JP2003242853A - 押釦スイッチ用部材及びその製造方法 - Google Patents

押釦スイッチ用部材及びその製造方法

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JP2003242853A
JP2003242853A JP2002040349A JP2002040349A JP2003242853A JP 2003242853 A JP2003242853 A JP 2003242853A JP 2002040349 A JP2002040349 A JP 2002040349A JP 2002040349 A JP2002040349 A JP 2002040349A JP 2003242853 A JP2003242853 A JP 2003242853A
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light
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JP2002040349A
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Mikio Kiyozawa
幹男 清澤
Sadao Nakano
禎夫 中野
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キートップ部材の天面に文字、符号等の表示
部パターンが形成してあるメタリック調押釦スイッチ用
部材を簡単な構成で実現することで、製作が容易で安価
な押釦スイッチ用部材とその製造方法を提供する。 【解決手段】 合成樹脂からなるキートップ部材1の底
面を除く外表面にアルミ粉が配合された塗料で形成され
た遮光性を有するメタリック色調層4を有し、該メタリ
ック色調層4のキートップ部材1の天面2に対応する箇
所には、レーザーを照射することによって形成された透
光性の文字や符号等の表示部パターン6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機、自
動車電話機等の移動体通信機器、電子手帳、計測機器
類、リモコン等の押釦スイッチに使用される押釦スイッ
チ用部材及びその製造方法に関するものであり、より詳
しくは、キートップ部材の天面に文字、符号等の表示部
を形成した文字照光式の押釦スイッチ用部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯電話機等の移動体通信機
器、電子手帳、計測機器類、リモコン等の押釦スイッチ
においては、複数のキートップが配列された押釦スイッ
チ用カバー部材が、機器ケース内に収納された回路基板
に組み込まれて回路をON−OFFするスイッチ機能を
果たす押釦スイッチとして構成されている。そして、そ
の中でも近年はこの押釦スイッチ用カバー部材として、
押釦スイッチが確実に押されたか否かを確認するため
に、又暗い場所での操作性を向上するために、表示部に
透光性塗料の印刷を施してその背面から光源を当てるこ
とで表示部全体を照光するいわゆる照光式のものが増加
している。
【0003】また、キートップの文字、符号等の表示部
パターンを除いた部分を遮光性材料で覆い、表示部パタ
ーンのみを照光するいわゆる文字照光式のものも好まれ
てきている。さらに、より嗜好の多様化が進んできてい
る現在では、メタリック調のキートップが要望されるよ
うになってきている。
【0004】そこで、これらの要望に応え得る文字照光
式のメタリック調押釦スイッチ用部材としては、図3に
示したように、透明な押釦スイッチ用のキートップ部材
31と、このキートップ部材31の天面32に設けた透
光性着色層33と、この透光性着色層33の一部(文字
や符号等の表示部パターンを除く)の表面と底面を除い
たその他のキートップ部材31の外表面とを覆う黒色の
遮光層34と、この遮光層34の上にメタリック調の色
彩を有するメタリック調被覆層35とを設け、その後、
メタリック調被覆層35の上からレーザーを照射して、
メタリック調被覆層35と遮光層34とを貫通し透光性
着色層33の表面に至る深さを有する文字や符号の輪郭
に合わせて型抜きされた表示部パターン36を形成した
押釦スイッチ用部材37がある。そして、この押釦スイ
ッチ用部材37の底面側には、ダイオード等の発光源
(図示せず)が基板38上に組み込まれている。
【0005】これにより、発光源から発せられた光は、
キートップ部材31、透光性着色層33を透過して表示
部パターン36から外部へ漏れることで、表示部パター
ン36が暗い場所で浮き上がって見え、目的とする特定
のキートップの存在が明瞭となり、暗い場所での操作性
を確保できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーザーによる型抜き加工は、メタリック調被覆層35
と遮光層34とを焼き切るものであって、多くの照射エ
ネルギーを必要とする。また、焼き切った時に生じる燃
えかすを陥没した型抜き部より除去してから表面保護層
39を形成しなければならず、この除去作業中に表示部
パターン36の輪郭を破損させてしまうおそれがあり、
破損した場合には不良品となってしまうといった問題が
あった。さらに、レーザー加工した後で、型抜き部を埋
めると共にメタリック調被覆層35の表面を覆うことの
できる透光性の表面保護層39を被覆する工程が必要で
あり、段取り替えが面倒であった。
【0007】この発明は、以上のような従来の文字照光
式のメタリック調押釦スイッチ用部材の問題点を解消し
ようとするもので、キートップ部材の天面に文字、符号
等の表示部パターンが形成してあるメタリック調押釦ス
イッチ用部材を簡単な構成で実現することで、製作が容
易で安価な押釦スイッチ用部材とその製造方法の提案を
課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、合成樹脂からなるキート
ップ部材を有する押釦スイッチ用部材であって、前記キ
ートップ部材の底面を除く外表面にアルミ粉が配合され
た塗料で形成された遮光性を有するメタリック色調層を
有し、該メタリック色調層の前記キートップ部材の天面
部に対応する箇所に、レーザーを照射して前記アルミ粉
を酸化させてなる透光性の文字や符号等の表示部パター
ンを有することを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記塗料に含まれるアルミ粉は、その
形状が略球形の場合には粒径が100μm以下、又は柱
状の場合には長辺の長さが80μm以下ものを体積比で
5〜30部含んでいることを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の構成に加えて、前記キートップ部材の天面とメ
タリック色調層の間に透光性を有する表示部着色層を設
けたことを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の製造方法の発明は、合成
樹脂からなるキートップ部材の天面に文字や符号等の表
示部パターンの色彩からなる透光性を有する塗料を塗布
し乾燥して表示部着色層を形成する工程と、該表示部着
色層の表面及び前記キートップ部材の底面を除く外表面
にアルミ粉が配合された遮光性を有する塗料を塗布し乾
燥してメタリック色調層を被覆する工程と、該メタリッ
ク色調層の前記キートップ部材の天面に対応する箇所に
レーザーを照射して前記アルミ粉を酸化させて透光性の
ある前記表示部パターンを形成する工程と、を有するこ
とを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。
【0013】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態1の要部縦断面
図である。
【0014】シリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリエス
テル、ポリエーテル等の熱硬化性又は熱可塑性エラスト
マーによって所定のキートップ形状に成形されたキート
ップ部材1の天面2に、文字や符号等の表示部パターン
の色彩からなる透光性を有する表示部着色層3が設けら
れている。さらに、この表示部着色層3の表面とキート
ップ部材1の底面を除くた外表面(天面及び外周表面)
には、アルミ粉が配合された塗料を塗布して遮光性を有
するメタリック色調層4を設け、その外側にはメタリッ
ク色調層4を保護する透光性を有する表面保護層5が設
けられている。
【0015】表示部着色層3は、光が透過する程度に淡
く着色されたものであればその色彩に限定はない。メタ
リック色調層4において、原材料である塗料に配合する
アルミ粉は、その形状が略球形の場合には粒径が100
μm以下、柱状の場合には長辺の長さが80μm以下の
ものを体積比で5〜30部含有させたものが、加工性、
遮光性及び外観の点から実用的なものが得られる。その
際のメタリック色調層4の厚みは、10〜35μmが適
当である。アルミ粉のの大きさがこの値より大きい場合
には、塗布ムラが発生し、外観上好ましくない結果とな
り、メタリック塗料として適当でない。また、表面保護
層5は、耐熱性確保の観点からウレタン系塗料を塗布し
乾燥して形成されるが、その厚みは15〜50μmが望
ましい。
【0016】そして、キートップ部材1の天面2に当た
る表面保護層5の外側から文字や符号等の表示部パター
ン6に沿ってレーザーを照射することで、レーザーが照
射されたメタリック色調層4のアルミ粉がレーザーの熱
エネルギーによって酸化され、その酸化された部分の光
の屈折率が変化して透明になる性質を利用し、所望の文
字や符号等の表示部パターン6を形成する。
【0017】この場合に使用するレーザーは、メタリッ
ク色調層4を焼き切るものではなく、そこに含まれてい
るアルミ粉を酸化させるだけの熱エネルギーがあればよ
いので、従来のレーザーによって焼き切る加工方法に比
べ、その照射エネルギーは約1/2の量(SSP=2
3.5、Q−switch=50KHz、電流5A、照
射時間15秒)でよい。
【0018】さらに、この発明に係る実施の形態1で
は、押釦スイッチ用部材7の形態が完成した後にレーザ
ーを照射してメタリック色調層4の一部を変質させて透
明な表示部パターン6を形成するものであるから、従来
のレーザー加工で遮光層やメタリック被覆層を焼き切っ
て表示部パターンを形成した後に表面保護層を設けてい
た場合に比べ、焼きかすを取り除く手間がいらないた
め、表示部パターンの輪郭を損傷することがなく、工程
の段取り替えの手間も必要ない。
【0019】また、レーザーによるメタリック色調層4
への損傷がほとんどないので、外観品質よりも低コスト
指向の強い顧客向けには、表面保護層5を設けない低コ
スト品を供給することも考えられる。
【0020】[発明の実施の形態2]図2は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態2の要部縦断面
図である。
【0021】この発明に係る実施の形態2では、ポリカ
ーボネート、アクリル、ABS等の熱可塑性樹脂によっ
て所定のキートップ形状に成形されたキートップ部材1
の天面2に、文字や符号等の表示部パターンの色彩から
なる透光性を有する表示部色層3が設けられている。さ
らに、この表示部色層3の表面とキートップ部材1の底
面を除く天面及び外周表面には、アルミ粉が配合された
塗料を塗布して遮光性を有するメタリック色調層4を設
け、その外側にはメタリック色調層4を保護する透光性
を有する表面保護層5が設けられている。
【0022】他方、シート状のシリコーンエラストマー
の裏面に基板38上に設けた接点部(図示せず)を押圧
するための押圧凸部8を設けたカバー基材9を用意し、
このカバー基材9の表面の押圧凸部8に対応する位置に
キートップ部材1の中心がくるようにして、カバー基材
9とキートップ部材1とを接着剤10で固定すること
で、押釦スイッチ用部材7を完成させている。
【0023】その他の構成は、実施の形態1と同様であ
り、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0024】実施の形態2にあっては、指に触れるキー
トップの芯材(キートップ成形体1)に硬質材料を使用
することができるので、操作時の硬い感触が望まれる場
合に適する。
【0025】[実施例1]実施例1として、実施の形態
1に対応する以下のようなものを作製した。
【0026】シリコーンコンパウンドKE9610−U
(信越化学工業(株)製)に架橋剤C8−B(信越化学
工業(株)製)を一部添加して、2本ロールにて混練
し、これを所定のキートップ形状を有した金型上に置
き、成形温度175℃、成形時間3分、成形圧力200
kg/cmの条件下で圧縮成形を行い、シリコーンゴ
ムシートに複数のキートップ部材1が突出したキートッ
プ付き成形体Sを得た。
【0027】次に、このキートップ部材1の天面2にシ
リコーンインキ(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製)であるPRK(シリコーンインキ)を使用し
てスクリーン印刷を行い、180℃、1時間で乾燥・硬
化処理を行って表示部着色層3を形成した。その後、ア
ルミ粉を配合した4000EA(十条ケミカル(株)
製)100重量部に対してシリコーン系接着剤TSE3
221(GE東芝シリコーン(株)製)を30重量部添
加・撹拌し、溶剤であるトルエンを300重量部添加し
てメタリック色調塗料を製作した。このメタリック色調
塗料をスプレーガンを用いて、キートップ付き成形体S
の外表面に均一に塗布し200℃、1時間の乾燥・硬化
処理を行ってメタリック色調層4を形成した。
【0028】最後に、メタリック色調層4の表面を保護
するために、ポリウレタン系塗料(ポリエステルポリオ
ール(HAULAC、EXP−7725S(大日本イン
キ化学工業(株))100重量部+イソシアネート(H
AULAC、EXP−7725K(大日本インキ化学工
業(株))3重量部))からなる透光性を有する表面保
護層5を被覆して表示部パターンの加工前の1次製品を
完成した。
【0029】次に、この1次製品のメタリック色調層4
の上からYAGレーザー:MY−9500((株)キー
エンス製)を用いて、SSP=23.5、Q−swit
ch=50KHz、電流5A、照射時間15秒の条件下
でキートップ部材1の天面2に対応する表面保護層5の
外側からレーザーを照射して文字や記号等の表示部パタ
ーン6を形成した。これにより、レーザーが照射された
メタリック色調層4の一部の表示部パターン6の部分が
透明になり、その下の表示部着色層3の色が透けて見え
る押釦スイッチ用部材7が完成した。
【0030】この押釦スイッチ用部材7の裏側(キート
ップ付き成形体S側)から光を当てキートップ部材1の
天面2側から観察したところ、シリコーンゴム、表示部
着色層3、表示パターン部6と光が透過し表示部パター
ン6が表示部着色層3の色に浮き上がって見えた。ま
た、表示部パターン6を含むキートップ付き成形体Sの
断面を観察したところ、レーザーを照射した部分は従来
のレーザー加工のように照射した部分が燃焼して削り取
られるのではなく、表面に肉眼では確認できない程度の
僅かな陥没があるもののレーザーを照射した部分のメタ
リック色調層4が透明になっているのが確認できた。ち
なみに、この透明に変化した部分の光の屈折率を測定し
たところ、1.31という値を得た。また、加工面の輪
郭は従来のレーザー加工の場合に比較して非常に鋭利で
あり、表示部パターン6が明確に認識できるものとなっ
ていた。
【0031】また、完成した押釦スイッチ用部材7の主
たる構成はシリコーンゴムであるにも拘わらず、外観は
十分なメタリック感を与えるものであることも確認でき
た。
【0032】メタリック色調層4を形成するに使用する
アルミペーストについては、4000EA、2173、
2173EA(十条ケミカル(株)製)、SCR−SP
セイカビーム(大日精化工業(株)製)、2500G
((株)セイコーアドバンス製)等多くのものを使用し
た試験を行ったが、加工性、遮光性及び外観の点から配
合されているアルミ粉は略球形の場合には粒径が100
μm以下、柱状の場合には長辺の長さが80μm以下が
良好であった。この値を超える場合には、塗布ムラが発
生し、外観上好ましくない結果となり、メタリック塗料
として適当でない。
【0033】また、従来のレーザー加工の場合には同等
品を製作するのに25〜30秒要していたが、今回の透
明化のためのレーザー加工は15秒と極端に短い時間で
完了した。
【0034】[実施例2]実施例2として、実施の形態
2に対応する以下のようなものを作製した。
【0035】射出成形加工されたポリカーボネート製キ
ートップ部材1の天面2にMP−4((株)セイコーア
ドバンス製)のインキを使用してスクリーン印刷を行
い、180℃、1時間で乾燥・硬化処理を行って表示部
着色層3を形成した。その後、MP−4、100重量部
に対してアルミペースト2500G((株)セイコーア
ドバンス製)を25重量部添加・撹拌し、溶剤であるト
ルエンにて8倍に希釈してメタリック色調塗料を製作し
た。このメタリック色調塗料をスプレーガンを用いて、
キートップ付き成形体の外表面に均一に塗布し200
℃、30分の乾燥・硬化処理を行ってメタリック色調層
4を形成した。
【0036】最後に、メタリック色調層4の表面を保護
するために、ポリウレタン系塗料(ポリエステルポリオ
ール(HAULAC、EXP−7725S(大日本イン
キ化学工業(株))100重量部+イソシアネート(H
AULAC、EXP−7725K(大日本インキ化学工
業(株))3重量部))からなる透光性を有する表面保
護層5を被覆して表示部パターンの加工前の1次製品を
完成した。
【0037】次に、この1次製品のメタリック色調層4
の上からYAGレーザー:MY−9500((株)キー
エンス製)を用いて、SSP=22.5、Q−swit
ch=20KHz、電流3.5A、照射時間8秒の条件
下でキートップ部材1の天面2に対応する表面保護層5
の外側からレーザーを照射して文字や記号等の表示部パ
ターン6を形成した。これにより、レーザーが照射され
たメタリック色調層4の一部の表示部パターン6の部分
が透明になり、その下の表示部着色層3の色が透けて見
える押釦スイッチ用部材7が完成した。
【0038】この押釦スイッチ用部材7の裏側(キート
ップ付き成形体S側)から光を当てキートップ部材1の
天面2側から観察したところ、キートップ付き成形体
S、表示部着色層3、表示パターン部6と光が透過し表
示部パターン6が表示部着色層3の色に浮き上がって見
えた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、合成樹脂からなるキートップ部材を有す
る押釦スイッチ用部材であって、前記キートップ部材の
底面を除く外表面にアルミ粉が配合された塗料で形成さ
れた遮光性を有するメタリック色調層を有し、該メタリ
ック色調層の前記キートップ部材の天面部に対応する箇
所に、レーザーを照射して前記アルミ粉を酸化させてな
る透光性の文字や符号等の表示部パターンを有するの
で、短時間のレーザ照射によりメタリック色調層の一部
のアルミ粉が酸化して透明な表示部パターンが形成で
き、キートップ部の背面から光源を当てることで表示部
パターンが浮き上がって見えるようになるため、製作が
容易で安価な文字照光式のメタリック調押釦スイッチ用
部材が提供できる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、塗料に含
まれるアルミ粉は、その形状が略球形の場合には粒径が
100μm以下、又は柱状の場合には長辺の長さが80
μm以下ものを体積比で5〜30部含んでいるので、メ
タリック色調層が十分な遮光性を確保することができる
から、請求項1の効果の記載に加えて、遮光性の品質の
よりよい押釦スイッチ用部材が得られる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、キートッ
プ部材の天面とメタリック色調層の間に透光性を有する
表示部着色層を設けたので、表示部パターンから色彩の
ついた光が放たれることになり、請求項1又は2に記載
の効果に加えて、より表示部パターンが明瞭に確認でき
る押釦スイッチ用部材が得られる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、合成樹脂
からなるキートップ部材の天面に文字や符号等の表示部
パターンの色彩からなる透光性を有する塗料を塗布し乾
燥して表示部着色層を形成する工程と、該表示部着色層
の表面及びキートップ部材の底面を除く外表面にアルミ
粉が配合された遮光性を有する塗料を塗布し乾燥してメ
タリック色調層を被覆する工程と、該メタリック色調層
のキートップ部材の天面に対応する箇所にレーザーを照
射してアルミ粉を酸化させて透光性のある表示部パター
ンを形成する工程とを有するので、表示部パターンの輪
郭を損傷することがなく、工程の段取り替えの手間も必
要とせずに、文字照光式のメタリック調押釦スイッチ用
部材を製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る押釦スイッチ用部材の実施の
形態1を示した要部縦断面図である。
【図2】 この発明に係る押釦スイッチ用部材の実施の
形態2を示した要部縦断面図である。
【図3】 従来の文字照光式の押釦スイッチ用部材を示
した要部断面図である。
【符号の説明】
1 キートップ部材 2 天面 3 表示部着色層 4 メタリック色調層 5 表面保護層 6 表示部パターン 7 押釦スイッチ用部材 8 押圧凸部 9 カバー基材 S キートップ付き成形体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなるキートップ部材を有す
    る押釦スイッチ用部材であって、前記キートップ部材の
    底面を除く外表面にアルミ粉が配合された塗料で形成さ
    れた遮光性を有するメタリック色調層を有し、該メタリ
    ック色調層の前記キートップ部材の天面部に対応する箇
    所に、レーザーを照射して前記アルミ粉を酸化させてな
    る透光性の文字や符号等の表示部パターンを有すること
    を特徴とする押釦スイッチ用部材。
  2. 【請求項2】 前記塗料に含まれるアルミ粉は、その形
    状が略球形の場合には粒径が100μm以下、又は柱状
    の場合には長辺の長さが80μm以下ものを体積比で5
    〜30部含んでいることを特徴とする請求項1に記載の
    押釦スイッチ用部材。
  3. 【請求項3】 前記キートップ部材の天面とメタリック
    色調層の間に透光性を有する表示部着色層を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の押釦スイッチ用部
    材。
  4. 【請求項4】 合成樹脂からなるキートップ部材の天面
    に文字や符号等の表示部パターンの色彩からなる透光性
    を有する塗料を塗布し乾燥して表示部着色層を形成する
    工程と、該表示部着色層の表面及び前記キートップ部材
    の底面を除く外表面にアルミ粉が配合された遮光性を有
    する塗料を塗布し乾燥してメタリック色調層を被覆する
    工程と、該メタリック色調層の前記キートップ部材の天
    面に対応する箇所にレーザーを照射して前記アルミ粉を
    酸化させて透光性のある前記表示部パターンを形成する
    工程と、を有することを特徴とする押釦スイッチ用部材
    の製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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