JPH11162284A - 押釦スイッチおよび押釦スイッチ用カバー部材 - Google Patents

押釦スイッチおよび押釦スイッチ用カバー部材

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JPH11162284A
JPH11162284A JP34201597A JP34201597A JPH11162284A JP H11162284 A JPH11162284 A JP H11162284A JP 34201597 A JP34201597 A JP 34201597A JP 34201597 A JP34201597 A JP 34201597A JP H11162284 A JPH11162284 A JP H11162284A
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light
button switch
push button
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JP34201597A
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Mikio Kiyozawa
幹男 清澤
Sadao Nakano
禎夫 中野
Kinji Kuroiwa
欣治 黒岩
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観色彩の選択の自由度が高く、優れた意匠
が達成できる押釦スイッチおよび押釦スイッチ用カバー
部材を提供する。 【解決手段】 回路基板10への支承部であるベース部
41に複数のキートップ部43が薄肉のスカート部42
により連続する基体40を透光性のゴム組成物でで成形
し、基体40のキートップ部43天面に透光性インクを
用いてスクリーン印刷で透光性着色層44を形成し、さ
らに、二酸化チタン、Mn−Znフェライトおよび有彩
色顔料が配合された塗料を用いスプレー塗装等で基体4
0の表面全面に遮光性加飾層45を形成し、キートップ
部43天面の遮光性加飾層45上に透光性接着剤48で
キートップ板47を固着した後、キートップ板47表面
側からレーザー光を照射して遮光性加飾層45を文字等
の形状に除去し、キートップ板47裏面側に文字等の表
示部46を形成してカバー部材30を得る。そして、こ
のカバー部材30を回路基板10に組み付けて押釦スイ
ッチを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信機器
等のデータ入力装置やパーソナルコンピュータのキーボ
ード等に代表される押釦スイッチ、および、押釦スイッ
チに部品として用いられるカバー部材に係り、詳しく
は、外観色彩に大きな自由度が得られる押釦スイッチと
カバー部材に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した携帯電話機等の移動体通信機器
のデータ入力装置(押釦スイッチ)にあっては、支承部
に複数の可動部が変位可能に連続する基体をシリコーン
ゴム等のゴム組成物で成形し、この基体の表面全面にカ
ーボンブラックが配合された塗料等で遮光性着色層を積
層形成した後に、可動部上の遮光性着色層にレーザー光
の照射により文字や記号等の表示部を形成し、この可動
部をキートップとして、あるいは、可動部上にキートッ
プを固着してカバー部材を構成し、このカバー部材を回
路基板に組み付けて構成される。
【0003】このような押釦スイッチは、一般に、回路
基板にLED等の発光体を設け、この発光体によりキー
トップを照射する照光式に構成される。そして、この押
釦スイッチは、機器のケーシング内にケーシング外へキ
ートップを突出させて組み込まれ、キートップの押圧操
作により可動部の裏面の可動接点が回路基板の固定接点
に接触して回路を開閉する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
押釦スイッチは、キートップ(可動部)の遮光性着色層
がケーシング外へ露呈し、遮光性着色層の色彩が機器の
意匠に大きな影響を及ぼすため、遮光性着色層を有彩色
等の色彩に構成することが望まれる。しかしながら、遮
光性着色層は、レーザー光の照射により表示部を形成す
ることから、カーボンブラック等の黒色系塗料を多量に
含む塗料等で形成され、その色彩も黒色や灰色に限定さ
れ、色彩の選択の自由度に乏しいという問題があった。
この発明は、上記問題に鑑みなされたもので、表面の色
彩に大きな自由度が得られる押釦スイッチ、および、押
釦スイッチ用カバー部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、透光性樹脂からなるキー
トップに遮光性加飾層を設け、該遮光性加飾層をレーザ
ー光の照射により文字、記号あるいは図形形状に除去し
て表示部を形成する押釦スイッチにおいて、前記遮光性
加飾層を、レーザー光の吸収性に優れ、黒色以外の色彩
の電磁波吸収粉体と、有彩色の着色顔料とを含有する組
成物で構成した。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、支承部お
よび該支承部に変位可能に連続する可動部を有する基体
を透光性のゴム組成物で成形し、該基体の表面に遮光性
加飾層を設け、前記可動部に位置する遮光性加飾層をレ
ーザー光の照射により文字、記号あるいは図形形状に除
去して表示部を形成する押釦スイッチ用カバー部材にお
いて、前記遮光性加飾層を、レーザー光の吸収性に優
れ、黒色以外の色彩の電磁波吸収粉体と、有彩色の着色
顔料とを含有する組成物で構成した
【0007】そして、この発明にかかる押釦スイッチお
よび押釦スイッチ用カバー部材は、前記組成物が、主剤
となる樹脂バインダ100重量部に対して、前記電磁波
吸収粉体を0.01〜2.00重量部、前記有彩色顔料
を5〜40重量部含有する態様(請求項3)に、また、
前記組成物が主剤となる樹脂バインダ100重量部に対
して白色顔料を5〜40重量部含む態様(請求項4)
に、さらに、前記電磁波吸収粉体が平均粒径がレーザー
光の波長以下のMn −Znフェライト、ZnO、Fe23
フェライトの粉体の1種または複数種を混合してなる態
様(請求項5)に構成することができる。
【0008】押釦スイッチは、回路基板とカバー部材
(キートップ)等を主要な要素として構成され、設けら
れる機器、例えば、携帯電話機やキーボード等のケーシ
ング内に収容される。回路基板には、固定接点や周知の
回路素子やLED等の発光体等が設けられる。ケーシン
グは、データ入力用のキー(キートップ)と同数の穴を
有するもの等が用いられ、これらの穴にキートップが突
出する。
【0009】基体は、支承部に連続してキートップと同
数の可動部を変位可能に備え、直接、あるいは、皿バネ
的な弾性変形特性を有するドーム部が形成されたクリッ
ク板を介して回路基板に組み付けられる。この基体(カ
バー部材)は、クリック板を介して回路基板に組み付け
られる場合は可動部の裏面に押圧部が一体に、また、回
路基板に直接に組み付けられる場合は回路基板の固定接
点と接触可能な可動接点が導電性ゴム等で形成される。
この基体は、支承部が回路基板への支持部として機能
し、可動部にキートップが固着、あるいは、可動部をキ
ートップとして構成される。
【0010】また、基体は、ウレタンゴム、アクリルゴ
ム、ブチルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、エ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合(EPDM)等
の合成ゴムや天然ゴム、熱構成エラストマ、ポリエステ
ル系若しくはウレタン系の熱可塑性エラストマ等の透光
性のゴム弾性体(組成物)を用いて、圧縮成形や射出成
形等で成形される。
【0011】基体は、表面全面に遮光性加飾層のみか、
透光性着色層と遮光性加飾層との2層が積層されて、あ
るいは、透光性着色層、遮光性着色層および遮光性加飾
層の3層が積層されて設けられ、可動部上にキートップ
が固着、あるいは、可動部をキートップとして成形され
る。遮光性加飾層は、電磁波吸収粉体および有彩色顔料
が配合された塗料やインク(組成物)を用いて塗装やコ
ータあるいは印刷等で5μm〜30μmの厚みに、望ま
しくは、10μm〜20μmの厚みに形成される。
【0012】遮光性加飾層の作成に用いる組成物は、ビ
ヒクルに電磁波吸収粉体と有彩色顔料を、さらに、必要
に応じて色彩に影響を及ぼさない程度の微量のカーボン
を添加したもの、望ましくは、バインダ樹脂100重量
部に対して、電磁波吸収粉体を0.01重量部〜2.0
0重量部程度、有彩色顔料を5重量部〜40重量部程度
配合したもの、さらに、酸化チタン粉体(白色顔料)を
5重量部〜40重量部程度配合したものが用いられる。
電磁波吸収粉体は、配合割合の下限値がレーザー加工性
の観点から、上限値が塗料やインクとしての適正維持の
観点から定められる。有彩色顔料は、配合割合が所望の
色彩を発現できる範囲で、かつ、インクや塗料としての
適正を保持できる範囲として定められる。
【0013】電磁波吸収粉体は、平均粒径がレーザー光
の波長以下で黒色以外の色彩の高誘電材料、フェライト
材料、金属酸化材料の粉末等が用いられ、高誘電材料粉
末としてはBaTiO3 、SbSi、KH2 PO4
が、フェライト材料としてはMn−Znフェライト、Z
nO、Fe2 3 フェライトの粉末等が、金属酸化材料と
してはAl2 3 、MgO、SiO2 等が例示される
が、より好ましくは、白色系のもの、また、平均粒径が
レーザー光の波長の1/3〜1/2のものが用いられ
る。有彩色顔料は、周知の有彩色顔料や光輝性顔料等、
望ましくは、耐熱性に優れた無機系のものが用いられ
る。
【0014】透光性着色層は、少なくともキートップの
天面と対応する部分(可動部)に遮光性加飾層(遮光性
着色層)と積層して形成される。この透光性着色層は、
有彩色の顔料が配合された透光性のインクや塗料を用い
て、印刷や塗装により5μm〜20μm程度の厚みに形
成される。遮光性着色層は、必要に応じて、例えば、遮
光性加飾層の厚みを薄くした場合には遮光性加飾層の裏
側に、例えば、遮光性加飾層、遮光性着色層、透光性着
色層の順に、遮光性着色層を設けると、より遮光性が確
保できる。この遮光性着色層は、カーボンブラック等の
電磁波吸収性と遮光性に優れた富む粉体が配合されたイ
ンキや塗料を用いて印刷や塗装等により形成される。
【0015】キートップは、透光性の樹脂、望ましく
は、硬質の熱硬化性樹脂を用いて、板状、柱状あるいは
キャップ状等に形成され、押釦スイッチとして完成した
状態ではケーシングから押圧操作可能に突出する。この
キートップは、遮光性加飾層を固着した後に該遮光性加
飾層上に接着剤等で固着、あるいは、基体の成形時に基
体の成形金型に装着して基体と一体に固着される。
【0016】レーザーは、YAG、アルゴンやルビー、
エキシマ等の周知のレーザーが用いられ、また、そのエ
ネルギも遮光性加飾層の組成や厚み等に応じて適宜選択
される。そして、表示部の形成に際しては、キートップ
を固着した後あるいは前において、レーザーを走査しつ
つレーザー光を照射し、あるいは、マスク等を介してレ
ーザー光を照射し、遮光性加飾層(および遮光性着色
層)を文字、記号あるいは図形等の形状に除去する。
【0017】
【作用】この発明は、外部に露呈する遮光性加飾層を黒
色以外の色彩の電磁波吸収粉体および有彩色顔料が配合
された組成物で構成するため、この遮光性加飾層を有彩
色あるいは白色にでき、色彩の選択に大きな自由度が得
られる。そして、この遮光性加飾層は、レーザー光を照
射することで除去でき、レーザー光の照射により表示部
を形成できる。
【0018】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図3はこの発明の一の実施の
形態を示し、図1が同押釦スイッチの一部を拡大した模
式断面図、図2が同押釦スイッチに用いるカバー部材の
一部を拡大した模式断面図、図3が同カバー部材の製造
工程の概要をアルファベット順に示す模式図である。
【0019】先ず、図1を参照して完成した押釦スイッ
チを説明する。図1は押釦スイッチ用カバー部材を機器
に組み付けた状態を示し、図中、5は携帯電話機等の機
器のケーシング、10は回路基板、20はクリック板、
30はカバー部材である。周知のように、ケーシング5
は、ABS等の樹脂からなり、後述するキートップ部が
貫通する複数の穴5aを有する。回路基板10は、エポ
キシ樹脂等からなり、表面に固定接点11とLED等の
発光体12を有する。クリック板20は、皿バネ的な弾
性変形特性を有する複数のドーム部21がカバー部材3
0の後述するキートップ部に対応して表面側に膨出形成
され、ドーム部21の裏面に可動接点22が設けられ
る。このクリック板20は、ドーム部21の表面頂部に
カバー部材30の押圧部が当接し、押圧部による押圧で
ドーム部21が変形して可動接点22が固定接点11と
接触する。
【0020】カバー部材30は、図2に詳示するよう
に、回路基板10へ支持されるベース部41に複数のキ
ートップ部(可動部)43がそれぞれ薄肉のスカート部
42を介して連続する透光性の基体40を有し、基体4
0のキートップ部43にそれぞれキートップ板47が固
着される。この基体40は、透光性のシリコーンゴム組
成物を用いて圧縮成形や射出成形等により成形され、キ
ートップ部43天面に透光性着色層44が、この透光性
着色層44上を含む表面全面41に遮光性加飾層45が
形成される。なお、43aはキートップ部43の裏面に
形成された押圧部であり、クリック板20のドーム部2
1を押圧する。
【0021】透光性着色層44は、有彩色の顔料が配合
された透光性着色インクを用い、スクリーン印刷等によ
り所定の厚みに形成される。遮光性加飾層45は、酸化
チタン、電磁波吸収粉体および有彩色顔料が配合された
塗料を用い、スプレー印刷等により所定の厚み、所定の
色彩に形成される。この遮光性加飾層45は、キートッ
プ部43の天面上の部分がレーザー光により文字や記号
等の形状に除去されて表示部46が形成される。キート
ップ板47は、透光性の熱硬化性樹脂板(フィルム)か
らなり、キートップ部43の天面に透光性接着剤48等
を用いて接着固定される。
【0022】次に、上述したカバー部材30の製造方法
を図3を参照して説明する。先ず、図3aに示すよう
に、透光性のシリコーンゴム組成物を用いて圧縮成形や
射出成形等により基体40を成形する。前述したよう
に、基体40は、ベース部41、複数のキートップ部4
3およびキートップ部43をそれぞれ変位可能にベース
部41に連続する薄肉のスカート部42を一体に有す
る。
【0023】続いて、図3bに示すように、基体40を
位置決め治具59等により所定位置に固定し、透光性着
色インクを用いてスクリーン印刷機51により基体40
のキートップ部43天面上に透光性着色層44を所定の
厚みに形成する。すなわち、枠52に張設されたスクリ
ーン53上をスキージ54を摺動させ、透光性着色層4
4を形成する。そして、透光性着色層44が乾燥硬化し
た後に、図3cに示すように、基体40の表面全面にス
プレー塗装機88等で遮光性加飾層45を形成する。
【0024】ここで、遮光性加飾層45の形成には、バ
インダ100重量部に対して酸化チタンが 重量部程
度、平均粒径がレーザー光の波長以下のMn−Znフェ
ライトの粉末が0.05重量部程度、有彩色の顔料が2
0重量部程度添加された塗料を用いるため、遮光性加飾
層45を所望の色彩に形成でき、また、後の表示部46
の形成もレーザー光の照射で容易に行える。
【0025】次に、図3dに示すように、基体40のキ
ートップ部43の遮光性加飾層45上に透光性の接着剤
48をスクリーン印刷等により塗布し、この接着剤48
によりキートップ板47を固着する。そして、この接着
剤48が硬化した後に、図3eに示すように、レーザー
71からマスク72を介してレーザー光をキートップ板
47に照射し、レーザー光により遮光性加飾層45のみ
を文字等の形状に除去して表示部46を形成する。
【0026】なお、上述したレーザー光の照射による表
示部46の形成は、基体40のキートップ部43にキー
トップ板47を固着する前に行うことも可能である。す
なわち、キートップ部43の天面上の遮光性加飾層45
にレーザー光を照射して文字等の表示部46を形成した
後、この表示部46上に透光性接着剤48でキートップ
板47を固着することも可能である。
【0027】そして、上述の表示部46の形成とキート
ップ板47の固着によりカバー部材30が完成し、この
カバー部材30を回路基板10に組み付けて押釦スイッ
チが完成する。この押釦スイッチは携帯電話等の機器の
ケーシング内に設けられ、データ入力装置として用いら
れる。
【0028】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限らず、図4に示すような態様の押釦スイッチにも達成
することができる。すなわち、図4aに示す押釦スイッ
チは、基体40のキートップ部43天面に透光性着色層
44を形成した後、基体40の表面全面に遮光性着色層
91を形成し、この遮光性着色層91上に遮光性加飾層
45を形成した後にキートップ板47を接着し、遮光性
着色層91と遮光性加飾層45をキートップ板47上よ
りレーザー光により除去して表示部46を形成する。遮
光性着色層91はカーボンブラック等の電磁波吸収性と
光隠蔽性に優れた粉体を比較的高い割合で配合した塗料
を用いてスプレー塗装で形成され、遮光性加飾層45は
前述した実施の形態と同様に酸化チタン、電磁波吸収粉
体および有彩色顔料が配合された塗料等を用いて形成さ
れる。
【0029】また、図4bに示す押釦スイッチ用カバー
部材は、ベース部41に薄肉の可動部49が連続形成さ
れた基体40を用い、基体40の可動部49上に接着剤
48で透光性硬質熱硬化性樹脂のキートップ92を固着
し、この後に、基体40およびキートップ92の全面に
遮光性加飾層45を形成し、キートップ92天面の遮光
性加飾層45にレーザー光を照射して表示部46を形成
する。
【0030】さらに、図4cに示す押釦スイッチ用カバ
ー部材は、図4bと同様の基体40を用い、基体40の
可動部49上に透光性着色層44を形成し、さらに、こ
の透光性着色層44上を含む基体40の表面全面に遮光
性加飾層45を形成し、可動部49上の遮光性加飾層4
5上に透光性接着剤48で硬質樹脂のキートップ92を
固着し、この後に、キートップ92天面上からレーザー
光を照射してキートップ92裏面側の遮光性加飾層45
を文字等の形状に除去して表示部46を形成する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、表面に色彩が現れる遮光性加飾層をレーザー光の吸
収性に優れた電磁波吸収粉体と、有彩色顔料とが配合さ
れた塗料やインク等を用いて塗装や印刷等により形成す
るため、遮光性加飾層の色彩を任意に選択でき、また、
後の文字等の形成をレーザー光の照射により行うことが
でき、意匠的に優れた押釦スイッチを容易に製作できる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかる押釦スイッ
チ用カバー部材を組み込んだ状態の模式断面図である。
【図2】同押釦スイッチ用カバー部材の一部拡大模式断
面図である。
【図3】同押釦スイッチ用カバー部材の製造工程の概要
をアルファベット順に示す模式断面図である。
【図4】a,b,cがそれぞれ同押釦スイッチ用カバー
部材の他の態様を示す一部拡大模式平面図である。
【符号の説明】
5 ケーシング 10 回路基板 12 LED(発光体) 20 クリック板 21 ドーム部 30 カバー部材 40 基体 41 ベース部(支承部) 42 スカート部 43 キートップ部(可動部) 44 透光性着色層 45 遮光性加飾層 46 表示部 47 キートップ板 48 接着剤 49 可動部 51 スクリーン印刷機 71 レーザー 72 マスク 91 遮光性着色層 92 キートップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性樹脂からなるキートップに遮光性
    加飾層を設け、該遮光性加飾層をレーザー光の照射によ
    り文字、記号あるいは図形形状に除去して表示部を形成
    する押釦スイッチにおいて、 前記遮光性加飾層を、レーザー光の吸収性に優れ、黒色
    以外の色彩の電磁波吸収粉体と、有彩色の着色顔料とを
    含有する組成物で構成したことを特徴とする押釦スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 支承部および該支承部に変位可能に連続
    する可動部を有する基体を透光性のゴム組成物で成形
    し、該基体の表面に遮光性加飾層を設け、前記可動部表
    面に位置する遮光性加飾層をレーザー光の照射により文
    字、記号あるいは図形形状に除去して表示部を形成する
    押釦スイッチ用カバー部材において、 前記遮光性加飾層を、レーザー光の吸収性に優れ、黒色
    以外の色彩の電磁波吸収粉体と、有彩色の着色顔料とを
    含有する組成物で構成したことを特徴とする押釦スイッ
    チ用カバー部材。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、主剤となる樹脂バインダ
    100重量部に対して、前記電磁波吸収粉体を0.01
    〜2.00重量部、前記有彩色顔料を5〜40重量部含
    有する請求項1に記載の押釦スイッチまたは請求項2に
    記載の押釦スイッチ用カバー部材。
  4. 【請求項4】 前記組成物が主剤となる樹脂バインダ1
    00重量部に対して白色顔料を5〜40重量部含む請求
    項1若しくは請求項3に記載の押釦スイッチまたは請求
    項2若しくは請求項3に記載の押釦スイッチ用カバー部
    材。
  5. 【請求項5】 前記電磁波吸収粉体が平均粒径がレーザ
    ー光の波長以下のMn −Zn フェライト、ZnO、Fe2
    3フェライトの粉体の1種または複数種を混合してな
    ることを特徴とする請求項1、請求項3若しくは請求項
    4に記載の押釦スイッチまたは請求項2、請求項3若し
    くは請求項4に記載の押釦スイッチ用カバー部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107821A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Calsonic Kansei Corp 操作スイッチ
CN102087928A (zh) * 2009-12-03 2011-06-08 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 按键单元

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