JPH10312726A - 照光式押釦スイッチ用押圧部材、その製造方法、および、照光式押釦スイッチ - Google Patents

照光式押釦スイッチ用押圧部材、その製造方法、および、照光式押釦スイッチ

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JPH10312726A
JPH10312726A JP9137469A JP13746997A JPH10312726A JP H10312726 A JPH10312726 A JP H10312726A JP 9137469 A JP9137469 A JP 9137469A JP 13746997 A JP13746997 A JP 13746997A JP H10312726 A JPH10312726 A JP H10312726A
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thickness
pressing member
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JP9137469A
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Kenichi Gotou
剣市 後藤
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 クリック感や表示部の視認性を損なうことな
く表面色等のデザインに大きな自由度が得られる照光式
押釦スイッチ用押圧部材、その製造方法、および、照光
式押釦スイッチを提供。 【解決手段】 ベース部11から複数のキートップ部1
2が薄肉のスカート部13を介して表面側に膨出する基
体10を透明シリコーンゴム組成物により成形し、基体
のキートップ部天面に透光性着色層15を形成した後、
基体表面全面にカーボンブラックが高い割合で配合され
た塗料で明度Lが30以下の遮光性着色層16を20μ
m〜50μmの厚みに、さらに、遮光性着色層16の表
面全面にカーボンブラックの配合割合が低い塗料で明度
Lが30以上80以下の加飾着色層19を20〜50μ
mの厚みに形成し、加飾着色層19と遮光性着色層をレ
ーザーにより抜き加工して表示部17を形成するととも
に、ベース部11を発光ダイオードPbと、可動接点1
8を固定接点Paと対面させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機等の
移動体通信機器、リモートコントローラ、ハンディター
ミナル等に用いられる照光式押釦スイッチ用押圧部材、
この押圧部材の製造方法、および、この押圧部材を用い
た照光式押釦スイッチに関し、特に、操作時のクリック
感や符号の視認性を損なうことなく表面の意匠決定に大
きな自由度が得られ、製造も容易に行える照光式押釦ス
イッチ用押圧部材、その製造方法、また、この押圧部材
を用いて構成される照光式押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】上述した移動体通信機器等には、夜間の
使用等を考慮し、データ入力装置として照光式押釦スイ
ッチが用いられる。通常、このような照光式押釦スイッ
チは、回路基板に照光式押釦スイッチ用押圧部材を組み
付けて構成され、機器のケーシング内に収容される。そ
して、回路基板としては種々の回路部品、LED等の発
光体、および、複数の固定接点を設けられたものが用い
られ、また、照光式押釦スイッチ用押圧部材としては特
開平8−185755号公報や特開平7−307120
号公報等に記載されるものが用いられている。
【0003】すなわち、図8dに示すように、照光式押
釦スイッチ用押圧部材(以下、単に押圧部材と称する)
1は、一般に、オペレータが指で押圧する複数のキート
ップ部12、これらキートップ部12の上下動に寄与す
る皿バネに近似した弾性特性の薄肉部(スカート部)1
3、キートップ部12や薄肉部13を回路基板へ支承す
る支承部として機能するベース部11を有する。この押
圧部材1は、透光性の基体10の表面に遮光性着色層1
6等を形成して構成され、この遮光性着色層16の抜き
加工でキートップ部の天面に文字や記号を表す透光性の
表示部17が形成され、また、基体10の裏面にキート
ップ部12の反対側位置で導電材料からなる可動接点1
8(あるいは押圧部)が形成され、キートップ部12の
押圧操作により可動接点18が回路基板の固定接点に直
接に接触して固定接点を開閉、あるいは、押圧部が導電
性の可動接点を駆動し中間の可動接点を介し間接的に固
定接点を開閉する。
【0004】そして、この押圧部材1は、従来、図8に
示すように製造される。すなわち、先ず、図8aに示す
ような基体10を、ウレタンゴム、ブタジエンゴムある
いはシリコーンゴム等の透光性を有する透明樹脂組成物
を用い、射出成形あるいは圧縮成形等により成形する。
この基体10は、前述したように、ベース部11、キー
トップ部12、スカート部13を有し、裏面にキートッ
プ部12の中心位置で接点取付部14が一体成形され
る。
【0005】そして、図8bに示すように、成形された
基体10のキートップ部12天面に透光性着色塗料を用
いてスクリーン印刷機20により透光性着色層15を形
成する。スクリーン印刷機20としては、スクリーン2
1とスキージ22等を有する周知のものが用いられる。
次いで、図8cに示すように、基体10の表面全面に塗
装ロボット30により遮光性着色塗料を塗布して遮光性
着色層16を形成する。この遮光性着色塗料は、バイン
ダに顔料を配合したもの、例えば、バインダ100重量
部に対して黒色顔料としてカーボンブラックを8〜20
重量部程度配合したものが用いられる。この後に、図8
dに示すように、YAGレーザー等のレーザーマーカー
40を用い、キートップ部12天面の遮光性着色層16
を文字や記号の溝形状に除去して透光性着色層15が露
呈する表示部17を形成し、また、接点取付部14に導
電性ゴム等を用いて可動接点(図示せず)を形成し、押
圧部材1が完成する。なお、図8d中、41はマスクで
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の押圧部材1にあっては、遮光性着色層16に光
隠蔽力(遮光性)が求められ、また、遮光性着色層16
をレーザー照射により除去するため、遮光性着色層16
にカーボンブラック等の黒色顔料を配合することが不可
欠である。したがって、遮光性着色層は、カーボンブラ
ック等の黒色顔料が相当の割合、通常、バインダ100
重量部に対して8重量部〜20重量部程度の割合で配合
された黒色塗料により形成せざるを得ず、デザインの自
由度、特に、色彩の決定の自由度に乏しいという問題が
あった。
【0007】一方、カーボンブラック等の黒色顔料と二
酸化チタン等の白色顔料を所定の割合(例えば、20:
80程度)で配合してカーボンブラックの配合割合を少
なくした灰色系の塗料で遮光性着色層16を形成するこ
とも一部で実用化されているが、カーボンブラックの配
合割合が少ない灰色の遮光性着色層16は光隠蔽力が劣
る。このため、灰色系の塗料で実用上の求められる遮光
性を得るには、遮光性着色層16を相当の厚み、具体的
には、100μm以上の厚みに形成しなければならず、
レーザー照射による表示部17の形成に長い時間を要
し、生産効率の低下を招き、さらに、レーザーによる加
工性が悪く鮮明な表示部の形成が難しいという欠点が生
じる。また、このような厚い遮光性着色層16の押圧部
材は、携帯電話機等に組み付けた場合も、表示部16が
深くなることから斜め方向からの視認性が低下し、さら
に、この深い凹凸の表示部16により指触感も低下し、
またさらに、厚い遮光性着色層16により基体10の弾
性変形特性が損なわれてクリック感も損なわれるという
欠点があった。
【0008】特に、遮光性着色層16をスプレー塗装で
形成する場合は、キートップ部12天面の塗布厚みに比
較してキートップ部12外周面の厚みが薄くなる傾向、
具体的には、キートップ部12の外周面の塗膜厚みは天
面の塗膜厚みの1/5〜1/3程度と薄くなる傾向にあ
るため、キートップ部12の外周面にも実用上十分な遮
光性を得ようとすると天面の塗布厚みが過大となり、上
述の欠点も顕著であった。
【0009】したがって、上述した灰色の遮光性着色層
は、キートップ部12の天面が広く、かつ、表示部17
の線(溝)幅が狭く、さらに、キートップ部12の高さ
が5mm以下の押圧部材に適用できるにすぎず、押圧部
材のキートップ部の形状や押圧部材全体としてのデザイ
ンに高い自由度を得ることが不可能であった。この発明
は、上記問題および欠点に鑑みなされたもので、キート
ップ部の形状の如何、また、表示部等の寸法の大小に関
わらず色のデザインに高い自由度が得られる照光式押釦
スイッチ用押圧部材、この押圧部材の製造方法、この押
圧部材を用いた照光式押釦スイッチを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明にかかる照光式押釦スイッチ
用押圧部材は、表面側にキートップ部が突出形成された
透光性の基体と、該基体の表面全面に形成され、明度L
が30以下で厚みが20μm以上50μm以下の遮光性
着色層と、該遮光性着色層上に積層形成され、明度Lが
30〜80で該透光性着色層と色調が異なり、厚みが2
0μm以上50μm以下の加飾着色層と、該加飾着色層
および前記遮光性着色層を貫通した断面文字・記号形状
の貫通穴からなる表示部とを備え、前記遮光性着色層と
前記加飾着色層の厚みの合計が95μm以下であること
を特徴とする。
【0011】そして、この発明にかかる照光式押釦スイ
ッチ用押圧部材は、前記基体の少なくともキートップ部
天面の一部に1層あるいは複数層の透光性着色層を3μ
m〜30μmの厚みに設け、該透光性着色層上に前記遮
光性着色層を積層して設ける態様(請求項2)に構成す
ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明にかかる照光
式押釦スイッチ用押圧部材の製造方法は、透明または半
透明材料で表面にキートップ部が突出する基体を成形す
る第1の工程と、該基体の表面全面に遮光性着色塗料を
塗布し、明度Lが30以下で厚みが20μm〜50μm
の遮光性着色層を形成する第2の工程と、前記遮光性着
色層上に前記遮光性着色塗料と異なる色調の着色塗料を
塗布し、明度Lが30以上60以下で厚みが20μm〜
50μmの加飾着色層を形成する第3の工程と、所定の
部位にレーザを照射し、前記遮光性着色層と前記加飾着
色層を文字・記号形状に抜き加工して表示部を形成する
第4の工程と、を備える。
【0013】そして、この発明にかかる照光式押釦スイ
ッチ用押圧部材の製造方法は、前記第2の工程が0.4
〜0.6ポイズの粘度の遮光性着色塗料を用いてスプレ
ー塗装で前記遮光性着色層を形成し、前記第3の工程が
0.4〜0.6ポイズの粘度の着色塗料を用いてスプレ
ー塗装で加飾着色層を形成する態様(請求項4)に、ま
た、前記第1の工程の後で前記第2の工程の前に、10
0〜700ポイズの粘度の透光性着色塗料を用いて前記
キートップ部天面の少なくとも一部にスクリーン印刷に
より厚みが3μm〜30μmの透光性着色層を形成する
工程を備える態様(請求項5)に構成することができ
る。
【0014】さらに、請求項6に記載の発明にかかる照
光式押釦スイッチは、ベース部から薄肉のスカート部を
介してキートップ部が表側に突出した基体の表面に、明
度Lが30以下で厚みが20μm〜50μmの遮光性着
色層と、該遮光性着色層と色調が異なり明度Lが30以
上60以下で厚みが20μm〜50μmの加飾着色層と
を含む複数の層を前記遮光性着色層を前記基体側に位置
させて積層形成するとともに、前記加飾着色層と前記遮
光性着色層を文字・記号形状にレーザー照射で抜き加工
して押圧部材を構成し、該押圧部材を発光体と固定接点
が設けられた回路基板に組み合わせ、前記ベース部を前
記発光体に、前記可動接点を前記固定接点に対面させて
構成される。
【0015】基体は、ベース部、複数のキートップ部、
これらキートップ部をそれぞれベース部に連続する薄肉
のスカート部等を有し、これらが透明(半透明)樹脂組
成物による射出成形や圧縮成形等で一体成形、あるい
は、キートップ部のみを硬質樹脂で成形してベース部と
スカート部に一体化してもよい。透明樹脂組成物として
は、ゴムやエラストマ等、望ましくは、200°C程度
の耐熱性と40%以上の反撥弾性率を有する樹脂組成
物、より望ましくは、シリコーンゴム組成物、さらに
は、必要に応じて蛍光体等が配合された樹脂組成物が用
いられる。
【0016】また、基体には、必要に応じて、透光性着
色層が少なくともキートップ部天面部分の一部(符号を
形成する部分)に、グラビア印刷やパッド印刷に代表さ
れる印刷法、スプレー塗装等の塗装法、ディッピング法
(ワーク浸漬法)等で3μm〜30μmの厚み(望まし
くは、10μm〜20μmの厚み)に形成される。この
透光性着色層の形成には、基体と強固に固着する同種の
塗料、例えば、基体がシリコーンゴムであればシリコー
ン系塗料が用いられるが、基体に対してコロナ放電処
理、紫外線照射処理あるいはプラズマ処理を行うこと、
また、塗料の成分を調整することで異種の塗料を用いる
ことも可能である。そして、この透光性着色層は、キー
トップ部の天面部分に形成する場合は100ポイズ〜7
00ポイズ程度の粘度の有色透明塗料(インキ)、例え
ば、赤外線乾燥型インキ、望ましくは、白、赤、黄色、
青、緑、オレンジ色、紫等のパステル調の色彩のインキ
を用いてスクリーン印刷等で、また、基体の表面全面に
形成する場合は、より低粘度(0.4ポイズ〜0.6ポ
イズ程度)の塗料を用い、スプレー塗装やディッピング
法等により形成する。
【0017】なお、透光性着色層は、複数の層を形成す
ることも可能であり、複数層の透光性着色層を設けた場
合は、最下層の透光性着色層を酸化チタンが配合された
塗料で形成して光拡散性を得ることが好ましい。また、
キートップ部天面部分の透光性着色層上には表面に透明
緩衝層を設け、レーザーによる表示部形成の加工品位を
改善することが望ましい。この透明緩衝層は、透明着色
層の形成に用いる塗料から顔料を除いた塗料等を用い、
スクリーン印刷等で5μm〜10μmの厚みに形成され
る。
【0018】遮光性着色層は、キートップ部天面の透光
性着色層上および基体の表面全面に、キートップ部天面
部分が所定の厚みとなるように遮光性着色塗料を用いて
30以下の明度Lに塗装法やディッピング法等で形成さ
れる。望ましい態様としては、この遮光性着色層は、キ
ートップ部の天面部分が20μm〜50μm程度(望ま
しくは、30〜40μm)の厚みに、また、粘度が0.
4ポイズ〜0.6ポイズ程度の遮光性着色塗料を用いて
スプレー塗装により形成され、さらに、塗装前にプラズ
マ放電処理や紫外線照射処理、コロナ放電処理等を施し
て固着強度を改善する。遮光性着色塗料は、樹脂バイン
ダにカーボンブラック等のレーザーを吸収し光隠蔽性に
優れた黒色顔料を配合したもの、望ましくは、樹脂バイ
ンダ100重量部に対して黒色顔料を15重量部〜30
重量部程度、望ましくは、20重量部〜30重量部配合
したものが用いられ、また、必要に応じて紫外線硬化
型、赤外線乾燥型塗料、電子線硬化型塗料等が選択され
る。
【0019】加飾着色層は、遮光性着色層表面全面にキ
ートップ部天面部分が20μm〜50μm、望ましく
は、30μm〜40μmの厚みで、かつ、遮光性着色層
との厚みの合計が95μm以下(透明緩衝層を形成した
場合は遮光性着色層と透明緩衝層の厚みを合計した3層
の厚みの合計が100μm以下)に形成され、30〜8
0の明度Lで遮光性着色層と異なる色調(例えば、灰
色、赤、青、紫、紺等)を有する。この加飾着色層は、
加飾着色塗料を用いて、塗装、ディッピング法あるいは
転写等で、具体的な一例を挙げれば、粘度が0.4ポイ
ズ〜0.6ポイズ程度の加飾着色塗料を用いてスプレー
塗装により形成され、形成前には必要に応じて遮光性着
色層に固着性改善のためのプラズマ処理等を施す。加飾
着色塗料は、樹脂バインダにカーボンブラック等の黒色
顔料を配合したもの、望ましくは、カーボンブラック等
の黒色顔料と白色あるいは有彩色顔料が10:90〜4
0:60の割合で配合されたもの、より具体的には、樹
脂バインダ100重量部に対して黒色顔料を1重量部〜
5重量部程度と有彩色(白色)顔料を5重量部〜25重
量部程度配合したものが用いられ、また、遮光性着色塗
料と同様に、必要に応じて紫外線硬化型、赤外線乾燥型
塗料、電子線硬化型塗料等が選択される。
【0020】表示部は、遮光性着色層と加飾着色層を貫
通し透光性着色層を底面とする記号・文字状の溝(穴)
により構成される。この表示部の形成には、レーザー、
望ましくは、Nd:YAGレーザーが用いられ、レーザ
ーを走査あるいはマスクを介し照射する。そして、押圧
部材には、表示部を形成した後、裏面にキートップ部の
中心位置で導電性ゴム等により可動接点が形成され、ま
た、必要に応じて表面に透明保護層が形成される。透明
保護層は、透明シリコーン塗料や透明ウレタン塗料等を
用いてスプレー塗装等の印刷やスクリーン印刷等の印刷
で少なくとも表示部を被覆する範囲、望ましくは、全面
に形成する。
【0021】照光式押釦スイッチは、押圧部材と回路基
板を組み付けて構成され、携帯電話機等のケース内に組
み込まれる。押圧部材は、ベース部が回路基板に支承さ
れ、キートップ部の先端部分が押圧操作可能にケース外
に突出する。回路基板は、固定接点、LED等の発光体
および回路部品等を有し、固定接点が可動接点等と対面
し、また、発光体がベース部に対面する。
【0022】なお、本明細書においては、粘度は25°
Cの塗料温度においてロータリー粘度計(回転数5RP
M、ローターの直径24mm、ローターの厚み1.34
インチ)を用いて測定した値を採用し、また、色明度L
は色彩色差計(CR−241、ミノルタカメラ株式会社
製商品名)を用いて測定した値を採用した。
【0023】
【作用】この発明にかかる照光式押釦スイッチ用押圧部
材は、基体の表面に明度が30以下の遮光性着色層を2
0μm〜50μmの厚みに形成し、また、遮光性着色層
に重ねて色調が異なる明度が30以上80以下の加飾着
色層を20μm〜50μmの厚みで遮光性着色層と合計
した積層厚みが95μm以下となるように形成し、これ
ら遮光性着色層と加飾着色層により光隠蔽性を得て、ま
た、これらをレーザーにより抜き加工して文字等の表示
部を形成する。すなわち、遮光性着色層は明度Lが30
以下でレーザーにより容易に除去でき、また、加飾着色
層も明度Lが80以下で薄いためレーザーにより容易に
除去でき、レーザーによる符号の加工性が損なわれるこ
とがない。このため、表面の色彩を加飾着色層により任
意に設定でき、また、遮光性着色層と加飾着色層の積層
厚みが過度に大きくなることが無く、表示部の視認性の
低下、指触感の低下、また、弾性変形特性の低下を防止
できる。
【0024】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図4はこの発明の一の実施の
形態にかかる照光式押釦スイッチ用押圧部材を示し、図
1が同押圧部材を回路基板と組み付けた照光式押釦スイ
ッチの模式断面図、図2が斜視図、図3および図4が製
造工程における中間製造物を示す模式断面図である。な
お、前述した図8の従来の押圧部材と対応する部分には
同一の番号を付して一部の説明を割愛する。
【0025】先ず、図1を参照して照光式押釦スイッチ
Sを説明すると、照光式押釦スイッチSは、回路基板P
に押圧部材1を組み付けて構成され、携帯電話機等のケ
ース(図示せず)内に収容される。回路基板Pは、表面
に複数の固定接点Paと発光ダイオード(発光体)Pb
が、また、表面や裏面に図示しない種々の回路素子が設
けられる。周知のように、固定接点Paは押圧部材1の
キートップ部12裏面の可動接点18との接触で電気的
に開成あるいは閉成し、また、発光体Pbは図外の駆動
回路等に接続されて携帯電話機の使用時等に発光(光を
矢印で示す)する。
【0026】図2にも示すように、押圧部材1は、回路
基板Pへの支承部としてのベース部11、数字キーや機
能キー等と対応した操作部としての複数のキートップ部
12、キートップ部12の押圧操作に反撥弾性を付与す
る薄肉のスカート部13、接点取付部14を一体に有
し、キートップ部12の先端部分をケース外へ突出させ
てケースに組み付けられる。この押圧部材1は、透明あ
るいは半透明の基体10のキートップ部12天面に透光
性着色層15を、また、基体10の表面全面に透光性着
色層15に重ねて遮光性着色層16と加飾着色層19を
積層形成され、キートップ部12天面上の層16,19
を部分的に除去して表示部17が形成され、また、接点
取付部14に導電性ゴム等で可動接点18が二色成形で
基体10の成形と同時にあるいは製造の最終工程等にお
いて接着等で形成される。
【0027】なお、図2においては、天面に数字のみの
表示部17が形成されたキートップ部12が数字キー、
文字Fと数字の表示部17を有するキートップ部12が
ファンクションキー、△の表示部17を有するキートッ
プ部12がスクロールキーとして機能し、上述した透光
性着色層15はキートップ部12の機能別に異なる色彩
が採用される。
【0028】基体10は、透明なシリコーンゴム組成物
を用いて射出成形等で成形され、完成品である押圧部材
1と略同一の形状、すなわち、ベース部11、複数のキ
ートップ部12、スカート部13,接点取付部14を一
体に有する。透光性着色層15は、赤、青あるいは黄色
等の有色で透光性を有し、全部あるいは一部のキートッ
プ部12の天面、例えば、機能キーと対応するキートッ
プ部12の天面に3μm〜30μmの厚み、望ましく
は、10μm〜20μmの厚みに形成される。この透光
性着色層15は、後述するように、有彩色(白色)の有
色透光塗料を用いてスクリーン印刷等で形成される。
【0029】遮光性着色層16は、表面色が30以下の
明度Lであって、基体10の全面にキートップ部12天
面部分が20μm〜50μmの厚みで、かつ、加飾着色
層19の厚みと合計した厚みが95μm以下になるよう
に形成される。また、加飾着色層19は、遮光性着色層
16と色調が異なり明度Lが30〜80の表面色、例え
ば、灰色、青色、緑色、茶色、えんじ色等であって、遮
光性着色層16表面全面にキートップ部12天面部分が
20μm〜50μmの厚みで遮光性着色層16の厚みと
合計した値が95μm以下になるように形成される。後
述するが、遮光性着色層16はバインダ樹脂100重量
部に対してカーボンブラックが20重量部〜30重量部
程度配合された粘度が0.4ポイズ〜0.6ポイズ程度
の遮光性黒色塗料を用いてスプレー塗装により形成さ
れ、加飾着色層19もバインダ100重量部に対してカ
ーボンブラックが3重量部程度と有彩色顔料が14重量
部程度配合された粘度が0.4ポイズ〜0.6ポイズ程
度の着色塗料を用いてスプレー塗装により形成される。
【0030】次に、この押圧部材1の製造方法を説明す
ると、この実施の形態においては、先ず、図3aに示す
基体10をシリコーンゴムの透明組成物を用いて射出成
形により成形する。前述したように、基体10は、ベー
ス部11,複数のキートップ部12,スカート部13,
接点取付部14を一体に備え、これらが透光性を有す
る。次いで、図3bに示すように、粘度が100ポイズ
〜700ポイズ程度のシリコーン系の有色透光塗料を用
い、スクリーン印刷機20により基体10のキートップ
部12天面に透光性着色層15を形成する。
【0031】そして、透光性着色層15が乾燥した後、
図3cに示すように、カーボンブラックを所定の割合で
含有し上述の粘度に調整された遮光性黒色塗料をスプレ
ー塗装ロボット30により基体10の表面に吹き付け、
基体10の表面にキートップ部12天面部分の厚み(乾
燥厚み)が20μm〜50μm、望ましくは、30μm
〜40μmの遮光性着色層16を形成する。続いて、こ
の遮光性着色層16が乾燥した後、図4aに示すよう
に、カーボンブラックを上記遮光性黒色塗料よりも小さ
な割合で含有し、さらに、有彩色顔料も含有し、上述の
粘度に調整された黒色塗料と異なる色調の着色塗料をス
プレー塗装ロボット30’により吹き付け、基体10表
面の遮光性着色層16全表面にキートップ部12天面部
分の厚み(乾燥厚み)が20μm〜50μm、望ましく
は、30μm〜40μmの加飾着色層19を形成する。
【0032】ここで、前述したように、遮光性着色層1
6は優れた遮光性(明度が30以下)を有し、また、遮
光性着色層16に重ねて明度が80以下の加飾着色層1
9が形成され、これら遮光性着色層16と遮光性着色層
19により光隠蔽性を得るため、高い光隠蔽性が得ら
れ、スイッチとしての使用に際しては発光ダイオードP
bの発光する光の漏れを防止できる。すなわち、遮光性
着色層16は、加飾着色層19により完全に被覆され外
観美が問題とされず、カーボンブラックを高い割合で含
有した遮光性に優れる塗料を用いて形成でき、また、遮
光性着色層16と加飾着色層19の相乗作用で光隠蔽性
を得るため、各層16,19および合計した厚みを薄く
しても優れた遮光性が得られる。また、キートップ部1
2天面部分における遮光性着色層16と加飾着色層19
の合計した厚みは95μm以下で、遮光性着色層16と
加飾着色層19はキートップ部12の側面部分等の厚み
が天面部分に比較して1/5〜1/3と薄くなるため、
基体10のスカート部13の弾性変形特性に悪影響が及
ぶことが無く、良好なクリック感が得られる。
【0033】次に、図4bに示すように、レーザーマー
カー40を用い、基体10の表面側からキートップ部1
2天面の加飾着色層19にレーザーを照射して加飾着色
層19と遮光性着色層16を文字や記号状に抜き加工
し、これら層16,19が除去された表示部17を形成
する。表示部17は、底部に透光性着色層15が露呈し
た溝状であって、発光ダイオードPbの発光する光が透
過する。そして、キートップ部12天面部分の遮光性着
色層16と加飾着色層19の厚みの合計が95μm以下
であるため表示部17に良好な視認性が得られ、また、
表示部17の形成に際しては、遮光性着色層16が比較
的高い割合でカーボンブラックを含有し、加飾着色層1
9もカーボンブラックを含有するため、レーザーが効率
的に吸収され、比較的小さな出力のレーザーマーカー4
0で短時間に表示部17を形成することができる。
【0034】図5はこの発明の押圧部材を回路基板に組
み付けてスイッチを構成した状態の部分断面図である。
なお、上述した図1の実施の形態にかかる押圧部材と同
一の部分には同一の符号を用い、その説明を省略する。
【0035】この構成の形態は、透光性着色層15を基
体10のキートップ部12天面のみならず表面全面に形
成し、この透光性着色層15上に遮光性着色層16を重
ねて形成する。透光性着色層15は、二酸化チタン等の
光拡散性に優れた顔料を比較的高い割合で含有し粘度が
0.4ポイズ〜0.6ポイズ程度に調整された有色透光
塗料を用い、スプレー塗装やディッピング法等で形成す
る。
【0036】この実施の形態にかかる押圧部材1は、透
光性着色層15が全面に設けられ、かつ、透光性着色層
15が光拡散性に優れた二酸化チタンを高い割合で含有
するため、発光ダイオードPbの光を効率的に表示部1
7に導くことができ、出力の小さな発光ダイオードPb
を用いること、また、発光ダイオードの数を少なくで
き、コストの低減が図れる。
【0037】図6はこの発明の押圧部材を回路基板に組
み付けてスイッチを構成した別の状態の部分断面図であ
る。この構成の形態は、上述した図5の形態と同様に基
体10の表面全面に透光性着色層(便宜上、第1の透光
性着色層と称する)15を形成し、キートップ部12の
天面上の第1の透光性着色層15に重ねて第2の透光性
着色層15’を形成する。第1の透光性着色層15は二
酸化チタン等の光拡散性に優れた塗料を比較的高い割合
で含有した白色系の透光性塗料を用いてスプレー塗装等
で、第2の透光性着色層15’は図1の形態の透光性着
色層と同様に赤や青等の着色顔料を含有した比較的高粘
度の塗料を用いてスクリーン印刷により形成される。
【0038】図7はこの発明のさらに別の形態の押圧部
材を示す部分断面図である。この実施の形態は、一部の
キートップ部12、例えば、ファンクションキーを構成
するキートップ部12の天面の第1の透光性着色層15
に第2の透光性着色層15’を形成するとともに、第1
の透光性着色層15(第2の透光性着色層15’)上に
透明緩衝層72を積層形成し、また、キートップ部12
の先端部分の加飾着色層19に重ねて透明保護層71を
形成する。
【0039】第2の透光性着色層15’は上述した図6
の形態と同様に形成され、透明緩衝層72は透光性着色
層15,15’の塗料から顔料を除いた塗料を用いてス
クリーン印刷等で5μm〜10μm程度の厚みに形成さ
れる。また、透明保護層71は、透明シリコーン塗料や
透明ウレタン塗料等を用いてスプレー塗装やディッピン
グ法等で、部分的に設ける場合はマスキングテープ等を
用いて、20μm〜40μm程度の厚みに形成する。
【0040】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。 1.実施例1 シリコーンゴムパウンド KE951U(信越化学工業
(株)製商品名)100重量部に架橋剤 C8(信越化
学工業(株)製商品名)2重量部を配合してなるシリコ
ンゴム原料を180°Cに加熱された金型に充填し、成
形圧力180kg/cm2 、成形時間3分という条件で
基体10を成形した。この基体10としては、20のキ
ートップ部12を有する形状で、図1に対応する層構造
のものを採用した。
【0041】そして、以下A,B,Cの3種類の塗料を
予め準備した。 A.透光性着色層用の塗料 シリコーンレジン 51.3重量部 シリコーン生ゴム(KE−78VBS、信越化学工業(株)製商品名) 49重量部 制御剤 2.5重量部 酸化チタン系顔料 24.1重量部 粘度調整用シリコーンオイル(KF−96L、信越化学工業(株)製商品名) 11.6重量部 低分子シリコーン硬化剤 8.8重量部 以上を羽型撹拌機により30分間撹拌してマスターバッ
チとし、さらに、印刷作業直前に白金系触媒0.3重量
部を添加する。なお、塗料粘度は室温(25°C)にお
いて500ポイズであった。
【0042】 B.遮光性着色(黒色)層用の塗料 シリコーンレジン 51.3重量部 シリコーン生ゴム(KE−78VBS、信越化学工業(株)製商品名) 49重量部 制御剤 2.5重量部 カーボンブラック系顔料 20重量部 粘度調整用シリコーンオイル(KF−96L、信越化学工業(株)製商品名) 11.6重量部 低分子シリコーン硬化剤 8.8重量部 以上を羽型撹拌機により30分間撹拌してマスターバッ
チとし、さらに、印刷作業直前に白金系触媒(CAT
PL2、信越化学工業(株)製商品名)2.2重量部を
添加する。なお、塗料は室温(25°C)において0.
5ポイズとなるようにトルエンで希釈した。
【0043】 C.加飾着色層用の塗料 シリコーンレジン 51.3重量部 シリコーン生ゴム(KE−78VBS、信越化学工業(株)製商品名) 49重量部 制御剤 2.5重量部 酸化チタン系顔料 24.1重量部 カーボンブラック系顔料 4重量部 粘度調整用シリコーンオイル(KF−96L、信越化学工業(株)製商品名) 11.6重量部 低分子シリコーン硬化剤 8.8重量部 以上を羽型撹拌機により30分間撹拌してマスターバッ
チとし、さらに、印刷作業直前に白金系触媒(CAT
PL2、信越化学工業(株)製商品名)2.2重量部を
添加する。なお、塗料は室温(25°C)において0.
5ポイズとなるようにトルエンで希釈した。
【0044】次に、基体10のキートップ部12天面に
塗料Aをスクリーン印刷機により塗布した後、この基体
10の塗膜を赤外線放射型コンベア炉により乾燥硬化さ
せ、厚みが10μm±2μmの透光性着色層15を得
た。この乾燥硬化の条件としては、炉内温度200°
C、炉内ワーク通過時間5分の条件を採用した。
【0045】次いで、透光性着色層15が形成された基
体10を室温が25°C〜35°Cに管理されたブース
内に搬入し、このブース内において上記塗料Bを塗装ロ
ボット(AMS100856PR、トキコ(株)製商品
名)により基体10の表面に塗布した後、この基体10
の塗膜を炉内温度200°C、通過時間5分の条件で赤
外線放射型コンベアにより乾燥させて遮光性着色層16
を得た。この遮光性着色層16は、表面色の明度Lが1
0であり、また、キートップ部12天面部分の厚みが3
0μm±2μm、キートップ部12側面部分の厚みが5
μm±2μm、スカート部13側面の厚みが15μm±
2μmであった。
【0046】この後、上記塗料Cを用い、遮光性着色層
16と同様の条件でブース内において塗装ロボットによ
り塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させて加飾着色層19
を得た。この加飾着色層19は、表面色の明度Lが50
で、キートップ部12の天面部分の厚みが20μm±2
μm、キートップ部12側面部分の厚みが5μm±2μ
m、スカート部13側面の厚みが15μm±2μmであ
った。次に、Nd:YAGレーザーマーカー(20SL
−478U、日本電気(株)製商品名)を用い、Gの文
字を抜いてアルミ蒸着されたガラスマスクを介して15
ジュールのエネルギのレーザーを数パルス照射し、G文
字の表示部17を形成した。
【0047】上述のようにして製造された実施例1にか
かる押圧部材1は、表面色が明るい灰色であり、また、
G文字も明瞭に視認でき、さらに、照光時においても光
の漏れが無く、またさらに、良好なクリック感を得られ
た。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ベース部から複数のキートップ部が薄肉のスカート
部を介して表面側に膨出する透明あるいは半透明の基体
を透明シリコーンゴム組成物等で成形し、この基体の表
面全面にカーボンブラック等のレーザー吸収顔料が高い
割合で配合された塗料により明度Lが30以下の遮光性
着色層を20μm〜50μmの厚みに形成し、さらに、
この遮光性着色層の表面全面にレーザー吸収顔料の配合
割合が低い塗料により明度が30以上80以下の加飾着
色層を20μm〜50μmの厚みに形成し、これら加飾
着色層と遮光性着色層とをレーザー等により抜き加工し
て表示部を形成し、照光式スイッチ用押圧部材を得る。
このため、明瞭に視認でき、また、色彩豊かでデザイン
の自由度が高い表示部が高品質で効率よく得られ、ま
た、スイッチとして用いて照光した際の光の漏れを防止
でき、さらに、良好なクリック感も得られ、高い商品価
値の押圧部材が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の照光式押釦スイッチ用押圧部材の一
部を示す断面図である。
【図2】同押圧部材の全体斜視図である。
【図3】同押圧部材の製造工程における状態をアルファ
ベット順に示す断面図である。
【図4】同押圧部材の図3に続く製造工程における状態
をアルファベット順に示す断面図である。
【図5】この発明の照光式押釦スイッチ用押圧部材を回
路基板に組み込んだスイッチの一部を示す断面図であ
る。
【図6】この発明の別の形態の照光式押釦スイッチ用押
圧部材を回路基板と組み込んだスイッチの一部を示す断
面図である。
【図7】この発明のさらに別の形態の照光式押釦スイッ
チ用押圧部材の一部を示す断面図である。
【図8】従来の照光式押釦スイッチ用押圧部材の製造工
程における中間物をアルファベット順に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 照光式押釦スイッチ用押圧部材 10 基体 11 ベース部 12 キートップ部 13 スカート部 15 透光性着色層 16 遮光性着色層 17 表示部 18 可動接点 19 加飾着色層 20 スクリーン印刷機 71 透明保護層 72 透明緩衝層 P 回路基板 Pa 固定接点 Pb 発光ダイオード(発光体) S 照光式押釦スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側にキートップ部が突出形成された
    透光性の基体と、該基体の表面全面に形成され、明度L
    が30以下で厚みが20μm以上50μm以下の遮光性
    着色層と、該遮光性着色層上に積層形成され、明度Lが
    30〜80で該透光性着色層と色調が異なり、厚みが2
    0μm以上50μm以下の加飾着色層と、該加飾着色層
    および前記遮光性着色層を貫通した断面文字・記号形状
    の貫通穴からなる表示部とを備え、前記遮光性着色層と
    前記加飾着色層の厚みの合計が95μm以下であること
    を特徴とする照光式押釦スイッチ用押圧部材。
  2. 【請求項2】 前記基体の少なくともキートップ部天面
    の一部に1層あるいは複数層の透光性着色層を3μm〜
    30μmの厚みに設け、該透光性着色層上に前記遮光性
    着色層を積層して設けた請求項1に記載の照光式押釦ス
    イッチ用押圧部材。
  3. 【請求項3】 透明または半透明材料で表面にキートッ
    プ部が突出する基体を成形する第1の工程と、 該基体の表面全面に遮光性着色塗料を塗布し、明度Lが
    30以下で厚みが20μm〜50μmの遮光性着色層を
    形成する第2の工程と、 前記遮光性着色層上に前記遮光性着色塗料と異なる色調
    の着色塗料を塗布し、明度Lが30以上60以下で厚み
    が20μm〜50μmの加飾着色層を形成する第3の工
    程と、 所定の部位にレーザを照射し、前記遮光性着色層と前記
    加飾着色層を文字・記号形状に抜き加工して表示部を形
    成する第4の工程と、を備えることを特徴とする照光式
    押釦スイッチ用押圧部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の工程が0.4〜0.6ポイズ
    の粘度の遮光性着色塗料を用いてスプレー塗装で前記遮
    光性着色層を形成し、前記第3の工程が0.4〜0.6
    ポイズの粘度の着色塗料を用いてスプレー塗装で加飾着
    色層を形成する請求項3に記載の照光式押釦スイッチ用
    押圧部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程の後で前記第2の工程の
    前に、100〜700ポイズの粘度の透光性着色塗料を
    用いて前記キートップ部天面の少なくとも一部にスクリ
    ーン印刷により厚みが3μm〜30μmの透光性着色層
    を形成する工程を備える請求項3または請求項4に記載
    の照光式押釦スイッチ用押圧部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 ベース部から薄肉のスカート部を介して
    キートップ部が表側に突出した基体の表面に、明度Lが
    30以下で厚みが20μm〜50μmの遮光性着色層
    と、該遮光性着色層と色調が異なり明度Lが30以上6
    0以下で厚みが20μm〜50μmの加飾着色層とを含
    む複数の層を前記遮光性着色層を前記基体側に位置させ
    て積層形成するとともに、前記加飾着色層と前記遮光性
    着色層を文字・記号形状にレーザー照射で抜き加工して
    押圧部材を構成し、該押圧部材を発光体と固定接点が設
    けられた回路基板に組み合わせ、前記ベース部を前記発
    光体に、前記可動接点を前記固定接点に対面させたこと
    を特徴とする照光式押釦スイッチ。
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