JPH0818435A - バイポーラ論理回路 - Google Patents

バイポーラ論理回路

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JPH0818435A
JPH0818435A JP17478894A JP17478894A JPH0818435A JP H0818435 A JPH0818435 A JP H0818435A JP 17478894 A JP17478894 A JP 17478894A JP 17478894 A JP17478894 A JP 17478894A JP H0818435 A JPH0818435 A JP H0818435A
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JP
Japan
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transistor
current mirror
emitter
circuit
emitter follower
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JP17478894A
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English (en)
Inventor
Keiji Kishine
桂路 岸根
Haruhiko Ichino
晴彦 市野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カレントミラー回路を使用することによる低
電圧性を保ちながら、トランジスタのスイッチング速度
を高速にすることができるバイポーラ論理回路を提供す
ることを目的とするものである。 【構成】 エミッタフォロワトランジスタQ10のエミッ
タにカレントミラー駆動トランジスタQ12のベースとコ
レクタとを接続し、カレントミラー駆動トランジスタQ
12と、このカレントミラー駆動トランジスタQ12のエミ
ッタと電源との間に接続されている第1の直流帰還抵抗
CM1 と、エミッタフォロア回路によって制御されるカ
レントミラー被駆動トランジスタQ5 と、このカレント
ミラー被駆動トランジスタQ5 のエミッタと電源との間
に接続されている第2の直流帰還抵抗RCMとによって、
カレントミラー回路が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラ論理回路にカ
レントミラー回路を適用した場合の高速化に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5(1)、(2)は、従来の縦積EC
L(Emitter-Coupled Logic)回路のうちで、データラッ
チ(以下、「Dラッチ」という)回路を示す図である。
【0003】図5(1)に示す回路において、上段差動
対(Q1 、Q2 )はデータの書込みスイッチ、上段差動
対(Q3 、Q4 )はデータの保持スイッチ、下段差動対
(Q5 、Q6 )はクロックスイッチ、抵抗(RL1
L2)は論理振幅発生用負荷抵抗であり、これらの他
に、定電流源(Q7 、RCS1 )、データのレベルシフト
用エミッタフォロワ(Q8 、Q9 、REF1 、REF2 )、
クロックのレベルシフト用エミッタフォロワ(Q10、Q
11、REF3 、REF4 )が設けられ、クロックは差動信号
を仮定している。
【0004】また、VRDはデータ信号の参照電圧、VCS
は定電流源用電圧、VEEは第1の負側電源電圧、VTT
第2の負側電源電圧であり、上記従来例においては、最
上位側の電源電圧はグランドとしている。通常では、負
側電源電圧VEEは、−4.5Vまたは−5.2V程度の
値に設定され、負側電源電圧VTTは、−2.0V程度の
値に設定される。
【0005】上記従来回路における最低電源電圧は、定
電流源トランジスタQ7 を飽和させないという条件で決
まる。ここで、トランジスタの飽和電圧をVSAT 、負荷
抵抗で発生する論理振幅をVL 、定電流源抵抗RCS1
発生する電圧をVRCS 、トランジスタのオン電圧をVBE
とすると、クロック信号のHighレベルは−2VBEであ
り、トランジスタQ7 のコレクタ電位は−3VBEになる
ために、トランジスタQ7 が飽和しないためのVEEの条
件は、 VEE<−(3VBE+VSAT +VRCS ) が成立することである。
【0006】ここで、VBE=0.9V、VRCS =0.2
5V、VSAT =0.4Vにすると、VEE<−3.35V
の電源電圧が必要になる。
【0007】図5(2)は、データレベルが負荷抵抗R
L で発生したレベルと等しい場合の従来例を示す図であ
り、この場合は、 VEE<−(2VBE+VSAT +VRCS ) が成立し、VEE<−2.45Vの電源電圧を必要とす
る。
【0008】これら縦積ECL回路構成において|VEE
|を、3.35V以下、または2.45V以下へ低電圧
化するためには、定電流源(Q7 、RCS1 )を省略し、
図5における差動対(Q5 、Q6 )のエミッタ端子を負
側電源電圧VEEに直接接続させ、差動対(Q5 、Q6
の電流スイッチ動作をカレントミラー回路によって制御
することが考えられ、これを図6に示してある。このよ
うに、ECL回路を低電圧化するために、カレントミラ
ー回路を適用するECL回路を、本件出願人は特願平5
−195166号で開示している。
【0009】図6は、抵抗RCM1 とトランジスタQ12
5 との組み合わせによって、1つのカレントミラー回
路を構成し、また、抵抗RCM2 とトランジスタQ13、Q
6 との組み合わせによって、別の1つのカレントミラー
回路を構成する例を示す図である。
【0010】図6に示す背景技術において、トランジス
タが飽和しないなら、トランジスタに流れるコレクタ電
流の大きさは、ベースエミッタ間電圧の値でほぼ決まる
と考えると、トランジスタ(Q12、Q5 )の組み合わせ
と、トランジスタ(Q13、Q6 )の組み合わせとにおい
て、両トランジスタのベースエミッタ間電圧の値は同じ
であり、したがって、トランジスタQ12、Q5 の組み合
わせに流れるコレクタ電流の値と、トランジスタQ13
6 の組み合わせに流れるコレクタ電流の値とは、ほぼ
同じ大きさになる。
【0011】このようにカレントミラー回路によって制
御する論理回路、つまり、Current-Mirror-Control-Log
ic回路を、以後は、略して「CMCL回路」という。こ
の場合、Clkまたはこの逆相信号がHighレベルである
ときには、設計振幅VL =RL ×IL を確保できるよう
な電流IL が流れるように、また、Clkまたはこの逆
相信号がlow レベルのときには、ほとんど電流が流れな
いように設計することによって、VSAT +VRCS 分だけ
低電圧化することができる。したがって、VEE=−2.
0Vまで低電圧化が可能になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す背景技術に
よれば、カレントミラー回路を適用して定電流源を削除
することによって低電圧化をはかることができるもの
の、トランジスタQ5 のスイッチング速度が、抵抗R
CM1 とトランジスタQ5 の入力容量とで決定されるRC
時定数によって律速され、トランジスタQ5 のスイッチ
ング速度が劣化するという問題があり、また、トランジ
スタQ6 のスイッチング速度が、抵抗RCM2 とトランジ
スタQ6 の入力容量とで決定されるRC時定数によって
律速され、トランジスタQ6 のスイッチング速度が劣化
するという問題がある。
【0013】本発明は、カレントミラー回路を使用する
ことによる低電圧性を保ちながら、トランジスタのスイ
ッチング速度を高速にすることができるバイポーラ論理
回路を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、縦積構成を有
するECL回路の最も低電位側にある差動対トランジス
タのスイッチング動作をカレントミラー回路で制御し、
ECL回路中のエミッタフォロワ回路は、エミッタフォ
ロワトランジスタと、このエミッタフォロワトランジス
タのエミッタにベースとコレクタとが接続されているカ
レントミラー駆動トランジスタと、このカレントミラー
駆動トランジスタのエミッタと電源との間に接続されて
いる第1の直列帰還抵抗とで構成され、カレントミラー
回路は、カレントミラー駆動トランジスタと、第1の直
列帰還抵抗と、エミッタフォロワ回路によって制御され
るカレントミラー被駆動トランジスタと、このカレント
ミラー被駆動トランジスタのエミッタと電源との間に接
続されている第2の直列帰還抵抗とで構成されている。
【0015】
【作用】本発明は、エミッタフォロワトランジスタのエ
ミッタにカレントミラー駆動トランジスタのベースとコ
レクタとを接続し、カレントミラー駆動トランジスタ
と、このカレントミラー駆動トランジスタのエミッタと
電源との間に接続されている第1の直列帰還抵抗と、エ
ミッタフォロワ回路によって制御されるカレントミラー
被駆動トランジスタと、このカレントミラー被駆動トラ
ンジスタのエミッタと電源との間に接続されている第2
の直列帰還抵抗とによって、カレントミラー回路を構成
したので、カレントミラー被駆動トランジスタのベース
電流が流れる経路における抵抗の値が小さくなり、カレ
ントミラー被駆動トランジスタのスイッチング速度を高
速にすることができ、また、カレントミラー回路を使用
しているので、低電圧性を維持できる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を示す回路図
である。図1に示す実施例は、図6に示す回路に適用し
た場合の回路である。
【0017】この実施例は、1段以上の縦積構成を有す
るECL回路の最も低電位側にある差動対トランジスタ
のスイッチング動作をカレントミラー回路で制御するバ
イポーラ論理回路である。また、この実施例において、
上段差動対(Q1 、Q2 )はデータの書込みスイッチ、
上段差動対(Q3 、Q4 )はデータの保持スイッチ、下
段差動対(Q5 、Q6 )はクロックスイッチ、抵抗(R
L1、RL2)は論理振幅発生用負荷抵抗であり、これらの
他に、1つ目のエミッタフォロワ回路(Q10、Q12、R
CM1 )と、2つ目のエミッタフォロワ回路(Q11
13、RCM2 )とが設けられ、クロックとしては差動信
号を仮定している。また、VRDはデータ信号の参照電圧
であり、VEEは負側電源電圧であり、最上位側の電源電
圧をグランドにしている。
【0018】つまり、上記実施例においては、ECL回
路を構成するエミッタフォロワ回路は2つ設けられ、1
つ目のエミッタフォロワ回路は、エミッタフォロワトラ
ンジスタQ10と、このエミッタフォロワトランジスタQ
10のエミッタにベースとコレクタとが接続されているカ
レントミラー駆動トランジスタQ12と、このカレントミ
ラー駆動トランジスタQ12のエミッタと電源との間に接
続されている第1の直列帰還抵抗RCM1 とで構成されて
いる。
【0019】また、2つ目のエミッタフォロワ回路は、
エミッタフォロワトランジスタQ11と、このエミッタフ
ォロワトランジスタQ11のエミッタにベースとコレクタ
とが接続されているカレントミラー駆動トランジスタQ
13と、このカレントミラー駆動トランジスタQ13のエミ
ッタと電源との間に接続されている第1の直列帰還抵抗
CM2 とで構成されている。
【0020】さらに、上記実施例において、第1の直列
帰還抵抗RCM1 と、カレントミラー駆動トランジスタQ
12と、カレントミラー被駆動トランジスタQ5 と、この
トランジスタQ5 のエミッタに接続されている第2の直
列帰還抵抗RCMとの組み合わせによって、1つ目のカレ
ントミラー回路が構成され、また、第1の直列帰還抵抗
CM2 と、カレントミラー駆動トランジスタQ13と、カ
レントミラー被駆動トランジスタQ6 と、このトランジ
スタQ6 のエミッタに接続されている第2の直列帰還抵
抗RCMとの組み合わせによって、2つ目のカレントミラ
ー回路が構成されている。
【0021】また、第2の直列帰還抵抗RCMと並列に、
スピードアップ容量CSPが接続されている。
【0022】なお、カレントミラー駆動トランジスタQ
12、Q13は、ある意味ではレベルシフト用トランジスタ
であるが、従来の概念においては、レベルシフト用トラ
ンジスタはエミッタフォロワトランジスタQ10、Q11
同じものであると誤解される余地があるので、本明細書
においては、トランジスタQ12、Q13をカレントミラー
駆動トランジスタと呼ぶことにする。
【0023】また、カレントミラー被駆動トランジスタ
5 のエミッタと、カレントミラー被駆動トランジスタ
6 のエミッタとが切り離されている。
【0024】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0025】上記実施例において、1つ目のエミッタフ
ォロワ回路に着目すると、カレントミラー被駆動トラン
ジスタQ5 のベース電流が流れる経路には、抵抗RCM1
が存在しないので、その経路の抵抗の値が小さくなり、
上記ベース電流が流れる経路中の抵抗の値とカレントミ
ラー被駆動トランジスタQ5 の入力容量とで決定される
RC時定数が小さくなり、したがって、図6に示す背景
技術における回路の動作よりも、カレントミラー被駆動
トランジスタQ5 のスイッチング速度が高速になる。さ
らに、カレントミラー被駆動トランジスタQ5 のエミッ
タに接続されている第2の直列帰還抵抗RCMと並列にス
ピードアップ容量CSPが接続されているので、カレント
ミラー被駆動トランジスタQ5 のスイッチング速度がよ
り高速になる。
【0026】また、2つ目のエミッタフォロワ回路に着
目しても、上記と同様であり、カレントミラー被駆動ト
ランジスタQ6 のベース電流が流れる経路には、抵抗R
CM2が存在しないので、その経路の抵抗の値が小さくな
り、上記ベース電流が流れる経路中の抵抗の値とカレン
トミラー被駆動トランジスタQ6 の入力容量とで決定さ
れるRC時定数が小さくなり、したがって、図6に示す
背景技術における回路の動作よりも、カレントミラー被
駆動トランジスタQ6 のスイッチング速度が高速にな
る。さらに、カレントミラー被駆動トランジスタQ6
エミッタに接続されている第2の直列帰還抵抗RCMと並
列に、スピードアップ容量CSPが接続されているので、
カレントミラー被駆動トランジスタQ6 のスイッチング
速度がより高速になる。
【0027】上記実施例においては、背景技術と同様
に、カレントミラー回路を使用しているので、低電圧性
を維持できる。
【0028】なお、上記実施例において、カレントミラ
ー被駆動トランジスタQ5 のエミッタに接続されている
第2の直列帰還抵抗RCMと並列に接続されているスピー
ドアップ容量CSPを削除し、カレントミラー被駆動トラ
ンジスタQ6 のエミッタに接続されている第2の直列帰
還抵抗RCMと並列に接続されているスピードアップ容量
SPを削除するようにしてもよく、このようにしても、
図6に示す背景技術における回路よりも、カレントミラ
ー被駆動トランジスタQ5 、Q6 のスイッチング速度が
高速になる。
【0029】図2は、本発明の第2の実施例を示す回路
図である。図2(1)は、本発明をNAND回路に適用
したものであり、図2(2)は、本発明をEX−OR/
NOR回路に適用したものである。
【0030】この第2の実施例において、1つ目のエミ
ッタフォロワ回路(Q10、Q12、RCM1 )、2つ目のエ
ミッタフォロワ回路(Q11、Q13、RCM2 )、1つ目の
カレントミラー回路(Q12、Q5 、RCM1 、RCM)、2
つ目のカレントミラー回路(Q13、Q16、RCM2
CM)、スピードアップ容量CSPについては、第1の実
施例と同様であり、カレントミラー駆動部の入力端子で
あるエミッタフォロワトランジスタQ10、Q11のベース
には、信号Aとこの信号Aの逆相信号とが入力される。
【0031】図2(1)に示す回路においては、上記1
つ目のカレントミラー回路に制御される差動対を構成す
る一方のトランジスタQ1 のベースに信号Bが与えら
れ、その差動対を構成する他方のトランジスタQ2 のベ
ースにはリファレンス電圧VRが与えられる。トランジ
スタQ1 、Q2 のコレクタにはそれぞれ負荷抵抗RL1
L2が接続され、トランジスタQ1 のコレクタにNAN
D信号(=A・Bの逆相信号)を出力する。
【0032】また、カレントミラー被駆動トランジスタ
6 と同様のカレントミラー被駆動トランジスタQ16
コレクタは、トランジスタQ2 のコレクタに接続され、
AND信号(=A・B)を出力する端子である。
【0033】図2(2)に示す回路においては、カレン
トミラー被駆動トランジスタQ5 のコレクタは、差動対
(Q1 、Q2 )のエミッタに接続され、カレントミラー
被駆動トランジスタQ6 のコレクタは、差動対(Q3
4 )のエミッタに接続され、トランジスタQ1 、Q3
のコレクタには負荷抵抗RL1が接続され、トランジスタ
2 、Q4 のコレクタには負荷抵抗RL2が接続され、ト
ランジスタQ2 のベースとトランジスタQ3 のベースと
にリファレンス電圧VR が与えられる。
【0034】また、図2(2)に示す回路においては、
トランジスタQ1 、Q3 のコレクタから、信号Aと信号
Bとを入力とするEX−OR信号が出力され、トランジ
スタQ2 、Q4 のコレクタから、信号Aと信号Bとを入
力とするEX−NOR信号が出力される。
【0035】図3は、本発明の第3の実施例を示す図で
あり、1つのトランジスタのオン、オフ動作を、カレン
トミラー回路で制御する回路を示す図である。
【0036】図3(1)は、インバータに本発明を適用
した場合の回路を示す図であり、図3(2)は、NOR
回路に本発明を適用した場合の回路を示す図である。
【0037】図3(1)に示す実施例は、エミッタフォ
ロワトランジスタQ20と、エミッタフォロワトランジス
タQ20のエミッタにベースとコレクタとが接続されてい
るカレントミラー駆動トランジスタQ31と、このカレン
トミラー駆動トランジスタQ31のエミッタと電源との間
に接続されている第1の直列帰還抵抗RCM1 と、エミッ
タフォロワトランジスタQ20のエミッタにベースが接続
されているインバータトランジスタQ32(カレントミラ
ー被駆動トランジスタである)と、インバータトランジ
スタQ32のコレクタに接続されている負荷抵抗RL と、
インバータトランジスタQ32のエミッタに接続されてい
る第2の直列帰還抵抗RCMとを有し、エミッタフォロワ
トランジスタQ20のベースが入力端子であり、インバー
タトランジスタQ32のコレクタが出力端子である。
【0038】また、第2の直列帰還抵抗RCMと並列に、
スピードアップ容量CSPが接続されている。
【0039】図3(1)に示す実施例においては、入力
信号Aに対して逆相の信号を出力することになり、イン
バータを構成する。この場合、カレントミラー被駆動ト
ランジスタQ32のベース電流が流れる経路には、抵抗R
CM1 が存在しないので、その経路の抵抗の値が小さくな
り、上記ベース電流が流れる経路中の抵抗の値とカレン
トミラー被駆動トランジスタQ32の入力容量とで決定さ
れるRC時定数が小さくなり、したがって、カレントミ
ラー被駆動トランジスタQ32のスイッチング速度も高速
になる。さらに、カレントミラー被駆動トランジスタQ
32のエミッタに接続されている第2の直列帰還抵抗RCM
と並列に、スピードアップ容量CSPが接続されているの
で、カレントミラー被駆動トランジスタQ32のスイッチ
ング速度がより高速になる。また、カレントミラー回路
を使用しているので、低電圧性を維持できる。
【0040】なお、図3(1)に示す実施例において、
カレントミラー被駆動トランジスタQ32のエミッタに接
続されている第2の直列帰還抵抗RCMと並列に接続され
ているスピードアップ容量CSPを削除してもよく、この
ようにしても、カレントミラー被駆動トランジスタQ32
のスイッチング速度が高速になる。
【0041】図3(2)に示す実施例は、基本的には、
図3(1)に示す実施例と同じであるが、エミッタフォ
ロワトランジスタQ20の代わりに、複数のエミッタフォ
ロワトランジスタQ21、Q22、Q23を設け、これら複数
のエミッタフォロワトランジスタQ21、Q22、Q23の共
通のエミッタに、カレントミラー駆動トランジスタQ31
のベースとコレクタとが接続され、エミッタフォロワト
ランジスタQ21、Q22、Q23の各ベースに入力信号A、
B、Cを付与し、また、複数のエミッタフォロワトラン
ジスタQ21、Q22、Q23の共通のエミッタに、カレント
ミラー被駆動トランジスタであるインバータトランジス
タQ32のベースが接続されている。
【0042】図3(2)に示す実施例は、入力信号A、
B、Cの論理和信号の逆相信号を出力し、つまり、3入
力/NORを構成している。
【0043】この場合も、カレントミラー被駆動トラン
ジスタQ32のスイッチング速度が高速になり、また、カ
レントミラー回路を使用しているので、低電圧性を維持
でき、スピードアップ容量CSPを削除して、カレントミ
ラー被駆動トランジスタQ32のスイッチング速度が高速
になる。
【0044】図4は、上記実施例と背景技術におけるC
MCLとの間で遅延時間を比較した図である。
【0045】この図は、図3(1)に示す実施例のイン
バータにおける特性と、背景技術におけるCMCLのイ
ンバータにおける特性とを比較したものである。つま
り、入力両相信号のクロスポイントに対する実施例イン
バータにおける出力両相波形のクロスポイントの遅延
と、入力両相信号のクロスポイントに対する背景技術C
MCLインバータにおける出力両相波形のクロスポイン
トの遅延とを、回路シュミレータを用いて比較したもの
である(この場合、トランジスタとしては0.5μルー
ルのSiバイポーラを想定してある)。すなわち、背景
技術CMCLインバータでは上記遅延時間が98psで
あり、実施例インバータにおける上記遅延時間が47p
sであり、したがって、上記実施例においては、背景技
術と比較すると、その遅延時間が半分以下に減少し、高
速化を実現することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、カレントミラー回路を
使用することによる低電圧性を保ちながら、トランジス
タのスイッチング速度を高速にすることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図であり、図
6に示す背景技術の回路に適用した場合の回路である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図4】上記実施例と背景技術におけるCMCLとの間
で、遅延時間を比較した図である。
【図5】従来の縦積ECL回路のうちで、Dラッチ回路
を示す図である。
【図6】ECL回路を低電圧化するために、カレントミ
ラー回路を適用する背景技術としてのECL回路を示す
図である。
【符号の説明】
1 、Q2 …データの書込みスイッチ用上段差動対、 Q3 、Q4 …データの保持スイッチ用上段差動対、 Q5 、Q6 …クロックスイッチ用下段差動対、 RL1、RL2…論理振幅発生用負荷抵抗、 VRD…データ信号の参照電圧、 VEE…負側電源電圧、 RCM1 、RCM2 …第1の直列帰還抵抗、 RCM…第2の直列帰還抵抗、 CSP…スピードアップ容量。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1段以上の縦積構成を有するECL回路
    の最も低電位側にある差動対トランジスタのスイッチン
    グ動作をカレントミラー回路で制御するバイポーラ論理
    回路であって、 上記ECL回路を構成するエミッタフォロワ回路は、エ
    ミッタフォロワトランジスタと、このエミッタフォロワ
    トランジスタのエミッタにベースとコレクタとが接続さ
    れているカレントミラー駆動トランジスタと、このカレ
    ントミラー駆動トランジスタのエミッタと電源との間に
    接続されている第1の直列帰還抵抗とで構成され、 上記カレントミラー回路は、上記カレントミラー駆動ト
    ランジスタと、上記第1の直列帰還抵抗と、上記エミッ
    タフォロワ回路によって制御されるカレントミラー被駆
    動トランジスタと、このカレントミラー被駆動トランジ
    スタのエミッタと電源との間に接続されている第2の直
    列帰還抵抗とで構成されていることを特徴とするバイポ
    ーラ論理回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第2の直列帰還抵抗と並列に、スピードアップ容量
    が接続されていることを特徴とするバイポーラ論理回
    路。
  3. 【請求項3】 エミッタフォロワトランジスタと;この
    エミッタフォロワトランジスタのエミッタにベースとコ
    レクタとが接続されているカレントミラー駆動トランジ
    スタと;このカレントミラー駆動トランジスタのエミッ
    タと電源との間に接続されている第1の直列帰還抵抗
    と;上記エミッタフォロワトランジスタのエミッタにベ
    ースが接続され、カレントミラー被駆動トランジスタで
    あるインバータトランジスタと;このインバータトラン
    ジスタのコレクタに接続されている負荷抵抗と;上記イ
    ンバータトランジスタのエミッタに接続されている第2
    の直列帰還抵抗と;を有し、上記エミッタフォロワトラ
    ンジスタのベースが入力端子であり、上記インバータト
    ランジスタのコレクタが出力端子であることを特徴とす
    るバイポーラ論理回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記第2の直列帰還抵抗と並列に、スピードアップ容量
    が接続されていることを特徴とするバイポーラ論理回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4において、 上記エミッタフォロワトランジスタが複数設けられ、こ
    れら複数のエミッタフォロワトランジスタの共通のエミ
    ッタに、上記カレントミラー駆動トランジスタのベース
    とコレクタとが接続され、上記複数のエミッタフォロワ
    トランジスタの共通のエミッタに、上記インバータトラ
    ンジスタのベースが接続されていることを特徴とするバ
    イポーラ論理回路。
JP17478894A 1994-07-04 1994-07-04 バイポーラ論理回路 Pending JPH0818435A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006278514A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Denso Corp 半導体装置
US7375568B2 (en) 2003-06-16 2008-05-20 Nec Corporation Logic circuit with restrained leak current to differential circuit

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