JP3597024B2 - 押釦スイッチ用カバー部材の製造方法 - Google Patents

押釦スイッチ用カバー部材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リモコン、電話、OA機器又はゲーム機器等に用いられ、特にキートップを硬質樹脂から形成して指触感を向上させた押釦スイッチ用カバー部材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の押釦スイッチ用カバー部材において、押釦の指触感の向上のため、キートップを硬質樹脂から形成したものが知られている。この押釦スイッチ用カバー部材の製造方法としては、先ず、カバー基体をゴム弾性体から成形するとともに、キートップを硬質樹脂から成形する。
そして、成形したキートップをニッパー等で切り離し、両面粘着テープやシリコーン系接着剤を用いてカバー基体の上面にキートップを貼り合わせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において、両面粘着テープを用いてカバー基体とキートップとを接着した場合には、接着力が不十分となり、接着後の製造過程でキートップに衝撃が加わったとき等に位置ズレが生じる場合があるという問題があった。また、シリコーン系接着剤を用いて接着した場合には、接着剤の乾燥に時間がかかるという問題があった。
【0004】
さらに、シリコーン系接着剤は、熱硬化型接着剤であるので、カバー基体とキートップとを貼り合わせた後に加熱処理して接着剤を硬化させる必要があるが、この加熱温度とカバー基体やキートップの材質との組み合わせによっては、カバー基体やキートップが変形してしまい、品質低下の原因になるという問題があった。
さらにまた、キートップの成形後には、作業者がキートップを1つずつ切り離して使用するので、製造効率が悪いという問題があった。
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ゴム弾性体から成形したカバー基体上に硬質樹脂から成形したキートップを接着して、指触感を向上させた押釦スイッチ用カバー部材を効率良く製造することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明(押ボタンスイッチ用カバー部材の製造方法)は、スイッチ作動部と非作動部とを有するゴム弾性体からなるカバー基体の前記スイッチ作動部上に、硬質樹脂製のキートップを接着して構成した押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において、前記カバー基体と前記キートップとが光透過性の材料からなり、前記カバー基体の前記キートップとの接着面側に紫外線を照射し、前記接着面側を洗浄するとともに前記接着面側に接着適性を付与する紫外線照射工程と、前記紫外線照射工程を経た前記カバー基体の前記キートップとの接着面側に、プライマーを塗布するプライマー塗布工程と、前記キートップの前記カバー基体との接着面に、光透過性の紫外線硬化型接着剤からなる接着剤層を、転写治具に前記接着剤を一定量付着して転写形成する接着剤層形成工程と、前記キートップの前記接着剤層の形成面と、前記カバー基体の前記スイッチ作動部の表面側とを、前記カバー基材と前記キートップとをそれぞれ吸着固定した上下治具により位置決めして前記接着剤層を介して貼り合わせる貼合せ工程と、前記カバー基体側の上治具を退避させて前記接着剤層に紫外線を照射し、前記接着剤層を硬化させて前記カバー基体と前記キートップとを接着する接着剤層硬化工程とを含むことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において、
前記キートップを熱可塑性樹脂から成形し、前記接着剤層形成工程前に、前記キートップの成形により生じたランナー及びゲートを、加熱した刃により溶融切断し打ち抜く打ち抜き工程を含むことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において、前記接着剤層形成工程の前に、前記キートップの前記カバー基体との接着面側に、文字、図形又は記号からなる表示部を印刷する印刷工程を含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1の発明においては、カバー基体とキートップとが光透過性の材料が用いられ、紫外線照射工程により、成形後のカバー基体のキートップとの接着面が洗浄等され、次のプライマー塗布工程により、その接着面にプライマーが塗布される。また、接着剤層形成工程により、成形後のキートップのカバー基体との接着面に光透過性の紫外線硬化型接着剤からなる接着剤層が、転写治具に前記接着剤を一定量付着して転写形成される。そして、貼合せ工程により、上下治具に吸着固定されたカバー基体とキートップとが位置合わせされてキートップとカバー基体とが貼り合わせられ、接着剤層硬化工程により接着剤層に紫外線を照射し硬化され、押釦スイッチ用カバー部材が製造される。
【0010】
請求項2の発明においては、接着剤層形成工程前に、打ち抜き工程により、キートップの成形により生じたランナー及びゲートが、加熱した刃により溶融切断して除去される。請求項3の発明においては、接着剤層形成工程前に、印刷工程により、キートップのカバー基体との接着面側に文字、図形又は記号からなる表示部が形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。本発明は、ゴム弾性体からなるカバー基体を成形するとともに、硬質樹脂製のキートップを成形して、このカバー基体上にキートップを貼り合わせることにより、押釦スイッチ用カバー部材を製造するものである。
【0012】
A.第1実施形態
図1は、本発明の製造方法により製造される押釦スイッチ用カバー部材の第1実施形態(カバー部材10)を示す断面図である。
カバー部材10において、カバー基体11の材料は、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム若しくはEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合体)等の合成ゴム、天然ゴム又はポリエステル系若しくはウレタン系等の熱可塑性エラストマーから任意に選択される。
【0013】
カバー基体11は、スイッチ作動部11aと非作動部11bとが略ドーム状(逆椀状)の薄肉部11cにより連結されたものである。カバー基体11の厚みは、一般的には、0.1〜0.5mm程度(薄肉部11c)、及び1.0〜3.5mm程度(スイッチ作動部11a、非作動部11b)である。スイッチ作動部11aが上面側から押されると、ゴム弾性体の持つ弾性作用により薄肉部11cが変形してスイッチ作動部11aが下方向に弾性移動可能となっている。ここで、略ドーム状の薄肉部11cにより、良好な押圧感を与える。
【0014】
一方、カバー基体11の裏面側には、凸状の接点取付部11dが設けられており、この接点取付部11dには導電性可動接点15が取り付けられる。
そして、カバー部材10がケーシング(携帯電話機等)に実装されたときは、カバー基体11の下側には回路基板60が配置され、カバー基体11の導電性可動接点15と回路基板60側の固定接点(電気接点)61とが接触可能に対向配置される。
カバー基体11は、キートップ12とは別個に金型等で成形(圧縮成形や射出成形等)される。また、導電性可動接点15は、二色成形でカバー基体11の成形と同時に、又はカバー基体11の成形とは別個の工程で接着等で設けられる。
【0015】
キートップ12の材料は、ショアD硬度が40〜80度程度の硬質樹脂であって、特に本実施形態では、アクリル系、メタクリル系、ポリエステル系又はポリカーボネート系の熱可塑性樹脂から選択される。キートップ12に熱可塑性樹脂を用いるのは、本実施形態では後述する打ち抜き工程(キートップ12の成形後にランナー及びゲートを加熱した刃によって打ち抜くこと)を容易に行うためである。さらに、本実施形態のように打ち抜き工程を行う場合には、白化を生じさせない熱可塑性樹脂を選定することが好ましい。
なお、打ち抜き工程を行わない場合には、熱可塑性樹脂以外の樹脂を用いても良い。
キートップ12の成形は、熱可塑性樹脂の一般的成形方法である射出成形により行われるが、その他の圧縮成形等によることも可能である。図2は、成形後のランナー及びゲートに連結された状態のキートップ12を示す斜視図である。
【0016】
そして、本発明では、図3に示す製造工程により、別個に成形したカバー基体11とキートップ12とから、所定の工程を経てカバー部材10を製造する。先ず、カバー基体11のキートップ12との接着面に紫外線を照射する(紫外線照射工程)。続いて、このカバー基体11にプライマーを塗布する(プライマー塗布工程)。
【0017】
一方、キートップ12の成形後、本実施形態では、接着剤層形成工程前に、キートップ12の成形により生じたランナー及びゲートを加熱した刃によって打ち抜く(打ち抜き工程)。その後に、キートップ12のカバー基体11との接着面に紫外線硬化型接着剤13からなる接着剤層を形成する(接着剤層形成工程)。
続いて、キートップ12の接着剤層の形成面とカバー基体11のプライマーの塗布面とを貼り合わせ(貼合せ工程)、接着剤層に紫外線を照射して接着剤層を硬化させる(接着剤層硬化工程)。
【0018】
次に、上記各工程について詳細に説明する。
(紫外線照射工程)
先ず、紫外線照射炉を用いて、カバー基体11のキートップ12との接着面に紫外線を照射する。これにより、カバー基体11のキートップ12との接着面に付着している油分や汚れを分解して接着面を洗浄するとともに、この接着面に接着適性を付与する。本実施形態での紫外線照射炉は、出力25〜450W、波長184.9nm及び253.7nmの紫外線を発光する紫外線照射ランプを4〜8本備える。また、カバー基体11は、紫外線照射炉内において、網又は板の上に、スイッチ作動部11aの突出面側(キートップ12との接着面側)が紫外線照射ランプ側を向くように載置され、かつ重ならないように配列される。
【0019】
そして、紫外線照射ランプから積算光量が1200〜6000mJ/cm 程度の紫外線を照射することにより適量のオゾンを発生させ、その酸化力でカバー基体11のスイッチ作動部11a突出面側に付着した油分や蛋白質系の介在物を分解してカバー基体11表面の洗浄を行うとともに、この面に微細な凹凸を形成させて改質を行い、接着適性を付与する。
なお、紫外線照射炉は、バッチ処理方式又はコンベア方式のいずれであっても良い。また、紫外線照射ランプとしては、波長253.7nmの紫外線が90%程度、184.9nmの紫外線が数%放射される汎用型の低圧水銀灯を使用することができる。
【0020】
(プライマー塗布工程)
プライマーの塗布は、接着表面の改質及び接着力の向上等のために行うものである。特に、本発明のように異種材質間で接着する場合や、さらにカバー基体11にシリコーンゴムを用いた場合には、必要である。
上述の紫外線照射工程を経たカバー基体11を網又は板の上に配列し、カバー基体11のスイッチ作動部11aの突出面側にスプレーガンやノズル等を用いてプライマーを塗布する。ここで、スプレーガンやノズル等は、カバー基体11が載置された網又は板の面と平行な方向に移動可能に構成されている。そして、例えばカバー基体11の上方約250mmの高さの位置から、霧化圧1.5kg/cm 程度、吐出量毎分10〜20g程度のプライマーを射出する。プライマーとしては、例えばメタノール又はエタノールにより5〜10wt%に希釈した合成有機シラン化合物が用いられる。なお、スプレーガンやノズル等の先端部を洗浄するために、バルブ等によってメタノール又はエタノールのみを吐出できるようにすることが好ましい。
【0021】
(打ち抜き工程)
一方、キートップ12の成形後は、カバー基体11との接着前に、抜き打ち工程でキートップ12のランナーやゲートを切断除去する。図4は、この打ち抜き工程で使用する打ち抜き装置20の概略構成を示す図である。キートップ12を載置するための下治具21は、高さ調整用の架台22上の下台23に固定されている。下治具21の上面側の四隅には、キートップ12を位置決めするためのテーパーピン21aが設けられており、下面側には2つの位置決め用ブッシング(図示せず)が設けられている。さらに下治具21には、キートップ12を吸着固定するための吸引孔(図示せず)が形成されている。
【0022】
一方、架台22上に設けられたシャフト25の上端部には天板26が取り付けられ、この天板26上にエアーシリンダー27が設けられている。また、可動板28は、エアーシリンダー27からの動力によってシャフト25に沿って昇降可能に取り付けられている。可動板28の下側には、それぞれ温調板29、断熱板30、刃治具取付板31及び刃治具32が連結されている。
【0023】
刃治具32は、キートップ12のランナーやゲートの余剰部分を切断するためのものである。刃治具取付板31は、刃治具32を位置決めするとともに着脱自在にするものである。温調板29は、刃治具32表面を100〜130℃に温度調節するためのものであり、ヒーター(図示せず)を備えている。断熱板30は、温調板29の熱が他の部分に伝わるのを防止するためのものである。さらにまた、図示しないが、断熱板30からの熱を冷却するために、40℃程度に温度調節された冷却水を循環させた冷却板が設けられている。
【0024】
図5は、図4の刃治具32を詳細に示す図である。図中(a)において、刃治具32は、スリット状の穴32bを設けたアルミ板32aから形成されている。この穴32bは、下治具21にキートップ12が位置決めされたときの、キートップ12のランナー及びゲートが連結している位置に設けられている。そして、この穴32bには、図中(b)に示すように下端部に切れ刃を有するチップ状の刃32cが挿入されている(図中(c))。また、アルミ板32aの下面側には、発泡シリコーンゴムシートからなり切断時にキートップ12を押さえる押さえ板32dが両面粘着テープ等により接着されている。
【0025】
刃治具32(刃32c)表面が温調板29により上記温度に加熱され、エアーシリンダー27にエアー(圧力2〜5kg/cm 程度)が供給されると、可動板28は下治具21に向かって下降される。ここでの可動板28の下降速度は、上記温度及び圧力によりキートップ12を溶断できる程度の速度であれば良い。そして、可動板28が下端位置で5〜10秒程度停止することにより、キートップ12のランナーやゲート等の余剰部分が切断除去される。すなわち、熱可塑性樹脂であるキートップ12が刃32cの熱によって溶融温度となり、ランナーやゲートが溶融切断される。
ここで、キートップ12のランナーやゲートを加熱しない刃で切断した場合には、キートップ12にクラック、バリ及び欠け(一部破損)を生じさせ、外観や品質を低下させる場合がある。しかし、本実施形態のように加熱した刃治具32(刃32c)により切断すれば、キートップ12に過剰なせん断力が加わることなく、クラック等を生じさせないで、ランナーやゲートを滑らかに切断することができる。
【0026】
(接着剤層形成工程)
キートップ12のランナーやゲートを上述のようにして除去した後に、キートップ12の裏面側(カバー基体11との接着面側)に紫外線硬化型接着剤からなる接着剤層を形成する。特に本実施形態では、可動ピン41cを有する転写治具41(図6及び図7)を用いて接着剤を転写するものである。
図6は、接着剤層形成工程で使用する接着剤転写装置40の概略構成を示す図である。転写治具41は、エアーシリンダー42(42a及び42b)により、それぞれ左右方向および上下方向に移動自在に設けられている。また、接着剤漕43内の接着剤(紫外線硬化型接着剤)は、定量吐出装置により一定に保たれている。
【0027】
先ず、転写治具41を接着剤漕43側に移動し、転写治具41の先端部を0.5mm〜1mm程度、接着剤漕43内の接着剤に浸す。そして、転写治具41に一定量の接着剤が付着したら、その転写治具41を、エアーシリンダー42aによりキートップ12を吸着支持している下治具21の上方に移動する。なお、下治具21は、コンベアー44により所定位置に位置決めされている。
続いて、転写治具41を、エアーシリンダー42bにより下治具21に向かって下降させ、キートップ12裏面に転写治具41の先端部(接着剤が付着された部分)を接触させることにより、キートップ12の裏面に接着剤を転写して、接着剤層を形成する。
【0028】
図7は、図6の転写治具41を詳細に示す図である。図中(a)において、転写治具41は、アルミ板41aに、キートップ12に対応する位置に直径1〜3mm程度の穴41bを形成したものである。そして、この穴41bには、可動ピン41cが挿入されている(図中、(c))。また、図中(b)に示すように、可動ピン41cの先端には、接着剤の表面張力によるキートップ12との密着を避けることにより、余分な接着剤がキートップ12に転写しないようにするための直径0.5mm程度の半球状の凸部41dが設けられている。
以上の構成により、可動ピン41cがキートップ12に接触した後は、エアシリンダー42bの下降量によらず、一定の位置まで可動ピン41cが浮動する。
【0029】
以上の接着剤の転写は、キートップ12に対して行うものであるが、カバー基体11に対して行うことも可能である。すなわち、プライマー塗布工程を経たカバー基体11のキートップ12との接着面に、上述と同様の方法により接着剤を転写すれば良い。また、このときは、カバー基体11を下治具21等により位置決めするとともに、転写治具41の各可動ピン41cを、カバー基体11のキートップ12との接着面の位置に配置すれば良い。
なお、本発明の接着剤層形成工程は、上述した接着剤の転写に限られるものではない。例えば、はけ、スプレー又は印刷(スクリーン印刷等)を用いて接着剤を塗布(塗装及び塗工を含む)することにより、接着剤層を形成することも可能である。
ただし、上記実施形態等のように、転写により接着剤層を形成すれば、一定パターンで接着剤層を形成することができるので、接着予定領域以外への接着剤の付着を防止することができる。
【0030】
(貼合せ工程)
次の貼合せ工程では、上述のカバー基体11とキートップ12とを対向配置し、接着剤層を介して両者を貼り合わせる。
図8は、カバー基体11を載置するための上治具51を示す図である。図中(a)に示すように、上治具51の四隅には、下治具21のテーパーピン21a(図4参照)と嵌合されるブッシング51aが設けられており、これらのテーパーピン21aとブッシング51aとにより、上治具51と下治具21とが位置決めされる。
【0031】
上治具51はアルミ板より形成されており、この表面にはカバー基体11の裏面側形状に対応する形状をなす嵌合部51bが切削加工等によって形成されている。さらに、カバー基体11の接点取付部11dに対応する位置には、カバー基体11を真空吸着するための穴51cが形成されている(図中、(b))。
そして、カバー基体11が吸着された上治具51と、キートップ12が吸着された下治具21とを対向配置し、上治具51を下治具21に対して下降させ、カバー基体11とキートップ12とを、接着剤層を介して貼り合わせる。
【0032】
ここで、上治具51が下降する直前には、下治具21の位置決めが一旦開放され、下治具21のテーパーピン21aと上治具51のブッシング51aとを位置決めすることにより、上治具51と下治具21とを位置決めする。その後、カバー基体11を吸着していた上治具51の穴51cから圧力1〜2kg/cm 程度の空気を噴出し、カバー基体11を上治具51から解放し、上治具51を上方に退避させて、貼合せを終了する。ここでの貼合せ時のカバー基体11とキートップ12との間の隙間は、0〜0.2mm程度に調整するのが好ましい。
【0033】
(接着剤層硬化工程)
貼合せが終了したキートップ12とカバー基体11との一体品(以下、「貼合せ品」という。)が下治具21に載置された状態で、紫外線照射装置により接着剤層を硬化させる。本実施形態での紫外線照射装置は、紫外線照射ランプと、ミラーと、排気ファンとを備える。紫外線照射ランプは、出力80〜120W/cm、発光波長300〜450nmの長波長紫外線を発光するものであり、例えば汎用の高圧水銀ランプ又はメタルハライドランプが用いられる。ミラーは、紫外線照射ランプ近傍に配置され、紫外線を集光するものである。排気ファンは、紫外線照射ランプの上部に配置され、紫外線照射ランプを空冷して紫外線照射ランプの周囲を800℃程度に保つように予め調節され、紫外線照射ランプから上記波長の紫外線を効率良く発光させるものである。
【0034】
ここで、紫外線照射ランプと貼合せ品のカバー基体11表面との間の距離は、100〜130mmに設定するのが効率の点で好ましい。また、紫外線の積算光量は、3000〜5000mJ/cm 程度が好ましい。
紫外線は、カバー基体11側から照射されると、カバー基体11を介して接着剤層に到達し、接着剤層を硬化させる。
接着剤層の硬化後は、貼合せ品の取り出しが行われる。ここで、汎用の真空パッド又はバキュームノズル等を用い、切断されたランナーやゲートを同時に除去することが好ましい。
【0035】
B.第2実施形態
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。図9(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の製造方法により製造される押釦スイッチ用カバー部材の第2実施形態(カバー部材10A及び10B)を示す断面図であり、図1に対応するものである。また、図10は、本発明の第2実施形態の製造工程を示す流れ図であり、図3に対応するものである。
【0036】
図9に示すカバー部材10A又は10Bにおいて、カバー基体11、キートップ12及び接着剤層13は、いずれも光透過性を有する材料からなるものである。そして、キートップ12の底面側(カバー基体11との接着面側)には、文字、図形又は記号からなる表示部14又は14Aが形成されている。表示部14又は14Aは、キートップ12の上面側から見た場合に、平面形状で文字等を表現するものである。
【0037】
この表示部14又は14Aは、図10に示すように、キートップ12の成形後打ち抜き工程前に、印刷工程を行うことにより形成される。なお、この印刷工程は、打ち抜き工程後接着剤層形成工程前に行うことも可能である。しかし、打ち抜き工程前は、キートップ12がランナーによって連接されているので、特別な治具等を用いないで印刷することができるため、本実施形態では打ち抜き工程前に印刷工程を行う。
【0038】
図9(a)の例では、キートップ12の底面側に遮光性着色層である表示部14を設けた例を示している。この遮光性着色層は、例えばカーボンブラック等の黒色顔料又は青色若しくは赤色顔料を配合した遮光性インキにより、スクリーン印刷等により形成したものである。
また、図9(b)の例では、遮光性着色層14aと透光性着色層14bとからなる表示部14Aを設けた例を示している。遮光性着色層14aは、文字等を抜き文字として表現したものであって、上述と同様に形成したものである。また、透光性着色層14bは、酸化チタン等の白色系顔料や有彩色の顔料等を配合した透光性インキにより、スクリーン印刷等により遮光性着色層14a上に重ねて形成したものである。
【0039】
表示部14、14Aを上述のように形成すれば、キートップ12の上面を文字等のない平滑な面にすることができ、さらに長期使用による文字等の摩耗の発生を防止することができる。さらに、カバー部材10A又は10Bがケーシングに取り付けられた場合には、図9に示すように、カバー部材10A又は10Bの下側には、発光体としてのLED62を設けた回路基板60Aが配置され、照光式の押釦スイッチとすることができる。すなわち、ケーシング(携帯電話機等)の使用時にLED62が発光すると、その光がカバー基体11及びキートップ12を透過するので、暗所においても、表示部14又は14Aにより表される文字等の視認性を確保することができる。
【0040】
なお、前述の第1実施形態では、キートップ12に文字等の表示部を形成する例を示していないが、キートップ12の色とは異なる色の顔料を配合したインキを用いて、キートップ12の天面側にスクリーン印刷等で文字等の表示部を形成できるのは勿論である。
【0041】
【実施例】
次に、この発明の実施例を説明する。
1.カバー基体11の成形
シリコーンゴムコンパウンドDY32−6014U(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社製商品名)100重量部と、架橋材(硬化材)RC−8(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社製商品名)0.5重量部からなる原料を、成形温度180℃、成形時間5分、成形圧力180kg/cm の条件で圧縮成形し、厚さ0.5mmの光透過性を有するシリコーンゴム製のカバー基体11を成形し、これを乾燥温度200℃、乾燥時間60分にて乾燥させた。
2.紫外線照射工程
上記カバー基体11を、バッチ式紫外線照射炉VUM−3073−B((株)オーク製作所社製商品名)にて、184.9nm及び253.7nmの両波長の紫外線を1200mJ/cm の条件で照射した。
【0042】
3.プライマー塗布工程
カバー基体11の紫外線を照射した表面に、プライマー(ケムロック607(ロード・ファー・イースト・インコーポレイテッド社製商品名)50wt%とメタノール50wt%との混合品)20gを、カバー基体11より垂直上方300mmの位置から霧化圧1.4kg/cm の条件で塗布した。スプレーノズルには、ルミナーST−6(ノズル径0.5mm;FUSOU SEIKI.JAPAN社製商品名)を用いた。
4.キートップ12の成形
キートップ12を、光透過性を有するアクリル系の熱可塑性樹脂で射出成形した。
5.印刷工程
上記キートップ12のカバー基体11との接着面側に、アクリル系塗料セリコールVG(帝国インキ製造(株)社製商品名)にて、文字、図形又は記号からなる表示部14をスクリーン印刷により形成した。
【0043】
6.打ち抜き工程
上記キートップ12を下治具21に吸着固定し、ランナー及びゲート等の余剰部分を、110〜115℃に加熱した刃治具32により圧力2kg/cm にて切断除去した。
7.接着剤層形成工程
キートップ12の裏面側(カバー基体11との接着面側)に、光透過性を有する紫外線硬化型接着剤ケミシール5X845C(ケミテック(株)社製商品名)を転写治具41にて転写し、キートップ12に接着剤層を形成した。
【0044】
8.貼合せ工程
カバー基体11を吸着固定した上治具51と、キートップ12を吸着固定した下治具21とを、貼り合わせた。貼合せ後は、キートップ12を下治具21に吸着固定したままで、上治具51を退避させた。
9.接着剤層硬化工程
紫外線照射コンベアーを用い、300〜450nmの波長の紫外線を、積算光量4000mJ/cm の条件にて、カバー基体11側から照射し、接着剤層を硬化させた。紫外線照射ランプには、メタルハライドランプであるM015L312(出力120W/cm、アイグラフィックス(株)社製商品名)を用いた。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、キートップとカバー基体とを短時間で確実に接着することができ、指触感を向上させた高品質の押釦スイッチ用カバー部材を効率良く製造することができる。そして、両面粘着テープを使用しないのでキートップの位置ズレを発生させず、また、接着後に加熱する必要がないのでカバー基体やキートップの変形等を防止することができる。
【0046】
さらに、請求項2の発明によれば、キートップ切断面の品位の向上を図るとともに、製造効率をさらに高めることができる。
さらにまた、請求項3の発明によれば、本発明の製造方法により、光透過性のあるキートップを備えた照光式の押釦スイッチ用カバー部材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により製造される押釦スイッチ用カバー部材の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】成形後のランナー及びゲートに連結された状態のキートップを示す斜視図である。
【図3】本発明による製造方法の第1実施形態の製造工程を示す流れ図である。
【図4】本発明の打ち抜き工程で使用する打ち抜き装置の概略構成を示す図である。
【図5】図4の刃治具を詳細に示す図であり、(a)は刃治具の平面図、(b)は刃を示す図、(c)は刃が穴に挿入された状態を示す図である。
【図6】接着剤層形成工程で使用する接着剤転写装置の概略構成を示す図である。
【図7】図6の転写治具を詳細に示す図であり、(a)は転写治具の平面図、(b)は可動ピンを詳細に示す図、(c)は可動ピンが穴に挿入された状態を示す図である。
【図8】カバー基体を載置するための上治具を示す図であり、(a)は上治具の平面図、(b)は上治具及びこれに吸着されるカバー基体を示す側面図である。
【図9】本発明の製造方法により製造される押釦スイッチ用カバー部材の第2実施形態を示す断面図であり、(a)、(b)はそれぞれ異なった実施形態を示す。
【図10】本発明による製造方法の第2実施形態の製造工程を示す流れ図である。
【符号の説明】
10、10A、10B カバー部材
11 カバー基体
11a スイッチ作動部
11b 非作動部
11c 薄肉部
11d 接点取付部
12 キートップ
13 接着剤層
14、14A 表示部
15 導電性可動接点
20 打ち抜き装置
21 下治具
22 架台
23 下台
25 シャフト
26 天板
27 エアーシリンダー
28 可動板
29 温調板
30 断熱板
31 刃治具取付板
32 刃治具
40 接着剤転写装置
41 転写治具
42(42a、42b) エアーシリンダー
43 接着剤漕
44 コンベアー
51 上治具
60、60A 回路基板
61 固定接点
62 LED

Claims (3)

  1. スイッチ作動部と非作動部とを有するゴム弾性体からなるカバー基体の前記スイッチ作動部上に、硬質樹脂製のキートップを接着して構成した押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において、
    前記カバー基体と前記キートップとが光透過性の材料からなり、
    前記カバー基体の前記キートップとの接着面側に紫外線を照射し、前記接着面側を洗浄するとともに前記接着面側に接着適性を付与する紫外線照射工程と、
    前記紫外線照射工程を経た前記カバー基体の前記キートップとの接着面側に、プライマーを塗布するプライマー塗布工程と、
    前記キートップの前記カバー基体との接着面に光透過性の紫外線硬化型接着剤からなる接着剤層を、転写治具に前記接着剤を一定量付着して転写形成する接着剤層形成工程と、
    前記キートップの前記接着剤層の形成面と、前記カバー基体の前記スイッチ作動部の表面側とを、前記カバー基材と前記キートップとをそれぞれ吸着固定した上下治具により位置決めして前記接着剤層を介して貼り合わせる貼合せ工程と、
    前記カバー基体側の上治具を退避させて前記接着剤層に紫外線を照射し、前記接着剤層を硬化させて前記カバー基体と前記キートップとを接着する接着剤層硬化工程と
    を含むことを特徴とする押釦スイッチ用カバー部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において、
    前記キートップを熱可塑性樹脂から成形し、前記接着剤層形成工程前に、前記キートップの成形により生じたランナー及びゲートを、加熱した刃により溶融切断し打ち抜く打ち抜き工程を含むことを特徴とする押釦スイッチ用カバー部材の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の押釦スイッチ用カバー部材の製造方法において
    記接着剤層形成工程の前に、前記キートップの前記カバー基体との接着面側に、文字、図形又は記号からなる表示部を印刷する印刷工程を含むことを特徴とする押釦スイッチ用カバー部材の製造方法。
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