JPH07308691A - 複合微生物の自動投入方法及びその装置 - Google Patents

複合微生物の自動投入方法及びその装置

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JPH07308691A
JPH07308691A JP6106520A JP10652094A JPH07308691A JP H07308691 A JPH07308691 A JP H07308691A JP 6106520 A JP6106520 A JP 6106520A JP 10652094 A JP10652094 A JP 10652094A JP H07308691 A JPH07308691 A JP H07308691A
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wastewater
microorganism
complex
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ozone
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Hiroshi Saito
斎藤  弘
Yoshinori Matoi
義典 的井
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Daiyamondo Enterp Kk
HIGUCHI DAIWA KOGYO KK
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ADO MERII KK
Daiyamondo Enterp Kk
HIGUCHI DAIWA KOGYO KK
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複合微生物を所定量ずつ自動的に処理槽内に供
給でき、油脂分を取出す作業を必要とせずに悪臭を消散
して油脂分を確実に分解でき、スラッジを生じない。ま
た家庭の雑排水を悪臭を発散させずに一定の水質基準ま
で浄化できる。 【構成】処理槽10が排水の流入口11と処理水の流出
口12を有し、複合微生物を微生物供給手段22が処理
槽10に供給する。オゾナイザ54〜56のオゾン発生
素子に高周波交流高電圧を印加するための高周波高電圧
電源の電圧又は周波数を調整器が調整することによりオ
ゾン発生量が調整される。オゾナイザ54〜56で発生
したオゾンをオゾン噴出手段が処理槽10内の排水中に
空気とともに噴出させ、微生物維持手段46が複合微生
物21を処理槽10内の排水中で維持する。処理槽10
内の排水の処理状況を検出する水質センサ61の検出出
力に基づいてコントローラ64が微生物供給手段22を
自動的に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホテル、旅館、食堂、
レストラン、給食センター等の業務用厨房から排出され
る食用油を含有した水、又は家庭の台所やトイレから排
出される雑排水をオゾンと複合微生物により処理する方
法及びその装置に関する。更に詳しくは上記複合微生物
を自動的に処理槽に投入する方法及びその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の処理装置は、業務用にお
いては浮上油脂分分離槽又は油吸着マットを備え、浮上
した油脂分を強制的に取出すか、或いは油吸着マットに
油を吸着させてこのマットを定期的に交換している。ま
た家庭用の排水処理装置においては、嫌気性濾床槽と接
触曝気槽とを備え、嫌気性濾床槽に嫌気性バクテリアを
含む土壌を入れ、この嫌気性濾床槽で排水中の有機物を
濾材表面に生成した嫌気性バクテリアにより分解した
後、この排水を接触曝気槽で散気管から噴出する空気で
混合撹拌し、かつ接触材表面の生物膜と十分に接触させ
て酸化し、排水中の栄養基質を除去している。
【0003】しかし、上記業務用の処理装置において
は、排水自体からは油脂分を除去できるものの、取出し
作業は悪臭の環境下で行わなければならないため煩わし
く、しかも単独で或いはマットに吸着させて取出した油
脂分はそのままの形態では廃棄できず、焼却又は再処理
する必要がある問題点があった。また家庭用の処理装置
においては、嫌気性バクテリアを含む土壌の地域差や農
薬、除草剤等の汚染程度に起因して土質が異なり、バク
テリアの分解力にバラツキを生じ、処理装置が有効に機
能しない不具合があった。更に嫌気性濾床槽で発生した
メタンガス、硫化水素、メルカブタン等のため、極めて
強烈な悪臭が漂うばかりか、接触曝気槽の接触材表面で
保持できる生物汚泥の量には限界があるため、定期的に
接触材を逆洗する等の保守作業を要する欠点があった。
【0004】これらの点を解消するために、本発明者の
一人は処理槽が排水の流入口と処理水の流出口を有し、
オゾン発生素子に高周波交流高電圧を印加するための高
周波高圧電源の電圧又は周波数を調整器が調整すること
によりオゾン発生量が調整され、発生したオゾンをオゾ
ン噴出手段が処理槽内の排水中に空気とともに噴出さ
せ、更に微生物維持手段が予め培養された好気性バクテ
リア又は黴のいずれか一方又は双方を含む複合微生物を
処理槽内の排水中で維持するように構成された排水処理
装置を特許出願した(特公平5−85236)。この装
置では、微生物維持手段が導電性金網により形成された
筒状体に収容された多数の多孔質のセラミック誘電体
と、筒状体に電気的に接続された電極に負電位を印加し
てセラミック誘電体を負イオン化するアイオナイザとを
備える。このように構成された排水処理装置では、微生
物維持手段のアイオナイザにより筒状体に負電位を印加
して、筒状体に入ったセラミック誘電体を負イオン化す
ると、正電位に帯電している複合微生物が排水中で維持
される。この状態で、オゾン噴出手段によりオゾンを含
む空気を排水に噴出すると、オゾンにより微生物が活性
化するとともに、オゾンの消臭作用及び油脂分解作用と
複合微生物の油脂分解作用を含む各種分解作用により、
排水の悪臭を消散しながら排水中の有機物質を確実に分
解できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の排
水処理装置では、予め培養された複合微生物を手作業に
て処理槽内に所定量ずつ所定時間毎に投入しなければな
らない不具合があった。
【0006】本発明の第1の目的は、複合微生物を所定
量ずつ自動的に処理槽内に供給でき、油脂分を特別に取
出す作業を必要とせずに悪臭を消散して油脂分を確実に
分解でき、更にスラッジを生じない複合微生物の自動投
入方法及びその装置を提供することにある。また本発明
の第2の目的は、家庭の雑排水を悪臭を発散させずに一
定の水質基準まで浄化できる複合微生物の自動投入方法
及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、図1及び図2を用いて説明する。本
発明の複合微生物の自動投入方法は、予め培養された好
気性バクテリア又は黴のいずれか一方又は双方を含む複
合微生物21及び必要により微生物増殖剤を処理槽10
の排水中に維持し、複合微生物21が維持された排水中
に空気とともにオゾンを噴出させて排水中の有機物を分
解し、処理槽10内の排水の処理状況を検出する水質セ
ンサ61の検出信号又はタイマの信号により複合微生物
21を排水中に自動的に供給するように構成されたもの
である。
【0008】本発明の複合微生物の自動投入装置は、排
水発生源から流入管19を介して接続された流入口11
と処理水の流出口12を有する処理槽10と、予め培養
された好気性バクテリア又は黴のいずれか一方又は双方
を含む複合微生物21及び必要により微生物増殖剤を排
水発生源、流入管又は処理槽10に供給する微生物供給
手段22と、オゾン発生素子とこの素子に高周波交流高
電圧を印加する高周波高電圧電源と電源電圧又は周波数
を調整してオゾン発生量を調整する調整器とからなるオ
ゾナイザ54〜56と、オゾナイザ54〜56で発生し
たオゾンを処理槽10内の排水中に空気とともに噴出さ
せるオゾン噴出手段41〜43,58と、複合微生物2
1を処理槽10内の排水中で維持する微生物維持手段4
6と、処理槽10内の排水の処理状況を検出する水質セ
ンサ61又は所定時間を計測するタイマと、水質センサ
61の検出出力又は前記タイマの出力に基づいて微生物
供給手段46を自動的に制御するコントローラ64とを
備えたものである。
【0009】
【作用】コントローラ64は微生物維持手段46を制御
することにより複合微生物21を処理槽10の排水中で
維持する。この状態でオゾン噴出手段41〜43,58
によりオゾンを含む空気を排水に噴出すると、オゾンに
より複合微生物21が活性化するとともに、オゾンの消
臭作用及び油脂分解作用と複合微生物21の油脂分解作
用を含む各種分解作用により、排水の悪臭を消散しなが
ら排水中の有機物質を確実に分解することができる。ま
た水質センサ61が処理水面に所定量以上の油脂分を検
出すると、コントローラ64は処理槽10の排水中の複
合微生物21が減少したと判断し、微生物供給手段22
を作動させて複合微生物21を処理槽10に供給する。
【0010】
【実施例】次に本発明一実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。
【0011】図1〜図5に示すように、10は排水処理
装置の処理槽であって、この例では処理装置は給食セン
ターの厨房からの排水を処理する装置である。処理槽1
0は排水の流入口11と処理水の流出口12を有する。
処理槽10の大きさは、幅70cm、長さ210cm、
深さ100cm(容積約1.0m3)であって、2枚の
隔壁13及び14により3つの処理室16〜18に仕切
られる。10aは処理槽10の蓋である。隔壁13及び
14は槽10底部から所定の高さだけ離間して設けら
れ、処理水は処理室16から処理室17の槽10底部を
通って処理室18に流れるようになっている。流入口1
1は排水発生源である厨房の流し(図示せず)に流入管
19を介して接続され、流出口12には流出管20が接
続される。流出口12は未処理の排水が容易に流出しな
いように、流入口11よりは低いが比較的高い位置に設
けられる。
【0012】処理槽10には好気性バクテリア又は黴の
いずれか一方又は双方を含む複合微生物21を処理槽1
0に供給する微生物供給手段22が接続される。複合微
生物21は澱粉分解作用、糖分分解作用、油脂分解作
用、脂肪酸分解作用、蛋白質分解作用、リグニン分解作
用、硝酸化作用、硫酸化作用、繊維素分解作用をそれぞ
れ行う細菌、放線菌、根粒菌、酵母菌、硝化菌、糸状菌
の群から所定の割合で複数種類選択配合された4〜80
℃の温度範囲内で作用可能な複合バクテリアである。微
生物21は列挙する上記菌の中から排水の温度、水質等
に応じて複数種類の菌が適宜選定される。また複合微生
物21には必要により微生物増殖剤(図示せず)が混入
される。この増殖剤は例えば複合微生物21に必要な酵
素又は栄養物である。本発明では上記複合微生物21を
用いることにより、従来の嫌気性バクテリアのように採
取する土壌の地域差や農薬、除草剤等の汚染程度に起因
した各種分解作用のバラツキがなく、常に処理装置の油
脂分解能力を初めとする上記各種の分解能力を一定に保
つ。また好気性のためメタンガス、硫化水素、メルカブ
タン等のような悪臭のガスを発生しない利点を有する。
【0013】微生物供給手段22は図2及び図3に詳し
く示すように、粉粒体に形成された複合微生物21を貯
えるホッパ23と、このホッパ23に貯えられた複合微
生物21を所定量移送する粉粒体移送手段24と、この
移送手段24により移送された複合微生物21を水道水
と混合して複合微生物溶液26を調製するミキサボック
ス27と、ミキサボックス27から排出される複合微生
物溶液26を処理槽10に供給する供給管28とを備え
る。ホッパ23はブラケット29を介してベース31上
に立設され、このホッパ23にはホッパ23内の複合微
生物21の固化を防止する撹拌機32が挿入される(図
2)。撹拌機32はホッパ23の蓋23aの上面に固定
された第1減速付モータ32aと、粉粒体の複合微生物
21を撹拌する撹拌羽根32bが固着されモータ32a
から鉛直方向下向きにホッパ23内に挿入された出力軸
32cとを有する。
【0014】粉粒体移送手段24はホッパ23近傍のベ
ース31上に固定された第2減速機付モータ24aと、
このモータ24aからホッパ23の下部に回転可能に挿
通された出力軸24bと、出力軸24bにホッパ23内
に位置するように固着された掻き出し羽根24cとを有
する(図2及び図3)。羽根24cは平板状、螺旋状又
はヘリカル状に形成される。ホッパ23の下面は掻き出
し羽根24cの外周に沿って湾曲して形成され、ホッパ
23の下端には微生物落下孔23bが形成される。ミキ
サボックス27はベース31の下方に設けられ、このボ
ックス27はカバー33によりベース31に取付けられ
る。このボックス27の蓋27aには微生物落下孔23
bに向って上方に微生物受け筒27bが突設される。ボ
ックス27の側面には水道管34が接続され、この水道
管34の途中には手動式の流量調節弁36及び電磁弁3
7が接続される(図1及び図2)。流量調節弁36は水
道水の流量を調節し、電磁弁37はオンオフすることに
より水道管34を開閉するようになっている。
【0015】またボックス27内は鉛直方向に延びるセ
パレータ27cによりボックス27内の下部を除いて仕
切られ、このセパレータ27cにより微生物落下孔23
bから落下した複合微生物21がボックス27の底に溜
まらずに水道水と混合して複合微生物溶液26が調製さ
れるようになっている(図2)。供給管28の上端はボ
ックス27の下面に接続され、供給管28は途中で3方
に分岐し、供給管28の下端は3つの処理室16,17
及び18にそれぞれ臨むように蓋10aから挿入され
る。
【0016】処理槽10の処理室16〜18にはオゾン
を含む空気を噴出するノズル41〜43が配設される
(図1)。処理室16にはステンレススチール製金網か
らなる箱状のスクリーン44が取外し可能に設けられ
る。このスクリーン44内には流入管19からの未処理
の排水が流入し、粗大塵埃がこのスクリーン44により
捕獲されるようになっている。このスクリーン44はア
ルミニウム製又は他の金属で作られたものでもよく、ま
た流入口11に続く処理室16の外部に設けてもよい。
処理室18には処理槽10底部の水を流出口12に導く
案内筒48が設けられる。48aは案内筒48の蓋であ
る。
【0017】ノズル41〜43はそれぞれ管路51〜5
3を介してオゾナイザ54〜56に接続される。オゾナ
イザ54〜56は、図示しないがそれぞれ誘電体上に電
極を形成したオゾン発生素子と、これらの素子に高周波
交流電圧を印加するための高周波高電圧電源と、この電
源の電圧又は周波数を調整してオゾン発生量を調整する
調整器により構成される。各調整器はオゾン発生量を
0.05ppm〜170ppmのオゾン濃度範囲内で調
整することができる。オゾナイザ54〜56には管路5
7を介してポンプ58が接続される。ポンプ58、管路
57、管路51〜53及びノズル41〜43はオゾン噴
出手段を構成する。
【0018】処理室17には微生物維持手段46が設け
られる。微生物維持器46は微生物供給手段22により
処理槽10に供給された複合微生物21を維持するもの
である。この微生物維持器46は、図示しないが導電性
金網により形成された筒状体と、この筒状体に充填され
た多数の多孔質のセラミック誘電体と、筒状体に電気的
に接続された電極とを備える。上記電極には負電位を印
加してセラミック誘電体を負イオン化するアイオナイザ
59が接続される。アイオナイザ59はパルス電圧を負
電位にバイアスさせる回路を有し、処理槽10の外部に
設けられる。セラミック誘電体は外径が2mm〜15m
mの粒状、ペレット状、又はブロック状をなす。筒状体
は底部を有し、その金網の目はこれらのセラミック誘電
体が飛出さないように設定される。セラミック誘電体と
しては、酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸バリ
ウム、酸化けい素、酸化マグネシウム等又はこれらの複
合体が挙げられる。
【0019】処理室17には処理水の酸化還元電位を検
出する微生物維持センサ47が設けられ、処理室18に
は処理水面に浮かぶ油脂分、即ち油膜65の厚さを検出
する水質センサ61が設けられる(図1及び図4)。水
質センサ61は自己反射型のフォトセンサであり、図4
に詳しく示すように処理水面に浮かぶ3つのフロート6
2によりアーム63を介して処理水面から所定の距離だ
け上方に位置するように保持される。水質センサ61は
投光素子61aの発した光が処理水面で屈折及び反射し
て受光素子61bが受けるように構成され、受光素子6
1bの受けた光量により油膜65の厚さを検出するよう
になっている。センサ47,61の各検出出力はコント
ローラ64に接続され、コントローラ64の制御出力は
第1減速機付モータ32a、第2減速機付モータ24
a、電磁弁37、オゾナイザ54〜56の調整器及びア
イオナイザ59に接続される。
【0020】このように構成された複合微生物の自動投
入装置の動作について説明する。図示しない電源スイッ
チをオンすると、先ずコントローラ64は電磁弁37を
オンして水道管34を開き、略同時に第1減速機付モー
タ32a及び第2減速機付モータ24aをオンする。ホ
ッパ23内の複合微生物21は掻き出し羽根24cの回
転により微生物落下孔23bからミキサボックス27内
に落下し、ボックス27内に供給された水道水と混合さ
れて複合微生物溶液26となり、供給管28を通って処
理槽10の各処理室16〜18に供給される。電磁弁3
7をオンする時間は15秒〜5分であり、第2減速機付
モータ24aをオンして掻き出し羽根24cを回転させ
る時間は5秒〜30秒である。
【0021】一方、コントローラ64はオゾナイザ54
〜56を起動し、引続いてポンプ58を駆動する。オゾ
ンを1〜2容積%程度含んだ空気が管路51〜53を通
ってノズル41〜43から噴出する。同時にコントロー
ラ64はアイオナイザ59を作動して電極(図示せず)
に負電位を印加し、筒状体(図示せず)に入ったセラミ
ック誘電体(図示せず)を負イオン化する。これにより
微生物供給手段22にて供給されかつ正電位に帯電して
いる好気性バクテリアや菌等の複合微生物21がセラミ
ック誘電体に引寄せられて維持される。アイオナイザ5
9が不作動になると、微生物はセラミック誘電体から離
れて処理室16〜18の水中に分散する。図示しない
が、流入管19に流量センサを設け、流入量が増加した
ときにアイオナイザ59を不作動にすることが好まし
い。
【0022】ノズル41〜43から噴出するオゾンを含
んだ空気により、処理水の酸化還元電位が上昇し、複合
微生物21が活発に作用する300〜400mVの範囲
に達したことを微生物維持センサ47が検出すると、コ
ントローラ64は微生物21を殺菌しないようにオゾナ
イザ54〜56の電圧を調整器(図示せず)により下げ
てオゾン発生量を低減させる。排水の酸化還元電位が3
00mVを下回ると、再び調整器によりオゾン発生量を
増加させる。酸化還元電位を300〜400mVの範囲
に維持するために、この例では水1000リットルで1
時間当り100mgのオゾンを発生するようにコントロ
ーラ64はオゾナイザ54〜56をそれぞれ制御する。
また水質センサ61が処理室18の油膜65が所定の厚
さ以上になったことを検出すると、コントローラ64は
処理槽10の排水中の複合微生物21が減少したと判断
し、微生物供給手段22を作動させて複合微生物21を
処理槽10の各処理室16〜18に供給する。
【0023】この結果、水中に分散した微生物21の前
述した各種作用とオゾンの酸化作用及び油脂分解作用に
より、排水中の油脂分が分解し、かつ悪臭が消える。例
えば、排水中に含まれる油脂分は図5に示すように、次
の過程で分解されると考えられる。複合微生物21とオ
ゾンの相乗作用により油脂分の一部は微生物21内に取
込まれてその餌となり、その微生物21の排泄物はオゾ
ンにより二酸化炭素と水に分解される。また油脂分の残
部は微生物21内より分泌される分解酵素によりベータ
酸化されて分解され、分解物であるグリセリン態及び脂
肪酸態はオゾンと微生物21により酸化されて最終的に
二酸化炭素と水に分解される。オゾンは油脂分を酸化す
るとともに微生物21の増殖を助長する。
【0024】オゾンを適度に噴出して酸化還元電位を−
300〜−400mVの範囲に制御することにより好気
性バクテリアや黴等の複合微生物が増殖し、かつアイオ
ナイザ47で制御される微生物維持器46で微生物が処
理槽10内で維持されるため、多量の排水が処理槽10
を長時間連続して通過しても、油脂分の分解能力は低下
せず、排水を安定して浄化し続けることができる。排水
は処理室16から処理室17及び18に行くに従って浄
化され、油脂分が分解され悪臭が消えた処理水は処理槽
10の底部から案内筒48に導かれて流出管20を通っ
て流出する。
【0025】表1は時間平均の排水流入量が2.5
3、時間最大流入量が5.0m3の厨房排水を本実施例
装置で処理したときの流入管19で採取した処理前の排
水及び流出管20で採取した処理後の排水の各水質デー
タである。水質測定はJIS−K−0102法により行
った。
【0026】
【表1】
【0027】表1より本実施例装置が排水を良好な水質
基準にまで処理できることが判明した。
【0028】なお、上記実施例では厨房の排水処理装置
用の複合微生物の自動投入装置を挙げたが、これに限ら
ず工業用の大型プラントの排水処理装置に本発明の複合
微生物の自動投入装置を使用してもよい。また、上記実
施例では排水の処理状況を水質センサにより検出し、こ
のセンサの検出出力に基づいてコントローラが微生物供
給手段を制御したが、コントローラにタイマを接続し、
このタイマにより計測された所定時間毎に微生物供給手
段を作動させてもよい。この場合、例えば朝昼晩の排水
量の多くなる直前に微生物供給手段を作動させるように
タイマを設定することが好ましい。また、上記実施例で
は複合微生物を処理槽の各処理室16〜18に供給した
が、各処理室16〜18のいずれか1室又は2室、排水
発生源である厨房の流し又は流入管19の途中に供給し
てもよい。また、上記実施例では処理槽を3つの処理室
に隔壁により区画したが、2つ又は4つ以上に区画して
もよい。更に、上記実施例に挙げられた処理槽の寸法等
の数値は一例であってこれらに限定されるものではな
い。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
合微生物が維持された処理槽の排水中に空気とともにオ
ゾンを噴出させて排水中の有機物を分解し、処理槽内の
排水の処理状況を検出する水質センサの検出信号又はタ
イマの信号により複合微生物を排水中に自動的に供給す
るように構成したので、複合微生物を手作業にて処理槽
内に所定量ずつ所定時間毎に投入しなければならない従
来の排水処理装置と比較して、排水処理の作業性が極め
て容易になる。また、オゾン噴出手段がオゾナイザによ
り発生したオゾンを処理槽内の排水中に空気とともに噴
出させ、微生物維持手段が複合微生物を処理槽内の排水
中で維持し、更に処理槽内の排水の処理状況を検出する
水質センサの検出出力又は所定時間を計測するタイマの
出力に基づいてコントローラが複合微生物を処理槽に供
給する微生物供給手段を自動的に制御するように構成し
ても、上記と同様の効果が得られる。
【0030】また、本発明によれば、従来の排水処理装
置と同様に、オゾンにより複合微生物の各種作用を活性
化するとともに、オゾンの消臭作用及び油脂分解作用
と、複合微生物の油脂分解作用を含む各種の分解作用と
を併用し、かつ処理中に流出し易い複合微生物の維持手
段を設けることにより、業務用の厨房から流出される排
水から油脂分を特別に取出すことなく、継続して排水の
悪臭を消散しながら排水中の油脂分を確実に分解するこ
とができる。特に排水中に含まれる有機物を主として二
酸化炭素と水に分解するのでスラッジの発生がなく、処
理装置の保守点検を簡便に行うことができる。更に家庭
の雑排水を悪臭を発散させることなく、一定の水質基準
まで浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の複合微生物の自動投入装置の
構成図。
【図2】図1のA部拡大断面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図2のC部拡大断面図。
【図5】排水中の油脂分の複合微生物及びオゾンによる
分解過程を示す図。
【符号の説明】
10 処理槽 11 流入口 12 流出口 19 流入管 21 複合微生物 22 微生物供給手段 41〜43 ノズル(オゾン噴出手段) 46 微生物維持器 54〜56 オゾナイザ 58 ポンプ(オゾン噴出手段) 61 水質センサ 64 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 3/12 ZAB U (72)発明者 的井 義典 東京都千代田区霞ケ関1丁目4番4号 株 式会社ダイヤモンドエンタープライズ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め培養された好気性バクテリア又は黴
    のいずれか一方又は双方を含む複合微生物(21)及び必要
    により微生物増殖剤を処理槽(10)の排水中に維持し、前
    記複合微生物(21)が維持された排水中に空気とともにオ
    ゾンを噴出させて前記排水中の有機物を分解し、前記処
    理槽(10)内の排水の処理状況を検出する水質センサ(61)
    の検出信号又はタイマの信号により前記複合微生物(21)
    を前記排水中に自動的に供給する複合微生物の自動投入
    方法。
  2. 【請求項2】 水質センサ(61)は処理水の油脂分を検出
    するセンサである請求項1記載の複合微生物の自動投入
    方法。
  3. 【請求項3】 複合微生物(21)は澱粉分解作用、糖分分
    解作用、油脂分解作用、脂肪酸分解作用、蛋白質分解作
    用、リグニン分解作用、硝酸化作用、硫酸化作用、繊維
    素分解作用をそれぞれ行う細菌、放線菌、根粒菌、酵母
    菌、硝化菌、糸状菌の群から所定の割合で複数種類選択
    配合された4〜80℃の温度範囲内で作用可能な複合バ
    クテリアである請求項1記載の複合微生物の自動投入方
    法。
  4. 【請求項4】 排水発生源から流入管(19)を介して接続
    された流入口(11)と処理水の流出口(12)を有する処理槽
    (10)と、 予め培養された好気性バクテリア又は黴のいずれか一方
    又は双方を含む複合微生物(21)及び必要により微生物増
    殖剤を前記排水発生源、前記流入管(19)又は処理槽(10)
    に供給する微生物供給手段(22)と、 オゾン発生素子とこの素子に高周波交流高電圧を印加す
    る高周波高電圧電源と前記電源電圧又は周波数を調整し
    てオゾン発生量を調整する調整器とからなるオゾナイザ
    (54〜56)と、 前記オゾナイザ(54〜56)で発生したオゾンを前記処理槽
    (10)内の排水中に空気とともに噴出させるオゾン噴出手
    段(41〜43,58)と、 前記複合微生物(21)を前記処理槽(10)内の排水中で維持
    する微生物維持手段(46)と、 前記処理槽(10)内の排水の処理状況を検出する水質セン
    サ(61)又は所定時間を計測するタイマと、 前記水質センサ(61)の検出出力又は前記タイマの出力に
    基づいて前記微生物供給手段(46)を自動的に制御するコ
    ントローラ(64)とを備えた複合微生物の自動投入装置。
  5. 【請求項5】 水質センサ(61)は処理水の油脂分を検出
    するセンサである請求項4記載の複合微生物の自動投入
    装置。
  6. 【請求項6】 複合微生物(21)は澱粉分解作用、糖分分
    解作用、油脂分解作用、脂肪酸分解作用、蛋白質分解作
    用、リグニン分解作用、硝酸化作用、硫酸化作用、繊維
    素分解作用をそれぞれ行う細菌、放線菌、根粒菌、酵母
    菌、硝化菌、糸状菌の群から所定の割合で複数種類選択
    配合された4〜80℃の温度範囲内で作用可能な複合バ
    クテリアである請求項4記載の複合微生物の自動投入装
    置。
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