci(j+1)とは、互いに隣
接する画素の画像データから構成されているので、極め
て相関性が高く、良く似た画像となる。
【0086】次に、第1の実施例と同様に、図10に示
すように、並び替え処理によって得られた並び替え画像
Cを通常の方法により情報源符号化した伝送データを伝
送し、受信側で受信した伝送データを情報源復号化して
並び替え画像Dを得る。並び替え画像Dは、部分画像C
00′,…,C0m′,C10′,…,C(n-1)(m-1) ′から
構成されている。
【0087】そして、図11に示すように、並び替え画
像Dから、図9に示した並び替え処理の逆の過程によっ
て、画像データを合成して元に戻し、再生画像Eを得
る。具体的には、並び替え画像Dを構成する部分画像C
00′,…,C0m′,C10′,…,C(n-1)(m-1) ′から
順に1ラインずつ画像データを抽出して、元のライン番
号の順に画像データを配列して中間並び替え画像を作成
し、更に中間並び替え画像から順に1画素ずつ画像デー
タを抽出して、元の画素番号の順に画像データを配列す
ることにより、画像データの合成を行うものである(合
成処理)。尚、合成処理に関しても、2段階の並び替え
を行わずに並び替え画像Dから直接再生画像Eを得る方
法であっても構わない。
【0088】次に、第2の実施例の画像伝送方法におい
て、伝送過程で誤りが発生した場合について、図12、
図13を使って説明する。図12は、第2の実施例の画
像伝送方法において、伝送過程で誤りが発生した場合を
説明する説明図であり、図13は、第2の実施例の画像
伝送方法において、伝送過程で誤りが発生して補正を行
う場合の補正方法の概略を説明する説明図である。
【0089】第2の実施例の画像伝送方法において、図
12に示すように、並び替え画像Cを情報源符号化した
伝送データを伝送する過程で、伝送誤りが発生した場
合、受信した伝送データを情報源復号化すると、誤り符
号化ブロック(欠落ブロック)を含む並び替え画像D′
が得られる。図12では、部分画像C11に伝送誤りが発
生して、これを情報源復号化した場合、部分画像C11′
部分に誤り符号化ブロックを含む並び替え画像D′が得
られ、更に、合成処理を行って再生画像E′を得ること
を示している。
【0090】再生画像E′において、誤り符号化ブロッ
クが係る部分は、m−1画素かつn−1ラインおき(m
×n画素ピッチ)に画像データが欠落しているが、従来
のように連続した画素から構成される符号化ブロック単
位で画像データが欠落するのに比べると、データの欠落
密度がかなり疎となるため、欠落の影響が極めて小さく
なり、良好な再生画像が得られる。
【0091】また、更に良好な再生画像を得るための方
法として、図13に示すように、伝送過程で伝送誤りが
発生し、情報源復号化した部分画像C11′に誤り符号化
ブロック(欠落ブロック)が含まれた場合に、その欠落
ブロックを補正し、補正した部分画像から補正後の並び
替え画像D″を作成した後、再び本来のライン番号及び
画素番号順に並び替えて、再生画像E″を得る方法があ
る。
【0092】ここで、欠落ブロックの補正方法について
説明する。上述したように、部分画像Cijとそれに隣接
したC(i-1)j(上部),C(i+1)j(下部),Ci(j-1)
(左部),Ci(j+1)(右部)とは極めて相関性が高く、
このことを利用して、欠落ブロックが存在する部分画像
Cijにおける欠落ブロック部分に、隣接した部分画像C
(i-1)j,C(i+1)j,Ci(j-1),Ci(j+1)のいずれかにお
ける欠落ブロック部分と同位置の画像データをコピーし
て補正を行う方法である。
【0093】尚、第2の実施例では、部分画像Cijに対
して1つ上の部分画像C(i-1)jで補正を行うようにした
が、画像の相関性の点から考えて部分画像C(i+1)j,C
i(j-1),Ci(j+1)のいずれかで補正を行うようにしても
よいことは言うまでもない。また、部分画像Cijに対し
て部分画像C(i-1)jで補正を行う際に、部分画像C(i-
1)jにおける欠落ブロックに相当する部分が仮に欠落ブ
ロックであったような場合は、その他の隣接部分画像C
(i+1)j,Ci(j-1),Ci(j+1)のいずれかで補正を行えば
よい。
【0094】例えば、図13に示すように、伝送後、情
報源復号化された部分画像C11′に訂正できない誤り符
号化ブロック(欠落ブロック)が含まれる場合、隣接す
る部分画像C01′における当該欠落ブロックに相当する
位置の画像データを、部分画像C11′の欠落ブロックに
コピーする補正を行い、補正した部分画像C11″を作成
する。そして、補正後の部分画像C00′,…,C11″,
…,C(n-1)(m-1)′から補正後の並び替え画像D″を得
るものである。尚、部分画像C(n-1)0′,…,C(n-1)
(m-1)′の補正については、部分画像C00′,…,C0(m
-1)′を用いて行うものとする。
【0095】その結果、補正後の並び替え画像D″を構
成する部分画像C00′,…,C11″,…,C0(m-1)′を
合成した再生画像E″は、欠落ブロックに係る部分が、
相関性が高い画像データでかなり良好に補正されて再生
されることになる。
【0096】次に、第2の実施例の画像伝送方法を実現
する画像伝送システムについて、図14,図15を使っ
て説明する。図14は、第2の実施例の画像伝送方法を
実現する画像伝送システムの送信装置の構成ブロック図
であり、図15は、第2の実施例の画像伝送方法を実現
する画像伝送システムの受信装置の構成ブロック図であ
る。
【0097】第2の実施例の画像伝送システムは、第1
の実施例の画像伝送システムと同様で、基本的には画像
データを符号化して画像符号化データを作成し送信する
送信装置と、画像符号化データを伝送する伝送路と、伝
送された画像符号化データを受信し復号化して画像を再
生する受信装置とから構成されている。
【0098】そして、図14に示した第2の実施例の送
信装置内部は、基本的には、図6に示した第1の実施例
の送信装置の構成と同様であるが、但し、前処理回路
5′における処理内容が第1の実施例の前処理回路5と
は異なり、それに伴って前処理回路5′内のローカルメ
モリの構成が異なっている。また、図15に示した第2
の実施例の受信装置内部は、図7に示した第1の実施例
の受信装置の構成と同様であるが、但し、後処理回路1
6′における処理内容が第1の実施例の後処理回路16
とは異なり、それに伴って後処理回路16′内のローカ
ルメモリの構成が異なっている。
【0099】第2の実施例において、第1の実施例の送
信装置及び受信装置と同様の構成部分は、その具体的な
機能も全く同様であるので、ここでは説明を省略し、第
1の実施例と異なる部分についてのみ具体的に説明す
る。
【0100】図14に示した第2の実施例の送信装置の
前処理回路5′は、画像入力回路4によって入力された
1画面分の原画像(図1の画像A)を水平方向にm個の
部分画像(図9の部分画像B0 〜Bm-1 )に分割(グル
ープ分け)して並び替えた中間並び替え画像を作成し、
更に中間並び替え画像を垂直方向にn個に分割してm×
n個の部分画像(図9のC00,C01,…,C0m,C10,
…,C(n-1)(m-1))で構成される並び替え画像(図9で
は並び替え画像C)を作成する並び替え処理を行う。そ
して、1画面について並び替え処理終了後に、並び替え
画像の画像データを符号化ブロック(一般的には8×8
画素)単位で情報源符号化回路6に出力するものであ
り、その内部に画像データを格納するローカルメモリが
設けられている。
【0101】そして、ローカルメモリの内部は、画像入
力回路4によって1画面分の原画像の画像データが格納
されるエリアaと、エリアaの原画像を水平方向に分割
して並び替えた中間並び替え画像を格納するエリアb
と、中間並び替え画像を垂直方向に分割して並び替えた
最終的な並び替え画像を格納するエリアcとに分かれて
いる。尚、本実施例ではローカルメモリ内をエリアaと
エリアbとエリアcとに分けて原画像と中間並び替え画
像と並び替え画像とを格納するようにしたが、それぞれ
に対応するメモリを別々に設けても構わない。また、前
処理回路5′における並び替え処理を、2段階に分けて
行わず直接並び替え画像Cを作成する方法を採る場合
は、エリアbは不要である。
【0102】前処理回路5′における並び替え処理は、
まず水平方向並び替え処理を行い続いて垂直方向並び替
えを行うようになっている。水平方向並び替え処理の具
体的な処理は、第1の実施例における並び替え処理と全
く同様であるので、ここでは説明を省略するが、但し、
水平方向並び替え処理の結果、ローカルメモリのエリア
bに格納されるのが第2の実施例では中間並び替え画像
である。
【0103】そして、垂直方向並び替え処理の具体的な
処理は、ローカルメモリのエリアbに格納された中間並
び替え画像の画像データを画素ライン単位で読み込み、
読み込んだ画素のライン番号を部分画像数nで除した時
の商と余りによって決定されるローカルメモリのエリア
cのライン位置に画像データを格納していく。
【0104】ここで、エリアcにおける格納ライン番号
の決定(算出)方法は、第1の実施例で説明した画素番
号の算出方法と同様の原理で、中間並び替え画像の垂直
方向ライン数t、部分画像数nとした場合に、中間並び
替え画像のライン番号iの画像データを格納する並び替
え画像上のライン番号jは、i/n=商x・・余りyと
すると、j=y×t/n+xで算出することができる。
【0105】例えば、中間並び替え画像の垂直方向ライ
ン数tを40とし、部分画像数nを4とすると、中間並
び替え画像のライン番号0の画像データは、並び替え画
像のライン番号j=0に格納し、中間並び替え画像のラ
イン番号1の画像データは、並び替え画像のライン番号
j=1×40/4+0=10に格納することになる。
【0106】図15に示した第2の実施例の受信装置の
後処理回路16′は、基本的には、第1の実施例の後処
理回路16と同様で、情報源復号化回路15によって復
号化された画像データの中の欠落ブロック部分の画像デ
ータを補正する補正処理と、並び替えを元に戻して再生
画像の画像データを作成する合成処理とを行った後に、
再生画像の画像データを画像出力回路17のフレームメ
モリに出力するものであり、後処理回路16の内部に画
像データを格納するローカルメモリが設けられている。
【0107】そして、ローカルメモリの内部は1画面分
の復号化された画像データ(並び替え画像)が情報源復
号化回路15によって格納されるエリアa′と、エリア
a′の並び替え画像を垂直方向に並び替えて元に戻した
中間並び替え画像を格納するエリアb′と、エリアb′
の中間並び替え画像を水平方向に並び替えた再生画像を
格納するエリアc′とに分かれている。尚、本実施例で
はローカルメモリ内をエリアa′とエリアb′とエリア
c′とに分けて並び替え画像と中間並び替え画像と再生
画像とを格納するようにしたが、それぞれに対応するメ
モリを別々に設けても構わない。また、後処理回路1
6′における並び替え処理を、2段階に分けて行わず直
接再生画像を作成する方法を採る場合は、エリアb′は
不要である。
【0108】後処理回路16′における補正処理の具体
的な処理は、RAM19から欠落ブロックの位置情報を
読み込み、欠落ブロックがある部分画像に対して1つ上
の部分画像において、欠落ブロックに相当する位置のブ
ロックの画像データをローカルメモリのエリアa′から
読み込んで、欠落ブロック部分に格納(複写)するもの
である。図13の例では、欠落ブロック(誤り符号化ブ
ロック)が部分画像C11′に存在するので、1つ上の部
分画像C01′において、欠落ブロックに相当する位置の
ブロックの画像データを欠落ブロック部分に格納(複
写)するものである。尚、欠落ブロックが部分画像C(n
-1)0′,…,C(n-1)(m-1)′に存在する場合は、部分画
像C00′,…,C0(m-1)′B0 ′から複写するものであ
る。
【0109】後処理回路16′における合成処理は、ま
ず垂直方向並び替え処理を行い続いて水平方向並び替え
を行うようになっている。垂直方向並び替え処理の具体
的な処理は、ローカルメモリのエリアa′に格納されて
いる補正後の並び替え画像の画像データを画素ライン単
位で読み込み、読み込んだ画素のライン番号を部分画像
数nで除した時の商と余りによって決定されるローカル
メモリのエリアb′のライン番号(位置)に画像データ
を格納していく。
【0110】ここで、エリアb′における格納ライン番
号の決定(算出)方法は、前処理回路5′における算出
方法と同様で、並び替え画像の水平方向画素数t、部分
画像数nとした場合に、並び替え画像のライン番号iの
画像データを格納する中間並び替え画像上のライン番号
jは、i/n=商x・・余りyとすると、j=y×t/
n+xで算出することができる。
【0111】そして、水平方向並び替え処理の具体的な
処理は、第1の実施例における合成処理と全く同様であ
るので、ここでは説明を省略するが、但し、第2の実施
例では水平方向並び替え処理で読み込む画像データは、
ローカルメモリのエリアb′に格納されている中間並び
替え画像である。
【0112】次に、第2の実施例の画像伝送システムの
動作について、図14,図15を使って説明するが、第
1の実施例と同様の構成部分は動作も全く同様であるの
で、第1の実施例と異なる部分についてのみ説明する。
第2の実施例の画像伝送システムは、送信装置におい
て、前処理回路5′が、ローカルメモリのエリアaに格
納された1画面分の原画像の画像データを画素単位で読
み込んで、水平方向に複数の部分画像に並び替えた中間
並び替え画像を作成してローカルメモリのエリアbに格
納し、更に中間並び替え画像を垂直方向に複数の部分画
像に並び替えた並び替え画像を作成してローカルメモリ
のエリアcに格納し、並び替え画像格納完了後に、ロー
カルメモリのエリアcから符号化ブロック単位で画像デ
ータを情報源符号化回路6に出力するものである。
【0113】一方、第2の実施例の受信装置において、
後処理回路16′が、RAM19から欠落ブロックの位
置情報を読み込んで欠落ブロックの補正を行い、補正が
完了したならローカルメモリのエリアa′に格納されて
いる補正後の並び替え画像の画像データを読み込んで、
垂直方向の並び替えを行って中間並び替え画像を作成
し、一旦ローカルメモリのエリアb′に格納し、更に中
間並び替え画像に対して、水平方向の並び替えを行って
並び替えを元に戻す合成処理を行い、合成された再生画
像をローカルメモリのエリアc′に格納し、並び替え完
了後に、ローカルメモリのエリアc′から画像出力回路
17のフレームメモリにディジタル画像データを出力す
るものである。
【0114】第2の実施例の画像伝送システム及びその
制御方法によれば、送信装置で原画像を水平・垂直方向
にm×nの部分画像に並び替えて符号化を行い、受信装
置で復号化を行って元の原画像となるよう並び替えるよ
うにしているので、伝送誤り等によって訂正できない欠
落部分があっても、合成された場合に欠落の影響を非常
に小さくすることができる効果がある。
【0115】また、第2の実施例の画像伝送システム及
びその制御方法によれば、復号化した部分画像に訂正で
きない欠落部分が存在する場合に、周辺の部分画像から
欠落部分に相当する部分を複写して欠落部分に取り込む
ようにしているので、訂正できない欠落部分を相関度の
高い画像データで補正することができ、欠落部分を簡単
な構成で容易に適正に補正できる効果がある。
【0116】
【発明の効果】請求項1,4記載の発明によれば、入力
画像が水平方向にs個の画素数で構成されている場合
に、s個の画素の画素番号をmで割った余りで画素の画
像データをグループ分け、グループ順に並び替えて合成
した画像データを1つの画像として符号化し、誤り訂正
符号を付加して伝送データを伝送路に送信し、伝送路か
ら伝送データを受信して誤り訂正を行い、復号化して各
画素の画像データを本来の画素順となるよう並び替えて
合成する画像伝送方法及び画像伝送システムとしている
ので、訂正できない欠落部分があっても、合成された場
合に欠落の影響を非常に小さくすることができる効果が
ある。
【0117】請求項2,5記載の発明によれば、入力画
像が水平方向にs個の画素数で構成され、水平方向の画
素ラインが垂直方向にt本で構成されている場合に、前
記s個の画素の画素番号をmで割った時の余りと前記t
本の画素ラインのライン番号をnで割った余りで画素の
画像データをグループ分け、グループ順に並び替えて合
成した画像データを1つの画像として符号化し、誤り訂
正符号を付加して伝送データを伝送路に送信し、伝送路
から伝送データを受信して誤り訂正を行い、復号化して
各画素の画像データを本来のライン番号順と画素番号順
になるよう並び替えて合成する画像伝送方法及び画像伝
送システムとしているので、訂正できない欠落部分があ
っても、合成された場合に欠落の影響を非常に小さくす
ることができる効果がある。
【0118】請求項3,6記載の発明によれば、復号化
したいずれかのグループの画像データに訂正できない誤
りがあると、別のグループから誤りのない画像部分を複
写して誤りのある部分に取り込み、本来のライン番号順
と画素番号順になるように画素の画像データを並び替え
て合成する請求項1,2記載の画像伝送方法及び請求項
4,5記載の画像伝送システムとしているので、訂正で
きない欠落部分を容易に適正に補正できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(第1の実施例)に係る画像
伝送方法における並び替え処理を説明する概略説明図で
ある。
【図2】第1の実施例に係る画像伝送方法における情報
源符号化から伝送、情報源復号化までを説明する概略説
明図である。
【図3】第1の実施例に係る画像伝送方法における合成
処理を説明する概略説明図である。
【図4】第1の実施例の画像伝送方法において、伝送過
程で誤りが発生した場合を説明する説明図である。
【図5】第1の実施例の画像伝送方法において、伝送過
程で誤りが発生して補正を行う場合の補正方法の概略を
説明する説明図である。
【図6】第1の実施例の画像伝送方法を実現する画像伝
送システムの送信装置の構成ブロック図である。
【図7】第1の実施例の画像伝送方法を実現する画像伝
送システムの受信装置の構成ブロック図である。
【図8】第1の実施例の受信装置の後処理回路16にお
ける補正処理の動作を示すフローチャート図である。
【図9】第2の実施例に係る画像伝送方法における並び
替え処理を説明する概略説明図である。
【図10】第2の実施例に係る画像伝送方法における情
報源符号化から伝送、情報源復号化までを説明する概略
説明図である。
【図11】第2の実施例に係る画像伝送方法における合
成処理を説明する概略説明図である。
【図12】第2の実施例の画像伝送方法において、伝送
過程で誤りが発生した場合を説明する説明図である。
【図13】第2の実施例の画像伝送方法において、伝送
過程で誤りが発生して補正を行う場合の補正方法の概略
を説明する説明図である。
【図14】第2の実施例の画像伝送方法を実現する画像
伝送システムの送信装置の構成ブロック図である。
【図15】第2の実施例の画像伝送方法を実現する画像
伝送システムの受信装置の構成ブロック図である。
【図16】従来の画像伝送方法及び従来の欠落ブロック
の補正方法を示す説明図である。
【図17】別の従来の伝送誤り対策としての画像再送方
法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…CPU、 2…ROM、 3…カメラ、 4…画像
入力回路、 5,5′…前処理回路、 6…情報源符号
化回路、 7…通信制御回路、 8…アンテナ、 11
…CPU、 12…ROM、 13…アンテナ、 14
…通信制御回路、 15…情報源復号化回路、 16,
16′…後処理回路、 17…画像出力回路、 18…
ディスプレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像を符号化し、誤り訂正符号を付
    加して伝送データとして伝送路に送信し、前記伝送路か
    ら前記伝送データを受信し、誤り訂正を行って画像の復
    号化を行い、画像データを出力する画像伝送方法におい
    て、前記入力画像が水平方向にs個の画素数で構成され
    ている場合に、前記s個の画素の画素番号をmで割った
    時の余りで各画素の画像データをグループ分けし、前記
    グループを順に並び替えて合成した画像データを1つの
    画像として符号化を行い、復号化した画像データについ
    て前記各画素の画像データを画素番号順に並び替える合
    成を行うことを特徴とする画像伝送方法。
  2. 【請求項2】 入力画像を符号化し、誤り訂正符号を付
    加して伝送データとして伝送路に送信し、前記伝送路か
    ら前記伝送データを受信し、誤り訂正を行って画像の復
    号化を行い、画像データを出力する画像伝送方法におい
    て、前記入力画像が水平方向にs個の画素数で構成さ
    れ、水平方向の画素ラインが垂直方向にt本で構成され
    ている場合に、前記s個の画素の画素番号をmで割った
    時の余りと前記t本の画素ラインのライン番号をnで割
    った時の余りで各画素の画像データをグループ分けし、
    前記グループを順に並び替えて合成した画像データを1
    つの画像として符号化を行い、復号化した画像データに
    ついて前記各画素の画像データをライン番号順と画素番
    号順に並び替える合成を行うことを特徴とする画像伝送
    方法。
  3. 【請求項3】 復号化した画像データについて、グルー
    プ分けした画像の画像データに訂正できない誤りがある
    と、別のグループの画像データから前記誤り部分に相当
    する部分を複写して前記誤り部分に取り込むことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の画像伝送方法。
  4. 【請求項4】 入力画像が記憶される送信側フレームメ
    モリを具備する画像入力回路と、前記送信側フレームメ
    モリ内の画像が水平方向にs個の画素数で構成されてい
    る場合に前記s個の画素の画素番号をmで割った時の余
    りで各画素の画像データをm個のグループにグループ分
    けし、前記分けられたグループ順に画像データを格納す
    る送信側ローカルメモリを具備する前処理回路と、前記
    送信側ローカルメモリ内の画像データの符号化を行う情
    報源符号化回路と、前記情報源符号化回路で符号化され
    たデータに誤り訂正符号を付加して伝送データとして伝
    送路に送信する送信側通信制御回路と、前記伝送路から
    伝送データを受信し、付加された誤り訂正符号により誤
    りを検出して訂正を行う受信側通信制御回路と、前記受
    信側通信制御回路で訂正されたデータの復号化を行う情
    報源復号化回路と、前記情報源復号化回路で復号化され
    た画像データを格納する受信側ローカルメモリを具備
    し、前記受信側ローカルメモリ内の画像データを前記前
    処理回路で為された処理とは逆のグループ分けされた画
    像データを画素番号順に並び替える合成処理を行う後処
    理回路と、前記後処理回路で合成された画像データを格
    納する受信側フレームメモリを具備する画像出力回路と
    を有することを特徴とする画像伝送システム。
  5. 【請求項5】 入力画像が記憶される送信側フレームメ
    モリを具備する画像入力回路と、前記送信側フレームメ
    モリ内の画像が水平方向にs個の画素数で構成され、水
    平方向の画素ラインが垂直方向にt本で構成されている
    場合に、前記s個の画素の画素番号をmで割った時の余
    りと前記t本の画素ラインのライン番号をnで割った時
    の余りで各画素の画像データをm×n個のグループにグ
    ループ分けし、前記分けられたグループ順に画像データ
    を格納する送信側ローカルメモリを具備する前処理回路
    と、前記送信側ローカルメモリ内の画像データの符号化
    を行う情報源符号化回路と、前記情報源符号化回路で符
    号化されたデータに誤り訂正符号を付加して伝送データ
    として伝送路に送信する送信側通信制御回路と、前記伝
    送路から伝送データを受信し、付加された誤り訂正符号
    により誤りを検出して訂正を行う受信側通信制御回路
    と、前記受信側通信制御回路で訂正されたデータの復号
    化を行う情報源復号化回路と、前記情報源復号化回路で
    復号化された画像データを格納する受信側ローカルメモ
    リを具備し、前記受信側ローカルメモリ内の画像データ
    を前記前処理回路で為された処理とは逆のグループ分け
    された画像データをライン番号順と画素番号順に並び替
    える合成処理を行う後処理回路と、前記後処理回路で合
    成された画像データを格納する受信側フレームメモリを
    具備する画像出力回路とを有することを特徴とする画像
    伝送システム。
  6. 【請求項6】 受信側通信制御回路が、訂正できない欠
    落部分を検出する受信側通信制御回路であり、後処理回
    路が、前記受信側通信制御回路で検出された訂正できな
    い欠落部分の画像データがいずれかのグループにある時
    に、前記訂正できない欠落部分のないグループの画像デ
    ータから前記訂正できない欠落部分に相当する部分を複
    写して前記訂正できない欠落部分に取り込む後処理回路
    であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の画
    像伝送システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007213268A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Kernel Systems Kk 情報漏洩防止支援方法、および、情報漏洩防止支援プログラム
US8077957B2 (en) 2008-06-10 2011-12-13 Canon Kabushiki Kaisha X-ray image diagnostic system, image processing apparatus and image processing method
CN112866723A (zh) * 2019-11-28 2021-05-28 瑞昱半导体股份有限公司 图像数据处理方法与系统

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