JPH08185479A - 手書き文字入力装置 - Google Patents

手書き文字入力装置

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JPH08185479A
JPH08185479A JP32525894A JP32525894A JPH08185479A JP H08185479 A JPH08185479 A JP H08185479A JP 32525894 A JP32525894 A JP 32525894A JP 32525894 A JP32525894 A JP 32525894A JP H08185479 A JPH08185479 A JP H08185479A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が手書き入力したい位置に透明な文字
入力枠をポップアップ表示/自動消去する。 【構成】 文字入力枠情報生成部14は座標入力部11
からの座標入力位置情報に基づいて文字入力枠情報を生
成して第1記憶部15に記憶する。文字認識部13は、
文字切り出し部12によって切り出された文字を認識
し、認識結果の文字コードデータを第2記憶部16に記
憶する。表示制御部17は、第1記憶部15からの文字
入力枠情報に基づいて表示パネル18上の最初の入力位
置から文字入力枠をポップアップ表示する。また、文字
入力枠情報生成部14は文字認識部13からの認識終了
情報に基づいて第1記憶部15の記憶内容を消去する。
こうして、文字入力枠は文字認識が終了すると自動的に
消去される。その際に、文字入力枠は枠のみであり升目
の中は透明であり、活字文字等が隠れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手書き入力された文
字を切り出した後認識して文書作成を行う手書き文字入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手書き文字入力装置として特開平
4−199485号公報や特開平5−197477号公
報等に開示されているようなものがある。それらは、手
書き入力専用枠を透明タブレット上のある決められた位
置に常時表示させるか、あるいは、手書き入力モードを
指定した際に手書き入力専用枠を有する文字入力ボード
を決められた画面位置にポップアップ表示させている。
【0003】特開平4−199485号公報に開示され
ている「文字入力装置」は、位置入力装置,処理制御装置,
表示装置および外部記憶装置で構成されている。そし
て、文字入力モードが指定されると、一定の大きさの文
字入力枠を含む文字入力ボードを上記表示装置に表示す
ることによって、文字入力項目の大小に係わらず常に一
定の大きさで文字を筆記入力可能にしている。また、特
開平5−197477号公報に開示されている「手書き
情報装置」は、文字入力枠内に手書き案内線を設けた文
字入力用画面を表示し、レイアウト変更手段を操作する
ことによって、入力者の使用感覚に最も適した配置に上
記文字入力枠の大きさや手書き案内線をレイアウト設定
するようにしている。上述の何れの場合にも、上記文字
入力枠内に手書き入力された文字は、文字認識が終わる
と、上記文字入力枠内や別に決められた位置やオペレー
タが指定した任意の位置に活字表示される。
【0004】さらに、手書き文字入力装置として、特開
昭61−243582号公報に開示されているようなも
のもある。この特開昭61−243582号公報に開示
されている「手書き文字入力装置」は、有効入力エリア設
定手段によって、タブレット上に設定された所定個数の
入力エリア枠のうち内側に入力ペンのペン先の存在が検
知された当該入力エリア枠を拡大して有効入力エリアを
設定し、この設定された有効入力エリア内に在る文字軌
跡であれば当該入力エリア枠から外れていても当該入力
エリア枠に対する入力文字であるとして検出するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手書き文字入力装置には以下のような問題がある。 (1) 特開平4−199485号公報や特開平5−19
7477号公報に開示されている手書き文字入力装置の
問題点 上述のように、透明タブレット上のある決められた位置
に手書き入力専用枠を表示するので、手書きで入力でき
る位置が限られる上に、認識結果あるいは切り出し結果
としての活字文字が表示される場所と手書きで文字入力
する場所が違うことになる。したがって、タブレット上
における使用者の書き易い好みの位置や文字を入力(表
示)したい位置に書くことができないことになる。した
がって、通常のノート等に手書きする感覚からは程遠い
ものとなり、自然な感じで手書き入力することはできな
いのである。
【0006】さらに、上記透明タブレット上に表示され
た手書き入力専用枠を消去する際には、例えば文字入力
モード解除等の操作を行う必要があり、手書き文字入力
が非常に煩わしいものとなる。
【0007】(2) 特開昭61−243582号公報に
開示されている手書き文字入力装置の問題点 上述のように、タブレット上に所定個数の入力エリア枠
が設定される。したがって、上記タブレット上におけ入
力エリア枠を設定可能な領域がおのずと定まってしま
い、タブレットの面積を有効利用できない。また、上記
入力ペンの筆跡が入力エリア枠外に出ても正しく文字認
識されるという利点を有するものの、入力ペンのペン先
が位置する入力エリア枠の位置の特定,文字筆跡のスタ
ート位置座標およびタブレットから入力ペンを離さずに
続けて書いたストロークの途中座標等の文字筆跡状況に
応じて上記有効入力エリアを設定させないと、十分な効
果が得られない。
【0008】(3) 上記各従来例に共通の問題点 次々に手書き文字を入力させる場合には、固定された文
字入力枠内に文字を繰り返し書き込む毎に、採用ボタン
や挿入ボタン等を操作することによって、認識結果(あ
るいは、切り出し結果)である活字文字を入力させたい
位置に挿入させものが主流である。ところが、このよう
な場合には、文字入力位置が決まっているので、文字入
力位置と活字文字挿入位置とが離れている場合には、前
に入力した文字を確認しながら入力できず、また、文字
挿入のたびに文字挿入操作を行う必要があり、自然なノ
ートテイキングからは外れたものであると言える。
【0009】図33は従来の手書き文字入力装置におけ
る表示画面の一例を示し、図34はその動作例を示す。
文字入力枠1は文字入力ボード2中に設定される。そし
て、文字入力ボード2は不透明であるので、図34(a)
の如く既に表示されている活字文字上に文字入力ボード
2が表示された際には、図34(b)に示すように、活字
文字が文字入力ボード2に隠れてしまって見えなくな
る。また、文字入力ボード2上には、認識後の文字挿入
の際に使用される削除,採用,入力等の編集ボタン3が設
定されている。したがって、図34(b),図34(c)に示
すように、文字入力枠1の設定範囲が編集ボタン3の制
約を受けることになる。これでは、通常のノート上等に
手書きするような自然な感じで手書き入力することがで
きるとは言いがたい。
【0010】従来の手書き文字入力装置では、一般に上
記透明タブレット表示される文字入力枠の升目の大きさ
は固定されている。そこで、上記特開平5−19747
7号公報に開示されている手書き情報入力装置では、レ
イアウト変更手段の操作によって上記文字入力枠の大き
さや手書き案内線の本数等を変更可能にしている。とこ
ろが、この機能は一旦所定大きさの文字入力枠と所定本
数の手書き案内線を表示した後にレイアウト設定するも
のであり、予め任意の大きさに設定された文字入力枠や
任意の本数に設定された手書き案内線をポップアップ表
示することはできないのである。
【0011】上述のような上記文字入力枠を透明タブレ
ット上に表示する手書き文字入力装置に対して、自然な
感覚で手書き入力を実現させるために、枠無しの手書き
入力による文字認識装置も既に提案されている。ところ
が、この文字認識装置の場合には、手書き入力用の枠が
無いために文字の切り出し間違いによる文字認識誤りが
発生し易いという別の問題が発生する。
【0012】そこで、この発明の目的は、使用者が手書
き入力したい位置に任意の大きさの透明な文字入力枠を
ポップアップ表示/自動消去でき、この文字入力枠内に
手書き入力された文字を自動的に切り出し/認識でき、
自然なノートテイキングを可能にする手書き文字入力装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、表示パネル上に積層された
入力部からの筆跡座標データから1文字の筆跡座標デー
タを文字切り出し部で切り出して,この切り出された文
字を文字認識部で認識し,上記筆跡座標データに基づく
手書き入力の筆跡と上記認識された文字を表示制御部に
よって上記表示パネル上に表示する手書き文字入力装置
において、上記入力部からの筆跡座標データに基づい
て,手書き入力領域を表す文字入力枠を上記表示パネル
上における最初の入力位置に表示させるための文字入力
枠情報を生成して第1記憶部に書き込む文字入力枠情報
生成部を備えて、上記表示制御部は、上記手書き入力の
筆跡および認識文字の表示に加えて、上記第1記憶部に
書き込まれた文字入力枠情報に基づいて、上記表示パネ
ル上における最初の入力位置を基準位置として上記文字
入力枠を上記表示パネル上に表示することを特徴として
いる。
【0014】また、請求項2に係る発明は、表示パネル
上に積層された入力部からの筆跡座標データから1文字
の筆跡座標データを文字切り出し部で切り出し,この切
り出された文字の筆跡の高さを筆跡座標データ正規化部
で正規化し,上記筆跡座標データに基づく手書き入力の
筆跡と上記正規化された筆跡を表示制御部によって上記
表示パネル上に表示する手書き文字入力装置において、
上記入力部からの筆跡座標データに基づいて,手書き入
力領域を表す文字入力枠を上記表示パネル上における最
初の入力位置に表示させるための文字入力枠情報を生成
して第1記憶部に書き込む文字入力枠情報生成部を備え
て、上記表示制御部は、上記手書き入力の筆跡および正
規化された筆跡の表示に加えて、上記第1記憶部に書き
込まれた文字入力枠情報に基づいて、上記表示パネル上
における最初の入力位置を基準位置として上記文字入力
枠を上記表示パネル上に表示することを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項3に係る発明は、請求項1あ
るいは請求項2に係る発明の手書き文字入力装置におい
て、上記文字入力枠情報生成部によって生成される文字
入力枠情報は,上記表示パネル上における最初の入力位
置である文字入力枠表示位置と文字入力枠を構成する升
目の数とこの升目の寸法で成り、上記表示制御部は,上
記文字入力枠情報に基づいて,上記表示パネル上におけ
る上記基準位置を囲む上記寸法の升目を先頭として一方
向に連なる升目列で成る上記文字入力枠を上記表示パネ
ル上に表示することを特徴としている。
【0016】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明の手書き文字入力装置において、上記文字入力
枠情報生成部は、上記文字入力枠表示位置に基づいて、
上記表示パネル上における上記基準位置から上記一方向
に位置する表示領域の端までの距離を算出し、この距離
と上記升目の寸法とに基づいて上記升目数を算出する升
目数算出手段を有することを特徴としている。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項1に
係る発明の手書き文字入力装置において、上記文字認識
部は,文字認識が終了すると文字認識が終了したことを
表す認識終了情報を上記文字入力枠情報生成部に送出す
るように成っており、上記文字入力枠情報生成部は,上
記文字認識部からの上記認識終了情報を受け取ると上記
第1記憶部の記憶内容を消去して,上記表示パネル上に
表示された文字入力枠を消去させることを特徴としてい
る。
【0018】また、請求項6に係る発明は、請求項2に
係る発明の手書き文字入力装置において、上記筆跡座標
データ正規化部は,上記正規化が終了すると正規化が終
了したことを表す正規化終了情報を上記文字入力枠情報
生成部に送出するように成っており、上記文字入力枠情
報生成部は,上記筆跡座標データ正規化部からの上記正
規化終了情報を受け取ると上記第1記憶部の記憶内容を
消去して,上記表示パネル上に表示された文字入力枠を
消去させることを特徴としている。
【0019】また、請求項7に係る発明は、請求項1あ
るいは請求項2に係る発明の手書き文字入力装置におい
て、上記文字入力枠情報生成部は、上記入力部からの筆
跡座標データに基づいて手書き入力が停止してからの経
過時間を計時する手書き入力停止時間計時手段を有し
て、上記手書き入力停止時間が所定時間に達すると上記
第1記憶部の記憶内容を消去して上記表示パネル上に表
示された文字入力枠を消去させることを特徴としてい
る。
【0020】また、請求項8に係る発明は、請求項1に
係る発明の手書き文字入力装置において、上記文字認識
部によって認識された文字のコードデータを格納する第
2記憶部を備えて、上記表示制御部は、上記入力部から
の筆跡座標データに基づいて手書き入力の筆跡の表示を
行い、上記第1記憶部に書き込まれた文字入力枠情報に
基づいて上記文字入力枠の表示を行い、上記第2記憶部
に格納された文字コードデータに基づいて認識文字の活
字表示を行うことを特徴としている。
【0021】また、請求項9に係る発明は、請求項2に
係る発明の手書き文字入力装置において、上記筆跡座標
データ正規化部によって正規化された筆跡座標データを
格納する第2記憶部を備えて、上記表示制御部は、上記
入力部からの筆跡座標データに基づいて手書き入力の筆
跡の表示を行い、上記第1記憶部に書き込まれた文字入
力枠情報に基づいて上記文字入力枠の表示を行い、上記
第2記憶部に格納された正規化された筆跡座標データに
基づいて正規化された筆跡の表示を行うことを特徴とし
ている。
【0022】また、請求項10に係る発明は、請求項1
あるいは請求項2に係る発明の手書き文字入力装置にお
いて、上記表示制御部は、上記文字入力枠情報に基づい
て、上記文字入力枠の枠を形成する線分のみによって文
字入力枠を表示するように成っていることを特徴として
いる。
【0023】また、請求項11に係る発明は、請求項1
あるいは請求項2に係る発明の手書き文字入力装置にお
いて、上記文字入力枠情報生成部によって生成された文
字入力枠情報に基づいて上記文字入力枠の周囲に手書き
入力を有効とする有効領域を設定し,上記入力部からの
1つの連続した筆跡座標データ列における先頭の筆跡座
標データが上記文字入力枠内あるいは有効領域内に在れ
ば上記筆跡座標データは有効であると判定する一方,上
記文字入力枠内および有効領域内の何れにもなければ無
効であると判定して,判定結果を表す有効/無効情報を上
記文字切り出し部に送出する手書き入力有効判定部を備
えて、上記文字切り出し部は、上記手書き入力有効判定
部からの有効/無効情報に基づいて、有効であると判定
された筆跡座標データで構成された文字の筆跡座標デー
タのみを切り出すことを特徴としている。
【0024】また、請求項12に係る発明は、請求項1
あるいは請求項2に係る発明の手書き文字入力装置にお
いて、上記文字入力枠情報生成部によって生成された文
字入力枠情報に基づいて上記文字入力枠の周囲に手書き
入力を有効とする有効領域を設定し,上記入力部からの
1つの連続した筆跡座標データの総てが上記文字入力枠
内あるいは有効領域内に在れば上記筆跡座標データは有
効であると判定する一方,上記文字入力枠内および有効
領域内の何れにもない筆跡座標データの箇所が在れば無
効であると判定して,判定結果を表す有効/無効情報を上
記文字切り出し部に送出する手書き入力有効判定部を備
えて、上記文字切り出し部は、上記手書き入力有効判定
部からの有効/無効情報に基づいて、有効であると判定
された筆跡座標データで構成された文字の筆跡座標デー
タのみを切り出すことを特徴としている。
【0025】また、請求項12に係る発明は、請求項1
に係る発明の手書き文字入力装置において、上記文字入
力枠情報生成部によって生成された文字入力枠情報に基
づいて上記文字入力枠の領域を設定し,上記入力部から
の筆跡座標データが上記領域内から上記領域外に飛んだ
ことを検知すると,現在表示されている文字入力枠の更
新を指示する文字入力枠更新情報を上記文字入力枠情報
生成部に送出する文字入力枠更新部を備えて、上記文字
入力枠情報生成部は、上記文字認識部からの認識終了情
報を受け取る前に上記文字入力枠更新情報を受け取る
と、上記入力部からの上記領域外に入力された筆跡座標
データに基づいて文字入力枠情報を生成して、上記第1
記憶部の内容を更新することを特徴としている。
【0026】また、請求項13に係る発明は、請求項2
に係る発明の手書き文字入力装置において、上記文字入
力枠情報生成部によって生成された文字入力枠情報に基
づいて上記文字入力枠の領域を設定し,上記入力部から
の筆跡座標データが上記領域内から上記領域外に飛んだ
ことを検知すると,現在表示されている文字入力枠の更
新を指示する文字入力枠更新情報を上記文字入力枠情報
生成部に送出する文字入力枠更新部を備えて、上記文字
入力枠情報生成部は、上記筆跡座標データ正規化部から
の正規化終了情報を受け取る以前に上記文字入力枠更新
情報を受け取ると、上記入力部からの上記領域外に入力
された筆跡座標データに基づいて文字入力枠情報を生成
して、上記第1記憶部の内容を更新することを特徴とし
ている。
【0027】また、請求項14に係る発明は、請求項1
あるいは請求項2に係る発明の手書き文字入力装置にお
いて、上記文字入力枠の大きさを指示する文字入力枠大
きさ指示部と、上記文字入力枠の大きさに対応した文字
入力枠の寸法情報を格納する寸法情報格納部を備えて、
上記文字入力枠情報生成部は,上記文字入力枠大きさ指
示部によって指示された文字入力枠の大きさに応じた文
字入力枠の寸法情報を上記寸法情報格納部から読み出
し,この寸法情報と上記文字入力枠情報を上記第1記憶
部に書き込むように成っており、上記表示制御部は,上
記第1記憶部に書き込まれた文字入力枠情報と寸法情報
とに基づいて,上記寸法情報に応じた大きさの文字入力
枠を上記表示パネル上に表示することを特徴としてい
る。
【0028】
【作用】請求項1に係る発明では、入力部からの筆跡座
標データが文字切り出し部に送出される。そして、文字
切り出し部によって1文字分の筆跡座標データが切り出
されて、文字認識部によって認識される。また、上記入
力部からの筆跡座標データに基づいて、文字入力枠情報
生成部によって文字入力枠情報が生成されて第1記憶部
に書き込まれる。そうすると、表示制御部によって、上
記筆跡座標データに基づく手書き入力の筆跡と上記文字
認識部による認識文字が表示パネル上に表示される。さ
らに、上記第1記憶部の文字入力枠情報に基づいて、上
記表示パネル上における最初の入力位置を基準位置とし
て上記文字入力枠が上記表示パネル上に表示される。こ
うして、使用者が手書きする位置に上記文字入力枠が自
動的に表示される。
【0029】また、請求項2に係る発明では、入力部か
らの筆跡座標データが文字切り出し部に送出される。そ
して、文字切り出し部によって1文字分の筆跡座標デー
タが切り出されて、筆跡座標データ正規化部によって正
規化される。また、上記入力部からの筆跡座標データに
基づいて、文字入力枠情報生成部によって文字入力枠情
報が生成されて第1記憶部に書き込まれる。そうする
と、表示制御部によって、上記筆跡座標データに基づく
手書き入力の筆跡と上記筆跡座標データ正規化部によっ
て正規化された筆跡が表示される。さらに加えて、上記
第1記憶部の文字入力枠情報に基づいて、上記表示パネ
ル上における最初の入力位置を基準位置として上記文字
入力枠が上記表示パネル上に表示される。こうして、使
用者が手書きする位置に上記文字入力枠が自動的に表示
される。
【0030】また、請求項3に係る発明では、上記文字
入力枠情報生成部によって、上記表示パネル上における
最初の入力位置である文字入力枠表示位置と文字入力枠
を構成する升目の数とこの升目の寸法で成る文字入力枠
情報が生成される。そうすると、上記表示制御部は、上
記文字入力枠情報に基づいて、上記表示パネル上におけ
る上記基準位置を囲む上記寸法の升目を先頭として、一
方向に連なる升目列で成る上記文字入力枠を表示する。
こうして、複数の升目列で成る上記文字入力枠が表示さ
れる。
【0031】また、請求項4に係る発明では、上記文字
入力枠情報生成部の升目数算出手段によって、上記文字
入力枠表示位置に基づいて、上記表示パネル上における
上記基準位置から上記一方向に位置する表示領域の端ま
での距離が算出され、この距離と上記升目の寸法とに基
づいて上記升目数が算出される。そうすると、上記文字
入力枠情報生成部は、こうして算出された升目数を上記
文字入力枠情報の一つとして上記第1記憶部に書き込
む。こうして、上記表示パネル上における最初の入力位
置から表示領域の端まで連なった升目列で成る上記文字
入力枠が表示される。
【0032】また、請求項5および請求項6に係る発明
では、上記文字認識部によって、文字認識が終了したこ
とを表す認識終了情報が上記文字入力枠情報生成部に送
出される。あるいは、上記筆跡座標データ正規化部によ
って、正規化が終了したことを表す正規化終了情報が上
記文字入力枠情報生成部に送出される。そうすると、上
記文字入力枠情報生成部は、上記第1記憶部の記憶内容
を消去して上記文字入力枠を消去させる。こうして、上
記文字認識あるいは筆跡座標データの正規化が終了する
と自動的に上記文字入力枠が消去される。
【0033】また、請求項7に係る発明では、上記文字
入力枠情報生成部の入力停止時間計時手段によって、上
記筆跡座標データに基づいて手書き入力が停止してから
の経過時間が計時される。そして、上記手書き入力停止
時間が所定時間に達すると、上記文字入力枠情報生成部
は、上記第1記憶部の記憶内容を消去して上記文字入力
枠を消去させる。こうして、手書き入力が上記所定時間
停止すると自動的に上記文字入力枠が消去される。
【0034】また、請求項8および請求項9に係る発明
では、上記文字認識部で認識された文字のコードデータ
が第2記憶部に格納される。または、上記筆跡座標デー
タ正規化部で正規化された筆跡座標データが第2記憶部
に格納される。そうすると、上記表示制御部によって、
上記筆跡座標データに基づいて手書き入力の筆跡が表示
され、上記第1記憶部の文字入力枠情報に基づいて文字
入力枠が表示され、上記第2記憶部の文字コードデータ
あるいは正規化された筆跡座標データに基づいて上記認
識文字の活字表示あるいは正規化された筆跡の表示が行
われる。こうして、上記手書き入力の筆跡の表示と文字
入力枠の表示と認識文字あるいは正規化された筆跡の表
示は、互いに独立して管理されているデータに基づいて
互いに干渉されることなく行われる。
【0035】また、請求項10に係る発明では、上記表
示制御部によって、上記文字入力枠情報に基づいて、上
記文字入力枠の枠を形成する線分のみによって文字入力
枠が表示される。こうして、既に表示されている活字文
字や図形や罫線に重ねて表示されてもそれらの画像が隠
れないように文字入力枠が表示される。
【0036】また、請求項11に係る発明では、手書き
入力有効判定部によって、上記入力枠情報に基づいて上
記文字入力枠の周囲に有効領域が設定される。そして、
上記座標入力部からの1つの連続した筆跡座標データに
おける先頭の筆跡座標データが上記文字入力枠内または
有効領域内に在って有効であるか否かが判定され、判定
結果を表す有効/無効情報が上記文字切り出し部に送出
される。そうすると、上記文字切り出し部は、上記有効
/無効情報に基づいて、有効であると判定された筆跡座
標データのみに基づいて文字の切り出しを行う。こうし
て、上記手書き入力筆跡の先頭が文字入力枠からある程
度はみ出しても有効として文字の切り出し/認識が行わ
れる。
【0037】また、請求項12に係る発明では、手書き
入力有効判定部によって、上記入力枠情報に基づいて上
記文字入力枠の周囲に有効領域が設定される。そして、
上記座標入力部からの1つの連続した筆跡座標データの
総てが上記文字入力枠内あるいは有効領域内に在って有
効であるか否かが判定されて、判定結果を表す有効/無
効情報が上記文字切り出し部に送出される。そうする
と、上記文字切り出し部は、上記有効/無効情報に基づ
いて、有効であると判定された筆跡座標データのみに基
づいて文字の切り出しを行う。こうして、上記文字入力
枠からある程度はみ出した手書き入力筆跡を有効として
文字の切り出し/認識が行われる。
【0038】また、請求項12および請求項13に係る
発明では、文字入力枠更新部によって上記文字入力枠情
報に基づいて上記文字入力枠の領域が設定される。そし
て、上記筆跡座標データが上記領域内から上記領域外に
飛んだことが検知されると、文字入力枠更新情報が上記
文字入力枠情報生成部に送出される。そうすると、上記
文字入力枠情報生成部は、上記認識終了情報あるいは正
規化終了情報を受け取る前であれば、上記領域外に入力
された筆跡座標データに係る座標入力位置情報に基づい
て文字入力枠情報を生成し、上記第1記憶部の内容を更
新する。こうして、表示されている文字入力枠外に手書
き入力すると、表示されている文字入力枠が新たな入力
位置に自動的に移動される。
【0039】また、請求項14に係る発明では、文字入
力枠大きさ指示部によって上記文字入力枠の大きさが指
示されると、上記文字入力枠情報生成部によって、指示
された文字入力枠の大きさに応じた文字入力枠の寸法情
報が寸法情報格納部から読み出される。そして、この寸
法情報と上記文字入力枠情報が上記第1記憶部に書き込
まれる。そうすると、上記表示制御部は、上記第1記憶
部に書き込まれた文字入力枠情報と寸法情報とに基づい
て、上記寸法情報に応じた大きさの文字入力枠を上記表
示パネル上に表示する。こうして、使用者によって予め
指定された大きさの文字入力枠が上記表示パネル上にポ
ップアップ表示される。
【0040】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。 <第1実施例>図1は本実施例の手書き文字入力装置に
おけるブロック図である。
【0041】座標入力部11は、液晶表示パネル等で成
る表示パネル18上に積層される透明タブレットを含む
入力装置(図示せず)から送出されてくる上記透明タブレ
ット上における入力座標値の系列データを、手書き文字
の筆跡データとして内部メモリに一旦記憶する。そし
て、この入力座標値の系列データ(以下、筆跡座標デー
タと言う)を、認識の対象のイメージデータとして後段
のデータ処理系に送出する。また、上記座標入力の有/
無情報,座標入力位置情報および入力時間情報を文字入
力枠情報生成部14に送出する。さらに、表示制御部1
7にも手書きの文字の筆跡データとして上記筆跡座標デ
ータをそのまま送出する。
【0042】文字切り出し部12は、上記座標入力部1
1から送出されてくる文字または文字列のイメージデー
タから1文字に相当するイメージデータを切り出す。そ
うすると、文字認識部13は、文字切り出し部11によ
って切り出された1文字分のイメージデータが表す文字
を認識し、認識が終了すると文字入力枠情報生成部14
に認識終了情報を送出する。上記文字入力枠情報生成部
14は、座標入力部11から送出されてくる座標入力の
有/無情報,座標入力位置情報および入力時間情報と、文
字認識部13から送出されてくる認識終了情報とに基づ
いて、表示パネル18上に表示させる上記文字入力枠の
表示位置データ(以下、枠表示位置データと言う)および
上記文字入力枠を構成する升目の数等で成る文字入力枠
情報を第1記憶部15に対して書き込み/消去して、上
記文字入力枠の表示/消去の制御を行う。
【0043】上記第1記憶部15は、文字入力枠情報生
成部14からの上記文字入力枠情報を記憶する。一方、
第2記憶部16は、上記文字認識部13によって認識さ
れた文字の文字コードデータを記憶する。また、第2記
憶部16には、図形や罫線等の確定された画像の画像デ
ータも記憶されている。上記表示制御部17は、上記第
2記憶部に記憶された上記文字コードデータ,画像デー
タに基づく活字文字,図形,罫線や、第1記憶部15に記
憶された上記文字入力枠情報に基づく文字入力枠や、座
標入力部11からの上記筆跡座標データに基づく手書き
文字の筆跡を、表示パネル18に表示する。
【0044】その際に、上記文字認識部13によって認
識された文字の文字コードデータや図形や罫線等の確定
された画像データは第2記憶部16に格納されている。
これに対して、現在手書き入力された筆跡の座標入力位
置情報に基づく上記文字入力枠情報は第1記憶部15に
格納されて、上記文字コードデータや確定された画像デ
ータとは独立して管理されている。したがって、既に表
示されている活字文字や図形や罫線等の上に重ねてペン
で入力文字を書き込んでも、後に書き込まれた文字に係
る入力座標値の系列データだけを筆跡座標データとして
記憶することができ、文字切り出し部12による文字の
切り出しおよび文字認識部13による文字認識は支障な
く行われるのである。
【0045】次に、上記文字入力枠情報生成部14によ
って出力される上記文字入力枠情報について詳細に説明
する。図2は、上記表示パネル18上における表示領域
21に文字入力枠22が表示された様子の一例を示す。
【0046】上記文字入力枠情報生成部14は、先ず、
座標入力部11から送出されてくる座標入力位置情報に
基づいて、ペンが上記透明タブレットに最初に触れた位
置に対応する表示領域21上の入力位置aの座標(x,
y)を求めて上記“枠表示位置データ"とする。そして、
この枠表示位置データ(x,y)と表示領域21の幅の値
“L"とから、文字入力枠22を構成する升目の数Nを
次式によって算出する。尚、その際に、入力位置aの箇
所に、文字入力枠22を構成する最初(1番左)の升目2
2aの幅と高さの夫々を3:7と7:3とに内分する点
を位置させるものとする。 X=L−x N0≦{(X−0.7W)/W}+1 N=N0を満たす整数の最大値 但し、W:升目の幅 H:升目の高さ
【0047】次に、こうして求められた枠表示位置デー
タ(x,y)と升目数Nと升目の幅Wと升目の高さHを上
記文字入力枠情報として第1記憶部15に送出する。そ
うすると、表示制御部17は、表示パネル18の表示領
域21上における入力位置a(x,y)が最初の升目の幅
Wと高さHの夫々を3:7と7:3とに内分する点にな
るように、最初の升目22aを表示する。そして、その
最初の升目22aの右方向に連続して(N−1)個の升目
を表示することによって、文字入力枠22を表示するの
である。
【0048】このように、本実施例における文字入力枠
22は、ペンによって透明タブレット上に最初に接触し
た位置に対応する表示パネル18上の入力位置aを基準
座標として文字入力枠22を表示する。したがって、オ
ペレータは表示パネル18上に積層された透明タブレッ
ト上における書きたい位置に文字入力枠22を自動的に
表示させて手書き文字入力を行うことができるのであ
る。
【0049】また、上述のようにして、上記表示制御部
17によって表示パネル18上に表示される文字入力枠
22は、図3に示すように、文字認識部13によって認
識された文字を表示文章中に挿入させるための挿入ボタ
ンや挿入位置指定のための操作ボタン等を含まない枠だ
けのシンプルな表示である。したがって、表示領域21
上における最初の入力位置aの右側全体を有効に用いて
文字入力枠22を設定できる。さらに、上記文字入力枠
22は枠を示す線分のみで形成しているので各升目22
a,22b,…内は透明である。したがって、以前に入力さ
れた文字や図形および予め設定されている罫線23等の
既に表示されている画像上に文字入力枠22が重なって
も、それらの既に表示されている画像は文字入力枠22
の各升目22a,22b,…内に表示されて確認できる。
【0050】上記構成の手書き文字入力装置は次のよう
に動作する。図4は、上記座標入力部11,文字入力枠
情報生成部14および表示制御部17によって実行され
る文字入力枠表示処理動作のフローチャートである。以
下、図4に従って文字入力枠表示処理動作につい説明す
る。
【0051】ステップS1で、上記座標入力部11によ
って、上記入力装置からの筆跡座標データに基づいて、
上記透明タブレット上にペン等によって座標入力された
か否かが判別されて上記座標入力の有/無情報が出力さ
れる。そして、座標入力されたらステップS2に進む。
ステップS2で、上記文字入力枠情報生成部14によっ
て、上記座標入力部11からの上記座標入力位置情報に
基づいて、上記ステップS1における座標入力は、ペン
による手書き文字入力の筆跡座標データであるかペンに
よるタップや削除や改行等の編集ジェスチャーであるか
が判別される。そして、手書き文字入力であればステッ
プS3に進み、そうでなければタップや編集の処理へ移
行する。
【0052】ステップS3で、上記文字入力枠情報生成
部14によって、座標入力部11からの座標入力位置情
報に基づいて、最初の入力位置aにおける表示パネル1
8上の座標を表す枠表示位置データ(x,y)が求められ
る。ステップS4で、上記文字入力枠情報生成部14に
よって、上記枠表示位置データ(x,y)に基づいて、上
述のようにして升目数Nが算出される。ステップS5
で、上記文字入力枠情報生成部14によって、求められ
た枠表示位置データ(x,y),升目数Nおよび升目の幅W
と高さHが出力されて第1記憶部15に記憶される。
【0053】ステップS6で、上記表示制御部17によ
って、第1記憶部15から枠表示位置データ(x,y),升
目数Nおよび升目の幅Wと高さHとから成る上記文字入
力枠情報が読み出され、上記枠表示位置データによって
表される座標(x,y)を基準座標として、この基準座標
(x,y)を囲む升目を最初の升目22aとする升目列で成
る文字入力枠22が表示パネル18上にポップアップ表
示される。こうして、上記文字入力枠22が表示される
と、この文字入力枠22内に手書き文字が入力され、座
標入力部11から文字や文字列のイメージデータが文字
切り出し部12に送出される。そして、文字切り出し部
12によって1文字に相当するイメージデータが切り出
され、文字認識部13によって1文字分のイメージデー
タに基づいて文字認識が行われる。
【0054】ステップS7で、上記文字入力枠情報生成
部14によって、上記文字認識部13からの認識終了情
報に基づいて、上記ステップS3において表示された当
該文字入力枠22内に書き込まれた文字に対する文字認
識が終了したか否かが判別される。そして、終了すれば
ステップS8に進む。ステップS8で、上記文字入力枠情
報生成部14によって、座標入力部11からの上記座標
入力位置情報および文字入力枠情報に基づいて、上記文
字入力枠22に次の文字が書き込まれたか否かが判別さ
れる。その結果、書き込まれていなければステップS9
に進む。一方、書き込まれていれば上記ステップS7に
戻って当該文字入力枠22に文字が書き込まれなくなる
まで当該文字入力枠22が表示される。
【0055】ステップS9で、上記文字入力枠情報生成
部14によって、第1記憶部15に記憶された上記文字
入力枠情報が消去される。その結果、表示制御部17
は、上記文字入力枠情報に基づく文字入力枠の表示と、
座標入力部11からの筆跡座標データに基づく入力筆跡
の表示を停止する。そして、文字認識部13で認識され
た文字の文字コードデータが第2記憶部16から読み出
されて、上記ステップS3における上記基準座標の位置
に活字表示される。こうして、上記文字入力枠22が消
去されると、文字入力枠表示処理動作が終了される。
【0056】図5は、上記文字入力枠表示処理による文
字入力枠の表示手順を示す。 上記透明タブレット上におけるオペレータが書きたい位
置にペン24で手書き文字を書き始める。
…図5(a) 最初の接触位置の座標に基づいて手書き文字入力の筆跡
座標データであると判断し、表示パネル18上の入力位
置aを囲む升目22aの右側に連なる升目列から成る文
字入力枠22がポップアップ表示される。
…図5(b) 上記表示された文字入力枠22内に、連続して手書き文
字「鈴木さんへ」が入力され、その間文字入力枠22が継
続して表示される。 …図5(c),図5(d) 手書き文字入力が終了し、文字が切り出され、文字認識
された後、次の文字が入力されないと文字入力枠22お
よび入力筆跡が消去されて、文字認識結果「鈴木さんへ」
が活字表示される。
…図5(e) こうして、上記文字入力枠22及び入力筆跡が自動的に
消去されるのである。
【0057】図6および図7は、上記文字入力枠の他の
表示例を示す。図6は、上記透明タブレットの左側から
書き始めた場合の表示例である。 上記表示パネル18の表示領域21上における左側の位
置a1にペン24で手書き文字を書き始める。
…図6(a) 最初の入力位置a1を囲む升目25aの右側に連なる升目
数N=5の升目列から成る文字入力枠25がポップアッ
プ表示される。 …図6(b) 図7は、上記透明タブレットの中央から書き始めた場合
の表示例である。 上記表示パネル18の表示領域21上における中央の位
置a2にペン24で手書き文字を書き始める。
…図7(a) 最初の入力位置a2を囲む升目26aの右側に連なる升目
数N=3の升目列から成る文字入力枠26がポップアッ
プ表示される。その際に、入力位置a2は中央に在るた
めに、入力位置a2から表示領域21の右端までの距離
X(図2参照)の値が入力位置が左側に在る図6の場合よ
りも小さくなり、升目数Nの値が少なくなっている。
…図
7(b) こうして、オペレータが上記透明タブレット上における
何れの位置から書き始めても、その位置から右側へ所定
大きさの升目が連なった文字入力枠が表示されるのであ
る。
【0058】図8は、上記文字入力枠の他の表示手順を
示す。 上記表示パネル18の表示領域21上には、認識された
活字文字列「鈴木さんへ」と活字文字列を囲む四角の図形
27と罫線28とが表示されている。この状態では、文
字入力枠未表示時の状態である。
…図8(a) 活字文字「鈴木」上にペンで手書き文字入力が開始されて
文字入力枠29がポップアップ表示される。その際に、
文字入力枠29は枠のみで透明であるから、元から表示
されている活字文字列「鈴木さんへ」や図形27や罫線2
8は隠れずに表示されている。また、上述のように、上
記筆跡座標データと文字入力枠情報と文字コードデータ
や確定された画像データとは、互いに独立して管理され
ているので、活字文字列「鈴木さんへ」や図形27や罫線
28と文字入力枠29と入力筆跡30とは、互いに干渉
することなく表示される。…図8(b),図8(c) 手書き文字入力が終了して文字入力枠29および入力筆
跡30が消去されて、文字認識結果「レポート提出」の活
字文字列が、既に表示されている「鈴木さんへ」に続いて
表示される。
…図8(d) こうして、上記文字入力枠29および入力筆跡30が、
活字文字列や図形27や罫線28と干渉することなく表
示されるのである。
【0059】上述のように、本実施例においては、座標
入力部11からの座標入力有/無情報と座標入力位置情
報に基づいて、手書き文字による座標入力があると、文
字入力枠情報生成部14によって、上記文字入力枠情報
を生成して第1記憶部15に記憶する。そして、表示制
御部17によって、第1記憶部15から上記文字入力枠
情報を読み出し、この文字入力枠情報の枠表示位置デー
タによって表される座標を基準座標として表示パネル1
8上における上記基準座標の右側に表示領域21の右端
まで一杯の文字入力枠22をポップアップ表示する。し
たがって、本実施例によれば、オペレータが上記透明タ
ブレット上における入力したい位置に(すなわち、書き
出した位置に)文字入力枠22が表示され、認識結果の
活字文字が表示される。
【0060】また、上記文字入力枠22内に文字が書き
込まれると自動的に切り出し/認識が行われ、文字認識
が終了して次の手書き入力がないと文字入力枠情報生成
部14によって第1記憶部15内の文字入力枠情報が消
去されて文字入力枠22の表示が自動的に停止され、認
識結果が活字表示される。その際に、上記文字切り出し
部12による文字切り出しおよび文字認識部13による
文字認識は、上述の文字入力枠22の表示処理系とは独
立して座標入力部11からのイメージデータに基づいて
行われるので、既に表示されている活字文字や図形や罫
線等の上に重ねてペンで入力文字を書き込んでも支障な
く行われるのである。すなわち、本実施例によれば、書
き出した位置に文字入力枠22が自動的に表示/消去さ
れ、入力位置に認識結果の活字文字が自動的に表示され
るので、文字入力枠の表示/消去動作や文字認識動作等
の指示の必要がなく、自然なノートテイキングが可能に
なる。
【0061】尚、上述の説明における上記座標入力部1
1,文字入力枠情報生成部14および表示制御部17に
よって実行される文字入力枠表示処理動作では、書き込
まれた文字に対する文字認識が終了して次の文字が書き
込まれない場合に文字入力枠を消去するようにしている
が、次のように、手書き文字入力が所定時間停止した場
合に自動的に文字入力枠を消去するようにもできる。
【0062】図9は、手書き文字入力が所定時間停止し
た場合に自動的に文字入力枠を消去する文字入力枠表示
処理動作のフローチャートである。以下、図9に従って
この文字入力枠表示処理動作につい説明する。
【0063】ステップS11〜ステップS16で、図4の文
字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけるステッ
プS1〜ステップS6と同様にして、上記透明タブレット
上に手書き文字が座標入力された場合には、第1記憶部
15に記憶された上記枠表示位置データが表す座標を基
準座標として表示パネル18の右側一杯に文字入力枠が
ポップアップ表示される。
【0064】ステップS17で、上記文字入力枠情報生成
部14によって、座標入力部11からの上記座標入力有
/無情報に基づいて手書き文字入力の停止が監視され
る。そして、手書き文字入力が停止した場合にはステッ
プS18に進む。ステップS18で、上記文字入力枠情報生
成部14によって、座標入力部11からの上記座標入力
有/無情報と入力時間情報とに基づいて、手書き文字入
力が停止してからn秒が経過したか否かが判別される。
その結果、n秒が経過していればステップS20に進み、
経過していなければステップS19に進む。
【0065】ステップS19で、上記文字入力枠情報生成
部14によって、上記座標入力有/無情報に基づいて手
書き文字入力が再開されたか否かが判別される。その結
果、再開された場合には上記ステップS17に戻って手書
き文字入力の停止が監視される一方、再開されなければ
上記ステップS18に戻って手書き文字入力停止時間の計
時が続行される。ステップS20で、図4の文字入力枠表
示処理動作のフローチャートにおけるステップS9と同
様にして上記文字入力枠が消去される。そうした後、上
記文字切り出し部12による文字切り出しおよび文字認
識部13による文字認識が行われ、認識結果が表示パネ
ル18上の上記基準座標の位置に活字表示される。こう
して、上記文字入力枠が消去されると、文字入力枠表示
処理動作が終了される。
【0066】図10は、図9の文字入力枠表示処理によ
る文字入力枠の表示例を示す。上記透明タブレット上に
おけるオペレータが書きたい位置にペン24で手書き文
字を書き始める。
…図10(a) 最初の接触位置の座標に基づいて手書き文字入力の筆跡
座標データであると判断し、その接触位置に基づく表示
パネル18上の上記基準座標を囲む升目の右側に連なる
升目列から成る文字入力枠31がポップアップ表示され
る。…図10(b) 上記表示された文字入力枠31内に、連続して手書き文
字「鈴木さんへ」が入力され、その間文字入力枠31は継
続して表示される。…図10(c),図10(d) 手書き文字入力がn秒間停止したこと検知して文字入力
枠31および入力筆跡が消去される。
…図10(e) 文字が切り出され、文字認識された後、文字認識結果
「鈴木さんへ」が活字表示される。
…図10(f) こうして、上記文字入力枠31及び入力筆跡が自動的に
消去されるのである。
【0067】また、次のように、手書き文字入力が所定
時間停止して、且つ、文字認識終了した場合に、自動的
に文字入力枠を消去するようにもできる。
【0068】図11は、手書き文字入力が所定時間停止
して、且つ、文字認識終了した場合に、自動的に文字入
力枠を消去する文字入力枠表示処理動作のフローチャー
トである。以下、図11に従ってこの文字入力枠表示処
理動作について説明する。
【0069】ステップS31〜ステップS39で、図9の文
字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけるステッ
プS11〜ステップS19と同様にして、上記透明タブレッ
ト上に手書き文字が座標入力された場合には、第1記憶
部15に記憶された上記枠表示位置データが表す座標を
基準座標として表示パネル18の右側一杯に文字入力枠
がポップアップ表示され、手書き文字入力が停止してか
らn秒が経過したことを検知する。
【0070】ステップS40,ステップS41で、図4の文
字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけるステッ
プS7,ステップS9と同様にして、当該文字入力枠内に
書き込まれた文字に対する文字認識が終了したか否かを
判定し、当該文字入力枠が消去され、文字認識部13に
よる認識結果が表示パネル18上の上記基準座標の位置
に活字表示される。こうして、上記文字入力枠が消去さ
れると、文字入力枠表示処理動作が終了される。
【0071】上記実施例においては、上記表示パネル1
8上における最初の入力位置から右側に文字入力枠を表
示しているが、最初の入力位置から左側に表示しても何
差し支えない。
【0072】<第2実施例>本実施例は、表示パネル上
に表示された文字入力枠からはみ出して手書き入力され
た文字に対処できる手書き文字入力装置に関する。図1
2は本実施例の手書き文字入力装置におけるブロック図
である。
【0073】座標入力部41,文字切り出し部42,文字
認識部43,文字入力枠情報生成部44,第1記憶部4
5,第2記憶部46,表示制御部47及び表示パネル48
は、第1実施例における座標入力部1,文字切り出し部
2,文字認識部3,文字入力枠情報生成部4,第1記憶部
5,第2記憶部6,表示制御部7及び表示パネル8と同様
の構成を成し、同様に動作して表示パネル48上に文字
入力枠を表示する。
【0074】手書き入力有効判定部49は、表示パネル
48上に表示された文字入力枠からはみ出して入力され
た手書き文字を有効とする有効領域を設定し、その有効
領域に基づいて入力された手書き文字が有効であるか否
かを判定する。そして、文字切り出し部42は、この判
定結果に基づいて、有効な手書き文字に対してのみ文字
切り出しを行うのである。その際に、上記手書き入力有
効判定部49は、上記有効領域として、連続する筆跡の
書き出しの筆跡座標データを判定するための第1有効領
域と、上記連続する筆跡の総ての筆跡座標データを判定
するための第2有効領域とを別々に設定する。そして、
上記書き出しの筆跡座標データが第1有効領域内に在
り、且つ、上記総ての筆跡座標データが第2有効領域内
に在る場合にのみ、有効な手書き文字であると判定する
のである。
【0075】図13,図14は、上記手書き入力有効判
定部49によって設定される上記第1有効領域を示す。
上記手書き入力有効判定部49は、文字入力枠情報生成
部44からの文字入力枠情報を取り込んで、枠表示位置
データ(x,y),升目数Nおよび升目の幅Wと高さHに基
づいて、図13に示す文字入力枠51における最初の升
目51aの周囲に設定する矩形を成す第1有効領域52a
の四隅b,c,d,eの座標を次式によって算出する。 点b(xb,yb)=((x−0.3W−F),(y+0.3H+
E)) 但し、E=(D−H)/2 F=C−W C:第1有効領域52a,52bの幅 D:第1有効領域52a,52bの高さ 点c(xc,yc)=((x+0.7W),yb) 点d(xd,yd)=(xb,(y−0.7H−E)) 点e(xe,ye)=(xc,yd)
【0076】また、上記文字入力枠51における最後の
升目51bの周囲に設定される第1有効領域52bの四隅
f,g,h,iの座標を次式によって算出する。 点f(xf,yf)=((xc+G),yb) 但し、G=(N−2)・W N:文字入力枠51の升目数 点g(xg,yg)=((xf+C),yb) 点h(xh,yh)=(xf,yd) 点i(xi,yi)=(xg,yd)
【0077】さらに、図14に示す文字入力枠51にお
けるz番目の升目(最初と最後の升目を除く)51zの上
下に設定される第1有効領域53の四隅j,k,l,mの
座標を次式によって算出する。 点j(xj,yj)=((xc+I),yb) 但し、I=(z−2)・W 点k(xk,yk)=((xj+W),yb) 点l(xl,yl)=(xj,yd) 点m(xm,ym)=(xk,yd) こうして算出された各点b〜mの座標は、各第1有効領
域52a,52b,53別に内部メモリに格納される。
【0078】そして、上記手書き入力有効判定部49
は、座標入力部41から順次送出されてくる筆跡座標デ
ータと上記各点b〜mの座標値とから、以下のようにし
て手書き文字の有効/無効を判定する。
【0079】図15〜図17は、1文字を構成する連続
した筆跡の書き始めの入力座標が誤って升目外にはみ出
しても上記第1有効領域52a,52b,53内であれば有
効にする例である。
【0080】図15は、上記透明タブレットからペンを
離さずに続けて書いた連続する筆跡の書き出しの筆跡座
標データが示す位置が最初の升目51aからはみ出して
も第1有効領域52a内であれば有効とする場合であ
る。上記透明タブレット上におけるオペレータが書きた
い位置にペン55で手書き文字を書き始める。
…図15(a) 上記表示パネル48上の最初の入力位置を基準座標とし
て文字入力枠51がポップアップ表示され、手書き入力
有効判定部49によって最初の升目51aが判定対象の
升目として認識される。そして、送られてくる筆跡座標
データに基づいて、1文字を構成する連続する筆跡の書
き出しの筆跡座標データが4点b,c,d,eで囲まれる
第1有効領域52a内に在るかが判定される。その結
果、文字「鈴」の途中に在って連続する筆跡(「金」偏の最
後の“横線")の書き出しの筆跡座標データが示す位置が
判定対象の最初の升目51aから左下側にはみ出してい
るが、第1有効領域52a内にあるから有効な手書き文
字であると判定される。…図15(b),図15(c)
【0081】図16,図17は、連続する筆跡の書き出
しの筆跡座標データが示す位置が2番目の升目512
3番目の升目513の外にあっても、第1有効領域53
内であれば有効とする場合である。1文字の途中に在っ
て連続する筆跡(手書き文字「木」の縦線)の書き出しの筆
跡座標データが示す位置が判定対象の2番目の升目51
2外にあるが、第1有効領域53内にあるから有効な手
書き文字と判定される。…図16(a)〜図16(c) 1文字の最初の連続する筆跡(手書き文字「さ」の横線)お
よび次に連続する筆跡(手書き文字「さ」の縦線)の書き出
しの筆跡座標データが示す位置が判定対象の3番目の升
目513外にあるが、第1有効領域53内にあるから有
効な手書き文字と判定される。
…図17(a)〜図17(c)
【0082】上述の場合、図18に示すように、判定対
象の升目とその升目における上記第1有効領域との外か
ら書き始めた場合には、その手書き文字は無効となる。
1文字の途中に在って連続する筆跡(手書き文字「さ」の
斜め線)の書き出しの筆跡座標データが示す位置が判定
対象の3番目の升目513外であり、且つ、第1有効領
域53外にあるから、無効な手書き文字と判定される。
…図18(a) 1文字の最初の連続する筆跡(手書き文字「ん」の左下が
り線)の書き出しの筆跡座標データが示す位置が判定対
象の4番目の升目514外であり、且つ、第1有効領域
53外にあるから、無効な手書き文字と判定される。
…図18(b) 1文字の最初の連続する筆跡(手書き文字「へ」の右上が
り線)の書き出しの筆跡座標データが示す位置が判定対
象の最終の升目51b外であり、且つ、第1有効領域5
2b外にあるから、無効な手書き文字と判定される。
…図18(c)
【0083】図19,図20は、上記手書き入力有効判
定部49によって設定される連続する筆跡の総ての座標
データの有効/無効を判定するための第2有効領域を示
す。この第2有効領域は、上記文字入力枠における各升
目の周囲に設定される。
【0084】図19は、上記文字入力枠における最初の
升目に係る第2有効領域を示す。手書き入力有効判定部
49は、文字入力枠情報生成部44からの文字入力枠情
報を取り込んで、枠表示位置データ(x,y),升目数Nお
よび升目の幅Wと高さHに基づいて、図19に示す文字
入力枠61における最初の升目61aの周囲に設定する
矩形を成す第2有効領域62の四隅n,o,p,qの座標
を次式によって算出する。 点n(xn,yn)=((x−0.3W−N),(y+0.3H+
M)) 但し、M=(K−H)/2 N=(J−W)/2 J:第2有効領域62の幅 K:第2有効領域62の高さ 点o(xo,yo)=((x+0.7W+N),yn) 点p(xp,yp)=(xn,(y−0.7H−M)) 点q(xq,yq)=(xo,yp)
【0085】さらに、図20に示す文字入力枠61にお
けるz番目の升目(最初の升目を除く)61zの周囲に設
定される第2有効領域63の四隅r,s,t,uの座標を
次式によって算出する。 点r(xr,yr)=((xn+P),yn) 但し、P=(z−1)・W 点s(xs,ys)=((xr+J),yn) 点t(xt,yt)=(xr,yp) 点u(xu,yu)=(xs,yp) こうして算出された各点n〜uの座標は、各第2有効領
域62,63別に内部メモリに格納される。
【0086】そして、上記手書き入力有効判定部49
は、連続する筆跡の書き出しの筆跡座標データが文字入
力枠61の各升目内あるいは図13,図14に示す第1
有効領域52,53内に在ると判定された文字に関し
て、座標入力部41から順次送出されてくる筆跡座標デ
ータと上記各点n〜uの座標値とから、以下のようにし
て手書き文字の有効/無効を判定し、判定結果を表す有
効/無効情報を文字切り出し部42に送出する。
【0087】図21は、連続する筆跡の途中や終端が誤
って文字入力枠61の升目外にはみ出しても、第2有効
領域62,63内であれば有効とする場合である。 1文字の途中に在って連続する筆跡(手書き文字「木」の
払いの最終の筆跡座標データが示す位置が判定対象の2
番目の升目612に隣接する最初の升目61a内にある
が、第2有効領域63内にあるから有効な手書き文字と
判定される。…図21(a) 1文字を構成する連続する筆跡の途中と最終の筆跡座標
データが示す位置が判定対象の4番目の升目614に隣
接する最終の升目615内および升目614外(升目の下)
にあるが、第2有効領域63内にあるから有効な手書き
文字と判定される。…図21(b) 1文字を構成する連続する筆跡の途中と最終の筆跡座標
データが示す位置が判定対象の最終の升目615外にあ
るが、第2有効領域63内にあるから有効な手書き文字
と判定される。
…図21(c)
【0088】このように、本実施例においては、手書き
入力有効判定部49を有して、文字入力枠情報生成部4
4によって設定された文字入力枠情報に基づいて文字入
力枠を構成する各升目の周囲に有効領域を設定し、その
座標を内部メモリに格納しておく。そして、座標入力部
41からの筆跡座標データに基づく連続する筆跡が上記
有効領域内に在るか否かを判定して、判定結果を表す有
効/無効情報を文字切り出し部42に送出するようにし
ている。
【0089】したがって、本実施例によれば、上記手書
き入力有効判定部49によって現在判定の対象となって
いる升目とその升目の第1有効領域との外から書き出し
た場合を除いて、筆跡が上記判定対象の升目とその第2
有効領域との中に在れば有効な手書き文字であると判定
される。こうして、オペレータは表示パネル48上に表
示された文字入力枠内に文字を書き込むことに余り気を
使わずに手書き文字入力を行うことができる。
【0090】<第3実施例>本実施例は、手書き入力さ
れた文字列が文字認識される前に、表示パネル上に表示
された文字入力枠以外の領域に次の手書き文字を入力し
た場合には、表示されていた文字入力枠を消去して、新
たに手書き入力された位置に文字入力枠を表示する手書
き文字入力装置に関する。図22は本実施例の手書き文
字入力装置におけるブロック図である。
【0091】座標入力部71,文字切り出し部72,文字
認識部73,文字入力枠情報生成部74,第1記憶部7
5,第2記憶部76,表示制御部77及び表示パネル78
は、第1実施例における座標入力部1,文字切り出し部
2,文字認識部3,文字入力枠情報生成部4,第1記憶部
5,第2記憶部6,表示制御部7及び表示パネル8と同様
の構成を成し、同様に動作して表示パネル78上に文字
入力枠を表示する。
【0092】文字入力枠更新部79は、以下のようにし
て、表示パネル78上に表示されている文字入力枠を消
去して、新たに手書き入力された位置に文字入力枠を表
示する。すなわち、上記文字入力枠更新部79は、文字
入力枠情報生成部74によって設定された枠表示位置デ
ータ(x,y),升目数Nおよび升目の幅Wと高さHを取り
込んで、第1実施例において説明したようにして、表示
制御部77によって表示される表示パネル78上におけ
る文字入力枠の座標を算出して内部メモリに格納してお
く。そして、座標入力部71から順次送出されてくる筆
跡座標データと上記文字入力枠の座標とから、現在表示
されている文字入力枠の外に手書き入力されるのを監視
して当該文字入力枠外に手書き入力が在った場合には、
文字入力枠更新情報を文字入力枠情報生成部74に送出
する。
【0093】そうすると、上記文字入力枠情報生成部7
4は、上記文字認識部73からの認識終了情報を受け取
る前に上記文字入力枠更新情報を受け取った場合には、
座標入力部71からの現時点の座標入力位置情報に基づ
いて、現在表示されている文字入力枠外における最初の
入力位置を表す枠表示位置データ(x,y)と升目数Nと
を算出し、この算出結果で第1記憶部75の記憶内容を
更新する。その結果、表示制御部77によって、表示パ
ネル78上に表示されている文字入力枠が消去されて、
新たな枠表示位置データ(x,y)によって表される位置
に次の文字入力枠が表示されるのである。
【0094】図23は、上記座標入力部71,文字入力
枠情報生成部74,表示制御部77および文字入力枠更
新部79によって実行される文字入力枠表示/更新処理
動作のフローチャートである。以下、図23に従ってこ
の文字入力枠表示/更新処理動作につい説明する。
【0095】ステップS51〜ステップS56で、図4の文
字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけるステッ
プS1〜ステップS6と同様にして、上記透明タブレット
上に手書き文字が座標入力された場合には、第1記憶部
75に記憶された上記枠表示位置データが表す座標を基
準座標として表示パネル78の右側一杯に文字入力枠が
ポップアップ表示される。
【0096】ステップS57で、上記文字入力枠更新部7
9によって、座標入力部71から順次送出されてくる筆
跡座標データと内部メモリに格納されている当該文字入
力枠の座標に基づいて、当該文字入力枠外への座標入力
があるか否かが判別される。その結果、当該文字入力枠
外への座標入力がある場合には文字入力枠情報生成部7
4に文字入力枠更新情報が送出されてステップS58に進
み、なければステップS62に進む。
【0097】ステップS58で、上記文字入力枠情報生成
部74によって、座標入力部71からの座標入力位置情
報に基づいて、上記ステップS57において検知された座
標入力はペンによる手書き文字入力であるか否かが判別
される。その結果、手書き文字入力であればステップS
59に進み、そうでなければステップS62に進む。ステッ
プS59,ステップS60で、上記文字入力枠情報生成部7
4によって、上記ステップS57において検知された座標
入力に係る座標入力位置情報に基づいて次の枠表示位置
データ(x,y)と升目数Nが求められる。ステップS61
で、上記文字入力枠情報生成部74によって、求められ
た新たな枠表示位置データ(x,y)と升目数Nおよび升
目の幅Wと高さHによって、第1記憶部75の記憶内容
が更新される。そして、文字認識部73による当該文字
入力枠内に書き込まれた文字に対する認識結果が、表示
パネル78上の当該文字入力枠の位置に活字表示され
る。そうした後、上記ステップS56に戻って、上記表示
パネル78上に表示されている当該文字入力枠が消去さ
れて、当該文字入力枠外の新たな手書き入力位置に次の
文字入力枠が表示される。
【0098】ステップS62〜ステップS64で、図4の文
字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけるステッ
プS7〜ステップS9と同様にして、当該文字入力枠内に
書き込まれた文字に対する文字認識が終了したか否かを
判定し、当該文字入力枠内に次の文字が書き込まれたか
否かを判定し、当該文字入力枠が消去され、文字認識部
73による認識結果が表示パネル78上の上記基準座標
の位置に活字表示される。こうして、上記文字入力枠が
消去されると、文字入力枠表示/更新処理動作が終了さ
れる。
【0099】図24は、図23における文字入力枠表示
/更新処理動作による文字入力枠の表示/更新状態を示
す。上記透明タブレット上への手書き文字入力によって
ポップアップ表示された文字入力枠81内にペンで手書
き文字「鈴木さんへ」が書き込まれ、その筆跡が表示パネ
ル78上に表示されいる。
…図24(a) 当該文字入力枠81内に手書きされた文字列「鈴木さん
へ」に対する文字認識部73による文字認識が終了する
前に、当該文字入力枠81外に新たに手書き文字「レ」が
書き始められる。
…図24(b) 当該文字入力枠81が消去され、新たに書き込まれた手
書き文字「レ」の最初の入力位置を基準座標として、その
右側に新たな文字入力枠82がポップアップ表示され
る。
…図24(c) 新たに表示された文字入力枠82内に書き込まれた手書
き文字の筆跡が表示される。
…図24(d) 先に手書き入力済みの文字列「鈴木さんへ」に対する文字
認識結果が先の入力位置に活字表示される。
…図24(e)
【0100】図25および図26は、手書き文字入力が
所定時間停止した場合に自動的に文字入力枠を消去する
文字入力枠表示/更新処理動作のフローチャートであ
る。以下、図25および図26に従ってこの文字入力枠
表示/更新処理動作について説明する。
【0101】ステップS71〜ステップS81で、図23に
示す文字入力枠表示/更新処理動作のフローチャートに
おけるステップS51〜ステップS61と同様にして、上記
透明タブレット上に手書き文字が座標入力された場合に
は、第1記憶部75に記憶された上記枠表示位置データ
が表す座標を基準座標として表示パネル78の右側一杯
に文字入力枠がポップアップ表示される。そして、現在
表示されている当該文字入力枠外への手書き文字入力が
あれば当該文字入力枠内に書き込まれた手書き文字の認
識結果が活字表示されて当該文字入力枠が消去され、新
たな手書き入力位置に次の文字入力枠が表示される。
【0102】ステップS82〜ステップS85で、図9に示
す文字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけるス
テップS17〜ステップS20と同様にして、手書き文字入
力が停止してからn秒が経過すると、当該文字入力枠が
消去され、当該文字入力枠内に書き込まれた手書き文字
が認識されて認識結果が活字表示される。一方、n秒が
経過しない場合には上記ステップS77に戻って、当該文
字入力枠外に手書き文字入力されるか、手書き文字入力
が停止してからn秒が経過するのを待つ。こうして、上
記文字入力枠が消去されると、文字入力枠表示/更新処
理動作が終了される。
【0103】図27および図28は、手書き文字入力が
所定時間停止して、且つ、文字認識終了した場合に、自
動的に文字入力枠を消去する文字入力枠表示/更新処理
動作のフローチャートである。以下、図27および図2
8に従ってこの文字入力枠表示/更新処理動作について
説明する。
【0104】ステップS91〜ステップS101で、図23
に示す文字入力枠表示/更新処理動作のフローチャート
におけるステップS51〜ステップS61と同様にして、上
記透明タブレット上に手書き文字が座標入力された場合
には、第1記憶部75に記憶された上記枠表示位置デー
タが表す座標を基準座標として表示パネル78の右側一
杯に文字入力枠がポップアップ表示される。そして、現
在表示されている当該文字入力枠外への手書き文字入力
があれば当該文字入力枠内に書き込まれた手書き文字の
認識結果が活字表示されて当該文字入力枠が消去され、
新たな手書き入力位置に次の文字入力枠が表示される。
【0105】ステップS102〜ステップS106で、図11
に示す文字入力枠表示処理動作のフローチャートにおけ
るステップS37〜ステップS41と同様にして、手書き文
字入力が停止してからn秒が経過し、さらに当該文字入
力枠内に書き込まれた手書き文字文字の文字認識が終了
すると、当該文字入力枠が消去され、認識結果が活字表
示される。一方、n秒が経過しない場合には上記ステッ
プS97に戻って、当該文字入力枠外に手書き文字入力さ
れるか、手書き文字入力が停止してからn秒が経過する
のを待つ。こうして、上記文字入力枠が消去されると、
文字入力枠表示/更新処理動作が終了される。
【0106】このように、本実施例においては、文字入
力枠更新部79を有して、文字入力枠情報生成部74に
よって設定された文字入力枠情報と座標入力部71から
の筆跡座標データとに基づいて、現在表示パネル78上
に表示されている当該文字入力枠の外に手書き文字が入
力されたか否かを判定して、判定結果を表す文字入力枠
更新情報を文字入力枠情報生成部74に送出する。そう
すると、上記文字入力枠情報生成部74は、新たな入力
位置を表す枠表示位置データ(x,y)と升目数Nとを算
出して第1記憶部75の内容を更新し、当該文字入力枠
を消去して、新たな入力位置に次の文字入力枠を表示す
るようにしている。
【0107】したがって、本実施例によれば、好きなと
きに上記透明タブレット上における好きな所に手書き入
力位置を変更しても、文字入力枠の表示位置が変更先の
手書き入力位置に更新される。したがって、オペレータ
は、表示パネル78上に現在表示されている文字入力枠
に捕われず手書き文字入力を行うことができる。そし
て、その場合でも高い文字認識結果が得られる。
【0108】<第4実施例>本実施例は、表示パネル上
にポップアップ表示される文字入力枠のサイズを変更可
能な手書き文字入力装置に関する。図29は本実施例の
手書き文字入力装置におけるブロック図である。
【0109】座標入力部91,文字切り出し部92,文字
認識部93,文字入力枠情報生成部94,第1記憶部9
5,第2記憶部96,表示制御部97及び表示パネル98
は、第1実施例における座標入力部1,文字切り出し部
2,文字認識部3,文字入力枠情報生成部4,第1記憶部
5,第2記憶部6,表示制御部7及び表示パネル8と同様
の構成を成し、同様に動作して表示パネル78上に文字
入力枠を表示する。
【0110】文字入力枠サイズ指定部99は、オペレー
タによって操作されて上記表示パネル98上にポップア
ップ表示される文字入力枠のサイズを指定する。この文
字入力枠サイズ指定部99は、表示パネル98とこの表
示パネル98上に積層された透明タブレット(図示せず)
とで形成された操作ボタンで構成されている。升目寸法
格納部100には、種々のサイズの文字入力枠を構成す
る升目の幅Wと高さHの値が文字入力枠サイズ別に格納
されている。
【0111】上記構成において、上記文字入力枠情報生
成部94は、文字入力枠サイズ指定部99によって指定
された文字入力枠サイズに応じた寸法の升目の幅Wと高
さHの組を升目寸法格納部100から読み出し、この読
み出された升目の幅Wの値を用いて升目数Nを算出す
る。そして、この算出された升目数Nと、座標入力部9
1からの座標入力位置情報に基づいて得られた枠表示位
置データ(x,y)と、読み出された升目の幅Wと高さH
の値とを、第1記憶部95に送出して記憶させるのであ
る。
【0112】図30は、上記文字入力枠サイズ指定部9
9によって、上記文字入力枠サイズを“小",“中",
“大"に切り替えた際における文字入力枠の表示例であ
る。上記文字入力升サイズ“小"を指定すると、文字入
力枠サイズ“小"に対応した幅がW1で高さがH1の升目
で構成された文字入力枠102が、表示パネル98の表
示領域101一杯に表示されている。この場合の升目数
Nは“8"である。…図30(a) 上記文字入力升サイズを“中"に変更すると、文字入力
枠サイズ“中"に対応して幅がW2で高さがH2に拡大さ
れた升目で構成された文字入力枠103が表示領域10
1一杯に表示される。この場合の升目数Nは“6"であ
る。…図30(b) 上記文字入力升サイズを更に“大"に変更すると、文字
入力枠サイズ“大"に対応した幅がW3で高さがH3の升
目で構成された文字入力枠104が表示領域101一杯
に表示される。この場合の升目数Nは“4"である。…
図30(c)
【0113】このように、本実施例においては、文字入
力枠サイズ指定部99および升目寸法格納部100を有
して、文字入力枠情報生成部94は、文字入力枠サイズ
指定部99によって指定されたサイズに応じた寸法の升
目の幅Wと高さHの値を升目寸法格納部100から読み
出して、指定されたサイズの文字入力枠を表示させるた
めの文字入力枠情報を求めて第1記憶部95に送出する
ようにしている。
【0114】したがって、本実施例によれば、オペレー
タは、好みの大きさの文字入力枠をポップアップ表示さ
せて書き易い大きさで手書き文字入力を行ったり、小さ
いサイズの文字入力枠を表示させてたくさんの文字を一
気に手書き入力を行うことができる。
【0115】<第5実施例>本実施例は、手書き入力文
字から切り出されて正規化された筆跡文字を表示パネル
上に表示する手書き文字入力装置であって、上記表示パ
ネル上における最初の入力位置から右側に文字入力枠を
ポップアップ表示する手書き文字入力装置に関する。図
31は本実施例の手書き文字入力装置におけるブロック
図である。
【0116】座標入力部111,文字切り出し部112,
文字入力枠情報生成部114,第1記憶部115,第2記
憶部116および表示パネル118は、第1実施例にお
ける座標入力部1,文字切り出し部2,文字入力枠情報生
成部4,第1記憶部5,第2記憶部6および表示パネル8
と同様の構成を成し、同様に動作して表示パネル118
上に文字入力枠を表示する。
【0117】筆跡座標データ正規化部119は、上記文
字切り出し部112によって切り出された1文字分の上
記筆跡座標データに基づいて、切り出された文字の高さ
の値を調べ、この高さが予め設定された所定値になるよ
うに1文字分の筆跡座標データを正規化する。つまり、
文字筆跡のサイズ(所謂、文字天地)を均一に揃えるので
ある。そして、この正規化された筆跡座標データを第2
記憶部116に記憶すると共に、文字入力枠情報生成部
114に正規化終了情報を送出する。
【0118】そして、上記表示制御部117は、上記第
2記憶部に記憶された正規化された筆跡座標データに基
づく正規化文字筆跡や、第1記憶部115に記憶された
上記文字入力情報に基づく文字入力枠や、座標入力部1
11からの筆跡座標データに基づく手書き文字の筆跡
を、表示パネル118に表示する。さらに、上述のよう
に表示パネル118上に表示された文字入力枠は、文字
入力枠情報生成部114によって、筆跡座標データ正規
化部119が正規化を終了し、表示されている文字入力
枠に次の文字が書き込まれなければ、手書き文字の筆跡
と共に消去される。
【0119】<第6実施例>本実施例は、手書き入力文
字から切り出されて正規化された筆跡文字を表示パネル
上に表示する手書き文字入力装置であって、上記表示パ
ネル上に表示された入力文字枠外の領域に次の手書き文
字を入力した場合に表示中の入力文字枠を消去して、新
たに手書き入力された位置に文字入力枠を表示する手書
き文字入力装置に関する。図32は本実施例の手書き文
字入力装置におけるブロック図である。
【0120】座標入力部121,文字切り出し部122,
文字入力枠情報生成部124,第1記憶部125,第2記
憶部126,表示制御部127,表示パネル128および
筆跡座標データ正規化部129は、第5実施例における
座標入力部111,文字切り出し部112,文字入力枠情
報生成部114,第1記憶部115,第2記憶部116,
表示制御部117,表示パネル118および筆跡座標デ
ータ正規化部119と同様の構成を成し、同様に動作し
て表示パネル118上に正規化された筆跡と文字入力枠
を表示する。
【0121】また、文字入力枠更新部130は、第3実
施例における文字入力枠更新部79と同様の構成を成
し、同様に動作して、座標入力部121から順次送出さ
れてくる筆跡座標データと内部メモリに格納された現在
表示されている文字入力枠の座標とに基づいて、現在表
示されている文字入力枠の外に手書き入力されるのを監
視する。そして、当該文字入力枠外に手書き入力が在っ
た場合には、文字入力枠更新情報を文字入力枠情報生成
部124に送出する。
【0122】そうすると、上記文字入力枠情報生成部1
24は、上記筆跡座標データ正規化部129からの正規
化終了情報を受け取る前に上記文字入力枠更新情報を受
け取った場合には、座標入力部121からの現時点の座
標入力位置情報に基づいて、現在表示されている文字入
力枠外における最初の入力位置を表す枠表示位置データ
(x,y)と升目数Nとを算出し、この算出結果で第1記
憶部124の記憶内容を更新する。その結果、上記表示
制御部127によって、表示パネル128上に表示され
ている文字入力枠が消去され、新たな枠表示位置データ
(x,y)によって表される位置に次の文字入力枠が表示
されるのである。
【0123】このように、第6実施例においては、第5
実施例と第3実施例とを組み合わせて、手書き入力文字
から切り出されて正規化された筆跡文字を表示パネル上
に表示する手書き文字入力装置において、現在表示中の
文字入力枠外に手書き入力された際に文字入力枠の表示
を更新するようにしている。この発明においては、さら
に、第5実施例に第2実施例あるいは第4実施例を組み
合わせても差し支えない。また、第2,第3,第4実施例
を適宜に組み合わせてもよい。
【0124】尚、この発明における文字入力枠表示制御
動作,文字入力枠表示/更新制御動作のアルゴリムは、図
4,図9,図11,図23,図25,図26,図27,図28
のフローチャートに限定されるものではない。また、こ
の発明における有効領域の座標算出のアルゴリズムは、
第2実施例に示したアルゴリズムに限定されるものでは
ない。
【0125】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の手書き文字入力装置は、文字入力枠情報生成部
によって、入力部からの筆跡座標データに基づいて文字
入力枠情報を生成して第1記憶部に書き込み、表示制御
部によって、文字切り出し部および文字認識部による認
識文字と手書き入力の筆跡との表示パネル上への表示に
加えて、上記第1記憶部に書き込まれた文字入力枠情報
に基づいて上記表示パネル上における最初の入力位置を
基準位置として上記文字入力枠を表示するので、使用者
が手書き入力したい位置に上記文字入力枠を自動的にポ
ップアップ表示でき、且つ、表示された文字入力枠内に
手書き入力された文字を自動的に切り出し/認識でき
る。したがって、この発明によれば、自然なノートテイ
キングと文字の切り出し/認識の確実性向上とを両立さ
せる手書き文字入力を可能にする。
【0126】また、請求項2に係る発明の手書き文字入
力装置は、文字入力枠情報生成部によって、入力部から
の筆跡座標データに基づいて文字入力枠情報を生成して
第1記憶部に書き込み、表示制御部によって、文字切り
出し部及び筆跡座標データ正規化部による正規化された
筆跡と手書き入力の筆跡との表示パネル上への表示に加
えて、上記第1記憶部に書き込まれた文字入力枠情報に
基づいて上記表示パネル上における最初の入力位置を基
準位置として上記文字入力枠を表示するので、使用者が
手書き入力したい位置に上記文字入力枠を自動的にポッ
プアップ表示でき、且つ、表示された文字入力枠内に手
書き入力された文字を自動的に切り出しできる。したが
って、この発明によれば、自然なノートテイキングと文
字の切り出しの確実性向上とを両立させる手書き文字入
力を可能にする。
【0127】また、請求項3に係る発明の手書き文字入
力装置は、上記文字入力枠情報を、最初の入力位置であ
る文字入力枠表示位置と文字入力枠を構成する升目の数
とこの升目の寸法で成し、上記表示制御部は、上記文字
入力枠情報に基づいて、上記表示パネル上における上記
基準位置を囲む上記寸法の升目を先頭として、一方向に
連なる升目列で成る上記文字入力枠を表示するので、使
用者がまさに手書きしようとして最初に触れた表示パネ
ル上の位置に、複数の升目列でなる文字入力枠が自動的
に表示される。
【0128】また、請求項4に係る発明の手書き文字入
力装置は、上記文字入力枠情報生成部は升目数算出手段
を有して、上記基準位置から上記一方向に位置する表示
領域の端までの距離と升目の寸法とに基づいて升目数を
算出するので、上記表示パネル上の如何なる位置から手
書き入力を開始しようとも、その位置から表示領域の端
まで一杯に上記文字入力枠が表示される。したがって、
この発明によれば、上記表示領域を有効に利用して上記
文字入力枠を表示できる。
【0129】また、請求項5および請求項6に係る発明
の手書き文字入力装置は、上記文字認識部から認識終了
情報を、あるいは、上記筆跡座標データ正規化部から正
規化終了情報を上記文字入力枠情報生成部に送出する
と、上記文字入力枠情報生成部によって、上記第1記憶
部の記憶内容を消去して上記文字入力枠を消去させるの
で、文字認識あるいは筆跡正規化が行われる毎に上記文
字入力枠の消去と新たな文字入力枠の表示とが自動的に
おこなわれる。したがって、この発明によれば、上記文
字入力枠の表示/消去の煩わしさを気にすることなく手
書き文字入力ができる。
【0130】また、請求項7に係る発明の手書き文字入
力装置は、上記文字入力枠情報生成部は手書き入力停止
時間計時手段を有して、手書き入力が停止してから所定
時間が経過すると第1記憶部の記憶内容を消去して、表
示パネル上に表示された文字入力枠を消去させるので、
文字を手書きする際にのみ上記文字入力枠が表示され
る。したがって、この発明によれば、更に自然なノート
テイキングを可能にする。
【0131】また、請求項8および請求項9に係る発明
の手書き文字入力装置は、上記文字認識部または上記筆
跡座標データ正規化部によって認識文字のコードデータ
または正規化された筆跡座標データを第2記憶部に格納
し、上記表示制御部は、互いに独立して管理されている
筆跡座標データ,文字入力枠情報,文字コードデータある
いは正規化された筆跡座標データに基づいて、上記手書
き入力の筆跡,文字入力枠,正規化された筆跡あるいは活
字文字を表示するので、文字認識または筆跡の正規化
は、表示された手書き入力の筆跡や文字入力枠等に影響
されずに正しく実行できる。
【0132】また、請求項10に係る発明の手書き文字
入力装置は、上記表示制御部によって、枠を形成する線
分のみによって文字入力枠を表示するので、上記表示パ
ネル上に内部が透明な文字入力枠を表示できる。したが
って、上記表示パネル上に既に表示されている活字文字
や図形や罫線等の上に重ねて上記文字入力枠を表示して
も上記活字文字や図形や罫線等を視認でき、容易に入力
認識済みの文章や図形を参照しながら手書き入力でき
る。
【0133】また、請求項11に係る発明の手書き文字
入力装置は、手書き入力有効判定部によって上記文字入
力枠の周囲に有効領域を設定し、1つの連続した筆跡座
標データにおける先頭の筆跡座標データが上記文字入力
枠内または有効領域内に在れば上記筆跡座標データは有
効であると判定して有効/無効情報を上記文字切り出し
部に送出するので、上記文字切り出し部は、上記先頭の
筆跡座標データが文字入力枠からはみ出しても有効領域
内であれば有効として切り出すことができる。したがっ
て、この発明によれば、使用者は表示された上記文字入
力枠内から書き始めることに捕らわれないで、スムーズ
に手書き入力を行うことができる。
【0134】また、請求項12に係る発明の手書き文字
入力装置は、手書き入力有効判定部によって上記文字入
力枠の周囲に有効領域を設定し、1つの連続した筆跡座
標データの総てが上記文字入力枠内または有効領域内に
在れば上記筆跡座標データは有効であると判定して有効
/無効情報を上記文字切り出し部に送出するので、上記
文字切り出し部は、上記文字入力枠からはみ出した文字
であっても有効領域内であれば有効として切り出すこと
ができる。したがって、この発明によれば、使用者は表
示された上記文字入力枠内に手書き入力することに捕ら
われないで、スムーズに手書き入力を行うことができ
る。
【0135】また、請求項12および請求項13に係る
発明の手書き文字入力装置は、文字入力枠更新部によっ
て、上記筆跡座標データが上記文字入力枠の領域内から
領域外に飛んだことを検知すると文字入力枠更新情報を
上記文字入力枠情報生成部に送出し、上記文字入力枠情
報生成部は、上記文字認識部からの認識終了情報あるい
は上記筆跡座標データ正規化部からの正規化終了情報を
受け取る前であれば、上記領域外に入力された筆跡座標
データに係る文字入力枠情報を生成して上記第1記憶部
の内容を更新するので、使用者は、一旦表示された文字
入力枠に捕らわれることなく手書き入力できる。したが
って、この発明によれば、通常のノート等に手書きする
感覚で、段落を変えたりして使用者が書き易い自由な位
置に手書き入力することができる。
【0136】また、請求項14に係る発明の手書き文字
入力装置は、文字入力枠大きさ指示部によって上記文字
入力枠の大きさを指示すると、上記文字入力枠情報生成
部によって、上記指示された文字入力枠の大きさに応じ
た文字入力枠の寸法情報を寸法情報格納部から読み出
し、この寸法情報と上記文字入力枠情報を上記第1記憶
部に書き込むので、上記表示制御部によって、上記寸法
情報に応じた大きさの文字入力枠が上記表示パネル上に
ポップアップ表示される。したがって、この発明によれ
ば、初めから使用者が書き易い大きさで手書き入力で
き、小さい文字で多くの文字を一気に手書き入力したり
できるなど使用者の選択の幅が広げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の手書き文字入力装置における一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1における表示パネル上に文字入力枠が表示
された様子の一例を示す図である。
【図3】文字入力枠の特性の説明図である。
【図4】図1における座標入力部,文字入力枠情報生成
部および表示制御部によって実行される文字入力枠表示
処理動作のフローチャートである。
【図5】図4に示す文字入力枠表示処理による文字入力
枠の表示手順を示す図である。
【図6】文字入力枠の表示例を示す図である。
【図7】図6とは異なる文字入力枠の表示例を示す図で
ある。
【図8】図5とは異なる文字入力枠の表示手順を示す図
である。
【図9】手書き文字入力が所定時間停止した場合に自動
的に文字入力を消去する文字入力枠表示処理動作のフロ
ーチャートである。
【図10】図9に示す文字入力枠表示処理による文字入
力枠の表示例を示す図である。
【図11】手書き文字入力が所定時間停止して且つ文字
認識終了した場合に自動的に文字入力を消去する文字入
力枠表示処理動作のフローチャートである。
【図12】図1とは異なる手書き文字入力装置のブロッ
ク図である。
【図13】図12における手書き入力有効判定部によっ
て設定される有効領域の説明図である。
【図14】図13とは異なる有効領域の説明図である。
【図15】図13に示す有効領域を用いた有効処理の説
明図である。
【図16】図14に示す有効領域を用いた有効処理の説
明図である。
【図17】図14に示す有効領域を用いた図16とは異
なる有効処理の説明図である。
【図18】図13および図14に示す有効領域を用いた
無効処理の説明図である。
【図19】図13および図14とは異なる有効領域の説
明図である。
【図20】図13,図14および図19とは異なる有効
領域の説明図である。
【図21】図19および図20に示す有効領域を用いた
有効処理の説明図である。
【図22】図1および図12とは異なる手書き文字入力
装置のブロック図である。
【図23】図22における座標入力部,文字入力枠情報
生成部,表示制御部および文字入力枠更新部によって実
行される文字入力枠表示/更新処理動作のフローチャー
トである。
【図24】図23に示す文字入力枠表示/更新処理によ
る文字入力枠の表示/更新状態を示す図である。
【図25】手書き文字入力が所定時間停止した場合に自
動的に文字入力を消去する文字入力枠表示/更新処理動
作のフローチャートである。
【図26】図25に続く文字入力枠表示/更新処理動作
のフローチャートである。
【図27】手書き文字入力が所定時間停止して且つ文字
認識終了した場合に自動的に文字入力を消去する文字入
力枠表示/更新処理動作のフローチャートである。
【図28】図27に続く文字入力枠表示/更新処理動作
のフローチャートである。
【図29】図1,図12及び図22とは異なる手書き文
字入力装置のブロック図である。
【図30】図29に示す手書き文字入力装置による文字
入力枠の表示例を示す図である。
【図31】図1,図12,図22および図29とは異なる
手書き文字入力装置のブロック図である。
【図32】図1,図12,図22,図29および図31と
は異なる手書き文字入力装置のブロック図である。
【図33】従来の手書き文字入力装置における表示画面
の一例を示す図である。
【図34】従来の手書き文字入力装置における動作例を
示す図である。
【符号の説明】
11,41,71,91,111,121…座標入力部、 12,42,72,92,112,122…文字切り出し
部、 13,43,73,93…文字認識部、 14,44,74,94,114,124…文字入力枠情報
生成部、 15,45,75,95,115,125…第1記憶部、 16,46,76,96,116,126…第2記憶部、 17,47,77,97,117,127…表示制御部、 18,48,78,98,118,128…表示パネル、 22,25,26,29,31,51,61,81,82,10
2,103,104…文字入力枠、 24,55…ペン、 49…手書き入力有効判定部、 52a,52b,53,62,63…有効領域、 79,130…文字入力枠更新部、 99…文字入力枠サイズ指示部、 100…升目寸法格納部、 119,129…筆跡座標データ正規化部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示パネル上に積層された入力部からの
    筆跡座標データから1文字の筆跡座標データを文字切り
    出し部で切り出し、この切り出された文字を文字認識部
    で認識し、上記筆跡座標データに基づく手書き入力の筆
    跡と上記認識された文字を表示制御部によって上記表示
    パネル上に表示する手書き文字入力装置において、 上記入力部からの筆跡座標データに基づいて、手書き入
    力領域を表す文字入力枠を上記表示パネル上における最
    初の入力位置に表示させるための文字入力枠情報を生成
    して第1記憶部に書き込む文字入力枠情報生成部を備え
    て、 上記表示制御部は、上記手書き入力の筆跡および認識文
    字の表示に加えて、上記第1記憶部に書き込まれた文字
    入力枠情報に基づいて、上記表示パネル上における最初
    の入力位置を基準位置として上記文字入力枠を上記表示
    パネル上に表示することを特徴とする手書き文字入力装
    置。
  2. 【請求項2】 表示パネル上に積層された入力部からの
    筆跡座標データから1文字の筆跡座標データを文字切り
    出し部で切り出し、この切り出された文字の筆跡の高さ
    を筆跡座標データ正規化部で正規化し、上記筆跡座標デ
    ータに基づく手書き入力の筆跡と上記正規化された筆跡
    を表示制御部によって上記表示パネル上に表示する手書
    き文字入力装置において、 上記入力部からの筆跡座標データに基づいて、手書き入
    力領域を表す文字入力枠を上記表示パネル上における最
    初の入力位置に表示させるための文字入力枠情報を生成
    して第1記憶部に書き込む文字入力枠情報生成部を備え
    て、 上記表示制御部は、上記手書き入力の筆跡および正規化
    された筆跡の表示に加えて、上記第1記憶部に書き込ま
    れた文字入力枠情報に基づいて、上記表示パネル上にお
    ける最初の入力位置を基準位置として上記文字入力枠を
    上記表示パネル上に表示することを特徴とする手書き文
    字入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の手書
    き文字入力装置において、 上記文字入力枠情報生成部によって生成される文字入力
    枠情報は、上記表示パネル上における最初の入力位置で
    ある文字入力枠表示位置と文字入力枠を構成する升目の
    数とこの升目の寸法で成り、 上記表示制御部は、上記文字入力枠情報に基づいて、上
    記表示パネル上における上記基準位置を囲む上記寸法の
    升目を先頭として、一方向に連なる升目列で成る上記文
    字入力枠を上記表示パネル上に表示することを特徴とす
    る手書き文字入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の手書き文字入力装置に
    おいて、 上記文字入力枠情報生成部は、上記文字入力枠表示位置
    に基づいて、上記表示パネル上における上記基準位置か
    ら上記一方向に位置する表示領域の端までの距離を算出
    し、この距離と上記升目の寸法とに基づいて上記升目数
    を算出する升目数算出手段を有することを特徴とする手
    書き文字入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の手書き文字入力装置に
    おいて、 上記文字認識部は、文字認識が終了すると、文字認識が
    終了したことを表す認識終了情報を上記文字入力枠情報
    生成部に送出するように成っており、 上記文字入力枠情報生成部は、上記文字認識部からの上
    記認識終了情報を受け取ると上記第1記憶部の記憶内容
    を消去して、上記表示パネル上に表示された文字入力枠
    を消去させることを特徴とする手書き文字入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の手書き文字入力装置に
    おいて、 上記筆跡座標データ正規化部は、上記正規化が終了する
    と、正規化が終了したことを表す正規化終了情報を上記
    文字入力枠情報生成部に送出するように成っており、 上記文字入力枠情報生成部は、上記筆跡座標データ正規
    化部からの上記正規化終了情報を受け取ると上記第1記
    憶部の記憶内容を消去して、上記表示パネル上に表示さ
    れた文字入力枠を消去させることを特徴とする手書き文
    字入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1あるいは請求項2に記載の手書
    き文字入力装置において、 上記文字入力枠情報生成部は、上記入力部からの筆跡座
    標データに基づいて、手書き入力が停止してからの経過
    時間を計時する手書き入力停止時間計時手段を有して、
    上記手書き入力停止時間が所定時間に達すると上記第1
    記憶部の記憶内容を消去して、上記表示パネル上に表示
    された文字入力枠を消去させることを特徴とする手書き
    文字入力装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の手書き文字入力装置に
    おいて、 上記文字認識部によって認識された文字のコードデータ
    を格納する第2記憶部を備えて、 上記表示制御部は、上記入力部からの筆跡座標データに
    基づいて手書き入力の筆跡の表示を行い、上記第1記憶
    部に書き込まれた文字入力枠情報に基づいて上記文字入
    力枠の表示を行い、上記第2記憶部に格納された文字コ
    ードデータに基づいて認識文字の活字表示を行うことを
    特徴とする手書き文字入力装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の手書き文字入力装置に
    おいて、 上記筆跡座標データ正規化部によって正規化された筆跡
    座標データを格納する第2記憶部を備えて、 上記表示制御部は、上記入力部からの筆跡座標データに
    基づいて手書き入力の筆跡の表示を行い、上記第1記憶
    部に書き込まれた文字入力枠情報に基づいて上記文字入
    力枠の表示を行い、上記第2記憶部に格納された正規化
    された筆跡座標データに基づいて正規化された筆跡の表
    示を行うことを特徴とする手書き文字入力装置。
  10. 【請求項10】 請求項1あるいは請求項2に記載の手
    書き文字入力装置において、 上記表示制御部は、上記文字入力枠情報に基づいて、上
    記文字入力枠の枠を形成する線分のみによって文字入力
    枠を表示するように成っていることを特徴とする手書き
    文字入力装置。
  11. 【請求項11】 請求項1あるいは請求項2に記載の手
    書き文字入力装置において、 上記文字入力枠情報生成部によって生成された文字入力
    枠情報に基づいて上記文字入力枠の周囲に手書き入力を
    有効とする有効領域を設定し、上記入力部からの1つの
    連続した筆跡座標データ列における先頭の筆跡座標デー
    タが上記文字入力枠内あるいは有効領域内に在れば上記
    筆跡座標データは有効であると判定する一方、上記文字
    入力枠内および有効領域内の何れにもなければ無効であ
    ると判定して、判定結果を表す有効/無効情報を上記文
    字切り出し部に送出する手書き入力有効判定部を備え
    て、 上記文字切り出し部は、上記手書き入力有効判定部から
    の有効/無効情報に基づいて、有効であると判定された
    筆跡座標データで構成された文字の筆跡座標データのみ
    を切り出すことを特徴とする手書き文字入力装置。
  12. 【請求項12】 請求項1あるいは請求項2に記載の手
    書き文字入力装置において、 上記文字入力枠情報生成部によって生成された文字入力
    枠情報に基づいて上記文字入力枠の周囲に手書き入力を
    有効とする有効領域を設定し、上記入力部からの1つの
    連続した筆跡座標データの総てが上記文字入力枠内ある
    いは有効領域内に在れば上記筆跡座標データは有効であ
    ると判定する一方、上記文字入力枠内および有効領域内
    の何れにもない筆跡座標データの箇所が在れば無効であ
    ると判定して、判定結果を表す有効/無効情報を上記文
    字切り出し部に送出する手書き入力有効判定部を備え
    て、 上記文字切り出し部は、上記手書き入力有効判定部から
    の有効/無効情報に基づいて、有効であると判定された
    筆跡座標データで構成された文字の筆跡座標データのみ
    を切り出すことを特徴とする手書き文字入力装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の手書き文字入力装置
    において、 上記文字入力枠情報生成部によって生成された文字入力
    枠情報に基づいて上記文字入力枠の領域を設定し、上記
    入力部からの筆跡座標データが上記領域内から上記領域
    外に飛んだことを検知すると、現在表示されている文字
    入力枠の更新を指示する文字入力枠更新情報を上記文字
    入力枠情報生成部に送出する文字入力枠更新部を備え
    て、 上記文字入力枠情報生成部は、上記文字認識部からの認
    識終了情報を受け取る前に上記文字入力枠更新情報を受
    け取ると、上記入力部からの上記領域外に入力された筆
    跡座標データに基づいて文字入力枠情報を生成して、上
    記第1記憶部の内容を更新することを特徴とする手書き
    文字入力装置。
  14. 【請求項14】 請求項2に記載の手書き文字入力装置
    において、 上記文字入力枠情報生成部によって生成された文字入力
    枠情報に基づいて上記文字入力枠の領域を設定し、上記
    入力部からの筆跡座標データが上記領域内から上記領域
    外に飛んだことを検知すると、現在表示されている文字
    入力枠の更新を指示する文字入力枠更新情報を上記文字
    入力枠情報生成部に送出する文字入力枠更新部を備え
    て、 上記文字入力枠情報生成部は、上記筆跡座標データ正規
    化部からの正規化終了情報を受け取る前に上記文字入力
    枠更新情報を受け取ると、上記入力部からの上記領域外
    に入力された筆跡座標データに基づいて文字入力枠情報
    を生成して、上記第1記憶部の内容を更新することを特
    徴とする手書き文字入力装置。
  15. 【請求項15】 請求項1あるいは請求項2に記載の手
    書き文字入力装置において、 上記文字入力枠の大きさを指示する文字入力枠大きさ指
    示部と、 上記文字入力枠の大きさに対応した文字入力枠の寸法情
    報を格納する寸法情報格納部を備えて、 上記文字入力枠情報生成部は、上記文字入力枠大きさ指
    示部によって指示された文字入力枠の大きさに応じた文
    字入力枠の寸法情報を上記寸法情報格納部から読み出
    し、この寸法情報と上記文字入力枠情報を上記第1記憶
    部に書き込むように成っており、 上記表示制御部は、上記第1記憶部に書き込まれた文字
    入力枠情報と寸法情報とに基づいて、上記寸法情報に応
    じた大きさの文字入力枠を上記表示パネル上に表示する
    ことを特徴とする手書き文字入力装置。
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