JPH08182995A - 活性化バクテリヤ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理場等からの排水処理の従来の欠点を解決
し、グリストラップが常に活性化してスカムの出現もな
く、悪臭の発生することもなく、しかもその運転が自動
的に管理できるようにすることを目的とする。 【構成】 本発明の活性化バクテリヤ供給装置は次の諸
装置を含むことを特徴とする。 （ａ）バクテリヤ活性化槽。 （ｂ）温水供給槽。 （ｃ）バクテリヤ定量供給装置。 （ｄ）塩素中和剤定量添加装置。 （ｅ）油脂分解促進剤定量添加装置。 （ｆ）制御装置。 （ｇ）生物活性リアクターとしての装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、活性化バクテリヤ供給
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】食品加工工場、食堂、ホテル、レストラ
ン等の調理場から排出される食品加工処理排水はすべて
グリストラップに廃棄して油脂分は隔壁間に阻集する。
グリストラップの隔壁の下方は通じているのでＣＯＤ，
ＢＯＤ成分は下流の浄化処理施設に流出する方法が採用
されている。

【０００３】グリストラップの本来の目的は油脂分を隔
壁間に阻集し適当な時に除外して廃棄することである
が、後述する如く悪臭の発生等のトラブルがしばしば惹
起されるので、その対症対策として隔壁の間に阻集され
た油脂分を分解する目的で好気性バクテリヤを液体又は
粉体で調理場の排水口またはグリストラップに直接散布
する方法が採用されているがバクテリヤが油脂分を分解
するのに充分な酸素と滞留時間が与えられて活性化する
以前に、排水の流れと共にバクテリヤを下流に流出させ
てしまっている。従来このグリストラップの容量はバク
テリヤの分解作用と効果を無視した形で建築規準によっ
てのみ設置され、生物化学的な適正管理可能の環境は一
切考慮されていない。従って、隔壁間に大量に長時間油
脂分が阻集されると、蛋白、繊維、澱粉類と油脂分が糸
状菌等の細菌によって腐敗して出来たスカムやフレーク
状になった固形物は、阻集固形部分の底部から嫌気性バ
クテリヤによるガス醗酵が始まりメタンガスや硫化水素
ガス等が発生して悪臭の発生源になっている。

【０００４】この理由を更にのべるならば、上述したス
カム等を好気性バクテリヤに分解させるには通常２週間
〜３週間の日時を必要とする。更に分解を促進させるた
めの積極的なエヤレーションを加えても２４時間〜４８
時間を必要とする。それ故に排水量の少なくとも２４時
間分に相当する貯留槽をグリストラップとして設けなけ
れば、好気性バクテリヤにかかる容積負荷が過大にな
り、生化学的に不具合を生じることは容易に考えられ
る。前記した如く設計規準ではこのことが全く無視され
ている。更にバクテリヤの活動は通常２０℃〜３７℃の
間の温度が最も好ましく、１０℃を下がれば好気性バク
テリヤはその活性が次第に失われていく。戸外に設置し
たグリストラップでは低温度下のため、スカム類のバク
テリヤによる分解は期待出来ずかつスカムは厚く成長す
る。春先になって気温の上昇と共にバクテリヤの活動は
活発になるがスカムの底面では無酸素であるから、却っ
て嫌気性バクテリヤによるガス醗酵が始まり多量のガス
とそれに伴う悪臭気が発生する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、調理場等か
らの排水処理の以上述べた従来の欠点を解決しグリスト
ラップによって阻集されたスカムを比較的短時間に、ま
た低温期にあっても効率良く分解出来る様に好気性バク
テリヤの活動条件を整え、グリストラップが常に活性化
してスカムの出現もなく、悪臭が発生することもなく、
しかもその運転維持が自動的に管理出来る様なグリスト
ラップに対する活性化バクテリヤ供給装置を提供するこ
とを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の活性化バクテリ
ヤ供給装置は上記目的を達成するための手段として下記
の装置を備えている。

【０００７】（ａ）内部に電気ヒーターを備え一定の温
度に保持されている温水を収容し、槽外に設けたブロワ
ーと連結する散気管と、液面制御計と、バクテリヤ濃厚
増殖溶液を槽外に排出する水中ポンプとを備えたバクテ
リヤ活性化槽。

【０００８】（ｂ）内部に電気ヒーターを備え一定の温
度に保持されている温水を収容し、吐出口が前記バクテ
リヤ活性化槽に接続し、水道等の水源に接続する水受給
弁を有する温水供給槽。

【０００９】（ｃ）水を溶媒としバクテリヤとバクテリ
ヤの栄養剤の混合液を溶質とした液体を収納する収納容
器と、吸込み口が当該容器に接続し吐出口が前記温水供
給槽に接続しているバクテリヤ添加用定量注入ポンプを
備えたバクテリヤ定量添加装置。

【００１０】（ｄ）塩素中和剤収納容器と、吸込み口が
当該容器に接続し吐出口が前記温水供給槽に接続してい
る塩素中和剤添加用定量注入ポンプ。

【００１１】（ｅ）油脂分解促進剤収納容器と、吸込み
口が当該容器に接続し吐出口が前記バクテリヤ活性化槽
に接続している促進剤添加用定量注入ポンプ。

【００１２】（ｆ）前記バクテリヤ活性化槽の温水を外
部のグリストラップに適時に適量供給する水中ポンプの
吐出及び停止に関する自動運転を調節する制御機構と、
これに関連して前記温水供給槽の温水給水弁とと吐出弁
の自動開閉に関連する前記バクテリヤ活性化槽の水面の
高レベル及び低レベルを検出し、当該槽の温水の温度を
検出し、散気管の運転を制御し、それに基づき前記温水
供給槽の水面の高レベルを検出し、給水弁の開閉を調節
して、水温の度合いに応じて加熱源の温度調節を行う制
御機構と、給水中に過剰塩素の中和剤添加用定量注入ポ
ンプの運転を調節する制御機構と、前記バクテリヤ活性
化槽内にバクテリヤを適時、適量を添加するようにバク
テリヤ添加用定量ポンプと油脂分解促進剤を適時、適量
を添加するように前記促進剤添加用定量注入ポンプの運
転を調節する制御機構とを有する制御装置。

【００１３】（ｇ）グリストラップの阻集板の間に適当
な細孔を有する網からなるケースを浸漬してその内部に
予め油脂、繊維、蛋白、澱粉類等の分解バクテリヤを担
持したアルギン酸金属塩からなる粗大粒子または骨炭の
粗大粒子等を収納し、上記グリストラップの各阻集部の
下に設けた散気管によるエアレーション効果によって、
前記粗大粒子を浮上流動せしめて撹拌する流動床式接触
曝気法により、グリストラップ内の厨房排水に高濃度に
含有するＢＯＤ成分（油脂、繊維、蛋白、澱粉類）を強
力に生物分解する生物活性リアクターとしての装置。

【００１４】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すれば、
図１は本発明の実施の１例を示す概念図で、バクテリヤ
活性化槽（ａ）は、温水を収納し、槽外のブロワー１と
連結する散気管２、ヒーター３、高レベル液面制御計
４、低レベル液面制御計４′、温度調節計５と後述のバ
クテリヤ定量添加装置（ｃ）からなっている。次に温水
供給槽（ｂ）は、ヒーター６、高レベル液面制御計７、
温度調節計８、受水用電磁弁９、受水用手動弁９′から
なり水道水を槽内に受入れ、一定温度に加温して温水供
給手動弁１０′、温水供給電磁弁１０を経てバクテリヤ
活性化槽（ａ）に温水を供給している。図２は本発明実
施の１例を示す装置図である。

【００１５】図１において、活性化槽に対する各種液剤
注入システムは、バクテリヤ収納容器１１とバクテリヤ
定量添加装置１２及び塩素中和剤収納容器１３と塩素中
和剤定量添加ポンプ１４並びに油脂分解促進剤収納容器
１５と油脂分解促進剤添加用定量注入ポンプ１６からな
り、バクテリヤ活性化槽（ａ）における高濃度の活性バ
クテリヤ液は、バクテリヤ供給ポンプ１７を経てグリス
トラップ（ｈ）に供給される。

【００１６】次に上記諸装置の制御装置について、フロ
ーチャート図３の説明をする。

【００１７】本装置の自動制御機構は以下に述べる通り
であるが、自動運転は連続して１日乃至１週間行われ
る。間欠運転を指示すると、例えば５日に１日だけ運転
することもでき、自動運転はセレクトスイッチ１６によ
って運転が開始される。更に温水供給槽（ｂ）における
制御条件は次の通りである。

【００１８】条件１ 水面が液面制御計７の上限に達し
ていない時受水用電磁弁９は開いている。

【００１９】条件２ 液面制御計７が上限に達した時、
受水用電磁弁９は閉じる。

【００２０】条件３ 此のとき温水供給電磁弁１０は閉
じたままである。

【００２１】条件４ 水面が液面制御計４の上限にある
限り温水供給電磁弁１０は閉じたままである。

【００２２】（１）運転開始信号で（ｂ）の受水用電磁
弁９を開く。（ｂ）の液面制御計のレベルスイッチ７は
上限で９を閉じると同時にヒーター６がＯＮになる。こ
のヒーター６は温度計８の設定温度３５℃より低い場合
にＯＮとなる。この回路は定温度保持のためＯＮ−ＯＦ
Ｆを繰り返す。レベルスイッチ７の上限と温度調節計８
の３５℃が確認されると受水用電磁弁９は閉じる。此の
とき塩素中和剤定量添加装置が稼働して定量注入ポンプ
１４が中和剤を塩素中和剤収納容器１３から温水供給槽
に定量添加する。

【００２３】（２）温水供給電磁弁１０の閉の信号によ
り（１）の動作を繰り返す。但し温水供給槽の温度調節
計８は１０が開いている限りＯＦＦになる。

【００２４】バクテリヤ活性化槽（ａ）の制御条件は次
の通りである。

【００２５】条件１ バクテリヤ供給水中ポンプ１７が
稼働中温水供給弁１０は閉じている。 条件２ バクテリヤ供給水中ポンプ１７が稼働して活性
化濃厚バクテリヤ溶液をグリストラップに排出し液面制
御計の低レベルスイッチの信号が終了の情報を与えられ
ると、水中ポンプが停止する。此のとき温水供給槽の液
面制御計７の上限と温度調節計８が３５℃であることを
確認して温水供給用電磁弁１０が開きバクテリヤ活性化
槽に温水を供給する。温水供給用手動弁１０′は常時開
で１０の作動が不具合の時、漏洩等の場合にのみ使用す
る。

【００２６】条件３ 水中ポンプ１５の運転停止、液面
制御計高レベルスイッチ４と温度調節計５の３５℃を確
認して、バクテリヤ活性化槽が高レベルの状態になった
ときバクテリヤ定量添加ポンプ１２及び油脂分解促進剤
供給ポンプ１６がＯＮとなる。 （３）バクテリヤ活性化槽（ａ）のバクテリヤ供給水中
ポンプ１７が停止すると同時に温水供給槽の液面制御計
７の上限を確認して温水供給用電磁弁１０が開いて温水
がバクテリヤ活性化槽（ａ）に供給される。同時にバク
テリヤ定量添加ポンプ１２及び油脂分解促進剤供給ポン
プ１６がＯＮになり、タイマーにより所定の時間、油脂
分解促進剤が供給されてＯＦＦとなる。

【００２７】（４）バクテリヤ活性化槽（ａ）の液面制
御計高レベル４で温水供給電磁弁１０が閉じると、曝気
用ブロワー１が稼働する。更にバクテリヤ活性化用ヒー
ター３がＯＮになる。バクテリヤ活性化槽の温度調節計
５の設定上限温度３５℃に水温が達している間はＯＦＦ
となり、このヒーター回路は温度保持のためＯＮ−ＯＦ
Ｆを繰り返す。

【００２８】（５）バクテリヤ供給水中ポンプ１７が運
転を開始するとタイマーが作動して所定の時間、例えば
本機の目的に沿った微生物の場合には、通常は１〜３時
間バクテリヤを適正な温度環境の中で、十分な酸素を与
える事によって最大限に増殖させた後、外部のグリスト
ラップに高濃度の活性化バクテリヤ溶液を供給してから
水中ポンプ１７が停止する。

【００２９】（６）バクテリヤ供給水中ポンプ１７は液
面制御計の低レベルスイッチによって停止する。

【００３０】（７）液面が下がり、液面制御計の低レベ
ルスイッチが作動すると、バクテリヤ供給水中ポンプ１
７は運転を停止する。このとき、曝気用ブロワー１とヒ
ーター３はＯＦＦになる。

【００３１】（８）バクテリヤ供給水中ポンプ１７が停
止すると回路は（２）〜（７）の動作を繰り返す。

【００３２】（９）連続運転の場合は（１）〜（７）の
回路となる。

【００３３】（１０）セレクトスイッチにより連続自動
運転と間欠自動運転のいづれかが選択出来る。

【００３４】 連続自動運転とは２４時間中、例えば
３時間ごとにバクテリヤ供給水中ポンプ１５が稼働する
ことであり、状況によっては４時間ごととか、８時間ご
との繰り返し運転もある。時間の決定は汚水排水の種類
とそれに対応するバクテリヤの能力によって行われる。

【００３５】 間欠自動運転とは、１日おき、３日お
き、５日おき、７日おき等々１日に２４時間、前記の
動作を繰り返すことである。

【００３６】上記は既設のひどく汚染して了ったグリ
ストラップに本発明装置を対応させて汚れを急速に除去
する場合に採用する選択肢であり、実験によれば１週間
〜１０日間、この方法を選択することが望ましい結果が
得られる。間欠自動運転はその後に選択する方法で、ト
ラップの状態をより良く保守する日程のプログラムを計
画して指示する。

【００３７】次に図１において、（ｈ）はグリストラッ
プで、厨房１９からの食品加工排水を受け、油脂類を阻
集板２１によって排水中から取り除くことを目的として
一般的に設置している。またグリストラップ（ｈ）内の
底に生塵芥が堆積して腐敗すると悪臭が甚だしく発生す
るので、それを防止する為に、１ミリ以上の生塵芥を予
め除去する生塵芥捕集金網２３を設けている。

【００３８】生物活性リアクター２２はグリストラップ
の阻集板２１の間に適当な細孔を有する網からなるケー
スを浸漬してその内部に予め油脂、繊維、蛋白、澱粉類
等を分解するバクテリヤを担持したアルギン酸金属塩の
２〜５ミリ粒径の粒子または骨炭の同程度の粒子等を収
納し、上記グリストラップの各阻集部の下に設けた散気
管２４とブロワー２０によるエアレーション効果によっ
て、前記バクテリヤ坦体粒子を浮上流動せしめ撹拌する
「三相流動床式接触曝気法」により、グリストラップ内
の厨房排水に高濃度に含有する油脂分及びＢＯＤ成分及
び洗剤、防腐剤等によるＣＯＤ成分を総合的に分解する
ことを目的として設置する。ここで処理された排水は、
更に続いて設けられている総合浄化処理槽２５に送り汚
染度を環境基準値が指定する数値並びに基準値以下に処
理して河川に放流するか、又は下水道が敷設してある場
所であって、グリストラップの排出口の汚染度が下水道
法に定める基準値以下であるならば下水放流管２６に放
流する。ただし１９，２０，２４，２５，２６は何れも
本発明とは別系統のものである。

【００３９】図２は本発明の実施例を示す装置図であ
る。図中（ａ）はバクテリヤ活性化槽、（ｂ）は温水供
給槽、（ｃ）はバクテリヤ定量添加装置、（ｄ）は塩素
中和剤定量添加装置、（ｅ）は油脂分解促進剤定量添加
装置、（ｆ）は自動制御盤、１はブロワー、２７は受水
ノズル、２８は活性化バクテリヤ溶液供給ノズルであ
る。

【００４０】本発明の実験例を示すと次の通りである。

【００４１】 （Ａ）エアポートレストランの某中華料理店 １日排水
量 約２０ｍ³ （１）実験試料はグリストラップ清浄後の検水 （２）実験日は平成５年８月１日〜８月３０日 （３）混合バクテリヤ（油脂、蛋白、繊維、澱粉分解菌
混合）投入量 １日１０００ｇ （４）投入期間 ３０日間連続 （Ｂ）某ハンバーガー店：１日排水量 約５ｍ³ （１）実験試料はグリストラップ清浄後の検水 （２）実験日は平成５年７月１０日〜７月２８日 （３）混合バクテリヤ（油脂、蛋白、繊維、澱粉分解菌
混合）投入量 （４）投入期間 １７日間 連続投入 １日目は１０００ｇ ２日目からは５０ｇずつ

【００４２】

【表１】

【００４３】

【発明の効果】本発明の装置による効果は次の通りであ
る。

【００４４】（１）自動制御機構に予め設定された情報
は、活性化バクテリヤの濃厚な溶液を定時、定量グリス
トラップに供給することが出来る。

【００４５】（２）水道水に対する塩素中和剤定量添加
と、３５℃を上限とした温水の供給はバクテリヤに最も
増殖し易い環境を提供できる。

【００４６】（３）活性化槽中のバクテリヤは、栄養剤
が混合されて短時間で容易に対数増殖期に達することが
出来るうえ油脂分解促進剤の適当量の添加を定時に受
け、更に曝気による十分な酸素の供給を受けて活発に増
殖して濃厚な溶液になる。

【００４７】（４）グリストラップの阻集板の間に三相
流動床を形成する装置を設けた事により、油脂分をよく
分解するのみならず濃厚なＢＯＤ，ＣＯＤ成分の分解も
安定して出来る。

【００４８】（５）グリストラップで阻集されたスカム
から発生する悪臭気を極めて減ずる事が出来る。

【００４９】（６）本装置の全機能は自動運転されるの
で保守に手間が係らない。

【００５０】（７）後続の排水処理装置の負担を軽減し
環境基準値をクリアする事が出来る。 （８）下水道法によるヘキサン抽出物質の規制をクリア
する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明実施の１例を示す概念図である。

【図２】 本発明実施の１例を示す装置図である。

【図３】 本発明実施の１例を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

（ａ）バクテリヤ活性化槽 （ｂ）温水供給槽 （ｃ）バクテリヤ定量添加装置 （ｄ）塩素中和剤定量添加装置 （ｅ）油脂分解促進剤定量添加装置 （ｆ）自動制御盤 （ｈ）グリストラップ １ ブロワー ２ 散気管 ３ ヒーター ４ 液面制御計 ５ 温度調節計 ６ ヒーター ７ 液面制御計 ８ 温度調節計 ９ 受水用電磁弁 １０ 温水供給電磁弁 １０′ 温水供給手動弁 １１ バクテリヤ収納容器 １２ バクテリヤ定量添加ポンプ １３ 塩素中和剤収納容器 １４ 塩素中和剤定量添加ポンプ １５ 油脂分解促進剤収納容器 １６ 油脂分解促進剤定量添加ポンプ １７ バクテリヤ供給水中ポンプ １８ セレクトスイッチ １９ 厨房 ２０ グリストラップ曝気用ブロワー ２１ 阻集板 ２２ 生物活性リアクター ２３ 生塵芥捕集網 ２４ グリストラップ用散気管 ２５ 総合浄化槽 ２６ 下水放流管 ２７ 受水ノズル ２８ 活性化バクテリヤ溶液供給ノズル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記（ａ）〜（ｆ）を含むことを特徴と
   する活性化バクテリヤ供給装置。 （ａ）内部に電気ヒーターを備え一定の温度に保持され
   ている温水を収容し、槽外に設けたブロワーと連結する
   散気管と、液面制御計と、バクテリヤ濃厚増殖溶液を槽
   外に排出する水中ポンプとを備えたバクテリヤ活性化
   槽。 （ｂ）内部に電気ヒーターを備え一定の温度に保持され
   ている温水を収容し、吐出口が前記バクテリヤ活性化槽
   に接続し、水道等の水源に接続する水供給ラインを有す
   る温水供給槽。 （ｃ）水を溶媒としバクテリヤとバクテリヤの栄養剤の
   混合液を溶質とした液体を収納する収納容器と、吸込み
   口が当該容器に接続し吐出口が前記温水供給槽に接続し
   ているバクテリヤ添加用定量注入ポンプを備えたバクテ
   リヤ定量添加装置。 （ｄ）塩素中和剤収納容器と、吸込み口が当該容器に接
   続し吐出口が前記温水供給槽に接続している塩素中和剤
   添加用定量注入ポンプを備えた塩素中和剤定量添加装
   置。 （ｅ）油脂分解促進剤収納容器と、吸込み口が当該容器
   に接続し吐出口が前記バクテリヤ活性化槽に接続してい
   る促進剤添加用定量注入ポンプを備えた油脂分解促進剤
   定量添加装置。 （ｆ）前記バクテリヤ活性化槽の温水を外部のグリスト
   ラップに適時に適量供給する水中ポンプの吐出及び停止
   に関する自動運転を調節する制御機構と、これに関連し
   て前記温水供給槽の温水給水弁と吐出弁の自動開閉に関
   連する前記バクテリヤ活性化槽の水面の高レベル及び低
   レベルを検出し、当該槽の温水の温度を検出し、散気管
   の運転を制御し、それに基づき前記温水供給槽の水面の
   高レベルを検出し、給水弁の開閉を調節して、水温の度
   合いに応じて加熱源の温度調節を行う制御機構と、給水
   中に過剰塩素の中和剤添加用定量注入ポンプの運転を調
   節する制御機構と、前記バクテリヤ活性化槽内にバクテ
   リヤを適時、適量を添加するようにバクテリヤ添加用定
   量注入ポンプと油脂分解促進剤を適時、適量を添加する
   ように促進剤添加用定量注入ポンプの運転を調節する制
   御機構とを有する制御装置。
2. 【請求項２】 グリストラップの阻集板の間に適当な細
   孔を有する網からなるケースを浸漬してその内部に予め
   油脂、繊維、蛋白、澱粉類等の分解バクテリヤを担持し
   たアルギン酸金属塩の粗大粒子または骨炭の粗大粒子等
   を収納し、上記グリストラップの各阻集部の下に設けた
   散気管によるエアレーション効果によって、前記粗大粒
   子を浮上流動せしめて撹拌する流動床式接触曝気法によ
   り、グリストラップ内の厨房排水に高濃度に含有する油
   脂分及びＢＯＤ成分（油脂、繊維、蛋白、澱粉類）を強
   力に生物分解する生物活性リアクターとしての装置。