JP3234500B2 - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JP3234500B2
JP3234500B2 JP17050796A JP17050796A JP3234500B2 JP 3234500 B2 JP3234500 B2 JP 3234500B2 JP 17050796 A JP17050796 A JP 17050796A JP 17050796 A JP17050796 A JP 17050796A JP 3234500 B2 JP3234500 B2 JP 3234500B2
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公規 古川
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Activated Sludge Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚水処理装置に係
り、特に、油分を含む雑排水に有効な汚水処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、厨房等においては、調理に伴っ
て発生する雑排水を一旦グリストラップと呼ばれる貯留
槽に溜めた後、下水に放流するようにしている。
【0003】これは、大量に発生する油分が直接下水に
排出されることを防止し、下水の汚染度を悪化させない
ための対策である。このグリストラップは床下に設けら
れるのが一般的であり、何枚かの隔壁を有する貯留槽に
汚水を順次通過させることにより油分(グリス)化した
固形物(スカム)を分離する構造になっている。
【0004】そして、使用に伴って貯留槽壁面や隔壁に
付着した油分を定期的に清掃することが必要である。
【0005】しかしながら、調理に伴って発生する栄養
価の高い汚水は細菌の格好の繁殖場所となり、清掃の困
難性とも相俟って実際には生ゴミの貯留場所と化してい
る場合が多く、極めて不衛生な状態となっているのが現
状である。
【0006】その結果、(1)グリストラップ内が汚れ
る、(2)異臭が発生する、(3)下水へ放流する汚水
に多量の有機物質が残留し排出の環境基準値を満たさな
い、(4)配管等の流路がグリス等で詰まる、等の問題
を生じている。
【0007】そこで、このようなグリストラップ内の汚
染を根本的に改善するものとして微生物を利用すること
が考えられる。
【0008】本発明者は、汚水浄化脱臭作用がある細
菌、特に福田寛氏らが発見した通称BSK菌をグリスト
ラップ内に適当に分散させることで、前記した諸問題が
著しく軽減させることを見い出した。これはBSK菌が
グリス等の分解を促進する作用と異臭を抑制する作用に
優れていることによるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、BSK菌
等を混入した処理液を投入することによってグリストラ
ップ内の汚れを取り除くことができる。しかし、厨房と
いう環境下で最適な量のBSK菌等混入の処理液を正確
な時間をおいて、すなわち人為的に一定量ずつを定期的
にグリストラップ内に供給管理することは実際上ほとん
ど不可能である。したがってBSK菌等混入の処理液を
適当な時間間隔でグリストラップ内に供給する装置の提
供が望まれている。
【0010】本発明は前記事項に鑑みてなされたもの
で、適当な量のBSK菌等混入の処理液を適当な時間間
隔でグリストラップ内に供給することができ、汚染や異
臭を安定的に低減することができるようにした汚水処理
装置を提供することを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、汚水中に処理液を混合することで汚
水を浄化するための装置において以下のような構成とし
た。
【0012】すなわち、汚水中に処理液を混合すること
により、汚水を浄化するための汚水処理装置であって、
汚水浄化脱臭作用がある細菌を混入した処理液を収容す
る収容槽と、この収容槽内の処理液を攪拌する攪拌部
と、前記収容槽において培養した汚水浄化脱臭作用のあ
る細菌を混入した処理液を汚水内に供給するポンプ部
と、このポンプ部を所定の時間毎に作動させるタイマー
とを備えている。
【0013】また、収容槽よりも高所に菌供給槽を設
け、かつこの菌供給槽は前記収容槽よりも容積を小さく
形成して、この供給槽から収容槽内に汚水浄化脱臭作用
のある細菌を自然流下させるように構成することもでき
る。
【0014】汚水が存在する場所とは、厨房のグリスト
ラップ等が例示できる。
【0015】〔汚水浄化脱臭作用がある細菌〕 例えば、BSK菌が挙げられるが、これは福田寛氏と久
保田豊秋氏が発見した細菌であって、枯草菌の一種と考
えられている。この菌は汚水の浄化脱臭作用があり、B
acillus Subtilis Kubotaを略
した名称である。
【0016】〔収容槽〕 収容槽は前記したBSK菌等を混入した処理液を収容す
るもので合成樹脂製等で形成する。
【0017】なお、BSK菌等は比重等の関係で分離し
易い傾向がある(菌より胞子が分離する)ので、供給前
に活性化のためによく攪拌する。前記タイマーによって
その攪拌動作を適宜制御する。
【0018】また、必要に応じて、サーモヒーターを設
けて収容槽内の処理液が適温に維持されるように、電熱
加熱をする加温装置を付加してもよい。
【0019】さらに外部から収容されたBSK菌等の量
がわかるように、収容槽の外壁の一部を透明にして内部
が透視できるようにし、かつその部分に目盛りを付すよ
うにしてもよい。
【0020】〔ポンプ部〕 ポンプ部は前記BSK菌を有する処理液を収容槽から送
り出すものであり、信頼性の高いローラー型が適する
が、トロコイド式あるいはピストン式のものも使用可能
である。
【0021】〔攪拌部〕 攪拌部は前記収容槽内のBSK菌を有する処理液を攪拌
してその活性化を促進するためのものでスタラーモータ
ーを使用することが好ましい。また攪拌部はポンプ部の
作動に連動して作動するようにすることが可能である。
この場合は、タイマーによって作動がコントロールされ
ることになる。
【0022】〔タイマー〕 タイマーは前記ポンプ部を作動させる間隔(インターバ
ル)と作動時間とを記憶して、電源を断続するものであ
る。可動部を有しない電子式、あるいは可動部を有する
電気式が使用できる。
【0023】前記の構成において、所定時間毎に所定量
のBSK菌の処理液が収容槽に投入され、攪拌部により
攪拌されてBSK菌は活性化する。このように活性化し
たBSK菌の処理液はグリストラップ等の汚水内に供給
される。すると、処理液中のBSK菌は汚水のグリス分
等を分解して汚物を除去するとともに悪臭を大幅に減少
させる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づ
いて説明する。この実施の形態では飲食店の厨房の床に
設けられたグリストラップ7に活性化したBSK菌を有
する処理液を所定の間隔で供給するものである。
【0025】筐体10内にBSK菌を有する処理液1を
収容する収容槽2と、この収容槽2内のBSK菌を有す
る処理液1を攪拌する攪拌部6と、BSK菌を有する処
理液1を前記収容槽2内から外部に送り出すポンプ部3
と、前記攪拌部6及びポンプ部3の作動をコントロール
するタイマー4とを備えている。
【0026】収容槽2は合成樹脂製容器であって、上面
に設けた供給用の孔を通して、筐体10の外部からBS
K菌を有する処理液1を供給される構造となっている。
BSK菌1は、透過型電子顕微鏡による観察では、菌細
胞の断面は長方形に近く、まれに細長くなっているもの
もある。幅約1.4μm、長さ約5.1μmの大きさで
核は存在するが核膜を持たない原核細胞である。糖分解
試験ではフルクトーマス、マルトース、及びグリコース
を分解した。これはBSK菌が還元菌であることを示し
ている。
【0027】また、収容槽2は、投入された処理液1の
BSK菌が活性化するのに適した状態を維持するもの
で、その底部には攪拌部6の作動によって回転する磁性
体製の攪拌棒6aが置かれている。
【0028】攪拌部6は収容槽2の下方に設けられてい
る。この攪拌部6はスタラーモータからなり、上面部分
に磁石6bが回転可能に設けられており、この磁石6b
が回転すると、これに伴い前記攪拌棒6aも回転するよ
うになっている。これにより収容槽2内のBSK菌混合
の処理液を攪拌し、BSK菌が培養される。
【0029】また、収容槽2内の中央部には加温バンド
13が、その底部には温度センサー12がそれぞれ設け
られている。加温バンド13は前記温度センサー12か
らの指令によって開閉する図示しないサーモスタットの
作動によって通電される。すなわち、BSK菌1の活性
化を維持するため、収容槽2内の処理液1の温度を温度
センサー12によって計測する。そして一定温度以下に
なるとサーモスタットが作動して内部を加温バンド13
によって加熱する。
【0030】また前記収容槽2に近接して、ローラ3a
を内蔵するポンプ部3が設置されている。そして収容槽
2から、攪拌されたBSK菌混合の処理液を送り出すチ
ューブ5がポンプ部3内にインレット3bを介して挿入
されている。チューブ5は、ポンプ部3内の前記ローラ
3aが回転移動すると順次押しつぶされる。この作用に
よってBSK菌混入の処理液1が外部に送給される。
【0031】前記ポンプ部3の下方には、タイマー4が
設置されている。そして前記ポンプ部3のモータ(図示
せず)はこのタイマー4によって制御され、予め設定さ
れた所定の時間毎に作動する。このタイマー4はデジタ
ル方式のプログラム可能なタイマーであり、セットボタ
ン4aで希望時間間隔と、作動時間を別々に設定できる
とともに、その内容を表示部4bに表示することができ
るように構成されている。
【0032】前記ポンプ部3のアウトレット3cから
は、外部にチューブ5が出ており、このチューブ5の先
端は厨房の床に設けられたグリストラップ7内まで延び
ている。
【0033】このようにして活性化されたBSK菌混入
の処理液1は収容槽2からチューブ5を通って外部に導
出される。導出されたBSK菌混入の処理液1は厨房の
床に設けられたグリストラップ7内の汚水9に混合され
る。グリストラップ7は下水管8に接続され、最終的に
下水に流される。
【0034】なお、本装置の電源はプラグ11により商
用電源から供給される。
【0035】前記の構成においてその動作を説明する。
【0036】タイマー4で設定された所定時間毎に攪拌
部6とポンプ部3が作動し、所定量のBSK菌混入の処
理液1が攪拌部6により攪拌されて活性化し、グリスト
ラップ7内に投入される。
【0037】このように活性化したBSK菌混入の処理
液1は汚水9内に投入される。すると、BSK菌は汚水
のグリス分やスカムを分解して有機物を除去するととも
に悪臭を大幅に減少させる。
【0038】また、所定の間隔でBSK菌混入の処理液
1を投入し続けることにより、汚泥やスカムの発生を抑
え、汚水中の有機物質量を減少させる。これによりグリ
ストラップ内の清掃回数を減らすことができ、維持管理
費の低減を図ることができる。
【0039】なお、本装置はグリストラップだけでな
く、トイレや家畜の屎尿処理にも適応し得るのは勿論で
ある。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、収容槽内の汚水浄化脱
水作用のある細菌を混入した処理液をタイマーによって
適当な量、適当な間隔で汚水中に供給することができる
よう構成したので、従来の手作業によるものとは異な
り、汚染や異臭を安定的に低減することができる。
【0041】また、適宜、細菌を混入した処理液を収容
槽に補充するだけで済むので維持、管理の手間もかから
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す装置全体のブロック
図である。
【符号の説明】
1 BSK菌混入の処理液 2 収容槽 3 ポンプ部 4 タイマー 6 攪拌部 7 グリストラップ 8 下水管 9 汚水

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリストラップ等の汚水中に処理液を混
    入することにより汚水を浄化するための汚水処理装置で
    あって、汚水浄化脱臭作用がある細菌を混入した処理液
    を収容する収容槽にはその下部に収容槽内の処理液を撹
    拌する撹拌部を備えると共にその内部に収容槽内の処理
    液を暖める加温装置を設け、収容槽には培養した汚水浄
    化脱臭作用のある細菌を混入した処理液をグリストラッ
    プ等の汚水内に供給するポンプ部を接続させ、ポンプ部
    を所定の時間毎に撹拌部と連動して作動させるようにポ
    ンプ部と撹拌部とをタイマーを介して作動電源に接続さ
    せたことを特徴とする汚水処理装置。
JP17050796A 1996-02-28 1996-06-28 汚水処理装置 Expired - Fee Related JP3234500B2 (ja)

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