JPH08185755A - 照光式押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法 - Google Patents
照光式押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法Info
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- JPH08185755A JPH08185755A JP32709794A JP32709794A JPH08185755A JP H08185755 A JPH08185755 A JP H08185755A JP 32709794 A JP32709794 A JP 32709794A JP 32709794 A JP32709794 A JP 32709794A JP H08185755 A JPH08185755 A JP H08185755A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本発明はゴミ、異物の付着もなく、品質が向
上し、外観的にも見栄えがよく、一つの押釦スイッチに
色の異なる透光性着色層が設けられた照光式押釦スイッ
チ用カバー部材およびこの照光式押釦スイッチ用カバー
部材を短工程で容易に、かつ安価に製造する方法の提供
を目的とする。 【構成】 本発明の照光式押釦スイッチ用カバー部材1
およびその製造方法は、粘度が 1,000〜 3,000ポイスで
あるシリコーンゴムの真空圧縮成形で製作された押釦ス
イッチ用カバー部材と粘度が 5,000〜 1,000ポイズの液
状シリコーンゴムから成形された透光性着色層用境10を
設けた遮光性着色層2、および粘度が20〜100ポイズの
液状シリコーンゴムから成形された1つの押釦スイッチ
に色の異なる透光性着色層3,3’を設けたものを成形
一体化してなることを特徴とするものである。
上し、外観的にも見栄えがよく、一つの押釦スイッチに
色の異なる透光性着色層が設けられた照光式押釦スイッ
チ用カバー部材およびこの照光式押釦スイッチ用カバー
部材を短工程で容易に、かつ安価に製造する方法の提供
を目的とする。 【構成】 本発明の照光式押釦スイッチ用カバー部材1
およびその製造方法は、粘度が 1,000〜 3,000ポイスで
あるシリコーンゴムの真空圧縮成形で製作された押釦ス
イッチ用カバー部材と粘度が 5,000〜 1,000ポイズの液
状シリコーンゴムから成形された透光性着色層用境10を
設けた遮光性着色層2、および粘度が20〜100ポイズの
液状シリコーンゴムから成形された1つの押釦スイッチ
に色の異なる透光性着色層3,3’を設けたものを成形
一体化してなることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は照光式押釦スイッチ用カ
バー部材、特には押釦スイッチ用カバー部材と透光性着
色層用境を備えた遮光性着色層および1つのキートップ
部天面に設けた多色の透光性着色層を一体成形してな
る、高級感をもつ照光式押釦スイッチ用カバー部材およ
びその製造方法に関するものである。
バー部材、特には押釦スイッチ用カバー部材と透光性着
色層用境を備えた遮光性着色層および1つのキートップ
部天面に設けた多色の透光性着色層を一体成形してな
る、高級感をもつ照光式押釦スイッチ用カバー部材およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押釦スイッチの押釦部にはゴム製のスイ
ッチ用カバー部材が多用されており、このものは外装が
優れているし、また多数のキー部が一体成形されている
ことから、各種産業用機器における入力用として広く利
用されている。しかして、この種のゴム製スイッチ用カ
バー部材については図6(a)に示したようにキートッ
プ部22、薄肉部23、ベース部24、よりなる透明または半
透明の基体25に導電性接点部26を設けたものとされてい
るが、これには押釦スイッチが確実に押されたかどうか
を確認するために、また暗い場所での操作性をあげるた
めに、その一部に透明または半透明の光透過部と共にそ
の背面に光源を置いた照光式のものも作られている。
ッチ用カバー部材が多用されており、このものは外装が
優れているし、また多数のキー部が一体成形されている
ことから、各種産業用機器における入力用として広く利
用されている。しかして、この種のゴム製スイッチ用カ
バー部材については図6(a)に示したようにキートッ
プ部22、薄肉部23、ベース部24、よりなる透明または半
透明の基体25に導電性接点部26を設けたものとされてい
るが、これには押釦スイッチが確実に押されたかどうか
を確認するために、また暗い場所での操作性をあげるた
めに、その一部に透明または半透明の光透過部と共にそ
の背面に光源を置いた照光式のものも作られている。
【0003】この照光式押釦スイッチ用カバー部材30の
製造方法は例えば図6(b)〜(d)で示されるものと
されるが、これは図6(b)に示したように図6(a)
に示されている押釦スイッチ用カバー部材のキートップ
部天面に透光性着色層27および他の透光性着色層27’を
公知のスクリーン印刷31により設けると共に、図6
(c)に示したように基体25の表面に遮光層28を塗装
し、さらに図6(d)に示したようにこの遮光層28にレ
ーザー光を照射してここに文字表示部の透光部29および
他の透光部29’を設けたものとされている。
製造方法は例えば図6(b)〜(d)で示されるものと
されるが、これは図6(b)に示したように図6(a)
に示されている押釦スイッチ用カバー部材のキートップ
部天面に透光性着色層27および他の透光性着色層27’を
公知のスクリーン印刷31により設けると共に、図6
(c)に示したように基体25の表面に遮光層28を塗装
し、さらに図6(d)に示したようにこの遮光層28にレ
ーザー光を照射してここに文字表示部の透光部29および
他の透光部29’を設けたものとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来公知
の照光式押釦スイッチ用カバー部材では押釦スイッチ用
カバー部材の文字表示部の透光性着色層がスクリーン印
刷または塗装により行なわれるのが主流であり、この方
法ではキートップ部天面に文字表示部が盛り上がり、こ
の文字表示部が崩れて薄くなり、反りや欠けが発生し易
く、さらにはキートップ部天面に段差がつくので外観、
デザイン上見栄えもよくないという欠点があり、これに
はまた1つの押釦スイッチの文字表示色が多くなるとス
クリーン印刷または塗装の工程が増え作業効率が悪くな
るし、コスト高となり、品質の面でもゴミ、異物の付着
により不良が多発するという不利がある。また、この従
来法の製造方法ではこれに遮光性着色層の塗布が行われ
ており、文字表示部をレーザー光の照射により除去して
形成するが、遮光性着色層の厚みやレーザーマーカーの
エネルギーのばらつきにより、遮光性着色層が残った
り、逆に透光性着色層までも一部除去され、透光性着色
層の色の濃淡によって外観が見苦しくなるため、遮光性
着色層の厚みやレーザーマーカーのエネルギー設定など
の製造条件の管理が難しく、歩留りも著しく低下すると
いう欠点がある。
の照光式押釦スイッチ用カバー部材では押釦スイッチ用
カバー部材の文字表示部の透光性着色層がスクリーン印
刷または塗装により行なわれるのが主流であり、この方
法ではキートップ部天面に文字表示部が盛り上がり、こ
の文字表示部が崩れて薄くなり、反りや欠けが発生し易
く、さらにはキートップ部天面に段差がつくので外観、
デザイン上見栄えもよくないという欠点があり、これに
はまた1つの押釦スイッチの文字表示色が多くなるとス
クリーン印刷または塗装の工程が増え作業効率が悪くな
るし、コスト高となり、品質の面でもゴミ、異物の付着
により不良が多発するという不利がある。また、この従
来法の製造方法ではこれに遮光性着色層の塗布が行われ
ており、文字表示部をレーザー光の照射により除去して
形成するが、遮光性着色層の厚みやレーザーマーカーの
エネルギーのばらつきにより、遮光性着色層が残った
り、逆に透光性着色層までも一部除去され、透光性着色
層の色の濃淡によって外観が見苦しくなるため、遮光性
着色層の厚みやレーザーマーカーのエネルギー設定など
の製造条件の管理が難しく、歩留りも著しく低下すると
いう欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、欠点を解決した照光式押釦スイッチ用カバー部材お
よびその製造方法に関するもので、この照光式押釦スイ
ッチ用カバー部材は透明あるいは半透明のシリコーンゴ
ム組成物から成形したキートップ部、薄肉部およびベー
ス部からなる押釦スイッチ用カバー部材と、透光性着色
層用境を備えた薄層の遮光性着色層および一つのキート
ップ部天面に設けた多色の透光性着色層とを有すること
を特徴とするものであり、この製造方法はローター粘度
計で測定した粘度が 1,000〜 3,000ポイズである透明あ
るいは半透明の液状シリコーンゴム組成物から成形した
キートップ部、薄肉部およびベース部からなる押釦スイ
ッチ用カバー部材と、透光性着色層用境を備えた薄層の
遮光性着色層および一つのキートップ部天面に設けた多
色の透光性着色層とを成形一体化してなることを特徴と
するものである。
利、欠点を解決した照光式押釦スイッチ用カバー部材お
よびその製造方法に関するもので、この照光式押釦スイ
ッチ用カバー部材は透明あるいは半透明のシリコーンゴ
ム組成物から成形したキートップ部、薄肉部およびベー
ス部からなる押釦スイッチ用カバー部材と、透光性着色
層用境を備えた薄層の遮光性着色層および一つのキート
ップ部天面に設けた多色の透光性着色層とを有すること
を特徴とするものであり、この製造方法はローター粘度
計で測定した粘度が 1,000〜 3,000ポイズである透明あ
るいは半透明の液状シリコーンゴム組成物から成形した
キートップ部、薄肉部およびベース部からなる押釦スイ
ッチ用カバー部材と、透光性着色層用境を備えた薄層の
遮光性着色層および一つのキートップ部天面に設けた多
色の透光性着色層とを成形一体化してなることを特徴と
するものである。
【0006】すなわち、液状シリコーンゴム組成物を真
空圧縮成形で押釦スイッチ用カバー部材に成形すると共
に、これと同種類の液状シリコーンゴム組成物を圧縮成
形し、薄く成形転写して透光性着色層用境を備えた遮光
性着色層と、一つの押釦スイッチに多色の極薄の透光性
着色層を形成し、これらを一体成形すれば、歩留りがよ
く、一つの押釦スイッチに多色の透光部を備えた照光式
押釦スイッチ用カバー部材を得ることができ、これによ
れば工程が短くなるので、目的とする照光式押釦スイッ
チ用カバー部材を容易に、かつ安価に得ることができ
る。
空圧縮成形で押釦スイッチ用カバー部材に成形すると共
に、これと同種類の液状シリコーンゴム組成物を圧縮成
形し、薄く成形転写して透光性着色層用境を備えた遮光
性着色層と、一つの押釦スイッチに多色の極薄の透光性
着色層を形成し、これらを一体成形すれば、歩留りがよ
く、一つの押釦スイッチに多色の透光部を備えた照光式
押釦スイッチ用カバー部材を得ることができ、これによ
れば工程が短くなるので、目的とする照光式押釦スイッ
チ用カバー部材を容易に、かつ安価に得ることができ
る。
【0007】
【作用】本発明は照光式押釦スイッチ用カバー部材およ
びその製造方法に関するものであり、これは液状シリコ
ーンゴムから作られたキートップ部、薄肉部およびベー
ス部からなる基体としての押釦スイッチ用カバー部材
と、同種類の液状シリコーンゴムから作られた透光性着
色層用境を備えた遮光性着色層および1つの押釦スイッ
チに設けた多色の極薄の透光性着色層とを金型内で成形
すると、これらが共架橋されて目的とする一つのキート
ップ部天面に多色の透光部を有する照光式押釦スイッチ
用カバー部材を一体化成形体として取得することができ
るというものであるが、この本発明により得られる照光
式押釦スイッチ用カバー部材は図1に示されたものとさ
れる。
びその製造方法に関するものであり、これは液状シリコ
ーンゴムから作られたキートップ部、薄肉部およびベー
ス部からなる基体としての押釦スイッチ用カバー部材
と、同種類の液状シリコーンゴムから作られた透光性着
色層用境を備えた遮光性着色層および1つの押釦スイッ
チに設けた多色の極薄の透光性着色層とを金型内で成形
すると、これらが共架橋されて目的とする一つのキート
ップ部天面に多色の透光部を有する照光式押釦スイッチ
用カバー部材を一体化成形体として取得することができ
るというものであるが、この本発明により得られる照光
式押釦スイッチ用カバー部材は図1に示されたものとさ
れる。
【0008】図1は本発明により得られる照光式押釦ス
イッチ用カバー部材の縦断面図を例示したものである
が、この照光式押釦スイッチ用カバー部材1は遮光性着
色シリコーンゴム組成物を圧縮成形して作った透光性着
色層用境10を備えた遮光性着色層2と、透光性着色液状
シリコーンゴム組成物を転写、加熱成形して作った透光
性着色層3および他の色の透光性着色層3’を予め作製
し、ついで透明または半透明の液状シリコーンゴムから
キートップ部4、薄肉部5、ベース部6よりなる基体7
を真空圧縮成形で成形するときに、この遮光性着色層2
と透光性着色層3および他の透光性着色層3’を金型内
で一体成形すればよいが、これには必要に応じ導電性接
点部9が備えられていてもよい。
イッチ用カバー部材の縦断面図を例示したものである
が、この照光式押釦スイッチ用カバー部材1は遮光性着
色シリコーンゴム組成物を圧縮成形して作った透光性着
色層用境10を備えた遮光性着色層2と、透光性着色液状
シリコーンゴム組成物を転写、加熱成形して作った透光
性着色層3および他の色の透光性着色層3’を予め作製
し、ついで透明または半透明の液状シリコーンゴムから
キートップ部4、薄肉部5、ベース部6よりなる基体7
を真空圧縮成形で成形するときに、この遮光性着色層2
と透光性着色層3および他の透光性着色層3’を金型内
で一体成形すればよいが、これには必要に応じ導電性接
点部9が備えられていてもよい。
【0009】この遮光性着色層2の作製は、多種のキー
トップにも対応可能にするために液状シリコーンゴム組
成物から作られたものとすることが好ましいものとされ
るので、これはローター粘度計での粘度が 500〜 1,000
ポイズ、好ましくは 600〜 700ポイズのものから作るこ
とがよい。このものは図2(a)に示したようにこれを
彫り込み金型11のキートップ部に吐出して圧縮成形すれ
ばよいが、この吐出は遮光性着色液状シリコーンゴム組
成物14を定量押し出し機構としてのディスペンサー13を
用いて行えばよい。この彫り込み金型11のキートップ部
に吐出された遮光性着色液状シリコーンゴム組成物は図
2(b)に示したように透光性着色層用境を成形する溝
を設けた遮光部成形金型12による圧縮成形によって図2
(c)に示したようにその遮光性に応じて厚さが50〜 1
80μm程度の透光性着色層用境10を備えた遮光性着色層
2の薄層とされる。
トップにも対応可能にするために液状シリコーンゴム組
成物から作られたものとすることが好ましいものとされ
るので、これはローター粘度計での粘度が 500〜 1,000
ポイズ、好ましくは 600〜 700ポイズのものから作るこ
とがよい。このものは図2(a)に示したようにこれを
彫り込み金型11のキートップ部に吐出して圧縮成形すれ
ばよいが、この吐出は遮光性着色液状シリコーンゴム組
成物14を定量押し出し機構としてのディスペンサー13を
用いて行えばよい。この彫り込み金型11のキートップ部
に吐出された遮光性着色液状シリコーンゴム組成物は図
2(b)に示したように透光性着色層用境を成形する溝
を設けた遮光部成形金型12による圧縮成形によって図2
(c)に示したようにその遮光性に応じて厚さが50〜 1
80μm程度の透光性着色層用境10を備えた遮光性着色層
2の薄層とされる。
【0010】この透光性着色層用境10は、透光性着色層
3および色調の異なる透光性着色層3’が押釦スイッチ
用カバー部材のキートップ部天面にて、色調が混ざらな
いように区別するための境である。この透光性着色層用
境により押釦スイッチに色調の異なる透光性着色層を同
時に成形できる。押釦スイッチという比較的狭い部分に
2〜3色の異なる色調の透光性着色層を設けなければな
らないことから、透光性着色層用境10は、できるだけ薄
く小さくする必要があるが、同時に金型による成形もし
やすいことが必要であることから、境の幅を 100〜 200
μmとする。 100μm以下だと成形時に遮光性着色液状
シリコーンゴム組成物14が充分遮光部成形金型の透光性
着色層用成形溝の部分に充填されない。また、 200μm
以上とすると、押釦スイッチ上に2〜3種類の文字表示
体を形成することから、この文字表示体の間隔が最低 2
00〜 300μmしか取れない場合もあることから、文字表
示体を透光性着色層に形成することができない場合もあ
る。また、この境の高さは、遮光性着色層2および透光
性着色層3、3’の厚さを考慮すると 100〜 300μmと
するとよい。 100μm以下だと透光性着色層用の透光性
着色液状シリコーンゴム組成物17および17’が滴下し透
光部成形用金型18で成形するとき混ざってしまう不具合
がおき、また 300μm以上だとこの透光性着色層3、
3’より突出るため、基体を形成する液状シリコーンゴ
ム組成物20を吐出し、浮き出し金型19で成形する際つぶ
され、倒されて透光性着色層上に成形され、透光部8ま
たは8’に影となる不具合がおきる。
3および色調の異なる透光性着色層3’が押釦スイッチ
用カバー部材のキートップ部天面にて、色調が混ざらな
いように区別するための境である。この透光性着色層用
境により押釦スイッチに色調の異なる透光性着色層を同
時に成形できる。押釦スイッチという比較的狭い部分に
2〜3色の異なる色調の透光性着色層を設けなければな
らないことから、透光性着色層用境10は、できるだけ薄
く小さくする必要があるが、同時に金型による成形もし
やすいことが必要であることから、境の幅を 100〜 200
μmとする。 100μm以下だと成形時に遮光性着色液状
シリコーンゴム組成物14が充分遮光部成形金型の透光性
着色層用成形溝の部分に充填されない。また、 200μm
以上とすると、押釦スイッチ上に2〜3種類の文字表示
体を形成することから、この文字表示体の間隔が最低 2
00〜 300μmしか取れない場合もあることから、文字表
示体を透光性着色層に形成することができない場合もあ
る。また、この境の高さは、遮光性着色層2および透光
性着色層3、3’の厚さを考慮すると 100〜 300μmと
するとよい。 100μm以下だと透光性着色層用の透光性
着色液状シリコーンゴム組成物17および17’が滴下し透
光部成形用金型18で成形するとき混ざってしまう不具合
がおき、また 300μm以上だとこの透光性着色層3、
3’より突出るため、基体を形成する液状シリコーンゴ
ム組成物20を吐出し、浮き出し金型19で成形する際つぶ
され、倒されて透光性着色層上に成形され、透光部8ま
たは8’に影となる不具合がおきる。
【0011】遮光性着色液状シリコーンゴム組成物の定
量押し出しは空気圧力値と圧空を加えている時間により
決まるシリンジ式、一定空気圧力値と流路開放時間によ
り決まるタンクバルブ式やゲンバン式、ロータリー式、
ギヤポンプ式、プランジャー式などの引っぱり込んで押
し出すという公知の制御方法で行えばよいが、このとき
要求される定量吐出精度は±0.01mlよりも優れた繰り返
し精度であればよい。また、この遮光性着色液状シリコ
ーンゴム組成物の圧縮成形は 100〜 200kg/cm2、 120〜
150℃の条件で成形転写すればよいが、この液状シリコ
ーンゴム組成物の成形加工性をあげ、かつ成形後彫り込
み金型11内に残るようにするためには、遮光部成形金型
12の方に抜き勾配を2〜5℃設定し、離型するメッキを
施こすか、離型剤を塗布しておくことがよい。
量押し出しは空気圧力値と圧空を加えている時間により
決まるシリンジ式、一定空気圧力値と流路開放時間によ
り決まるタンクバルブ式やゲンバン式、ロータリー式、
ギヤポンプ式、プランジャー式などの引っぱり込んで押
し出すという公知の制御方法で行えばよいが、このとき
要求される定量吐出精度は±0.01mlよりも優れた繰り返
し精度であればよい。また、この遮光性着色液状シリコ
ーンゴム組成物の圧縮成形は 100〜 200kg/cm2、 120〜
150℃の条件で成形転写すればよいが、この液状シリコ
ーンゴム組成物の成形加工性をあげ、かつ成形後彫り込
み金型11内に残るようにするためには、遮光部成形金型
12の方に抜き勾配を2〜5℃設定し、離型するメッキを
施こすか、離型剤を塗布しておくことがよい。
【0012】つぎにこの透光性着色層3および3’の製
造は、上記した彫り込み金型11上の遮光性着色層2の上
に液状シリコーンゴム組成物を用いて成形すればよい
が、これは図3(a)に示したように透光性着色液状シ
リコーンゴム組成物17および他色の透光性着色液状シリ
コーンゴム組成物17’を貯留槽15から引き上げ、ピン16
で滴下し、図3(b)に示したように前記した遮光性着
色層2の上に滴下された液状シリコーンゴム組成物17、
17’を透光部成形用金型18で圧縮成形し、図3(c)に
示したようにこれを透光性着色層3および3’として成
形すればよい。この透光性着色層3および3’は液状シ
リコーンゴム組成物17および17’を供給するピン16で転
写されるが、粘度が高いと糸ひきが起こり、不要な部分
に付着してしまい易いので、これは粘度がローター粘度
計で20〜 100ポイズ、好ましくは40〜60ポイズのものと
すればよいが、キートップ部の形状、成形温度によりこ
れが早めに硬化してしまうときには制御剤を8〜10%添
加して硬化を遅くすることがよい。
造は、上記した彫り込み金型11上の遮光性着色層2の上
に液状シリコーンゴム組成物を用いて成形すればよい
が、これは図3(a)に示したように透光性着色液状シ
リコーンゴム組成物17および他色の透光性着色液状シリ
コーンゴム組成物17’を貯留槽15から引き上げ、ピン16
で滴下し、図3(b)に示したように前記した遮光性着
色層2の上に滴下された液状シリコーンゴム組成物17、
17’を透光部成形用金型18で圧縮成形し、図3(c)に
示したようにこれを透光性着色層3および3’として成
形すればよい。この透光性着色層3および3’は液状シ
リコーンゴム組成物17および17’を供給するピン16で転
写されるが、粘度が高いと糸ひきが起こり、不要な部分
に付着してしまい易いので、これは粘度がローター粘度
計で20〜 100ポイズ、好ましくは40〜60ポイズのものと
すればよいが、キートップ部の形状、成形温度によりこ
れが早めに硬化してしまうときには制御剤を8〜10%添
加して硬化を遅くすることがよい。
【0013】この透光性着色層の厚みは予め透光部成形
用金型18と彫り込み金型11とのクリアランスを40〜80μ
m程度、好ましくは50〜60μmとし、透光性着色液状シ
リコーンゴム組成物17および17’を彫り込み金型11の上
の遮光性着色層2にそれぞれ転写し、透光部成形用金型
18の自重のみの低荷重で加熱成形( 120〜 150℃)すれ
ば、厚みが50〜60μmの透光性着色層3および3’が成
形される。なお、前記した遮光性着色液状シリコーンゴ
ム組成物14およびこの透光性着色シリコーンゴム組成物
17および17’の製造は、液状シリコーンゴム組成物と着
色剤とをオーブルロール、ニーダー、チョッパーコロイ
ドミル、ボールミル、ホモジナイザー、三本ロール、羽
型撹拌機などの一般混合機で混合すればよいが、これは
架橋反応を大きく成長させない、温和な条件で混合する
必要があることから、撹拌時に発生する撹拌熱をできる
だけ抑えるべく、羽型撹拌機で 200〜500rpmの速度で撹
拌することがよい。
用金型18と彫り込み金型11とのクリアランスを40〜80μ
m程度、好ましくは50〜60μmとし、透光性着色液状シ
リコーンゴム組成物17および17’を彫り込み金型11の上
の遮光性着色層2にそれぞれ転写し、透光部成形用金型
18の自重のみの低荷重で加熱成形( 120〜 150℃)すれ
ば、厚みが50〜60μmの透光性着色層3および3’が成
形される。なお、前記した遮光性着色液状シリコーンゴ
ム組成物14およびこの透光性着色シリコーンゴム組成物
17および17’の製造は、液状シリコーンゴム組成物と着
色剤とをオーブルロール、ニーダー、チョッパーコロイ
ドミル、ボールミル、ホモジナイザー、三本ロール、羽
型撹拌機などの一般混合機で混合すればよいが、これは
架橋反応を大きく成長させない、温和な条件で混合する
必要があることから、撹拌時に発生する撹拌熱をできる
だけ抑えるべく、羽型撹拌機で 200〜500rpmの速度で撹
拌することがよい。
【0014】また、本発明の照光式押釦スイッチ用カバ
ー部材1における基体7を形成するための液状シリコー
ンゴム組成物は、ビニルシロキサンとオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンおよび白金系触媒とからなる付加
反応型の液状シリコーンゴム組成物とすることがよい
が、この成形は金型中における真空圧縮成形とすること
がよい。なお、ここに使用される液状シリコーンゴム組
成物は成形し架橋したものの硬度がIRHDで80以下であ
り、反発弾性が70%以上、伸びが 200%以上、引っ張り
強度が60%以上、圧縮永久歪が20%以下( 150℃、22時
間)のものとなるものとすることがよいが、この液状シ
リコーンゴム組成物の粘度はローター粘度計での測定値
が 1,000〜 3,000ポイズ、好ましくは 1,500〜 2,500ポ
イズのものとされる。
ー部材1における基体7を形成するための液状シリコー
ンゴム組成物は、ビニルシロキサンとオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンおよび白金系触媒とからなる付加
反応型の液状シリコーンゴム組成物とすることがよい
が、この成形は金型中における真空圧縮成形とすること
がよい。なお、ここに使用される液状シリコーンゴム組
成物は成形し架橋したものの硬度がIRHDで80以下であ
り、反発弾性が70%以上、伸びが 200%以上、引っ張り
強度が60%以上、圧縮永久歪が20%以下( 150℃、22時
間)のものとなるものとすることがよいが、この液状シ
リコーンゴム組成物の粘度はローター粘度計での測定値
が 1,000〜 3,000ポイズ、好ましくは 1,500〜 2,500ポ
イズのものとされる。
【0015】なお、この液状シリコーンゴム組成物から
の基体7の成形は、図4(a)に示したように液状シリ
コーンゴム組成物20をディスペンサー13から彫り込み金
型11上の遮光性着色層2、透光性着色層3および3’の
上に滴下すればよく、この滴下された液状シリコーンゴ
ム組成物20を図4(b)に示したように浮き出し金型19
で真空度 0.7〜 0.9Torr、 100〜 200kg/cm2、 120〜 1
50℃という条件で成形すると、これが図4(c)に示し
たように基体7に成形され、これがさらに遮光性着色層
2、透光性着色層3および3’と架橋された押釦スイッ
チ用カバー部材が形成される。
の基体7の成形は、図4(a)に示したように液状シリ
コーンゴム組成物20をディスペンサー13から彫り込み金
型11上の遮光性着色層2、透光性着色層3および3’の
上に滴下すればよく、この滴下された液状シリコーンゴ
ム組成物20を図4(b)に示したように浮き出し金型19
で真空度 0.7〜 0.9Torr、 100〜 200kg/cm2、 120〜 1
50℃という条件で成形すると、これが図4(c)に示し
たように基体7に成形され、これがさらに遮光性着色層
2、透光性着色層3および3’と架橋された押釦スイッ
チ用カバー部材が形成される。
【0016】このようにして成形された押釦スイッチ用
カバー部材はまだ図1に示した透光部8および別の透光
部8’が設けられていないので、これは公知の方法によ
るレーザーマーカーの照射で透光部8および別の透光部
8’をそれぞれ作製する必要があるが、これは図5に示
したように図4に示した方法で作製された遮光性着色層
2、透光性着色層3および3’および基体7の一体成形
で作られた押釦スイッチ用カバー部材の遮光性着色層2
にレーザーマーカー21(例えばNd:YAGレーザー)からの
光束を、透光部としたいそれぞれの符号形状のマスクを
通過させたのち、レンズで焦点を合わせるか、あるいは
細く絞ったレーザー光束を透光部とした異符号の形状に
それぞれ走査し、照射すればよい。このように、遮光性
着色層が均一に成形されバラツキがないことから、レー
ザーマーカーのエネルギーが均一に設定でき、遮光性着
色層だけを照射により除去でき、透光部が品質的に向上
した、多色の透光部を備えた本発明の照光式押釦スイッ
チ用カバー部材1が形成される。
カバー部材はまだ図1に示した透光部8および別の透光
部8’が設けられていないので、これは公知の方法によ
るレーザーマーカーの照射で透光部8および別の透光部
8’をそれぞれ作製する必要があるが、これは図5に示
したように図4に示した方法で作製された遮光性着色層
2、透光性着色層3および3’および基体7の一体成形
で作られた押釦スイッチ用カバー部材の遮光性着色層2
にレーザーマーカー21(例えばNd:YAGレーザー)からの
光束を、透光部としたいそれぞれの符号形状のマスクを
通過させたのち、レンズで焦点を合わせるか、あるいは
細く絞ったレーザー光束を透光部とした異符号の形状に
それぞれ走査し、照射すればよい。このように、遮光性
着色層が均一に成形されバラツキがないことから、レー
ザーマーカーのエネルギーが均一に設定でき、遮光性着
色層だけを照射により除去でき、透光部が品質的に向上
した、多色の透光部を備えた本発明の照光式押釦スイッ
チ用カバー部材1が形成される。
【0017】
【実施例】つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例 付加反応型の液状シリコーンゴム組成物材料としてKE−
1935A/B〔信越化学工業(株)製商品名〕のAとBと
を 100: 100の比で混合したのち、この 100重量部にシ
リコーンゴム用着色剤・K− Color−BK−02〔信越化学
工業(株)製商品名〕を10重量部添加し、羽型撹拌機で
500rpmで回転混合して、25℃の粘度が 700ポイズである
遮光性着色液状シリコーンゴム組成物14を調製した。
1935A/B〔信越化学工業(株)製商品名〕のAとBと
を 100: 100の比で混合したのち、この 100重量部にシ
リコーンゴム用着色剤・K− Color−BK−02〔信越化学
工業(株)製商品名〕を10重量部添加し、羽型撹拌機で
500rpmで回転混合して、25℃の粘度が 700ポイズである
遮光性着色液状シリコーンゴム組成物14を調製した。
【0018】ついで、この遮光性着色液状シリコーンゴ
ム組成物14をシリンジに注入し、このシリンジからディ
スペンサー13を用いて彫り込み金型11に吐出し、透光性
着色層用境を成形する溝を備えた遮光部成形金型12を重
ねて閉じ、これを 150kg/cm2、 120℃の条件下に1分30
秒加圧加熱成形したところ、透光性着色層用境が設けら
れた薄層の基体形状に硬化成形され、押釦スイッチの天
面厚みが 180μm、透光性着色層用境が幅 100μmで厚
みが 250μmの形状に成形された薄層の遮光性着色層2
が得られた。また、付加反応型の液状シリコーンゴム組
成物のノンフィラータイプの液状シリコーンゴム組成物
材料・KE− 106〔信越化学工業(株)製商品名〕と触媒
CAT−RG〔信越化学工業(株)製商品名〕とを 100:10
の比で混合したところ、25℃における粘度が40ポイズの
液状シリコーンゴム組成物がえられたので、この20重量
部にシリコーンゴム用着色剤・K− Color−W−10、K
− Color−R−21〔いずれも信越化学工業(株)製商品
名〕を各1重量部添加し、羽型撹拌機で300rpmで回転混
合し、三本ロールで5rpm で回転分散させたところ、色
調の異なる2種の透光性着色液状シリコーンゴム組成物
17および17’が得られた。
ム組成物14をシリンジに注入し、このシリンジからディ
スペンサー13を用いて彫り込み金型11に吐出し、透光性
着色層用境を成形する溝を備えた遮光部成形金型12を重
ねて閉じ、これを 150kg/cm2、 120℃の条件下に1分30
秒加圧加熱成形したところ、透光性着色層用境が設けら
れた薄層の基体形状に硬化成形され、押釦スイッチの天
面厚みが 180μm、透光性着色層用境が幅 100μmで厚
みが 250μmの形状に成形された薄層の遮光性着色層2
が得られた。また、付加反応型の液状シリコーンゴム組
成物のノンフィラータイプの液状シリコーンゴム組成物
材料・KE− 106〔信越化学工業(株)製商品名〕と触媒
CAT−RG〔信越化学工業(株)製商品名〕とを 100:10
の比で混合したところ、25℃における粘度が40ポイズの
液状シリコーンゴム組成物がえられたので、この20重量
部にシリコーンゴム用着色剤・K− Color−W−10、K
− Color−R−21〔いずれも信越化学工業(株)製商品
名〕を各1重量部添加し、羽型撹拌機で300rpmで回転混
合し、三本ロールで5rpm で回転分散させたところ、色
調の異なる2種の透光性着色液状シリコーンゴム組成物
17および17’が得られた。
【0019】また、この透光性着色液状シリコーンゴム
組成物17および17’を貯留槽15に各色調別に注入し、こ
れをピン16を用いて先端部分のみにこの透光性着色液状
シリコーンゴム組成物17および17’を付着させてキート
ップ部に転写し、50μmのクリアランスの透光部成形用
金型18を重ねて閉じて、自重で透光性着色液状シリコー
ンゴム組成物17および17’を押し、 120℃の条件下で2
分間加熱成形したところ、このものはキートップ部内で
流動性を失って硬化したので、各色調別で50μmの均一
に成膜した透光性着色層3および他の色の透光性着色層
3’が得られた。
組成物17および17’を貯留槽15に各色調別に注入し、こ
れをピン16を用いて先端部分のみにこの透光性着色液状
シリコーンゴム組成物17および17’を付着させてキート
ップ部に転写し、50μmのクリアランスの透光部成形用
金型18を重ねて閉じて、自重で透光性着色液状シリコー
ンゴム組成物17および17’を押し、 120℃の条件下で2
分間加熱成形したところ、このものはキートップ部内で
流動性を失って硬化したので、各色調別で50μmの均一
に成膜した透光性着色層3および他の色の透光性着色層
3’が得られた。
【0020】つぎに、付加反応型の液状シリコーンゴム
組成物材料としてKE−1990A/B〔信越化学工業(株)
製商品名〕のAとBとを 100: 100の比で混練し、得ら
れた25℃における粘度が 2,000ポイズである液状シリコ
ーンゴム組成物20をディスペンサー13を用いて彫り込み
金型11に吐出し、これに浮き出し金型19を重ねて閉じ、
これを 150kg/cm2、 120℃の条件下に0.85Torrの真空化
で真空加圧加熱成形したところ、キートップ部4、薄肉
可動部5、ベース部6よりなる基体7が成形され、これ
が遮光性着色層2、透光性着色層3および3’と共架橋
されて成形一体化されたので、これを脱型したところ、
遮光性着色層2と一つの押釦スイッチに透光性着色層3
および3’を備えた押釦スイッチ用カバー部材が得られ
た。
組成物材料としてKE−1990A/B〔信越化学工業(株)
製商品名〕のAとBとを 100: 100の比で混練し、得ら
れた25℃における粘度が 2,000ポイズである液状シリコ
ーンゴム組成物20をディスペンサー13を用いて彫り込み
金型11に吐出し、これに浮き出し金型19を重ねて閉じ、
これを 150kg/cm2、 120℃の条件下に0.85Torrの真空化
で真空加圧加熱成形したところ、キートップ部4、薄肉
可動部5、ベース部6よりなる基体7が成形され、これ
が遮光性着色層2、透光性着色層3および3’と共架橋
されて成形一体化されたので、これを脱型したところ、
遮光性着色層2と一つの押釦スイッチに透光性着色層3
および3’を備えた押釦スイッチ用カバー部材が得られ
た。
【0021】なお、このようにして得られた各色透光性
着色層を有する押釦スイッチ用カバー部材の一つの押釦
スイッチのキートップ部上の遮光性着色層2の上に、N
d:YAGレーザーマーカー20SL−478U〔日本電気(株)製
商品名〕を用いて、“1”の文字の形を抜きアルミ蒸着
されたガラスマスクを通じて、15ジュールのエネルギー
を数パルス照射して透光性着色層3の部分に文字の形状
の透光部8を設け、つぎに同様に“A”の文字の形を抜
きアルミ蒸着されたガラスマスクを通じて、15ジュール
のエネルギーを数パルス照射して、他の色の透光性着色
層3’の部分に文字の形状に透光部8’を設けたとこ
ろ、図1に示したような照光式押釦スイッチ用カバー部
材1が得られた。
着色層を有する押釦スイッチ用カバー部材の一つの押釦
スイッチのキートップ部上の遮光性着色層2の上に、N
d:YAGレーザーマーカー20SL−478U〔日本電気(株)製
商品名〕を用いて、“1”の文字の形を抜きアルミ蒸着
されたガラスマスクを通じて、15ジュールのエネルギー
を数パルス照射して透光性着色層3の部分に文字の形状
の透光部8を設け、つぎに同様に“A”の文字の形を抜
きアルミ蒸着されたガラスマスクを通じて、15ジュール
のエネルギーを数パルス照射して、他の色の透光性着色
層3’の部分に文字の形状に透光部8’を設けたとこ
ろ、図1に示したような照光式押釦スイッチ用カバー部
材1が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明は照光式押釦スイッチ用カバー部
材およびその製造方法に関するものであり、これによれ
ばゴミ、異物などの付着もなく、品質が向上し、外観的
の見栄えを目的とする一つの押釦スイッチに色の異なる
透光性着色層が設けられた照光式押釦スイッチ用カバー
部材を、短工程で効率よく、容易にかつ安価に得ること
ができるという有利性が与えられる。
材およびその製造方法に関するものであり、これによれ
ばゴミ、異物などの付着もなく、品質が向上し、外観的
の見栄えを目的とする一つの押釦スイッチに色の異なる
透光性着色層が設けられた照光式押釦スイッチ用カバー
部材を、短工程で効率よく、容易にかつ安価に得ること
ができるという有利性が与えられる。
【図1】本発明により得られた照光式押釦スイッチ用カ
バー部材の一実施例の縦断面図を示したものである。
バー部材の一実施例の縦断面図を示したものである。
【図2】本発明により得られた照光式押釦スイッチ用カ
バー部材における遮光性着色層の製造工程を図示したも
ので、(a)は液状シリコーンゴム組成物の定量押し出
し機構の縦断面図、(b)はこれを圧縮成形する装置の
縦断面図、(c)はこの成形された遮光性着色層の縦断
面図を示したものである。
バー部材における遮光性着色層の製造工程を図示したも
ので、(a)は液状シリコーンゴム組成物の定量押し出
し機構の縦断面図、(b)はこれを圧縮成形する装置の
縦断面図、(c)はこの成形された遮光性着色層の縦断
面図を示したものである。
【図3】本発明により得られた照光式押釦スイッチ用カ
バー部材における透光性着色層の製造工程を図示したも
ので、(a)は液状シリコーンゴム組成物の滴下機構の
縦断面図、(b)はこの圧縮成形装置の縦断面図、
(c)はこの成形された透光性着色層の縦断面図を示し
たものである。
バー部材における透光性着色層の製造工程を図示したも
ので、(a)は液状シリコーンゴム組成物の滴下機構の
縦断面図、(b)はこの圧縮成形装置の縦断面図、
(c)はこの成形された透光性着色層の縦断面図を示し
たものである。
【図4】本発明の照光式押釦スイッチ用カバー部材の製
造方法の成形工程を図示したもので、(a)は液状シリ
コーンゴム組成物のディスペンサーによる滴下機構の縦
断面図、(b)は浮き出し金型による成形装置の縦断面
図、(c)はこの成形された押釦スイッチ用カバー部材
の縦断面図を示したものである。
造方法の成形工程を図示したもので、(a)は液状シリ
コーンゴム組成物のディスペンサーによる滴下機構の縦
断面図、(b)は浮き出し金型による成形装置の縦断面
図、(c)はこの成形された押釦スイッチ用カバー部材
の縦断面図を示したものである。
【図5】押釦スイッチ用カバー部材にレーザーマーカー
からのレーザー照射で透光部を形成する装置の縦断面図
を示したものである。
からのレーザー照射で透光部を形成する装置の縦断面図
を示したものである。
【図6】従来法による照光式押釦スイッチ用カバー部材
の製造工程図を図示したもので、(a)はキートップ
部、薄肉部、ベース部からなる基体の縦断面図、(b)
はこれに透光性着色層をスクリーン印刷により設けたも
のの縦断面図、(c)はこれに遮光層を塗装したものの
縦断面図、(d)はこれに透光部を設けたものの縦断面
図を示したものである。
の製造工程図を図示したもので、(a)はキートップ
部、薄肉部、ベース部からなる基体の縦断面図、(b)
はこれに透光性着色層をスクリーン印刷により設けたも
のの縦断面図、(c)はこれに遮光層を塗装したものの
縦断面図、(d)はこれに透光部を設けたものの縦断面
図を示したものである。
1,30 照光式押釦スイッチ用カバー部材 2,28 遮光性着色層 3,3’,27,27’ 透光性着色層 4,22 キートップ部 5,23 薄肉部 6,24 ベース部 7,25 基体 8,8’,29,29’ 透光部 9,26 導電性接点部 10 透光性着色層用境 11 彫り込み金型 12 遮光部成形金型 13 ディスペンサー 14 遮光性着色液状シリコーンゴム組成物 15 貯留槽 16 ピン 17,17’ 透光性着色液状シリコーンゴム組成物 18 透光部成形用金型 19 浮き出し金型 20 液状シリコーンゴム組成物 21 レーザーマーカー 31 スクリーン印刷
Claims (2)
- 【請求項1】 透明あるいは半透明のシリコーンゴム組
成物から成形したキートップ部、薄肉部およびベース部
からなる押釦スイッチ用カバー部材と、透光性着色層用
境を備えた薄層の遮光性着色層および一つのキートップ
部天面に設けた多色の透光性着色層とを有することを特
徴とする照光式押釦スイッチ用カバー部材。 - 【請求項2】 ローター粘度計で測定した粘度が 1,000
〜 3,000ポイズである透明あるいは半透明の液状シリコ
ーンゴム組成物から成形したキートップ部、薄肉部およ
びベース部からなる押釦スイッチ用カバー部材と、透光
性着色層用境を備えた薄層の遮光性着色層および一つの
キートップ部天面に設けた多色の透光性着色層とを成形
一体化してなることを特徴とする照光式押釦スイッチ用
カバー部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32709794A JP3192567B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 照光式押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32709794A JP3192567B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 照光式押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08185755A true JPH08185755A (ja) | 1996-07-16 |
JP3192567B2 JP3192567B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=18195264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32709794A Expired - Fee Related JP3192567B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 照光式押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192567B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5881866A (en) * | 1996-10-15 | 1999-03-16 | Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. | Push button switch covering assembly including dome contact |
EP1750290A1 (en) * | 2005-08-04 | 2007-02-07 | Silitech Technology Corp. | Key module and manufacturing method thereof |
JPWO2008062713A1 (ja) * | 2006-11-24 | 2010-03-04 | 富士高分子工業株式会社 | 導光シート及びこれを使用した電子機器 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP32709794A patent/JP3192567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5881866A (en) * | 1996-10-15 | 1999-03-16 | Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. | Push button switch covering assembly including dome contact |
EP0930629A1 (en) * | 1996-10-15 | 1999-07-21 | Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. | Push button switch covering assembly |
EP1750290A1 (en) * | 2005-08-04 | 2007-02-07 | Silitech Technology Corp. | Key module and manufacturing method thereof |
JPWO2008062713A1 (ja) * | 2006-11-24 | 2010-03-04 | 富士高分子工業株式会社 | 導光シート及びこれを使用した電子機器 |
US8177409B2 (en) | 2006-11-24 | 2012-05-15 | Fuji Polymer Industries Co., Ltd. | Light guide sheet and electronic equipment utilizing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3192567B2 (ja) | 2001-07-30 |
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Legal Events
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